episode 17「 プロポーズ !? 二人 の 未来 」
( 上原 ( うえ はら )) 吉川 ( よし かわ )
俺 一 人 暮らし が し たい んだ
( 菜緒 ( なお )) え …
そもそも 俺 が 家 を 出た の は
百合 の こと も あった けど
1 人 で 生きて 行ける ように なり たかった んだ
兄貴 が 結婚 して から すげ え そう 思って さ
もう 兄貴 に は 頼っちゃ いけ ない んだ って
だから この 機会 に …
よ … 吉川
お前 そんな すごい 顔 で 泣か なくて も
上原 君 私 の こと 嫌いに なっちゃ った の ?
は ?
お前 俺 の 話 聞いて たか ?
聞いて た よ 聞いて た けど …
だけど 好きな 人 と 一緒に いたい って 思う はずじゃ ん
いい か よ ー く 聞け
このまま だ と ずーっと 一緒に 住む こと に な っち まう だ ろ
何 か そんな の つま ん ねえ じゃ ん
つま ん なく ない よ !
俺 は イヤな の
とにかく 決めた から
私 は イヤ ( 上原 ) 吉川
じゃあ 俺 バイト 行く から
お前 も 頭 冷やして
冷静に 考えて みて
( まり な ) 菜緒
まり な ~
( まり な ) お ー えっ 何 ? どうした ?
上原 君 に フラ れた
( 光 石 ・ まり な ) えー !?
( まり な ) 同居 解消 か
でも 別れよう って 言わ れた わけじゃ ない んでしょ ?
( 菜緒 ) そうだ けど
でも さ 私 たち が 近く に いる から
付き合い 始めた みたいな もん でしょ
今 でも 不安に なる んだ よ ね
上原 君 が 同居 する 相手 私 じゃ なかったら
その 人 好きに なって た んじゃ ない か なって
( 光 石 ) 始まった よ 負 の スパイラル
大丈夫
上原 君 は ちゃんと 菜緒 の こと 好き だ から
好き … ( まり な ) そうだ よ
ちゃんと 好き って 言わ れた こと ない かも
( 光 石 ) もう 何 言って も ダメだ こりゃ
ああ もう 落ち着いて !
あの 上原 君 に どんなふうに 言わ れた の か
ちゃんと もう 一 度 話して ごらん
“ このまま ずーっと 一緒に 住む って ことに な っち まう だ ろ ”
“ そんな の 何 か つ … つま ん ねえ じゃ ん ” って
( 光 石 ) 泣か ないで
えっ それ って 何 か プロポーズ みたいじゃ ない ?
( 菜緒 ) えっ ( 光 石 ) ん ? どういう こと ?
えっ だって この先 上原 君 は
ずーっと 菜緒 と 一緒に いる って こと でしょ ?
( 光 石 ) うん
上原 君 が 描く 未来 予想 図 に は 菜緒 が いる って こと じゃ ん
はい それ って つまり
あっ 結婚 ? ( まり な ) そう !
えっ そ … そう な の !?
結婚 して ください ( 菜緒 ) はい
( 上原 ) 結婚 して ください …
もう いい な いい な
ちょっと まり な やめて よ
( 光 石 ) ああ まさか あの 上原 が
菜緒 に プロポーズ する と は ねえ !
( まり な ) 結婚 して ください !
お ~ い
( まり な ) や っぱ 返して ください ( 菜緒 ) イヤだ
( 康 太郎 ) 同棲 って 結婚 前提 かよ やる なあ
( 弥生 ) うらやまし すぎ ( 悠 人 ) ちょっと 何 か いやらしい
( 弥生 ) 何 考えて ん の よ バカ ( 悠 人 ) いやいや
( 七 瀬 ) ねえ 聞いた ? 上原 君 が 吉川 さん に
… だって ! ( 絵 梨 菜 ) マジ !?
( 敦子 ) ちょっと ショック ( 七 瀬 ) でも うらやましい
( 桜 ) 吉川 さん 何て 言った の か な ? ( 弥生 ) 気 に なる
( エリカ ) って か ただ の 噂 でしょ ?
