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1 - Harry Potter, 15.2 禁じられた 森 (2)

15.2 禁じられた 森 (2)

ハグリッド が 下草 を バッサバッサ と なぎ倒し 、 ガサゴソ と 遠のいて いく 音 を 聞き ながら 、 二 人 は 顔 を 見合わせて いた 。 恐かった 。 とうとう 二 人 の 周り の 木の葉 が カサコソ と 擦れ 合う 音 しか 聞こえ なく なった 。

「 あの 人 たち 、 怪我 したり して ない わ よ ね ? 」 ハーマイオニー が ささやく 。

「 マルフォイ が どう なったって かまわ ない けど 、 ネビル に 何 か あったら …… もともと ネビル は 僕たち の せい で ここ に 来る こと に なって しまった んだ から 」 何分 経ったろう 。 時間 が 長く 感じられる 。 聴覚 が いつも より 研ぎ澄まされて いる ようだ 。 ハリー に は どんな 風 の そよぎ も 、 どんな 細い 小枝 の 折れる 青 も 聞こえる ような 気 が した 。 何 が あった んだろう ? 向こう の 組 は どこ に いる んだろう ? やっと バリバリ と いう ものすごい 音 が 聞こえ 、 ハグリッド が 戻って きた 。 マルフォイ 、 ネビル 、 ファング を 引き連れて いる 。 ハグリッド は カンカン に 怒って いる 。 どうやら マルフォイ が 、 こっそり ネビル の 後ろ に 回って つかみ かかる と いう 悪ふざけ を した らしい 。 ネビル が パニック に 陥って 火花 を 打ち上げた のだ 。

「 お前たち 二 人 が バカ 騒ぎ して くれた おかげ で 、 もう 捕まる もの も 捕まら ん かも しれ ん 。 よ - し 、 組 分け を 変えよう …… ネビル 、 俺 と 来る んだ 。 ハーマイオニー も 。 ハリー は ファング と この 愚か もん と 一緒だ 」

ハグリッド は ハリー だけ に こっそり 耳打ち した 。

「 スマン な 。 おまえ さん なら こや つ も そう 簡単に は 脅せまい 。 とにかく 仕事 を やり おおせて しまわ ない と な 」

ハリー は マルフォイ 、 ファング と 一緒に さらに 森 の 奥 へ と 向かった 。 だんだん と 森 の 奥深く へ 、 三十 分 も 歩いた だろう か 。 木立 が ビッシリ と 生い茂り 、 もはや 道 を たどる の は 無理に なった 。 ハリー に は 血 の 滴り も 濃く なって いる ように 思えた 。 木 の 根元 に 大量の 血 が 飛び散って いる 。 傷ついた 哀れな 生き物 が この 辺り で 苦しみ 、 のた打ち 回った のだろう 。 樹齢 何 千 年 の 樫 の 古木 の 枝 が からみ合う その むこうに 、 開けた 平地 が 見えた 。

「 見て ……」 ハリー は 腕 を 伸ばして マルフォイ を 制止 し ながら つぶやいた 。

地面 に 純白に 光り輝く もの が あった 。 二 人 は さらに 近づいた 。

まさに ユニコーン だった 。 死んで いた 。 ハリー は こんなに 美しく 、 こんなに 悲しい 物 を 見た こと が なかった 。

その 長く しなやかな 脚 は 、 倒れた その場で バラリ と 投げ出さ れ 、 その 真珠 色 に 輝く たてがみ は 暗い 落葉 の 上 に 広がって いる 。

ハリー が 一 歩 踏み出した その 時 、 ズルズル 滑る ような 音 が した 。 ハリー の 足 は その場 で 凍りついた 。 平地 の 端 が 揺れた …… そして 、 暗がり の 中 から 、 頭 を フード に スッポリ 包んだ 何 か が 、 まるで 獲物 を あさる 獣 の ように 地面 を はって きた 。 ハリー 、 マルフォイ 、 ファング は 金縛り に あった ように 立ちすくんだ 。 マント を 着た その 影 は ユニコーン に 近づき 、 かたわら に 身 を 屈め 、 傷口 から その 血 を 飲み はじめた のだ 。

「 ぎ ゃ ああ ああ アアア ! マルフォイ が 絶叫 して 逃げ出した …… ファング も ……。 フード に 包ま れた 影 が 頭 を 上げ 、 ハリー を 真 正面 から 見た ── 一角 獣 の 血 が フード に 隠れた 顔 から 滴り 落ちた 。 その 影 は 立ち上がり 、 ハリー に 向かって スルスル と 近寄って きた ── ハリー は 恐ろし さ の あまり 動け なかった 。

その 時 、 今 まで 感じた こと の ない ほど の 激痛 が ハリー の 頭 を 貫いた 。 額 の 傷跡 が 燃えて いる ようだった ── 目 が くらみ 、 ハリー は ヨロヨロ と 倒れかかった 。 後ろ の 方 から 蹄 の 音 が 聞こえて きた 。 早足 で かけて くる 。 ハリー の 真 上 を 何 か が ヒラリ と 飛び越え 、 影 に 向かって 突進 した 。

激痛 の あまり ハリー は 膝 を ついた 。 一 分 、 いや 二 分 も 経った だろう か 。 ハリー が 顔 を 上げる と 、 もう 影 は 消えて いた 。 ケンタウルス だけ が ハリー を 覆う ように 立って いた 。 ロナン と も べイン と も 違う 。 もっと 若く 、 明るい 金髪 に 胴 は プラチナブロンド 、 淡い 金 茶色 の パロミノ の ケンタウルス だった 。

「 ケガ は ないかい ? 」 ハリー を 引っ張り 上げて 立た せ ながら ケンタウルス が 声 を かけた 。

「 ええ ……、 ありがとう ……。 あれ は 何 だった の ? ケンタウルス は 答え ない 。 信じられ ない ほど 青い 目 、 まるで 淡い サファイア の ようだ 。 その 目 が ハリー を 観察 して いる 。 そして 額 の 傷 に じっと 注が れた 。 傷跡 は 額 に きわだって 青く 刻まれて いた 。 「 ポッター 家 の 子 だ ね ? 早く ハグリッド の ところ に 戻った 方 が いい 。 今 、 森 は 安全 じゃ ない …… 特に 君 に は ね 。 私 に 乗れる かな ? その方 が 速い から 」

「 私 の 名 は フィレンツェ だ 」

前足 を 曲げ 身体 を 低く して ハリー が 乗り やすい ように し ながら ケンタウルス が 言った 。

その 時 突然 、 平地 の 反対 側 から 疾走 する 蹄 の 音 が 聞こえて きた 。 木 の 茂み を 破る ように 、 ロナン と ベイン が 現れた 。 脇腹 が フーフー と 波打ち 、 汗 で 光って いる 。

「 フィレンツェ ! 」 ベイン が 怒鳴った 。

「 何という こと を …… 人間 を 背中 に 乗せる など 、 恥ずかしく ない のです か ? 君 は ただ の ロバ な の か ? 「 この 子 が 誰 だ か わかって る のです か ? ポッタ 一家 の 子 です 。 一刻 も 早く この 森 を 離れる 方 が いい 」 と フィレンツェ が 言った 。

「 君 は この 子 に 何 を 話した んです か ? フィレンツェ 、 忘れて は いけない 。 我々 は 天 に 逆らわ ない と 誓った 。 惑星 の 動き から 、 何 が 起こる か 読み取った はずじゃ ない か ね 」 ベイン が うなる ように 言った 。

