山河 三 差 路 分かれ 道
守り たい の は 己 か 人 か
常 世 の 闇 か …
非だ の 乱れ は 貢が ない
終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸
時に 分け入れ 扉 が 開く
晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます
大変
大丈夫 ?
ビーカー は ちょっと …
如何 した の ?
ビーカー 割っちゃ って
怪我 は 無い ?
平気です
先生 すいません
あたし が 彼女 に ぶつかっちゃ って
そう じゃ ない んです わたし が 先輩 に …
もう いい から
片瀬 さん も 御 景 さん も これ から は 気 を つけて ね
はい
良かった ね 優しい 先生 で
ほっと し ました
新山 先生 って 怒った とこ 見た こと 無い ね
本当 大人 って 感じ です ね
また 生徒 です か ?
ええ 一 年生 の 片瀬 さん
でも 素直に 謝って くれた から
叱ら ないで 許しちゃ い ました
片瀬 は とても いい 子 です よ
勉強 振り も 真面目だ し
親 御さん が しっかり して る んでしょう ねぇ
きっと
はい 新山 です
もしもし どちら に お かけ です か ?
もしもし
もしもし ?
お 早う ございます
新山 先生
はい
失礼 し ます
大変 遅く なり まして 連れて 参り ました
新山 先生
こちら 1 A の 片瀬 利 々 香 君 の おばあ さん
はじめ まして
ほか に 言う べき こと が ある んじゃ ない です か ?
新山 先生
昨日 片瀬 君 を 叱った と いう の は 本当です か ?
私 が です か ? いえ その 言う な こと は …
嘘 おっしゃい
利 々 香 は 先輩 が ビーカー を 割った 責任 を
あなた に 押し付け られた と 言って ます よ
そんな
校長 先生 は
こういう 教師 の 横暴 は 黙って 見過ごして らっしゃる んです か ?
いえ 決して そんな 事 は …
もし そんな ような 事実 が 発覚 した 場合 は 厳正に 処理 致し ます
も ー し ?
もし じゃ なくて 現実 に そういう こと が 起こった んです よ
ちょっと 待って ください
わたし は 片瀬 さん に そんな こと
この 期 に 及んで まだ 言い逃れ する んです か
話 を 聴いて ください
君 は 黙って なさい
とにかく あなた
まず 謝る ところ から 始める べきじゃ ない の
新山 先生
先生 此処 は 一 つ 教師 と して の 責任 と 言う こと で
もし わたし に 誤解 を 招く ような 行為 が あった と したら
お 詫び し ます が …
最初 から そう 言えば いい んです
まったく 図 々 しい
やっと 帰って くれ ました よ
新山 先生 災難 でした ねぇ
ああいう 保護 者 は 増えて ます から
納得 は 出来 なくて も まずは 頭 を 下げて おか ない と
とりあえず 放課後 に 片瀬 さん に 事情 を 聞いて み ます
くれぐれも 生徒 を 刺激 し ない ように お 願い し ます よ
穏便に 穏便に ねぇ
ごめんなさい おばあ ちゃん
そんな こと 言い に 来た んです か
親 御さん が 教師 の こと を 誤解 する の は よく ある の
だから 気 に し ないで
おばあ ちゃん 頭 に 血 が 昇る と 物 凄く 怖く なっちゃ う んです
それ じゃ ぁ 片瀬 さん から おばあ ちゃん に お 話して もらえる ?
はい 言って み ます
お 願い ねぇ
そんなに 気 に なる の か ?
まあ ちょっと ね
あの 剣幕 普通じゃ なかった から ねぇ
モンスターペアレント って やつ です か
ありゃ モンスター たち より が 悪い よ
怪物 以上 って 言う か
俺 たち に そんな こと 言わ れ ち まっちゃ ぁ 人間 も お 終い だ ねぇ
もしもし どちら に お かけ です か ?
随分 一方的な の ねぇ
失礼です が 片瀬 さん の おばあ さま です か ?
