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地獄少女 三鼎, 地獄少女 三鼎 - 18

地獄 少女 三 鼎 - 18

山河 三 差 路 分かれ 道

守り たい の は 己 か 人 か

常 世 の 闇 か …

非だ の 乱れ は 貢が ない

終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸

時に 分け入れ 扉 が 開く

晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます

ど 深夜 の 静寂

DJ 丈 太郎 が 送り して ます ~

さって 次 の 出る は

常連 さん だ ね

いつも ありがとう

賽 河原 市 のち ー ちゃん から

えー と 新 コーナー の 提案 だ ね

なに なに タイトル は 「 ちょこっと 地獄 通信

頭 に きた こと や

ギャフン と なった こと を みんな に 聞いて もらって

嫌な 気持ち を 地獄 に 流す コーナー

って 今どき ギャフン か よ

また 読ま れちゃ った

相変わらず 面白い なぁ ち ー ちゃん

それ じゃ またまた 番組 ノベリティ

鈴 ブレス あげちゃ う

やった これ で 五 個 目

それ じゃ また 明日

続き が 聞き たきゃ 夢 まで おいで

四十万 丈 太郎 でした ばい なら ~

お やすみ 丈 太郎

ね ね 昨日 聞いた ?

聞いた

あれ って さ

あの 浜野 さん

間違って たら ごめん ね

浜野 さん って

もし かして ハガキ 職人 のち ー ちゃん ?

やっぱり

賽 河原 市 のち ー ちゃん ?

ち ー ちゃん ?

すごい すごい

あの

昨日 も 採用 さ れた よ ね メール

何 々

浜野 さん が どうした の ?

浜野 さん の メール が ラジオ で 採用 さ れた の

違う

すごい

それ って 何の ラジオ ?

四十万 丈 太郎 の ど 深夜 の しじ まと 番組 だ よ

有名な 番組 な の ?

ええ と

もちろん

ラジオ 界 の 革命 的 番組 って 言わ れて る んだ から

ええ ほんと ?

聴く 聴く そんな ラジオ

あたし も

よ ー し 今日 から みんな で 聴こう よ

こう なったら うち の クラス 全員 シジマニア だ

何 シジマニア って ?

四十万 丈 太郎 のど 深夜 の しじ ま マニア

略して シジマニア !…… だ よ

さすが ち ー ちゃん かっこよかった よ

きょう は ビックリ した なぁ

こんばん は 四十万 丈 太郎 で ~ す

ホントに みんな 聴いて る の か な

シジマニア だって こと ばれちゃ った よ

ねぇ 丈 太郎 シジマニア だって

ちょっと 嬉しかった なぁ

ど 深夜 の しじ ま

今夜 も 深夜 の 静寂に まぎれて

君 の 耳 に 滑り込んじゃ うよ

やっぱり 丈 太郎 の 声 大好き

オープニング あいさつ を 考えて くれた の は

ラジオ ネーム 「 カエル 姫 」

この 人 も よく 読ま れて る な カエル 姫 か

さあ 悩み が あって 眠れ ない 子 も

ちょっと だけ 俺 と 探そう

それ じゃ まずは この コーナー

違う 違う よ

あっ 違う の ?

そっち の メール は 先だって ば

は いはい あっ これ ね

いまだに 作家 に 頭 が 上がら ない DJ

四十万 丈 太郎 二十五 歳 で ~ す

へ へ っ 丈 太郎 ったら また ユメ さん に 怒ら れて る

ね 今日 いい こと あった でしょ

君 に 魔法 を かけた んだ

昨日 より も 今日 今日 より も 明日

月 が 満ちて いく ように

毎日 ちょっと づつ 変身 して いく 魔法

女の子 は 誰 だって 主役

いつ だって シンデレラ に なれる の さ

今夜 は 満月

三 つ 数えて 一緒に 空 を 見上げよう

丈 太郎

さ ぁ 準備 は いい かな

いくよ スリー ツー ワン

きれい

きれいだ よ 丈 太郎

シンデレラ か

最後に お 知らせ ち ー ちゃん が 提案 して くれた

あの コーナー やっちゃ いま ~ す

身の回り で 起こった ちょっと カチン と くる こと

ずーっと 頭 に きて た けど 言え なかった こと

地獄 に 流し たい

や ー な 気持ち を

ジャンジャン 送って きて ちょうだいな ~

なんだい この 軽薄な しゃべり は

乙女 の 間 じゃ 大人気な んだ ぜ

DJ 丈 太郎

今 の 子 は

こんな ふわふわ した 男 が いい の かい

それ じゃ また 明日

続き が 聞き たきゃ 夢 まで おいで

四十万 丈 太郎 でした

ばい なら

わ ろ わ ろ 書けた ?

