( 奮 蔵 ) ごめん 。 ( ボッスン ) ん っ ?
ボッスン … いやいや 藤崎 佑 助 殿 と お 見受け 致す 。
《 この 格好 も しか して 振 蔵 の … 》
拙者 武光 奮 蔵 と 申す 者 。
何 を 隠そう … →
武光 振 蔵 の 父 に ござ り ます る ~ ! いや わかり ます よ !
日ごろ より 振 蔵 震 平 が まこと に お 世話 に なり 申し て →
そうろう で ござ り まくり ます !
ご ず さ せ ど ぼ あ ~ !
やめ て ! ローリング 土下座 やめ て くださ ~ い !
とりゃ ~ ! 誰 が 殿 だ !
メイド 喫茶 やって ま ~ す ! ( 振 蔵 ) 父上 !
来る なら 来る と ひと言 おっしゃって くだされ ば … 。
この 燃え 萌 え 激辛 オムライス を 所望 いたす 。
( ヒメコ ) へ ぇ ~ 振 蔵 の おと ん か ~ 。
今日 は 父兄 も いっぱい 来 て っし な ~ 。
他 に も いろんな 人 に 会う かも し ん ねえ ぜ 。
( 茜 ) あっ い たい た !
お ~ い 佑 助 ~ !
えっ ! ? 母ちゃん ! ? 瑠海 ! ?
あ ~ 喉 渇 い た ~ 。 ここ お 酒 ある かしら ?
( 瑠海 ) お 兄 ちゃ ~ ん アイス ロイヤル ミルクティー と チーズ ケーキ おごって 。
ちょ っ お前 ら 来る なら 来る って ひと言 言って くれ れ ば … 。
茜 さん お 久しぶり や ね 。
あら ! 誰 か と 思ったら ヒメコ ちゃん ?
ま ぁ ~ 一 段 と 色っぽく なっちゃ っ て ~ 。
年頃 の 女の子 ね ~ 。 おい 声 で け え ぞ !
早く 帰って くれよ !
お 肌 なんか スッベスベ ! キメ 細か っ ! 化粧 水 な に 使って ん の ?
どう な の ? ねぇ どう なって ん の ~ ?
( スイッチ ) この へん は ボッスン に そっくり だ な 。
ねぇ スイッチ 。 呼び捨て ?
「 さん 」 を 付けろ デコ スケ 野郎 ! なん だ ? 妹 よ 。
お 兄ちゃん と ヒメコ ちゃん って ぶっちゃ け どう な の ?
どう も なに も びっくり する くらい 何も ない ぞ 。
あっちゃ ~ やっぱり 。
お 兄ちゃん 早く 彼女 作れ ば いい のに 。
プゲラ 。 ほら 私 たち →
血 の つながら ない 兄妹 じゃ ん ?
いつ 私 に 迫って くる か と 思う と もう 気 が 気 じゃ なく って … 。
ボッスン に 限って それ は ない と 思う ぞ 。
やっぱり そう 思う ? イグザクト リー 。
修行 僧 だ もん ね 。 そう だ な … 。
( 茜 ) ま ぁ ~ ! 時代 劇 の 役者 さん を ?
す っ ご ~ い ! いい な ~ 有名 人 に いっぱい 会 え て 。
ハッハッハッ ! め っ そう も ござ ら ん 。
( 2 人 ) 勉強 に なり まし た !
スイッチ 俺 何 か 手伝う か ?
いや 大丈夫 だ 。
ボッスン は 準備 期間 に 美術 系 の 仕事 で 大 活躍 だった し な 。
本番 当日 くらい は ゆっくり し て くれ 。
お ぉ そう だ な 。
( ヤバ 沢 ) あっ ごめん あそ バス 。
お っ … 悪い … 。
ちょっと ボッスン ど っか 行って き たら ?
他 の クラス と か 見 て き なさい よ ~ 。
あっ … あぁ … ど っか ね … 。
ふ ぅ ~ 。 こっち 注文 頼む !
は ~ い ! コーラ 1 つ 。
な に し と ん あんた ! なんで 客 や ねん !
いい か ひと つ 言って おく ぞ ! 俺 に 寂しい 思い を さ す な !
えら っ そう に 言う な ハゲ ~ ! どん だけ 寂し がり 屋 ねん !
う っ … だって よ ~ 。
藤崎 … 佑 助 君 だ ね ?
そう です けど ?
えっ と … 誰 か の パパ さん ?
