16.1.2 秘密 の 部屋 - The Chamber of Secrets
ひみつ||へや|the|chamber||secrets
16.1.2 Die Kammer des Schreckens
16.1.2 The Chamber of Secrets
16.1.2 La Chambre des secrets
16.1.2 Komnata Tajemnic
16.1.2 A Câmara dos Segredos
16.1.2 Hemligheternas kammare
16.1.2 密室
ハリー と ロン は 、 罰則 を 与えられ なかった こと が 、 半信半疑 の まま その 場 を 立ち去った 。
||||ばっそく||あたえ られ||||はんしんはんぎ||||じょう||たちさった
Harry||||penalty||given||||half-hearted||||place||left
Harry and Ron left the scene with half-belief that they had not been penalized.
角 を 曲がった とき 、 マクゴナガル 先生 が 鼻 を かむ 音 が 、 はっきり 聞こえた 。
かど||まがった|||せんせい||はな|||おと|||きこえた
corner||turned|||||nose||blew||||
「 あれ は 、 君 の 作り話 の 中 でも 最高 傑作だった ぜ 」 ロン が 熱 を 込めて 言った 。
||きみ||つくりばなし||なか||さいこう|けっさくだった||||ねつ||こめて|いった
||||||||best|masterpiece||||||with passion|said
こう なれば 、 医務 室 に 行って 、 マダム ・ ポンフリー に 「 マクゴナガル 先生 から 許可 を もらって 、 ハーマイオニー の 見舞い に きた 」 と 言う ほか は ない 。
||いむ|しつ||おこなって|||||せんせい||きょか|||||みまい||||いう|||
||||||||||||permission|||||visit|||||other||ない
If this happens, I have no choice but to go to the medical office and tell Madame Pomfrey, "I came to visit Hermione with permission from Dr. McGonagall."
マダム ・ ポンフリー は 二 人 を 中 に 入れた が 、 渋々 だった 。
|||ふた|じん||なか||いれた||しぶしぶ|
||||||||||widerwillig|
||||||||||reluctantly|
「 石 に なった 人 に 話しかけて も なんにも なら ない でしょう 」 と 言わ れ ながら 、 ハーマイオ ニー の そば の 椅子 に 座って みる と 、 二 人 と も 「 まったく だ 」 と 納得 した 。
いし|||じん||はなしかけて|||||||いわ||||||||いす||すわって|||ふた|じん||||||なっとく|
stone||||||||||||||||||||chair||||||||||||understood|
He said, "It wouldn't do anything to talk to the person who turned into a stone," but when I sat down in a chair near Hermiony, they both convinced me, "It's totally."
見舞 客 が 来て いる こと に 、 ハーマイオニー が 全然 気づいて いない の は 明らかだった 。
みまい|きゃく||きて||||||ぜんぜん|きづいて||||あきらかだった
Besuch||||||||||||||
visit|visitor||||||||not at all|||||clear
It was clear that Hermione was completely unaware of the arrival of the visitor.
ベッド 脇 の 小机 に 「 心配 する な 」 と 話しかけて も 、 効果 は 同じ かも しれ ない 。
べっど|わき||こづくえ||しんぱい||||はなしかけて||こうか||おなじ|||
|||small desk||worry||||||effect|||||
Saying "Don't worry" to the small desk beside the bed may have the same effect.
「 でも 、 ハーマイオニー が 自分 を 襲った やつ を ほんとうに 見た と 思う かい ?」 ロン が 、 ハーマイオニー の 硬直 した 顔 を 悲しげに 見 ながら 言った 。
|||じぶん||おそった||||みた||おもう||||||こうちょく||かお||かなしげに|み||いった
|||myself||attacked||||||||||||stiffened||||sadly|||
"But do you think you really saw Hermione attacking you?" Ron said, sadly looking at Hermione's stiff face.
「 だって 、 そいつ が こっそり 忍び寄って 襲った のだったら 、 誰 も 見ちゃ いない だろう ......」 ハリー は ハーマイオニー の 顔 を 見て は い なかった 。
|そい つ|||しのびよって|おそった||だれ||みちゃ|||||||かお||みて|||
||||Anschleichen|||||gesehen haben||||||||||||
|||secretly|sneaking up|attacked|だったら|||saw||||||||||||
撫でて いた 右手 の 方 に 興味 を 持った 。
なでて||みぎて||かた||きょうみ||もった
gestreichelt||||||||
petting||right hand||||interest||
I was interested in the right hand that I was stroking.
