Digimon 07
そこ に は デジモン と 呼ば れる 未知の 生命 体 が 息づいて いる
( ナレーション ) 東京 を 救う 鍵 聖なる デジモン の 存在 を 知った 太一 たち
森 を さまよう 一行 は —
タネモン たち と 小さな 王国 を 営む 人間 の 少女 —
太刀川 ミミ と その 友人 パルモン と 出会う
農園 を 荒らす タスクモン と の 戦い の 陰 に 潜む —
巧妙な 敵意 に 襲わ れる ミミ
その とき ミミ の デジヴァイス が 輝く
パルモン は トゲモン に 進化 した
ミミ を 新たな 仲間 に 加え —
大陸 へ 渡る べく 太一 たち は 海 を 目指す
( ミミ ) 腕 を 上げた わ ね パルモン
本場 の ゴールデンティッピー に も 劣ら ぬ 味わい だ わ
( パルモン ) エヘ フフ
( 太一 ) フフ 確かに おいしい お茶 だ な
( アグモン ) お 菓子 もう まいよ
( ピヨモン ) うん うん
( 空 ) ほん と 優雅な ひととき 〜
って のんびり お茶 して て いい の かしら
お 爺ちゃん が 言って たわ
慌てる トレーダー は 稼ぎ が 少ない って
(2 人 ) ん ?
パルモン 海 まで あと どの くらい な の ?
すぐ そこ よ
(2 人 ) え ? あ …
( 太一 ) あ … お 〜 ( 空 ) うわ 〜
( アグモン ) 海 だ 〜 ( ピヨモン ) うわ 〜
( ミミ ) フフフ ( パルモン ) ウフフ
( アグモン ) 大陸 見えた 〜?
( 太一 ) まだ 何も 見え ない な 〜
バードラモン 重く ない ?
( バードラモン ) 大丈夫
私 の 力 で 飛んで いける 距離 だ と いい んだ けど
ふわ 〜
なんだ ? あれ
どうした の ?
( 太一 ) あれ ( アグモン ・ 空 ) ん ?
え ?
( 太一 ) うわ あ … ( 空 ) よけて !
あっ … ああ …
あっ わ 〜!
( バードラモン ) はっ ( 太一 ) 空 !
( バードラモン ) うわ 〜!
ああ … 空 ! アグモン !
ブハ 太一
( 空 ) 太一 ! アグモン !
空 無事 で よかった
バードラモン ?
ピヨモン …
逃げろ 〜!
ああ …
( ゴマモン ) マーチングフィッシーズ !
( 太一 ) あ …
魚 が …
( ゴマモン ) プハッ ついてきて !
ハア 助かった 〜
あ …
あ … ピヨモン 大丈夫 ?
うん 空 も 無事で よかった
何 が あった の !?
よく 分から ない
渦巻き から ウネウネ した 物 が 伸びて きて
( ゴマモン ) あれ は ゲソモン だ よ
ゲソモン ?
海 の 底 に 住む 凶暴な デジモン さ
海峡 を 渡ろう と する 者 が いる と ああ やって 襲う んだ
あなた は ?
おい ら は ゴマモン
君 が 助けて くれた の か
ありがとう スゴ い 力 を 持って る の ね
マーチングフィッシーズ おい ら の 得意 技 さ
君 たち は 選ば れ し 子供 たち だ ね ?
知って る の ? 私 たち の こと
ああ おい ら に も パートナー が いる から
パートナー … え … 人間 か !?
聖なる デジモン を 探す 仲間 って こと よ ね
まあ そう な んだ けど …
( 太一 ) ん ん ? ( ピヨモン ) ん ん ?
( 空 ) ん ん ?
( アナウンサー ) 都 内 各所 の 停電 は 復旧 の 目 処 が 立って い ませ ん
停電 は 神奈川 県 —
千葉 県 埼玉 県 の 一部 に も 広がって おり —
川口 市 さ いた ま 市 浦安 市 など で —
今朝 7 時 から 送電 が 停止 して い ます
( 太一 の 母 ) あ … ああ 電子 レンジ 止まっちゃ った わ
う 〜 ん 困る わ ね 〜
( アナウンサー ) 専門 家 から は このまま 復旧 が 遅れれば —
数 日 中 に 東京 の 都市 機能 が マヒ する と いう 懸念 も 示さ れて おり …
( カブテリモン ) ああ ますます えらい こと に なって ます な
( 光子 郎 ) ん … 早く 太一 さん たち と 合流 し ない と
(3 人 ) あ 〜
あの 人 何 して る の ?
