Neon Genesis Evangelion Episode 25 neon|genesis|evangelion|episode Neon Genesis Evangelion Episode 25

だって 、 仕方なかった ん じゃ ない か ！ |しかたなかった|||| I mean, it couldn't be helped!

だって 、 カヲル 君 は 、 彼 は 、 使徒 だった ん だ ！ |かおる|きみ||かれ||しと|||

違う 、 使徒 だ 、 僕ら の 敵 だった ん だ ！ ちがう|しと||ぼくら||てき|||

違う 、 違う 、 違う ん だ ！ ちがう|ちがう|ちがう||

私 と 同じ 人 だった のに ？ 違う … 使徒 だった ん だ … わたくし||おなじ|じん|||ちがう|しと|||

だから 殺し た の ？ |ころし||

そう さ … ああ し なけ れ ば 僕ら が 死 ん じゃ う 、 みんな が 殺さ れ ちゃ う ん だ 。 |||||||ぼくら||し||||||ころさ|||||

だから 殺し た の ？ 好き で やった ん じゃ ない ！ でも 仕方なかった ん だ 。 |ころし|||すき|||||||しかたなかった||

助け て … たすけ|

助け て … たすけ|

助け て … たすけ|

誰 か 、 助け て … だれ||たすけ|

お 願い だ から 、 誰 か 、 助け て よ ！ |ねがい|||だれ||たすけ||

そう だ 、 生き残る なら カヲル 君 の ほう だった ん だ … ||いきのこる||かおる|きみ|||||

僕 な ん か より ずっと 彼 の ほう が いい 人 だった のに … カヲル 君 が 生き残る べき だった ん だ … ぼく||||||かれ|||||じん|||かおる|きみ||いきのこる||||

違う わ 。 生き残る の は 生きる 意志 を 持った 者 だけ よ 。 ちがう||いきのこる|||いきる|いし||もった|もの||

彼 は 死 を 望 ん だ 。 生きる 意志 を 放棄 し て 見せ掛け だけ の 希望 に すがった の よ 。 かれ||し||のぞみ|||いきる|いし||ほうき|||みせかけ|||きぼう||||

シンジ 君 は 悪く ない わ 。 そう かな … |きみ||わるく||||

本当 に これ で よかった の か な … ほんとう|||||||

分から ない … 僕 は どう し たら いい … どう し たら い い ん だ よ ！ わから||ぼく|||||||||||||

何 が … なん|

自分 が … じぶん|

嫌わ れる こと … きらわ||

誰 に … だれ|

誰 だ … だれ|

それ は … 父さん だ ！ ||とうさん|

父さん に 捨て られ た 、 嫌わ れ た ん だ ！ とうさん||すて|||きらわ||||

嫌わ れ たら どう しよ う … どう し たら い い ん だ ろ う … きらわ||||||||||||||

どこ だ ろ う 、 ここ 。

どこ に 行け ば いい ん だ ろ う 。 何も 見え ない 。 何も 分から ない 。 ||いけ|||||||なにも|みえ||なにも|わから|

はっ … ミサト さん ？ ミサト さん

ねぇ 、 どこ 行っちゃ っ た の 、 ミサト さん … ||おこなっちゃ|||||

ねえ 、 僕 は これ から どこ へ 行け ば いい ん だ … |ぼく||||||いけ||||

ミサト さん 、 アスカ 、 綾 波 ！ トウジ ！ ケンスケ ！ リツコ さん ！ 加持 さん ！ |||あや|なみ|||||かじ|

父さん … 母さん … とうさん|かあさん

誰 か 教え て よ 、 どう し たら いい の か 教え て よ … だれ||おしえ|||||||||おしえ||

エヴァンゲリオン 初 号 機 … 結局 僕 は 、 これ に 乗る しか ない の か … 好き な 人 を 殺し て まで 。 |はつ|ごう|き|けっきょく|ぼく||||のる|||||すき||じん||ころし||

