11.2 決闘 クラブ - The Dueling Club
けっとう|くらぶ|the|dueling|club
dueling||||
11.2 Duellierclub - Der Duellierclub
11.2 The Dueling Club
11.2 Club de Duelo - El Club de Duelo
11.2 Dueling Club - Le Dueling Club
11.2 Klub pojedynków - Klub pojedynków
11.2 Dueling Club - Duelingklubben
11.2 决斗俱乐部
ハリー は その 夜 、 何 時間 も 寝 つけ なかった 。
|||よ|なん|じかん||ね||
Harry|||night||||could not sleep||
Harry didn't sleep for hours that night.
四 本 柱 の ベッド の カーテン の 隙間 から 、 寮 塔 の 窓 の 外 を 雪 が ちらつき はじめた の を 眺め なが ら 、 思い に ふけった 。
よっ|ほん|ちゅう||べっど||かーてん||すきま||りょう|とう||まど||がい||ゆき||||||ながめ|な が||おもい||ふけ った
four||pillar||||||gap||dormitory|dormitory||window||outside||snow||fluttering||||gaze|||||lost in thought
―― 僕 は サラザール ・ スリザリン の 子孫 な のだろう か ?―― ハリー は 結局 父親 の 家族 の こと は 何も 知ら なかった 。
ぼく|||||しそん||||||けっきょく|ちちおや||かぞく||||なにも|しら|
|||Slytherin||descendant||||||after all|father||family||||||
-- Am I a descendant of Salazar Slytherin? -- Harry eventually found out nothing about his father's family.
ダーズリー 一家 は 、 ハリー が 親戚 の 魔法使い の こと を 質問 する の を 、 一切 禁止 した 。
|いっか||||しんせき||まほうつかい||||しつもん||||いっさい|きんし|
|||||relatives||||||question||||at all|prohibited|
The Dursleys forbade Harry from asking any questions about his wizard relatives.
ハリー は こっそり 蛇 語 を 話そう と した 。
|||へび|ご||はなそう||
|||snake|||||
Harry secretly tried to speak snake.
が 、 言葉 が 出て こ なかった 。
|ことば||でて||
|word||||
ヘビ と 顔 を 見合わせ ない と 話せ ない らしい 。
へび||かお||みあわせ|||はなせ||
||face||face each other|||cannot talk||
It seems that they cannot talk to the snakes unless they are face to face with them.
―― でも 、 僕 は グリフィンドール 生 だ 。
|ぼく|||せい|
僕 に スリザリン の 血 が 流れて いたら 、「 組 分け 帽子 」 が 僕 を ここ に 入れ なかった はずだ ... ...。
ぼく||||ち||ながれて||くみ|わけ|ぼうし||ぼく||||いれ||
||||blood||flowing||group||||||||||
「 フン 」 頭 の 中 で 意地悪な 小さい 声 が した 。
ふん|あたま||なか||いじわるな|ちいさい|こえ||
hmpf|||||mean||||
「 しかし 、『 組 分け 帽子 』 は 君 を スリザリン に 入れよう と 思った 。
|くみ|わけ|ぼうし||きみ||||いれよう||おもった
|group||||||||will put you in||
But the Sorting Hat wanted to put you in Slytherin.
忘れた の かい ?」
わすれた||
ハリー は 寝返り を 打った ―― 明日 、 薬草 学 で ジャスティン に 会う 。
||ねがえり||うった|あした|やくそう|まな||||あう
||turning over||turned over|tomorrow|herb|||||
Harry turned over -- he would see Justin tomorrow at Herbology.
その とき に 説明 する ん だ 。
|||せつめい|||
|||explanation|||
I will explain at that time.
僕 は ヘビ を けしかけて た のじゃ なく 、 攻撃 を やめ させて たん だって 。
ぼく||へび||||||こうげき|||さ せて||
||||set upon||||attack|||made to stop|was|
―― どんな バカ だって 、 その ぐらい わかる はずじゃ ない か ―― 腹 が たって 、 ハリー は 枕 を 拳 で 叩いた 。
|ばか||||||||はら|||||まくら||けん||たたいた
||||||shouldn't|||anger|||||pillow||fist||hit
-- Harry pounded his fist on the pillow in anger.
しかし 、 翌朝 、 前夜 に 降り出した 雪 が 大 吹雪 に なり 、 学期 最後 の 薬草 学 の 授業 は 休講 に なった 。
|よくあさ|ぜんや||ふりだした|ゆき||だい|ふぶき|||がっき|さいご||やくそう|まな||じゅぎょう||きゅうこう||
|the next morning|the night before||started falling||||blizzard|||semester|last|||||||canceled class||
However, the next morning, the snow that began to fall the night before became a blizzard, and the herbal medicine class at the end of the semester was canceled.
スプラウト 先生 が マンドレイク に 靴下 を はかせ 、 マフラー を 巻く 作業 を しなければ なら ない から だ 。
|せんせい||||くつした|||まふらー||まく|さぎょう||し なければ||||
|||mandrake||socks||put on|scarf||wrap around|task||||||
This is because Dr. Sprout has to put socks on the mandrake and wrap the muffler.
厄介な 作業 な ので 、 他の 誰 に も 任せられ ない らしい 。
やっかいな|さぎょう|||たの|だれ|||まかせ られ||
troublesome|||so|||||cannot be entrusted||
It's a tricky job, and they can't leave it to anyone else.
特に 今 は 、 ミセス ・ ノリス や コリン ・ クリービー を 蘇生 さ せる ため 、 マンドレイク が 一刻 も 早く 育って くれる こと が 重要 だった 。
とくに|いま||||||||そせい||||||いっこく||はやく|そだって||||じゅうよう|
|||||||||revival||||||a moment|||growing up||||important|
グリフィンドール の 談話 室 の 暖炉 の そば で 、 ハリー は 休講 に なって しまった こと で 、 イライ ラ して いた 。
||だんわ|しつ||だんろ||||||きゅうこう|||||||||
||talking room|||fireplace||||||canceled class||||||irritated|ラ||
By the fireplace in the Gryffindor common room, Harry is annoyed that his class has been cancelled.
ロン と ハーマイオニー は 、 空いた 時間 を 、 魔法 チェス を して 過ごして いた 。
||||あいた|じかん||まほう||||すごして|
||||free|free time||magic|chess||||
Ron and Hermione spent their free time playing magical chess.
「 ハリー 、 あの ね 」 ロン の ビショップ が 、 ハーマイオニー の ナイト を 馬 から 引きずり 降ろし て 、 チェス 盤 の 外 まで ズルズル 引っ張って 行った とき 、 ハリー の 様子 を 見かねた ハーマイオ ニー が 言った 。
|||||||||||うま||ひきずり|おろし|||ばん||がい||ずるずる|ひっぱって|おこなった||||ようす||みかねた||||いった
|||||bishop|||||(object marker)|horse||dragged down|pulled down||chess|chessboard||outside||dragging along|pulled down|||||appearance||unable to watch||||
"Harry, that's right," said Ron's Bishop, who couldn't see Harry's appearance as he dragged Hermione's knight off the horse and slurped it out of the chessboard.
