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メイドインアビス, Made in Abyss Episode 1

Made in Abyss Episode 1

ちょっと ナット なんで ついてくる の よ

うるせー なー

俺 の 担当 リコ の すぐ 上 なんだ よ

そう いえば そう でした

じゃあ 帰り は 遺物 運ぶ の 手伝って よ ね

なんで だ よ

だって 今日 は

赤 笛 の 中 で 最高の 査定額 を 出さない と いけない んだ から

無理 だろ

この 辺 は もう あらかた 探されてる し

珍しい 物 なんて そうそう ねぇ よ

だったら 数 で 勝負 よ

いい の か それ で

あれ で ごまかし だ ら どう だ こないだ ちょろまかしてた

星 の 羅針盤

あれ は ダメ

あれ は アビス の 真実に 導いて くれる もの なんだ から

それに もし 隠してた の が バレ たら

今度 は 裸 吊り じゃ すまない

乙女 の トラウマ が ぁ

ま ぁ 気 を つけろ よ

大 ゴンドラ

ナット ほら ほら 600 メートル 組 だ よ

分かってる よ

おりゃ もう 見えなく なっちゃった

いい なぁ 乗り たい なぁ

なぁ なにか 今日 は 静か じゃ ね

ツチバシ が いない せい じゃない

全然 鳴き声 聞こえない もん

ほんと だ

ま やりやすく って いっか

あいつ ら 光ってる の 巣 に 持って 帰っちゃう しな

ちょっと 何 私 より 先 に 行ってる の よ

先頭 は 私

今日 は もりもり 発掘 します よ

そりゃあ もう リーダー の ぐう の 音 も 出ない ほど に

さ ぁ やり ます か 査定 ナンバーワン

一つ

二つ

三つ

四つ

五つ

お 祈り 骸骨

久々に 見た から ビックリ しちゃった

お 騒がせして ごめん ね

やれば できる じゃん 私

これ なら 600 メートル に 格上げ に なる のも 時間 の 問題 ね

重 おい ナット 手伝って よ マジ 重い

どこ に 行った の よ ナット の 奴

ベニクチナワ

なんで こんな 浅い とこ に

ナット

やだ あれ 血

どうしよう ナット が

ナット が 食べられちゃう

やばい

腕 が 折れて

ない

ナット

助けて

すごい 化石 の 樹 が 溶けてる

私 誰か に 助けられた の かな

きれい

もしもし

うそ 息してない 人工呼吸

何 この 感触

これ 人間 じゃない

き ー 機械?