私 絶対 信じ ない
( 桜 ) でも みんな 言って る よ
上原 君 が プロポーズ した って
( 一星 ( いっせい )) は あ !?
脅迫 状 は 解決 した んじゃ ねえ の かよ ?
( 阿部 ) その はずだった ん す けど … ( 一星 ) けど 何 だ よ
何 か 学校 で の 嫌がらせ は 別だった みたいで …
何 だ よ それ
あれ 一星 さん ?
えっ いや …
( 阿部 ) どうした ん です ?
あの たまたま 近く 通りかかって な 近く …
ああ も しか して 吉川 ?
は あ !? お前 ち げ ー よ 何 言って …
じゃ 一緒 帰り ましょう よ 一番星 行こう と 思って た んで
( 一星 ) おお
もう 今日 は 食わ ない と やって らん ない っす よ
何 だ お前 また フラ れた の か ?
いや ある 意味 それ より ショック な こと が
あ ?
何 か 上原 が 吉川 に プロポーズ した みたいな んです よ
プロポーズ ?
何 か 好きだった 子 が そういう の って 結構 ショック デカ く て
あれ ? 一星 さん ?
悪い ちょっと 先行 って て
え ? ( 一星 ) 悪い な
( 鼻歌 )
ワオ いいね
フフッ ウフフ
早く 来 ない か な
( ドア が 開く 音 ) ( 菜緒 ) お っ
お かえり なさい
ただいま
今日 は いつも より 頑張って 作っちゃ った んだ ~
( 上原 ) うん
( 菜緒 の 鼻歌 )
浮かれ まくって んな
何 ? ( 上原 ) ん ?
どうぞ ~ はい
いただき ます ( 菜緒 ) いただき ます
どう ?
( 上原 ) ん ? まだ 食って ない よ
どう ?
( 上原 ) うん ( 菜緒 ) おいしい ?
うまい
あー よかった
いただき ます
ところで さ あの 引っ越し の こと な んだ けど
あっ 私 大家 さん に 相談 して みる ね
前向きに 考え ない と ね
( 上原 ) うん
( 菜緒 ) ん ~ おいしい
( 上原 ) ハァ … 参った な
あれ 上原 君 ? ( 上原 ) おお …
入 ん ない の ? ( 上原 ) あっ いや 俺 は 別に
いい から いい から 一緒に 食べよ
あっ まだ 準備 中 だ けど 大丈夫 大丈夫 !
あっ それとも ちょっと 照れくさい ?
あ ?
もう とぼけちゃ って 聞いた よ ~
そう そう した んだ ろ プロポーズ
して ね ー よ
またまた もう 照れちゃ って
だから した 覚え は ない
え ?
何 か いろいろ 噂 に なって る みたいだ けど
して ない
( まり な ) それ 菜緒 に は ?
言える わけ ないだ ろ
行こう ( 上原 ) は ? おい
こういう の は ね 早い ほう が いい から
でも バイト 中 に する ような 話 じゃ ないし
( まり な ) 大丈夫 準備 中 だ し
周り に 人 が いた ほう が 笑って 流せる から
2 人きり の 時 に そんな こと 言わ れたら
菜緒 ショック で 死んじゃ うか も よ ?
言えて る
それ に 私 たち に も ちょっと 責任 が ある って いう か …
( 上原 ) え ? ( まり な ) えっ いや あの …
まあ まあ とにかく 行こう
行こう は い
( 戸 が 開く 音 )
( 菜緒 ) すいません まだ 準備 中 で …
上原 君 !
菜緒
どうした の ? みんな で
上原 君 不動産 屋 さん 行って きた んだ
( 一星 ) 何 だ お前 ら 引っ越す の か
( 菜緒 ) うん ( 一星 ) へ えー
( 菜緒 ) いろいろ 話し合って 別々に 住む こと に した の
( 一星 ) え ? 何で だ よ
( 菜緒 ) いや … ( 上原 ) いろいろ あんだ よ
( 一星 ) いろいろ って 何 だ よ ( 上原 ) 関係 ないだ ろ
お前 プロポーズ した んだ ろ ! ( 上原 ) して ね ー よ !