「 そんなに 気 に なる んだったら 、 こっち から ジャスティン を 探し に 行けば いい じゃ ない 」
|き||||||||さがし||いけば|||
|||||||||looking for|||||not
"If you're so worried, why don't you go find Justin from here?"
ハリー は 立ち上がり 、 ジャスティン は どこ に いる か な と 考え ながら 、 肖僕 画 の 穴 から 外 に 出 た 。
||たちあがり|||||||||かんがえ||しょうぼく|が||あな||がい||だ|
|||||||||||||portrait|||||||went out|
Harry got up and walked out of the portrait hole, wondering where Justin was.
昼 だ と いう のに 、 窓 と いう 窓 の 外 を 、 灰色 の 雪 が 渦巻く ように 降って いた ので 、 城 の 中 は い つ も より 暗かった 。
ひる|||||まど|||まど||がい||はいいろ||ゆき||うずまく||ふって|||しろ||なか||||||くらかった
noon||||even though||||window||||gray||||swirled||was falling|||castle||||||||dimmer than usual
Even though it was daytime, it was darker than usual inside the castle as gray snow was falling in swirls outside every window.
寒 さ に 震え 、 ハリー は 授業 中 の クラス の 物音 を 聞き ながら 歩いた 。
さむ|||ふるえ|||じゅぎょう|なか||くらす||ものおと||きき||あるいた
cold||||||class|during||class||sound||||
Shivering in the cold, Harry walked listening to the noise of the class during class.
マクゴナガル 先生 は 誰 か を 叱りつけて いた 。
|せんせい||だれ|||しかりつけて|
||||||scolding|
どうやら 誰 か が クラスメート を アナグマ に 変え て しまった らしい 。
|だれ|||||あなぐま||かえ|||
apparently||||||badger||changed|||
Apparently someone has turned his classmate into a badger.
ハリー は 覗いて みたい 気持 を 押さえて 、 そば を 通り過ぎた 。
||のぞいて||きもち||おさえて|||とおりすぎた
||peeked at||curiosity||suppressed|||
Harry held back his desire to peep and passed by.
ジャスティン は 空いた 時間 に 授業 の 遅れ を 取り戻そう と して いる かも しれ ない 、 と 思いつ き 、 ハリー は 図書 館 を チェック して みる こと に した 。
||あいた|じかん||じゅぎょう||おくれ||とりもどそう||||||||おもいつ||||としょ|かん||ちぇっく|||||
||available|free time||class||delay||make up||||||||suddenly thought||||||||||||
Justin thought he might be trying to catch up with his lessons in his spare time, and Harry decided to check out the library.
薬草 学 で 一緒に なる はずだった ハッフルパフ 生 たち が 、 思った 通り 図書 館 の 奥 の 方 で 固 まって いた 。
やくそう|まな||いっしょに||||せい|||おもった|とおり|としょ|かん||おく||かた||かた||
herb|||together||was supposed to||||||as expected||library||||||stuck||
The huffle puff students who were supposed to be together in herbal medicine were stuck in the back of the library as I expected.
しかし 、 勉強 して いる 様子 で は ない 。
|べんきょう|||ようす|||
|study|||appearance|||
However, it does not seem to be studying.
背 の 高い 本棚 が ずらり と 立ち 並ぶ 間 で 、 みんな 額 を 寄 せ 合って 、 夢中で 何 か を 話して いる ようだった 。
せ||たかい|ほんだな||||たち|ならぶ|あいだ|||がく||よ||あって|むちゅうで|なん|||はなして||
back|||bookshelf||in a row|||||||forehead||to lean|||enthusiastically||||||
In between the rows of tall bookshelves, everyone seemed to be talking intently with their foreheads pressed against each other.
ジャスティン が その 中 に いる か どう か 、 ハリー に は 見え なかった 。
|||なか|||||||||みえ|
Justin|||||||||||||
Harry couldn't see if Justin was in it.
みんな の 万 に 歩いて 行く 途中 で 、 話 が 耳 に 入った 。
||よろず||あるいて|いく|とちゅう||はなし||みみ||はいった
everyone||everyone||||on the way|at|||ear||
On the way to everyone's walk, I heard a story.
ハリー は 立ち止まり 、 ちょうど 「 隠れ 術 」 の 本 が 並ぶ 本棚 の ところ に 隠れて 耳 を すませた 。
||たちどまり||かくれ|じゅつ||ほん||ならぶ|ほんだな||||かくれて|みみ||
||||hidden|technique||book|||bookshelf||||hidden|ear||listened carefully
Harry stopped and listened, hiding in the bookshelf where the books of "Hidden Art" were lined up.
「 だ から さ 」 太った 男の子 が 話して いる 。
|||ふとった|おとこのこ||はなして|
A fat boy is talking.
「 僕 、 ジャスティン に 言った んだ 。
ぼく|||いった|
I||||
自分 の 部屋 に 隠れて ろって 。
じぶん||へや||かくれて|ろ って
I||room||hiding|sneaking
Hide in your room.
つまり さ 、 もし ポッター が 、 あいつ を 次の 餌食 に 狙って る んだったら 、 しばらく は 目立た ない ように して る の が 一 番 いい んだ よ 。
|||||||つぎの|えじき||ねらって|||||めだた|||||||ひと|ばん|||
||||||||prey||aiming at|||||not stand out|||||||||||
So, if Potter is aiming for his next prey, it's best to keep it inconspicuous for a while.
もちろん 、 あいつ 、 うっかり 自分 が マグル 出身 だ なんて ポッター に 漏らし ちゃった から 、 いつか は こう なる んじゃ ない かって 思って た さ 。
|||じぶん|||しゅっしん|||||もらし|ちゃ った|||||||||おもって||
of course||carelessly||||non-magical origins|||||let slip|slipped out||someday|||||not||||
Of course, he inadvertently leaked to Potter that he was from Muggle, so I was wondering if this would happen someday.
ジャスティン の やつ 、 イー トン 校 に 入る 予定 だった なんて 、 ポッター に しゃべっち まったん だ 。
||||とん|こう||はいる|よてい|||||しゃべ っち||
|||E|ton|school||will enter|予定予定|||||spilled|ended up|
Justin told Potter that he was going to join the Yeaton School.
そんな こと 、 スリザリ ン の 継承 者 が うろついて る とき に 、 言いふらす べき こと じゃ ない よ な ?」
|||||けいしょう|もの||||||いいふらす||||||
|||||inheritance|||wandering around||||spread rumors||||||
That's not the sort of thing you should be talking about when the heir to Slytherin is hanging around, is it?"