電話 に 出たら まずは 自分 の 名前 を 名乗る べきじゃ ない です か ?
貴方 それ でも 教育 者 です か ?
片瀬 さん 冷静に 聞いて いただけ ます
名前 名乗り なさい
それ は あなた が 一 番 よく ご存知 の はずでしょ
貴方 ?
教師 が 保護 者 は 「 貴方 」 呼ばわり です か ?
今 が 何時か お わかり です か ?
時間 なんか 関係 あり ませ ん 貴方 教師 でしょ ?
生徒 の 心 を 傷つけて おいて 自分 は 高い 美 姫 です か
本当の 何 処 まで 自己 中心 でき な 人 な の ?
わたし は お 孫 さん の 心 を 傷つけた こと など あり ませ ん
貴方 利 々 香 を 呼び出して 行った そう ねぇ
私 に 自分 が 潔白 だって 言え って
呆れた わ 生徒 を 脅迫 する 何 って !
脅迫 ? 何 を 言って る んです か ?
ビーカー を 終わった の は 三 年生 だ そう じゃ ないで す か ?
受験 でしょ ?
いい 高校 に 入れて やり たい から
内心 に 傷 が つか ない ように
下級 生 の 責任 に 背負って 込んだ 何 でしょ
分かって ます よ あなた の あの 汚い 考え は
兎に角 貴方 の ように 非常識な 教師 の いる 学校 に は
利 々 香 は やれ ませ ん
当面 学校 は 欠席 さ せ ます ので その お つもり で
非常識 は あなた でしょ !
はい はい
真に 申し訳 こ ざい ませ ん です
はい
あ そんな ような 事 を 決して
はい いえいえ
お 早う ございます
ですから 学校 と 致し まして も 今回 の ような …
さっき から ずっと あの 調子 な んです
はい はい 教師 の ほう に も よく もう 一 度 い ます ので
ああ そりゃ 勿論 です
何 だ ろ ?
どうせ 貴方 たち は 身内 の こと しか 考え なんだ から
子供 の 事 より 自分 たち の ほう が 心配な んでしょ よ ?
いえ そんな こと は …
片瀬 さん は …
落ち着いて
落ち着いて ます わ よ !
あの 教師 を 出し なさい
責任 逃れ は 許さ れ ませ ん よ
新山 先生 も 大変な
でも 大変な の が 先生 って よう か …
まあ 先生 な の か 仕方ない よ ねぇ
教育 委員 会 に 訴え ます よ !
片瀬 利 々 香 は 両親 を 事故 で 亡くして 以来
あの 祖母 が 一 人 で 育って て きた んです よ ねぇ
だから 兎に角 溺愛 さ れて る と は 知って ました が
あれ 程 まで と は ねぇ
片瀬 君 は また 欠席 です か ?
はい 新山 先生 を 免職 さ せ ない 限り
通わせ ない と 言って まして …
片瀬 君 は 通って いった 東京 の 小学校 に も 問い合わせて 見た んです が
やはり あの お 婆さん は 要注意 人物 だった そうです
担任 の 私 に は あんな 様子 を 見せて こと は なかった んです が
なんという が
相性 の ような もの じゃ ないで す か ? 先生 と 新山 先生 の 違い は
新山 先生 その 小学校 の 方 も
ひたすら 低姿勢で 嵐 が 過ぎる の を 待った そうです
我々 も そう する こと に し ませ ん か ?
それ が いい んでしょ ?
あまり こと は 荒立てる と
ほか の 生徒 の 心 に 傷 が つく 事 に も なり かね ませ ん
教師 と して は あって は なら ない こと です
新山 先生
我々 は 全員 今回 の 件 で 先生 に 落ち度 が 無い こと を 知ってい ます
皆 見方 です よ
だから 此処 は 一 つ 頑張って
皆さん 一致 団結 して この 難局 を 割り切り ま しょ !
