Trinity Seven Episode 10
♪〜
〜♪
( イリア ) あっ
アッ アラタ さん …?
( ソラ ) 魔 王 アストラル ・ トリニティ
( 魔 王 ) ああ
その とおり だ
き ゃ 〜!
えっ ?
( 魔 王 ) よく 見て おけ
( ソラ ) う っ !
( 魔 王 ) これ が 本当の 支配 と いう もの だ
( ミラ ) 大丈夫です か ?
( ソラ ) ああ おかげ で 出 られた けど な
( 地響き ) (2 人 ) うわ っ
( ミラ ) これ は まさか …
崩壊 現象 を 生み出し 支配 して いる と いう のです か ?
あれ は マスター の 支配 と いう テーマ の 顕 現
真 の 魔 王 の 意識 みたいな もの さ
( イリア ) そんな …
アラタ さん …?
魔力 が 戻って きて いる
マスター が … いや 魔 王 が この 世界 を 支配 して
主導 権 を イリア から 奪った から だろう な
魔 王 …
そんな もの 認める わけに は いきま せ ん
スペルビア の アーカイブ に 接続 テーマ を 実行 し ます !
イチ か バチ か 仕掛けて みる か
フッ
悪い が 全力 で いかせて もらう ぜ !
( 魔 王 ) ハッ ( ソラ ) あっ !
ああ っ アンチマジック !
魔 道 書 の 私 の まで !
あっ
ああ !
( 魔 王 ) いい 素質 を 持って いる じゃ ない か メイガス
素質 で すって ?
俺 に ふさわしい 素質 だ
このまま 俺 の もの に なれ
( ビンタ の 音 )
あ …
あっ あなた は アラタ さん で は あり ませ ん !
彼 で は ない あなた に
私 は 何も 差し上げる もの なんて あり ませ ん !
あっ ! で か した ツンデレ 娘 !
ちょいと 眠って な 魔 王
あっ ! ああ …
これ … あっ !
ア … アラタ さん
フウ …
アホ な ほう の マスター が 私 も 好きだ ぜ
もう 大丈夫な のです か ?
ああ 一応 な
お っ 気 が 付いた か ? マスター
( アラタ ) あっ ああ
( アラタ ) サンキュー ミラ ナイスビンタ だった
覚えて いる のです か ?
ああ あれ の おかげ で 目 が 覚めた
って 今 感激 に 浸って いる 場合 じゃ な さ そうだ な
( ソラ ) まあ な
さて どうした もん だ ? こりゃ
いちばん 手っとり早い の は
そこ の 魔 道 書 娘 を やっつけ ち まう こと だ ぜ
( アラタ ) イリア …
確かに この 世界 の 要 ( かなめ ) は 彼女 自身 でしょう から ね
なるほど な
だけど 俺 は やっつけて おしまい に する つもり は ない
イリア ここ から 出る 方法 を 教えて くれ
はい ?
お前 と 一緒に ずっと ここ で 過ごす っ つう の も 悪く ねえ けど さ
だけど 俺 は やっぱり 聖 ( ひじり ) に は このまま 直接 会い たい んだ
( アラタ ) それ に … ( イリア ) ん ?
外 に 出 ない と お前 に お 礼 も 言え ないだ ろ ?
( イリア ) えっ お 礼 ? ( ソラ ) ハア … また 始まった
( アラタ ) いや ほら 聖 が い ない とき って
お前 が 聖 の 姿 で その 代わり を して た んだ ろ ?
( イリア ) は い そうです が …
って こと は 結構 世話に なって る はずだ から な
だから 感謝 さ せて くれ イリア
自分 を 閉じ込めよう と した ヤツ に それ で いい の かよ マスター
俺 は 自分 を 殺そう って ヤツ と だって
できれば 仲良く し たい ぜ
な っ !
もう … 学園 に 戻ったら いろいろ と 許し ませ ん から ね
不 浄 な アラタ さん
ああ
( イリア ) です が すみ ませ ん アラタ さん
( アラタ ) ん ?
