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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵, 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵#04

勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #04

♪♪~

止まれ い !

( ダンジョー ) また 盗賊 か 。

さっさと こっち に メシ を よこさ ない と →

お前 ら 死んで しまう ような 目 に …。

あって しまう …。

ような 感じ だ 。 はい !

出会い 頭 の コメント が まったく 整理 できて い ない 。

5 点 減点 。 ( メレブ ) あれ ? あの 人 誰 だろう か ?

は いはい …。

死に たく なきゃ かかって こい よ !!

相手 の 向き 指さし 確認 !

うん うん そして 目 視 。

目 視 左右 左右 上 下 。

上 下 。

来い や ~!! あ ~!! 後ろ の …。

後ろ の 目 視 忘れて る マイナス 2 点 はい 。

来い や !

( ムラサキ ) 何 して ん の ? いやだ から 今 →

仮 免許 の 路上 教習 中 だ から 気 に し ないで ください 。

え ? 盗賊 って 免許 いる の ?

来い や 。 うん もっと 出よう か 。

来い や ! もっと 腹 から 出よう か 。

来い や !!

うん ビビッ てる いい よ いい よ 頑張って いこう 。

そう ? あの 人 の さじ加減 じゃ ない ?

♪♪~

お お お キミ いこう キミ いこう 。

お いく ぞ !!

( ヨシヒコ ) ちょっと 待て ! 仮 免 の 盗賊 を 斬る こと は でき ん 。

何 ぼ ~ っと して ん の 。 はい 右手 どう す ん の 右手 を ?

右手 を 持ち替える 。

逆手 に 持ち替えて …。

そう で 6 時 の 位置 まで 。 6 時 の 位置 まで 。

あ いいね いいね お いい いい 。

お ~ 彼 なんか す っと 今 持ち替えた ね 。

ねえ 6 時 あ それ まだ 4 時 だ 。

まだ 4 時 だ 4 時 だ !

あ だいぶ 暗く なって きた 5 時 だ 5 時 だ ! それ でも まだ 5 時 だ 。

ねえ あの 人 うるさい よ ね 。 ねえ いい よ いい よ 。

左手 を 持ち替え 持ち替えて …。

じゅ … そう それ で 回転 。

ほら 何 やって る の ? ちょっと ごめん ね ごめん ね 。

それ だ と 回 ん ない でしょ 。 実際 やって みる ?

ほら 回して ほら 。 どう なった これ ?

痛い 痛い ここ ピッキー なって 痛い ね これ 。

どう する これ 。 頑張って る んです よ 僕 だって 。

頑張って る も クソ も …。 何 泣いて ん の ?

ふ ふ ふ 泣いちゃ った ごめん ね 。 じゃあ 1 回 落ち着こう か ねえ 。

ねえ 。 僕 だって 一生懸命 …。

一生懸命 そう やって …。

言わ れたら わかん ない じゃ ないで す か …。

一生懸命 みんな やって んだ よ ねえ 。

ごめん ごめん もう 1 回 あわせて もう 1 回 あわせて …。

じゃあ ね そ っ から …。

じゃあ 優しく いく よ 。

左手 を 右手 の 位置 に 持ち替えて …。

持ち替えて …。

順 …。

手 。 手 そう 順手 。

ねえ そ したら 次 は 次 は ほら ほら 。

右手 を 左手 の 位置 に 持ち替えて 順 …。

手 じゃ ない の そこ は 逆手 。

逆手 逆手 。

そし たら 回転 。

ほら 回った ほら 回った 。

実戦 で そんな 暇 は ない 。

笑って んじゃ ねえ よ お前 。

教習 所 戻る か また お前 。

教習 所 どこ に ある んだろう ね ?

ヨシヒコ もう 斬っちゃ え 斬っちゃ え 。

どうせ 眠る だけ なんだ から 。

ダメだ 斬れば 少なくとも 彼 の 心 の 傷 に なる 。

そんな 気 を つかう 必要 ねえ ぞ 。

はい 目 視 目 視 …。

目 視 目 視 目 視 目 視 後ろ 目 視 …。

お いいね いいね 今日 の 目 視 いい よ 。

まったく 隙 が ない まったく 隙 が ない そういう こと な の →

そういう の 実戦 で ビシッと やって 。 まったく 隙 が なくて いいわけ 。

ねえ まあまあ ごめん ね 。

今 たまたま 今 ね 後ろ から ブスブス いか れて る けども →

実戦 で は こういう こと ない から 。 ある から 。

ある よ ほら 刺して る じゃ ん あの 子 。

いこう か 回転 回転 。 はい 次 。

剣 を 左右 です よ 左右 です よ 。 あの 右側 に …。

私 が 。 あの ちゃんと して ください 。

たまに は お 願い も いい ね 。 あの こっち そう やって →

習って る ん こっち 側 に やって もらわ ない と →

僕 だって 困る んです よ 。 私 が あわせれば いい です か ?

せ ~ の 。 はい それ を 早く それ を 早く ね 。

はい はい 。

いやいや ちょっと キミ も 戻る ねえ ?

キミ も 戻っちゃ う 。 いや 。 ちょっと ぼ ~ っと して る けど 。

はい いこう いこう 2 人 と も いこう じゃあ 。

ヨシヒコ 優し すぎる よ 。

ほ い ほ い 。 そして おもむろに 離れる 。

あ わかった あの 人 の 時間 だ 今 。

そして …。 口 ほど に もの を 言う 。

口 ほど でも ねえ な だ ろ 。 3 点 減点 だ よ お前 。

何 やって んだ よ !

こんなんじゃ もう 今日 は ハンコ あげ られ ない な わかる 。

う …。 また 泣く の か 。

どうも ~。 出た 。

どうも ~ 芳村 真理 です 。

誰 な んだ よ 。

昔 はやった だろう !

はやった だろう よ なぜ 知ら ねえ んだ よ バカ 野郎 。

お前 芳村 真理 じゃ ねえ だ ろ 。

こんにちは 楠田 仏 です 。

だから 誰 な んだ 。 なるほど ・ ザ ・ 仏 。

仏 様 悪霊 の 鍵 の ありか は まだ わかり ませ ん か ?

そう な んです ね わから ない んです ね 。

ちょっと 笑っちゃ って んじゃ ねえ か もう 楠田 仏 いら ねえ よ 。

似て ねえ もう いい から 。 じゃあ ね 説明 を いたし ます 。

え ~ あの この先 に う ~ ん トロダーン と いう 村 が →

う ~ ん あり ます う ~ ん その 村長 の 持ち物 の なか に →

う ~ ん それ らしき 村 が あっ 村 じゃ ない 鍵 が →

う ~ ん ある と いう こと です う ~ ん 。

なんだ それ は モノ マネ な の か オリジナルな の か ?

なんだ その しゃべり 方 は 。

それ は 悪霊 の 鍵 な の か ?

それ は わから ないで す 。 ただ う ~ ん え ~ え ~ え ~。

なにやら え ~ 邪悪な う ~ ん →

気 が う ~ ん 漂う う ~ ん 鍵 と いう こと です 。

邪悪な 気 が 漂う 鍵 。

それ は 悪霊 の 鍵 である 可能 性 は 高い な 。

はい じゃあ トロダーン の 村 に みんな で 一緒に 行って み ヨーカド -。

ちょっと な んだ よ 。

大丈夫です か ? あ ~ すみません 旅 の お方 。

どう さ れた ? かなり 憔悴 して る みたいだ な 。

少し ばかり 年貢 が 厳しい んで さ 。

年貢 誰 に 納める の か ?

村長 さん で さ 。 村長 に 年貢 !? 聞いた こと ない わ 。

前 は なかった よ 。

前 の 村長 さん は とても いい お方 で の ぅ 。

みんな 大好きじゃ った が 突然 死んで しまって …。

あの 頃 は 楽しかった よ 。

今 の 村長 に なって 年貢 とら れる ように なった って こと ?

