山河 三 差 路 分かれ 道
守り たい の は 己 か 人 か
常 世 の 闇 か …
非だ の 乱れ は 貢が ない
終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸
時に 分け入れ 扉 が 開く
晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます
ケンケンパ ケンケンパ …
ケンケンパ
本当に 面白かった んだ よ
え そう マジ ? 来れば よかった のに
だ よ ねぇ
地獄 少女 そこ を 退いて
行って も 無駄 よ
退いて !
怨み 聞き届けたり
お 早う ございます
っあ 名和 中島 知ら ない か ?
寮 に い ない んだ
欠勤 の 連絡 も 無くて
お前 仲 良かった から
何か知ら ない か と 思って
さあ 分から ないで すね
そう か
何 か 連絡 あったら
主任 さん に 言 っと いて くれよ なあ
はい
名和 今晩 さあ
俺 の 彼女 の 女 と ころし と 飲む んだ けど
お前 も 来 ない か ?
事実 上 合 コン だ よ 合 コン
たまに は 付き合えよ
人数 バランス 合わ なくて さあ
いや 俺 そういう の は 苦手だ から
何 だ よ 付き合い は 悪い なあ
や っぱ あっ ち の 趣味 な の か なあ
お 兄ちゃん
加世 ちゃん
油 くさい
遊んで やら ない ぞ
いつも すいません 名和 さん
いえ 子ども が 好きな だけ です から
子ども じゃ なくて 加世 が 好きな んでしょ
そう だ ね
ケンケンパ …
大丈夫 ?
もう 一 回 行く よ
職場 じゃ ロリコン 扱い か
いい 年 した 若い の が
ちっちゃ い 女の子 と 遊んで りゃ そりゃ ね
昔 は そんな 色 眼鏡 で 見る ほう が おかしかった が なぁ
時代 って やつで すね
ケンケンパ …
え 今日 から
事務 員 と して 入って もらう 宮島 幸 さん です
皆さん よろしく お 願い し ます
中島 さん 未 だ 連絡 無い んだ って よ
止めた んでしょ どうせ
辞表 の 一 つ も 出せ ない の かしら ねぇ
多い の 凡そ 若い 人
常識 も なにも あった ん もん じゃ ない
宮島 さん
ねぇ お 願い だ から さあ 付き合って よ
一 遍 だけ で いい だ から さあ
あの そう 言う の 困り ます から
宮島 さん 見 たい な 若くて 綺麗な 人 が
来て くれて さあ
俺 ら も 顔 が 立つ の よ
此処 を お 婆さん ばかり じゃあ
だから さあ
二 時間 ぐらい お 酒 飲んで 笑って って
くれる だけ で いんだ から ねぇ
すみません 本当に 御免なさい
有難う ございます 助かり ました
いえ 別に
お礼 に 夕飯 でも 奢 ら せて くれ ませ ん か
駅前 あたり で いかがです
ごめんなさい 今日 は ちょっと 約束 が あって
お 兄ちゃん
今日 は 隠れん坊 だ から ね
ああ わかって る よ
それ じゃ 後 で ねぇ
約束 って …
はい
子ども が お 好きな んです ね
それ じゃ 明日 の お 昼 奢 ら せて くれ ませ ん か ?
いい でしょ
ええ
名和 さん なんにも しゃべら ない んです ね
すいません
じゃあ 私 から 聞いて いい です か ?
お 幾 つ です か ?
二十七
出身 は ?
埼玉
趣味 は ?
別に
彼女 は ?
いま せ ん
うち に 帰って から 何 して ます か ?
なんとなく
名和 さん って 人 が わかった ような 気 が し ます
つまらない 人間 です よ
でも 落ち着く わ 名和 さん と いる と
他の 人 みたいに ギラギラ して なくて
そう です か ?
職場 の 事 色々 教えて くれ ませ ん か ?
他の 人 に は 何となく 聞き 辛く って
ええ 俺 で よければ
お 友だち の きく り ちゃん
覚えて おいて 損 は ない ぞ
お にいちゃん なんか 嬉し そう
なんか いい こと あった ?
いや 別に 何も
あの お 姉ちゃん が 好きな んでしょ
色 気づいて きた なあ
そう な んでしょ
あんまり 生意気 言う と もう 遊んで やら ない ぞ
これ 何 ?
昔 から ある アザ だ よ
前 あった っけ ?
あった っけ
あった っけ
夕飯 未 だ でしょ ?
包丁 錆びて ます よ
たまに は 使って あげ ない と
名和 さん 中島 さん って 人 と なか 良かった んです って
そんな ん で も ない けど
でも
よく 加世 ちゃん と 三 人 で 遊んで たって
たまに ね
連絡 と か 無い んです か ?
行方 不明 で 困って る って 皆 が
あの
もう やめて くれ ない か な こういう の
どういう こと です か
気持ち は 嬉しい し
迷惑 って わけで も ない んだ
でも 色々 あって
色々 って 何 です か ?
とにかく
俺 は 君 に こんな こと して もらう 資格 なんて ない んだ
帰って くれ ない か ?