この 空間 は もう 私 の 制御 を 離れて しまって いて
何も でき ない んです
やっぱり か
多分 マスター が 作った あの 黒い 太陽 の せい だ な
あんな の も 出せる んだ な 俺
そりゃ な 真 の 魔 王 の 力 って の は すごい もん な の さ
あ 〜 俺 って や っぱ スゲ え 魔 王 だった んだ な
いつも いまいましい の は あなた です ね
( アラタ ) ハハッ まあまあ そう 言う なって
どうして …
どうして こんなに も 絶望 的な の に 笑って なんて い られる んです か ?
私 の 作った 空間 は もう 完全に 出る 方法 が なくて
皆さん は このまま
ここ で 消えて しまう かも しれ ない んです よ ?
まあ 今 まで も
割と 何と な 〜 く なんとか なって きた んだ よ
まあ な 何 つ 〜 か マスター は 運 が いい から な
まったく いまいましい 話 です けど ね
え … なんとか なる んです か ?
なんとか する の さ みんな の 力 で な
リアライズ !
コンセプション !
おいおい さっき の 魔 王 化 で
もう そんな 同時 展開 を 身 に つけて た の か よ
不 浄 な 力 も かなり 高まって い ます
じゃあ 私 も きちんと 本気 を 見せる しか ない な
( ミラ ) 魔力 が 戻った 以上 私 も 後れ を 取れ ませ ん
さあ イリア
アラタ さん
また あっ ち の 世界 で 仲良く して くれよ
はい アラタ さん ! フフッ
お ? ああ …
なんか 力 が スゲ え 安定 して ホッと した 気分 に なる
はい 私 の 魔力 は 全部 アラタ さん に 送り込み ました
私 が 得意な の は サポート 系 の 魔術 な んです
そう な んだ な
よし ! じゃあ 力 を 貸して くれ みんな !
(3 人 ) はい !
( アラタ ) 食らい 尽くせ メテオドラグナー !
スカーレット ・ ゲブラー !
ホワイト ・ ユニバース !
( リリス ) アラタ 〜!
( アキオ ) 大将 !
(2 人 ) ハア ハア ハア …
( リリス ) よかった 2 人 と も 無事です ね
一体 どこ に 行って しまった の か と …
( リリス ) あっ な な … あっ
( ミラ ) 無理 も あり ませ ん
魔 王 化 を 果たした あと に 更 なる 魔力 の 放出
さすが の アラタ さん も もう 魔力 は ゼロ に 近い でしょう
魔 王 化 …
その 話 は 落ち着いて から し ます
今 は アラタ さん を 運び ましょう あっ
( アキオ ) 何 だ 〜?
いつの間に 名前 で 呼ぶ ように なった んだ ? 大将
へ っ ? そ っ それ は
ほら ! 彼 は 今 仮 の セカンド です から
ふ 〜 ん
まあ そういう こと に して おいて やる さ
( リリス ) ともかく 2 人 と も 発見 できた こと です し
早く 学園 に 戻り ましょう
そう だ な
ああ っ ! アキオ !
懐かしい だ ろ ? 心配 した んだ ぞ
ごめん … なさい
いい さ 無事で いて くれれば な
それにしても 魔 道 書 を 2 冊 も なんて …
ん ? あっ !
今 誰 か に 見 られて いる ような 気 が し ました が …
( 聖 ) アラタ さん
どうやら 私 たち 敵 同士 に なっちゃ う みたいです ね
今日 は 一旦 ここ で 休み ましょう
そう です ね
すっかり 魔力 が す っ から かんだ な
魔 道 書 の 魔力 も 感じ ねえ
やはり 魔 王 化 と いう の は それ だけ 危険な ようです ね
魔 王 化 …
アラタ が です か ?
はい
魔 王 アストラル ・ トリニティ
本当に 危険な 存在 でした
( ミラ ) アラタ さん の 中 に 眠る 魔 王 と して の 本質
彼 が あの まま 暴走 して いたら
今 の 私 たち で は 一切 の 対処 が でき ない でしょう
ミラ さん …
ミラ が そこ まで 言う ん なら
さっさと 殺して おいた ほう が いい んだろう な
ア … アキオ !