そんだ ただ今 の 村長 さん は 年貢 を 納める かわり に →

この 村 の 付近 に いる 邪悪な 幽霊 から →

俺 たち を 守って くれる んだ 。

邪悪な 幽霊 ?

お前たち か 私 に 会い たい と いう の は 。

はい こちら に 邪悪な 気 を 宿す 鍵 が ある と 聞いた のです が …。

誰 から 聞いた のだ ? そんな もの は ない !

いや ある はずです 。

ない と 言ったら ない んだ !

いろんな とこ 見て 声 高く なって →

わかり やすい キョド り 方 ある と みた !

それ を 私 たち に ください 。

その 鍵 で 世界 が 平和に なる かも しれ ませ ん 。

この 村 に 幽霊 が 出る の も その 鍵 の せい かも しれ ん ぞ 。

そんな こと まで …。 お 願い し ます 。

よし わかった ただし 条件 が ある 。

なん でしょう ?

確かに 少し 前 から この 村 に 幽霊 が 出る ように なった 。

いい 大人 が 幽霊 など と 魔物 で は ない のであろう 。

ああ 幽霊 だ 。

幽霊 だって ぷぷ ぷ 。

その 幽霊 を 送り込んで くる 奴 も わかって おる のだ 。

北 の 山 … 北 の 山 の てっぺん の あばら家 に 巣くう 邪悪な 霊魂 。

その 幽霊 を 退治 すれば 鍵 を いただける と ?

もちろん だ 。 そう すれば この 村 は 平和に なる だろう 。

村 は 平和に 我々 は 鍵 を 手 に する 一石二鳥 だ な 。

ちょっと 待て 。 俺 も いい 大人 だ 。

幽霊 が 出る など にわかに 信じ がたい 。

では 今夜 この 村 で 過ごす が いい 。

今 なん どき だ ?

急に 山々 が 静かに なった 気 が する 。

ちょうど 幽霊 など が 姿 を 現す 丑 三 つ の 頃 だ な 。

や だ ~ 怖い !

バカ 者 いい 大人 が 幽霊 だ なんて 騒ぐ んじゃ ない 。

確かに 魔物 は 存在 する 。 だが この世 に →

霊魂 は 存在 し ない んだ な これ が 。

うむ 毎晩 出る もの で も ない のでしょう 。

今夜 は あきらめて 宿 に 帰る と し ましょう 。 お ぅ 。

おい あの 井戸 から なんか 出て きて ない ?

ああ 井戸 に は よく 何 か の 職人 が →

住んで る こと が ある 。 いや あれ 職人 じゃ ない よ ね 。

ねぇ あれ 絶対 職人 じゃ ない よ ね 。

お … お っ さん 幽霊 信じて ねえ んだ ろ 。

ちょ … ちょっと 誰 だ か 聞いて こい よ 。

信じて い ない が … あれ は 幽霊 だ !

認めた 。 簡単に 認めた よ 。

おい あいつ 来る よ 。 きっと 来る よ !

逃げよう ぜ 。

なんか 近づいて くっ から 。 逃げよう ぜ !

( 悲鳴 )

( ムラサキ ) 助けて !

押す な よ 。

おい あいつ 速 ぇの 。

途中 で 消えた の なに あれ 。

幽霊 だ から 。 幽霊 だ から パッと 消える んだ よ 。

あなた さっき まで 幽霊 いない と 言って いた 。

さすが は 勇者 。 今もって →

幽霊 に 立ち向かう 姿勢 を くずさ ん と は …。

気絶 して おり ます 。 そういう 奴 で あり ます 。

ヨシヒコ お前 昨日 井戸 の 幽霊 見て 気絶 して んだ から 。

幽霊 の 親 玉 退治 する なんて 無理だ ろ 。

昨日 は 油断 した だけ だ 。

心構え さえ しっかり して いれば 幽霊 など 倒 せる !

魔物 も いる の か …。 こいつ も 幽霊 な んだ ぞ 確か 。

でも 気のせい か かわいく 見える な 。

熱 ち !

かわいい と か 言う から 怒った んだ よ 。

小さい 宿屋 だ が つぶれた らしい 。

旅人 が 書き残して いった 旅 の 思い出 だ 。

「 幽霊 が 出 ます 。

気 を つけて ください 」。

「 信じて い ませ ん でした が ほんとに 出た ので →

日の出 と ともに 帰り ます 」。

そんなに 頻繁に 幽霊 が 出る なら →

宿屋 どころ じゃ ない な 。 ハハッ 。

この 辺り も 親 玉 の 縄張り と いう こと か 。

( 悲鳴 )

どうした ん です か !? 今 今 … ヨシヒコ の 後ろ に →

白い 子 が 。 白い 子 ?

いや そんな はず は ない 。

色白の 子供 が 遊び に きて る だけ だ 。

何で こんな 山奥 に こんな 夜中 に →

わざわざ 色白の 男の子 が 遊び に くる 理由 が 見当たら ん !

気のせい です 。 そんな の は 気のせい です 。

さっき 3 人 見て んだ から 気のせい な わけ ねえ だ ろ 。

皆さん 気 を しっかり と 持って →

ダンジョー さん が 言う ように 幽霊 なんか いない !

幽霊 なんか い ない んです !

( 悲鳴 )

いいかげんに し なさい ムラサキ !

いる んです か ? 後ろ に 。

いる …。 ずっと いる 。

振り向き ます よ 。

いい です か ?

振り向き ます よ 。 どうぞ 。

サッと な サッと 。

( メレブ ) 見えた ? 今 。

いいえ 。

絶対 見えた 。 今 見えた べ ?

いいえ 。 嘘 つけよ 。

ほら 見えた 今 。 見えて ないで すよ !

半 べそ かいてん じゃ ん もう 。

え ?

今日 さ みんな で 寝 ない ように しよう ぜ 。 な ?

そう だ な 1 人 残って 幽霊 が 出る と 怖い 。

とはいうものの 火 は 消えて いき そうに なって い ます 。

火 が 絶える と 幽霊 が 寄って くる ぞ 。

そういう 怖い 顔 と トーン で 言う な よ 。

火 を 絶やす と 出て くる の は 動物 や 魔物 でしょう ?

幽霊 も だ ! 幽霊 も 来る んだ !

火 が 消えたら どう する ? また 幽霊 が 出る ぞ !

しかし 薪 は 外 に しか ない ようです ね 。

お ~ っ 誰 か 薪 取って こ いよ おい 年上 ダンジョー ほら 早く 。

俺 は 嫌だ 。

なぜなら 怖い から だ 。

しかたない です ね 。 助かり ます 。

じゃんけん に し ましょう 。 嘘 だ ろ おい !

大の 男 が 3 人 揃って 薪 ひと つ 取り に 行け ねえ って →

どういう こと だ よ ! じゃんけん だ ムラサキ 。

じゃんけん だ ! ひどい よ ~ ひど すぎる よ ~。

よし 最初 は グー 。

最初 は グー じゃんけん ぽん !

よし 勝った 勝った チョキ 最強 ! あ ~ っ 嘘 でしょ !

嫌だ ! 私 絶対 嫌だ !

行き なさい 負けた んだ から 行き なさい 。

ねぇ ねぇ ヨシヒコ 勇者 は 一 人 で 夜中 に 行か せたり し ない よ ね ?

そんな こと 勇者 は し ない よ ね ? 早く 行き なさい ムラサキ !!

火 が 消える でしょう !

最悪 や ~。

もう なん も 信じ ねえ ぞ 。

ほん ま …。

♪♪~

いない いない おばけ なんて いない い ない 。

あっ これ か 。

怖い とき は 歌 を 歌おう 。

♪♪「 おばけ なんて ない さ おばけ なんて うそ さ 」

♪♪「 おばけ なんて ない さ 」

なんか いる 感じ する けど →

い ない よ ね ?

( うめき声 )

( 悲鳴 )

ムラサキ ! 出た な どう する ヨシヒコ ?