かがみ 込んで よく 見る と 、 毛布 の 上 で 固く 結んだ 右手 の 拳 に 、 くしゃくしゃに なった 紙切れ を 握り締めて いる 。
|こんで||みる||もうふ||うえ||かたく|むすんだ|みぎて||けん||||かみきれ||にぎりしめて|
|||||||||||||||||||fest umklammert|
mirror|packed||||blanket||||firmly|tied|||fist||crumpled||piece of paper||clutching|
マダム ・ ポンフリー が 、 その あたり に いない こと を 確認 して から 、 ハリー は ロン に 、 その こ と を 教えた 。
|||||||||かくにん|||||||||||おしえた
|||||||||confirmation|||||||||||told
After confirming that Madame Pomfrey wasn't around, Harry taught Ron about it.
「 なんとか 取り出して みて 」 ロン は 椅子 を 動かし 、 ハリー が マダム ・ ポンフリー の 目 に 触れ ない ように 遮り ながら ささやいた 。
|とりだして||||いす||うごかし||||||め||ふれ|||さえぎり||
||||||||||||||||||abschirmend||
|||||chair||moved||||||||touched|||blocking||
"Somehow, take it out," Ron moved the chair and whispered, blocking Harry from touching Madame Pomfrey's eyes.
簡単に は 行か ない 。
かんたんに||いか|
easily|||will not
It's not going to be easy.
ハーマイオニー の 手 が 紙切れ を ガッチリ 握り締めて いる ので 、 ハリー は 紙 を 破いて しまい そうだった 。
||て||かみきれ||がっちり|にぎりしめて|||||かみ||やぶいて||そう だった
||||||||||||||zerreißen||
||||piece of paper|||tightening|||||||tearing||
Harry was about to tear the paper as Hermione's hands clenched the piece of paper tightly.
ロン を 見張り に 立て 、 ハリー は 引っ張ったり 、 捻ったり 、 緊張 の 数 分 の 後 、 やっと 紙 を 引っ張り出した 。
||みはり||たて|||ひっぱったり|ねじったり|きんちょう||すう|ぶん||あと||かみ||ひっぱりだした
||||||||gedreht hat||||||||||
||watch|||||pulling|twisted|tension||number|||after||||pulled out
図書 館 の 、 とても 古い 本 の ページ が ちぎり 取られて いた 。
としょ|かん|||ふるい|ほん||ぺーじ|||とら れて|
|||||||||herausgerissen||
library|library||||||||torn|taken|
ハリー は 級 を 伸ばす の も もどかしく 、 ロン も かがみ 込んで 一緒に 読んだ 。
||きゅう||のばす|||||||こんで|いっしょに|よんだ
||grade||to extend|||frustratingly|||mirror|leaning|together|read
Harry was frustrated to improve his grade, and Ron bent over and read with him.
我ら が せ 界 を 俳掴 する 多く の 怪獣 、 怪物 の 中 でも 、 最も 珍しく 、 最も 破壊 的である と いう 点 で 、 バジリスク の 右 に 出る もの は ない 。
われら|||かい||はいかく||おおく||かいじゅう|かいぶつ||なか||もっとも|めずらしく|もっとも|はかい|てきである|||てん||||みぎ||でる|||
|||||"Ergreifen"||||||||||||zerstörerisch|zerstörerisch|||||Basilisk|||||||
we||せ|||grasp||||monster|monster||||most|rarely|most|destructive|destructive|||point||basilisk|||||||
Of the many monsters and monsters that haunt our world, none are to the right of the basilisk in that they are the rarest and most destructive.
『 毒 蛇 の 王 』 と も 呼ば れる 。
どく|へび||おう|||よば|
poison|snake||king||||
Also known as the "King of the Poisonous Snake".
この 蛇 は 巨大に 成長 する こと が あり 、 何 百 年 も 生き長らえる こと が ある 。
|へび||きょだいに|せいちょう|||||なん|ひゃく|とし||いきながらえる|||
|||||||||||||überleben|||
|snake||enormously|growth|||||what||||live long|||
This snake can grow enormously and can survive for hundreds of years.
鶏 の 卵 から 生まれ 、 ヒキガエル の 腹 の 下 で 醇化 さ れる 。
にわとり||たまご||うまれ|ひきがえる||はら||した||あつし か||
|||||Kröte||||||gereift||
chicken||egg|||toad||belly||||refinement||can be born
Born from chicken eggs, it is slaughtered under the belly of a toad.
殺し の 方法 は 非常に 珍しく 、 毒 牙 に よる 殺傷 と は 別に 、 バジリスク の 一 にらみ は 致命 的 である 。
ころし||ほうほう||ひじょうに|めずらしく|どく|きば|||さっしょう|||べつに|||ひと|||ちめい|てき|
|||||||||||||||||||Tödlich||
||method||very|rarely|poison|fang|||killing|||besides|||one|glance||fatal||
その 眼 から の 光線 に 捕われた 者 は 即死 する 。
|がん|||こうせん||とらわれた|もの||そくし|
|eye|||ray||captured|||instant death|
Those caught by the rays of light from their eyes die instantly.