父さん や みんな の 言う 通り に 、 また これ に 乗って 戦え って 言う の ？ とうさん||||いう|とおり|||||のって|たたかえ||いう|

母さん ！ 何 か 言って よ 、 答え て よ ！ かあさん|なん||いって||こたえ||

みんな が 乗れ って 言う から … ||のれ||いう|

みんな の 、 それ が みんな の ため な ん だ から いい じゃ ない か 。

そう だ よ 。 いい こと じゃ ない か 、 とっても いい こと じゃ ない か ！

そう すれ ば みんな が 誉め て くれる 、 大事 に し て くれる ん だ ！ |||||ほめ|||だいじ||||||

嘘 ね 。 うそ|

あんた バカ ぁ ？ 結局 自分 の ため じゃ ない の 。 |ばか||けっきょく|じぶん|||||

そう やって 、 また すぐに 自分 に 言い訳 し てる 。 ||||じぶん||いいわけ||

そ っか なぁ …

他人 の ため に がんばって る ん だ 、 って 思う こと 自体 、 楽 な 生き 方 し てる って 言う の よ 。 たにん|||||||||おもう||じたい|がく||いき|かた||||いう||

そう な の か な …

要するに 、 さびしい の よ 、 シンジ は 。 ようするに|||||

そう な の か な …

そんな の 、 ただ の 依存 、 共生 関係 な だけ じゃ ない ！ ||||いぞん|きょうせい|かんけい||||

そう かもし れ ない 。

自分 が 人 に 求め られる こと を 、 ただ 望 ん でる だけ じゃ ない の 。 じぶん||じん||もとめ|||||のぞみ||||||

そう かもし れ ない 。

人 から 幸せ を 与え られよ う と 、 ただ 待って る だけ じゃ ない の 。 じん||しあわせ||あたえ|||||まって|||||

偽り の 幸せ を ！ それ は あなた も 同じ でしょ ？ いつわり||しあわせ||||||おなじ|

いつのまにか エヴァ に 乗って る … 乗せ られ てる … |||のって||のせ||

どうせ 動きゃ し ない のに 、 この ポンコツ … |うごきゃ|||||

う うん 、 ポンコツ は 、 私 の ほうか … ||||わたくし||

要ら ない の よ 、 私 なんて … 誰 も 要ら ない の よ ！ … いら||||わたくし||だれ||いら|||

エヴァ に 乗れ ない パイロット なんて 、 誰 も 要ら ない の よ ！ … ||のれ||ぱいろっと||だれ||いら|||

他人 の 中 に 自分 を 求め て いる の ね 。 うるさい ！ たにん||なか||じぶん||もとめ|||||

一 人 に なる の が 恐い ん でしょ う ？ ひと|じん|||||こわい|||

他人 と いっしょ に 、 自分 も い なく なる から 恐い ん でしょ う ？ たにん||||じぶん||||||こわい|||

だから エヴァ に 乗って る 。 |||のって|

うるさい 、 うるさい ！ うるさい ！

あんた み たい な 人形 に 、 言わ れ た か 無い わ よ ！ ||||にんぎょう||いわ||||ない||

私 は 誰 ？ 綾 波 レイ 。 わたくし||だれ|あや|なみ|れい

あなた 、 誰 ？ |だれ

あなた も 綾 波 レイ な の ？ そう 。 綾 波 レイ と 呼ば れ て いる もの 。 ||あや|なみ|れい||||あや|なみ|れい||よば||||

みんな 、 綾 波 レイ と 呼ば れ て いる もの 。 |あや|なみ|れい||よば||||

どうして 、 みんな 私 な の ？ ||わたくし||

他の 人 たち が みんな 、 私 たち を 綾 波 レイ と 呼ぶ から よ 。 たの|じん||||わたくし|||あや|なみ|れい||よぶ||

あなた は 、 偽り の 心 と 体 を 、 なぜ 持って いる の ？ ||いつわり||こころ||からだ|||もって||

偽り で は ない わ 。 私 は 私 だ もの 。 いつわり|||||わたくし||わたくし||

いいえ 、 あなた は 偽り の 魂 を 碇 ゲンドウ と 言う 人間 に よって 作ら れ た 人 な の よ 。 |||いつわり||たましい||いかり|||いう|にんげん|||つくら|||じん|||

人 の 真似 を し て いる 偽 り の 物体 に 過ぎ ない の よ 。 じん||まね|||||ぎ|||ぶったい||すぎ|||

ほら 、 あなた の 中 に 、 暗く て 、 何も 見え ない 、 何も 分から ない 心 が ある でしょ ？ |||なか||くらく||なにも|みえ||なにも|わから||こころ|||

本当 の あなた が そこ に いる の 。 ほんとう|||||||

私 は 私 。 私 は これ まで の 時間 と 他の 人 たち と の つながり に よって 私 に なった 。 わたくし||わたくし|わたくし|||||じかん||たの|じん|||||||わたくし||