少し 様子 を 見 ましょう 。

ムラサキ 大丈夫 か ?

ツルーン クリン アー !

ツルーン クリン アー !

冷静に なれ ムラサキ 「 ツルーン クリン アー 」 と は なん ぞ や ?

ツルーン クリン アー !

「 ツルーン クリン アー 」 など いる わけ が ない 。

幽霊 だ な 。 白い 子供 と いい →

「 ツルーン クリン アー 」 と いい ここ ら へんに は →

幽霊 が はびこって いる らしい 。

私 は 恐れ ませ ん よ 親 玉 は 必ず 私 が しとめて みせ ます 。

信じて いい んだ な ?

もちろん です 。

先ほど ムラサキ の 悲鳴 が 聞こえた とき →

様子 を 見 ましょう と 言った 時点 で →

かなり 疑って いる 私 だ が 本当に 信じて いい んだ な ?

もちろん です 。

ヨシヒコ 。

様子 見た の ?

様子 見た の ?

ヨシヒコ 。

♪♪~

結局 寝る んだ な お前たち は 。

メレブ 悪い が 小便 に 付き合って くれ 。

付き合って やり たい が … 無理 。

なぜ だ ? 俺 は もはや 一 人 で は いけ ん 。

金縛り 中 な のだ よ 。 なぜなら →

ずっと 白い 子 に 見 られて いる 。

う ぅ ~!

う ぅ …。

♪♪~

♪♪~

男 は 黙って … 立ち ション だ 。

親 玉 の 家 と いう は あれ です か ね ?

あぁ 。 てっぺん に ある と 言って たから な 。

確かに 何 か 邪悪な 気 を 放って いる 。

あれ だけ の 幽霊 たち を 解き放った 親 玉 だ 。

ただ もの で は ない ぞ 。 わかって い ます 。

つって も 幽霊 だ から ね 。 夜 に なる まで 出て こ な いっしょ 。

ああ そう だ な 。

さて この 決戦 を 前 に して この ドンピシャ の タイミング で →

また 一 つ 呪文 を 手 に 入れた 私 だ よ 。

幽霊 を 退治 できる 呪文 なら ありがたい 。

期待 す ん なって お っ さん 。

おっと 。 今回 は 期待 して もらって いい ようだ 。

幽霊 退治 が でき そうです か ? ああ 。

驚く なかれ ムラサキ 。 私 は この 旅 の 序盤 に して →

早くも 氷 系 の 呪文 を 手 に 入れた よ 。

ヒャド 系 です か 。 ああ 。

まずは ムラサキ に 。 いい よ 私 は 。

どない だ ?

口 の 中 に 氷 出て きた 。

す すごい ! すご すぎる !

敵 の 口 の 中 に 1 つ だけ 氷 を 出現 さ せる 呪文 だ よ 。

1 つ だけ な んです ね 。

うむ 。 私 は この 呪文 を …。

ヒャダコリ 。 そう 名付けた コリ 。

ヒャダコリ ! これ で 無敵だ 。 無敵で は ない コリ 。

メレブ 。 ちょっと 暑い から 氷 くれ 。

まいど コリ 。

うまい ! 敵 も うまい って 言う だけ だ ぜ 。

きっと 。 バカ か ムラサキ 。 ムラサキ バカ か 。

太った のに 平ら 胸 。 マジ ぶ っ 殺す ぞ 。

幽霊 が 相手 だ 。 幽霊 は 夏 の 季節 に でる もの だ 。

私 の ヒャダコリ で どんどん 氷 を 投入 したら 。

もう 寒くて …。 逃げ ます ね 。

正解 ! すごい 。

メレブ さん 私 に も ヒャダコリ を かけて ください 。

よい コリ よ 。

もっと かけて ください 。 ほっ !

あぁ ~ 頭 キーン と なった コリ か ~。 ヨシヒコ 。

言わ ん こっちゃ ない コリ 。

ああ もう ヤダ 。 怖くて 。

安心 しろ 親 玉 は ヨシヒコ が しとめる 。

さ ぁ どんな 現れ 方 する か 。

最強の 幽霊 と は 。

落ち着いて 。 落ち着いて 待ち ましょう 。

♪♪~

きた ! これ 幽霊 が 出る とき 絶対 流れる 音 だ !

おお っ どこ だ ? どこ から だ ?

来い 。 私 は 勇者 だ 。

♪♪~

あれっ お 客 さん ?

あら っ 。 最も オーソドックスな の が 来た よ これ 。

お前 が 幽霊 の 親 玉 か !

親 玉 ? ああ ! それ は デタラメ です よ 。

幽霊 は 幽霊 な んだ けど →

親 玉 なんて あの … 全然 違い ます って 。

それでは あなた は …。 一応 決まり なんで →

言わ せて もらって も いい か な 。

う ~ ら ~ め ~ し ~ や ~。

オーソドックス や だ 。 うらめし や と か 言う けど さ →

誰 も 恨んで ない から 安心 して 。

一応 決まり な んで 。 なんか いいね 怖く なくて 。

や だ な お嬢さん 幽霊 なんだ から ちょっと ぐらい は →

怖がって くれ ない と ダメな んです よ 。

お っ ぽい ぽい いい よ それ っぽく なって きた 。

う ぅ だ ろ !? だ ろ !? だ ろ …!?

うらめし …。 あぁ いい や もう いい ごめん 。

2 回 は いい や 2 回 は いい や 。

親 玉 が デタラメ と いう の は どういう こと です か ?

あっ 聞く ? 聞いちゃ う ? 聞いちゃ う 。

トロダーン の 村長 いる でしょ ? 俺 あいつ に 殺さ れた の 。

えっ ? め っちゃ いい 人 そうだった よ 。

いや あいつ 元々 俺 の 部下 だった んだ けど →

村長 に なって から いろいろ いい 思いし たくて さ →

それ で 俺 が 寝て る ところ を …。 何 !?

寝 首 を かく と は 卑怯 だ 。

部下 に 寝 首 かかれ そうな キャラ だ もん ね 。

俺 でしょう !? そう な の よ 寝 首 かかれ キャラ な の 。

そんで ね いろんな 人 が 俺 を 騙す し →

俺 騙さ れる し …。

そう いえば 今 の 村長 に なって から 年貢 は 重く なった と 言って いた 。

どうやら 私腹 を 肥やして いた ようだ な 。

だから 俺 枕元 に 出て やった の よ 。

そ したら それ を いい こと に →

幽霊 から 守って やる と か 言って よ 。

あなた やられ 放題 じゃ ん 。 そう な の よ 。

そこら へんに こう 出て くる 幽霊 いる でしょ ?

あれ 全部 仕込み だ から それ に あの 人 たち ね →

全部 普通の 人 だ から 。 だ と 思った 。

お前 めちゃくちゃ 怖がって た じゃ ねえ か よ 。

だから 言った だろう ? 幽霊 なんか いない って 。

いる けど ね ここ に ね 。 俺 ね 。

笑って ないで 早く 成仏 し な よ 。

あぁ し たい んだ けど さ 俺 あいつ の こと →

どうしても 許せ ない んだ よ ね 。

懲らしめて やり ましょう 成仏 できる ように 。

えっ ?

ご 苦労 だった な 勇者 たち よ 。

なんでも 幽霊 の 親 玉 を 退治 した そうだ な 。

はい 。 これ が お前たち が 欲しがって いた →

鍵 だ 。

これ は … MIWA って 書いて ある 。

えっ ? これ 魔物 を 封印 できる ? これ 。

これ を いただく 前 に 村長 に 見て いただき たい もの が 。

ん ?

何 な んだ これ は !? あんた が 仕込んだ 幽霊 でしょ ?