え ?
どういう 意味 だ よ
上原 君 ?
悪い けど 本当に 覚え が ない んだ
( 物音 )
( 徹 平 ) えっ と … 営業 の 時間 です
ああ … おう
( まり な ) 菜緒 ( 光 石 ) 気 を 確かに
うん 大丈夫 大丈夫
上原 君 も バイト 頑張って ね
おう
うん …
じゃあ ね
( 菜緒 ) うん
( 倒れる 音 )
( 一星 ) 吉川 !
おい おい
大丈夫 か よ ?
ごめん いっちゃ ん
いい から 寝 と けって
あっ お 店 大丈夫 ? ( 一星 ) 大丈夫だ よ
車 で 親父 が 送って くれた けど 先 帰った から
そ っか ごめん ね
しかし 気絶 する か ね 普通
いっちゃ ん さ ( 一星 ) ん ?
彼女 いた こと ある ?
そりゃ まあ …
ケンカ と かした ?
した よ ケンカ ぐらい
女の子 の 気持ち
分か ん ない なあ って 思った こと ある ?
ある ある
そう だ よ ね
や っぱ そ っか
みんな そう な の か な
( 一星 ) まあ あれ だ
男 の 気持ち 分か ん ない 時 は 俺 に 聞け
な っ ?
ある ところ に
( 一星 ) ん ?
一緒に 住む カップル が い ました
ある 日 突然
別々に 住み たい って 言った 男 の 人 の 本音 教えて くん ない ?
上原 に 言わ れた の か ?
何 だ よ それ
教えて
相手 の こと が …
好きじゃ なく なった
そ っか
私 プロポーズ さ れた って 勘違い しちゃ った
バカだ よ ね
どう 勘違い したら プロポーズ に な んだ よ
( 菜緒 ) いっちゃ ん ?
ごめん
な ー ん て な
ああ びっくり した
あの さ
( 菜緒 ) ん ?
お前 もう 俺 に し とけよ
また 冗談 ?
な ー ん て 冗談 だ よ バカ !
もう やめて よ いっちゃ ん
( 一星 ) ハァ … じゃあ 俺 行 くわ
( 菜緒 ) うん ( 一星 ) じゃあ な
いっちゃ ん あり が と ね
( 一星 ) おう
( ドア が 閉まる 音 )
送って きた
バイト 送迎 付き だ っけ ?
ぶ っ 倒れた んだ よ
え ?
あいつ の こと 泣か せ ん なって 俺 言った よ な
俺 だったら あんな 泣か せたり し ねえ ぞ
ちゃんと 見て て やれよ
体調 は ?
うん 全然 大丈夫
( スマホ の バイブ 音 )
もしも し いっちゃ ん ?
先 行 っと く ( 菜緒 ) え ?
あ …
昨日 は あり が と ね
( 一星 ) 今日 は バイト 休めよ これ 業務 命令
( 教師 1) えー 1 時間 目 は 自習 に し ます
( 生徒 たち の はしゃぐ 声 )
( 教師 1) はい 静かに 静かに
( 教師 1) 吉川 さん ( 菜緒 ) はい
ちょっと 指導 室 まで
え ?
( 教師 2) これ な んだ けど ね
ただ の いたずら と は 流せ ない ような 噂 も 耳 に して ね
( 教師 3) こういう 噂 が 出た 以上 は
事実 確認 を し なければ なら ない こと に なって いて ね
( 教頭 ) 君 が D 組 の 吉川 菜緒 さん と
一緒に 暮らして いる と いう の は 事実 です か ?
それ は …
事実 です
私 たち 詐欺 に 遭った んです
引っ越し する お 金 も なくて
( 教師 2) それ で 仕方なく 一緒に 住み 始めた と
( 教師 3) 親 御さん は ご存じ な んです か ?