今日 は 君 の 誕生 日 だ ね 。 おめでとう 。
あの … あなた は … ? 私 は … 。
私 は 17 年 前 君 の お 母 さん の お腹 から →
君 を 取り上げ た 医者 だ 。
事故 は 私 に も 責任 が ある 。
本当 に すま ない 。
君 の 実 の お 母 さん の 命 を 奪った の は この 私 だ … 。
許し て くれ と は 言わ ない 。 ただ ひと言 謝り たかった 。
いや そんな … 今さら もう … 。
母ちゃん 言って まし た よ 。
あの 時 先生 が い なかったら 俺 は 生まれ て なかった か もって 。
先生 は 命 の 恩人 な ん す よ 。
わざわざ それ を 謝り に ?
いや それ だけ じゃ ない ん だ 。 もっと 大事 な こと を →
私 は 謝ら なけ れ ば なら ない 。 何 す か ?
君 は この世 に 血 の つながった 人間 が い ない →
天 涯孤 独 の 身 。
ああ そう っす よ 。 なん だ よ はっきり 言い や が って 。
はっ いい か ! 別に そんな ん 気 に し て ね えっ つう の !
血 の つながり な ん て なく たって 俺 に は 立派 な 家族 が いる んで 。
そう 思って る ね ?
思って る ? いや だ から 俺 は 実際 に … 。
違う ん だ ! 君 は 天 涯 孤独 じゃ ない 。
いる ん だ 。 君 に は 血 の つながった 肉親 が 。
な … おかしな こ と 言わ ねえ で くれ !
何 言って ん だ ? あんた 。
《 いや 嘘 だ 。 いる はず が ねえ 。 そんな の … 。
父ちゃん と 母ちゃん は 間違い なく 墓 に 眠って る 》
君 が 生まれ た とき の こと は 茜 さん から →
ひととおり 聞い て いる よう だ ね 。
え ? よく 考え て ごらん 。
当時 の 出来事 の 中 に 可能 性 が 残って いる と は 思わ ない か ?
可能 性 ?
《 俺 が 生まれ た 日 の こと … 》
そう か わかった ぞ 。
あの 日 … あの 日 →
赤ん坊 は もう 一 人 生まれ て い た !
双子 … 。
俺 に は 双子 の 兄弟 が いる !
そう な ん だ な ? ああ 。
君 は 双子 だ 。 ひと り じゃ ない 。
その 兄弟 は 今 私 の 息子 と し て 暮らし て いる 。
私 は 罪 を 犯し た 。
17 年 間 自分 を 責め 後悔 の 念 を 感じ て き た が →
昨晩 ようやく せがれ に 真実 を 話し た 。
そして 今日 君 に も 。 俺 に 兄弟 が … 。
しかし さすが だ ね 。 真実 に たどり着く 思考 力 。
せがれ に 聞い て い た とおり だ 。
聞い て い た ?
ああ 。 君 は すでに 彼 に 会って いる 。
君 の 兄弟 は 君 の 知って る 人間 だ 。
ちょ … ちょっと 待って くれよ !
《 なぜ だ か 俺 に は 直感 で もう わかって い た 。
そい つ が 誰 な の か … 》
( ( なん や これ ? 鏡 コント み たい に な っと る !
なんで あいつ あんな 偉 そう な の ?
似 てる な ボッスン 。 兄弟 かしら ?
( 椿 ) 父 は 優秀 な 医師 で 心から 尊敬 し て いる ) )
椿 !
( 安 形 ) なん だ ? 椿 今日 来 て ねえ の か よ ?
( 美 森 ) 風邪 らしい です わ よ 。
( 安 形 ) より に よって こんな 日 に ?
あいつ 風邪 なんか ひ い た こ と なかった ろ う よ 。
( 榛葉 ) 医者 の 息子 な の に ね 。 ( デージー ) それ は あまり 関係ない 。
ミチル さん ケーキ … 。 ( 榛葉 ) ああ … せっかく 焼 い た ん だ けど ね 。
あれ ? 今日 何 か あった っけ ?
は ぁ … また 安 形 は … 。
椿 ちゃん の 誕生 日 でしょ ? 今日 は 。
17 年 前 の 今日 の 事故 の ショック で 君 たち 兄弟 の 出産 は 早まり →
母子 と も に 一刻 を 争う 状態 だった 。
双子 って … 母ちゃん は その こと を … 。
茜 さん は 何 も 知ら ない 。
バカ な ! 何で ?
( ( 茜 : そんな ! ウソ … 亮輔 が !
なんて こと だ … まさか ご 主人 まで … 。
先生 波 瑠 を … 波 瑠 を !
必ず 助け ます ! 赤ちゃん も 必ず !