ずいぶん 一方的な んです ね
御免
事情 を 聞か せて くれ ませ ん か ?
それ で 納得 できたら 帰り ます
言って も 信じて くれ ない よ
そんな の 聞いて み なくちゃ わから ない わ !
地獄 少女 って 知って る かい ?
地獄 少女 ?
話 に 聞いて た だけ だった
深夜 の 零 時 に
地獄 通信 って サイト に アクセス し
怨み の ある 奴 の 名前 を 書き込む と
地獄 少女 が そい つ を 地獄 に 流して くれる って
でも 本当だった
藁 に も すがる 思い で
ある 男 の 名前 を 書いたら
地獄 少女 に 会えた んだ
ある 男 って
中島 だ よ
こんにちは 楽し そうだ ねぇ
中島 は 工場 に 入って すぐ 俺 たち に 近づいて きた
なんとなく
胡散臭い もの を 感じた けど
加世 ちゃん は なんにも 疑って なかった し
俺 たち は 三 人 で 遊ぶ ように なった んだ
よし 可愛く 取れ だ ぞ
は あ 変な 顔
俺 は なんとなく
中島 に 自分 と は 違う もの を 感じた
ある 日 中島 の 部屋 に 忍び込んで 家探し して みた
それ が 出て きた
かなり 際どい ショット も あった
俺 は あいつが そういう 趣味 だ と 確信 した
中島 お前 なんて こと ?
取って る だけ だ
手 を 出す つもり は 無い
そういう 問題 じゃ ないだ ろ
見て いる だけ で 幸せな んだ よ
それ 押し付け られる
あの 子 は どう なる ?
分かっちゃ い ない よ
未 だ 子供 何 だ から
そう 騒ぐ な よ
お 仲間 だ ろ
一緒に する な !
もし それ 以上 何 か したら
本当に お 仲間 だって 言いふらし っちゃ う ぜ
黙って で くれよ
一線 越える つもり が ない んだ から さあ
その 時 地獄 少女 の 噂 を 思い出した んだ
人 を 呪わ ば 穴 二 つ
自分 も 地獄 に 落ちる んだ そうだ
でも そんな こと は どうでも 良かった
加世 ちゃん を 守り たかった んだ
それ で
だから 俺 は 地獄 へ 落ちる って 決まって る 人間 な んだ
そんな 男 に こんな
君 は 報われ ない よ
夕べ あれ から 色々 考えた んです
名和 さん の した こと や 言った こと 色々
それ で 思った の
地獄 に 落ちる と 決まって る 人 だって
幸せに なっちゃ いけない わけな いって
でも
加世 ちゃん を 見て あの 子 は あなた と 遊んで る 時
あんなに 幸せ そうに して る
あなた に は まだ 人 を 幸せに する 力 は 残って る の よ
宮島 さん
わたし と 一緒に 生きて いき ませ ん か
これ から の 人生
今日 は 遅かった ね
ごめん ね 加世 ちゃん 今日 は 遊んで やれ ない んだ
どうして ?
大事な 用事 が できちゃ って
あの お 姉ちゃん と ?
じゃあ しょうがない ね
今日 は あきらめて あげる 明日 は きっと だ よ
あぁ 約束 だ
いらっしゃい
今 お茶 入れる から ゆっくり して て ね
高校 の 先輩 だった の
卒業 して から ずっと 付き合って た
彼 の 趣味 を 知った 時 は 驚いた けど
二 人 で いる とき は そんな の 関係なかった
わたし たち うまく いって た の よ
きっ 君 は
突然 行方 を 絶ったり する ような 人 じゃ なかった
警察 に も 行った けど 相手 に して くれ ない
自分 で なんとか する しか ない と 思った
それ で 工場 に 入った の
あなた が 仲 良かった って 聞いた から
なんとか 取り入り たい と 思った けど
うまく いって 良かった わ
騙した の か ?
彼 の こと 好きだった の
あの 人 の ため なら 何 だって やる わ
あたし の こと 好きに なった ?
テッペン から 地獄 に 突き落として あげる
やっ やめ
未来 よ あの 人 の
怨み 怨 まれ また 誰 か を 怨 む
流し 流さ れ また 誰 か が 流さ れる
繰り返し を わたし は 何度 も 見て きた
誰 に も 止め られ ない わ
でも でも 誰 か が 止め なくちゃ
そんな の そんな こと 間違って る もの
あの 男 は もう 糸 を 解いて しまった
でも まだ あの 女 の 人 は …
彼 が 流さ れる の を 止め られる かも しれ ない
まだ 間に合う かも しれ ない
そこ を 退いて !
好きに すれば いい
あなた の 怨み 晴らし ます
そう です 僕 は 昔 あの 人 の 子ども だった んです
どの くらい 前 の こと だった の か は 覚えて い ませ ん
僕 は 知り たかった だけ な んです
人間 が どんな もの な の か
お 帰り ひかる
そして 僕 は 知った んです
別れ と いう もの を
次回