蜘妹 が 逃げ出す の は バジリスク が 来る 前触れ である 。
くもいもうと||にげだす|||||くる|まえぶれ|
spider||will escape|||basilisk|||omen|
The escape of the younger sister is a harbinger of the arrival of the basilisk.
なぜなら バジリスク は 蜘殊 の 宿命 の 天敵 だ から である 。
|||くもしゅ||しゅくめい||てんてき|||
|||Spinnenwesen||Schicksal||Erzfeind|||
because|basilisk||spider||fate||archenemy|||
バジリスク に とって 致命 的な の は 雄鶏 が 時 を つくる 声 で 、 唯一 それ から は 逃げ出す 。
|||ちめい|てきな|||おんどり||じ|||こえ||ゆいいつ||||にげだす
|||||||Hahn|||||||||||
|||fatal|fatal|||rooster|||||||only||||to escape
The deadly thing for the basilisk is the rooster's time-consuming voice, and the only thing that escapes from it.
この 下 に 、 ハリー に は 見覚え の ある ハーマイオニー の 筆跡 で 、 一言 だけ 書かれて いた 。
|した|||||みおぼえ|||||ひっせき||いちげん||かか れて|
|||||||||||Handschrift|||||
||||||recognition|||||handwriting|||||
Below this, Harry had a familiar handwriting of Hermione, with only one word written.
「 パイプ 」
ぱいぷ
Rohr
pipe
"Pipe"
まるで ハリー の 頭 の 中 で 、 誰 か が 電灯 を パチン と 点けた ようだった 。
|||あたま||なか||だれ|||でんとう||||つけた|
||||||||||Glühbirne||||angeschaltet|
||||||||||light||snapped||turned on|
「 ロン 」 ハリー が 声 を ひそめて 言った 。
|||こえ|||いった
|||||whispered|
"Ron," Harry quietly said.
「 これ だ 。
これ が 答え だ 。
||こたえ|
『 秘密の 部屋 』 の 怪物 は バジリスク ―― 巨大な 毒 蛇 だ ! だ から 僕 が あちこち で その 声 を 聞いた んだ 。
ひみつの|へや||かいぶつ|||きょだいな|どく|へび||||ぼく|||||こえ||きいた|
|||monster||||poison|snake||||||||||||
他の 人 に は 聞こえ なかった の は 、 僕 は 蛇 語 が わかる から な んだ ......」
たの|じん|||きこえ||||ぼく||へび|ご|||||
ハリー は 周り の ベッド を 見回した 。
||まわり||べっど||みまわした
「 バジリスク は 視線 で 人 を 殺す 。
||しせん||じん||ころす
||gaze||||
でも 誰 も 死んで は いな い 。
|だれ||しんで|||
それ は 、 誰 も 直接 目 を 見て いない から な んだ 。
||だれ||ちょくせつ|め||みて||||
||||directly|||||||
コリン は カメラ を 通して 見た 。
||かめら||とおして|みた
||||through|
バジリス ク が 中 の フィルム を 焼き 切った けど 、 コリン は 石 に なった だけ だ 。
|||なか||ふぃるむ||やき|きった||||いし||||
Basilisk||||||||||||||||
basilisk|||||film||burned|burned||||||||
ジャスティン ―― ジャス ティン は 『 ほとんど 首 無し ニック 』 を 通して 見た に 違いない ! ニック は まともに 光線 を 浴び た けど 、 二 回 は 死ね ない ......。
|||||くび|なし|||とおして|みた||ちがいない||||こうせん||あび|||ふた|かい||しね|
|Jas|ティン -> tin|||||||||||||||||||||||
Justin|Jas|tin|||||||through||||||properly|light||exposed||||||cannot die|
ハーマイオニー と レイブンクロー の 監督 生 が 見つかった と き 、 そば に 鏡 が 落ちて いた 。
||||かんとく|せい||みつかった|||||きよう||おちて|
||||director||||||||mirror|||
ハーマイオニー は 、 怪物 が バジリスク だって きっと 気づいた ん だ 。
||かいぶつ|||||きづいた||
||monster|||||||
Hermione must have noticed that the monster is a basilisk.