( 空 ) 勉強 ? ( 太一 ) え ? ここ で ?
丈 選ば れ し 子供 たち の 仲間 を 連れて きた よ
( 丈 ) うん ん ?
あ … ああ あ … 人間 !?
俺 八神 太一
私 は 武 ノ 内 空
太刀川 ミミ 4 年生 よ
( アグモン ) 僕 アグモン ( ピヨモン ) ピヨモン
パルモン よ
( 丈 ) ハア ( 太一 たち ) ん ?
大人 は い ない の か …
え ?
教えて くれ どう したら 元 の 世界 に 戻れる んだ ?
え … どう したら って 言わ れて も
ハア
それ より 力 を 貸して ほしい の
え ?
( 空 ) このまま だ と 東京 は 大変な こと に なる
その 原因 が この デジタルワールド に ある の
( ミミ ) で 私 たち は それ を 止め なきゃ いけない んだ って
私 たち ?
一緒に 聖なる デジモン を 探そう
君 と ゴマモン の 力 が 必要な んだ
う 〜 ん
ああ 僕 は 城戸 丈 ムサコ 小 の 6 年生 だ
ん … あ … てこ と は 先輩 か
あっ そう いえば この 前 の キャンプ で 見かけた かも
やっぱり 信じ られ ない よ そんな 話
東京 を 危機 から 救う ? どうして 僕 な んだ よ
僕 に は 来年 大事な 受験 が あって 時間 が ない んだ よ !
(3 人 ) ああ …
夏 を 制する 者 は 受験 を 制す な のに 僕 だけ こんな ところ で …
こう して る あいだ に も ライバル たち に —
どんどん 差 を 付け られて る んだ 〜!
( 太一 ) う う … ( ミミ ) ああ …
うち は 代々 医者 の 家系 で —
僕 も 将来 は 医者 に なら なきゃ いけない んだ
世の中 の 役 に 立て って いう なら 大人 に なって から いくら で も やる よ
でも 今 は 勉強 し なきゃ いけない んだ 〜!
ああ … あ …
( 一同 ) うわ あ !
あぐ ぐ … ああ …
この 人 連れて く の ?
エヘヘ
( ゴマモン ) 行こう よ 丈 は 大切な 役割 が あって —
この 世界 に 来て おい ら と 出会った んだ
おい ら たち は パートナー で …
( 丈 ) 君 に は 世話に なって る ( ゴマモン ) う … あ …
感謝 も して いる
けど そんな もの に なった 覚え は ない よ
う … う う …
( アグモン たち ) う う …
なあ 先輩 危険な こと だ し 無理に 頼める こと じゃ ない
けど 俺 たち が やる しか ない んだ
( 丈 ) この ヘンテコ で 物騒な 世界 を —
僕ら みたいな 子供 だけ で 旅 して 周 って —
苦労 して その 目的 と やら を 果たして —
それ で 元 の 世界 に 戻れる って 保証 は ある の かい ?
丈 …
ゴマモン も 彼ら と 一緒に 行けば いい
僕 は ここ に 残って 勉強 する
ん …
ゲソモン が いる 限り この 海峡 は 渡れ ない
なんとか あいつ を 追い払わ ない と
でも どう やって ?
え ? う う …
( ゴマモン ) 本当に いい の かい ? みんな と 一緒に 行か なくて
( 丈 ) 行った ところ で 僕 に できる こと なんか ない よ
だったら ここ で 自分 の やる べき こと を やる
あ …
( 太一 ) ピヨモン は しばらく 休んで いた ほう が よ さ そうだ
アグモン と パルモン で 力 を 合わせよう
海 の 中 じゃ まず 勝ち目 は ない でも 陸上 なら …
ゲソモン を こっち に 引き寄せる
よし それ なら こっち の もん だ ね
ピヨモン の 分 まで 頑張る よ
私 たち に 任せ といて
アグモン パルモン
そういう こと なら —
その 引き寄せる 役目 おい ら に 任せて よ
( 太一 ) あ … ( ミミ ) ゴマモン
おい ら の マーチング フィッシーズ で —
ゲソモン の ヤツ を けしかけて —
ここ まで 連れて 来る んだ
ゴマモン 丈 先輩 は ?
丈 は —
自分 が やら なくちゃ いけない こと で 頭 が いっぱいで —
まったく と 言って いい ほど 余裕 が なく って …
そこ へ 別の やら なきゃ いけない こと が —
飛び込んで きた もん だ から 戸惑って 苦しんで る
勉強 に 没頭 して る ふうに 見えて も ね
でも いつか は きっと みんな の 役 に 立つ —
スゴ い 人間 に なる ヤツ さ
だから 今 は おい ら が 丈 の 分 まで みんな の 力 に なって やる んだ !
