結婚 でき ない 男 シーズン 1-11: 花柄 が キライ で 悪い か (2)
おせっかいだ な
フフ … そういう 性格 な んです ( 信 介 ) やっかいな 性格 だ
あなた ほど じゃ あり ませ ん
( 中川 ( なか がわ )) えっ ? 増築 ( 圭子 ( けいこ )) そう
この 家 を お 母さん も 一緒に 住める ように 増築 する の
お 兄ちゃん 設計 お 願い できる ?
( 育代 ( いくよ )) 誰 が そんな こと 頼んだ の ?
( 育代 ) 私 は この 家 に 来る なんて ひと言 も 言って ませ ん よ
お 母さん が 老人 ホーム に 入る って いう の
“ はい そうです か ” って 見て られる ?
別に 私 の 心配 は いい から もう 自分 の 家族 の 心配 して なさい
でも お 義母 ( か あ ) さん を 放っといて 僕ら の 幸せ も ない です から
圭 ちゃん の 気持ち も 分かる んです よ
それ は お 気持ち は ありがたい です けど ね
お 兄ちゃん が さっさと 結婚 さえ して れ ばね
毎回 同じ こと ばっ か 言って んじゃ ねえ よ
毎回 同じ こと ばっかり 言わ せて る んでしょう ?
( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( 中川 ) あっ …
うん ? なに ? パパ
えっ ? いや 電話 ( 圭子 ) えっ ?
あれ ? ( 信 介 ) よい しょ …
( せきばらい )
“ 田村 ( た むら ) みちる ”?
ちょっと ! 読む な よ お前
( 育代 ) 田村 さん って あの 隣 の お嬢さん ね ?
( 圭子 ) えっ ? 隣 の お嬢さん って ?
それ が ね …
あっ … 余計な こと 言う な よ
あっ … 今 どこ ? 迎え に 行く から
私 今 英治 君 たち と 飲んで る んで 今日 は タクシー で 帰り ます
いや でも どうせ … ほら 犬 の 散歩 も ある だろう
ああ そう です ね … じゃ 帰ったら 電話 し ます は い
それ が ね ( 中川 ) ええ
なかなか かわいらしい お嬢さん な の よ
( 圭子 ) へえ ~ ( 中川 ) ふ ~ ん …
( ゆみ ) 伯父ちゃん デート ? ( 信 介 ) 違う よ
あっ ! あの お嬢さん も いい かも ね 少し 年 は 離れて る けど
最近 は そういう の も はやり な んでしょう ?
若い 子 か いい なぁ ( 圭子 ) パパ !
早坂 ( はやさ か ) 先生 は 大人 だし しっかり して いらっしゃる けど
それだけに あの 方 を 満足 さ せる 男性 は なかなか い ない わ
その 点 若い 人 の ほう が 点数 は 甘い でしょう
その 人 で いい じゃ ない 結婚 すれば ?
桑野 さん と ? そんな わけない じゃ ん !
そう かな ? 意外 と 盲点 … みたいな
さっき 電話 して る とき ちょっと デート の 約束 して る みたいだった
ちょっと ! この際 誰 で も いい から くっつけよう と して ない ?
そんな こと より さ メール の 犯人 が 誰 な の か
そっち の ほう が 問題 な んじゃ ない の ?
いつ から だ っけ ? ( みちる ) えー っと …
4 日 前 か なぁ
その ころ メルアド 知った って こと かな ?
何 か 心当たり ない ?
ない なぁ …
あっ !
( ドア の 開く 音 )
( 金田 ) どうぞ ( キョウコ ) ありがとう
( バーテンダー ) いらっしゃい ませ ( 金田 ) ああ
はい
( 金田 ) あっ … どうも ! ( 信 介 ) あっ … どうも
( バーテンダー ) どうぞ
俺 は いつも の … 君 は 何 に する ?