それ でも もし … →
波 瑠 の 身 に 何 か あった とき は … 。
赤ちゃん は 私 の 手 で 育て ます 。
必ず 助け ます 。
桐島 さん 。
こんな とき に 言う こと で は ない かも しれ ませ ん が … 。
いえ … こんな 状況 だ から こそ →
今 お 伝え し なけ れ ば なり ませ ん 。
実は あなた の ご 主人 は … 。
( 波 瑠 ) 亮 … ちゃん … 。
亮 ちゃん が … 。
お 気の毒 です … 。
亮 ちゃん … 。
《 これ が 私 たち の 天命 な の かも ね 。
あなた と 一緒 なら … 》
せ … 先生 … 。
私 の 体 の こと は いい です 。
早く 赤ちゃん を … 。
え ぇ もちろん です 。
赤ちゃん を 取り上げ て あなた も 助け ます 。
さ ぁ オペ を 始め ます よ 。
先生 … 外 に いる 茜 に は 驚か せよ う と 思って … 。
内緒 に し て た ん です けど … 。
お腹 の 中 に は … 2 人 いる ん です 。
まさか 双子 … 。
私 の 体 は どう なって も いい … 。
どう か 赤ちゃん たち だけ は 無事 に … 。
私 と 亮 ちゃん の 血 を 引 い た 赤ちゃん を … 。
大丈夫 。 気 を しっかり 持って !
先生 。 もし 私 が 死 ん … 。 死な せ は し ませ ん !
赤ちゃん の こと を … よろしく お 願い し ます 。
な … 何 を … 。
茜 は たぶん 自分 が 育てる と 言う でしょ う … 。
でも 彼女 は 今 →
デザイナー を 目指し て 必死 で 勉強 中 で … 。
夢 を 邪魔 し たく ない … 。
経済 的 に も 今 の 茜 に は →
2 人 を 育てる なんて きっと 無理 だ から … 。
そんな 心配 は し なく て いい ! あなた は 生きる ん です !
はい … よろしく お 願い し ます 。
《 いいえ それ は きっと … もう … 。
亮 ちゃん … 亮 ちゃん 。
子供 の とき から ずっと そば に い て くれ た ね 。
お 別れ を 言 え なかった の は 心残り だ けど … 。
お 礼 は 言わ せ て … 。
本当 に ありがとう … 》
せ … 先生 … 最後 に もう ひと つ だけ 。
もう しゃべら ない で ! あと で 聞き ます 。
今 言わ せ て ください … 。
赤ちゃん の 名前 もう 決め て ある ん です 。
そんな こと 聞き たく ない !
人 を … 人 を 助け られる 人間 に なる よう に 。
2 人 が … 協力 し て … 。
( 赤ん坊 の 泣き声 )
お ~ よち よち 。
すみません 桐島 さん … 。
力 及ば ず … 私 が あなた の 命 を 。
運命 は … 残酷 ね 。
こんなに かわいい 赤ちゃん が 生まれ た のに →
その お 母 さん は 亡くなって … 。
私 たち 夫婦 に は 1 人 も … 。
( ( この 病院 を 継が せ た は いい が →
まさか お前 たち 夫婦 に 子供 が でき ん と は な 。
跡取り は どう する つもり だ ?
養子 でも もらう か ?
近頃 顔色 が 優れ ん ぞ 。
働き すぎ か それとも 心労 か ?
医者 が 情けない … ) )
1 人 … 。 え ?
赤ちゃん を 1 人 … こちら へ 。
藤崎 さん 生まれ まし た 。
元気 な 男の子 です よ ) )
どう かし て い た と しか 思え ない 。
あの とき 私 は 誰 に とって も それ が →
いちばん いい 選択 だ と 信じ込 ん で いたん だ 。
私 は 双子 が 生まれ た 事実 を 茜 さん に は 知らせ ず →
佐 介 を 自分 たち の 養子 と し た 。
何度 も 茜 さん に 真実 を 打ち明けよ う と し た 。
だが … 望 ん で も 子供 に 恵まれ なかった →
私 たち 夫婦 に とって 佐 介 は あまり に 愛らしく … 。
もう 少し だけ 一緒に いたい … 。
あと 1 日 あと 1 日 だけ と 思う うち →
あっという間 に 月日 は 流れ 今日 で 17 年 。
佐 介 は 私 の 息子 に し て は でき すぎ の いい 子 に 育った 。
《 椿 が 兄弟 … 》
すま なかった 私 は 許さ れ ない 過ち を 犯し た !
君 たち 兄弟 を 離ればなれ に し て しまった の だ 。
どんな に 言葉 を 重ね て も 許さ れる こと で は ない 。
おい やめ て くれ って ん だ よ ! しかし … 。
いい から そう いう の やめ て くれ !
