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世界の昔話, ハエとミツバチ

ハエ と ミツバチ

ハエ と ミツバチ

むかし むかし 、 二 人 の 姉妹 ( しまい ) がい ました 。 妹 の 名前 は ブンブンブン で 、 姉 の 名前 は ウウウウウ です 。 妹 の ブンブンブン は 、 それはそれは 働き者 で 、 食べ物 が ない 寒い 冬 の ため に せっせと 食べ物 を 集めて まわり ました 。 しかし 姉さん の ウウウウウ は 先 の 事 は 何も 考え ず に 、 毎日 遊んで ばかりです 。

ある 日 、 ブンブンブン が 言い ました 。 「 ねえ 、 お 姉さん 、 そんなに なまけて ばかり いる と 、 今に きっと 困る わ 。 だって 食べ物 が ない 冬 は 、 とても 長い の よ 。 ミツ の ある 花 なんか 、 どこ を 探して も あり は し ない わ 」 でも ウウウウウ は 、 のんき そうに 言い ました 。 「 まあ 、 あなた ったら 若い くせ に 、 そんな 先 の 心配 ばかり して いる なんて どうかして る わ 。 寒く なれば なった で 、 どうにか なる もの よ 。 ・・・ そう ねえ 、 わたし の 妹 は 働き者 です もの 。 きっと 、 おいしい ミツ を ごちそう して くれる わ 」 「 まあ 、 お 姉さん たら 。 わたし だって 、 遊び たい の を がまん して 働いて いる の よ 。 せっかく 集めた ミツ を 、 なまけ者 の お 姉さん に 取ら れて しまう なんて 、 とんでもない 事 だ わ 」 やがて 妹 は 、 姉さん と 別れて 暮らす 事 に し ました 。

さて 、 食べ物 の ない 、 寒い 冬 が やって 来 ました 。 妹 は 蓄えて ある ミツ を 食 ベ て 、 のんびり と 暮らして い ました 。

ある 日 、 姉さん が 妹 の 家 の 戸 を 叩き ました 。 「 お 願い だ から 、 食 ベ 物 を めぐんで ちょうだいな 。 お腹 が 空いて 死に そうな の 」 それ は 、 とても あわれな 姿 でした 。 やがて なまけ者 の 姉さん は 、 バツ と して ハエ に 変わり 、 働き者 の 妹 は ミツバチ に なり ました 。

おしまい


ハエ と ミツバチ ||みつばち Flies and Bees

ハエ と ミツバチ ||みつばち

むかし むかし 、 二 人 の 姉妹 ( しまい ) がい ました 。 ||ふた|じん||しまい||| 妹 の 名前 は ブンブンブン で 、 姉 の 名前 は ウウウウウ です 。 いもうと||なまえ||||あね||なまえ||| 妹 の ブンブンブン は 、 それはそれは 働き者 で 、 食べ物 が ない 寒い 冬 の ため に せっせと 食べ物 を 集めて まわり ました 。 いもうと|||||はたらきもの||たべもの|||さむい|ふゆ|||||たべもの||あつめて|| しかし 姉さん の ウウウウウ は 先 の 事 は 何も 考え ず に 、 毎日 遊んで ばかりです 。 |ねえさん||||さき||こと||なにも|かんがえ|||まいにち|あそんで|ばかり です

ある 日 、 ブンブンブン が 言い ました 。 |ひ|||いい| 「 ねえ 、 お 姉さん 、 そんなに なまけて ばかり いる と 、 今に きっと 困る わ 。 ||ねえさん||||||いまに||こまる| だって 食べ物 が ない 冬 は 、 とても 長い の よ 。 |たべもの|||ふゆ|||ながい|| ミツ の ある 花 なんか 、 どこ を 探して も あり は し ない わ 」   でも ウウウウウ は 、 のんき そうに 言い ました 。 みつ|||か||||さがして|||||||||||そう に|いい| 「 まあ 、 あなた ったら 若い くせ に 、 そんな 先 の 心配 ばかり して いる なんて どうかして る わ 。 |||わかい||||さき||しんぱい||||||| 寒く なれば なった で 、 どうにか なる もの よ 。 さむく||||||| ・・・ そう ねえ 、 わたし の 妹 は 働き者 です もの 。 ||||いもうと||はたらきもの|| きっと 、 おいしい ミツ を ごちそう して くれる わ 」 「 まあ 、 お 姉さん たら 。 ||みつ||||||||ねえさん| わたし だって 、 遊び たい の を がまん して 働いて いる の よ 。 ||あそび||||||はたらいて||| せっかく 集めた ミツ を 、 なまけ者 の お 姉さん に 取ら れて しまう なんて 、 とんでもない 事 だ わ 」   やがて 妹 は 、 姉さん と 別れて 暮らす 事 に し ました 。 |あつめた|みつ||なまけもの|||ねえさん||とら|||||こと||||いもうと||ねえさん||わかれて|くらす|こと|||

さて 、 食べ物 の ない 、 寒い 冬 が やって 来 ました 。 |たべもの|||さむい|ふゆ|||らい| 妹 は 蓄えて ある ミツ を 食 ベ て 、 のんびり と 暮らして い ました 。 いもうと||たくわえて||みつ||しょく|||||くらして||

ある 日 、 姉さん が 妹 の 家 の 戸 を 叩き ました 。 |ひ|ねえさん||いもうと||いえ||と||たたき| 「 お 願い だ から 、 食 ベ 物 を めぐんで ちょうだいな 。 |ねがい|||しょく||ぶつ||| お腹 が 空いて 死に そうな の 」   それ は 、 とても あわれな 姿 でした 。 おなか||あいて|しに|そう な||||||すがた| やがて なまけ者 の 姉さん は 、 バツ と して ハエ に 変わり 、 働き者 の 妹 は ミツバチ に なり ました 。 |なまけもの||ねえさん||ばつ|||||かわり|はたらきもの||いもうと||みつばち|||

おしまい