「 私 は フィレンツェ が 最善 と 思う こと を して いる んだ と 信じて いる 」

ロナン は 落ち着か ない 様子 で 、 蹄 で 地面 を 掻き 、 くぐもった 声 で 言った 。

「 最善 ! それ が 我々 と 何の 関わり が ある んです ? ケンタウルス は 予言 さ れた こと に だけ 関心 を 持てば それ で よい ! 森 の 中 で さ迷う 人間 を 追いかけて ロバ の ように 走り回る の が 我々 の する こと でしょう か ! ベイン は 怒って 後足 を 蹴り 上げた 。

フィレンツェ も 怒り 、 急に 後足 で 立ちあがった ので 、 ハリー は 振り落とさ れ ない ように 必死に 彼 の 肩 に つかまった 。

「 あの ユニコーン を 見 なかった のです か ? 」 フィレンツェ は ベイン に 向かって 声 を 荒げた 。

「 なぜ 殺さ れた の か 君 に は わから ない のです か ? それとも 惑星 が その 秘密 を 君 に は 教えて いない のです か ? ベイン 、 僕 は この 森 に 忍び寄る もの に 立ち向かう 。 そう 、 必要 と あら ば 人間 と も 手 を 組む 」

フィレンツェ が さっと 向き を 変え 、 ハリー は 必死で その 背 に しがみついた 。 二 人 は ロナン と ベイン を 後 に 残し 、 木立 の 中 に 飛び込んだ 。

何 が 起こって いる の か ハリー に は まったく 見当 が つか なかった 。

「 どうして ベイン は あんなに 怒って いた の ? 君 は いったい 何 から 僕 を 救って くれた の ? フィレンツェ は スピード を 落とし 、 並足 に なった 。 低い 枝 に ぶつから ない よう 頭 を 低く して いる ように 注意 は した が 、 ハリー の 質問 に は 答え なかった 。 二 人 は 黙った まま 、 木立 の 中 を 進んだ 。 長い こと 沈黙 が 続いた ので 、 フィレンツェ は もう 口 を ききたく ない のだろう と ハリー は 考えた 。 ところが 、 ひときわ 木 の 生い茂った 場所 を 通る 途中 、 フィレンツェ が 突然 立ち止まった 。

「 ハリー ・ ポッター 、 ユニコーン の 血 が 何 に 使わ れる か 知っています か ? 「 う うん 」 ハリー は 突然の 質問 に 驚いた 。 「 角 と か 尾 の 毛 と か を 魔法 薬 の 時間 に 使った きり だ よ 」

「 それ は ね 、 ユニコーン を 殺す なんて 非情 きわまりない こと だ から な んです 。 これ 以上 失う 物 は 何も ない 、 しかも 殺す こと で 自分 の 命 の 利益 に なる 者 だけ が 、 そのような 罪 を 犯す 。 ユニコーン の 血 は 、 たとえ 死 の 淵 に いる 時 だって 命 を 長らえ させて くれる 。 でも 恐ろしい 代償 を 私 わ なければ なら ない 。 自ら の 命 を 救う ため に 、 純粋 で 無防備な 生物 を 殺害 する のだ から 、 得られる 命 は 完全な 命 で は ない 。 その 血 が 唇 に 触れた 瞬間 から 、 その もの は 呪わ れた 命 を 生きる 、 生き ながら の 死 の 命 な のです 」

フィレンツェ の 髪 は 月 明かり で 銀色 の 濃淡 を つくり出して いた 。 ハリー は その 髪 を 後ろ から 見つめた 。

「 いったい 誰 が そんなに 必死に ? 」 ハリー は 考え ながら 話した 。 「 永遠に 呪わ れる んだったら 、 死んだ 方 が ましだ と 思う けど 。 違う ? 「 その とおり 。 しかし 、 他の 何 か を 飲む まで の 間 だけ 生き長らえれば よい と したら ── 完全な 力 と 強 さ を 取り戻して くれる 何 か ── 決して 死ぬ こと が なくなる 何 か 。 ポッター 君 、 今 この 瞬間 に 、 学校 に 何 が 隠されて いる か 知っています か ? 「『 賢 者 の 石 』── そう か ── 命 の 水 だ ! だけど いったい 誰 が ……」

「 力 を 取り戻す ため に 長い 間 待って いた の が 誰 か 、 思い浮かば ないで す か ? 命 に しがみついて 、 チャンス を うかがって きた の は 誰 か ? ハリー は 鉄 の 手 で 突然 心臓 を わしづかみ に さ れた ような 気 が した 。 木々 の ざわめき の 中 から 、 ハグリッド に 会った あの 夜 、 初めて 聞いた 言葉 が よみがえって きた 。

── あや つ が 死んだ と いう 者 も いる 。 おれ に 言わ せりゃ 、 くそ くらえ だ 。 やつ に 人間 らし さ の かけら でも 残って いれば 死ぬ こと も あろう さ ──

「 それ じゃ ……」 ハリー の 声 が しわがれた 。 「 僕 が 、 今 見た の は ヴォル ……」

「 ハリー 、 ハリー 、 あなた 大丈夫 ? ハーマイオニー が 道 の むこう から かけて きた 。 ハグリッド も ハーハ 一言 いながら その 後ろ を 走って くる 。

「 僕 は 大丈夫だ よ 」

ハリー は 自分 が 何 を 言って いる の か ほとんど わから なかった 。

「 ハグリッド 、 ユニコーン が 死んで る 。 森 の 奥 の 開けた ところ に いた よ 」

「 ここ で 別れましょう 。 君 は もう 安全だ 」

ハグリッド が ユニコーン を 確かめ に 急いで 戻って いく の を 見 ながら フィレンツェ が つぶやいた 。

ハリー は フィレンツェ の 背中 から 滑り 降りた 。

「 幸運 を 祈ります よ 、 ハリー ・ ポッター 。 ケンタウルス で さえ も 惑星 の 読み を 間違えた こと が ある 。 今回 も そう なります ように 」 フィレンツェ は 森 の 奥 探 く へ 緩やかに 走り去った 。 ブルブル 震えて いる ハリー を 残して ……。

皆 の 帰り を 待って いる うち に 、 ロン は 真っ暗に なった 談話 室 で 眠り 込んで しまった 。 ハリー が 乱暴に 揺り動かして 起こそう と した 時 、 クィディッチ だ の ファウル だの と 寝言 を 叫んだ 。 しかし 、 ハリー が ハーマイオニー と 一緒に 、 森 であった こと を 話す うち に ロン は すっかり 目 を 覚ます こと に なった 。

ハリー は 座って いられ なかった 。 まだ 震え が 止まら ず 、 暖炉 の 前 を 行ったり 来たり した 。

「 スネイプ は ヴォルデモート の ため に あの 石 が 欲しかった んだ …… ヴォルデモート は 森 の 中 で 待って いる んだ …… 僕たち 、 今 まで ずっと 、 スネイプ は お 金 の ため に あの 石 が 欲しい んだ と 思って いた ……」