こんなに ハガキ を 書いて どう する んです 姫

あい より たくさん 投稿 する の

もう 三十 枚 です よ

あと 何 枚 同じ もの を 書く んです か ?

あと 百 枚 !

ち ー ちゃん すごい

ち ー ちゃん の 考えた 新 コーナー が 始まる ん よ

丈 太郎 に 認め られた 証拠 だ よ

そんな

ゆず き も 聴いた でしょう

うん コーナー の 内容 に は

ちょっと ビックリ した けど ね

浜野 先輩

私 ?

先輩

鈴 ブレス って を 見せて もらい でも いい です か ?

えっ これ ?

浜野 先輩

今 でも 放送 部 に 入って くれ ませ ん か ?

ええ と それ は ちょっと

浜野 先輩 が 入って くだされば

みんな 喜び ます

お 願い する 浜野 先輩

うん ちょっと 考え とく ね

それ じゃあ 失礼 し ます

そう 言えば 浜野

お前 ラジオ で メール 読ま れた って ?

ど 深夜 の なんとか って

俺 も 中学 の 頃 は よく 投稿 した けど な

一 度 も 採用 さ れ なかった

お前 才能 ある んだ な

その 調子 だ 頑張れよ

ち ー ちゃん

バイバイ ち ー ちゃん

今日 も 絶対 ラジオ 聴く ね

これ って シンデレラ の 魔法 ?

シンデレラ の 魔法 ~ シンデレラ の 魔法 ~

あの 浜野 知 理子 さん

は ~ い

わたし B 組 の 志村 要って い い ます

あの ラジオ 聴いて …

あなた も 聴いて みて ね ど 深夜 の しじ ま

きっと 面白い から

うん 知って る わたし カエル 姫 だ よ

え ぇ ーーー ! あなた が あの カエル 姫

わ ぁ ー 本当 !

昨日 の 聴いた ?

あっ 聴いた

採用 さ れた よ ね

そう な の

これ

さすが カエル 姫 すごい 鈴 ブレス の 数

ずっと 気 に なって た んだ

ち ー ちゃん って どんな 子 だろう って

わたし も 気 に なって た

だって いつも カエル 姫 採用 さ れて る から

わたし 初めて ち ー ちゃん の

お 便り が 採用 さ れた 時 の こと

覚え てるよ

昨日 丈 太郎 が 夢 に 出て き ました

二 人 で 遊園地 を デート する 夢 です

丈 太郎 は 観覧 車 に 乗る 時

優しく 手 を 握って くれ ました って

実は その 日 わたし も 同じ 夢見た の

それ から ずっと

ち ー ちゃん の こと 気 に する ように なって …

わたし ち ー ちゃん の お 便り 大好きだ よ

わたし も カエル 姫 の お 便り すごい 好き

ホント ? ありがとう 嬉しい

丈 太郎 の かけて くれた シンデレラ の 魔法

すごい よ

こんな 質問 来て ます

ええ と 丈 太郎 の 好きな 女の子 の 仕草 は ?

好きな 仕草 か そう だ なぁ …

やっぱり

お 風呂 上 り に 濡れた 髪 を ふく 仕草 かな

ちょっと ユメ さん 笑わ ないで よ

ちなみに シャンプー は フローラル 系 が 好き

って 言って も

女の子 は いつ だって

お 菓子 みたいに あま ~ い 香り が する けど ね

あま ~ い 香り

なん なんだい 今 の 甘ったるい トーク

女心 を 掴む 基本 話術 って とこ だ

小手先 の 技 だけ で どうも 心 が ない なぁ

次 は ラジオネーム きく り さん から の お 便り です

やった ぁ ー あい より 先 に 採用 だ ぁ ー う ひ ひ ひ …

そんな こと あった んだ

うん ドキドキ しちゃ った

わたし って ば

なんで そんな 時 に 落ちちゃ って た んだ ろ

一生 の 不覚

受験 勉強 疲れ ?

そう かも

それ で ね 昨日 眠れ なかった から

なんで こんなに 丈 太郎 の トーク が

好き か を 考えて みた んだ

なんか さ 丈 太郎 の 言葉 に は 嘘 が 無い んだ よ ね

丈 太郎 が 自分 で 考えて

自分 で 選んで 伝えて くれる 言葉 だ から

だから わたし たち の 胸 に 響く んじゃ ない か な

わたし 丈 太郎 に ありがとう って 言い たい

わたし と 出会って くれて ありがとう

シンデレラ の 魔法 かけて くれて ありがとう って

ねぇ ち ー ちゃん

二 人 で 丈 太郎 に 会い に 行か ない

か か 要 ちゃん わたし 緊張 して きちゃ った

やっぱり 無理だ よ 入り 待ち なんて

もう ち ー ちゃん しっかり

丈 太郎 に ありがとう って 言う んでしょ

だって

木内 ユメ さん !