すげ ぇ 怖かった やめて マジ で 。 知ら ん こんな 奴 ら は 知ら ん 。

そして 俺 は 後ろ 。 あぁ … 村長 。

村長 自分 の 本当の 姿 を 見て みろ 。

これ は …。 悪霊 退散 。

うわ ぁ ~。

なんと 元々 鍵 に 悪 が 宿って いた と は な 。

これ で 村長 も 元 の いい 方 に 戻る はず 。

これ で 成仏 でき ん でしょ ? あぁ 心置きなく 成仏 できる わ 。

あり が と ね 勇者 たち 。

また 鍵 は 偽物 だった が →

いい こと した な ヨシヒコ 。 はい 。

う ~ ん ほんとに この世 の どこ か に →

ある の か の う ? 悪霊 の 鍵 。 仏 は 頼り に なん ねえ し な 。

早く 見つけ ない と ああして 人 の 心 に まで →

悪霊 が 宿り 始めて いる 。

早く 見つけ ない と 。 戦う のみ だ な 。 はい 。

( ヒサ ) 兄 様 その 戦い 私 も 入れて ください ませ 。

なんと ヒサ は 弓 の 達人 に なり ました 。

どれ だけ 離れた ところ から でも 的 を 射る こと が できる のです よ 。


勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #04 ゆうしゃ|||あくりょう||かぎ

♪♪~

止まれ い ! とどまれ|

( ダンジョー ) また 盗賊 か 。 ||とうぞく|

さっさと こっち に メシ を よこさ ない と → |||めし||||

お前 ら 死んで しまう ような 目 に …。 おまえ||しんで|||め|

あって しまう …。

ような 感じ だ 。 はい ! |かんじ||

出会い 頭 の コメント が まったく 整理 できて い ない 。 であい|あたま||こめんと|||せいり|||

5 点 減点 。 ( メレブ ) あれ ?  あの 人   誰 だろう か ? てん|げんてん||||じん|だれ||

は いはい …。

死に たく なきゃ かかって こい よ !! しに|||||

相手 の 向き 指さし 確認 ! あいて||むき|ゆびさし|かくにん

うん うん   そして 目 視 。 |||め|し

目 視   左右   左右   上   下 。 め|し|さゆう|さゆう|うえ|した

上   下 。 うえ|した

来い や ~!! あ ~!!  後ろ の …。 こい|||うしろ|

後ろ の 目 視 忘れて る マイナス 2 点   はい 。 うしろ||め|し|わすれて||まいなす|てん|

来い や ! こい|

( ムラサキ ) 何 して ん の ? いやだ から 今 → |なん||||||いま

仮 免許 の 路上 教習 中 だ から 気 に し ないで ください 。 かり|めんきょ||ろじょう|きょうしゅう|なか|||き||||

え ?  盗賊 って 免許 いる の ? |とうぞく||めんきょ||

来い や 。 うん   もっと 出よう か 。 こい||||でよう|

来い や ! もっと 腹 から 出よう か 。 こい|||はら||でよう|

来い や !! こい|

うん   ビビッ てる   いい よ いい よ 頑張って   いこう 。 |||||||がんばって|

そう ? あの 人 の さじ加減 じゃ ない ? ||じん||さじかげん||

♪♪~

お   お   お   キミ いこう   キミ いこう 。 |||きみ||きみ|

お   いく ぞ !!