「 その 名前 を 言う の は やめて くれ ! ロン は ヴォルデモート に 聞か れる の を 恐れる か の ように 、 こわごわ ささやいた 。

ハリー の 耳 に は 入ら ない 。

「 フィレンツェ は 僕 を 助けて くれた 。 だけど それ は いけない こと だった んだ …… ベイン が ものすごく 怒って いた …… 惑星 が 起こる べき こと を 予言 して いる のに 、 それ に 干渉 する なって 言って た …… 惑星 は ヴォルデモート が 戻って くる と 予言 して いる んだ …… ヴォルデモート が 僕 を 殺す なら 、 それ を フィレンツェ が 止める の は いけないって 、 ベイン は そう 思った んだ …… 僕 が 殺さ れる こと も 星 が 予言 して た んだ 」 「 頼む から その 名前 を 言わ ないで ! 」 ロン が シーッ と いう 口調 で 頼んだ 。

「 それ じゃ 、 僕 は スネイプ が 石 を 盗む の を ただ 待って れば いい んだ 」

ハリー は 熱 に 浮かされた ように 話し 続けた 。

「 そし たら ヴォルデモート が やってきて 僕 の 息の根 を 止める …… そう 、 それ で ベイン は 満足 する だろう 」

ハーマイオニー も 怖がって いた が 、 ハリー を 慰める 言葉 を かけた 。

「 ハリー 、 ダンブルドア は 『 あの 人 』 が 唯一 恐れて いる 人 だって 、 みんな が 言って る じゃ ない 。 ダンブルドア が そば に いる かぎり 、『 あの 人 』 は あなた に 指 一 本 触れる こと は でき ない わ 。 それ に 、 ケンタウルス が 正しい なんて 誰 が 言った ? 私 に は 占い みたいな もの に 思える わ 。 マクゴナガル 先生 が おっしゃった でしょう 。 占い は 魔法 の 中 でも 、 とっても 不正確な 分野 だって 」

話し込んで いる うち に 、 空 が 白み はじめて いた 。 ベッド に 入った とき に は 三 人 と も クタクタ で 、 話し すぎて 喉 が ヒリヒリ した 。 だが その 夜 の 驚き は まだ 終わって は い なかった 。

ハリー が シーツ を めくる と 、 そこ に は きちんと 畳ま れた 透明 マント が 置いて あった 。 小さな メモ が ピン で 止めて ある 。

「 必要な 時 の ため に 」

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15.2 禁じられた 森 (2) きんじ られた|しげる 15.2 Verbotene Wälder (2) 15.2 Forbidden forest (2) 15.2 Forêts interdites (2) 15.2 Zakazane lasy (2) 15.2 Florestas proibidas (2) 15.2 Förbjudna skogar (2) 15.2 禁林(2) 15.2 禁林(2)

ハグリッド が 下草 を バッサバッサ と なぎ倒し 、 ガサゴソ と 遠のいて いく 音 を 聞き ながら 、 二 人 は 顔 を 見合わせて いた 。 ||したくさ||||なぎたおし|||とおのいて||おと||きき||ふた|じん||かお||みあわせて| ||undergrowth||rustling||mowing down|rustling||receding|||||while||||face||looked at each other| They looked at each other as they listened to Hagrid rustling through the underbrush and rustling away. 恐かった 。 こわかった scary It was scary . とうとう 二 人 の 周り の 木の葉 が カサコソ と 擦れ 合う 音 しか 聞こえ なく なった 。 |ふた|じん||まわり||き の は||||すれ|あう|おと||きこえ|| ||||surroundings||tree leaves||rustling||rubbing||sound|||| At last the only sound was the rustling of leaves around them.

「 あの 人 たち 、 怪我 したり して ない わ よ ね ? |じん||けが|||||| |||injured|||||| They didn't hurt themselves, did they? 」 ハーマイオニー が ささやく 。 ||whisper Hermione whispers.

「 マルフォイ が どう なったって かまわ ない けど 、 ネビル に 何 か あったら …… もともと ネビル は 僕たち の せい で ここ に 来る こと に なって しまった んだ から 」  何分 経ったろう 。 |||なった って||||||なん||||||ぼくたち||||||くる|||||||なにぶん|たったろう Malfoy|||no matter what|cares||but||||||originally||||||||||||||||how long|passed I don't care what happens to Malfoy, but if something happens to Neville, ...... it's our fault he had to come here in the first place. 時間 が 長く 感じられる 。 じかん||ながく|かんじ られる ||long|can be felt Time seems to take longer. 聴覚 が いつも より 研ぎ澄まされて いる ようだ 。 ちょうかく||||とぎすまさ れて|| sense of hearing||||sharper|| My hearing seems to be more acute than usual. ハリー に は どんな 風 の そよぎ も 、 どんな 細い 小枝 の 折れる 青 も 聞こえる ような 気 が した 。 ||||かぜ|||||ほそい|こえだ||おれる|あお||きこえる||き|| ||||||rustling|||thin|twig||broken|green||could hear|||| Harry could hear every breeze, every breeze, every twig breaking blue. 何 が あった んだろう ? なん||| What happened? 向こう の 組 は どこ に いる んだろう ? むこう||くみ||||| other||group|||||I wonder I wonder where the other group is? やっと バリバリ と いう ものすごい 音 が 聞こえ 、 ハグリッド が 戻って きた 。 |ばりばり||||おと||きこえ|||もどって| |crunching|||||||||| Finally, there was a loud cracking sound, and Hagrid was back. マルフォイ 、 ネビル 、 ファング を 引き連れて いる 。 ||||ひきつれて| ||||along with| Malfoy, Neville, and Fang are in tow. ハグリッド は カンカン に 怒って いる 。 ||かんかん||いかって| Hagrid||fuming||angrily|is Hagrid is very angry. どうやら マルフォイ が 、 こっそり ネビル の 後ろ に 回って つかみ かかる と いう 悪ふざけ を した らしい 。 ||||||うしろ||まわって|||||わるふざけ||| apparently|||secretly|||||circled|grab|to grab|||prank||| Apparently, Malfoy played a prank on Neville by sneaking up behind him and grabbing him. ネビル が パニック に 陥って 火花 を 打ち上げた のだ 。 ||ぱにっく||おちいって|ひばな||うちあげた| ||||fall|sparks||shot| Neville panicked and set off a spark.

「 お前たち 二 人 が バカ 騒ぎ して くれた おかげ で 、 もう 捕まる もの も 捕まら ん かも しれ ん 。 おまえたち|ふた|じん||ばか|さわぎ||||||つかまる|||つかまら|||| you all||||fool|noise|||||already|caught|||caught|||| "Thanks to you two making a fool of yourselves, we may not be able to catch anything anymore. よ - し 、 組 分け を 変えよう …… ネビル 、 俺 と 来る んだ 。 ||くみ|わけ||かえよう||おれ||くる| ||group|||let's change||I||| All right, let's change the grouping: ...... Neville, come with me. ハーマイオニー も 。 Hermione also . ハリー は ファング と この 愚か もん と 一緒だ 」 |||||おろか|||いっしょだ |||||foolish|||together Harry is with Fang and these idiots."

ハグリッド は ハリー だけ に こっそり 耳打ち した 。 ||||||みみうち| ||||||whisper| Hagrid overheard this to Harry alone.

「 スマン な 。 sorry| I'm sorry. おまえ さん なら こや つ も そう 簡単に は 脅せまい 。 |||||||かんたんに||おどせ まい |||house||||easily||likely not You wouldn't scare this guy off so easily, would you? とにかく 仕事 を やり おおせて しまわ ない と な 」 |しごと||||||| anyway|work|||completely|finish|||nominalizer We just have to get the job done."

