ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (10)
( アルベルト ) 確かに この 光景 は 尊い
( グレン ) だ ろ ? 水着 は 最高 だ よ なあ
ほぼ みんな 順調 に 育って る し ~
誰 が 水着 の 話 を し て いる
これ が お前 の 守り たかった 光景 な の だ ろ う ? グレン
さあ な
( シス ティーナ ) 先生 !
おう ! 白 猫 !
( アルベルト ) ん …
ん っ ありがとう ござい ます !
似 てる な … N ( グレン ) う っ … は あ ! ?
セラ = シルヴァース に
( シス ティーナ ) え いっ !
あ はっ フッ …
♪~
~♪
( 大 導 師 ) “ プロジェクト ・ リヴァ イブラ イフ ” の 一 件 から 推察 し て ―
エルミ アナ 王女 の 力 は ほぼ 完成 し た と 見て い い かな
( エレノア ) はい さて これ から いかが いたし ま しょ う か 大 導 師 様
( 大 導 師 ) しばらく 静観 する と しよ う
( エレノア ) かしこまり まし た です が 組織 内 部 で ―
エルミ アナ 王女 の 転生 を もくろ ん で いる 者 が おり ます
それ に つい て は ?
( 大 導 師 ) 君 の 判断 で 処理 し たまえ
( エレノア ) はい
( 大 導 師 ) 君 たち の 生き様 が 僕 の 物語 を 作る の だ から
( レナード ) よく 来 て くれ た ねえ !
( フィリアナ ) さあ 遠慮 なさら ず 召し上がれ
ロースト ビーフ は お 好き かな ?
他 に 食べ たい もの が あれ ば なんなり と 言って くれ
お 父 様 お 母 様 リィエル は ちょっぴり 内気 な の
我が家 の テンション で 迫る の は …
( レナード ) ほう つまり 食事 が 口 に 合わ ない わけ で は ない と ?
( ルミア ) ええ ( レナード ) よかった ~ !
お 父さん 心配 し ちゃ った ぞ お !
あなた ったら あ !
( シス ティーナ ・ ルミア ) う う ふ ふ …
リィエル さん シス ティーナ と ルミア は
いつも グレン 先生 の 事 を 楽し そう に 話し て くれる の よ
あなた も 好き な の ? 先生 の 事
( リィエル ) グレン が い ない と 始まら ない
まあ そう な の ! やっぱり すごく 優秀 な 方 な の ね !
いや あ そういう 意味 で は ない と 思う ん だ けど …
( ルミア ) う ふ ふ …
ほら スープ も 飲 ん で サラダ も 食べ なさい
お 父 様 いくら なんでも そんなに 食べ られ ない から
フー フー
( シス ティーナ ・ ルミア ) う ふ っ
( フィリアナ ) そう そう あした から また 私 たち は 帝都 に 赴く の で 留守 に する わ
そう 気 を つけ て ね
おや そう いえ ば …
なんか すごく 大事 な 事 を シス ティーナ に 伝え なく て は と 思って い た の だ が …
そう ?
シス ティーナ あの …
ん ?
この 前 の 事 …
大丈夫 よ
でも ちゃん と 謝って ない から …
( シス ティーナ ) もう いい の
ごめん … ありがとう
2 人 は 大切 な … 友達
( シス ティーナ ) あっ ! ああ …
あ あっ すみません あ アルフォネア 教授 …
( セリカ ) メルガリウス の 天空 城 …
お じい 様 も 著名 な 研究 家 で あった な
はい
でき れ ば 祖父 の 遺志 を 継ぎ たい と 思って い て
私 に できる か 不安 な ん です けど …
“ 何 か 成す 者 と は 歩み 続ける 愚者 で ある ”
“ 成せ ぬ 者 と は 歩み を 止め た 賢 者 で ある ”
誰 の 言葉 です か ?
( セリカ ) 私 の だ 頑張れ
“ 何 か 成す 者 と は 歩み 続ける 愚者 で ある ” か …
( セリカ ) また 行か ね ば なら ん な この 地下 迷宮 に …
よ お
う わ っ
( グレン ) おい !