「 じゃ 、 アーニー 、 あなた 、 絶対 に ポッター だって 思って る の ?」
|||ぜったい||||おもって||
|Ernie||definitely||||||
"Then, Arnie, do you absolutely think you're a potter?"
金髪 を 三 つ 編み に した 女の子 は もどかし げ に 聞いた 。
きんぱつ||みっ||あみ|||おんなのこ|||||きいた
blonde hair||||braided|||||frustrating|||
The girl with blonde hair in three braids asked in frustration.
「 ハンナ 」 太った 子 が 重々しく 言った 。
|ふとった|こ||おもおもしく|いった
Hanna||||gravely|
「 彼 は パーセルマウス だ ぜ 。
かれ||||
he||parcel mouse||
それ は 闇 の 魔法使い の 印 だって 、 みんな が 知って る 。
||やみ||まほうつかい||いん||||しって|
||||||mark|||||
ヘビ と 話 が できる まともな 魔法使い なんて 、 聞いた こと が ある かい ? スリザリン 自身 の こと を 、 みん な が 『 蛇 舌 』って 呼んで た ぐらい な んだ 」 ザワザワ と 重苦しい ささやき が 起こり 、 アーニー は 話し 続けた 。
へび||はなし||||まほうつかい||きいた||||||じしん|||||||へび|した||よんで|||||||おもくるしい|||おこり|||はなし|つづけた
|||||decent|||||||||itself||||everyone|||snake|snake||called|||||rustling||oppressive|||occurred|Ernie|||continued talking
Have you ever heard of a decent wizard who can talk to snakes? It's as if Minna called Slytherin herself a "snake tongue." Continued.
「 壁 に 書か れた 言葉 を 覚えて る か !『 継承 者 の 敵 よ 、 気 を つけよ 』 ポッター は フィルチ と な ん か ごたごた が あった んだ 。
かべ||かか||ことば||おぼえて|||けいしょう|もの||てき||き|||||||||||||
wall||||||remember|||successor|person||enemy|||||||Filch|||||trouble|||
"Do you remember the words written on the wall!'Be careful, the enemy of the heirs.'" Potter was confused with Filch.
そして 気 が つく と 、 フィルチ の 猫 が 襲われて いた 。
|き||||||ねこ||おそわ れて|
|||||||cat||attacked by|
Then I noticed that Filch's cat had been attacked.
あの 一 年 坊 主 の クリービー は 、 クィディッチ 試合 で ポッター が 泤 の 中 に 倒れて る とき 写真 を 撮り まくって 、 ポッター に 嫌がら れた 。
|ひと|とし|ぼう|おも|||||しあい||||||なか||たおれて|||しゃしん||とり||||いやがら|
that|||boy|owner||||Quidditch|game||||collapsed||||collapsed|||||took|taking a lot|Potter||disliked|was taken
そして 気 が つく と 、 クリービー が やられて いた 」
|き|||||||
|||||||was defeated|
And the next thing I know, Creevy has been beaten."
「 でも 、 ポッター つて 、 いい 人 に 見える けど 」 ハンナ は 納得 でき ない 様子 だ 。
||||じん||みえる||||なっとく|||ようす|
but||||||||Hanna||understand|||appearance|
"But, Potter looks like a good person," Hannah doesn't seem to be convinced.
「 それ に 、 ほら 、 彼 が 『 例の あの 人 』 を 消した の よ 。
|||かれ||れいの||じん||けした||
"And, you see, he erased'that person in the example.'
そんなに 悪人 である はず が ない わ 。
|あくにん|||||
|bad person|||||
There is no way he could be that bad.
ど う ?」
アーニー は わけ あり げ に 声 を 落とし 、 ハッフルパフ 生 は より 近々 と 額 を 寄せ合った 。
||||||こえ||おとし||せい|||ちかぢか||がく||よせあった
||reason|with a reason|||||lowered|||||soon||forehead||leaned together
Arnie screamed for a reason, and the huffle puffs squeezed their foreheads closer together.
ハリー は アーニー の 言葉 が 聞き 取れる ように 近く まで にじり寄った 。
||||ことば||きき|とれる||ちかく||にじりよった
Harry||||||could hear|can hear||||crawled closer
「 ポッター が 『 例の あの 人 』 に 襲われて も どう やって 生き残った の か 、 誰 も 知ら ない んだ 。
||れいの||じん||おそわ れて||||いきのこった|||だれ||しら||
||||||attacked by||||survived|||||||
"No one knows how Potter survived the attack of'that person'.
つまり 、 事 が 起こった とき 、 ポッター は ほんの 赤ん坊 だった 。
|こと||おこった|||||あかんぼう|
|event||occurred||||just||
木っ端微塵 に 吹き飛ばされて 当然 さ 。
こっぱみじん||ふきとばさ れて|とうぜん|
scattered pieces||blown away|of course|of course
Sie verdienen es, in Stücke gerissen zu werden.
Naturally, it was blown away by the fine dust.
それ ほど の 呪い を 受けて も 生き残る こと が できる の は 、 ほんとうに 強力な 『 闇 の 魔 法 使い 』 だけ だ よ 」
|||まじない||うけて||いきのこる|||||||きょうりょくな|やみ||ま|ほう|つかい|||
|||curse||received||survive|||||||powerful||||||||
Only the truly powerful "Dark Magician" can survive such a curse. "
アーニー の 声 が さらに 低く なり 、 ほとんど 耳打ち して いる ようだ 。
||こえ|||ひくく|||みみうち|||
|||||low|||whisper|||
「 だからこそ 、『 例の あの 人 』 が 初めっから 彼 を 殺し たかった んだ 。
|れいの||じん||はじめ っ から|かれ||ころし||
that's why|||||from the beginning|he||||quotation particle
"That's why'that person' wanted to kill him from the beginning.
闇 の 帝王 が もう 一 人 い て 、 競争 に なる の が 嫌だった んだ 。
やみ||ていおう|||ひと|じん|||きょうそう|||||いやだった|
darkness||king||||||quotation particle|competition|||||didn't like|
ポッター の やつ 、 いったい 他 に どんな 力 を 隠して る んだ ろう ?」
||||た|||ちから||かくして|||
|||||||||hidden|||
What other power is the Potter guy hiding? "
ハリー は もう これ 以上 我慢 でき なかった 。
||||いじょう|がまん||
||||any more|patience||
Harry couldn't stand it anymore.
大きく 咳払い して 、 本棚 の 陰 から 姿 を 現した 。
おおきく|せきばらい||ほんだな||かげ||すがた||あらわした
|clearing throat||bookshelf||shadow||appearance||appeared
With a loud cough, he emerged from the shadows of the bookshelf.