ハリー は マルフォイ 、 ファング と 一緒に さらに 森 の 奥 へ と 向かった 。 |||||いっしょに||しげる||おく|||むかった ||||||further|||||| Harry, together with Malfoy and Fang, headed further into the forest. だんだん と 森 の 奥深く へ 、 三十 分 も 歩いた だろう か 。 ||しげる||おくふかく||さんじゅう|ぶん||あるいた|| ||||deep||||||| I must have walked for about 30 minutes deeper and deeper into the forest. 木立 が ビッシリ と 生い茂り 、 もはや 道 を たどる の は 無理に なった 。 こだち||びっしり||おいしげり||どう|||||むりに| grove||densely||overgrown|already|path||to follow||(topic marker)|forcefully| The trees were so thick that it was no longer possible to follow the path. ハリー に は 血 の 滴り も 濃く なって いる ように 思えた 。 |||ち||したたり||こく||||おもえた Harry|||blood||trickling||thicker||||seemed Harry could see that the drops of blood were getting thicker. 木 の 根元 に 大量の 血 が 飛び散って いる 。 き||ねもと||たいりょうの|ち||とびちって| tree||base||a large amount of|||splattered| There's a lot of blood at the base of the tree. 傷ついた 哀れな 生き物 が この 辺り で 苦しみ 、 のた打ち 回った のだろう 。 きずついた|あわれな|いきもの|||あたり||くるしみ|のたうち|まわった| hurt|pitiful|creature|||area||suffering|thrashing|wandered| Some poor wounded creature must have suffered and floundered around here. 樹齢 何 千 年 の 樫 の 古木 の 枝 が からみ合う その むこうに 、 開けた 平地 が 見えた 。 じゅれい|なん|せん|とし||かし||ふるき||えだ||からみあう|||あけた|へいち||みえた age|how|thousand|||oak||old tree||branch||intertwined||beyond|opened|plain|| Beyond the interlocking branches of thousands of years old oak trees, we could see an open plain.

「 見て ……」 ハリー は 腕 を 伸ばして マルフォイ を 制止 し ながら つぶやいた 。 みて|||うで||のばして|||せいし||| |||arm||reaching|||restrain|||whispered "Look ......," Harry mumbled, extending his arm to restrain Malfoy.

地面 に 純白に 光り輝く もの が あった 。 じめん||じゅんぱくに|ひかりかがやく||| ground||pure white|shining||| There was something shining pure white on the ground. 二 人 は さらに 近づいた 。 ふた|じん|||ちかづいた |||further| They moved even closer together.

まさに ユニコーン だった 。 exactly||was It was a unicorn. 死んで いた 。 しんで| He was dead. ハリー は こんなに 美しく 、 こんなに 悲しい 物 を 見た こと が なかった 。 |||うつくしく||かなしい|ぶつ||みた||| |||beautiful||sad|||||| Harry had never seen anything so beautiful or so sad.

その 長く しなやかな 脚 は 、 倒れた その場で バラリ と 投げ出さ れ 、 その 真珠 色 に 輝く たてがみ は 暗い 落葉 の 上 に 広がって いる 。 |ながく||あし||たおれた|そのばで|||なげださ|||しんじゅ|いろ||かがやく|||くらい|らくよう||うえ||ひろがって| |long|flexible|leg||collapsed|on the spot|limply||thrown|||pear|||shining|mane||dark|fallen leaves||||spread| Its long, supple legs are thrown apart on the spot where it fell, and its pearly mane is spread over the dark foliage.

ハリー が 一 歩 踏み出した その 時 、 ズルズル 滑る ような 音 が した 。 ||ひと|ふ|ふみだした||じ|ずるずる|すべる||おと|| Harry|||step|stepped||moment|slippery|slip|||| Just as Harry took his first step, there was a slurping sound. ハリー の 足 は その場 で 凍りついた 。 ||あし||その じょう||こおりついた ||leg||spot||froze Harry's feet froze on the spot. 平地 の 端 が 揺れた …… そして 、 暗がり の 中 から 、 頭 を フード に スッポリ 包んだ 何 か が 、 まるで 獲物 を あさる 獣 の ように 地面 を はって きた 。 へいち||はし||ゆれた||くらがり||なか||あたま||ふーど|||つつんだ|なん||||えもの|||けだもの|||じめん||| flat land||edge||swayed||darkness||||head||hood||completely|wrapped|||subject marker|just like|prey||search|beast|||ground||crawled| The edge of the plain shook ...... and from the darkness, something with its head completely wrapped in a hood scurried across the ground like a beast foraging for its prey. ハリー 、 マルフォイ 、 ファング は 金縛り に あった ように 立ちすくんだ 。 ||||かなしばり||||たちすくんだ ||||body-bind||||stood still Harry, Malfoy, and Fang stand there as if they're in a bind. マント を 着た その 影 は ユニコーン に 近づき 、 かたわら に 身 を 屈め 、 傷口 から その 血 を 飲み はじめた のだ 。 まんと||きた||かげ||||ちかづき|||み||かがめ|きずぐち|||ち||のみ|| cloak|||that|shadow|||||side||body||bent|wound|||||drank||explanatory tone The cloaked shadow approached the unicorn, bent over and began to drink its blood from the wound.

「 ぎ ゃ ああ ああ アアア ! scream||||aaa "Gee, ah, ah, ah! マルフォイ が 絶叫 して 逃げ出した …… ファング も ……。 ||ぜっきょう||にげだした|| ||screamed||ran away|| Malfoy ran away screaming ...... and Fang ....... フード に 包ま れた 影 が 頭 を 上げ 、 ハリー を 真 正面 から 見た ── 一角 獣 の 血 が フード に 隠れた 顔 から 滴り 落ちた 。 ふーど||つつま||かげ||あたま||あげ|||まこと|しょうめん||みた|いっかく|けだもの||ち||ふーど||かくれた|かお||したたり|おちた hood||wrapped||shadow||head|||||direct|directly|||unicorn|beast||||hood||hidden|face||dripped|fell The hooded shadow raised its head and looked Harry square in the eye - the blood of the unicorn dripping from its hooded face. その 影 は 立ち上がり 、 ハリー に 向かって スルスル と 近寄って きた ── ハリー は 恐ろし さ の あまり 動け なかった 。 |かげ||たちあがり|||むかって|するする||ちかよって||||おそろし||||うごけ| |shadow||||||smoothly||approached||||terrifying||||move| The shadow stood up and slithered toward Harry, who was too frightened to move.

その 時 、 今 まで 感じた こと の ない ほど の 激痛 が ハリー の 頭 を 貫いた 。 |じ|いま||かんじた||||||げきつう||||あたま||つらぬいた ||||felt||||||intense pain||||||pierced At that moment, the most intense pain Harry had ever felt shot through his head. 額 の 傷跡 が 燃えて いる ようだった ── 目 が くらみ 、 ハリー は ヨロヨロ と 倒れかかった 。 がく||きずあと||もえて|||め|||||||たおれかかった forehead||scar||burning|||eyes||dizzy|||unsteadily||started to fall The scar on his forehead seemed to be on fire. 後ろ の 方 から 蹄 の 音 が 聞こえて きた 。 うしろ||かた||ひづめ||おと||きこえて| back||person|from|hoof|possessive particle|||| I could hear hoofbeats coming from behind me. 早足 で かけて くる 。 はやさ あし||| quick pace||| He's coming in fast. ハリー の 真 上 を 何 か が ヒラリ と 飛び越え 、 影 に 向かって 突進 した 。 ||まこと|うえ||なん|||ひらり||とびこえ|かげ||むかって|とっしん| ||true||||||lightly||leaped over||||charged| Something flutters over Harry and rushes toward the shadow.