絶対 まちがい ない と 思う けど 、 最初に 出会った 女子 学生 に 、 どこ か 角 を 曲がる とき に は 、 まず 最初に 鏡 を 見る ようにって 、 きっと 忠告 した んだ ! そして その 学生 が 鏡 を 取り出し て ―― そ したら ――」 ロン は 口 を ポカン と 開けて いた 。
ぜったい||||おもう||さいしょに|であった|じょし|がくせい||||かど||まがる|||||さいしょに|きよう||みる|ように って||ちゅうこく|||||がくせい||きよう||とりだし||||||くち||||あけて|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||verblüfft|||
absolutely||||||first||girl|student||||corner||to turn|||||first|mirror|||like||advice|||||student|||||||||||||||
I'm sure there is no mistake, but when I first met a female student, when I turned a corner, I was sure to advise her to look in the mirror first! And that student took out the mirror- ― Then-- ”Ron had his mouth open.
「 それ じゃ 、 ミセス ・ ノリス は ?」 ロン が 小声 で 急き込んで 聞いた 。
|||||||こごえ||せきこんで|きいた
|||||||||hurriedly|
ハリー は 考え込んだ 。
||かんがえこんだ
||Harry grübelte nach.
||pondered
ハロウィーン の 夜 の 場面 を 頭 に 描いて みた 。
||よ||ばめん||あたま||えがいて|
||||scene||top||imagined|
I tried to draw a scene from Halloween night in my mind.
「 水 だ ...!」 ハリー が ゆっくり と 答えた 。
すい||||||こたえた
「『 嘆き の マートル 』 の トイレ から 水 が 溢れて た 。
なげき||||といれ||すい||あふれて|
||||||||übergelaufen|
sorrow||||||||overflowed|
ミセス ・ ノリス は 水 に 映った 姿 を 見 ただ け な んだ ......」
|||すい||うつった|すがた||み||||
|||||reflected|||||||
手 に 持った 紙切れ に 、 ハリー は もう 一 度 、 食い入る ように 目 を 通した 。
て||もった|かみきれ|||||ひと|たび|くいいる||め||とおした
|||piece of paper|||||||stared||||passed
読めば 読む ほど 辻 複 が 合って くる 。
よめば|よむ||つじ|ふく||あって|
||||komplex|sich fügt||
if you read|||crossroads|cross|||
The more you read, the more Tsuji will match.
「 致命 的な の は 、 雄鶏 が 時 を つくる 声 」 ハリー は 読み 上げた 。
ちめい|てきな|||おんどり||じ|||こえ|||よみ|あげた
fatal||||rooster||time||to make|||||
"The fatal thing is the rooster's voice over time," Harry read.
「 ハグリッド の 雄鶏 が 殺さ れた !『 秘密の 部屋 』 が 開か れた からに は 、『 スリザリン の 継承 者 』 は 城 の 周辺 に 、 雄鶏 が いて ほしく ない 。
||おんどり||ころさ||ひみつの|へや||あか||||||けいしょう|もの||しろ||しゅうへん||おんどり||||
||rooster|||||||opened||because||||heir|||castle||surroundings||rooster|||not want|
"Hagrid's rooster has been killed! Since the'Secret Room'has been opened, the'Slytherin's Inheritor'does not want a rooster around the castle.
『 蜘殊 が 逸 げ 出す の は 前触れ !』 何もかも ピッタリ だ !」
くもしゅ||そら||だす|||まえぶれ|なにもかも|ぴったり|
||entkommen|||||||genau richtig|
spider||escaped|||||omen|everything|perfectly|
"It's a harbinger that the swordsman escapes!" Everything is perfect! "
「 だけど 、 バジリスク は どう やって 城 の 中 を 動き回って いた んだろう ?」 ロン は 呟いた 。
|||||しろ||なか||うごきまわって|||||つぶやいた
|basilisk||||castle||||moving around|||||muttered
「 とんでもない 大 蛇 だし ...... 誰 か に 見つかり そうな ......」 「 パイプ だ 」 ハリー が 言った 。
|だい|へび||だれ|||みつかり|そう な|ぱいぷ||||いった
|||||||||Rohr||||
unbelievable||snake|||||found||pipe||||
「 パイプ だ よ ...... ロン 、 やつ は 配管 を 使って た んだ 。
ぱいぷ||||||はいかん||つかって||
||||||Rohrleitung||||
||||||piping||using||
"It's a pipe ... Ron, he used plumbing.
僕 に は 壁 の 中 から あの 声 が 聞こえて た 」
ぼく|||かべ||なか|||こえ||きこえて|
|||wall||||||||
ロン は 突如 ハリー の 腕 を つかんだ 。
||とつじょ|||うで||
||plötzlich|||||
||suddenly|||arm||
「『 秘密の 部屋 』 へ の 入口 だ !」 ロン の 声 が かすれて い る 。
ひみつの|へや|||いりぐち||||こえ||||
||||||||||faltering||
"It's the entrance to the'Secret Room'!" Ron's voice is faint.