ええ と

あ あの

わたし たち ど 深夜 の しじ まで

メール を 読んで もらって

それ で

あぁ も しか して 丈 太郎 の 入り 待ち ?

うん うん そ っか

ファン の 入り 待ち と は

丈 太郎 も 人気者 に なった の ね

あの ユメ さん

わたし 将来 ラジオ の 構成 作家 に なり たい んです

ユメ さん は わたし の 憧れ な んです

いつか ユメ さん みたいな

作家 に なり たい と 思って い ます

そ っか

ねぇ 作家 って どんな 仕事 だ と 思って る ?

ええ と それ は

わかん ない よ ね

わたし も あなた くらい の 頃 は そう だった

具体 的な こと なんて な ー んに も わかん ない まま

ただ 漠然と 作家 に なり たい って 思って たよ

ユメ さん も です か

あ そうそう これ あげる

未来 へ の 第 一 歩

わたし の 書いた 台本 だ よ まずは 知る こと ね

嬉しい ありがとう ございます

台本 ?

好きな 女の子 の 仕草

それ は ズバリ

お 風呂 上 り の 濡れた 髪 を ふく 仕草

それ って 昨日 丈 太郎 が しゃべった とこ

うん それ が 作家 の 仕事 よ

台本 初めて 見た ?

はい こう 言う のな んだ よ 台本 って

でも 本当に もらって いい のです か ?

ええ いい わ よ

あの どういう こと な んです か ?

どういう こと って ?

どうして 丈 太郎 が しゃべった こと が

ここ に 書いて ある んです か ?

あぁ あの ね

ど 深夜 の しじ ま は 完全 台本 な んだ

完全 … 台本

DJ の セリフ を 一言 一 句 書き上げる

大変だ けど

作家 と して は とても やりがい が ある 番組 な んだ

四十万 丈 太郎 って キャラクター を

作り上げて いく んだ から ね

あなた の 目 が 本気 だって 思った から

今日 は 特別

いつか 一緒に 番組 作れたら いいね

ありがとう ございます

わたし 絶対 構成 作家 に なり ます

それ じゃ あね

ああ すごい あたし 倒れ そう

完全 台本

それ じゃあ 続いて いって みよう

また 来た ねえ カエル 姫 から

ええ と 何 々

今日 は とても 素敵な こと が あり ました

それ じゃ あまた 明日

続き が 聞き たきゃ 夢 まで おいで

四十万 丈 太郎 でした ばい なら ~

ち ー ちゃん !

骨 女

あ いよ お 嬢

受け取り なさい

あなた が 本当に 怨み を 晴らし たい と 思う なら

その 赤い 糸 を 解けば いい

糸 を 解けば

私 と 正式に 契約 交わした こと に なる

恨み の 相手 は 速やかに 地獄 へ 流さ れる わ

ただし 怨み を 晴らしたら

あなた 自身 に も 代償 を 支払って もらう

人 を 呪わ ば 穴 二 つ

契約 を 交わしたら あなた の 魂 は 地獄 へ 落ちる

地獄

死んだ 後 の 話した けど ね

極楽 浄土 に は 行け ず

あなた の 魂 は 痛み と 苦し み を 味わい ながら

永遠に 彷徨う こと に なる わ

あと は あなた が 決める こと よ

聴いた ? 昨日 の ど 深夜 の しじ ま

ユメ さん の 完全 台本 の おかげ で 面白かった よ ねぇ

ど 深夜 の しじ ま は 丈 太郎 の 番組 だ よ

そう だ けど さ ま

ユメ さん あって の 人気 って 感じ じゃ ない

ホント

丈 太郎 って ば

優秀な 作家 に 出会えて ラッキーだ よ ねぇ

丈 太郎 ~

な ~ ん か 昨日 は 今 まで と 違う 意味 で

ドキドキ しちゃ った ねっ

どうした の ち ー ちゃん

要 ちゃん 完全 台本 の こと 誰 か に 言った ?

え う うん

そ っか

良かった

怨み 聞き届けたり

え な なに ?

この 怨み 地獄 へ 流し ます

今夜 の オープニング あいさつ を 考えて くれた の は …

ええ と あっ 採用 率 高い なぁ ち ー ちゃん だ

いつも ありがとう

さあ まずは お 待た せ し ました

新 コーナー 「 ちょこっと 地獄 通信 」

あなた の 恨み 晴らし ます

名前 は ?