( 教頭 ) 事情 は よく 分かり ました
しかし 学校 と して は
未 成年 の 男女 の 同居 を 黙認 する わけに は いきま せ ん
分かり ます ね ?
はい
( 教師 1) 保護 者 の 方 に は これ から 連絡 を 取って
明日 に でも 学校 に 来て いただき ます
今後 の こと は 親 御さん と 話し合って 決め ます ので
その つもり で
はい
( 菜緒 ) すみません でした
( スマホ の バイブ 音 )
上原 君
( スマホ の バイブ 音 )
お 母さん
もしもし
( 美紀子 ) 菜緒 ?
ねえ そっち まだ 寒い ? 明日 羽織る もの は 必要 か な ?
お 母さん ごめん ね
( 美紀子 ) 大丈夫 よ 何とか なる わ よ
でも ね 菜緒
もう そこ に 住み 続ける の は 難しい と 思う
( 菜緒 ) 分かって る
( 一星 ) まいど 一番星 です
( 使用人 ) ああ 一番星 さん こちら へ お 願い し ます
( 一星 ) はい 失礼 し ます
あの 丼 の 件 本当に すいません でした
いえ その こと なら 先日 お 父 様 が 謝罪 に 来 られて
いや 割った の 自分 な んです
本当に 申し訳 ございませ ん でした
もう いい んです よ
あっ お 代 持ってき ます ね
( 戸 が 閉まる 音 )
( ルミ子 ) 上原 君 決心 した んです ね
( 上原 ) このまま コソコソ 一緒に 暮らす ほう が
相手 を 傷つける こと に も なり ます から
( 呼び出し 音 )
( 菜緒 ) もしもし
俺 だ けど
うん
( 上原 ) 飯 食った か ?
うん 上原 君 は ?
大家 さん に ごちそう に なった
( 菜緒 ) 部屋 探して る んだ
うん すぐ に でも 紹介 して くれる って
そ っか よかった
( 上原 ) 明日 百合 が 学校 に 呼ば れた らしい
ゆり りん 帰国 して ん の ?
( 上原 ) うん 親父 さん たち は ?
明日 学校 来る って
そ っか
どう なっちゃ う の か な 私 たち
俺 に も さっぱり 分か ん ねえ
上原 君
ん ?
後悔 して る ? 同居 した こと
吉川 は ?
びっくり する ぐらい して ない
まあ お前 は 基本 何も 考えて ない から な
ひ っど い !
私 だって いろいろ 考え てるよ
( 上原 ) ウソ つけ
今 だって 早々 と 寝よう と して ただ ろ
あっ いや …
( 上原 ) もう 寝ろ 寝ろ じゃあ 切る ぞ
あっ ち ょっ … ちょっと 待 っ …
俺 も して ない よ
じゃあ な
( 救急 車 の サイレン )
( 不通 音 )
( 救急 車 の サイレン )
( まり な ) お いしょ 菜緒 行こう
うん
( 女子 生徒 たち の 話し声 )
あれ ?
( 美 南 ) 吉川 さん ( 菜緒 ) ん ?
( 美 南 ) も しか して 鍵 を 探して る の ?
そう だ けど …
リボン の キーホルダー の ついた ?
返して !
( 美 南 ) そんな 言い 方 は ない んじゃ ない ?
どこ に ある の ?
落とし物 は 交番 に 届けよう って 詩 織 が …
あっ !
( まり な ) 上原 君 菜緒 が 戻ら ない んだ よ ね
え ?
( まり な ) あっ ねえ みっ ちゃん 菜緒 知ら ない ?
あっ さっき すげ え ダッシュ で 出て った けど
何 か あった ?
上原 君
本当に このまま 離れちゃ って いい の ?