偉い こっちゃ

こんな の 見た こと ない

まだ あったかい

さっきまで 動いてた んだ

でも この 子 どこ から 来た の

ありがとう

よし ナット もう少し だ よ

ばかやろ ここ から が 大変な んだ ろ ー が

どうした の

なんだ シギー か よ

びっくり した

誰? わからない けど とりあえず 「 ロボット くん 」

なるほど また ちょろまかす んだ リコ

匿って あげる だけ よ

どっち で も いい けど よ

やっぱり いた

院長 ただいま 帰りました

早く 中 に 入り な

あれ どう やって 突破 する んだ

なんとかなる かも

キユイ

おかえり

あんなん で 通じる の か

通じて 欲しい

本 本

何度 言ったら 分かる んだ い

ペランダ で 本 を 読む ん じゃない

今度 落としたら 没収 する から ね

昨日 は ご 苦労 だった

採掘 量 は それ ほど でも なかった が

単独 の 作業 は 大半 が 初めて だ

こんな もの だろう

来週 まだ 同 地点

100 メートル を ベース に して 作業 を 続けて もらう

備品 を 紛失 した 者 は 総務 に 申請 しろ 以上 だ 院長 から お 話 が ある

言い たい こと は 一つ だけ だ よ

笛 持ち は 組合 の 孤児院 生徒 である 自覚 を 持って

しっかり 稼ぐ ように

誇り高く 散って いった 親御さん に も 恥じない ように ね

ああ あと もう 一 つ

二つ目 だ

「 遺物 」 の ちょろまかし は 御 法度 だ よ

なんか 睨んで る

「 遺物 」 は 孤児院 の 大事な 稼ぎ だ

そいつ を 懐 に 入れちまう なんて

何 を されて も 文句 は 言えない よ

バレて る

次 は 裸 吊 り じゃ 済まない から ね

その つもり で

以上 だ

解散

ばれて ない セーフ

リコ

ちょっと いい か

ナット が リュック を 紛失 した の は

ベニクチナワ に 襲われた から だ と 言って る んだ が

そうなんです よ

私 が 助けながっだら 今頃 蛇 の 糞 です よ ナット の やつ

お前 が 助けた

はい

この 笛 で ピィー って 私 が 囮 に なって

それで お前 は どう やって 助かった んだ

それ が も ー びっくり

今まで 見た こと が ない 光 が

危な

もう少し で ロボット 君 の こと まで 喋っちゃう とこ だった

まあ いい

比較的 安全な 深 界 100 メートル でも 何 が 起こる か 分からない

今後 は 注意 を 怠る な

リーダー

あの

お 願い が あります

私 の 担当 を もっと 深い 所 に 変えて ください

査定 で 最高 額 を 出したら 考えて やる と 言ったろう が

まずは 探窟 を 効率的に こなせる 能力 を 身 に 付けろ

私 早く 深部 の 経験 を 積み たい んです

早く 白 笛 に なって

それ で お 母さん に 追いつき たい んです

お 母さん の 潜った 所 まで 行って

ダメだ

大体 400 メートル 潜った ところ で

今 の お前 じゃ 行って 帰って くる だけ で 終わる

しばらく は 大人 しく 働け

いや

残念だった な 命 の 恩人 くん

なに よ

立ち聞き なんて 趣味 悪い よ

それ より リコ

お前 の 部屋 の アレ どう すんだ よ

ロボット くん

もちろん 起こす よ

寝て ん の か あいつ

そ っ 早く 起こして あげ なきゃ

だから みんな 協力 して

どう どう

ちょっと 動いた かも

ほんと

誰 か いる の か

もう ちょっと 強く して みたら いい んじゃ ね

子供 の 声

そう だ ね リコ

ダイヤル を 「2」 に 合わせて

ほ いきた

ま ぁ いい や

もう 少し 眠ろう

ねぇ シギー 押して いい

リコ それ 「20」 じゃ ね

おきた

ま じか ぁ

ほら ほら 私 の 言った 通り 電気 で よかった んだ よ

さっき 焼け 石炭 食わせて 他の 誰 だ よ

ねぇ ねぇ ロボット くん

私 分かる 君 が 助けて くれた んだ よ

あんな 遠く から どう やって 蛇 を やっつけた の

でも まず お 名前 教えて

おい が っ つき 過ぎ だって

引いて る ぞ

ごめん ね 私 の 名前 は リコ だ よ

質問 を 質問 で 返す ようで 悪い が

喋った 可愛い

聞き たい 事 が

なに なに なんでも 聞いて

ここ は どこ だ

ここ

私 の 部屋 よ

ベルチェロ 孤児院

君 たち は 拷問 が 仕事 な の か

リコ の 部屋 は 元 お 仕 置き 部屋 な んだ

悪戯 すぎて ここ に 移さ れた んだ ぜ

それ から 俺 達 の 仕事 は 探 窟 家 だ

っつ って も 見習い の 赤 笛 だ けど な