( シス ティーナ ) 先生 が 図書 館 って 似合わ ない です ね
ん な わけな い だ ろ う 知識 が 服 を 着 て 歩 い て いる 俺 だ ぞ
反論 する の も 面倒 です
つま ん ねえ の
そう いえ ば … N ( シス ティーナ ) なん です か ?
この 前 死 に かけ た 時
俺 に 白 魔 儀 “ リヴァイヴァー ” を やって くれ た の って お前 だった ん だって な
あ … !
一応 礼 を 言って おか ない と な サンキュー
お なんで そんな 顔 赤く なって ん だ ?
う … う …
( ルミア ) シス ティ どうか し た の ?
( リィエル ) グレン が 泣か し た の ?
シス ティーナ と ルミア は 私 が 守る !
違う 違う !
“ 万象 に 希 ( こい ね が ) う ・ 我が 腕 手 ( かい な ) に ・ N 剛 毅 ( ご うき ) なる 刃 ( やい ば ) を ”
( グレン ) だ から 違う って ~ おお っ !
待て ~ ! 俺 の 話 を う わ っ ちょ っ !
それ ダメ … あ ~ ! グッ !
イッ ! う わ あ ~ !
危ない ! ( ルミア ) ああ !
( レオス ) “ 豪 壮 なる 風 の 流れよ ”
( グレン ) う う う お お ー っ お ! ?
( レオス ) あっ は は この 学院 に 着 い て 真っ先 に 君 に 会え る なんて ね シス ティーナ
あ あなた は …
なん だ あ … この 空気
( レオス ) 私 は レオス レオス = クライ トス
このたび この 学院 に 招か れ た 特別 講師 で
そこ に いる シス ティーナ の 婚約 者 です
( グレン ) え ! ?
( リィエル ) え ! ? ( ルミア ) は ?
( 3 人 ) え えー っ !
あっ 思い出し た
えっ ?
レオス 君 が 来る よ って シス ティ に 伝え なきゃ いか ん かった
あ ~ そう いえ ば
ち ょ ちょっと レオス ! あなた 何 を 言って る の ! ?
あっ は は は 私 たち は かつて 将来 を 誓い合った 仲 じゃ ない です か
( シス ティーナ ) あ あれ は … 子ども の 頃 の 冗談 …
お前 それ マジ で 言って ん の ? やめ とけ って
こい つと くっつく なんて 人生 の 墓場 入り って レベル じゃ ねえ ぞ
どういう 意味 です か !
私 の 将来 の 伴侶 を 侮辱 する よう な 言葉 は 慎 ん で いただけ ます か
( グレン ) ぐう … N ( シス ティーナ ) 待って レオス
グレン 先生 は その … N 冗談 って いう か
グレン 先生 … なるほど
( レオス ) あなた が グレン = レーダス さん です か
なんで 俺 の 事 知って る ん だ よ
私 が 講師 を 勤める クライ トス 魔術 学院 でも
あなた の 事 は うわさ に なって い ます ので
アルザーノ 帝国 魔術 学院 に 突如 現れ た 期待 の 新人 講師
習得 呪文 数 を 競う 昨今 の 詰め込み 魔術 教育 に 反 し ―
呪文 を 根本 的 に 理解 し 実践 に 生かす 事 に 重き を 置く ―
なかなか 珍しい タイプ の 講師 だ と か
あなた の 講義 ぜひ 一 度 拝聴 し て み たい と 思って い まし た
そんな 大層 な もん じゃ ねえ ん だ が な
( リック ) レオス = クライ トス 伯爵 家 の 次代 当主 候補
( ハーレイ ) 帝国 総合 魔術 学会 で 話題 の 有名 人 じゃ ない です か !
( リック ) 病気 で 長期 療養 中 の 講師 の 欠員 補充 に
よもや こんな 優秀 な 講師 を 派遣 し て くれる と は
( ハーレイ ) まったく 僥倖 ( ぎょ う こ う ) で し た な
なんで それ 程 の やつ が 来る 事 に なった ん だ ? おかしく ない か ?