なんで 突然 話す 気 に ?
先日 君 の お 母 さん 茜 さん に あの 事故 以来 ばったり 再会 し て ね 。
聞 いた ん だ 2 年 前 。
君 が 15 歳 に なる とき に すべて を 話し た と 。
その 話 を 聞い て 私 の 心 は また うずき 始め た 。
佑 助 君 は もう 知って いる 。
ならば 私 も 佐 介 に すべて を 話す べき だ と 。
佐 介 の 反応 も そんな 感じ だった よ 。
怒り に 任せ て 大声 で 責め られ た ほう が →
どんな に よかった だ ろ う 。
君 も 怒って は くれ ない の か 。
勝手 な こと ばっ か 言って ん じゃ ねえ 。
受け入れる 許容 量 超え すぎ で それ どころ じゃ ね えっ つう の 。
もう いい よ 正直 困る ん だ よ 謝ら れ て も 。
しかし … 。 もちろん あんた の やった こと は →
簡単 に 許 せる こと じゃ ねえ で も 何 か 知 ん ねえ けど →
不思議 と 怒り が あん ま わか ね えっ つう か 。
頭 の 中 ぐちゃぐちゃ な ん だ よ 1 人 に し て くれ 。
わかった 気持 が 落ち着 い たら また 会って ほしい 。
家内 も 君 に とても 会い た がって いる 。
では … 。 あっ 1 つ だけ 。
椿 も ま ぁ … あいつ の こと は どう で も いい ん だ けど →
や っぱ 相当 ショック 受け てる と 思う ぜ 。
これ から いろいろ ある かも しん ねえ けど →
何 つう か その … →
あいつ は あんた の こと 尊敬 し てる って 言って た 。
あいつ を 見 て れ ば あんた ら 夫婦 が →
どれ だけ 愛情 を もって 育て た か わかる 。
家 と 同じ で 。
ありがとう … その 言葉 だけ で 報 わ れ た よ 。
[ スピ ー カ ] ( 八木 ) 本日 の 快 盟 祭 は 終了 の 時刻 に なり まし た 。
[ スピ ー カ ] 各 クラス 活動 を やめ て 後片付け を … 。
ボッスン どこ 行った ん やろ ?
今日 誕生 日 や から お 祝い し た ろ と 思 っと っ た のに 。
[ スピ ー カ ] 廃材 は 速やか に グラウンド 中央 に 集め て ください 。
何て こった 。
な 何 だ ? 確か に … 似 てる っちゃ 似 てる な 。
あぁ 近い ! そして 似 て なんか ない !
ふん !
まさか お前 が 兄弟 だ と は な 。
お前 聞い た ? どっち が 兄貴 な の か 。
君 だ そう だ 。
なん だ ! へ ぇ ~ お前 が 弟 な の か 。
ちょっと コーヒー 買って こい 。 嫌 だ 断る !
何で 僕 が ! お め え 弟 な ん だ から →
兄 の 言う こと を 聞き や がれ ! 聞か ん !
微 糖 微 糖 の やつ な 。 行か ん !
冗談 じゃ ない ! 突然 兄弟 だ と 言わ れ て →
おいそれと 受け入れ られる もの か 。 そりゃ そう だ わ な 。
俺 だって 全然 まったく ピンと こ ねえ 。
ピンと こね えよ ショック じゃ なかった か ?
お前 の 場合 は 家族 と 血 が つながって ねえ って こと も →
一 度 に 知ら さ れ た ん だ ろ う 。 僕 は →
両親 と 血 の つながら ない こと に は すでに 気づ い て い た 。
は ぁ ! マジ か ! ? マジ だ 。
僕 の 血液型 は AB 型 。
そして 両親 は 父 が A 型 で 母 が B 型 だ と 聞か さ れ て い た 。
しかし 両親 の 血液型 は ともに O 型 。
AB 型 の 子供 に O 型 の 両親 は あり え ない 。
つまり 父母 と も に 僕 の 親 で は ない 。
ふん 大人 です な 。
俺 家 飛び出し ちゃ った よ 何 か バカ み て え じゃ ん 。
2 年 前 僕 は 真実 に 気づき 強く な ろ う と 決め た 。
あと ま ぁ … 他 に も 少し きっかけ は あった が … 。
ショック を 受け た と いえ ば その とき だ 。
でも ! お前 の 親父 さん は 。
両親 は 僕 が 気づ い て いる こと を 知ら ない 。
何 も 知ら ない ん だ 。
話し て も 意味 は ない 。 僕 が →
僕 が 父さん 母 さん の 子供 で ある こと に →
違い は ない の だ から 。
( 椿 ) その とき 強く な ろ う と 決め た ん だ 。
( 八木 ) 後 夜 祭 の フォーク ダンス が 始まり ます 。
グラウンド に いる 人 は 火 を 囲 ん で 手 を つなぎ ま しょ う 。
怒り は ? ない と 言え ば 嘘 に なる 。
が 実は 不思議 と それほど で は ない 。
《 同じ だ 》 ( 椿 ) いや それ より むしろ 。
ふん 。 兄弟 が 君 で なかったら →
もう 少し 嬉しかった の か な 。 あ ?