ねぇ ねぇ ロボット くん 君 の 名前 は

どんな 機能 が ある の

君 を 作った の は だ ぁれ

先程 から 気 に なって た んだ が

僕 は ロボット な の か

ロボット だ よ 電気 で 動いた し

火 に も 強かった し

肌 に 傷 一 つ 付か なかった し

あれ ロボ って 事 まで 覚えて ない の

さっき の 電気 で 記憶 飛んで る んじゃ ね

大変だ みんな

孤児院 の 電気 みんな 消えちゃ って る

出力 全開 は やり すぎ だった かも

早く 隠して

リーダー が まっすぐ 向かって きて る

なんで バレ た の

普段 の 行い の せい だ ろ

立てる か

それ 外さ なきゃ 無理 か

リコ

リコ 上手く 誤 魔 化 せよ

不安だ

出て ぎ ちゃ ダメ いい

ひどい 目 に 合わさ れる よ

おい リコ 開けろ

はい

ただいま ぁ

い っつ っつ っ

お前 今度 は 何 を した

何も 大した こと は

そんな こと より も

足 ぶつけた んです よ いい 角度 で

ほん と 痛く って

ホント いい 角度 だった んです よ

この 小細工 は シギー だ よ

また 訳 の 分から ん こと を

おい なんか いう こと は

ごめんなさい もう し ませ ん

探 窟 が うまく 行か なくて 焦る 気持ち は わかる

だからと言って だ な

孤児院 を 停電 さ せて いい 道理 は まるで ない んだ ぞ

リコ 聞いて る か リコ

この 惨状 を 説明 して もらう 前 に

まずは 孤児院 の 掃除 と 反省 文 を 書いて もらおう か

ごめんなさい

なるほど

あれ に 捕まったら ただ で は すま ん な

それにしても 腕 が 伸びる と は

伸びる 金属 の 腕 に この 兜

いよいよ 疑わしい な

僕 は 何 な んだ

へそ と か ロボット に 必要な の か ね

これ も 必要な の か

シギー 達 が 捕まって る 隙間 に 抜け出して きた よ

なに なに

鏡 の 前 で おめかし

いや

リコ

リコ どこ いった

や ばい

どう しよう 逃げ なきゃ

僕 に 捕まって

早く

すごい 便利な 手 だ ね

かっこいい

リコ どこ に いった

当分 収まり そうに ない ぞ

そう だ 「 レグ 」 に 見せ たい もの が あった んだ

レグ

君 の 名前 名前 が 無い と 不便でしょう

「 レグ 」 って 名前 どうか な

構わ ない が ちなみに 由来 は

前 に 飼って た 犬 の 名前

犬 レグー 早く 早く 着いた

もう すぐだ から ね レグ

レグ これ が 私 達 の 住む 街

大 穴 の 街 オース だ よ

オース へ ようこそ レグ

この 穴

レグ 「 アビス 」 の 事 まで 忘れちゃ った の

アビス

この 大 穴 が 「 アビス 」

君 は この アビス の 淵 で 見つかった んだ よ

僕 が

私 思った の

レグ は 「 アビス 」 の 厎 から やってきた んじゃ ない か って

だって 君 みたいな ロボット 今 まで 見た こと ない もん

きっと そう だ よ

誰 も 見た こと が ない 「 アビス 」 の 厎 から

アビス

およそ 1900 年 前 南海 ベオルスカ の 孤島 に

巨大な 縦 穴 が 発見 さ れた

直径 約 1000 メートル 深 さ は 今 も わかって い ない

その 不可思議な 姿 は 人々 を 魅了 した

貴重 かつ 危険な 原 生物 たち や

理 を 超えた 不思議な 「 遺物 」 が

一 攫 千 金 を 狙う 冒険 者 を 呼び寄せ

いつしか そこ に は 巨大な 街 が 築か れた

長年 に 渡って

未知 へ の ロマン と 数多 の 伝説 を 餌 に

多く の 人々 を 飲み込んで きた

世界 唯一 最後 の 深淵

その 名 を 「 アビス 」 と いう

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物

二度と 憧れ は 止まら ない


Made in Abyss Episode 1 made||abyss|episode Made in Abyss Episode 1

ちょっと ナット なんで ついてくる の よ |なっと|||| Why does it come with a nut?

うるせー なー うる せ -|な - Urusei

俺 の 担当 リコ の すぐ 上 なんだ よ おれ||たんとう||||うえ|| It's just above my Rico

そう いえば そう でした Speaking of which it was

じゃあ 帰り は 遺物 運ぶ の 手伝って よ ね |かえり||いぶつ|はこぶ||てつだって|| Then on your way home, help carry the relics, right?