( ヨシヒコ ) ちょっと 待て ! 仮 免 の 盗賊 を 斬る こと は でき ん 。 ||まて|かり|めん||とうぞく||きる||||

何 ぼ ~ っと して ん の 。 はい   右手 どう す ん の   右手 を ? なん|||||||みぎて|||||みぎて|

右手 を   持ち替える 。 みぎて||もちかえる

逆手 に   持ち替えて …。 さかて||もちかえて

そう   で 6 時 の 位置 まで 。 6 時 の 位置 まで 。 ||じ||いち||じ||いち|

あ   いいね いいね   お   いい いい 。

お ~  彼 なんか す っと 今   持ち替えた ね 。 |かれ||||いま|もちかえた|

ねえ  6 時   あ   それ まだ 4 時 だ 。 |じ||||じ|

まだ 4 時 だ  4 時 だ ! |じ||じ|

あ   だいぶ 暗く なって きた 5 時 だ 5 時 だ !  それ でも まだ 5 時 だ 。 ||くらく|||じ||じ|||||じ|

ねえ   あの 人   うるさい よ ね 。 ねえ   いい よ   いい よ 。 ||じん||||||||

左手 を 持ち替え   持ち替えて …。 ひだりて||もちかえ|もちかえて

じゅ …  そう   それ で 回転 。 ||||かいてん

ほら   何 やって る の ? ちょっと   ごめん ね   ごめん ね 。 |なん||||||||

それ だ と 回 ん ない でしょ 。 実際 やって みる ? |||かい||||じっさい||

ほら 回して   ほら 。 どう なった これ ? |まわして||||

痛い 痛い ここ ピッキー なって   痛い ね   これ 。 いたい|いたい||||いたい||

どう する   これ 。 頑張って る んです よ   僕 だって 。 |||がんばって||ん です||ぼく|

頑張って る も   クソ も …。 何   泣いて ん の ? がんばって|||くそ||なん|ないて||

ふ ふ ふ   泣いちゃ った   ごめん ね 。 じゃあ 1 回   落ち着こう か   ねえ 。 |||ないちゃ|||||かい|おちつこう||

ねえ 。 僕 だって 一生懸命 …。 |ぼく||いっしょうけんめい

一生懸命   そう やって …。 いっしょうけんめい||

言わ れたら わかん ない じゃ ないで す か …。 いわ|||||||

一生懸命 みんな やって んだ よ   ねえ 。 いっしょうけんめい|||||

ごめん   ごめん   もう 1 回 あわせて もう 1 回 あわせて …。 |||かい|||かい|

じゃあ ね   そ っ から …。

じゃあ   優しく いく よ 。 |やさしく||

左手 を 右手 の 位置 に 持ち替えて …。 ひだりて||みぎて||いち||もちかえて

持ち替えて …。 もちかえて

順 …。 じゅん

手 。 手   そう   順手 。 て|て||じゅんて

ねえ   そ したら 次 は 次 は   ほら ほら 。 |||つぎ||つぎ|||

右手 を 左手 の 位置 に 持ち替えて   順 …。 みぎて||ひだりて||いち||もちかえて|じゅん

手 じゃ ない の そこ は   逆手 。 て||||||さかて

逆手   逆手 。 さかて|さかて

そし たら 回転 。 ||かいてん

ほら 回った   ほら 回った 。 |まわった||まわった

実戦 で そんな 暇 は ない 。 じっせん|||いとま||

笑って んじゃ ねえ よ   お前 。 わらって||||おまえ

教習 所   戻る か   また お前 。 きょうしゅう|しょ|もどる|||おまえ

教習 所   どこ に ある んだろう ね ? きょうしゅう|しょ|||||

ヨシヒコ   もう 斬っちゃ え   斬っちゃ え 。 ||きっちゃ||きっちゃ|

どうせ 眠る だけ なんだ から 。 |ねむる|||

ダメだ   斬れば 少なくとも 彼 の 心 の 傷 に なる 。 だめだ|きれば|すくなくとも|かれ||こころ||きず||

そんな   気 を つかう 必要 ねえ ぞ 。 |き|||ひつよう||

はい   目 視   目 視 …。 |め|し|め|し

目 視   目 視   目 視   目 視   後ろ 目 視 …。 め|し|め|し|め|し|め|し|うしろ|め|し

お   いいね   いいね 今日 の 目 視 いい よ 。 |||きょう||め|し||

まったく 隙 が ない   まったく 隙 が ない   そういう こと な の → |すき||||すき||||||

そういう の 実戦 で ビシッと やって 。 まったく 隙 が なくて いいわけ 。 ||じっせん||びしっと|||すき|||いい わけ

ねえ   まあまあ   ごめん ね 。

今   たまたま 今 ね 後ろ から ブスブス いか れて る けども → いま||いま||うしろ||||||

実戦 で は こういう こと ない から 。 ある から 。 じっせん||||||||

ある よ ほら   刺して る じゃ ん あの 子 。 |||さして|||||こ

いこう か   回転   回転 。 はい   次 。 ||かいてん|かいてん||つぎ

剣 を 左右 です よ   左右 です よ 。 あの   右側 に …。 けん||さゆう|||さゆう||||みぎがわ|

私 が 。 あの   ちゃんと して ください 。 わたくし|||||

たまに は お 願い も いい ね 。 あの   こっち そう やって → |||ねがい|||||||

習って る ん   こっち 側 に やって もらわ ない と → ならって||||がわ|||||

僕 だって 困る んです よ 。 私 が あわせれば いい です か ? ぼく||こまる|ん です||わたくし|||||

せ ~ の 。 はい   それ を 早く   それ を 早く ね 。 |||||はやく|||はやく|

はい   はい 。

いやいや ちょっと キミ も 戻る   ねえ ? ||きみ||もどる|

キミ も 戻っちゃ う 。 いや 。 ちょっと   ぼ ~ っと して る けど 。 きみ||もどっちゃ||||||||

はい   いこう   いこう 2 人 と も いこう じゃあ 。 |||じん||||

ヨシヒコ 優し すぎる よ 。 |やさし||

ほ い ほ い 。 そして おもむろに 離れる 。 ||||||はなれる

あ   わかった   あの 人 の 時間 だ   今 。 |||じん||じかん||いま

そして …。 口 ほど に   もの を 言う 。 |くち|||||いう

口 ほど でも ねえ な   だ ろ 。 3 点 減点 だ よ お前 。 くち|||||||てん|げんてん|||おまえ

何 やって んだ よ ! なん|||

こんなんじゃ もう   今日 は ハンコ あげ られ ない な   わかる 。 ||きょう|||||||

う …。 また 泣く の か 。 ||なく||

どうも ~。 出た 。 |でた

どうも ~  芳村 真理 です 。 |よしむら|しんり|

誰 な んだ よ 。 だれ|||

昔   はやった だろう ! むかし||

はやった だろう よ なぜ 知ら ねえ んだ よ   バカ 野郎 。 ||||しら||||ばか|やろう

お前   芳村 真理 じゃ ねえ だ ろ 。 おまえ|よしむら|しんり||||

こんにちは   楠田 仏 です 。 |くすだ|ふつ|

だから   誰 な んだ 。 なるほど ・ ザ ・ 仏 。 |だれ|||||ふつ

仏 様   悪霊 の 鍵 の ありか は まだ   わかり ませ ん か ? ふつ|さま|あくりょう||かぎ||||||||

そう な んです ね わから ない んです ね 。 ||ん です||||ん です|

ちょっと 笑っちゃ って んじゃ ねえ か   もう 楠田 仏 いら ねえ よ 。 |わらっちゃ||||||くすだ|ふつ|||

似て ねえ   もう いい から 。 じゃあ ね   説明 を いたし ます 。 にて|||||||せつめい|||

え ~  あの   この先 に う ~ ん   トロダーン と いう 村 が → ||このさき|||||||むら|

う ~ ん   あり ます   う ~ ん その 村長 の 持ち物 の なか に → |||||||そんちょう||もちもの|||

う ~ ん   それ らしき 村 が あっ   村 じゃ ない   鍵 が → ||||むら|||むら|||かぎ|

う ~ ん   ある と いう こと です う ~ ん 。

なんだ   それ は モノ マネ な の か オリジナルな の か ? |||もの|まね||||おりじなるな||

なんだ   その しゃべり 方 は 。 |||かた|

それ は 悪霊 の 鍵 な の か ? ||あくりょう||かぎ|||

それ は わから ないで す 。 ただ   う ~ ん   え ~ え ~ え ~。

なにやら   え ~  邪悪な   う ~ ん → ||じゃあくな||

気 が   う ~ ん   漂う う ~ ん   鍵 と いう こと です 。 き||||ただよう|||かぎ||||

邪悪な 気 が 漂う 鍵 。 じゃあくな|き||ただよう|かぎ

それ は 悪霊 の 鍵 である 可能 性 は 高い な 。 ||あくりょう||かぎ||かのう|せい||たかい|

はい   じゃあ   トロダーン の 村 に みんな で 一緒に 行って み ヨーカド -。 ||||むら||||いっしょに|おこなって||

ちょっと な んだ よ 。

大丈夫です か ? あ ~  すみません   旅 の お方 。 だいじょうぶ です||||たび||おかた

どう さ れた ?  かなり 憔悴 して る みたいだ な 。 ||||しょうすい||||

少し ばかり 年貢 が 厳しい んで さ 。 すこし||ねんぐ||きびしい||

年貢   誰 に 納める の か ? ねんぐ|だれ||おさめる||

村長 さん で さ 。 村長 に 年貢 !?  聞いた こと ない わ 。 そんちょう||||そんちょう||ねんぐ|きいた|||

前 は なかった よ 。 ぜん|||

前 の 村長 さん は とても いい お方 で の ぅ 。 ぜん||そんちょう|||||おかた|||

みんな 大好きじゃ った が 突然   死んで しまって …。 |だいすきじゃ|||とつぜん|しんで|

あの 頃 は 楽しかった よ 。 |ころ||たのしかった|

今 の 村長 に なって   年貢 とら れる ように なった って こと ? いま||そんちょう|||ねんぐ|||よう に|||

そんだ   ただ今 の 村長 さん は 年貢 を 納める かわり に → |ただいま||そんちょう|||ねんぐ||おさめる||

この 村 の 付近 に いる 邪悪な 幽霊 から → |むら||ふきん|||じゃあくな|ゆうれい|

俺 たち を 守って くれる んだ 。 おれ|||まもって||

邪悪な 幽霊 ? じゃあくな|ゆうれい

お前たち か   私 に 会い たい と いう の は 。 おまえたち||わたくし||あい|||||

はい   こちら に 邪悪な 気 を 宿す 鍵 が ある と 聞いた のです が …。 |||じゃあくな|き||やどす|かぎ||||きいた|の です|

誰 から 聞いた のだ ? そんな もの は ない ! だれ||きいた|||||

いや   ある はずです 。 ||はず です

ない と 言ったら ない んだ ! ||いったら||

いろんな とこ 見て 声 高く なって → ||みて|こえ|たかく|

わかり やすい キョド り 方 ある と みた ! ||||かた|||

それ を 私 たち に ください 。 ||わたくし|||

その 鍵 で 世界 が 平和に なる かも しれ ませ ん 。 |かぎ||せかい||へいわに|||||

この 村 に 幽霊 が 出る の も その 鍵 の せい かも しれ ん ぞ 。 |むら||ゆうれい||でる||||かぎ||||||

そんな こと まで …。 お 願い し ます 。 ||||ねがい||

よし   わかった ただし   条件 が ある 。 |||じょうけん||

なん でしょう ?