「 もし トイレ の 中 だったら ! もし 、 あの ――」
|といれ||なか|||
「――『 嘆き の マートル 』 の トイレ だったら !」 と ハリー が 続けた 。
なげき||||といれ|||||つづけた
信じられ ない ような 話 だった 。
しんじ られ|||はなし|
体中 を 興奮 が 走り 、 二 人 は そこ に じっと 座って いた 。
たいちゅう||こうふん||はしり|ふた|じん|||||すわって|
throughout||excitement||||||||||
Excitement ran all over the body, and the two were sitting still there.
「...... と いう こと は 」 ハリー が 口 を 開いた 。
||||||くち||あいた
"... that means" Harry opened his mouth.
「 この 学校 で 蛇 語 を 話せる の は 、 僕 だけ じゃ ない はずだ 。
|がっこう||へび|ご||はなせる|||ぼく||||
|||snake||||||||||
"I'm not the only one who can speak serpentine at this school.
『 スリザリン の 継承 者 』 も 話せ る 。
||けいしょう|もの||はなせ|
||inheritance||||
You can also talk about "The Inheritor of Slytherin."
そう やって バジリスク を 操って きた んだ 」
||||あやつって||
||||manipulating||
「 これ から どう する !」 ロン の 目 が 輝いて いる 。
||||||め||かがやいて|
||||||eye||shining|
「 すぐに マクゴナガル の ところ へ 行こう か ?」 「 職員 室 へ 行こう 」 ハリー が 弾ける ように 立ち上がった 。
|||||いこう||しょくいん|しつ||いこう|||はじける||たちあがった
|||||||Lehrerzimmer||||||||
|||||||staff|office|||||bursting||
「 あと 十分で 、 マクゴナガル 先生 が 戻って くる はずだ 。
|じゅうぶんで||せんせい||もどって||
"Sufficient enough, Dr. McGonagall should be back.
まもなく 休憩 時間 だ 」
|きゅうけい|じかん|
soon|break||
二 人 は 階段 を 下りた 。
ふた|じん||かいだん||おりた
|||stairs||descended
The two went down the stairs.
どこ か の 廊下 で ぐずぐず して いる ところ を 、 また 見つかったり し ない よう 、 まっすぐに 誰 も いない 職員 室 に 行った 。
|||ろうか||||||||みつかったり|||||だれ|||しょくいん|しつ||おこなった
|||hallway||lingering||||||found||||||||staff|||
I went straight to the empty staff room so that I couldn't find it again, where I was lingering in some corridor.
広い 壁 を 羽目板 飾り に した 部屋 に は 、 黒っほ い 木 の 椅子 が たくさん あった 。
ひろい|かべ||はめいた|かざり|||へや|||くろ っほ||き||いす|||
wide|wall||panel|decoration||||||black||wood||chair|||
In the room with its wide walls decorated with siding, there were many black wooden chairs.
ハリー と ロン は 興奮 で 座る 気 に なれ ず 、 室 内 を 往ったり 来たり して 待った 。
||||こうふん||すわる|き||||しつ|うち||おう ったり|きたり||まった
||||excitement||sat||||not|room|inside||went|||
Harry and Ron were so excited that they couldn't feel like sitting down and waited back and forth in the room.
ところが 休憩 時間 の ベル が 鳴ら ない 。
|きゅうけい|じかん||べる||なら|
|break|||||does not ring|
かわり に 、 マクゴナガル 先生 の 声 が 魔法 で 拡声 さ れ 廊 下 に 響き渡った 。
|||せんせい||こえ||まほう||かくこえ|||ろう|した||ひびきわたった
|||||||magic||amplified|||hall|hall||echoed
「 生徒 は 全員 、 それぞれ の 寮 に すぐに 戻り なさい 。
せいと||ぜんいん|||りょう|||もどり|
student||everyone|||dormitory||||
教師 は 全員 、 職員 室 に 大至急 お 集まり く だ さい 」
きょうし||ぜんいん|しょくいん|しつ||だいしきゅう||あつまり|||
teacher||everyone|staff|||as soon as possible||gathering|||
ハリー は クルッ と 振り向き 、 ロン と 目 を 見合わせた 。
||||ふりむき|||め||みあわせた
||suddenly||turned around|||||
Harry turned around and looked at Ron.
「 また 襲わ れた の か ! 今に なって !」
|おそわ||||いまに|
|attacked||||soon|
"Have you been attacked again! Now!"