カンカン に 腹 を たてて い なかったら 、 不意 を 突か れた みんな の 様子 を 見て 、 ハリー は きっと 滑稽だ と 思った だろう 。
かんかん||はら|||||ふい||つか||||ようす||みて||||こっけいだ||おもった|
angrily||anger||anger||if not|suddenly||surprised|was|everyone||situation||||||ridiculous|||
If I hadn't been angry with Kankan, Harry would have thought it was humorous when he saw everyone who was suddenly struck.
ハリー の 姿 を 見た 途端 、 ハッフルパフ 生 は いっせいに 石 に なった ように 見えた 。
||すがた||みた|とたん||せい|||いし||||みえた
||appearance|||at that moment|||||stone||||
As soon as I saw Harry, the huffle puffs all seemed to be stones.
アーニー の 顔 から サーッ と 血の気 が 引いた 。
||かお||||ちのけ||ひいた
||||suddenly||color drained||drained away
「 や あ 」 ハリー が 声 を かけた 。
||||こえ||
「 僕 、 ジャスティン ・ フィンチ ・ フレッチリー を 探して る んだ けど ......」
ぼく|||||さがして|||
|Justin|Finch|Fletcher||looking for|||
"I'm looking for Justin Finch Finch Lee ..."
ハッフルパフ 生 の 恐れて いた 最悪の 事態 が 現実 の もの に なった 。
|せい||おそれて||さいあくの|じたい||げんじつ||||
|||feared||worst|situation||reality||||
The worst of the huffle puffs that I was afraid of became a reality.
みんな 、 こわごわ 、 アー ニー の 方 を 見た 。
|||||かた||みた
||ah|||||
「 あ ・ あいつ に なんの 用 な んだ ?」 アーニー が 震え 声 で 聞いた 。
||||よう|||||ふるえ|こえ||きいた
||||business||||||||
"Ah, what's that guy doing?" Arnie heard in a quivering voice.
「 決闘 クラブ で の ヘビ の こと だ けど 、 ほんと は 何 が 起こった の か 、 彼 に 話したい んだ よ 」 アーニー は 蒼白に なった 唇 を 噛み 、 深呼吸 した 。
けっとう|くらぶ|||へび|||||||なん||おこった|||かれ||はなし たい|||||そうはくに||くちびる||かみ|しんこきゅう|
duel|||||||||really||||happened|||he||want to talk|||||pale||lips||biting|deep breath|
"It's about a snake in a duel club, but I want to tell him what really happened." Arnie bit her pale lips and took a deep breath.
「 僕たち みんな あの 場 に いたんだ 。
ぼくたち|||じょう||
we|||place||were there
"We were all there.
みんな 、 何 が 起こった の か 見て た 」 「 それ じゃ 、 僕 が 話しかけた あと で 、 ヘビ が 退いた のに 気 が ついた だろう ? 「 僕 が 見た の は 」 アーニー が 、 震えて いる くせ に 頑固に 言い 酔った 。
|なん||おこった|||みて||||ぼく||はなしかけた|||へび||しりぞいた||き||||ぼく||みた|||||ふるえて||||がんこに|いい|よった
|||||||||||||||||moved back|||||||||||||||||stubbornly||drunk
Everyone was watching what happened. "" Then, after I spoke, did you notice that the snake had retired? "What I saw." Arnie was trembling. I was stubbornly intoxicated.
「 君 が 蛇 語 を 話した こと 、 そして ヘビ を ジャスティン の 方 に 追い立てた こと だ 」 「 追いたてたり して ない !」 ハリー の 声 は 怒り で 震えて いた 。
きみ||へび|ご||はなした|||へび||||かた||おいたてた|||おいたてたり|||||こえ||いかり||ふるえて|
you||snake||||||||||||chased away|||chased|||||||anger|||
「 ヘビ は ジャスティン を かすり も し なかった !」 「 もう 尐 しって とこ だった 」 アーニー が 言った 。
へび|||||||||||||||いった
||||barely touched||||already||a little||was|||
"The snake didn't even scratch Justin!" "It's been a while," Arnie said.
「 それ から 、 君 が 何 か 勘ぐって る んだったら 」 と 慌てて つけ加えた 。
||きみ||なん||かんぐって||||あわてて|つけくわえた
||||||suspecting||||in a hurry|added
Then he added hurriedly, "And if you have any suspicions about what's going on," he added.
「 言っと く けど 、 僕 の 家系 は 九 代 前 まで さ か のぼれる 魔女 と 魔法使い の 家系 で 、 僕 の 血 は 誰 に も 負け ない ぐらい 純 血 で 、 だから ――」 「 君 が どんな 血 だろう と かまう もん か 」 ハリー は 激しい 口調 で 言った 。
げん っと|||ぼく||かけい||ここの|だい|ぜん|||||まじょ||まほうつかい||かけい||ぼく||ち||だれ|||まけ|||じゅん|ち|||きみ|||ち||||||||はげしい|くちょう||いった
I'll say||but|||family lineage||nine|generation|nine|up to|||can ascend|||||family lineage||||blood|||||loses|||pure||||||||||care|||||intense|tone||
"I tell you, my family is a family of witches and wizards that dates back to the nine generations, and my blood is as pure as anyone else, so--" "What kind of blood are you?" Kamaumon? "Harry said in a fierce tone.
「 なんで 僕 が マグル 生まれ の 者 を 襲う 必要 が ある !」
|ぼく|||うまれ||もの||おそう|ひつよう||
||||born||person||attack|necessary|subject marker|
"Why do I need to attack those born in Muggles!"
「 君 が 一緒に 暮らして いる マグル を 憎んで るって 聞いた よ 」 アーニー が 即座に 答えた 。
きみ||いっしょに|くらして||||にくんで|る って|きいた||||そくざに|こたえた
||together with|living with||||hating||||||immediately|
"I heard you hate the Muggles you live with," Arnie replied immediately.
「 ダーズリー たち と 一緒に 暮らして いたら 、 憎ま ないで いられる もん か 。
|||いっしょに|くらして||にくま||いら れる||
||||living with||wouldn't be able to||||question particle
"If you live with the Dursleys, can't you hate them?
できる もの なら 、 君 が やって みれば いい んだ 」 ハリー が 言った 。
|||きみ||||||||いった
||if|you|||||that's|||
If you can, you should try it, "Harry said.
ハリー は 踵 を 返して 、 怒り狂って 図書 館 を 出て 行った 。
||かかと||かえして|いかりくるって|としょ|かん||でて|おこなった
Harry||heel||turned back|furiously angry|||||
大きな 呪文 の 本 の 箔 押し の 表紙 を 磨いて いた マダム ・ ピンス が 、 ジロリ と 咎める ような 目 で ハリー を 見た 。
おおきな|じゅもん||ほん||はく|おし||ひょうし||みがいて|||||||とがめる||め||||みた
big|spell||||foil|gold leaf||cover||polishing|||Madam Pins||with a glare||rebuke||||||
Madame Pince, who was polishing the foil cover of a large spellbook, gave Harry a reproachful look.