なんで だ よ why

だって 今日 は |きょう| Because today

赤 笛 の 中 で 最高の 査定額 を 出さない と いけない んだ から あか|ふえ||なか||さいこうの|さてい がく||ださ ない|||| Because I have to give the highest valuation amount in the red whistle

無理 だろ むり|だ ろ It's impossible

この 辺 は もう あらかた 探されてる し |ほとり|||あら かた|さがさ れて る| This area is already being searched for

珍しい 物 なんて そうそう ねぇ よ めずらしい|ぶつ||そう そう|| It ’s not like rare things.

だったら 数 で 勝負 よ |すう||しょうぶ| Then it ’s a game with numbers.

いい の か それ で

あれ で ごまかし だ ら どう だ こないだ ちょろまかしてた |||||||こない だ|ちょ ろ まかして た I was cheating on that

星 の 羅針盤 ほし||らしんばん Star compass

あれ は ダメ ||だめ That is no good

あれ は アビス の 真実に 導いて くれる もの なんだ から ||||しんじつに|みちびいて|||| Because that is what leads to the truth of Abyss.

それに もし 隠してた の が バレ たら それ に||かくして た|||| And if I was hiding it

今度 は 裸 吊り じゃ すまない こんど||はだか|つり り|| I'm sorry to hang naked this time

乙女 の トラウマ が ぁ おとめ|||| The maiden's trauma

ま ぁ 気 を つけろ よ ||き||| Well be careful

大 ゴンドラ だい|ごんどら Large gondola

ナット ほら ほら 600 メートル 組 だ よ なっと|||めーとる|くみ|| Nuts, you see, it's a 600-meter set.

分かってる よ わかって る| I know

おりゃ もう 見えなく なっちゃった ||みえ なく|なっちゃ った I can't see it anymore

いい なぁ 乗り たい なぁ ||のり|| I want to ride

なぁ なにか 今日 は 静か じゃ ね |なに か|きょう||しずか|| I don't think it's quiet today

ツチバシ が いない せい じゃない ||||じゃ ない Not because there is no Tsuchibashi

全然 鳴き声 聞こえない もん ぜんぜん|なきごえ|きこえ ない| I can't hear the cry at all

ほんと だ It's true

ま やりやすく って いっか |やり やすく|| It ’s easy to do

あいつ ら 光ってる の 巣 に 持って 帰っちゃう しな ||ひかって る||す||もって|かえっちゃ う| I'll bring them back to their nest that's shining

ちょっと 何 私 より 先 に 行ってる の よ |なん|わたくし||さき||おこなって る|| Hey what are you going ahead of me

先頭 は 私 せんとう||わたくし I'm the first

今日 は もりもり 発掘 します よ きょう||もり もり|はっくつ|し ます| I'm going to excavate as much as I can today.

そりゃあ もう リーダー の ぐう の 音 も 出ない ほど に そりゃ あ||りーだー||||おと||で ない|| Of course, I can't even hear the leader's voice anymore.

