山河 三 差 路 分かれ 道
守り たい の は 己 か 人 か
常 世 の 闇 か
非だ の 乱れ は 貢が ない
終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸
時に 分け入れ 扉 が 開く
晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます
ほら 返して よ
そ ~ れ
もう 止めて よ
あの 子 誰 に も 相談 し ない ねぇ
お 嬢 に 憑依 さ れた って
誰 に 言って も 信じちゃ もらえ ねぇ って 思って んだろう よ
それ か 相談 しよう に も 相手 が い ない の か
そう 言えば 彼女 って 父親 の 仕事 の 都合 で
ずっと 一 人 暮らし でした ね
山 童 巻いて
はい 姫
あれ 何 だ ろ ?
行って 見よう か
本番 行き ます
撮影 だ ね
テレビ 言う か な 映画 かな
あ あれ って アイドル 歌手 の 森山 純 じゃ ない !
私 は 運命 を 憎み ます
生き別れた 兄 と も 知れ ず に
貴方 を 愛して しまった
そんな 運命 を 憎み ます
カット オーケー
よっ かった ね 純 ちゃん
歌手 に し とくに は 勿体 無い 演技 力 だ
ありがとう ございます
可愛かった ねぇ 森山 ちゃん
さすが 芸能 人 って 感じ
結構 おじさん たち に も 人気 ある んだ って
そう な んだ
おじさん たち って さ ぁ ああいう 真面目 っぽい 子 好きだ よ ねぇ
俺 純 ちゃん の ファン なん すよ
俺 の 全て を 見て もらう せ
やめて ください
誰 か 誰 か 来て
速く 来て
ヤベ
何 して んだ 貴 様
純 大丈夫 か 純
はい 社長
いや 純 の 姿 が 急に 見え なく なって 探して いったら
あの 叫び声 でしょ
お かけ で 助かり ました
あ いえ …
私 たち 夢中で
何 か お 礼 を し たい んだ けど
また 撮影 中 だ しな
そんな お礼 だ なんて
ねえ
うん なら ホテル に 彼女 たち を 招待 して
夕食 を ご馳走 する なんて どう かしら
もちろん あなた たち が 良ければ の 話 だ けど
あ でも …
本当に いい んです か
あぁ ドキドキ する
せっかく の 料理 な のに 味 わかん な そう
ね 貴方 たち これ から 森山 純 に 会う でしょ
何で 知って る の ?
これ 彼女 に 渡して ほしい んだ けど …
百田 昌子 から だって 言えば
きっと わかる と 思う から
まずは 季節 の 野菜 を 使った オードブル で ございます
ご ゆっくり どうぞ
さあ 遠慮 し ない って たくさん 食べて ね
はい
いただき ます
そんなに 硬く なら ないで
さあ どんどん 食べて ください
はい
アーイ
美味しい
純 は 高校 に 済ま ず に 芸能 活動 に 宣伝 して いる から な
君 たち みたいな 同 世代 の 友 たち と お 喋り する 機会 は 全然 ないだ
どうか 気楽に 純 の 話し合い って なきゃ ください
社長 吉沢 さん
私 の 話 は どう で も いい の
今夜 の 主役 は 彼女 たち でしょ
そう だった な
どうも すいません です
はい
はい
ありがとう ございます
ねぇ 知って ます ?
色紙 って 実は サイン した 方 が 裏 な んです よ
そう な の ?
本当に ?
「 私 は まだ 表 に サイン する ほど の 身分 で は あり ませ ん
これ から も 努力 と 精進 を 重ね ます 」
って 意味 が ある そうです
知ら なかった
物知り
努力 と 精進 か
純 お前 も もっと 頑張る ない と なあ
はい
こんなに 人気 が ある のに
まだ 頑張ら ない と 駄目な んです か ?
あたし に は 夢 が ある の
夢 ?