ハリー は 、 むちゃくちゃに 腹 が 立って 、 自分 が どこ に 行こう と して いる の か さえ ほとんど 意 識 せ ず 、 蹟 き ながら 廊下 を 歩いた 。
|||はら||たって|じぶん||||いこう||||||||い|しき|||あと|||ろうか||あるいた
||recklessly|stomach|||||||||||||||awareness|awareness|||stumbling|almost||hallway||walked
Harry was so angry that he walked down the hallway, roaring, with little idea of where he was going.
結局 、 何 か 大きくて 固い 物 に ぶつかって 、 ハリー は 仰向け に 床 に 転がって しまった 。
けっきょく|なん||おおきくて|かたい|ぶつ|||||あおむけ||とこ||ころがって|
after all||||hard|||collided with|||on his back||floor||rolled over|
In the end, Harry lay on his back on the floor when he bumped into something big and hard.
「 あ 、 や あ 、 ハグリッド 」 ハリー は 見上げ ながら 挨拶 した 。
||||||みあげ||あいさつ|
|||Hagrid|||||greeting|
Harry looked up and said, "Oh, hi, Hagrid.
雪 に まみれた ウール の バラクラバ 頭巾 で 、 頭から 肩 まで すっぽり 覆われて は いた が 、 厚手 木 綿 の オーバー を 着て 、 廊下 を ほとんど 全部 ふさいで いる の は 、 まざれ も なく ハグリッド だ 。
ゆき|||うーる|||ずきん||あたまから|かた|||おおわ れて||||あつで|き|めん||おーばー||きて|ろうか|||ぜんぶ|||||||||
snow||covered with|wool||balaclava|hood|||shoulder||completely|covered||||heavy cotton|cotton|cotton||coat|||hallway|||almost all|blocking||||no doubt||||
A woolen balaclava hood covered in snow, which was completely covered from head to shoulders, but with a thick cotton overcoat, almost completely blocking the corridor was unmistakably Hagrid.
手袋 を した 巨大な 手 の 一万 に 鶏 の 死骸 を ぶら下げて いる 。
てぶくろ|||きょだいな|て||いちまん||にわとり||しがい||ぶらさげて|
gloves||||||ten thousand||chicken||dead body||hanging down|
A chicken carcass hangs from 10,000 of his huge, gloved hands.
「 ハリー 、 大丈夫 か ?」 ハグリッド は バラクラバ を 引き下げて 話しかけた 。
|だいじょうぶ||||||ひきさげて|はなしかけた
|||||balaclava||pulled down|
「 おまえ さん 、 なんで 授業 に 行か ん の かい ?」
|||じゅぎょう||いか|||
||why|class|||||question particle
"Why don't you go to class, sweetheart?"
「 休講 に なった んだ 」 ハリー は 床 から 起き上がり ながら 答えた 。
きゅうこう||||||とこ||おきあがり||こたえた
class canceled||||||floor||got up||
I've been canceled," Harry replied as he got up from the floor.
「 ハグリッド こそ 何 して る の ?」 ハグリッド は ダラン と した 鶏 を 持ち上げて 見せた 。
||なん|||||||||にわとり||もちあげて|みせた
||||||Hagrid||slumped|||chicken||lifted up|
"What is Hagrid doing?" Hagrid lifted and showed the chicken that was Daran.
「 殺られた の は 今 学期 に なって 二 羽 目 だ 。
ころ られた|||いま|がっき|||ふた|はね|め|
was killed|||now|semester||||||copula
"It was the second time I was killed this semester.
狐 の 仕業 か 、『 吸 血 お化け 』 か 。
きつね||しわざ||す|ち|おばけ|
fox||work||sucking|||
Is it the work of a fox, or is it a "blood-sucking ghost"?
そんで 、 校 長先 生 から 鶏 小屋 の 周り に 魔法 を かける お 許し を もらわ に ゃ 」
|こう|ながさき|せい||にわとり|こや||まわり||まほう||||ゆるし||||
and|school|principal|teacher||chicken|chicken coop||around||magic||||||||
Then, the principal's predecessor gave me permission to cast magic around the chicken coop. "
ハグリッド は 雪 が まだらに ついた ボサボサ 眉毛 の 下 から 、 じっと ハリー を 覗き込んだ 。
||ゆき|||||まゆげ||した|||||のぞきこんだ
||||splotchily||messy|bushy eyebrows||||intently|||looked closely at
Hagrid stared into Harry from under his mottled, unkempt eyebrows.
「 おまえ さん 、 ほんとに 大丈夫 か ! かっか して 、 なんか あった みたいな 顔 し とる が 」
|||だいじょうぶ|||||||かお|||
|||||angry||kind of||||||(subject marker)
"Are you sure you're okay? You took on a fiery look, like something happened to you.
ハリー は アーニー や ハッフルパフ 生 が 、 今しがた 自分 の こと を なんと 言って いた か 、 口 に す る こと さえ 耐えられ なかった 。
|||||せい||いましがた|じぶん|||||いって|||くち||||||たえ られ|
|||||||just now|||||||||||||||could not bear|
Harry couldn't even bear to say what Ernie and the Hufflepuffs had just said about him.
「 なんでもない よ 」 ハリー は そう 答えた 。
|||||こたえた
|||||answered
「 ハグリッド 、 僕 、 もう 行か なくちゃ 。
|ぼく||いか|
||already||must go
Hagrid, I have to go.
次 は 変身 術 だ し 、 教科 書 取り に 帰ら なきゃ 」
つぎ||へんしん|じゅつ|||きょうか|しょ|とり||かえら|
next||transformation|technique|||subject||taking||must return|
Next is the transformation technique, so I have to go back to get the textbook. "
その 場 を 離れた もの の 、 ハリー は まだ アーニー の 言った こと で 頭 が いっぱいだった 。
|じょう||はなれた||||||||いった|||あたま||
that|place||||possessive particle|||||||||head||
Despite leaving the scene, Harry was still full of what Arnie said.
「 ジャスティン の やつ 、 うっかり 自分 が マグル 出身 だ なんて ポッター に 漏らしちゃって か ら 、 いつか は こう なる んじゃ ない かって 思って た さ ......」 ハリー は 階段 を 踏み鳴らして 上り 、 次の 廊下 の 角 を 曲がった 。
||||じぶん|||しゅっしん|||||もらしちゃ って||||||||||おもって|||||かいだん||ふみならして|のぼり|つぎの|ろうか||かど||まがった
|||carelessly||||origin|||||let slip|||||||probably||||||||stairs||stomping up|up||hall||corner||turned
I've been thinking about what might happen to Justin ever since he accidentally told Potter he was a Muggle. ...... Harry stomped up the stairs and turned the corner of the next hallway.
そこ は 一 段 と 暗かった 。
||ひと|だん||くらかった
there|||a little||dark
It was much darker there.