まあ 確かに
不安 か ? 貴 様 の バカ 弟子 が レオス 殿 に よって 立場 を 奪わ れる の が
そう だったら 気楽 な ん だ が な
( レオス ) 私 は 今 でも 本気 です よ シス ティーナ
あなた を 心から 愛 し て い ます
( 生徒 たち ) おお ー !
う う …
よかった じゃ ねえ か 白 猫 ! お前 み て え な 生意気 な やつ に お 熱 と か
普通 あり え ねえ から なあ
いや あ “ 蓼 ( たで ) 食う 虫 も 好き好き ” と は よく 言った もん だ
お そうだ この 話 うまく まとまったら
俺 が 結婚 披露宴 で 祝辞 を 述べ て やって も いい …
( グレン ) ぎ ゃ ああ ! ( シス ティーナ ) この バカアァ !
シス ティーナ かなり 怒って る なんで ?
( ルミア ) あ は は は …
なんか 大 変な 事 に なって き ちゃ った なあ
( レオス ) これ まで この ツァイザー の ―
魔力 エネルギー 変換 効率 式 を ―
解説 し て き た わけ です が ―
今日 ( こん に ち ) まで 帝国 で 採用 さ れ て いる 軍用 攻 性 呪文 ( アサルト ・ スペル ) の ほとんど が ―
“ 炎熱 ” “ 冷気 ” “ 電撃 ” の 3 属 で 占め られ て いる 事 が ―
これ で 皆さん も 理解 でき た か と 思い ます
“ ショック ・ ボルト ” の よう な 初等 の 呪文 で あって も
私 の 講義 を 理解 すれ ば その 威力 は 格段 に 向上 する でしょ う
( カッシュ ) う わ あ …
軍用 魔術 に おい て 風 の 呪文 は 弱い
軍用 魔術 に おい て 風 の 呪文 は 弱い
軍用 魔術 に おい て 風 の 呪文 は 弱い
( リィエル の 寝息 )
しかし 利点 も あり ます 次回 は その 点 に つい て 話す 事 に し ま しょ う
しかし 利点 も あり ます 次回 は その 点 に つい て 話す 事 に し ま しょ う
( 終業 の チャイム )
( 終業 の チャイム )
時間 です ね ご 清 聴 ありがとう ござい まし た
( 終業 の チャイム )
時間 です ね ご 清 聴 ありがとう ござい まし た
( 生徒 たち の 歓声 と 拍手 )
( グレン ) 完璧 だ
軍 の 一般 魔 導 兵 の 半分 以上 が いまいち 理解 し て い ない ―
物理 作用 力 理論 ( マテリアル ・ フォース ) を ―
ペー ペー の 生徒 たち に 完璧 に 理解 さ せ や がった
だが いくら なんでも この 内容 は 早 すぎる だ ろ
出来 の いい 生徒 なら “ ショック ・ ボルト ” で すら ―
やり 方 次第 で 人 を 殺せ る 事 に 気付 い ち まった はず だ
だが こいつ ら は まだ ―
大きな 力 の 持つ 意味 も それ が もたらす 結果 も ―
知識 と して 知って る だけ で 何一つ 実感 が 伴って い ない
やっぱり こういう 授業 は あまり 認め たく あり ませ ん か ?
( グレン ) まあ な
先生 は 常日頃 “ 力 の 意味 と 使い 方 を よく 考えろ ”
“ 力 に 使わ れる な ” と おっしゃい ます けど
今 は その 意味 が 分かる 気 が し ます
大丈夫 です よ 少なくとも 先生 の 教え を 受け た 生徒 で
間違える 人 は い ませ ん
別に なんか あの イケメン が 思った 以上 に やる よう だ から
嫉妬 し てる だけ だ し
よかった な 白 猫 ! マジ で いい 買い物 し た な
よかった な 白 猫 ! マジ で いい 買い物 し た な
( シス ティーナ ) あ …
よかった な 白 猫 ! マジ で いい 買い物 し た な
ふう … しつこい !