ナキリカオリ

華道 の 跡取り な んだ な

生まれながら に 人生 を 決め られて る なんて

わたし は 嫌だった

だから 家 を 出て 一 人 で 生きて きた

でも わたし は 知って しまった の

わたし の 身体 に 流れる

あの 抗 う こと の でき ない 本能 を

定め … か


地獄 少女 三 鼎 - 18 じごく|しょうじょ|みっ|かなえ JIGOKU SHOJI SANKIN 18

山河 三 差 路   分かれ 道 さんか|みっ|さ|じ|わかれ|どう

守り たい の は   己 か 人 か まもり||||おのれ||じん|

常 世 の 闇 か … とわ|よ||やみ|

非だ の 乱れ は 貢が ない ひだ||みだれ||みつが|

終わる 事 ない   阿 鼻 の 芸 おわる|こと||おもね|はな||げい

時に 分け入れ   扉 が 開く ときに|わけいれ|とびら||あく

晴らせ ぬ 恨み   晴らし ます はらせ||うらみ|はらし|

ど 深夜 の 静寂 |しんや||せいじゃく

DJ 丈 太郎 が 送り して ます ~ |たけ|たろう||おくり||

さって   次 の 出る は |つぎ||でる|

常連 さん だ ね じょうれん|||

いつも ありがとう

賽 河原 市 のち ー ちゃん から さい|かわはら|し||-||

えー と 新 コーナー の 提案 だ ね ||しん|こーなー||ていあん||

なに なに タイトル は 「 ちょこっと 地獄 通信 ||たいとる|||じごく|つうしん

頭 に きた こと や あたま||||

ギャフン と なった こと を みんな に 聞いて もらって |||||||きいて|

嫌な 気持ち を 地獄 に 流す コーナー いやな|きもち||じごく||ながす|こーなー

って 今どき ギャフン か よ |いまどき|||

また 読ま れちゃ った |よま||

相変わらず 面白い なぁ ち ー ちゃん あいかわらず|おもしろい|||-|

それ じゃ またまた 番組 ノベリティ |||ばんぐみ|

鈴 ブレス あげちゃ う すず|||

やった これ で 五 個 目 |||いつ|こ|め

それ じゃ また 明日 |||あした

続き が 聞き たきゃ 夢 まで おいで つづき||きき||ゆめ||

四十万 丈 太郎 でした ばい なら ~ しじま|たけ|たろう|||

お やすみ 丈 太郎 ||たけ|たろう

ね ね   昨日 聞いた ? ||きのう|きいた

聞いた きいた

あれ って さ

あの   浜野 さん |はまの|

間違って たら ごめん ね まちがって|||

浜野 さん って はまの||

もし かして ハガキ 職人 のち ー ちゃん ? ||はがき|しょくにん||-|

やっぱり

賽 河原 市 のち ー ちゃん ? さい|かわはら|し||-|

ち ー ちゃん ? |-|

すごい   すごい

あの

昨日 も 採用 さ れた よ ね   メール きのう||さいよう|||||めーる

何 々 なん|

浜野 さん が どうした の ? はまの||||

浜野 さん の メール が ラジオ で 採用 さ れた の はまの|||めーる||らじお||さいよう|||

違う ちがう

すごい

それ って   何の ラジオ ? ||なんの|らじお

四十万 丈 太郎 の   ど 深夜 の しじ まと 番組 だ よ しじま|たけ|たろう|||しんや||||ばんぐみ||

有名な 番組 な の ? ゆうめいな|ばんぐみ||

ええ と

もちろん

ラジオ 界 の 革命 的 番組 って 言わ れて る んだ から らじお|かい||かくめい|てき|ばんぐみ||いわ||||

ええ   ほんと ?