激痛 の あまり ハリー は 膝 を ついた 。 げきつう|||||ひざ|| intense pain||so much|||knee||fell Harry fell to his knees in extreme pain. 一 分 、 いや 二 分 も 経った だろう か 。 ひと|ぶん||ふた|ぶん||たった|| ||||||passed|| A minute, maybe two. ハリー が 顔 を 上げる と 、 もう 影 は 消えて いた 。 ||かお||あげる|||かげ||きえて| |||||||shadow||had disappeared| When Harry looked up, the shadow was already gone. ケンタウルス だけ が ハリー を 覆う ように 立って いた 。 |||||おおう||たって| centaur|||||covering||| Only the centaur stood over Harry. ロナン と も べイン と も 違う 。 |||べ いん|||ちがう |||Ben|||different Not like Ronan or Bain. もっと 若く 、 明るい 金髪 に 胴 は プラチナブロンド 、 淡い 金 茶色 の パロミノ の ケンタウルス だった 。 |わかく|あかるい|きんぱつ||どう|||あわい|きむ|ちゃいろ||||| more|young|bright|blond||body||platinum blonde|pale|golden|light brown||palomino||| He was a much younger centaur with light blonde hair, platinum blonde torso, and a pale gold-brown palomino.

「 ケガ は ないかい ? けが|| injury||right "Are you hurt? 」 ハリー を 引っ張り 上げて 立た せ ながら ケンタウルス が 声 を かけた 。 ||ひっぱり|あげて|たた|||||こえ|| ||pulled||||while||||| Centauri called out as he pulled Harry up and stood him up.

「 ええ ……、 ありがとう ……。 Yeah, ......, thanks ....... あれ は 何 だった の ? ||なん|| that|||| What was that? ケンタウルス は 答え ない 。 ||こたえ| Centaur does not answer. 信じられ ない ほど 青い 目 、 まるで 淡い サファイア の ようだ 。 しんじ られ|||あおい|め||あわい|さふぁいあ|| |||blue|||pale|sapphire|| Incredibly blue eyes, like pale sapphires. その 目 が ハリー を 観察 して いる 。 |め||||かんさつ|| |||||observing|| His eyes are watching Harry. そして 額 の 傷 に じっと 注が れた 。 |がく||きず|||そそが| |forehead||wound||fixedly|was fixed| And the wound on his forehead was poured intently. 傷跡 は 額 に きわだって 青く 刻まれて いた 。 きずあと||がく|||あおく|きざま れて| scar||forehead||prominently|blue|etched|was The scar was a sharp blue mark on his forehead. 「 ポッター 家 の 子 だ ね ? |いえ||こ|| Potter||||| "You're the Potter boy, aren't you? 早く ハグリッド の ところ に 戻った 方 が いい 。 はやく|||||もどった|かた|| quickly|||||||| We'd better get back to Hagrid. 今 、 森 は 安全 じゃ ない …… 特に 君 に は ね 。 いま|しげる||あんぜん|||とくに|きみ||| |||safe|||especially||||you know Now, the forest is not safe ...... especially for you. 私 に 乗れる かな ? わたくし||のれる| ||able to ride| Do you think I can ride? その方 が 速い から 」 そのほう||はやい| person||fast| Because it's faster."

「 私 の 名 は フィレンツェ だ 」 わたくし||な||| ||||Firenze| "My name is Florence."

前足 を 曲げ 身体 を 低く して ハリー が 乗り やすい ように し ながら ケンタウルス が 言った 。 まえあし||まげ|からだ||ひくく||||のり|||||||いった front leg||bent|body||low||||getting on||||||| Bend your paws and lower your body to make it easier for Harry to ride, the centaur said.

その 時 突然 、 平地 の 反対 側 から 疾走 する 蹄 の 音 が 聞こえて きた 。 |じ|とつぜん|へいち||はんたい|がわ||しっそう||ひづめ||おと||きこえて| ||suddenly|flat ground||opposite|side||sprinting||hooves||||| Suddenly, the sound of hoof beats could be heard coming from the other side of the flat. 木 の 茂み を 破る ように 、 ロナン と ベイン が 現れた 。 き||しげみ||やぶる||||||あらわれた ||thicket||to break||||||appeared Ronan and Bane appeared, breaking through the thicket of trees. 脇腹 が フーフー と 波打ち 、 汗 で 光って いる 。 わきばら||||なみうち|あせ||ひかって| side||whoosh||pulsating|sweat||glistening| My flanks are heaving and glistening with sweat.

「 フィレンツェ ! Florence Florence ! 」 ベイン が 怒鳴った 。 ||どなった ||yelled Bane yelled.

「 何という こと を …… 人間 を 背中 に 乗せる など 、 恥ずかしく ない のです か ? なんという|||にんげん||せなか||のせる||はずかしく||| what||(object marker)|||||to give a ride||embarrassing||| What a thing to say to ......, you have no shame to put a human being on your back. 君 は ただ の ロバ な の か ? きみ||||ろば||| ||||donkey||| Are you just a donkey? 「 この 子 が 誰 だ か わかって る のです か ? |こ||だれ|||||| this||||||||| "Do you know who this girl is? ポッタ 一家 の 子 です 。 |いっか||こ| |family||| I am a child of the Potta family. 一刻 も 早く この 森 を 離れる 方 が いい 」 と フィレンツェ が 言った 。 いっこく||はやく||しげる||はなれる|かた||||||いった moment||||||to leave|||||Florence|| We'd better get out of these woods as soon as possible," Florence said.

「 君 は この 子 に 何 を 話した んです か ? きみ|||こ||なん||はなした|| What did you tell her? フィレンツェ 、 忘れて は いけない 。 |わすれて|| Florence|||not acceptable Florence, we must not forget. 我々 は 天 に 逆らわ ない と 誓った 。 われわれ||てん||さからわ|||ちかった we||heaven||go against|||swore We swore an oath not to defy the heavens. 惑星 の 動き から 、 何 が 起こる か 読み取った はずじゃ ない か ね 」 ベイン が うなる ように 言った 。 わくせい||うごき||なん||おこる||よみとった|||||||||いった planet||movement||||happen||supposed to have read|supposed to||||||groaned|| You should have been able to read what was going to happen from the planet's motion," Bane growled.

「 私 は フィレンツェ が 最善 と 思う こと を して いる んだ と 信じて いる 」 わたくし||||さいぜん||おもう|||||||しんじて| ||||best|||||doing|||||is Ich glaube, dass Florence das tut, was sie für das Beste hält. I believe Florence is doing what she thinks is best."

ロナン は 落ち着か ない 様子 で 、 蹄 で 地面 を 掻き 、 くぐもった 声 で 言った 。 ||おちつか||ようす||ひづめ||じめん||かき||こえ||いった Ronan||not calm||appearance|with|hoof||ground||scratching|muffled||| Ronan scratched the ground with his hoof and said in a muffled voice.

「 最善 ! さいぜん best The best! それ が 我々 と 何の 関わり が ある んです ? ||われわれ||なんの|かかわり||| it||we|||involvement|||explanation What does that have to do with us? ケンタウルス は 予言 さ れた こと に だけ 関心 を 持てば それ で よい ! ||よげん||||||かんしん||もてば||| ||prophecy||||||interest||if||| Centaurs are only concerned with what is predicted! 森 の 中 で さ迷う 人間 を 追いかけて ロバ の ように 走り回る の が 我々 の する こと でしょう か ! しげる||なか||さまよう|にんげん||おいかけて|ろば|||はしりまわる|||われわれ||||| ||||wandering|||chasing|donkey|||running around|||||||| Is it what we do when we run around like donkeys chasing lost humans in the woods? ベイン は 怒って 後足 を 蹴り 上げた 。 ||いかって|あとあし||けり|あげた ||angrily|hind leg||kicked|lifted Bane angrily kicked up his hind legs.