( キョウコ ) うーん … ねえ 元 彼 が しつこい の
フッ … そんな の 俺 が 守って やる よ ( キョウコ ) ホントに
ああ ( キョウコ ) 頼もしい
“ 俺 の キョウコ に 近づく な ” って ね ( キョウコ ) フフッ …
愛する 女 を 守る の は 男 の 役目 いや 男 の 喜び だ から ねえ
うれしい ( 金田 ) フフッ …
おかわり は いかがです か ? ( 信 介 ) いや いい や …
お 勘定 して ( バーテンダー ) はい
でも ね 元 彼 ボクサー だ から 気 を つけて ね
えっ ?
フッ … おかわり ダブル で ( バーテンダー ) はい
( 店員 ) スプーン 要り ませ ん し ポイント カード も あり ませ ん よ ね
はい ( 店員 )952 円 に なり ます
ちょうど お 預かり し ます
フゥ …
あっ … ( 信 介 ) あれ ?
ちょうど よかった ! 来て ください ( 信 介 ) えっ ?
メール の 犯人 ?
ええ … どうやら その 男 だって 可能 性 が 高い ような んです
日曜日 に 千鶴 と “ デックス ” に 行った んです よ
また 女 同士 か ( 夏美 ) いい から
そこ で オバケ 屋敷 に 入って
出て きた とこ で 携帯 落とした こと に 気づいて
そ したら 中 の 人 が 拾って くれた んです
中 の 人 って ? ( みちる ) ミイラ 男
ほんの 5 分 か 10 分 だ けど
ほか の 人 の 手 に 携帯 が 渡った の って あの とき だけ な んです よ ね
その とき に アドレス と か 見 られた の か
なるほど
まあ 良かった じゃ ない か 犯人 が 分かって
分かった だけ じゃ ダメでしょう ?
その 人 に やめる ように 言って ください
俺 が ?
こういう こと は 男性 の 方 に やって もらった ほう が … ねっ ?
いや だって … 英治 は ?
最初 英治 君 が “ やろう ” って 言って くれた んです けど
沙織 ちゃん が 止めた んです “ もし 相手 が 逆 ギレ して ”
“ 刺さ れたり したら どう する んだ ?” って
俺 は 刺さ れて も い いって の か ?
桑野 さん が 行か ない なら 私 が 1 人 で 行き ます
あした 外来 ない んで
また … そういう 言い 方 を すれば 俺 が OK する と 思って る でしょう
まったく … いつも 変な こと に 巻き込ま れる
チッ … だ から 人間 関係 って やつ は …
あっ … フフッ … 縁側 か
あっ … ここ です よ
行き ましょう
大人 2 枚 ( 店員 ) はい 1,000 円 です
ハッ … ホント は 私 こういう の ダメな んです
桑野 さん こういう の 平気です か ? ( 信 介 ) 別に
( 効果 音 ) アアッ !
ただ の 音 です から
( 悲鳴 )
( うめき声 )
( 雪 女 ) ウウウ … ( 夏美 ) あれ !
( 雪 女 ) ウウウ …
ウウウ …!
シャーッ !
あっ … 失礼 し ました
行き ました よ ( 夏美 ) ええ …
( 信 介 ) 行き ましょう
今 の は 雪 女 です ね … 北国 に は 雪 女 の 伝説 が いろいろ と あり ます
地方 に よって は 雪 の 精 と か 吹雪 で 死んだ 女 の 霊 と か
まあ 珍しい とこ で は ―
月 世界 から 降りて きた なんて 話 も ある くらい です よ
そう です か
ウウウッ ! ( 夏美 ) アアッ !
は ぁ ?
ウウ ウウウ … アアア …
あっ あっ … あの … ちょっと いい です か ?
えっ … 何 か ?
( 田島 ) だ から 知り ませ ん よ そんな こと
いや だ … だけど …
彼女 の 携帯 見た の あなた しか い ない の
“ 俺 だ ” って 証拠 で も ある んです か ?
( 里美 ) あっ … どうした の ?