さ ぁ やり ます か 査定 ナンバーワン |||||さてい|なんばーわん

一つ ひと つ

二つ ふた つ

三つ みっ つ

四つ よっ つ

五つ いつ つ

お 祈り 骸骨 |いのり|がいこつ

久々に 見た から ビックリ しちゃった ひさびさに|みた||びっくり|しちゃ った

お 騒がせして ごめん ね |さわがせ して||

やれば できる じゃん 私 ||じゃ ん|わたくし

これ なら 600 メートル に 格上げ に なる のも 時間 の 問題 ね ||めーとる||かくあげ|||の も|じかん||もんだい|

重 おい ナット 手伝って よ おも||なっと|てつだって| マジ 重い |おもい

どこ に 行った の よ ナット の 奴 ||おこなった|||なっと||やつ

ベニクチナワ

なんで こんな 浅い とこ に ||あさい||

ナット なっと

やだ あれ 血 や だ||ち

どうしよう ナット が どう しよう|なっと|

ナット が 食べられちゃう なっと||たべ られちゃ う

やばい や ばい

腕 が 折れて うで||おれて

ない

ナット なっと

助けて たすけて

すごい 化石 の 樹 が 溶けてる |かせき||き||とけて る

私 誰か に 助けられた の かな わたくし|だれ か||たすけ られた||

きれい

もしもし

うそ 息してない 人工呼吸 |いき して ない|じんこう こきゅう

何 この 感触 なん||かんしょく

これ 人間 じゃない |にんげん|じゃ ない

き ー 機械? |-|きかい

偉い こっちゃ えらい|

こんな の 見た こと ない ||みた||

まだ あったかい

さっきまで 動いてた んだ さっき まで|うごいて た|

でも この 子 どこ から 来た の ||こ|||きた|

ありがとう

よし ナット もう少し だ よ |なっと|もう すこし||

ばかやろ ここ から が 大変な んだ ろ ー が ばか やろ||||たいへんな|||-|

どうした の

なんだ シギー か よ

びっくり した

誰? わからない だれ|わから ない けど とりあえず 「 ロボット くん 」 ||ろぼっと|

なるほど また ちょろまかす んだ リコ ||ちょ ろ まかす||

匿って あげる だけ よ とく って|||

どっち で も いい けど よ

やっぱり いた

院長 ただいま 帰りました いんちょう||かえり ました

早く 中 に 入り な はやく|なか||はいり|

あれ どう やって 突破 する んだ |||とっぱ||

なんとかなる かも なんとか なる|

キユイ

おかえり お かえり

あんなん で 通じる の か あんな ん||つうじる||

通じて 欲しい つうじて|ほしい I want it to come through.

本 本 ほん|ほん

何度 言ったら 分かる んだ い なんど|いったら|わかる|| How many times do I have to tell you?

ペランダ で 本 を 読む ん じゃない ||ほん||よむ||じゃ ない Don't read books on the balcony.

今度 落としたら 没収 する から ね こんど|おとしたら|ぼっしゅう|||

昨日 は ご 苦労 だった きのう|||くろう|

採掘 量 は それ ほど でも なかった が さいくつ|りょう|||||| The volume of mining was not so great.

単独 の 作業 は 大半 が 初めて だ たんどく||さぎょう||たいはん||はじめて|

こんな もの だろう

来週 まだ 同 地点 らいしゅう||どう|ちてん

100 メートル を ベース に して 作業 を 続けて もらう めーとる||べーす|||さぎょう||つづけて|

備品 を 紛失 した 者 は 総務 に 申請 しろ 以上 だ びひん||ふんしつ||もの||そうむ||しんせい||いじょう| 院長 から お 話 が ある いんちょう|||はなし|| The Director would like to speak to you.

言い たい こと は 一つ だけ だ よ いい||||ひと つ|||

笛 持ち は 組合 の 孤児院 生徒 である 自覚 を 持って ふえ|もち||くみあい||こじいん|せいと||じかく||もって

しっかり 稼ぐ ように |かせぐ| Make sure you earn your keep.

誇り高く 散って いった 親御さん に も 恥じない ように ね ほこり たかく|ちって||おや おさん|||はじ ない|| And don't be ashamed of your parents, who left us so proudly.

ああ あと もう 一 つ |||ひと|

二つ目 だ ふた つ め|

「 遺物 」 の ちょろまかし は 御 法度 だ よ いぶつ||ちょ ろ まかし||ご|ほう たび|| It's against the law to cheat on "relics."

なんか 睨んで る |にらんで| There's some kind of glare.

「 遺物 」 は 孤児院 の 大事な 稼ぎ だ いぶつ||こじいん||だいじな|かせぎ|

そいつ を 懐 に 入れちまう なんて そい つ||ふところ||いれ ち まう|

何 を されて も 文句 は 言えない よ なん||さ れて||もんく||いえ ない| You can't complain about what they do to you.

バレて る バレ て| They know.