私 の 歌 が ずっと
例えば 私 が 年 を 取って 死んじゃ った 後 でも
みんな に 歌い 継が れて いく
私 そんな 歌手 を 目指して いる の
いわゆる 伝説 の 歌手 って やつ だ な
伝説 の 歌手 か ぁ
なんだか 素敵
純 さん て 本当に 歌 が 好きな んです ね
歌 だけ じゃ ない よ
ファン も 大切 だって 言い たい んだ ろ
はい
ああ そうだ ファン と 言えば
先 ホテル の 前 で 純 さん に 私 て 欲し いって 女 の 人 が これ を
おう ファン 出た かな
どれ どれ っと
百田 昌子 さん って 言えば わかる って
何 だ これ
ひで ぇ ー 悪戯 する やつ も いる もん だ な
タク …
愛して る
姫 は 歌 も お 上手です ね
あう 今度 カンオケ に 連れて け
カンオケ
あ カラオケ の こと です ねぇ
あ ~ なんか 疲れちゃ った ねぇ
さっき の 封筒 渡して くれた ?
ね あの 写真 本物 ?
見た の ね
彼女 たち 何 か 言って た ?
この こと は 誰 に も 言わ ないで くれ って
ね 何で 答えた の ?
もちろん 黙って る って 約束 した わ
そう
私 ね あの 子 と 同期 な の
私 達 中学校 の 頃 同じ 芸能 事務 所 に いた の
彼女 が 今 の 事務 所 に 席 する 前 の 話
ひどい 事務 所 で ねぇ
でも 酷 かった の それ だけ じゃ ない
ねぇ 昌子 悪い んだ けど さ
コンビニ 行って ジュース 買って 来て よ
ごめん 今 レッスン 中 だ から
誰 に 口 きいて んだ よ あ
御免なさい
純 ちゃん お 仕事 一 つ 決まった わ
はい 企画 書 と 進行 表
え ? また 撮影 会 込み の イベント どう
仕事 が ある だけ もし でしょ
如何 して 私 の ファン で 気持ち 悪い 奴 ばかり かな
い っつ も 同じ やつ だらけ らしい
嫌な や つら タック
ほら エロカワポーズ
昌子 今度 は 私 が 取った あげる ねぇ
でも …
いい から ほら こっち 来て
どれ ~
ご免 わざと
私 は 彼女 の せい で 夢 を 諦めた わ
歌手 に なり たい って いう 自分 の 夢 を
あの 子 に 潰さ れた の よ
森山 純 が 憎い
地獄 少女 に 頼んで でも
地獄 に 送って やり たい
地獄 少女 に …
そう さ す ー きさ
す ー き だ よ
サーフボード に 乗った エンジェル
み ー うん ー な メロメロ
ひどく ない あの 歌
そんな こと 言っちゃ ダメだ よ 悪い よ
き ー み は キラキラ
昌子 さん だ っけ
あなた は 純 さん に どうして ほしい の ?
私 は ただ 彼女 に 謝って ほしい だけ
そう すれば
あの 写真 の データ は 全部 渡して あげて も いい と 思って る
でも もし 謝ら なかったら
来た
純 さん
これ で 気 が 済んだ ?
情けない 格好
そりゃ そう よね
あの 写真 が 公表 さ れたら 芸能 界 に い られ ない もの ね
下げ たく も ない 頭 も 下げ られる でしょう ね
そういう 気持ち が ない と 言ったら 嘘 に なる わ
でも それ だけ じゃ ない
あの 頃 の 私 は 最低の 人間 だった
やっと ブレイク して たくさんの 人 と 出会って
ようやく それ に 気づいた の
勝手な こと 言わ ないで
人 に 散々 ひどい ことし と いて
今 は 反省 して る から 許して くれ
あなた って どこ まで 勝手な 人 な の
なら どう すれば …
さっさと 芸能 界 から 引退 して
ちょっと さっき と 話 が …
それ が でき ない なら 死んで よ
ねぇ 純 私 の 望み を 叶えて
望み ?
あなた の 事務 所 から 私 を デビュー さ せて よ
人気 絶頂 の 森山 純 が プッシュ して くれれば
きっと きっと 私 だって すぐに アイドル に なれる わ
ごめん でき ない わ
どうして よ
だって こんな こと 言い たく ない けど
昌子 って 歌 下手じゃ ない
それ は …
確かに 私 は あんた を 虐めた わ
それ は 悪い と 思って る
だけど それ と これ と は 話 が 別だ よ
今 の 私 は 本気で 歌 を 愛 せる ように なった の
だから 才能 の 無い 人 を デビュー さ せる なんて 真似 だけ は …
あたし だって 努力 した わ よ !