フィレンツェ も 怒り 、 急に 後足 で 立ちあがった ので 、 ハリー は 振り落とさ れ ない ように 必死に 彼 の 肩 に つかまった 。 ||いかり|きゅうに|あとあし||たちあがった||||ふりおとさ||||ひっしに|かれ||かた|| ||anger|suddenly|hind leg||stood up||||to shake off||||desperately|he||shoulder||grabbed Florence, too, became angry and suddenly stood up on her hind legs, so Harry grabbed onto his shoulders desperately to keep from being shaken off.

「 あの ユニコーン を 見 なかった のです か ? |||み||| "Didn't you see that unicorn? 」 フィレンツェ は ベイン に 向かって 声 を 荒げた 。 ||||むかって|こえ||あら げた Florence|||||||raised Florence raised her voice at Bain.

「 なぜ 殺さ れた の か 君 に は わから ない のです か ? |ころさ||||きみ|||||| |killed|||||||||| "You don't know why he was killed? それとも 惑星 が その 秘密 を 君 に は 教えて いない のです か ? |わくせい|||ひみつ||きみ|||おしえて||| or|planet|||secret|(object marker)||||telling||| Or is it that the planet isn't telling you its secrets? ベイン 、 僕 は この 森 に 忍び寄る もの に 立ち向かう 。 |ぼく|||しげる||しのびよる|||たちむかう |I|||||approaching|||to confront Bane, I will confront whatever is creeping into these woods. そう 、 必要 と あら ば 人間 と も 手 を 組む 」 |ひつよう||||にんげん|||て||くむ so|necessary|and|if|if|human|||hand||work Yes, we work with humans when necessary."

フィレンツェ が さっと 向き を 変え 、 ハリー は 必死で その 背 に しがみついた 。 |||むき||かえ|||ひっしで||せ|| ||quickly|direction|(object marker)|changed|||desperately||back||clung Florence turned quickly and Harry clung desperately to her back. 二 人 は ロナン と ベイン を 後 に 残し 、 木立 の 中 に 飛び込んだ 。 ふた|じん||||||あと||のこし|こだち||なか||とびこんだ |||||||after||left|grove||||jumped They left Ronan and Bane behind and jumped into the trees.

何 が 起こって いる の か ハリー に は まったく 見当 が つか なかった 。 なん||おこって||||||||けんとう||| ||happening||||||||idea||couldn't guess| Harry had no idea what was going on.

「 どうして ベイン は あんなに 怒って いた の ? ||||いかって|| ||||angry|| Why was Bane so angry? 君 は いったい 何 から 僕 を 救って くれた の ? きみ|||なん||ぼく||すくって|| |||||||saved|| What in the world did you save me from? フィレンツェ は スピード を 落とし 、 並足 に なった 。 ||すぴーど||おとし|なみ あし|| ||||slowed|walking speed|| Florence slowed down to a crawl. 低い 枝 に ぶつから ない よう 頭 を 低く して いる ように 注意 は した が 、 ハリー の 質問 に は 答え なかった 。 ひくい|えだ||ぶつ から|||あたま||ひくく||||ちゅうい||||||しつもん|||こたえ| low|branch||bumping|||||low||||attention||||||question|||| He was careful to keep his head down to avoid hitting low branches, but he did not answer Harry's question. 二 人 は 黙った まま 、 木立 の 中 を 進んだ 。 ふた|じん||だまった||こだち||なか||すすんだ |||silent||grove||||advanced They remained silent as they walked through the trees. 長い こと 沈黙 が 続いた ので 、 フィレンツェ は もう 口 を ききたく ない のだろう と ハリー は 考えた 。 ながい||ちんもく||つづいた|||||くち||きき たく||||||かんがえた long||silence||continued|||||||to speak||probably doesn't|||| After a long period of silence, Harry assumed that Florence no longer wanted to speak. ところが 、 ひときわ 木 の 生い茂った 場所 を 通る 途中 、 フィレンツェ が 突然 立ち止まった 。 ||き||おいしげった|ばしょ||とおる|とちゅう|||とつぜん|たちどまった however|significantly|||overgrown|place||pass|way|Florence||suddenly| But on the way through a particularly wooded area, Florence suddenly stopped.

「 ハリー ・ ポッター 、 ユニコーン の 血 が 何 に 使わ れる か 知っています か ? ||||ち||なん||つかわ|||しってい ます| |||||||||||know| "Harry Potter, do you know what unicorn blood is used for? 「 う うん 」 ハリー は 突然の 質問 に 驚いた 。 ||||とつぜんの|しつもん||おどろいた ||||sudden|question||surprised Harry was startled by the sudden question. 「 角 と か 尾 の 毛 と か を 魔法 薬 の 時間 に 使った きり だ よ 」 かど|||お||け||||まほう|くすり||じかん||つかった||| antlers|||tail||fur||||magic|magic potion||time||used|just|| "It's a tin with horns and tail hairs used for potion time."

「 それ は ね 、 ユニコーン を 殺す なんて 非情 きわまりない こと だ から な んです 。 |||||ころす||ひじょう|||||| |||||kill||merciless|extremely||||| That's because killing a unicorn is a cruel and inhumane thing to do. これ 以上 失う 物 は 何も ない 、 しかも 殺す こと で 自分 の 命 の 利益 に なる 者 だけ が 、 そのような 罪 を 犯す 。 |いじょう|うしなう|ぶつ||なにも|||ころす|||じぶん||いのち||りえき|||もの||||ざい||おかす this|more|lose||||not|moreover||||oneself||life||benefit|||person||subject marker|such|sin||commit Only those who have nothing more to lose and whose lives would benefit from killing would commit such a crime. ユニコーン の 血 は 、 たとえ 死 の 淵 に いる 時 だって 命 を 長らえ させて くれる 。 ||ち|||し||ふち|||じ||いのち||ながらえ|さ せて| ||||even if|death||abyss|||||life||prolong|| Unicorn blood can prolong your life even when you're on the verge of death. でも 恐ろしい 代償 を 私 わ なければ なら ない 。 |おそろしい|だいしょう||わたくし|||| however|terrifying|price||||||must But you have to pay a terrible price. 自ら の 命 を 救う ため に 、 純粋 で 無防備な 生物 を 殺害 する のだ から 、 得られる 命 は 完全な 命 で は ない 。 おのずから||いのち||すくう|||じゅんすい||むぼうびな|せいぶつ||さつがい||||え られる|いのち||かんぜんな|いのち||| oneself||life||save|||pure||defenseless|living creature||killing||||obtained|life||complete||||not The life you gain is not a perfect life, because you are killing a pure and defenseless creature to save your own life. その 血 が 唇 に 触れた 瞬間 から 、 その もの は 呪わ れた 命 を 生きる 、 生き ながら の 死 の 命 な のです 」 |ち||くちびる||ふれた|しゅんかん|||||のろわ||いのち||いきる|いき|||し||いのち|| |||lips||touched|moment|||||cursed||||to live|live|||death||||explanatory tone From the moment its blood touches its lips, it lives a cursed life, a life of living while it dies.