こっち だって 冗談 じゃ ね えっ つ ん だ よ !
なんで より に よって お前 な ん だ よ !
それ は こっち の セリフ だ !
俺 たち なんで こんなに いがみあって ん だ っけ ?
( 椿 ) それ は 君 が 喧嘩 を 売って くる から だ ろ う 。
いや お め え だ ろ 。 ( 椿 ) いや 君 が ! お前 が !
( 2 人 ) フン !
( ( 実は これといった 理由 は ねえ けど 気 に 食わ ねえ 。
正反対 の よう で 似 てん だ よ お め えら は ) )
《 理由 は ねえ けど 気 に かかる 。
それ は 俺 たち が 似 た もの 同士 だ から … か 。
俺 は 心 の 底 じゃ 気づ い て い た の かも な 》
ま 安心 しろ よ 。
俺 たち は これ から も 何 も 変わら ねえ 。
いきなり 仲よし 兄弟 って わけ に は いか ねえ だ ろ う よ 。
もちろん 暮らし も 今 の まま 。 クラス も 部 活動 も 別々 で 。
それほど 仲 の よく ない ただ の 同 学年 。
何 も 変わ ん ねえ よ 。 あぁ 同感 だ 。
ん じゃ まあ そう いう こと で 。
あぁ まあ な ん だ 。
今度 1 回 うち に 飯 食い に 来い よ 。 母ちゃん と 妹 紹介 す っ から よ 。
あぁ 。
じゃあ な 。 今日 は マジ 疲れ た ぜ 。
チッ なん つう 1 日 だ まったく 。
誕生 日 おめでとう 。
誕生 日 おめでとう 。
[ スピ ー カ ] 後 夜 祭 は これ にて 終了 です 。
[ スピ ー カ ] 皆さん お 疲れ さま で し た 。
ん ? あれ ?
お ぉ ! ? 何 だ 何 だ 。
( ( 君 は 双子 だ ひと り じゃ ない ) )
ハハッ 。
ほん ま ある ん や な そんな こと 。 なぁ ~ 。
い や ぁ ~ しかし 信じ られ へん な 。
ボッスン 漫画 の 主人公 みたい だ な 。
いや もう いい よ ! 何 日間 驚 い てん だ よ ! お前 ら !
な っ な 。 それ から 椿 と しゃべった ん ?
別に な ん も 。 なんで や !
兄弟 な の に おかしい や ん 。
よっ しゃ ほん なら これ から 生徒 会 室 行って 椿 に 会 お う や 。
ほん で なんか しゃべれ 。 待って くれ それ 動画 に 撮 ろ う 。
行か ねえ よ ! ふざけ ん な !
俺 は もう 帰る 。 あぁ ん ! ちょ お 待て って !
むっ !
椿 。
なんで 照れ ん ねん ! お前 も か ! ?
ちょ お 待て な ん や その 反応 !
告白 し た 翌日 の 男女 か !
もっと 兄弟 らし くせ え ! ちょ っ うる せ え !
ほら 握手 握手 。 なぜ 握手 な ん だ ?
ほん と やめ て ! そう いう の !
ほら 手 出 せ や ! ちょ っ いい から ! もう 。
( 2 人 ) やめろ !
( 茜 ) ねぇ びっくり する こと って 何 よ ?
教え て よ 。
( 波 瑠 ) 内緒 。 でも す っ ごく 幸せ な サプライズ よ 。
おう もう 名前 も 考え て あん だ ぜ 。
右 と 左 。 亮 ちゃん シッ 。
と … とにかく イェーイ !
波 瑠 の お腹 も こんなに 大きく なって き まし た 。
って この ビデオ 誰 に 向け て しゃべって ん の ?
( 亮輔 ) そりゃ あ 子供 に 見せ ん だ よ 。
毎年 誕生 日 に みんな で 見よ う ぜ 。
お ~ い 元気 に 育って る か ?
ハッピー バースデー !