「 どう しよう ?」 ロン が 愕然と して 言った 。
||||がくぜんと||いった
||||astonished||
「 寮 に 戻ろう か ?」
りょう||もどろう|
dormitory|||
「 いや 」 ハリー は 素早く 周り を 見回した 。
|||すばやく|まわり||みまわした
|||quickly|||
左側 に 、 やぼったい 洋服 掛け が あって 、 先生 方 の マント が ぎっしり 詰まって いた 。
ひだりがわ|||ようふく|かけ|||せんせい|かた||まんと|||つまって|
left side||bulky|clothes|hanger||||||||packed|packed|
「 さあ 、 この 中 に 。
||なか|
いったい 何 が 起こった の か 聞こう 。
|なん||おこった|||きこう
|||happened|||
Let's ask what happened.
それ から 僕たち の 発見 した こと を 話 そう 」
||ぼくたち||はっけん||||はなし|
||||discovery|||||
Then let's talk about what we discovered. "
二 人 は その 中 に 隠れて 、 頭 の 上 を 何 百 人 と いう 人 が 、 ガタガタ と 移動 する 音 を 聞いて いた 。
ふた|じん|||なか||かくれて|あたま||うえ||なん|ひゃく|じん|||じん||がたがた||いどう||おと||きいて|
||||||hiding||||||hundred||||||clattering||moving|||||
Hiding in it, hundreds of people were listening to the rattling noises above their heads.
やがて 職員 室 の ドア が バタン と 開いた 。
|しょくいん|しつ||どあ||||あいた
eventually|staff|room||||||
徽 臭い マント の 袋 の 間 から 覗く と 、 先生 方 が 次々 と 部屋 に 入って くる の が 見えた 。
き|くさい|まんと||ふくろ||あいだ||のぞく||せんせい|かた||つぎつぎ||へや||はいって||||みえた
badge|smelly|||bag||between||peeked out|||||||room||||||
当惑 した 顔 、 おびえ きった 顔 。
とうわく||かお|||かお
bewilderment|||frightened|frightened|face
A embarrassed face, a frightened face.
やがて 、 マクゴナガル 先生 が やってきた 。
||せんせい||
eventually||||
「 とうとう 起こりました 」 シンと 静まった 職員 室 で マクゴナガル 先生 が 話し出した 。
|おこり ました|しんと|しずまった|しょくいん|しつ|||せんせい||はなしだした
finally|occurred|suddenly|quieted|staff||||||started talking
"Finally it happened," said Dr. McGonagall in a quiet staff room.
「 生徒 が 一 人 、 怪物 に 連れ 去ら れました 。
せいと||ひと|じん|かいぶつ||つれ|さら|れ ました
||||monster||taken|taken|was taken
『 秘密の 部屋 』 そのもの の 中 へ です 」
ひみつの|へや|その もの||なか||
フリットウィツク 先生 が 思わず 悲鳴 を あげた 。
|せんせい||おもわず|ひめい||
Fritzwick||||scream||
スプラウト 先生 は 口 を 手 で 覆った 。
|せんせい||くち||て||おおった
|||||||covered
スネイプ は 椅子 の 背 を ぎゅっと 握り締め 、「 なぜ そんなに はっきり 言える の か な ?」 と 聞い た 。
||いす||せ|||にぎりしめ||||いえる|||||ききい|
||chair||back||tight|gripped|why||clearly||||I wonder||asked|
Snape squeezed the back of the chair and asked, "Why can you say so clearly?"
「『 スリザリン の 継承 者 』 が また 伝言 を 書き残しました 」 マクゴナガル 先生 は 蒼白な 顔 で 答 えた 。
||けいしょう|もの|||でんごん||かきのこし ました||せんせい||そうはくな|かお||こたえ|
||inheritance||||message||left behind||||pale|||answered|
"'Slytherin's Inheritor' left behind another message," Dr. McGonagall replied with a pale face.
「 最初に 残さ れた 文字 の すぐ 下 に です 。
さいしょに|のこさ||もじ|||した||
first|left||character|||||
"Just below the first character left.
『 彼女 の 白骨 は 永遠に 『 秘密の 部屋 』 に 横たわる で あろう 』」
かのじょ||はっこつ||えいえんに|ひみつの|へや||よこたわる||
she||skeleton||forever||||will lie||
"Her skeleton will lie forever in the'secret room'." "
フリットウィツク 先生 は ワッ と 泣き出した 。
|せんせい||||なきだした
Fritzwick|||suddenly||started to cry
「 誰 です か !」 腰 が 抜けた ように 、 椅子 に へたり込んだ マダム ・ フーチ が 聞いた 。
だれ|||こし||ぬけた||いす||へたりこんだ||||きいた
|||腰||gave out||chair||collapsed||Madam||
「 どの 子 です か ?」
|こ||
「 ジニー ・ ウィーズリー 」 マクゴナガル 先生 が 言った 。
|||せんせい||いった
ハリー は 隣 で 、 ロン が 声 も なく へなへな と 崩れ落ちる の を 感じた 。
||となり||||こえ|||||くずれおちる|||かんじた
||next|||||||limply||collapsed|||
Harry was next to him and felt Ron crumble without a voice.