( レオス ) シス ティーナ どう で し た か ? きたん の ない 意見 が 聞き たい です ね
えっ … その とても すばらしかった わ
それ は よかった 何せ あなた は 講師 泣か せ と して 有名 な よう です から
う っ … それ は …
あなた に ふさわしい 夫 と して まずは 第 1 関門 突破 でしょう か ?
だから そういう 事 を 人前 で 言う の は …
( カッシュ ・ セシル ) ヒューヒュー ! ( シス ティーナ ) う …
シス ティーナ 少し 外 を 一緒 に 歩き ませ ん か ?
あなた と 話し たい 事 が あり ます
う … それ は 今 で なく ちゃ ダメ な の ?
今 で なく て も かまい ませ ん が
いずれ 話さ なけ れ ば なら ない 重要 な 事 です
ルミア ごめん ちょっと 行って くる ね
う うん …
では
( ルミア ) あ …
先生 … N ( グレン ) なん だ ?
1 つ お 願い が ある ん です が …
ん ?
こうして 2 人 で 歩 い て いる と 思い出し ませ ん か ? 昔 の 事 を
そう ね …
( レオス ) 時 の 流れ と いう もの は 残酷 です ね
あれほど こんな 関係 が ずっと 続く ん だ と 信じ て 疑わ なかった のに
( シス ティーナ ) そう ね このまま 時 の 流れ に 任せ れ ば
きっと 私 と あなた の 関係 は 子ども の 頃 の 楽しかった 思い出 と なって
いずれ 気 に も 留め なく なる でしょ う ね
なんで 俺 が 他人 の 恋 路 を のぞき見 せ に ゃ なら ん の だ
なんで 俺 が 他人 の 恋 路 を のぞき見 せ に ゃ なら ん の だ
( ルミア ) あ …
なんで 俺 が 他人 の 恋 路 を のぞき見 せ に ゃ なら ん の だ
ごめんなさい
俺 こういう の 興味 ねえ ん だ よ なあ
( レオス ) 思い出 を 単なる 思い出 に せ ず に 済む 方法 も ある と 思い ます
シス ティーナ ( シス ティーナ ) あ あ …
私 と 結婚 し て ください
あ あ …
う おお ー っ ! あの 男 いきなり 結婚 申し込み や がった !
さあ 盛り上がって まいり まし た ~ !
( ルミア ) は あ … N ( グレン ) ん ?
どう し た ? ルミア
よく 分から ない ん です が 何 か 嫌 な 予感 が
やれやれ 女 の 勘 って や つか あ ?
ま それ は 置 い と い て 今 は これ が 面白 すぎる ぜ !
わ 私 は …
ごめんなさい レオス その 結婚 の 申し出 は 受け られ ない わ
何 ?
何 ?
どうして ?
お じい 様 と 約束 し た の
メルガリウス の 天空 城 の 謎 を 解く って
その ため に は もっと たくさん の 魔術 を 勉強 し なけ れ ば なら ない の
その ため に は もっと たくさん の 魔術 を 勉強 し なけ れ ば なら ない の
( レオス ) フッ
( レオス ) フッ
( レオス ) フッ
だから …
あっ は は は … 相変わらず です ね
あなた は まだ そんな 夢 み たい な 事 を 言って いる の です か ?
( シス ティーナ ) えっ ?
魔 導 考古 学
古代 遺跡 の 探索 や アーティファクト の 発掘
究極 的 に は 古代 文明 の 謎 を 解き明かし 古代 魔術 を 再現 する
しかし それ を 成し え た 者 は 誰一人 い ない
つまり 不可能 で 無意味 な 事 な ん です
そんな もの に 生涯 を 懸ける なんて 悲しい 事 です
そんな もの … ?
あなた の お じい 様 も あれ に 傾倒 し さえ し なけ れ ば
もっと 多大 な 功績 を 魔術 史 に 残せ た でしょ う に
はっ …
シス ティーナ どうか 私 と
私 が 専門 と する 軍用 魔術 研究 の 支え と なって くれ ませ ん か
ごめん レオス あなた に は あなた の 夢 が ある よう に
私 に も 譲れ ない もの が ある の
私 は ただ あなた に 人生 を 無駄 に し て ほしく ない だけ です
う う …
詭弁 ( き べ ん ) 抜かし てん じゃ ねえ ぞ クソ 野郎 !