努力 は ね 才能 の 無い 人 が すがる 最後 の 希望 な の
昌子 あんた 歌手 に なった って 絶対 やって いけない わ よ
写真 は あんた の 好きに して
自分 が まいた 種 だ も の 自分 で 受け止める から
来た よ
骨 女
あい よ お 嬢
受け取り なさい
あなた が 本当に 怨み を 晴らし たい と 思う なら
その 赤 糸 解けば いい
糸 を 解けば 私 と 正式に 契約 交わした こと に なる
恨み の 相手 は 速やかに 地獄 へ 流さ れる わ
ただし 怨み を 晴らしたら あなた 自身 に も 代償 を 支払って もらう
人 を 呪わ ば 穴 二 つ
契約 を 交わしたら あなた の 魂 も 地獄 へ 落ちる
死んだ 後 の 話した けど
地獄 に …
後 は 貴方 が 決める 事 よ
百田 昌子 さん だ ね
いっ くら 待って も 出版 社 の 人 は 来 や しね いよ
そう いつ 渡して くれりゃ 手荒 の 真似 を しね い から
分かる だ ろ
あまり 森山 純 に 関わって 欲し いく ない んだ よ ねぇ
三百万
言って る こと 分かる よ ね
さすが 森山 純 す っ ごい 人 ねぇ
あ あそこ 事務 所 の 社長 さん じゃ ない
あたし お 礼 言って くる ねぇ
うん
あんまり 気分 は の いい もん じゃ あり ませ ん でした よ
仕方ない さ こう する こと も 純 の ため だ
社長
うん ?
事務 所 の ため でしょ ?
すま ん な
今日 は 皆さん に 聞いて 欲しい こと が あり ます
私 は デビュー する 前 に
ある 人 に とても ひどい 仕打ち を し ました
純 !
その 人 は 今 でも 私 の こと を 許して は くれ ませ ん
純 さん あの こと を 話して る
昔 の 私 は 悪い 子 でした
でも 歌 と の 出会い で 生まれ変わる こと が でき ました
私 は 本当の 自分 に 出会えた んだ と 思い ます
負け ないで 純 頑張れ ます
応援 して る から
ありがとう ありがとう 皆
私 皆 が いて くれる から 頑張れる
その 人 が この 曲 を 捧げ ます
駄目 解いて は 駄目
糸 を 解いて は 駄目 !
怨み 聞き届けたり
ようこそ 閻魔 あい の 地獄 コンサート へ
やめて やめて …
逃げる こと は でき ませ ん よ
たとえ 自分 は 変わって も
あんた に 怨み を 抱いた 相手 は
ずっと にらんで いる よ
骨 の 髄 まで 怨 ん でる んだ よ
闇 に 惑い し 憐れ な 影 よ
人 を 傷つけ 貶めて
罪 に 溺れ し 業 の 魂
一 遍 死んで 見る ?
愛して る …
この 怨み 地獄 へ 流し ます
本当だったら 今日 は 此処 で 純 の コンサート が あった んです よ ねぇ
純 一体 どこ に いち まったん だ か
お前 あの 時 の …
あ その せつ は 失礼 し ます
っあ 君
吉沢 見ろ !
純 ちゃん 純 ちゃん …
謎 の 失踪 を 遂げた アイドル 歌手 の 森山 純
彼女 が コンサート を 行う 予定 だった
この 武道 館 に たくさんな ファン が 集まって 来て です
森山 純 の 帰って 来る こと を 信じて 彼女 の 歌 を 歌え 続ける
彼 は 口々に そう 語って い ます
伝説 の 歌手 に なり たい って 言って た 純 さん の 夢
叶った の かも 知れ ない ね
愛して る 愛して る
あなた の 怨み 晴らし ます
名前 は ?
湯川 タケル
尊敬 して た んじゃ ない の か
ああ 憧れて た
だから 頑張って 付いていって 僕 は 変わった
なのに まさか あんな …
信じて た のに
クソ っ 地獄 へ 流して やる !
怨み 聞き届けたり
次回
哥哥