あなた に 責任 なんて 無い わ
でも 片瀬 さん の おばあ さん が
ホント は わたし の 責任 だって 言って る って
誰 に も 責任 なんて 無い の よ
あれ は 単なる 事故
けど 誰 か を 悪者 に し たくて 仕方ない 人 が いる
それ だけ の こと よ
先生
教師 って いつ から こんな 職業 に なっちゃ った んだろう
何 が あって も 本音 も 言え なくて
間違って る って わかって て も 頷か なくちゃ いけなくて
会社 勤 め の 友だち に そう こぼしたら
そんな の 社会 人 なら あたりまえ だって 言わ れた
けれど 現実 を 生きる 知恵 を 教える こと と
理想 を 教える こと は 違う と 思う の
教師 って 理想 の 世界 に 住んで ない と 駄目な んだ と 思って た
でも 間違って いた わ
どこ に いて も 現実 なん だって
今度 の こと で 思い知ら さ れた
難しい ?
うん
ありがとう 心配 して くれて
生徒 も 先生 たち も
みんな 自分 の こと しか 考えて ない んじゃ ない か って
疑心 暗鬼 に なって た
救わ れた わ
これ から 片瀬 さん の 家 に 行って
おばあ さん と お 話して くる
それ で 駄目 なら …
それ じゃ ねぇ
教室 に 戻り なさい
先生
もう 切れる ぅ ー
巻いて 巻いて
は いはい
教師 って の は 本当に 因果な 商売 に な っち まった なぁ
僕 も 先生 だけ は ごめん だ な
骨 女 さん に 一目 連 さん も 大変です ね
ありゃ あれ で 別の 因果だ
巻いて 巻いて
お前 いったい 何 周 する 気 だ
おばあ ちゃん 繊細な んです
傷つき やすい から
いつも 自分 に とって 最悪な 状況 を 想像 して
それ で 誰 か を 敵 に して おか ない と 安心 でき ない んです
でも ねぇ 片瀬 さん
本当 は いい 人 な んです よ
ただいま
利 々 香 直ぐ 夕飯 の した くっ
あなた 何 やって る の
出て 行き なさい !
不法 侵入 で 訴える わ よ
片瀬 さん 話し を 聞いて ください
黙り なさい
利 々 香 大丈夫 ?
おばあ ちゃん
何 言わ れた の ?
なん だって 言う の この 人 は
先生 先生 おばあ ちゃん を 黙ら せ ない と
また 嫌がらせ する って
片瀬 さん
それ ごらん 出て 行き なさい !
片瀬 さん !
出て 行き なさい !
先生 先生 ごめんなさい
ああ でも 言わ ない と 私 …
でも おばあ さん に 本当の こと が 言える の は
肉親 の あなた で け でしょ
でも …
嘘 を 言わ れて
言いがかり を つけ られて 困って る 先生 は どう なる の ?
だって 先生 は 先生 だ し
それ に 大人 だ から 平気でしょ
呼んだ ?
山 童
はい お 嬢
受け取り なさい
あなた が 本当に 怨み を 晴らし たい と 思う なら
その 赤い 糸 を 解けば いい
話 は まだ 終わって ない わ
いい の わかって る
わたし も 地獄 に 落ちる んでしょ 噂 で 聞いた わ
もう 心 は 決まって る
教師 だ から って
ないがしろに さ れる の に 疲れた の
本当に いい の ?
みんな が わたし を 教師 だ 教師 だって 追いつめる なら
教師 と して 復讐 し たい
教師 が 責任 持た なければ なら ない の は 保護 者 じゃ ない
生徒 の 方 だ わ
なら 好きに すれば いい
怨み 聞き届けたり
先生 …
利 々 香 ?
貴方 の 怨み 晴らし ます
名前 は ?
芹沢 ゆう な
あの 先生 が 好きな の か ぁ
大好き わたし は 先生 の そば に い たい
先生 に は わたし だけ 見て いて ほしい
でも あいつ が いつも 邪魔 を する の
鬱 陶 しい やつ
憎い の か
あんな やつ い なく なれば いい んだ
やれやれ
次回
我 的 老 师