いくよ 〜 マーチングフィッシーズ !
来た な
来い ゲソモン ! こっち だ !
う … ほ 〜 ら こっち こっち 〜 悔しかったら 捕まえて みな
プハッ
( 太一 ) 渦 が 見えた
よし こっち に 近づいて くる
ゴマモ 〜 ン 頑張れ 〜!
ゴマモン …
( ゴマモン ) あと 少し …
う … うわ 〜!
ゴマモン !
だっ う う …
あっ あ … ゴマモン !
ぐう … 大丈夫 か ! しっかり しろ !
う … 丈 …
丈 先輩 ! 早く そこ から 離れる んだ !
ゴマモン を 頼む !
( ゲソモン の 鳴き声 ) う …
( 咆哮 )
( 丈 ) う … う … うわ 〜!
( ミミ ) あれ が ゲソモン !?
( ピヨモン ) さっき は 足 しか 見え なかった けど …
( 空 ) ようやく 本体 の お出まし ね
( 太一 ) アグモン ! ( ミミ ) 出番 よ パルモン !
( アグモン ・ パルモン ) うん !
( アグモン ) アグモン 進化 〜!
( グレイモン ) グレイモン
( パルモン ) パルモン 進化 〜!
( トゲモン ) トゲモン !
( グレイモン ) ウア 〜…
ゴマモン なんで こんな ムチャ を …
ずっと 待って た んだ
え ?
う お 〜!
チクチクバンバ 〜 ン !
( トゲモン ) ああ 〜 ( ミミ ) トゲモン !
う お あっ … う う …
楽しみだった んだ
おい ら の パートナー は どんな 人間 な の か なって
だから 丈 に 会えた とき ほんとに うれしかった
がっかり した ろ
ずっと 待って た の が 僕 みたいな 人間 で
( ゴマモン ) そんな こと ない ! ( 丈 ) ゴマモン …
そんな こと な い さ
ほか の 誰 で も ない おい ら は 丈 を 待って いた んだ
この おい ら 自身 が そう 思って る んだ
間違い ない さ
う お 〜!
( 丈 ) うわ ! ( ゴマモン ) う っ …
ゴマモン 大丈夫 か
この 世界 で やる べき こと —
それ は 丈 一 人 だけ で やら なきゃ いけない んじゃ ない
太一 たち 仲間 が … それ に おい ら が いる
一緒に やる んだ ! だ から 大丈夫 !
そう だ よ な ゴマモン
君 が いた から 僕 は この 世界 で 独りぼっち じゃ なかった
僕 一 人 だけ だったら きっと 勉強 だって 手 に つか なかった
( ゴマモン ) あ … ( 丈 ) ゴマモン
君 は 僕 の … う うん
僕 が 君 の パートナー だ !
あ … ああ …
( ゴマモン ) ゴマモン 進化 〜!
あれ は …
( イッカクモン ) イッカクモン !
イッカクモン …
う … う … う う …
イッカクモン !
う う 〜…
逃がさ ない ! ハープーンバルカン !
( ゲソモン の うめき声 )
トゲモン !
ココナッツパ 〜 ンチ !
グレイモン !
トドメ だ ! ハープーンバルカン !
( うめき声 )
( 空 ) 丈 先輩 ! ( ミミ ) 強い ね あの 子 !
ああ 僕 の パートナー だ から ね
( イッカクモン の 咆哮 )
( 丈 ) よし こう なった からに は —
一刻 も 早く 聖なる デジモン と やら を 見つけ出そう
先輩 急に やる 気 に なった な
僕 に は 時間 が ない んだ
夏 を 制する 者 は 受験 を 制する !
これ から は 上級 生 である 僕 に 従って くれた ま …
え … え … ええ え … え 〜!
( ミミ ) 落ちた ! ( アグモン ) 落ちちゃ った
先輩 が 落ちた わ
落ちた な
ブハ ! 落ちた って 言う な ! 僕 は 受験 生 だ ぞ !
( 太一 たち ) アハハハハハハハ
( ナレーション ) 再び ヤマト が 登場
ついに 集結 した 6 人 の 選ば れ し 子供 たち の —
驚き の 作戦 が 始まる
( 太一 ) 次回 「 デジモンアドベンチャー 」 “ 子供 たち の 攻 城 戦 ”
( ナレーション ) 冒険 は 新たな 世界 へ