聴く 聴く   そんな ラジオ きく|きく||らじお

あたし も

よ ー し 今日 から みんな で 聴こう よ |-||きょう||||ちょうこう|

こう なったら うち の クラス 全員 シジマニア だ ||||くらす|ぜんいん||

何   シジマニア って ? なん||

四十万 丈 太郎 のど 深夜 の しじ ま マニア しじま|たけ|たろう||しんや||||まにあ

略して シジマニア !…… だ よ りゃくして|||

さすが ち ー ちゃん かっこよかった よ ||-|||

きょう は ビックリ した なぁ ||びっくり||

こんばん は 四十万 丈 太郎 で ~ す ||しじま|たけ|たろう||

ホントに みんな 聴いて る の か な ほんとに||きいて||||

シジマニア だって こと ばれちゃ った よ

ねぇ 丈 太郎 シジマニア だって |たけ|たろう||

ちょっと 嬉しかった なぁ |うれしかった|

ど 深夜 の しじ ま |しんや|||

今夜 も 深夜 の 静寂に まぎれて こんや||しんや||せいじゃくに|

君 の 耳 に 滑り込んじゃ うよ きみ||みみ||すべりこんじゃ|

やっぱり 丈 太郎 の 声 大好き |たけ|たろう||こえ|だいすき

オープニング あいさつ を 考えて くれた の は |||かんがえて|||

ラジオ ネーム 「 カエル 姫 」 らじお|ねーむ|かえる|ひめ

この 人 も よく 読ま れて る な カエル 姫 か |じん|||よま||||かえる|ひめ|

さあ   悩み が あって 眠れ ない 子 も |なやみ|||ねむれ||こ|

ちょっと だけ   俺 と 探そう ||おれ||さがそう

それ じゃ   まずは   この コーナー ||||こーなー

違う 違う よ ちがう|ちがう|

あっ   違う の ? |ちがう|

そっち の メール は   先だって ば ||めーる||せんだって|

は いはい   あっ   これ ね

いまだに 作家 に 頭 が 上がら ない DJ |さっか||あたま||あがら||

四十万 丈 太郎 二十五 歳 で ~ す しじま|たけ|たろう|にじゅうご|さい||

へ へ っ 丈 太郎 ったら また ユメ さん に 怒ら れて る |||たけ|たろう||||||いから||

ね 今日 いい こと あった でしょ |きょう||||

君 に 魔法 を かけた んだ きみ||まほう|||

昨日 より も 今日 今日 より も 明日 きのう|||きょう|きょう|||あした

月 が 満ちて いく ように つき||みちて||よう に

毎日 ちょっと づつ 変身 して いく 魔法 まいにち|||へんしん|||まほう

女の子 は 誰 だって 主役 おんなのこ||だれ||しゅやく

いつ だって シンデレラ に なれる の さ ||しんでれら||||

今夜 は 満月 こんや||まんげつ

三 つ 数えて 一緒に 空 を 見上げよう みっ||かぞえて|いっしょに|から||みあげよう

丈 太郎 たけ|たろう

さ ぁ 準備 は いい かな ||じゅんび|||

いくよ スリー ツー ワン |||わん

きれい

きれいだ よ 丈 太郎 ||たけ|たろう

シンデレラ か しんでれら|

最後に お 知らせ ち ー ちゃん が 提案 して くれた さいごに||しらせ||-|||ていあん||

あの コーナー やっちゃ いま ~ す |こーなー|||

身の回り で 起こった ちょっと カチン と くる こと みのまわり||おこった|||||

ずーっと 頭 に きて た けど 言え なかった こと |あたま|||||いえ||

地獄 に 流し たい じごく||ながし|

や ー な 気持ち を |-||きもち|

ジャンジャン 送って きて ちょうだいな ~ |おくって||

なんだい この 軽薄な しゃべり は ||けいはくな||

乙女 の 間 じゃ 大人気な んだ ぜ おとめ||あいだ||おとなげな||

DJ 丈 太郎 |たけ|たろう

今 の 子 は いま||こ|

こんな ふわふわ した 男 が いい の かい |||おとこ||||

それ じゃ また 明日 |||あした

続き が 聞き たきゃ 夢 まで おいで つづき||きき||ゆめ||

四十万 丈 太郎 でした しじま|たけ|たろう|

ばい なら

わ ろ わ ろ 書けた ? ||||かけた

こんなに ハガキ を 書いて どう する んです 姫 |はがき||かいて|||ん です|ひめ

あい より たくさん 投稿 する の |||とうこう||

もう 三十 枚 です よ |さんじゅう|まい||

あと 何 枚 同じ もの を 書く んです か ? |なん|まい|おなじ|||かく|ん です|

あと 百 枚 ! |ひゃく|まい

ち ー ちゃん   すごい |-||

ち ー ちゃん の 考えた 新 コーナー が 始まる ん よ |-|||かんがえた|しん|こーなー||はじまる||

丈 太郎 に 認め られた 証拠 だ よ たけ|たろう||みとめ||しょうこ||

そんな

ゆず き も 聴いた でしょう |||きいた|

うん   コーナー の 内容 に は |こーなー||ないよう||

ちょっと ビックリ した けど ね |びっくり|||

浜野 先輩 はまの|せんぱい

私 ? わたくし

先輩 せんぱい

鈴 ブレス って を 見せて もらい でも いい です か ? すず||||みせて|||||

えっ   これ ?