関係 ないだ ろ
( 光 石 ) 関係なく なんか ね ー よ ! ( 阿部 ) そうだ よ
みんな お前 ら が そう なったら いい なって 思って んだ よ
( まり な ) ねえ
菜緒 の 不安 も 分かって あげて よ
気持ち って 言わ ない と 伝わら ない んだ よ
( 菜緒 ) 待って !
待って よ
待って
返して よ ! 私 の 鍵
( 詩 織 ) え ? 何 ?
大事な 物 な の 返して
( 詩 織 ) 同棲 と か あり え ねえ っつ ー の !
( 水 に 落ちる 音 ) ( 菜緒 ) あ …
( エリカ ) あ ~ あ
( ドア の 開閉 音 )
( 教頭 ) 御 足 労 お かけ して 申し訳 あり ませ ん
どうぞ お かけ ください
これ なん です が ね
うわ マジ ? ヤバ っ
冷た …
( 上原 ) こいつ 俺 と 付き合って る から
頼る ところ は 頼れ
安心 し とけ お 前 以外 に 興味 ねえ から
( 菜緒 ) 上原 君 好き
( 菜緒 ) 一生 の 宝物 に する
会え ない 時間 が 愛 を 育てて くれる もん ね
( 上原 ) ま ~ た 泣く
( 教頭 ) で は 同居 は ご 両親 も ご存じ だった と いう こと です か ?
( 和典 ) はい もちろん です
吉川 お前 何 やって んだ よ !
吉川 !
鍵 が …
あれ が ない と ダメな の 本当に 終わっちゃ う
( 一星 ) やめろ って 落ち着けよ
( 菜緒 ) 放して よ
吉川 !
俺 …
俺 ウソ ついた
え ?
男 が 別居 切り出す 本当の 理由 は
相手 の こと 傷つけ たく ない から だ よ
ありがとう いっちゃ ん
( スマホ の バイブ 音 )
もしもし
( 美紀子 ) いろいろ 複雑な 事情 が あり まして
私 たち も 悩み ました し
娘 と も よく 話し合い ました し
しかし それにしても 同居 と いう の は …
17 の しかも 男女 です よ ?
( 百合 ) あの …
2 人きり じゃ ないで すよ ? ( 教頭 ) え ?
私 も 一緒に 住んで ます けど
( 教頭 ) と 言い ます と ?
久志 ( ひさし ) の 兄 つまり 私 の 主人 が 海外 勤務 で
私 が 久志 と 菜緒 ちゃん と 一緒に 日本 で 暮らして いる んです
菜緒 ちゃん は いわゆる 下宿 みたいな 感じ で
( 教頭 ) 2 人 で 暮らして いる わけで は …
や だ まさか 高校 生 です よ ?
じゃあ これ は ?
あー 多い んです よ ね
久志 の ファン が ある こと ない こと 言って
上原 君 かっこいい もん ねえ ( 和典 ) そう か ?
まさか 先生 方
こんな いたずら うのみ に さ れた んです か ?
あっ いや そう いう わけで は …
まさか です よ ね ?
( 教頭 ) いや しかし こういう 噂 が 立った 以上 は
やはり 下宿 も やめて いただか ない こと に は
他の 生徒 たち の 目 も あり ます し ( 美紀子 ) ええ
引っ越し は もう 決めて あり ます
( 美 南 ) ゲッ まだ やって る し ( エリカ ) バカじゃ ない の ?
( シャッター 音 )
ウケ る
これ 手当たり次第 送っちゃ お っか な
吉川 の 親 教頭 に 呼ば れて る らしい よ
( エリカ ) マジ ? ( 美 南 ) これ の せい で
( エリカ ) あー 出た
先生 たち も すっかり 慌てちゃ って さ
( 美 南 ) ちょっと
え ?
何 か どう でも よく なって きた
え ?
上原 君 も あいつ も 何 か どう でも よく なって きた
行 こ
勝てる 気 が し ない って ことか
あっ 待って よ
おい 吉川 !