「 全校 生徒 を 明日 、 帰宅 さ せ なければ なりません 」 マクゴナガル 先生 だ 。
ぜんこう|せいと||あした|きたく||||なり ませ ん||せんせい|
all students|||tomorrow|home|||||||
「 ホグワーツ は これ で おしまい です 。
"This is the end of Hogwarts.
ダンブルドア は いつも おっしゃって いた ......」
Dumbledore|||said|had been
Dumbledore always said ... "
職員 室 の ドア が もう 一 度 バタン と 開いた 。
しょくいん|しつ||どあ|||ひと|たび|||あいた
staff||||||||||
一瞬 ドキリ と して 、 ハリー は ダンブルドア に 違い ない と 思った 。
いっしゅん||||||||ちがい|||おもった
a moment|startled||||||||||
For a moment, I thought Harry must be Dumbledore.
しかし 、 それ は ロックハート だった 。
ニッコリ 微笑んで いる で は ない か 。
にっこり|ほおえんで|||||
|smiling|||||
Isn't it smiling?
「 大変 失礼 しました ―― つい ウトウト と ―― 何 か 聞き逃して しまいました か ?」 先生 方 が 、 どう 見て も 憎しみ と しか いえ ない 目つき で 、 ロックハート を 見て いる こと に も 気 づか ない らしい 。
たいへん|しつれい|し ました||うとうと||なん||ききのがして|しまい ました||せんせい|かた|||みて||にくしみ|||||めつき||||みて|||||き|||
very|excuse||just|dozed off|quotation particle|||missed|||teacher|pluralsuffix|||||hatred|quotation particle||||glance||||||||||did not seem to notice||
"I'm very sorry-I just missed it-?" I'm also worried that the teachers are looking at the rock heart with a look that can only be said to be hatred by any means. It doesn't seem to work.
スネイプ が 一 歩 進み 出た 。
||ひと|ふ|すすみ|でた
|||step|advanced|
Snape takes a step forward.
「 なんと 、 適任 者 が 」 スネイプ が 言った 。
|てきにん|もの||||いった
|suitable person|person||||
"What a good person," said Snape.
「 まさに 適任だ 。
|てきにんだ
exactly|just right
"It's just the right person.
ロックハート 、 女子 学生 が 怪物 に 泣 致さ れた 。
|じょし|がくせい||かいぶつ||なき|いたさ|
Rockhart|girl|student||monster||cried|was caused|was cried
Lockhart, a female student was crying by a monster.
『 秘密の 部屋 』 そのもの に 連れ 去ら れた 。
ひみつの|へや|その もの||つれ|さら|
||||companion|taken|
I was taken away by the "secret room" itself.
いよいよ あなた の 出番 が 来ました ぞ 」 ロック ハート は 血の気 が 引いた 。
|||でばん||き ました||ろっく|はーと||ちのけ||ひいた
|||turn||came|||||paleness||drained
Now it's your turn. Lockhart's blood ran cold.
「 その 通り だ わ 、 ギルデロイ 」 スプラウト 先生 が 口 を 挟んだ 。
|とおり|||||せんせい||くち||はさんだ
|||||Professor|||||interjected
"You're right, Gilderoy." Dr. Sprout interrupted.
「 昨夜 でした ね 、 たしか 、『 秘密の 部屋 』 へ の 入口 が どこ に ある か 、 とっくに 知っている と おっしゃった の は ?」
さくや||||ひみつの|へや|||いりぐち|||||||しっている||||
last night||||||||||||||already|||you said||
"It was last night, did you say that you already knew where the entrance to the'Secret Room'was?"