フィレンツェ の 髪 は 月 明かり で 銀色 の 濃淡 を つくり出して いた 。 ||かみ||つき|あかり||ぎんいろ||のうたん||つくりだして| ||hair||moon|moonlight||silver||light and shadow||creating|was Florence's hair was shaded silver by the moonlight. ハリー は その 髪 を 後ろ から 見つめた 。 |||かみ||うしろ||みつめた Harry||||||| Harry stared at his hair from behind.

「 いったい 誰 が そんなに 必死に ? |だれ|||ひっしに ||||desperately Who on earth would be so desperate? 」 ハリー は 考え ながら 話した 。 ||かんがえ||はなした Harry thought as he spoke. 「 永遠に 呪わ れる んだったら 、 死んだ 方 が ましだ と 思う けど 。 えいえんに|のろわ|||しんだ|かた||||おもう| eternally|cursed||if|died|||better||| "If I'm going to be cursed forever, I'd rather be dead. 違う ? ちがう different No? 「 その とおり 。 |correct As it is . しかし 、 他の 何 か を 飲む まで の 間 だけ 生き長らえれば よい と したら ── 完全な 力 と 強 さ を 取り戻して くれる 何 か ── 決して 死ぬ こと が なくなる 何 か 。 |たの|なん|||のむ|||あいだ||いきながらえれば||||かんぜんな|ちから||つよ|||とりもどして||なん||けっして|しぬ||||なん| |other||||drink|until|||only|if one could survive|||if|complete|||strength|||to regain||||never|to die|||will not die||something But what if you could only live long enough to drink something else, something that would restore you to full strength and power, something that would never kill you? ポッター 君 、 今 この 瞬間 に 、 学校 に 何 が 隠されて いる か 知っています か ? |きみ|いま||しゅんかん||がっこう||なん||かくさ れて|||しってい ます| ||now||moment|at|school||||hidden|||| Mr. Potter, do you know what is hidden in the school at this very moment? 「『 賢 者 の 石 』── そう か ── 命 の 水 だ ! かしこ|もの||いし|||いのち||すい| wise||||||life||| "The Stone of the Philosopher... yes, that's right... the water of life! だけど いったい 誰 が ……」 ||だれ| But who in the world is ......"

「 力 を 取り戻す ため に 長い 間 待って いた の が 誰 か 、 思い浮かば ないで す か ? ちから||とりもどす|||ながい|あいだ|まって||||だれ||おもいうかば||| ||to regain|||||||||||comes to mind||| Do you have any idea who has been waiting so long to get their power back? 命 に しがみついて 、 チャンス を うかがって きた の は 誰 か ? いのち|||ちゃんす||||||だれ| life||clinging|chance||waiting|||||question marker Who has been clinging to life, waiting for a chance? ハリー は 鉄 の 手 で 突然 心臓 を わしづかみ に さ れた ような 気 が した 。 ||くろがね||て||とつぜん|しんぞう|||||||き|| ||iron||hand||suddenly|heart||seized||||||| Harry felt an iron hand suddenly grab hold of his heart. 木々 の ざわめき の 中 から 、 ハグリッド に 会った あの 夜 、 初めて 聞いた 言葉 が よみがえって きた 。 きぎ||||なか||||あった||よ|はじめて|きいた|ことば||| trees||murmur||||||||night|first||word||came back| The murmur of the trees brought back to me the first words I had heard that night I met Hagrid.

── あや つ が 死んだ と いう 者 も いる 。 |||しんだ|||もの|| rumor|particle|||||person||there Some say Ayatsu is dead. おれ に 言わ せりゃ 、 くそ くらえ だ 。 ||いわ|||| I|||if|shit|take| If you ask me, fuck you. やつ に 人間 らし さ の かけら でも 残って いれば 死ぬ こと も あろう さ ── ||にんげん||||||のこって||しぬ|||| ||human|like|quotation particle||fragment||remaining|if there is|die|||might|emphasis If he has even a shred of humanity left in him, he will die.

「 それ じゃ ……」 ハリー の 声 が しわがれた 。 ||||こえ|| ||||voice||hoarse Then ......," Harry's voice trailed off. 「 僕 が 、 今 見た の は ヴォル ……」 ぼく||いま|みた||| I|||saw|||Vol I just saw Vol ......

「 ハリー 、 ハリー 、 あなた 大丈夫 ? |||だいじょうぶ "Harry, Harry, are you all right? ハーマイオニー が 道 の むこう から かけて きた 。 ||どう||||| ||road||||| Hermione called from over the road. ハグリッド も ハーハ 一言 いながら その 後ろ を 走って くる 。 |||いちげん|||うしろ||はしって| Hagrid||giant|word|while||||| Hagrid comes running behind him, saying "Ha ha!

「 僕 は 大丈夫だ よ 」 ぼく||だいじょうぶだ| I'm fine.

ハリー は 自分 が 何 を 言って いる の か ほとんど わから なかった 。 ||じぶん||なん||いって|||||| Harry could hardly understand what he was saying.

「 ハグリッド 、 ユニコーン が 死んで る 。 |||しんで| "Hagrid, the unicorn is dead. 森 の 奥 の 開けた ところ に いた よ 」 しげる||おく||あけた|||| ||deep part|||||| We were out in the open, deep in the woods."

「 ここ で 別れましょう 。 ||わかれ ましょう ||let's part "Let's split up here. 君 は もう 安全だ 」 きみ|||あんぜんだ you|||safe You're safe now."

ハグリッド が ユニコーン を 確かめ に 急いで 戻って いく の を 見 ながら フィレンツェ が つぶやいた 。 ||||たしかめ||いそいで|もどって||||み|||| ||||to confirm|||||||||||muttered Florence mumbled as she watched Hagrid rush back to check on the unicorn.

ハリー は フィレンツェ の 背中 から 滑り 降りた 。 ||||せなか||すべり|おりた ||||||slid|slid down Harry slipped off Florence's back.

「 幸運 を 祈ります よ 、 ハリー ・ ポッター 。 こううん||いのり ます||| good luck||I pray||| Good luck, Harry Potter. ケンタウルス で さえ も 惑星 の 読み を 間違えた こと が ある 。 ||||わくせい||よみ||まちがえた||| ||even||planet||reading||mistaken||| Even Centauri once mispronounced a planet. 今回 も そう なります ように 」  フィレンツェ は 森 の 奥 探 く へ 緩やかに 走り去った 。 こんかい|||なり ます||||しげる||おく|さが|||ゆるやかに|はしりさった this time||||as|||||depth|ventured|deep||gradually|ran off Florence drove off gently into the depths of the forest. ブルブル 震えて いる ハリー を 残して ……。 ぶるぶる|ふるえて||||のこして shivering|trembling||||leaving Leave a trembling Harry at .......

皆 の 帰り を 待って いる うち に 、 ロン は 真っ暗に なった 談話 室 で 眠り 込んで しまった 。 みな||かえり||まって||||||まっくらに||だんわ|しつ||ねむり|こんで| everyone||||waiting for|||while|||completely dark||conversation|room||sleep|asleep|(he) ended up While waiting for the others to return, Ron fell asleep in the darkened common room. ハリー が 乱暴に 揺り動かして 起こそう と した 時 、 クィディッチ だ の ファウル だの と 寝言 を 叫んだ 。 ||らんぼうに|ゆりうごかして|おこそう|||じ||||ふぁうる|||ねごと||さけんだ ||roughly|shaking|tried to wake|||||||foul|quotation particle||sleep talk||yelled When Harry tried to wake him up by shaking him violently, he yelled "Quidditch" and "foul" in his sleep. しかし 、 ハリー が ハーマイオニー と 一緒に 、 森 であった こと を 話す うち に ロン は すっかり 目 を 覚ます こと に なった 。 |||||いっしょに|しげる||||はなす||||||め||さます||| |||||||||||||||completely|||wake up||| But as Harry and Hermione talked about what had happened in the forest, Ron was completely awakened.