はめ込み の 甘い 窓 ガラス の 間 から 、 激しく 吹き込む 氷 の ような 隙間 風 が 、 松明 の 灯り を 消し て しまって いた 。
はめこみ||あまい|まど|がらす||あいだ||はげしく|ふきこむ|こおり|||すきま|かぜ||たいまつ||ともり||けし|||
fitting||sweet|window|glass||between||violently|blew in|ice|||gap|draft||torch||light||extinguished|||
The icy draft blowing violently through the sweetly glazed windows had extinguished the torchlight.
廊下 の 真ん中 あたり まで 来た とき 、 床 に 転がって いる 何 か に もろ に 足 を 取ら れ 、 ハリー は 前 のめり に つんのめった 。
ろうか||まんなか|||きた||とこ||ころがって||なん|||||あし||とら||||ぜん|||
hallway||middle|||||floor||rolling|||||directly||||caught||||forward|forward||stumbled forward
When he reached the middle of the corridor, Harry leaned forward, being caught by something lying on the floor.
振り返って いったい 何 に 置いた の か 、 目 を 細めて 見た ハリー は 、 途端 に 胃袋 が 溶けて し まった ような 気 が した 。
ふりかえって||なん||おいた|||め||ほそめて|みた|||とたん||いぶくろ||とけて||||き||
looking back||||placed|||||squinted||||suddenly||stomach||melted||||||
Looking back, Harry squinted at what he put it in, and immediately felt that his stomach had melted.
ジャスティン ・ フィンチ ・ フレッテリー が 転がって いた 。
||||ころがって|
||Fretting||rolling over|
Justin Finch Flettery was rolling.
冷たく 、 ガチガチ に 硬直 し 、 恐怖 の 跡 が 顔 に こびりつき 、 虚 ろ な 目 は 天井 を 凝視 して いる 。
つめたく|がちがち||こうちょく||きょうふ||あと||かお|||きょ|||め||てんじょう||ぎょうし||
coldly|rigidly||stiffness||fear||trace||||stuck to|empty|||||||staring at||
その 隣 に もう 一 つ 、 ハリー が 今 まで 見た こと も ない 不可思議な もの が あった 。
|となり|||ひと||||いま||みた||||ふかしぎな|||
that|next|||||||||||||mysterious|||
Next to it was another strange thing Harry had never seen before.
「 ほとんど 首 無し ニック 」 だった 。
|くび|なし||
almost|neck|||was
もはや 透明な 真珠 色 で は なり 、 黒く 煤けて 、 床 から 十五 センチ ほど 上 に 、 真 横 に じっと 動か ず に 浮いて いた 。
|とうめいな|しんじゅ|いろ||||くろく|すすけて|とこ||じゅうご|せんち||うえ||まこと|よこ|||うごか|||ういて|
no longer|transparent|pearl||||not becoming|black|sooty|floor||fifteen|centimeter||||true|side|||did not move|||floating|
It was no longer a transparent pearl color, it was black and soot, and it floated about 15 centimeters above the floor, right next to it, without moving.
首 は 半分 落ち 、 顔 に は ジャスティン と 同じ 恐怖 が 貼り ついて いた 。
くび||はんぶん|おち|かお|||||おなじ|きょうふ||はり||
neck|||fell off||||Justin|||fear||stuck||
His neck was half off, and the same fear was plastered on his face as Justin's.
ハリー は 立ち上がった が 、 息 は たえだえ 、 心臓 は 早打ち 太鼓 の ように 肋僕 を 打った 。
||たちあがった||いき|||しんぞう||はやうち|たいこ|||ろくぼく||うった
||||breath||faltering|heart||rapid beating|drum|||rib||hit
Harry stood up, but he was breathless, and his heart struck his ribs like a fast-paced drum.
人影 の ない 廊下 の あちらこちら を 、 ハリー は 狂った ように 見回した 。
ひとかげ|||ろうか||||||くるった||みまわした
shadow||not|hallway||here and there||||crazy||looked around
Harry looked crazy around the empty corridor.
すると 、 クモ が 二 つ の 物体 から 逃げる ように 、 一 列 に なって 、 全速力 で ガサゴソ 移動 して い る の が 目 に 入った 。
|くも||ふた|||ぶったい||にげる||ひと|れつ|||ぜんそくりょく|||いどう||||||め||はいった
|spider|||||objects||running away||one|a line|||at full speed||rustling|moved||||||||
Then I saw the spiders moving in a row at full speed, as if they were escaping from two objects.
物音 と いえば 、 両側 の 教室 から ぼんやり と 聞こえる 、 先生 方 の 声 だけ だった 。
ものおと|||りょうがわ||きょうしつ||||きこえる|せんせい|かた||こえ||
sound|||both sides||classroom||vaguely|||teachers|teachers||||was
Speaking of noise, I could only hear the voices of the teachers vaguely from the classrooms on both sides.
逃げよう と 思えば 逃げられる 。
にげよう||おもえば|にげ られる
let's escape||if I think|can escape
If you want to escape, you can escape.
ここ に ハリー が いた こと など 、 誰 に も わかり は し ない 。
|||||||だれ||||||
No one knows that Harry was here.
なのに 、 ハリー は 二 人 を 放っておく こと が でき なかった ―― 助け を 呼ば なければ ......。
|||ふた|じん||ほうっておく|||||たすけ||よば|
despite that||||||left alone|||||||called|
Yet, Harry couldn't leave them alone--unless he called for help ...
でも 、 僕 が まったく 関係ないって こと 、 信じて くれる 人 が いる だろう か ! パニック 状態 で 突っ立って いる と 、 すぐ そば の 戸 が バーン と 開き 、 ポルターガイスト の ビー プズ が シューッ と 飛び出して きた 。
|ぼく|||かんけいない って||しんじて||じん|||||ぱにっく|じょうたい||つったって||||||と||||あき||||||||とびだして|
||||not related|||||||||panic|panic||standing still||||||door|||||poltergeist|||beep||whoosh|||
But would anyone believe me that I had nothing to do with it? As I stood there in a state of panic, a nearby door burst open and a poltergeist beeps out.
「 おや まあ 、 ポッツリ 、 ポッツン 、 チビ の ポッター !」 ヒョコヒョコ 上 下 に 揺れ ながら 、 ハ リー の 脇 を 通り過ぎる とき 、 メガネ を 叩いて ずっこ けさ せ ながら 、 ビープズ が 甲高い 声 で は や した 立てた 。
||||||||うえ|した||ゆれ|||||わき||とおりすぎる||めがね||たたいて|ず っこ||||||かんだかい|こえ|||||たてた
oh||suddenly|suddenly|shorty|||bobbing|up|down||swaying|||||side||passed by||||tapped|stumbled|just now|||||shrill||||||raised
"Oh, my God, Pottsy, Pottson, little Potter! As Harry walked by, bobbing up and down, tapping his glasses to make them slip, Beeps shouted in a high-pitched voice, "Oh, my God, Pottsy, Pottsy, little Potter!