次 は 裸 吊 り じゃ 済まない から ね つぎ||はだか|つり|||すまない||

その つもり で

以上 だ いじょう|

解散 かいさん

ばれて ない セーフ ||せーふ

リコ

ちょっと いい か

ナット が リュック を 紛失 した の は なっと||りゅっく||ふんしつ|||

ベニクチナワ に 襲われた から だ と 言って る んだ が ||おそわ れた||||いって|||

そうなんです よ そう な んです|

私 が 助けながっだら 今頃 蛇 の 糞 です よ ナット の やつ わたくし||たすけ な が っだ ら|いまごろ|へび||くそ|||なっと||

お前 が 助けた おまえ||たすけた

はい

この 笛 で ピィー って 私 が 囮 に なって |ふえ||||わたくし||おとり||

それで お前 は どう やって 助かった んだ それ で|おまえ||||たすかった|

それ が も ー びっくり |||-|

今まで 見た こと が ない 光 が いま まで|みた||||ひかり|

危な あぶな

もう少し で ロボット 君 の こと まで 喋っちゃう とこ だった もう すこし||ろぼっと|きみ||||しゃべっちゃ う||

まあ いい

比較的 安全な 深 界 100 メートル でも 何 が 起こる か 分からない ひかくてき|あんぜんな|ふか|かい|めーとる||なん||おこる||わから ない Even at a relatively safe depth of 100 meters, you never know what might happen.

今後 は 注意 を 怠る な こんご||ちゅうい||おこたる| In the future, we must be very careful.

リーダー りーだー

あの

お 願い が あります |ねがい||あり ます

私 の 担当 を もっと 深い 所 に 変えて ください わたくし||たんとう|||ふかい|しょ||かえて|

査定 で 最高 額 を 出したら 考えて やる と 言ったろう が さてい||さいこう|がく||だしたら|かんがえて|||いったろう|

まずは 探窟 を 効率的に こなせる 能力 を 身 に 付けろ |さが いわや||こうりつ てきに||のうりょく||み||つけろ First, you need to develop the ability to do your own exploration efficiently.

私 早く 深部 の 経験 を 積み たい んです わたくし|はやく|しんぶ||けいけん||つみ||

早く 白 笛 に なって はやく|しろ|ふえ||

それ で お 母さん に 追いつき たい んです |||かあさん||おいつき||

お 母さん の 潜った 所 まで 行って |かあさん||くぐった|しょ||おこなって

ダメだ だめだ

大体 400 メートル 潜った ところ で だいたい|めーとる|くぐった||

今 の お前 じゃ 行って 帰って くる だけ で 終わる いま||おまえ||おこなって|かえって||||おわる You're just gonna go out there and come back and that's it.