浜野 先輩 はまの|せんぱい

今 でも 放送 部 に 入って くれ ませ ん か ? いま||ほうそう|ぶ||はいって||||

ええ と   それ は ちょっと

浜野 先輩 が 入って くだされば はまの|せんぱい||はいって|

みんな 喜び ます |よろこび|

お 願い する   浜野 先輩 |ねがい||はまの|せんぱい

うん   ちょっと 考え とく ね ||かんがえ||

それ じゃあ 失礼 し ます ||しつれい||

そう 言えば   浜野 |いえば|はまの

お前   ラジオ で メール 読ま れた って ? おまえ|らじお||めーる|よま||

ど 深夜 の なんとか って |しんや|||

俺 も 中学 の 頃 は よく 投稿 した けど な おれ||ちゅうがく||ころ|||とうこう|||

一 度 も 採用 さ れ なかった ひと|たび||さいよう|||

お前   才能 ある んだ な おまえ|さいのう|||

その 調子 だ   頑張れよ |ちょうし||がんばれよ

ち ー ちゃん |-|

バイバイ   ち ー ちゃん ||-|

今日 も 絶対 ラジオ 聴く ね きょう||ぜったい|らじお|きく|

これ って シンデレラ の 魔法 ? ||しんでれら||まほう

シンデレラ の 魔法 ~ シンデレラ の 魔法 ~ しんでれら||まほう|しんでれら||まほう

あの 浜野 知 理子 さん |はまの|ち|さとこ|

は ~ い

わたし B 組 の 志村 要って い い ます ||くみ||しむら|いって|||

あの   ラジオ 聴いて … |らじお|きいて

あなた も 聴いて みて ね ど 深夜 の しじ ま ||きいて||||しんや|||

きっと 面白い から |おもしろい|

うん 知って る わたし カエル 姫 だ よ |しって|||かえる|ひめ||

え ぇ ーーー ! あなた が あの カエル 姫 ||---||||かえる|ひめ

わ ぁ ー 本当 ! ||-|ほんとう

昨日 の 聴いた ? きのう||きいた

あっ   聴いた |きいた

採用 さ れた よ ね さいよう||||

そう な の

これ

さすが カエル 姫 すごい 鈴 ブレス の 数 |かえる|ひめ||すず|||すう

ずっと 気 に なって た んだ |き||||

ち ー ちゃん って どんな 子 だろう って |-||||こ||

わたし も 気 に なって た ||き|||

だって いつも カエル 姫 採用 さ れて る から ||かえる|ひめ|さいよう||||

わたし 初めて ち ー ちゃん の |はじめて||-||

お 便り が 採用 さ れた 時 の こと |たより||さいよう|||じ||

覚え てるよ おぼえ|

昨日 丈 太郎 が 夢 に 出て き ました きのう|たけ|たろう||ゆめ||でて||

二 人 で 遊園地 を デート する 夢 です ふた|じん||ゆうえんち||でーと||ゆめ|

丈 太郎 は 観覧 車 に 乗る 時 たけ|たろう||かんらん|くるま||のる|じ

優しく 手 を 握って くれ ました って やさしく|て||にぎって|||

実は その 日 わたし も 同じ 夢見た の じつは||ひ|||おなじ|ゆめみた|

それ から ずっと

ち ー ちゃん の こと 気 に する ように なって … |-||||き|||よう に|

わたし ち ー ちゃん の お 便り 大好きだ よ ||-||||たより|だいすきだ|

わたし も カエル 姫 の お 便り すごい 好き ||かえる|ひめ|||たより||すき

ホント ? ありがとう 嬉しい ほんと||うれしい

丈 太郎 の かけて くれた シンデレラ の 魔法 たけ|たろう||||しんでれら||まほう

すごい よ

こんな 質問 来て ます |しつもん|きて|

ええ と 丈 太郎 の 好きな 女の子 の 仕草 は ? ||たけ|たろう||すきな|おんなのこ||しぐさ|

好きな 仕草 か そう だ なぁ … すきな|しぐさ||||

やっぱり

お 風呂 上 り に 濡れた 髪 を ふく 仕草 かな |ふろ|うえ|||ぬれた|かみ|||しぐさ|

ちょっと ユメ さん 笑わ ないで よ |||わらわ||

ちなみに シャンプー は フローラル 系 が 好き |しゃんぷー|||けい||すき

って 言って も |いって|

女の子 は いつ だって おんなのこ|||

お 菓子 みたいに あま ~ い 香り が する けど ね |かし||||かおり||||

あま ~ い 香り ||かおり

なん なんだい 今 の 甘ったるい トーク ||いま||あまったるい|とーく