確かに 少し 前 から   この 村 に 幽霊 が 出る ように なった 。 たしかに|すこし|ぜん|||むら||ゆうれい||でる|よう に|

いい 大人 が 幽霊 など と 魔物 で は ない のであろう 。 |おとな||ゆうれい|||まもの||||

ああ   幽霊 だ 。 |ゆうれい|

幽霊 だって   ぷぷ ぷ 。 ゆうれい|||

その 幽霊 を 送り込んで くる 奴 も わかって おる のだ 。 |ゆうれい||おくりこんで||やつ||||

北 の 山 …  北 の 山 の てっぺん の あばら家 に 巣くう 邪悪な 霊魂 。 きた||やま|きた||やま||||あばらや||すくう|じゃあくな|れいこん

その 幽霊 を 退治 すれば 鍵 を いただける と ? |ゆうれい||たいじ||かぎ|||

もちろん だ 。  そう すれば この 村 は 平和に なる だろう 。 |||||むら||へいわに||

村 は 平和に   我々 は 鍵 を 手 に する 一石二鳥 だ な 。 むら||へいわに|われわれ||かぎ||て|||いっせきにちょう||

ちょっと 待て 。  俺 も いい 大人 だ 。 |まて|おれ|||おとな|

幽霊 が 出る など にわかに 信じ がたい 。 ゆうれい||でる|||しんじ|

では   今夜   この 村 で 過ごす が いい 。 |こんや||むら||すごす||

今   なん どき だ ? いま|||

急に 山々 が 静かに なった 気 が する 。 きゅうに|やまやま||しずかに||き||

ちょうど   幽霊 など が 姿 を 現す 丑 三 つ の 頃 だ な 。 |ゆうれい|||すがた||あらわす|うし|みっ|||ころ||

や だ ~  怖い ! ||こわい

バカ 者   いい 大人 が 幽霊 だ なんて 騒ぐ んじゃ ない 。 ばか|もの||おとな||ゆうれい|||さわぐ||

確かに 魔物 は 存在 する 。 だが   この世 に → たしかに|まもの||そんざい|||このよ|

霊魂 は 存在 し ない んだ な   これ が 。 れいこん||そんざい||||||

うむ   毎晩   出る もの で も ない のでしょう 。 |まいばん|でる|||||

今夜 は あきらめて 宿 に 帰る と し ましょう 。 お ぅ 。 こんや|||やど||かえる|||||

おい   あの 井戸 から なんか 出て きて ない ? ||いど|||でて||

ああ   井戸 に は よく 何 か の 職人 が → |いど||||なん|||しょくにん|

住んで る こと が ある 。 いや   あれ 職人 じゃ ない よ ね 。 すんで|||||||しょくにん||||

ねぇ   あれ 絶対   職人 じゃ ない よ ね 。 ||ぜったい|しょくにん||||

お …  お っ さん 幽霊 信じて ねえ んだ ろ 。 ||||ゆうれい|しんじて|||

ちょ …  ちょっと 誰 だ か 聞いて こい よ 。 ||だれ|||きいて||

信じて い ない が …  あれ は 幽霊 だ ! しんじて||||||ゆうれい|

認めた 。  簡単に 認めた よ 。 みとめた|かんたんに|みとめた|

おい   あいつ 来る よ 。 きっと 来る よ ! ||くる|||くる|

逃げよう ぜ 。 にげよう|

なんか 近づいて くっ から 。 逃げよう ぜ ! |ちかづいて|||にげよう|

( 悲鳴 ) ひめい

( ムラサキ ) 助けて ! |たすけて

押す な よ 。 おす||

おい   あいつ 速 ぇの 。 ||はや|

途中 で 消えた の   なに あれ 。 とちゅう||きえた|||

幽霊 だ から 。 幽霊 だ から   パッと 消える んだ よ 。 ゆうれい|||ゆうれい|||ぱっと|きえる||

あなた   さっき まで 幽霊 いない と 言って いた 。 |||ゆうれい|||いって|

さすが は 勇者 。  今もって → ||ゆうしゃ|いまもって

幽霊 に 立ち向かう 姿勢 を くずさ ん と は …。 ゆうれい||たちむかう|しせい|||||

気絶 して おり ます 。 そういう 奴 で あり ます 。 きぜつ|||||やつ|||

ヨシヒコ   お前   昨日   井戸 の 幽霊 見て 気絶 して んだ から 。 |おまえ|きのう|いど||ゆうれい|みて|きぜつ|||

幽霊 の 親 玉 退治 する なんて 無理だ ろ 。 ゆうれい||おや|たま|たいじ|||むりだ|

昨日 は 油断 した だけ だ 。 きのう||ゆだん|||

心構え さえ   しっかり して いれば 幽霊 など 倒 せる ! こころがまえ|||||ゆうれい||たお|

魔物 も いる の か …。 こいつ も 幽霊 な んだ ぞ   確か 。 まもの|||||||ゆうれい||||たしか

でも   気のせい か かわいく 見える な 。 |きのせい|||みえる|

熱 ち ! ねつ|

かわいい と か 言う から 怒った んだ よ 。 |||いう||いかった||

小さい 宿屋 だ が   つぶれた らしい 。 ちいさい|やどや||||

旅人 が 書き残して いった 旅 の 思い出 だ 。 たびびと||かきのこして||たび||おもいで|

「 幽霊 が 出 ます 。 ゆうれい||だ|

気 を つけて ください 」。 き|||

「 信じて い ませ ん でした が ほんとに 出た ので → しんじて|||||||でた|

日の出 と ともに 帰り ます 」。 ひので|||かえり|

そんなに 頻繁に 幽霊 が 出る なら → |ひんぱんに|ゆうれい||でる|

宿屋 どころ じゃ ない な 。  ハハッ 。 やどや|||||

この 辺り も 親 玉 の 縄張り と いう こと か 。 |あたり||おや|たま||なわばり||||

( 悲鳴 ) ひめい

どうした ん です か !? 今   今 …  ヨシヒコ の 後ろ に → ||||いま|いま|||うしろ|

白い 子 が 。 白い 子 ? しろい|こ||しろい|こ

いや   そんな はず は ない 。

色白の 子供 が 遊び に きて る だけ だ 。 いろじろの|こども||あそび|||||

何で   こんな 山奥 に こんな 夜中 に → なんで||やまおく|||よなか|

わざわざ 色白の 男の子 が 遊び に くる 理由 が 見当たら ん ! |いろじろの|おとこのこ||あそび|||りゆう||みあたら|

気のせい です 。 そんな の は 気のせい です 。 きのせい|||||きのせい|

さっき  3 人 見て んだ から 気のせい な わけ ねえ だ ろ 。 |じん|みて|||きのせい|||||

皆さん   気 を しっかり と 持って → みなさん|き||||もって

ダンジョー さん が 言う ように 幽霊 なんか いない ! |||いう|よう に|ゆうれい||

幽霊 なんか   い ない んです ! ゆうれい||||ん です

( 悲鳴 ) ひめい

いいかげんに し なさい   ムラサキ !

いる んです か ?  後ろ に 。 |ん です||うしろ|

いる …。  ずっと   いる 。

振り向き ます よ 。 ふりむき||

いい です か ?

振り向き ます よ 。 どうぞ 。 ふりむき|||

サッと な   サッと 。 さっと||さっと

( メレブ ) 見えた ?  今 。 |みえた|いま

いいえ 。

絶対 見えた 。  今   見えた べ ? ぜったい|みえた|いま|みえた|

いいえ 。 嘘 つけよ 。 |うそ|

ほら 見えた   今 。 見えて ないで すよ ! |みえた|いま|みえて||

半 べそ かいてん じゃ ん   もう 。 はん|||||

え ?