しばらく は 大人 しく 働け ||おとな||はたらけ

いや

残念だった な 命 の 恩人 くん ざんねんだった||いのち||おんじん|

なに よ

立ち聞き なんて 趣味 悪い よ たちぎき||しゅみ|わるい|

それ より リコ

お前 の 部屋 の アレ どう すんだ よ おまえ||へや|||||

ロボット くん ろぼっと|

もちろん 起こす よ |おこす|

寝て ん の か あいつ ねて||||

そ っ 早く 起こして あげ なきゃ ||はやく|おこして||

だから みんな 協力 して ||きょうりょく|

どう どう

ちょっと 動いた かも |うごいた|

ほんと

誰 か いる の か だれ||||

もう ちょっと 強く して みたら いい んじゃ ね ||つよく|||||

子供 の 声 こども||こえ

そう だ ね リコ

ダイヤル を 「2」 に 合わせて だいやる|||あわせて

ほ いきた

ま ぁ いい や

もう 少し 眠ろう |すこし|ねむろう

ねぇ シギー 押して いい ||おして|

リコ それ 「20」 じゃ ね

おきた

ま じか ぁ

ほら ほら 私 の 言った 通り 電気 で よかった んだ よ ||わたくし||いった|とおり|でんき||||

さっき 焼け 石炭 食わせて 他の 誰 だ よ |やけ|せきたん|くわせて|たの|だれ||

ねぇ ねぇ ロボット くん ||ろぼっと|

私 分かる 君 が 助けて くれた んだ よ わたくし|わかる|きみ||たすけて|||

あんな 遠く から どう やって 蛇 を やっつけた の |とおく||||へび|||

でも まず お 名前 教えて |||なまえ|おしえて

おい が っ つき 過ぎ だって ||||すぎ|

引いて る ぞ ひいて||

ごめん ね 私 の 名前 は リコ だ よ ||わたくし||なまえ||||

質問 を 質問 で 返す ようで 悪い が しつもん||しつもん||かえす||わるい|

喋った 可愛い しゃべった|かわいい

聞き たい 事 が きき||こと|

なに なに なんでも 聞いて |||きいて

ここ は どこ だ

ここ

私 の 部屋 よ わたくし||へや|

ベルチェロ 孤児院 |こじいん

君 たち は 拷問 が 仕事 な の か きみ|||ごうもん||しごと|||

リコ の 部屋 は 元 お 仕 置き 部屋 な んだ ||へや||もと||し|おき|へや||

悪戯 すぎて ここ に 移さ れた んだ ぜ いたずら||||うつさ|||

それ から 俺 達 の 仕事 は 探 窟 家 だ ||おれ|さとる||しごと||さが|いわや|いえ|

っつ って も 見習い の 赤 笛 だ けど な |||みならい||あか|ふえ|||

ねぇ ねぇ ロボット くん 君 の 名前 は ||ろぼっと||きみ||なまえ|

どんな 機能 が ある の |きのう|||

君 を 作った の は だ ぁれ きみ||つくった||||

先程 から 気 に なって た んだ が さきほど||き|||||

僕 は ロボット な の か ぼく||ろぼっと|||

ロボット だ よ 電気 で 動いた し ろぼっと|||でんき||うごいた|

火 に も 強かった し ひ|||つよかった|

肌 に 傷 一 つ 付か なかった し はだ||きず|ひと||つか||

あれ ロボ って 事 まで 覚えて ない の |||こと||おぼえて||

さっき の 電気 で 記憶 飛んで る んじゃ ね ||でんき||きおく|とんで|||

大変だ みんな たいへんだ|

孤児院 の 電気 みんな 消えちゃ って る こじいん||でんき||きえちゃ||

出力 全開 は やり すぎ だった かも しゅつりょく|ぜんかい|||||

早く 隠して はやく|かくして

リーダー が まっすぐ 向かって きて る りーだー|||むかって||

なんで バレ た の

普段 の 行い の せい だ ろ ふだん||おこない||||

立てる か たてる|

それ 外さ なきゃ 無理 か |はずさ||むり|

リコ

リコ 上手く 誤 魔 化 せよ |うまく|ご|ま|か|

不安だ ふあんだ

出て ぎ ちゃ ダメ いい でて|||だめ|

ひどい 目 に 合わさ れる よ |め||あわさ||

おい リコ 開けろ ||あけろ

はい

ただいま ぁ

い っつ っつ っ

お前 今度 は 何 を した おまえ|こんど||なん||

何も 大した こと は なにも|たいした||

そんな こと より も

足 ぶつけた んです よ いい 角度 で あし|||||かくど|

ほん と 痛く って ||いたく|

ホント いい 角度 だった んです よ ほんと||かくど|||

この 小細工 は シギー だ よ |こざいく||||