先生 ! ?
( グレン ) お前 は お前 の 信じる 道 を 行け !
お前 の 人生 の 主人公 は お前 自身 だって 事 を 忘れ ん な !
フッ … 決まった な
また あなた です か しか も のぞき見 と は
悪い が あなた に は 関係ない 事 だ 口出し は 無用 に 願い たい
( グレン ) チッ !
( シス ティーナ ) あ … ん …
いいえ 関係 ある わ
ん … 白 猫 ?
シス ティーナ どういう 事 です か ?
( シス ティーナ ) それ は …
だって … 先生 と 私 は …
将来 を 誓い合った 恋人 同士 だ から !
( レオス ) な ! ? ( グレン ) えっ ?
( ルミア ) えっ ! ? ( リィエル ) え ?
( シス ティーナ ) だ から あなた と は 結婚 でき ない
お ?
( シス ティーナ ) う …
( グレン ) フッ …
そういう 事 だ ぜ レオス さん はっ はっ はっ … は ー っ は っ は っは っ …
そういう 事 だ ぜ レオス さん はっ はっ はっ … は ー っ は っ は っは っ …
( レオス ) ああ …
( レオス ) ウソ だ ! 私 の シス ティーナ が あなた の よう な 下品 な 男 と !
ウソ じゃ ねえ ぜ なん つった って この かわいい 白 猫 ちゃん は ―
ゆうべ も 俺 の ベッド で …
( グレン ) ぎ ゃ ああ ! ( シス ティーナ ) この バカアァ !
いくら 何でも やり すぎよ ! 大体 私 たち まだ キス しか …
キス ! ? 本当 な の です か ?
ああ … 今 の は ウソ って わけ で も ない し その …
( グレン ) て な わけ で 白 猫 は 俺 の 嫁 だ 諦め て くれ
ダメ です ね
シス ティーナ の 事 を 思う から こそ 早く 現実 を 教え て あげる べき でしょ う
あなた は シス ティーナ に ふさわしく ない !
つって も お 白 猫 ちゃん が 選 ん だ の は この 俺 な ん だ もん なあ
覚悟 しろ グレン = レーダス
私 を 敵 に 回し た 事 を 後悔 さ せ て やる
あ ちょっと 待って レオス !
ふう ん それ が お前 の 本性 か 俺 も よ ー く 分かった
や っぱ 白 猫 は 渡せ ん わ
え … 先生 ! ?
( グレン ) 白黒 はっきり つけ なきゃ な ん ねえ よう だ な
決闘 だ お前 に 受け られる か
むしろ 望む ところ だ
えー っ ! ?
え ~ っ
決闘 の 日時 と 方式 は 後 ほど 話し合 お う 失礼 する
へ へん やっちゃ っ た ぜ
“ やっちゃ っ た ぜ ” じゃ ない でしょ !
こう なりゃ しかた ねえ 考え て み れ ば これ は チャンス
お前 の 婿 に なれ ば 働か なく て 済む ここ は 逆 玉 …―
狙い だ ~ ! ( シス ティーナ ) バカアァ !
と いう わけ で 俺 が 白 猫 と くっつ い て 逆 玉 に 乗り
無職 引きこもり 生活 を つかむ ため に
今 から お前 ら に 魔 導 兵 団 戦 の 特別 授業 を 行う
( 生徒 たち の どよめき )
( ウェンディ ) シス ティーナ これ は ? ( シス ティーナ ) う う …
( 生徒 1 ) なんで 俺 ら を 巻き込む ん だ よ
( 生徒 2 ) 先生 が 売った 決闘 だ ろ
しょうが ねえ だ ろ う レオス の 野郎 が
魔術 講師 と して の 手腕 で 勝負 する って 言って ん だ から
( ギイ ブル ) それ こっち に 全く 勝機 が ない の で は ?
この クラス は 戦力 不足 です
だから 練習 す ん だ ろ う が
( 生徒 たち ) えー っ !