他の 人 たち と の 触れ合い に よって 今 の 私 が 形作ら れ て いる 。 たの|じん||||ふれあい|||いま||わたくし||かたちづくら|||

人 と の 触れ合い と 、 時 の 流れ 。 私 の 心 の 形 を 変え て いく の 。 じん|||ふれあい||じ||ながれ|わたくし||こころ||かた||かえ|||

そう 。 綾 波 レイ と 呼ば れる 、 今 まで の 私 を 作った もの 。 これ から の 私 を 作る もの 。 |あや|なみ|れい||よば||いま|||わたくし||つくった|||||わたくし||つくる|

でも 、 本当 の あなた は 他 に いる の よ 。 |ほんとう||||た||||

あなた が 、 知ら ない だけ 。 ||しら||

見 たく ない から 。 知ら ない うち に 避け て いる だけ 。 み||||しら||||さけ|||

人 の 形 を し て い ない かも しれ ない から 。 じん||かた|||||||||

今 まで の 私 が い なく なる かも しれ ない から 。 いま|||わたくし||||||||

自分 が い なく なる の が 恐い の よ 。 じぶん|||||||こわい||

みんな の 心 の 中 から 消える の が 恐い の よ 。 ||こころ||なか||きえる|||こわい||

恐い ？ 分から ない わ 。 自分 だけ の 世界 も 、 無くなる の 。 こわい|わから|||じぶん|||せかい||なくなる|

自分 が 消える の よ 。 じぶん||きえる||

いえ 、 嬉しい わ 。 |うれしい|

私 は 死に たい もの 。 わたくし||しに||

ほしい もの は 絶望 。 無 へ と 返り たい の 。 |||ぜつぼう|む|||かえり||

でも 駄目 、 無 へ は 返れ ない の 。 |だめ|む|||かえれ||

あの 人 が 返し て くれ ない の 。 |じん||かえし||||

まだ 返し て くれ ない の 。 |かえし||||

あの 人 が 必要 だ から 私 は い た の 。 |じん||ひつよう|||わたくし||||

でも もう 終わり 。 要ら なく なる の 私 。 あの 人 に 捨て られる の 、 私 。 ||おわり|いら||||わたくし||じん||すて|||わたくし

その 日 を 願って い た はず な のに 、 今 は 、 恐い の … |ひ||ねがって||||||いま||こわい|

さあ 行 こ う 、 今日 、 この 日 の ため に お前 は い た の だ 。 レイ 。 - はい 。 |ぎょう|||きょう||ひ||||おまえ||||||れい|

なん だ ？ この 感触 。 前 に 一 度 あった よう な … 自分 の 体 の 形 が 消え て いく よう な … |||かんしょく|ぜん||ひと|たび||||じぶん||からだ||かた||きえ||||

気持ち いい … 自分 が 大きく 広 がって いく みたい だ … きもち||じぶん||おおきく|ひろ||||

どこまでも 、 どこまでも 。

違う 。 虚無 へ 帰る わけ で は ない 。 すべて を 始まり に もどす に 過ぎ ない 。 ちがう|きょむ||かえる|||||||はじまり||||すぎ|

この 世界 に 失わ れ て いる 母 へ と 帰る だけ だ 。 |せかい||うしなわ||||はは|||かえる||

全て の 心 が 一 つ と なり 、 永遠 の 安らぎ を 得る 。 すべて||こころ||ひと||||えいえん||やすらぎ||える

ただ それ だけ の こと に 過ぎ ない 。 ||||||すぎ|

それ が 補完 計画 ？ そう よ 。 ||ほかん|けいかく||

私 たち の 心 に は 常に 空白 の 部分 、 喪失 し た ところ が ある わ 。 わたくし|||こころ|||とわに|くうはく||ぶぶん|そうしつ||||||

人 は だれしも 心 の 闇 を 恐れ 、 そこ から 逃げよ う と 、 それ を なく そう と 生き 続け て いる わ 。 じん|||こころ||やみ||おそれ|||にげよ||||||||いき|つづけ|||

人 で ある 以上 、 永久 に 消える こと は ない のに 。 じん|||いじょう|えいきゅう||きえる||||

だから って 、 人 の 心 を 一 つ に まとめ 、 お互いに 補填 し あお う と いう わけ ？ ||じん||こころ||ひと||||おたがいに|ほてん||||||

それ も 他人 が 勝手 に ？ 余計 な お 世話 だ わ ！ そんな の 、 ただ の 馴れ合い じゃ ない ！ ||たにん||かって||よけい|||せわ|||||||なれあい||