ハリー は 座って いられ なかった 。 ||すわって|いら れ| Harry couldn't sit still. まだ 震え が 止まら ず 、 暖炉 の 前 を 行ったり 来たり した 。 |ふるえ||とまら||だんろ||ぜん||おこなったり|きたり| |trembling||not stop||fireplace||||going|coming| Still shaking, I paced back and forth in front of the fireplace.

「 スネイプ は ヴォルデモート の ため に あの 石 が 欲しかった んだ …… ヴォルデモート は 森 の 中 で 待って いる んだ …… 僕たち 、 今 まで ずっと 、 スネイプ は お 金 の ため に あの 石 が 欲しい んだ と 思って いた ……」 |||||||いし||ほしかった||||しげる||なか||まって|||ぼくたち|いま||||||きむ|||||いし||ほしい|||おもって| Snape wanted the Stone for Voldemort. ...... Voldemort is waiting in the woods. ...... We always thought Snape wanted the Stone for the money. ......

「 その 名前 を 言う の は やめて くれ ! |なまえ||いう|||| Stop saying that name! ロン は ヴォルデモート に 聞か れる の を 恐れる か の ように 、 こわごわ ささやいた 。 ||||きか||||おそれる||||| ||||||||feared||||timidly|whispered Ron whispered stiffly, as if afraid Voldemort would hear.

ハリー の 耳 に は 入ら ない 。 ||みみ|||はいら| ||ears|||| Harry will never hear about it.

「 フィレンツェ は 僕 を 助けて くれた 。 ||ぼく||たすけて| Florence||||| Florence saved my life. だけど それ は いけない こと だった んだ …… ベイン が ものすごく 怒って いた …… 惑星 が 起こる べき こと を 予言 して いる のに 、 それ に 干渉 する なって 言って た …… 惑星 は ヴォルデモート が 戻って くる と 予言 して いる んだ …… ヴォルデモート が 僕 を 殺す なら 、 それ を フィレンツェ が 止める の は いけないって 、 ベイン は そう 思った んだ …… 僕 が 殺さ れる こと も 星 が 予言 して た んだ 」 「 頼む から その 名前 を 言わ ないで ! ||||||||||いかって||わくせい||おこる||||よげん||||||かんしょう|||いって||わくせい||||もどって|||よげん||||||ぼく||ころす||||||とどめる|||いけない って||||おもった||ぼく||ころさ||||ほし||よげん||||たのむ|||なまえ||いわ| but|||||was|explanatory particle||||angry||planet||happen|should|||prophecy||||that||interference||||was|planet|||||||predicted||||||||||||||stop|||wrong|Bane||||explanatory particle|||||||star||predicted||||please|||||| But it was the wrong thing to do. ...... Bane was very angry. ...... He told me not to interfere with the planet's prediction of what was going to happen. ...... The planet predicted Voldemort's return. ...... If Voldemort was going to kill me, Florence couldn't stop him, he thought. ...... The stars predicted I would be killed, too! 」 ロン が シーッ と いう 口調 で 頼んだ 。 |||||くちょう||たのんだ ||quietly|||tone||asked Ron asked in a "shhhh" tone of voice.

「 それ じゃ 、 僕 は スネイプ が 石 を 盗む の を ただ 待って れば いい んだ 」 ||ぼく||||いし||ぬすむ||||まって||| ||||||||steal|||||if I just wait||explanatory tone Then all I have to do is wait for Snape to steal the Stone.

ハリー は 熱 に 浮かされた ように 話し 続けた 。 ||ねつ||うかされた||はなし|つづけた ||fever||fever-induced|||continued Harry continued to talk as if he were in a fever.

「 そし たら ヴォルデモート が やってきて 僕 の 息の根 を 止める …… そう 、 それ で ベイン は 満足 する だろう 」 |||||ぼく||いきのね||とどめる||||||まんぞく|| if||||came|||life||||||||satisfied|| "And then Voldemort will come and choke me out ...... and then Bane will be satisfied."

ハーマイオニー も 怖がって いた が 、 ハリー を 慰める 言葉 を かけた 。 ||こわがって|||||なぐさめる|ことば|| ||afraid|||||comfort|words|| Hermione was scared, too, but she said something comforting to Harry.

「 ハリー 、 ダンブルドア は 『 あの 人 』 が 唯一 恐れて いる 人 だって 、 みんな が 言って る じゃ ない 。 ||||じん||ゆいいつ|おそれて||じん||||いって||| |Dumbledore|||||only|feared||||||||| "Harry, everyone says Dumbledore is the only person he's afraid of. ダンブルドア が そば に いる かぎり 、『 あの 人 』 は あなた に 指 一 本 触れる こと は でき ない わ 。 |||||||じん||||ゆび|ひと|ほん|ふれる||||| Dumbledore|||||as long as||||||finger||book|touch||||| As long as Dumbledore is around, he can't lay a finger on you. それ に 、 ケンタウルス が 正しい なんて 誰 が 言った ? ||||ただしい||だれ||いった that||centaur||right||||said Besides, who said Centaur is right? 私 に は 占い みたいな もの に 思える わ 。 わたくし|||うらない||||おもえる| I|||fortune-telling||||seems like|sentence-ending particle It seems like fortune-telling to me. マクゴナガル 先生 が おっしゃった でしょう 。 |せんせい||| McGonagall|||said|probably McGonagall told you that, didn't she? 占い は 魔法 の 中 でも 、 とっても 不正確な 分野 だって 」 うらない||まほう||なか|||ふせいかくな|ぶんや| fortune-telling|||||||inaccurate|field| Fortune-telling is a very inaccurate branch of magic."

話し込んで いる うち に 、 空 が 白み はじめて いた 。 はなしこんで||||から||しらみ|| lost in conversation||||sky||beginning to turn white|| While we were talking, the sky was beginning to turn white. ベッド に 入った とき に は 三 人 と も クタクタ で 、 話し すぎて 喉 が ヒリヒリ した 。 べっど||はいった||||みっ|じん|||||はなし||のど||ひりひり| ||||||||||exhausted|||too|throat||tingling| By the time we got into bed, all three of us were exhausted and our throats were burning from talking so much. だが その 夜 の 驚き は まだ 終わって は い なかった 。 ||よ||おどろき|||おわって||| ||||surprise|||over||| But the surprises of the night were not over yet.

ハリー が シーツ を めくる と 、 そこ に は きちんと 畳ま れた 透明 マント が 置いて あった 。 ||しーつ||||||||たたま||とうめい|まんと||おいて| ||sheets||turn|||||neatly|folded||transparent|||placed| Harry turned down the sheets to find a neatly folded invisibility cloak. 小さな メモ が ピン で 止めて ある 。 ちいさな|めも||ぴん||とどめて| |memo||pin||pinned| A small note is pinned to it.

「 必要な 時 の ため に 」 ひつような|じ||| necessary||||for "In case of need."