「 私 は ―― その 、 私 は ――」 ロック ハート は わけ の わから ない 言葉 を 口走った 。
わたくし|||わたくし||ろっく|はーと||||||ことば||くちばしった
||||||||||||||muttered
「 そう です と も 。
『 部屋 』 の 中 に 何 が いる か 知っている と 、 自信 たっぷり に わたし に 話 しま せ ん でした か ?」
へや||なか||なん||||しっている||じしん|||||はなし|||||
||||||||||confidence||||||||||
Did you confidently talk to me when you knew what was in the "room"? "
フリットウィック 先生 が 口 を 挟んだ 。
|せんせい||くち||はさんだ
|||||interjected
「 い 、 言いました か ! 覚えて いません が ......」 「 我 輩 は たしかに 覚えて おります ぞ 。
|いい ました||おぼえて|いま せ ん||われ|やから|||おぼえて|おり ます|
|||remember|||I|I|||||
ハグリッド が 捕まる 前 に へ 自分 が 怪物 と 対決 する チャ ンス が なかった の は 、 残念だ と か おっしゃいました な 」 スネイプ が 言った 。
||つかまる|ぜん|||じぶん||かいぶつ||たいけつ||||||||ざんねんだ|||おっしゃい ました||||いった
||caught||||I||monster||confrontation||chance|chance|||||unfortunate|||said||||
「 何もかも 不手際だった 、 最初 から 、 自分 の 好きな ように やら せて もらう べきだった と か ?」 弧 ロック ハート は 石 の ように 非情な 先生 方 の 顔 を 見つめた 。
なにもかも|ふてぎわだった|さいしょ||じぶん||すきな||||||||こ|ろっく|はーと||いし|||ひじょうな|せんせい|かた||かお||みつめた
everything|mistake|first||||||||||||arc|||||||cold||||||
"Everything was awkward, should I have done what I wanted from the beginning?" Arc Rock Heart stared at the stone-like ruthless teachers' faces.
「 私 は ...... 何も そんな ...... あなた の 誤解 で は ......」 「 それでは 、 ギルデロイ 、 あなた に お 任せ しましょう 」 マクゴナガル 先生 が 言った 。
わたくし||なにも||||ごかい||||||||まかせ|し ましょう||せんせい||いった
||||||misunderstanding||||||||entrust|||||
「 今夜 こそ 絶好 の チャンス でしょう 。
こんや||ぜっこう||ちゃんす|
tonight|certainly|perfect|||
Tonight would be the perfect time.
誰 に も あなた の 邪魔 を さ せ は しません と も 。
だれ|||||じゃま|||||し ませ ん||
|||||interference|||||||
No one will stand in your way.
お 一 人 で 怪物 と 取り組む こと が できます よ 。
|ひと|じん||かいぶつ||とりくむ|||でき ます|
||||monster||to confront||||
お 望み 通り 、 お 好きな ように 」
|のぞみ|とおり||すきな|
honorable|wish||||like
As you wish. As you wish.
ロック ハート は 絶望 的な 目 で 周り を ジーツ と 見つめて いた が 、 誰 も 助け 舟 を 出さ なかった 。
ろっく|はーと||ぜつぼう|てきな|め||まわり||||みつめて|||だれ||たすけ|ふね||ださ|
|||despair||||||じっと|||||||help|boat|||
今 の ロック ハート は ハンサム から は 程遠かった 。
いま||ろっく|はーと||はんさむ|||ほどとおかった
|||||handsome|||far from
Today's Rock Heart was far from being handsome.
唇 は ワナワナ 震え 、 歯 を 輝か せた いつも の ニッコリ が 消えた 顔 は 、 うらなり 瓢箪 の ようだった 。
くちびる|||ふるえ|は||かがやか||||にっこり||きえた|かお|||ひょうたん||
lips||tremble||tooth||sparkled|||||||||squash|gourd||
「 よ 、 よろしい 」 ロック ハート が 言った 。
||ろっく|はーと||いった
「 へ 、 部屋 に 戻って 、 し ―― 支度 を します 」 ロック ハート が 出て 行った 。
|へや||もどって||したく||し ます|ろっく|はーと||でて|おこなった
|||||preparation|||||||
「 さて と 」 マクゴナガル 先生 は 鼻 の 穴 を 膨らま せて 言った 。
|||せんせい||はな||あな||ふくらま||いった
well|well||||||||swelled||
「 これ で 厄介 払い が できました 。
||やっかい|はらい||でき ました
this||trouble|exorcism||was possible
寮 監 の 先生 方 は 寮 に 戻り 、 生徒 に 何 が 起こった か を 知らせ て ください 。
りょう|かん||せんせい|かた||りょう||もどり|せいと||なん||おこった|||しらせ||
dormitory|supervisor||teacher|||dormitory||||||||||||
明日 一 番 の ホグワーツ 特急 で 生徒 を 帰宅 さ せる 、 と おっしゃって ください 。
あした|ひと|ばん|||とっきゅう||せいと||きたく|||||
tomorrow|||||express train||||home||||please|
他 の 先生 方 は 、 生徒 が 一 人 たり と も 寮 の 外 に 残って いない よう 見 廻って ください 」 先生 たち は 立ち上がり 、 一 人 また 一 人 と 出て 行った 。
た||せんせい|かた||せいと||ひと|じん||||りょう||がい||のこって|||み|まわって||せんせい|||たちあがり|ひと|じん||ひと|じん||でて|おこなった
|||||||one||also|||dormitory||outside||remaining||||looked around|||||||||||||went