ま 俺 が 玉 の こし に 乗ったら
お前 ら も 悪い よう に は し ねえ から よ ヘ っ …
( アルベルト ) また 派手 に 動 い て いる よう だ な
惚 ( ほ ) れ て も い ない 女 を 賭け て 勝負 など ゲス の 極み だ
少し は 申し訳ない と 思わ ない の か ?
いい じゃ ねえ か 勝て ば もう 働か なく て いい ん だ ぞ
( アルベルト ) フッ …
それ より お前 なんで また 俺 と 接触 し た ?
( アルベルト ) “ 天使 の 塵 ( ちり ) ” が この 街 に 持ち込ま れ て いる と の 情報 を 得 た
あ … う っ
バカ な ! “ 天使 の 塵 ” の 製法 は 1 年 前 に あの 事件 で 抹消 し た はず だ ろ
ああ その はず だった
あの 薬 を 投与 さ れ た 人間 は 廃 人 と 化 し 使役 さ れる
胸 くそ 悪い 事件 だった
断る
まだ 何も 言って ねえ ぞ
お 見通し だ “ 捜査 に 参加 さ せろ ” だ ろ
むしろ 関わる な と 言い に 来 た ( グレン ) ん …
( アルベルト ) 再び あれ が 使わ れる など 正直 セラ は なんの ため に 死 ん だ の か
あんな 事 は もう 二 度 と ごめん だ だ から 俺 も …
二 度 と か … フッ
やはり お前 あの 娘 に セラ を 重ねて い た か
( グレン ) 黙れ !
( セラ ) 私 は 好き だ よ
グレン 君 の 夢 とても すてき じゃ ない
すべて を 救え る 正義 の 魔法使い なんて
私 思う もの そんな 人 が い て くれ たら なって
( グレン ) あ …
( セラ ) だ から グレン 君 は もっと 堂々 と 胸 を 張って いい と 思う
( グレン ) ふん う っせ ー よ 白 犬
( セラ ) う っ ふ ふ
こんな 仕事 だ も の 私 も いつか きっと …
大丈夫 だ 安心 しろ セラ
俺 が お前 を 守 … N ( セラ ) えっ …
( グレン ) いや なんでも ねえ
( セラ ) あれ れ ? 今 何 を 言い かけ た の ?
( グレン ) 何でもない って の !
( ジャティス ) どう だった かい ? レオス
あなた の 言う とおり で し た よ
( ジャティス ) ん フッ …
案の定 あなた の 読み どおり
グレン と か いう 男 に 決闘 を 申し込ま れ まし た
まさか あなた 予言 者 です か ?
( ジャティス ) いや そう じゃ ない よ
レオス グレン 相手 に せいぜい 踊って くれ
君 は 僕 の 正義 の 礎 と なる ん だ
♪~
~♪
( シス ティーナ ) ほんと ものぐさ で 適当 で ひねくれ た やつ な ん です よ
( セラ ) 先生 に なって も 相変わらず な ん だ ね グレン 君
( シス ティーナ ) 私 の 事 を 白 猫 って 呼ぶ ん です よ 全然 猫 っぽく ない のに
( セラ ) 私 なんて 白 犬 って 呼ば れ て た ん だ よ
なんか 犬 っぽい し ~ N と か 言って さあ
失礼 し ちゃ い ます よ ね ほんと 子ども っぽい って いう か
先生 と して の 自覚 ない の かしら
口 を 開け ば 眠い だるい やる 気 ない ばっかり だ し ~
( セラ ) うん うん 世話 が 焼ける よ ねえ
( シス ティーナ ) です よ ね あ 聞い て ください よ あいつ ったら !
( グレン ) お ー い 白 猫 お前 さっき から ―
壁 に 向かって 何 しゃべって ん だ ? ( シス ティーナ ) え ?
( グレン ) 勉強 ばっ かし て 頭 どうか し た ん じゃ ねえ の ?
でも 今 ここ に 白い 髪 の 女 の 人 が 私 の よき 理解 者 が あ ~
あれ れ え ?
( シス ティーナ ) お っか しい なあ …