なんか 変な 因縁 つけ られちゃ って さ
( 笑い声 )
あの … 失礼です が おと つい の 夜 は どこ に い ました ?
おと つい なら … ああ ここ で 働いて た けど … なあ ?
うん 私 も 一緒に い ました けど
犯人 は おと つい の 夜 俺 と この 子 が 歩いて いる の を 近く で 見て た
… けど あの 男 は あそこ で 働いて いた
いや 証人 も いる 完璧な アリバイ だ な
( 夏美 ) やっぱり 人違い な の か なぁ
余計な 手間 取ら せて すいません でした
う うん … でも あの 人 じゃ ない んだったら
本当の 犯人 が ほか に いる って こと でしょう ?
俺 の 勘 で はね あ … あの 警官 が 怪しい な
えっ ? でも あの おまわりさん が ―
どうして 私 の メール アドレス 分かる んです か ?
これ は ね 何 か 意外な からくり が ある に 違いない
適当な こと 言って ないで マジメ に 考えて あげて ください
ちゃんと ボディー ガード やって る か と 思う と
茶 化 ( ちゃか ) す ような こと 言う し 一貫 性 が ない って いう か …
僕 は 一貫 して
しょうがなく あなた に つきあって る んです よ 今日 だって
ふ ~ ん … そう です か
あなた は 人 の 世話 焼いて れば それ は ―
自分 の 寂し さ が 紛らわ せる から いい かも しれ ませ ん けど ね
つきあわ さ れる こっち の 身 に も なって ほしい
えっ ? ( みちる ) ひどい …
どうしても 私 を 寂しい 女 に し たい らしい です ね
図星 だ から 怒る んでしょう ?
そう です 寂しい の かも しれ ませ ん ( 信 介 ) えっ ?
あなた みたいに 独りぼっち で 平気な 人 に は
分から ない かも しれ ない けど
ええ 分かり ませ ん よ
今夜 から みちる ちゃん は 私 が 家 まで 送り ます
桑野 さん に は もう 頼み ませ ん
あと で 電話 する ね ( みちる ) はい
ハァ … がっかり
私 の 中 で 桑野 さん の ポイント 少し 上がって た のに …
それ じゃ
上がって た ? いつ ?
( 英治 ) 模型 の ほう は 今日 中 に なんとか なり ます ので
じゃ パース の 仕上げ 18 日 まで に お 願い ね
分かり ました ( 信 介 ) 何 だ ? これ
ちょっと … ( 摩耶 ) うん ?
( 英治 ) うわ っ … ネット に 出ちゃ って る
( 摩耶 ) どういう こと ?
漏れる と したら お前 ら しか い ない だろう
あっ … 私 は お 客 さま に 見せた だけ よ
俺 は … 内装 業者 に 見せた ぐらい です か ね
それ だ ! お前 不用意に コピー さ せたり した んだろう !
いや そんなに これ 人 に 見 られる の が イヤな ん ス か ?
どう 見た って バカに して んだろう これ
人 が どう 思おう と 自分 が 納得 して たら 関係ない じゃ ない
俺 が 納得 して る わけない だろう !
イヤ なら 断れば よかった じゃ ない ッス か
やれ って 言った だろう ! ( 英治 ) そりゃ 言い ます よ !
ホイホイ 仕事 断って たら 俺 の 給料 に まで 差し支える んです から
まったく … 役 に 立た ない わりに は 余計な こと 言 いやがって
そんなに ジャマ なら クビ に して もらって も 結構です よ
な っ … ちょ …
こんな こと して たら 誰 も そば に い なく なる わ よ
結構だ
あっ そう … じゃ 私 も 帰る わ ね
あ ~ 桑野 建築 設計 事務 所 の 村上 ( むら かみ ) です
ちょっと 聞き たい こと ある んで これ から 行って いい です か ?
( 店員 ) スプーン お つけ し ます か ?
スプーン お つけ し ます か ?