何 やって んだ よ ! ( 菜緒 ) 上原 君
上原 君 私 鍵 なく しちゃ って
待って 鍵 …
吉川 うち に 帰ろう
でも … ( 上原 ) 大丈夫だ から
( 上原 ) ん …
ありがとう
( 上原 ) なあ 吉川 ( 菜緒 ) ん ?
どう やったら あれ が プロポーズ に な ん の か 教えて くれ
( 菜緒 ) え ?
俺 に は いくら 考えて も 分から ない
そう だ よ ね
冷静に 考えたら そんな わけない もん ね
何 か 私 1 人 で 盛り上がっちゃ って …
そんなに うれしかった の か ねえ
( 菜緒 ) うれしかった んだ よ
でも …
その 時 は そういう つもり で 言った んじゃ ない けど …
俺 は …
吉川 と ずっと 一緒に いたい と 思って る よ
先 の こと は 分か ん ね ー けど 今 は そう 思って る から
この 部屋 じゃ なくて も 別々に 住んで も …
ずっと
( 泣き声 )
よし
( ルミ子 ) いよいよ 引っ越し です か
寂しく なり ます ねえ
あの もう 1 つ だけ お 願い が ある んです
( 菜緒 ) は ー い
( 大地 ) 久しぶり ( 菜緒 ) 大 ちゃん 久しぶり
どうぞ どうぞ
( 大地 ) もう みんな いる ? ( 菜緒 ) うん
おう 久しぶり
( まり な ) 大地 先輩 ! ( 大地 ) よう !
何 か 大学生 の 香り ますます かっこいい !
( 大地 ) そう か ? ( まり な ) うん
どうも
( 大地 ) 久しぶり ( なな こ ) 誰 誰 ? 紹介 して よ
( まり な ) お 子 ちゃ ま に は まだ 早い から !
( なな こ ) 何で ? いい でしょ いい じゃ ん …
( 明 ) は いはい できた よ
エビ エビ !
( 美紀子 ) あっ 大 ちゃん 相変わらず イケメン ねえ
かっこいい ねえ 誰 誰 ? 紹介 して よ
ねえ その “ 誰 ?” って いう の 何で 俺 に ない の ?
俺 も … 俺 も スルー さ れた から
ありがとう
( 菜緒 ) ありがとう
ねえ 餃子 食べる ?
あっ ありがとう はい しょうゆ
あっ ありがとう かけて い いよ
( 百合 ) えー それでは 久志 と 菜緒 ちゃん の 前途 を 祝して
ちょっと 待て 百 合 それ 酒 じゃ ねえ の ?
( 百合 ) 固い こと 言わ ない の
じゃあ 乾杯 !
( 一同 ) 乾杯 !
( 菜緒 ) 私 今日 から ここ に 住む し
( 上原 ) 何 言って んだ よ 確かに 305 号 室
( 菜緒 ) 私 も 305 号 室 !
( 上原 ・ 菜緒 ) えっ !?
( ドア が 開く 音 )
準備 は ?
うん ( チャイム )
( 業者 ) しろくま 引っ越し センター です
( 上原 ・ 菜緒 ) は ー い
じゃあ 行く ね
おう
私 車 あっ ち だ から
俺 あっ ち
うん
じゃあ
じゃ
( 菜緒 ) 上原 君 !
何でもない
じゃあ ね
吉川
好きだ よ
知って る
305 号 室 ね 空き ました よ
ただ 期間 に 条件 が あり まして ね
よし !
( 業者 ) で は 失礼 し ます
( 菜緒 ) うわ っ
ごめんなさい !
( 菜緒 ) 上原 君
何で ?
( 上原 ) 何で って …
ここ は 今日 から 俺 が 住む んだ よ
402 号 室
え ?
吉川 は ?
私 401 号 室
あ … もし かして
( 上原 ・ 菜緒 ) 大家 さん !?
( 上原 ) もう 1 つ だけ お 願い が ある んです
3 年 後 成人 したら
もう 一 度 あの 部屋 に 戻り たい んです
あいつ と 一緒に
お 隣 さん だ ね
引っ越した 意味 あん の かな
♪~