また 訳 の 分から ん こと を |やく||わから|||

おい なんか いう こと は

ごめんなさい もう し ませ ん

探 窟 が うまく 行か なくて 焦る 気持ち は わかる さが|いわや|||いか||あせる|きもち||

だからと言って だ な だからといって||

孤児院 を 停電 さ せて いい 道理 は まるで ない んだ ぞ こじいん||ていでん||||どうり|||||

リコ 聞いて る か リコ |きいて|||

この 惨状 を 説明 して もらう 前 に |さんじょう||せつめい|||ぜん|

まずは 孤児院 の 掃除 と 反省 文 を 書いて もらおう か |こじいん||そうじ||はんせい|ぶん||かいて||

ごめんなさい

なるほど

あれ に 捕まったら ただ で は すま ん な ||つかまったら||||||

それにしても 腕 が 伸びる と は |うで||のびる||

伸びる 金属 の 腕 に この 兜 のびる|きんぞく||うで|||かぶと

いよいよ 疑わしい な |うたがわしい|

僕 は 何 な んだ ぼく||なん||

へそ と か ロボット に 必要な の か ね |||ろぼっと||ひつような|||

これ も 必要な の か ||ひつような||

シギー 達 が 捕まって る 隙間 に 抜け出して きた よ |さとる||つかまって||すきま||ぬけだして||

なに なに

鏡 の 前 で おめかし きよう||ぜん||

いや

リコ

リコ どこ いった

や ばい

どう しよう 逃げ なきゃ ||にげ|

僕 に 捕まって ぼく||つかまって

早く はやく

すごい 便利な 手 だ ね |べんりな|て||

かっこいい

リコ どこ に いった

当分 収まり そうに ない ぞ とうぶん|おさまり|そう に||

そう だ 「 レグ 」 に 見せ たい もの が あった んだ ||れぐ||みせ|||||

レグ れぐ

君 の 名前 名前 が 無い と 不便でしょう きみ||なまえ|なまえ||ない||ふべんでしょう

「 レグ 」 って 名前 どうか な れぐ||なまえ||

構わ ない が ちなみに 由来 は かまわ||||ゆらい|

前 に 飼って た 犬 の 名前 ぜん||かって||いぬ||なまえ

犬 レグー 早く 早く いぬ||はやく|はやく 着いた ついた

もう すぐだ から ね レグ ||||れぐ

レグ これ が 私 達 の 住む 街 れぐ|||わたくし|さとる||すむ|がい

大 穴 の 街 オース だ よ だい|あな||がい|||

オース へ ようこそ レグ |||れぐ

この 穴 |あな

レグ 「 アビス 」 の 事 まで 忘れちゃ った の れぐ|||こと||わすれちゃ||

アビス

この 大 穴 が 「 アビス 」 |だい|あな||

君 は この アビス の 淵 で 見つかった んだ よ きみ|||||ふち||みつかった||

僕 が ぼく|

私 思った の わたくし|おもった|

レグ は 「 アビス 」 の 厎 から やってきた んじゃ ない か って れぐ||||||||||

だって 君 みたいな ロボット 今 まで 見た こと ない もん |きみ||ろぼっと|いま||みた|||

きっと そう だ よ

誰 も 見た こと が ない 「 アビス 」 の 厎 から だれ||みた|||||||

アビス

およそ 1900 年 前 南海 ベオルスカ の 孤島 に |とし|ぜん|なんかい|||ことう|

巨大な 縦 穴 が 発見 さ れた きょだいな|たて|あな||はっけん||

直径 約 1000 メートル 深 さ は 今 も わかって い ない ちょっけい|やく|めーとる|ふか|||いま||||

その 不可思議な 姿 は 人々 を 魅了 した |ふかしぎな|すがた||ひとびと||みりょう|

貴重 かつ 危険な 原 生物 たち や きちょう||きけんな|はら|せいぶつ||

理 を 超えた 不思議な 「 遺物 」 が り||こえた|ふしぎな|いぶつ|

一 攫 千 金 を 狙う 冒険 者 を 呼び寄せ ひと|つか|せん|きむ||ねらう|ぼうけん|もの||よびよせ

いつしか そこ に は 巨大な 街 が 築か れた ||||きょだいな|がい||きずか|

長年 に 渡って ながねん||わたって

未知 へ の ロマン と 数多 の 伝説 を 餌 に みち|||ろまん||かずおお||でんせつ||えさ|

多く の 人々 を 飲み込んで きた おおく||ひとびと||のみこんで|

世界 唯一 最後 の 深淵 せかい|ゆいいつ|さいご||しんえん

その 名 を 「 アビス 」 と いう |な||||

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|