女心 を 掴む 基本 話術 って とこ だ おんなごころ||つかむ|きほん|わじゅつ|||

小手先 の 技 だけ で どうも 心 が ない なぁ こてさき||わざ||||こころ|||

次 は ラジオネーム きく り さん から の お 便り です つぎ|||||||||たより|

やった ぁ ー あい より 先 に 採用 だ ぁ ー う ひ ひ ひ … ||-|||さき||さいよう|||-||||

そんな こと あった んだ

うん ドキドキ しちゃ った |どきどき||

わたし って ば

なんで そんな 時 に 落ちちゃ って た んだ ろ ||じ||おちちゃ||||

一生 の 不覚 いっしょう||ふかく

受験 勉強 疲れ ? じゅけん|べんきょう|つかれ

そう かも

それ で ね 昨日 眠れ なかった から |||きのう|ねむれ||

なんで こんなに 丈 太郎 の トーク が ||たけ|たろう||とーく|

好き か を 考えて みた んだ すき|||かんがえて||

なんか さ 丈 太郎 の 言葉 に は 嘘 が 無い んだ よ ね ||たけ|たろう||ことば|||うそ||ない|||

丈 太郎 が 自分 で 考えて たけ|たろう||じぶん||かんがえて

自分 で 選んで 伝えて くれる 言葉 だ から じぶん||えらんで|つたえて||ことば||

だから わたし たち の 胸 に 響く んじゃ ない か な ||||むね||ひびく||||

わたし 丈 太郎 に ありがとう って 言い たい |たけ|たろう||||いい|

わたし と 出会って くれて ありがとう ||であって||

シンデレラ の 魔法 かけて くれて ありがとう って しんでれら||まほう||||

ねぇ ち ー ちゃん ||-|

二 人 で 丈 太郎 に 会い に 行か ない ふた|じん||たけ|たろう||あい||いか|

か か 要 ちゃん わたし 緊張 して きちゃ った ||かなめ|||きんちょう|||

やっぱり 無理だ よ 入り 待ち なんて |むりだ||はいり|まち|

もう ち ー ちゃん しっかり ||-||

丈 太郎 に ありがとう って 言う んでしょ たけ|たろう||||いう|

だって

木内 ユメ さん ! きうち||

ええ と

あ あの

わたし たち ど 深夜 の しじ まで |||しんや|||

メール を 読んで もらって めーる||よんで|

それ で

あぁ も しか して 丈 太郎 の 入り 待ち ? ||||たけ|たろう||はいり|まち

うん うん   そ っか

ファン の 入り 待ち と は ふぁん||はいり|まち||

丈 太郎 も 人気者 に なった の ね たけ|たろう||にんきもの||||

あの   ユメ さん

わたし 将来 ラジオ の 構成 作家 に なり たい んです |しょうらい|らじお||こうせい|さっか||||ん です

ユメ さん は わたし の 憧れ な んです |||||あこがれ||ん です

いつか ユメ さん みたいな

作家 に なり たい と 思って い ます さっか|||||おもって||

そ っか

ねぇ 作家 って どんな 仕事 だ と 思って る ? |さっか|||しごと|||おもって|

ええ と   それ は

わかん ない よ ね

わたし も あなた くらい の 頃 は そう だった |||||ころ|||

具体 的な こと なんて な ー んに も わかん ない まま ぐたい|てきな||||-|||||

ただ 漠然と 作家 に なり たい って 思って たよ |ばくぜんと|さっか|||||おもって|

ユメ さん も です か

あ   そうそう   これ あげる |そう そう||

未来 へ の 第 一 歩 みらい|||だい|ひと|ふ

わたし の 書いた 台本 だ よ まずは 知る こと ね ||かいた|だいほん||||しる||

嬉しい ありがとう ございます うれしい||

台本 ? だいほん

好きな 女の子 の 仕草 すきな|おんなのこ||しぐさ

それ は ズバリ ||ずばり

お 風呂 上 り の 濡れた 髪 を ふく 仕草 |ふろ|うえ|||ぬれた|かみ|||しぐさ

それ って 昨日 丈 太郎 が しゃべった とこ ||きのう|たけ|たろう|||

うん それ が 作家 の 仕事 よ |||さっか||しごと|

台本   初めて 見た ? だいほん|はじめて|みた

はい   こう 言う のな んだ よ   台本 って ||いう||||だいほん|

でも   本当に もらって いい のです か ? |ほんとうに|||の です|

ええ   いい わ よ

あの どういう こと な んです か ? ||||ん です|

どういう こと って ?