フッ 分かって る さ 大将 殺し は し ない さ
私 も こいつ の こと は 気 に 入って いる しな
それ に そんな こと すれば ユイ や アリン に 怒ら れ ち まう だ ろ ?
そ っ そう です ね
ホッ …
ついでに リリス 先生 や ミラ に も かなり 怒ら れ ち まう んじゃ ない か ?
わ … 私 は 別に !
そう です ! 私 だって こんな 不 浄 な 男 の こと なんて …
フッ アハハハッ !
( せきばらい )
ともあれ この こと は 学園 長 に も 報告 し ない と いけ ませ ん ね
はい 今後 の 対策 も 練ら なければ なり ませ ん し
そんで 今回 の 件 だ が リベル 学園 を ぶち壊した の は …
魔 道 書 …
( ミラ ) イーリアス 断 章
その 本来 の 持ち主 である 少女
アラタ さん が 捜して いる 春日 ( かす が ) 聖 が 行 ( お こな ) った と 見 られて い ます
( リリス ) 聖 さん です か
彼女 は メイガス だった ようで
それ も 伝説 の 魔 道 書 と 契約 できる ほど の
高位 魔 道 士 だった ようです
そんな 方 が 魔 王 候補 である アラタ の そば に いた と いう の は …
明らかに 偶然じゃ ない だろう な
( アラタ ) あ …
ああ …
ハア ハア …
聖 … 聖
う … あっ
聖 か …?
よく 分かり ました ね アラタ さん
俺 が 見 間違う はず ないだ ろ
フフッ
ちょっぴり うれしい です
( アラタ ) ごめん な 聖
はい ?
( アラタ ) あの とき お前 の 手 を つかめ なくて
お前 を 助け られ なくて
いいん です アラタ さん
私 を 助ける ため に 魔 道 士 に まで なって くれて
私 とっても うれしい んです よ
お前 を 助ける ため なら 何 だって して やる さ
だから もっと 強く なって
聖 を 俺 の ところ に 取り戻して み せる
私 たち が 敵 だって こと も 今 は 私 の ほう が 強い と いう こと も
分かっちゃ う んです ね
ああ 何となく だ けど な
でも 俺 は かなり 最強な 魔 王 候補 らしい ぜ
フフッ その とおり です
私 の 大切な アラタ さん は 魔 王様 の 候補 な んです もの ね
ああ だ から 必ず 俺 の ほう から この 手 を 届か せる よ 聖
( 聖 ) はい 私 に 届く の を 待って い ます ね
ですから 今 は アラタ さん を 倒して しまい ます
まっ そう な んだ よ な
う あ !
無事です か ? アラタ
いい ところ だった んだ けど な
まっ こっち も おいしい から いい か
き ゃあ !
( アラタ ) あれ は 聖だ よ
( リリス ) その ようです ね
そして 悔しい です が 全く 無傷 の ようです
浅見 ( あさみ ) リリス
ビブリア 学園 の 才女
最 年少で トリニティセブン に なった 天才 魔 道 士 です か
その 魔力 …
あなた も リーゼ さん の ように 魔 王 因子 を 宿して いる のです ね ?
はい
あの 日 飛ばさ れた 破滅 世界 から 頂いて き ました
そして これ が その 魔 王 因子 を 使用 した —
メイガスモード の 上 を 行く 高位 変換
う っ う う …
ああ 〜!
これ が アーカイブ イラ の 顕 現 装束 セイタン です よ
そんな ! アーカイブ の 顕 現 装束 を まとう と いう こと は …
その とおり です リリス さん
崩壊 “ ルイーナ ” の テーマ
創造 “ パルタム ” の テーマ
分解 “ アナリシス ” の テーマ
3 つ の テーマ を 極めた 私 は
既に トリニティ たる 資格 を 手 に して いる と いう こと です
あっ アラタ !
う お っ ? お … おい ! リリス ?