「 ポッター 、 ここ で 何 して る ! ポッター 、 どうして ここ に いる ――」
|||なん|||||||
Potter, what are you doing here? Potter, what are you doing here?
ビープズ は 空中 宙返り の 途中 で ハタ と 止まった 。
||くうちゅう|ちゅうがえり||とちゅう||||とまった
beeps||in the air|somersault||during||suddenly||stopped
Beeps stopped in mid-air somersault.
逆さまで 、 ジャスティン と 「 ほとんど 首 無し ニック 」 を 見つけた 。
さかさまで||||くび|なし|||みつけた
upside down||||||||
Upside down, I found Justin and "almost-neckless Nick".
ビープズ は もう 半 回転 して 元 に 戻り 、 肺 一 杯 に 息 を 吸いこむ と 、 ハリー の 止める 間もなく 、 大声 で 叫んだ 。
|||はん|かいてん||もと||もどり|はい|ひと|さかずき||いき||すいこむ||||とどめる|まもなく|おおごえ||さけんだ
|||half|half turn||||returned|lung||one cup||breath||sucked in||||stop|soon|||
The Beeps turned back half a turn and breathed in to fill their lungs, screaming loudly, shortly after Harry stopped.
「 襲わ れた ! 襲わ れた ! またまた 襲わ れた ! 生きて て も 死んで て も 、 みんな 危ない ぞ ! 命 か ら がら 逃げろ ! お ー そ ー わ ー れ ー た ー !」 バタン ―― バタン ―― バタン 。
おそわ||おそわ|||おそわ||いきて|||しんで||||あぶない||いのち||||にげろ||-||-||-||-||-|||
attacked|||||||alive||also|dead||||dangerous||life|question marker|from|from|run away|||||||||||bang||
次々 と 廊下 の 両側 の ドア が 勢い よく 開き 、 中 から ドッと 人 が 出て きた 。
つぎつぎ||ろうか||りょうがわ||どあ||いきおい||あき|なか||どっと|じん||でて|
||||both sides||||with force|||||suddenly||||
それ から の 数 分間 は 長かった 。
|||すう|ぶん かん||ながかった
it|||number|minutes||felt long
The next few minutes were long.
大 混乱 の ドタバタ で 、 ジャスティン は 踏み潰さ れ そうに なった し 、「 ほとんど 首 無し ニック 」 の 体 の 中 で 立ちすくむ 生徒 たち が 何 人 も いた 。
だい|こんらん||どたばた||||ふみつぶさ||そう に||||くび|なし|||からだ||なか||たちすくむ|せいと|||なん|じん||
|great confusion||commotion||||about to crush||||||||||body||||stood frozen|||||||
In the slapstick of the turmoil, Justin was about to be trampled, and there were a number of students standing in the body of "Nearly Headless Nick."
先生 たち が 大声 で 「 静かに 」 と 怒鳴って いる 中 で 、 ハリー は 壁 に ぴったり 磔 に なった ような 格好だった 。
せんせい|||おおごえ||しずかに||どなって||なか||||かべ|||はりつけ||||かっこうだった
|||||quietly||shouting||||||wall||perfectly|pinned against||||position
Harry looked like a crucifixion on the wall, as the teachers yelled "quietly."
マクゴナガル 先生 が 走って きた 。
|せんせい||はしって|
McGonagall|||running|
あと に 続いた クラス の 生徒 の 中 に 、 白 と 黒 の 縞 模様 の 髪 の まま の 子 が 一 人 いる 。
||つづいた|くらす||せいと||なか||しろ||くろ||しま|もよう||かみ||||こ||ひと|じん|
||followed|class||student||||white||black||stripe|pattern||hair||||||||
One of the students in the following class has a child with white and black striped hair.
マクゴナガ ル 先生 は 杖 を 使って バーン と 大きな 音 を 出し 、 静かに なった ところ で 、 みんな 自分 の 教室 に 戻る ように 命令 した 。
||せんせい||つえ||つかって|||おおきな|おと||だし|しずかに|||||じぶん||きょうしつ||もどる||めいれい|
McGonagall||||staff||using||||sound|||quietly|||||one's own||classroom||||ordered|
Dr. McGonagall made a loud noise with a wand, and when it was quiet, everyone ordered them to return to their classroom.
なんとか 騒ぎ が 収まり かけた ちょうど その とき 、 ハッフルパフ の アー ニー が 息 せき 切って その 場 に 現れた 。
|さわぎ||おさまり||||||||||いき||きって||じょう||あらわれた
|commotion||calmed down|||||||||||breath|breathlessly||place||appeared
Just as the commotion was about to die down, Ernie from Hufflepuff appeared, gasping for air.
「 現行 犯 だ !」 顔面 蒼白 の アーニー が 芝居 の 仕草 の ように ハリー を 指差した 。
げんこう|はん||がんめん|そうはく||||しばい||しぐさ|||||ゆびさした
current||is|face|pale||||acting||gesture|||||pointed at
It's a crime scene!" Ernie, his face pale, pointed at Harry as if in a theatrical gesture.
「 お やめ なさい 、 マクミラン !」 マクゴナガル 先生 が 厳しく たしなめた 。
|||まくみらん||せんせい||きびしく|
|||Macmillan||||strictly|scolded
"Stop it, Professor Macmillan!" McGonagall insulted him severely.
ビープズ は 上 の 方 で ニヤニヤ 意地 の 悪い 笑い を 浮かべ 、 成り行き を 見 ながら ふわふわ して い る 。
||うえ||かた|||いじ||わるい|わらい||うかべ|なりゆき||み|||||
|||||||stubbornness|||smirk||浮かべ浮|course of events||||floating|||to be
Beeps is up there with a mean grin on his face, fluffing around, watching what's going on.
ビープズ は 大 混乱 が 好きな のだ 。
||だい|こんらん||すきな|
|||great confusion|||
先生 たち が か が み込んで 、 ジャスティン と 「 ほとんど 首 無し ニック 」 を 調べて いる とき に 、 ビープズ は 突然 歌い だした 。
せんせい|||||みこんで||||くび|なし|||しらべて||||||とつぜん|うたい|
teachers||(subject marker)|||looking into||||||||investigating||||||suddenly|started singing|
As the teachers crouched down to examine Justin and "Almost Headless Nick," Beeps suddenly burst into song.
♪ オー 、 ポッター 、 いやな やつ だ ! いったい おまえ は 何 を した ー
おー||||||||なん|||-
oh|||||||||||
Oh, Potter, you son of a bitch! What the hell did you do?
おまえ は 生徒 を 皆殺し おまえ は それ が 大 愉快
||せいと||みなごろし|||||だい|ゆかい
||student||massacre|you|||||very pleased
You kill all your students. You're gonna love it.