今日 さ   みんな で 寝 ない ように しよう ぜ 。  な ? きょう||||ね||よう に|||

そう だ な  1 人 残って 幽霊 が 出る と 怖い 。 |||じん|のこって|ゆうれい||でる||こわい

とはいうものの   火 は 消えて いき そうに なって い ます 。 |ひ||きえて||そう に|||

火 が 絶える と 幽霊 が 寄って くる ぞ 。 ひ||たえる||ゆうれい||よって||

そういう 怖い 顔 と トーン で 言う な よ 。 |こわい|かお||とーん||いう||

火 を 絶やす と 出て くる の は 動物 や   魔物 でしょう ? ひ||たやす||でて||||どうぶつ||まもの|

幽霊 も だ !  幽霊 も 来る んだ ! ゆうれい|||ゆうれい||くる|

火 が 消えたら   どう する ? また   幽霊 が 出る ぞ ! ひ||きえたら||||ゆうれい||でる|

しかし   薪 は 外 に しか ない ようです ね 。 |まき||がい||||よう です|

お ~ っ   誰 か 薪   取って こ いよ おい   年上   ダンジョー   ほら 早く 。 ||だれ||まき|とって||||としうえ|||はやく

俺 は   嫌だ 。 おれ||いやだ

なぜなら   怖い から だ 。 |こわい||

しかたない です ね 。 助かり ます 。 |||たすかり|

じゃんけん に し ましょう 。 嘘 だ ろ   おい ! ||||うそ|||

大の 男 が  3 人 揃って 薪 ひと つ 取り に 行け ねえ って → だいの|おとこ||じん|そろって|まき|||とり||いけ||

どういう こと だ よ ! じゃんけん だ   ムラサキ 。

じゃんけん だ ! ひどい よ ~  ひど すぎる よ ~。

よし   最初 は   グー 。 |さいしょ||

最初 は   グー   じゃんけん ぽん ! さいしょ||||

よし   勝った   勝った   チョキ   最強 ! あ ~ っ   嘘 でしょ ! |かった|かった|ちょき|さいきょう|||うそ|

嫌だ !  私   絶対   嫌だ ! いやだ|わたくし|ぜったい|いやだ

行き なさい 負けた んだ から 行き なさい 。 いき||まけた|||いき|

ねぇ   ねぇ   ヨシヒコ   勇者 は 一 人 で 夜中 に 行か せたり し ない よ ね ? |||ゆうしゃ||ひと|じん||よなか||いか|||||

そんな こと 勇者 は し ない よ ね ? 早く 行き なさい   ムラサキ !! ||ゆうしゃ||||||はやく|いき||

火 が 消える でしょう ! ひ||きえる|

最悪 や ~。 さいあく|

もう   なん も 信じ ねえ ぞ 。 |||しんじ||

ほん ま …。

♪♪~

いない   いない おばけ なんて   いない   い ない 。

あっ   これ か 。

怖い とき は   歌 を 歌おう 。 こわい|||うた||うたおう

♪♪「 おばけ なんて ない さ おばけ なんて うそ さ 」

♪♪「 おばけ なんて ない さ 」

なんか   いる 感じ する けど → ||かんじ||

い ない よ ね ?

( うめき声 ) うめきごえ

( 悲鳴 ) ひめい

ムラサキ ! 出た な   どう する   ヨシヒコ ? |でた||||

少し 様子 を 見 ましょう 。 すこし|ようす||み|

ムラサキ   大丈夫 か ? |だいじょうぶ|

ツルーン   クリン   アー !

ツルーン   クリン   アー !

冷静に なれ   ムラサキ 「 ツルーン   クリン   アー 」 と は   なん ぞ や ? れいせいに||||||||||

ツルーン   クリン   アー !

「 ツルーン   クリン   アー 」 など いる わけ が ない 。

幽霊 だ な 。 白い 子供 と いい → ゆうれい|||しろい|こども||

「 ツルーン   クリン   アー 」 と いい ここ ら へんに は →

幽霊 が   はびこって いる らしい 。 ゆうれい||||

私 は 恐れ ませ ん よ   親 玉 は 必ず   私 が しとめて みせ ます 。 わたくし||おそれ||||おや|たま||かならず|わたくし||||

信じて いい んだ な ? しんじて|||

もちろん です 。

先ほど   ムラサキ の 悲鳴 が 聞こえた とき → さきほど|||ひめい||きこえた|

様子 を 見 ましょう と 言った 時点 で → ようす||み|||いった|じてん|

かなり 疑って いる 私 だ が 本当に 信じて いい んだ な ? |うたがって||わたくし|||ほんとうに|しんじて|||

もちろん です 。

ヨシヒコ 。

様子 見た の ? ようす|みた|

様子 見た の ? ようす|みた|

ヨシヒコ 。

♪♪~

結局   寝る んだ な   お前たち は 。 けっきょく|ねる|||おまえたち|

メレブ   悪い が 小便 に 付き合って くれ 。 |わるい||しょうべん||つきあって|

付き合って やり たい が …  無理 。 つきあって||||むり

なぜ だ ?  俺 は もはや 一 人 で は いけ ん 。 ||おれ|||ひと|じん||||

金縛り 中 な のだ よ 。 なぜなら → かなしばり|なか||||

ずっと   白い 子 に 見 られて いる 。 |しろい|こ||み||

う ぅ ~!

う ぅ …。

♪♪~

♪♪~

男 は 黙って …  立ち ション だ 。 おとこ||だまって|たち||

親 玉 の 家 と いう は   あれ です か ね ? おや|たま||いえ|||||||

あぁ 。  てっぺん に ある と 言って たから な 。 |||||いって||

確かに 何 か 邪悪な 気 を 放って いる 。 たしかに|なん||じゃあくな|き||はなって|

あれ だけ の 幽霊 たち を 解き放った 親 玉 だ 。 |||ゆうれい|||ときはなった|おや|たま|

ただ もの で は ない ぞ 。 わかって い ます 。

つって も 幽霊 だ から ね 。 夜 に なる まで 出て こ な いっしょ 。 ||ゆうれい||||よ||||でて|||

ああ   そう だ な 。

さて   この 決戦 を 前 に して この ドンピシャ の タイミング で → ||けっせん||ぜん||||||たいみんぐ|

また 一 つ 呪文 を 手 に 入れた 私 だ よ 。 |ひと||じゅもん||て||いれた|わたくし||

幽霊 を 退治 できる 呪文 なら ありがたい 。 ゆうれい||たいじ||じゅもん||

期待 す ん なって お っ さん 。 きたい||||||

おっと 。  今回 は 期待 して もらって いい ようだ 。 |こんかい||きたい||||

幽霊 退治 が でき そうです か ? ああ 。 ゆうれい|たいじ|||そう です||

驚く なかれ ムラサキ 。 私 は この 旅 の 序盤 に して → おどろく|||わたくし|||たび||じょばん||

早くも   氷 系 の 呪文 を 手 に 入れた よ 。 はやくも|こおり|けい||じゅもん||て||いれた|

ヒャド 系 です か 。 ああ 。 |けい|||

まずは ムラサキ に 。 いい よ   私 は 。 |||||わたくし|

どない だ ?

口 の 中 に 氷 出て きた 。 くち||なか||こおり|でて|

す   すごい !  すご すぎる !

敵 の 口 の 中 に 1 つ だけ 氷 を 出現 さ せる 呪文 だ よ 。 てき||くち||なか||||こおり||しゅつげん|||じゅもん||

1 つ だけ な んです ね 。 |||ん です|

うむ 。  私 は この 呪文 を …。 |わたくし|||じゅもん|

ヒャダコリ 。  そう 名付けた コリ 。 ||なづけた|

ヒャダコリ !  これ で 無敵だ 。 無敵で は ない コリ 。 |||むてきだ|むてきで|||

メレブ 。  ちょっと 暑い から 氷 くれ 。 ||あつい||こおり|

まいど コリ 。

うまい ! 敵 も うまい って 言う だけ だ ぜ 。 |てき||||いう|||

きっと 。 バカ か ムラサキ 。  ムラサキ   バカ か 。 |ばか||||ばか|

太った のに 平ら 胸 。 マジ ぶ っ 殺す ぞ 。 ふとった||たいら|むね||||ころす|

幽霊 が 相手 だ 。 幽霊 は 夏 の 季節 に でる もの だ 。 ゆうれい||あいて||ゆうれい||なつ||きせつ||||

私 の ヒャダコリ で どんどん 氷 を 投入 したら 。 わたくし|||||こおり||とうにゅう|

もう 寒くて …。 逃げ ます ね 。 |さむくて|にげ||

正解 ! すごい 。 せいかい|

メレブ さん 私 に も ヒャダコリ を かけて ください 。 ||わたくし||||||

よい コリ よ 。

もっと かけて ください 。 ほっ !