( リリス ) 魔力 の 尽きて いる アラタ は
あんな もの を 食らったら ひと たまり も あり ませ ん から
えっ
あくまで アラタ さん を 守る と いう こと です ね
なるほど
アラタ さん の 魔力 と 魔 道 書 は ちゃんと 回収 して あげ ます
そう すれば いつか あなた を 再生 する こと も でき ます ので
なるべく なら 殺さ ないで くれる の が うれしい んだ が
では 耐えて みせて ください ね
この 魔 王 候補 が 放つ イラ の 一撃 を
ブラック ・ アザゼル !
( アラタ ) 聖 !
あっ …
( アラタ ) ア … アリン !
旦那 様 の 声 が 聞こえた から
時間 と 空間 を 崩壊 さ せて 飛んで きた わ
えっ 空間 を 飛ぶ なんて そんな こと が ?
多分 旦那 様 が 私 の こと を 呼んで くれた から だ と 思う
俺 が 呼んだ ?
( アリン ) そう
あと は この カオシック ・ ルーン の 始祖 である —
スカサハ が 使って いた 槍 ( やり ) を 顕 現 でき たから かも
魔 槍 ( まそう ) ゲイボルグ
それ が あれば 確かに 私 の 魔術 を 無効 化 でき ます ね
( 壁 が 壊れる 音 )
アラタ ! 遅く なった な 助け に 来た ぜ
アラタ さん まだ 生きて ます か ?
“ アラタ … さん ”?
デレ た の ?
えっ ? あっ いや デレ てま せ ん !
サンキュー まだ 生きて る ぜ
リリス と アリン が 助けて くれた から な
はい
空間 を 越え させて まで この 世界 の つがい を 召喚 する なんて
アラタ さん は 本当に どんどん 魔 王 に なって しまう んです ね
聖 …
( 聖 ) です が アリン さん が こちら に いら した なら
あちら … ビブリア 学園 の ほう は もっと 大変でしょう
( アラタ ) 学園 の ほう ?
ウフッ ここ で 皆さん を 闇 に 封じて も いい のです が
せっかく です から もう 少し 遊ば せて もらい ます ね
ひと 足先 に 我々 イシュ ・ カリオテ が アラタ さん の 学園 に 向かい ます
イシュ ・ カリオテ ?
早く 帰ら ない と
また 帰る 場所 が なくなっちゃ い ます よ アラタ さん
まっ 待て ! 聖 !
学園 に 転移 した のでしょう か ?
多分 そう
私 が 呼ば れた とき と 同じ 魔力 を 感じた わ
私 の は 旦那 様 に 呼ば れて 初めて 使える —
旦那 様 の 場所 に 来る 限定 の 魔術 みたいだ けど
どういう 理屈 な の か ちょっと まだ 分から ない が
来て くれて 助かった ぜ アリン サンキュー な
あ …
うん
旦那 様 を 助け られて よかった
どうやら リベル 学園 を 破壊 した の は
彼女 と その 仲間 —
イシュ ・ カリオテ で 間違い ない ようです ね
そして 彼女 が 向かった の は
恐らく 私 たち の 学園
リベル 学園 同様に 破壊 する つもりな のでしょう
った く 困った 連中 だ ぜ
しかし アラタ が この 状態 で は 早く 帰る なんて …
いや すぐに 帰ろう
ですが あなた の 魔力 は
生命 の 危機 レベル まで 下がって い ます
俺 は いい
それ より リリス たち トリニティセブン が
すぐに 帰ら ない の は マズ そうだ ろ
あっ !
そう だ な
今 こんな 状態 の 学園 に は
ユイ と 忍者 しか い ない って こと に なる
悠長に して る 時間 は ないだ ろ 早く 帰って …
アラタ
( アラタ ) 聖 必ず 追いついて お前 を なんとか して み せる から な
♪〜
〜♪
( 聖 ) アラタ さん が い ない 間 に
トリニティセブン は 全て 倒さ せて もらい ます ね
なぜ って もう 未来 は …
次回 「 フィアナナイツ と シスターズ 」
そう でした よ ね ? リーゼ さん