どうして 丈 太郎 が しゃべった こと が |たけ|たろう||||

ここ に 書いて ある んです か ? ||かいて||ん です|

あぁ あの ね

ど 深夜 の しじ ま は 完全 台本 な んだ |しんや|||||かんぜん|だいほん||

完全 … 台本 かんぜん|だいほん

DJ の セリフ を 一言 一 句 書き上げる ||せりふ||いちげん|ひと|く|かきあげる

大変だ けど たいへんだ|

作家 と して は とても やりがい が ある 番組 な んだ さっか||||||||ばんぐみ||

四十万 丈 太郎 って キャラクター を しじま|たけ|たろう||きゃらくたー|

作り上げて いく んだ から ね つくりあげて||||

あなた の 目 が 本気 だって 思った から ||め||ほんき||おもった|

今日 は 特別 きょう||とくべつ

いつか 一緒に 番組 作れたら いいね |いっしょに|ばんぐみ|つくれたら|

ありがとう ございます

わたし 絶対 構成 作家 に なり ます |ぜったい|こうせい|さっか|||

それ じゃ あね

ああ   すごい   あたし 倒れ そう |||たおれ|

完全 台本 かんぜん|だいほん

それ じゃあ 続いて いって みよう ||つづいて||

また 来た ねえ カエル 姫 から |きた||かえる|ひめ|

ええ と   何 々 ||なん|

今日 は とても 素敵な こと が あり ました きょう|||すてきな||||

それ じゃ あまた 明日 |||あした

続き が 聞き たきゃ 夢 まで おいで つづき||きき||ゆめ||

四十万 丈 太郎 でした ばい なら ~ しじま|たけ|たろう|||

ち ー ちゃん ! |-|

骨 女 こつ|おんな

あ いよ お 嬢 |||じょう

受け取り なさい うけとり|

あなた が 本当に 怨み を 晴らし たい と 思う なら ||ほんとうに|うらみ||はらし|||おもう|

その 赤い 糸 を 解けば いい |あかい|いと||とけば|

糸 を 解けば いと||とけば

私 と 正式に 契約 交わした こと に なる わたくし||せいしきに|けいやく|かわした|||

恨み の 相手 は   速やかに 地獄 へ 流さ れる わ うらみ||あいて||すみやかに|じごく||ながさ||

ただし   怨み を 晴らしたら |うらみ||はらしたら

あなた 自身 に も 代償 を 支払って もらう |じしん|||だいしょう||しはらって|

人 を 呪わ ば 穴 二 つ じん||のろわ||あな|ふた|

契約 を 交わしたら   あなた の 魂 は 地獄 へ 落ちる けいやく||かわしたら|||たましい||じごく||おちる

地獄 じごく

死んだ 後 の 話した けど ね しんだ|あと||はなした||

極楽 浄土 に は 行け ず ごくらく|じょうど|||いけ|

あなた の 魂 は 痛み と 苦し み を 味わい ながら ||たましい||いたみ||にがし|||あじわい|

永遠に 彷徨う こと に なる わ えいえんに|さまよう||||

あと は   あなた が 決める こと よ ||||きめる||

聴いた ? 昨日 の ど 深夜 の しじ ま きいた|きのう|||しんや|||

ユメ さん の 完全 台本 の おかげ で 面白かった よ ねぇ |||かんぜん|だいほん||||おもしろかった||

ど 深夜 の しじ ま は 丈 太郎 の 番組 だ よ |しんや|||||たけ|たろう||ばんぐみ||

そう だ けど さ ま

ユメ さん あって の 人気 って 感じ じゃ ない ||||にんき||かんじ||

ホント ほんと

丈 太郎 って ば たけ|たろう||

優秀な 作家 に 出会えて ラッキーだ よ ねぇ ゆうしゅうな|さっか||であえて|らっきーだ||

丈 太郎 ~ たけ|たろう

な ~ ん か 昨日 は 今 まで と 違う 意味 で |||きのう||いま|||ちがう|いみ|

ドキドキ しちゃ った ねっ どきどき|||

どうした の ち ー ちゃん |||-|

要 ちゃん 完全 台本 の こと 誰 か に 言った ? かなめ||かんぜん|だいほん|||だれ|||いった

え う うん

そ っか

良かった よかった

怨み 聞き届けたり うらみ|ききとどけたり

え な なに ?

この 怨み 地獄 へ 流し ます |うらみ|じごく||ながし|

今夜 の オープニング あいさつ を 考えて くれた の は … こんや|||||かんがえて|||

ええ と   あっ   採用 率 高い なぁ ち ー ちゃん だ |||さいよう|りつ|たかい|||-||

いつも ありがとう

さあ   まずは   お 待た せ し ました |||また|||

新 コーナー 「 ちょこっと 地獄 通信 」 しん|こーなー||じごく|つうしん

あなた の 恨み   晴らし ます ||うらみ|はらし|

名前 は ? なまえ|

ナキリカオリ

華道 の 跡取り な んだ な かどう||あととり|||

生まれながら に 人生 を 決め られて る なんて うまれながら||じんせい||きめ|||

わたし は 嫌だった ||いやだった

だから 家 を 出て 一 人 で 生きて きた |いえ||でて|ひと|じん||いきて|

でも わたし は 知って しまった の |||しって||

わたし の 身体 に 流れる ||からだ||ながれる

あの 抗 う こと の でき ない 本能 を |こう||||||ほんのう|

定め … か さだめ|