あぁ ~  頭 キーン と なった コリ か ~。 ヨシヒコ 。 |あたま|きーん|||||

言わ ん こっちゃ ない コリ 。 いわ||||

ああ   もう ヤダ 。  怖くて 。 |||こわくて

安心 しろ   親 玉 は ヨシヒコ が しとめる 。 あんしん||おや|たま||||

さ ぁ   どんな 現れ 方 する か 。 |||あらわれ|かた||

最強の 幽霊 と は 。 さいきょうの|ゆうれい||

落ち着いて 。 落ち着いて 待ち ましょう 。 おちついて|おちついて|まち|

♪♪~

きた !  これ   幽霊 が 出る とき 絶対   流れる 音 だ ! ||ゆうれい||でる||ぜったい|ながれる|おと|

おお っ   どこ だ ?  どこ から だ ?

来い 。  私 は 勇者 だ 。 こい|わたくし||ゆうしゃ|

♪♪~

あれっ   お 客 さん ? ||きゃく|

あら っ 。  最も オーソドックスな の が 来た よ   これ 。 ||もっとも|おーそどっくすな|||きた||

お前 が 幽霊 の 親 玉 か ! おまえ||ゆうれい||おや|たま|

親 玉 ?  ああ ! それ は デタラメ です よ 。 おや|たま||||||

幽霊 は 幽霊 な んだ けど → ゆうれい||ゆうれい|||

親 玉 なんて あの …  全然   違い ます って 。 おや|たま|||ぜんぜん|ちがい||

それでは   あなた は …。 一応   決まり なんで → |||いちおう|きまり|

言わ せて もらって も いい か な 。 いわ||||||

う ~  ら ~  め ~  し ~  や ~。

オーソドックス   や だ 。 うらめし や と か 言う けど さ → おーそどっくす|||||||いう||

誰 も 恨んで ない から 安心 して 。 だれ||うらんで|||あんしん|

一応   決まり な んで 。 なんか   いいね   怖く なくて 。 いちおう|きまり|||||こわく|

や だ な   お嬢さん   幽霊 なんだ から ちょっと ぐらい は → |||おじょうさん|ゆうれい|||||

怖がって くれ ない と ダメな んです よ 。 こわがって||||だめな|ん です|

お っ   ぽい   ぽい いい よ   それ っぽく なって きた 。

う ぅ   だ ろ !?  だ ろ !?  だ ろ …!?

うらめし …。 あぁ   いい や   もう いい   ごめん 。

2 回 は いい や  2 回 は いい や 。 かい||||かい|||

親 玉 が デタラメ と いう の は どういう こと です か ? おや|たま||||||||||

あっ   聞く ?  聞いちゃ う ? 聞いちゃ う 。 |きく|きいちゃ||きいちゃ|

トロダーン の 村長 いる でしょ ? 俺   あいつ に 殺さ れた の 。 ||そんちょう|||おれ|||ころさ||

えっ ?  め っちゃ いい 人 そうだった よ 。 ||||じん|そう だった|

いや   あいつ 元々 俺 の 部下 だった んだ けど → ||もともと|おれ||ぶか|||

村長 に なって から いろいろ   いい 思いし たくて さ → そんちょう||||||おもいし||

それ で 俺 が 寝て る ところ を …。 何 !? ||おれ||ねて||||なん

寝 首 を かく と は 卑怯 だ 。 ね|くび|||||ひきょう|

部下 に 寝 首 かかれ そうな キャラ だ もん ね 。 ぶか||ね|くび||そう な||||

俺 でしょう !?  そう な の よ 寝 首 かかれ キャラ な の 。 おれ||||||ね|くび||||

そんで ね いろんな 人 が 俺 を 騙す し → |||じん||おれ||だます|

俺   騙さ れる し …。 おれ|だまさ||

そう いえば   今 の 村長 に なって から 年貢 は 重く なった と 言って いた 。 ||いま||そんちょう||||ねんぐ||おもく|||いって|

どうやら 私腹 を 肥やして いた ようだ な 。 |しふく||こやして|||

だから   俺 枕元 に 出て やった の よ 。 |おれ|まくらもと||でて|||

そ したら   それ を いい こと に →

幽霊 から 守って やる と か 言って よ 。 ゆうれい||まもって||||いって|

あなた   やられ 放題 じゃ ん 。 そう な の よ 。 ||ほうだい||||||

そこら へんに   こう 出て くる 幽霊 いる でしょ ? |||でて||ゆうれい||

あれ 全部   仕込み だ から それ に   あの 人 たち ね → |ぜんぶ|しこみ||||||じん||

全部   普通の 人 だ から 。 だ と 思った 。 ぜんぶ|ふつうの|じん|||||おもった

お前   めちゃくちゃ 怖がって た じゃ ねえ か よ 。 おまえ||こわがって|||||

だから   言った だろう ? 幽霊 なんか いない って 。 |いった||ゆうれい|||

いる けど ね   ここ に ね 。 俺 ね 。 ||||||おれ|

笑って ないで 早く 成仏 し な よ 。 わらって||はやく|じょうぶつ|||

あぁ   し たい んだ けど さ 俺   あいつ の こと → ||||||おれ|||

どうしても 許せ ない んだ よ ね 。 |ゆるせ||||

懲らしめて やり ましょう 成仏 できる ように 。 こらしめて|||じょうぶつ||よう に

えっ ?

ご 苦労 だった な   勇者 たち よ 。 |くろう|||ゆうしゃ||

なんでも 幽霊 の 親 玉 を 退治 した そうだ な 。 |ゆうれい||おや|たま||たいじ||そう だ|

はい 。 これ が お前たち が 欲しがって いた → |||おまえたち||ほしがって|

鍵 だ 。 かぎ|

これ は …  MIWA って 書いて ある 。 ||||かいて|

えっ ?  これ 魔物 を 封印 できる ?  これ 。 ||まもの||ふういん||

これ を いただく 前 に 村長 に 見て いただき たい もの が 。 |||ぜん||そんちょう||みて||||

ん ?

何 な んだ   これ は !? あんた が 仕込んだ 幽霊 でしょ ? なん|||||||しこんだ|ゆうれい|

すげ ぇ   怖かった   やめて   マジ で 。 知ら ん   こんな 奴 ら は 知ら ん 。 ||こわかった||||しら|||やつ|||しら|

そして   俺 は 後ろ 。 あぁ …  村長 。 |おれ||うしろ||そんちょう

村長 自分 の 本当の 姿 を 見て みろ 。 そんちょう|じぶん||ほんとうの|すがた||みて|

これ は …。 悪霊 退散 。 ||あくりょう|たいさん

うわ ぁ ~。

なんと   元々 鍵 に 悪 が 宿って いた と は な 。 |もともと|かぎ||あく||やどって||||

これ で 村長 も 元 の いい 方 に 戻る はず 。 ||そんちょう||もと|||かた||もどる|

これ で 成仏 でき ん でしょ ? あぁ   心置きなく 成仏 できる わ 。 ||じょうぶつ|||||こころおきなく|じょうぶつ||

あり が と ね   勇者 たち 。 ||||ゆうしゃ|

また   鍵 は 偽物 だった が → |かぎ||にせもの||

いい こと した な   ヨシヒコ 。 はい 。

う ~ ん   ほんとに この世 の どこ か に → |||このよ||||

ある の か の う ?  悪霊 の 鍵 。 仏 は 頼り に なん ねえ し な 。 |||||あくりょう||かぎ|ふつ||たより|||||

早く 見つけ ない と ああして 人 の 心 に まで → はやく|みつけ||||じん||こころ||

悪霊 が 宿り 始めて いる 。 あくりょう||やどり|はじめて|

早く 見つけ ない と 。 戦う のみ だ な 。 はい 。 はやく|みつけ|||たたかう||||

( ヒサ ) 兄 様   その 戦い 私 も 入れて ください ませ 。 ひさ|あに|さま||たたかい|わたくし||いれて||

なんと   ヒサ は 弓 の 達人 に なり ました 。 |ひさ||ゆみ||たつじん|||

どれ だけ 離れた ところ から でも 的 を 射る こと が できる のです よ 。 ||はなれた||||てき||いる||||の です|