つけ ませ ん ( 店員 ) は ぁ …
ポイント カード は お 持ち です か ?
( ため息 )
( 携帯 電話 の 着信 音 )
はい
英治 君 が ケガ した らしい の ( 信 介 ) えっ なんで ?
詳しい こと は 分から ない 私 も 今 病院 向かって る とこ
ハァハァ … どうした ? ( 英治 ) すいません
ネット に 流した 犯人 内装 業者 の 若い 社員 だった ん だって
その 人 殴ろう と して 逆に やられちゃ った みたいで
俺 ケンカ 弱い の 忘れて ました ( 信 介 ) 何 やって んだ バカ !
あの … 桑野 さん と 2 人 に して もらって いい です か ?
うん … じゃ …
すいません でした やっぱり 俺 の ミス でした
不用意に コピー 取ら せた せい で
もう いい よ
だから って お前 殴り に 行く ヤツ が ある か よ ?
いや だって …
分かる から 俺 ( 信 介 ) えっ ?
自分 の ポリシー 曲げて 花柄 を 入れる こと が
桑野 さん に とって どれ だけ つらかった か 分かる から
なのに 俺 の ミス で あんな こと に …
俺 桑野 さん の 部下 です
桑野 さん の 味方 です
だから …
俺 の こと い なくて いい なんて 思わ ないで ください
バカ
ちょっと トイレ 行って くる
( ため息 )
( 泣き声 )
ハァ …
こんばん は ( 摩耶 ) こんばんは
英治 君 の ケガ 大した こと なくて 良かった です ね
ええ
あの 子 に 聞いた んです けど 桑野 に みちる ちゃん の ―
ボディー ガード を 頼んだ んです って ?
ええ
不思議な 人 で すね 夏美 さん って ( 夏美 ) えっ ?
この 間 は 私 と 桑野 を くっつけよう と する し
不思議です か ?
気持ち と は 逆の こと を して る ように 私 に は 見える から
( 真理 ) 早坂 先生 ( 夏美 ) はい
お 電話 です みちる さん から ( 夏美 ) ああ … それ じゃ
もしもし みちる ちゃん ? ごめん もう すぐ 仕事 終わる から
いる んです ( 夏美 ) えっ ? 誰 が ?
ミイラ 男 ( 夏美 ) えっ ?
( 鼻 を かむ 音 )
ハァ … ( 物音 )
あれ ?
いる ね ( みちる ) ええ さっき 来た メール
何 する 気 だろう ? ( みちる ) 警察 呼び ます ?
でも まだ 何も して ないし
えっ … じゃ どう したら …
私 が 話す ! あっ …
ああ …
あっ … ( 信 介 ) 結局 … あんた か
“ 一緒に いた ” って ウソ ついて もらった な
何の こと か なぁ
あの 子 に 近づか ないで もらえ ます か ?
あの 子 は 俺 の お 隣 さん で
フフッ … これ まで に も いろいろ 世話に なって る もん です から
怖い 思い させ たく ない んです よ
二度と あの 子 に 近づく な !
メール も 出す な !
僕 は ただ … 彼女 と … ( 信 介 ) もう 一 度 言う
あの 子 に 近づく な !
すいません
あっ …
( せきばらい )
まあ 多分 … これ で もう …
はい
英治 を 送って か なきゃ いけない んで
はい
それ じゃ ここ で ( みちる ) ありがとう ございました
お やすみ
あの … ( 夏美 ) うん ?
私 … ちょっと 困った こと に なった かも
えっ ?
あっ … なんか すごく 困った こと に なった
今度 は 何 な の ?
あっ … 私 …
桑野 さん の こと を 好きに なっちゃ った かも
えっ ?
あっ … どう し ましょう ?
どう し ましょう って …
まさか より に よって 桑野 さん
♪( クラシック )
( ドア チャイム ) 誰 だ ? こんな 時間 に ( 受話器 を 取る 音 ) はい