「 お 黙り なさい 、 ビープズ 」
|だまり||
|be quiet||
マクゴナガル 先生 が 一喝 した 。
|せんせい||いっかつ|
|||a shout|
ビープズ は ハリー に 向かって ベーッ と 舌 を 出し 、 スーッ と 後 ろ に 引っこむ ように 、 ズームアウト して 消えて しまった 。
||||むかって|||した||だし|||あと|||ひっこむ||||きえて|
||||toward|bleat|quotation particle|tongue|||smoothly|||||pulled back||zoomed out||disappeared|
Beeps stuck his tongue out at Harry, then zoomed out and disappeared behind him.
ジャスティン は 、 フリットウィック 先生 と 天文 学科 の シニストラ 先生 が 医務 室 に 運んだ 。
|||せんせい||てんもん|がっか|||せんせい||いむ|しつ||はこんだ
|||||astronomy|department||Professor Sinistra|||medical office|sickroom||carried
Justin was taken to the infirmary by Dr. Flitwick and Dr. Sinistra of the Astronomy Department.
「 ほとんど 首 無し ニック 」 を どうした もの か 、 誰 も 思いつか ない 。
|くび|なし||||||だれ||おもいつか|
|||||what to do||||||not
No one can think of what happened to "Nearly Headless Nick".
結局 マクゴナガル 先生 が 何も 無い ところ から 大きな うちわ を 作り上げて 、 それ を アーニー に 持た せ 、「 ほとんど 首 無し ニック 」 を 階段 の 一 番 上 まで 煽り 上げる よう 言いつけた 。
けっきょく||せんせい||なにも|ない|||おおきな|||つくりあげて|||||もた|||くび|なし|||かいだん||ひと|ばん|うえ||あおり|あげる||いいつけた
after all|||||nothing||||fan||created|it||||made to hold|to||||||stairs|||number|||encouraging|||
In the end, Dr. McGonagall made a big fan out of nothing, gave it to Arnie, and told him to raise "Nearly Headless Nick" to the top of the stairs.
アーニー は 言いつけ 通り 、 物 言わ ぬ 黒い ホバークラフト の ような ニック を 煽 い で 行った 。
||いいつけ|とおり|ぶつ|いわ||くろい||||||あお|||おこなった
||instruction||object|||black|hovercraft|||||urged|||
Ernie did as he was told, and stoked up Nick, the silent black hovercraft.
あと に 残さ れた の は マクゴナガル 先生 と ハリー だけ だった 。
||のこさ|||||せんせい||||
||left|||||||||
All that was left was Dr. McGonagall and Harry.
「 おいで なさい 、 ポッター 」
come here||Potter
「 先生 、 誓って 言います 。
せんせい|ちかって|いい ます
|swear|
"Teacher, I swear.
僕 、 やってません ――」 ハリー は 即座に 言った 。
ぼく|やって ませ ん|||そくざに|いった
|not doing it|||immediately|
I didn't do it," Harry said immediately.
「 ポッター 、 私 の 手 に 負えない こと です 」 マクゴナガル 先生 は そっけない 。
|わたくし||て||おえない||||せんせい||
|I||||cannot handle||it is||||curt
"Potter, it's out of my control." Dr. McGonagall isn't.
二 人 は 押し黙って 歩いた 。
ふた|じん||おしだまって|あるいた
|||silently|walked
角 を 曲がる と 、 先生 は 途方 も なく 醜い 大きな 石 の 怪獣 僕 の 前 で 立 ち 止まった 。
かど||まがる||せんせい||とほう|||みにくい|おおきな|いし||かいじゅう|ぼく||ぜん||た||とまった
corner||turning||||astonishment|||ugly||||monster|I||in front of||stood||
Around the corner, the teacher stood in front of me, a ridiculously ugly big stone monster.
「 レモン ・ キャンデー !」
れもん|きゃんでー
lemon|candy
先生 が 言った 。
せんせい||いった
これ が 合言葉 だった に 違いない 。
||あいことば|||ちがいない
||password|||
怪獣 僕 が 突然 生きた 本物 に なり 、 ピョン と 跳んで 脇 に 寄り 、 その 背後 に あった 壁 が 左右 に 割れた 。
かいじゅう|ぼく||とつぜん|いきた|ほんもの|||||とんで|わき||より||はいご|||かべ||さゆう||われた
monster|I||suddenly|||||jumped||jumped|side||approached||behind|||wall||left and right||cracked
Monster I suddenly became a living real thing, jumped with Pyon and leaned aside, and the wall behind it broke to the left and right.
いったい どう なる こと か と 、 恐れ で 頭 が いっぱいだった ハリー も 、 怖 さ も 忘れて びっくり し た 。
||||||おそれ||あたま|||||こわ|||わすれて|||
||||||fear|||||||fear||||||past tense
I was surprised to find out what would happen to Harry, who was full of fear, and forgot about his fear.
壁 の 裏 に は 螺旋 階段 が あり 、 エスカレーター の ように 滑らかに 上 の 方 へ と 動いて いる 。
かべ||うら|||らせん|かいだん|||えすかれーたー|||なめらかに|うえ||かた|||うごいて|
wall||back|||spiral|spiral staircase|||escalator|||smoothly||||||moving|
Behind the wall is a spiral staircase that moves smoothly upward like an escalator.
ハ リー が 先生 と 一緒に 階段 に 乗る と 、 二 人 の 背後 で 壁 は ドシン と 閉じた 。
|||せんせい||いっしょに|かいだん||のる||ふた|じん||はいご||かべ||||とじた
||||||||steps on|||||behind||wall||with a thud||
As Harry and his teacher mounted the stairs, the wall closed behind them with a thud.
二 人 は クルクル と 螺旋 状 に 上 へ 上 へ と 運ばれて 行った 。
ふた|じん||くるくる||らせん|じょう||うえ||うえ|||はこば れて|おこなった
|||spirally||spiral|spiral||||||||
そして 、 遂に 、 尐 し めまい を 感じ ながら 、 ハリー は 前方 に 輝く ような 樫 の 扉 を 見た 。
|ついに|||||かんじ||||ぜんぽう||かがやく||かし||とびら||みた
|finally|||dizziness||||||ahead||shining||oak||||
Finally, feeling slightly dizzy, Harry saw a gleaming oak door ahead.
扉 に グリフィン を かたどった ノック 用 の 金具 が ついて いる 。
とびら||||||よう||かなぐ|||
door||griffin||shaped like|knocker|||fitting|||
ハリー は どこ に 連れて 行か れる の か に 気 が ついた 。
||||つれて|いか|||||き||
||||taken||||||||
Harry realized where he was being taken.
ここ は ダンブルドア の 住居 に 違いない 。
||||じゅうきょ||ちがいない
||||residence||doubtlessly