だけど 、 あなた も それ を 望 ん で い た の よ 。 |||||のぞみ||||||

ここ は ？

ミサト さん の 心 の 中 に いる 、 僕 の 心 です よ 。 |||こころ||なか|||ぼく||こころ||

と 同時に シンジ 君 の 中 に いる 私 の 心 、 と いう わけ ね 。 |どうじに||きみ||なか|||わたくし||こころ||||

僕 は 僕 を 見つける ため に 、 いろいろ な 人 と 触れ合わ なけ れ ば いけ ない 。 ぼく||ぼく||みつける|||||じん||ふれあわ|||||

僕 の 中 を 見つめ なけ れ ば いけ ない 。 ぼく||なか||みつめ|||||

僕 の 中 の ミサト さん を 見つめ なけ れ ば いけ ない 。 ぼく||なか|||||みつめ|||||

ミサト さん は 、 何 を 願う の ？ |||なん||ねがう|

よい 子 に なら なきゃ いけない の 。 |こ|||||

パパ が い ない から 。 ママ を 助け て 私 は よい 子 に なら なきゃ いけない の 。 ぱぱ|||||まま||たすけ||わたくし|||こ|||||

でも 、 ママ の よう に は なり たく ない 。 |まま|||||||

パパ が い ない とき 、 ママ は 泣 い て ばかり だ もの 。 泣 い ちゃ だめ 、 甘え ちゃ だめ 。 ぱぱ|||||まま||なき||||||なき||||あまえ||

だから 、 よい 子 に なら なきゃ いけない の 。 ||こ|||||

そして パパ に 嫌わ れ ない よう に する の 。 |ぱぱ||きらわ||||||

でも 父 は 嫌い 。 だから よい 子 も 嫌い 。 |ちち||きらい|||こ||きらい

もう 嫌い 。 もう 疲れ た わ 。 |きらい||つかれ||

きれい な 自分 を 維持 する のに 。 きれい な フリ を 続け て いる 自分 に … ||じぶん||いじ|||||||つづけ|||じぶん|

もう 疲れ た わ … |つかれ||

私 は 汚れ たい の 。 汚れ た 自分 を 見 て み たかった の よ 。 わたくし||けがれ|||けがれ||じぶん||み|||||

だから 抱か れ た の ？ あの 男 に 。 違う 、 好き だった から 、 抱か れ た の よ 。 |いだか|||||おとこ||ちがう|すき|||いだか||||

本当 に 好き だった の ？ ええ そう よ 。 あの 人 は ありのまま の 私 を 受け入れ て くれ た わ 。 ほんとう||すき|||||||じん||||わたくし||うけいれ||||

優しかった の よ ！ やさしかった||

いや 、 やめ て ！ こんな ところ を シンジ 君 に 見せ ない で ！ |||||||きみ||みせ||

いまさら 恥ずかし がる こと も ない だ ろ う ？ 恥ずかしい わ よ ！ |はずかし||||||||はずかしい||

どうして 恥ずかしい の ？ 好き な 男 の 前 で は 平気 で 、 いえ 、 むしろ 喜 ん で こんな 格好 を し て いる くせ に 。 |はずかしい||すき||おとこ||ぜん|||へいき||||よろこ||||かっこう||||||

い やっ 、 やめ て ！

この ありさま を シンジ 君 に 見せる こと が ほんと は 嬉しい くせ に 。 ||||きみ||みせる|||||うれしい||

嘘 よ ！ 違う 、 違う わ よ ！ うそ||ちがう|ちがう||

どう かしら ？ ほんと は 父親 の 前 で 見せ たい くせ に 。 -- 違う ！ ||||ちちおや||ぜん||みせ||||ちがう

あなた は 加持 君 の 寝顔 に 安らぎ を 求め て い た の よ 。 - 違う ！ ||かじ|きみ||ねがお||やすらぎ||もとめ||||||ちがう

加持 君 の 温もり に 安らぎ を 求め て い た の よ 。 - 違う ！ かじ|きみ||ぬくもり||やすらぎ||もとめ||||||ちがう

加持 君 の 腕 の 中 に 父親 を 求め て い た の よ 。 - 違う わ よ ！ かじ|きみ||うで||なか||ちちおや||もとめ||||||ちがう||

そう よ 、 あの 時 加持 君 の 中 に 自分 の 父親 を 見つけ た わ 。 |||じ|かじ|きみ||なか||じぶん||ちちおや||みつけ||

だから 逃げ出し た の 。 彼 から 。 |にげだし|||かれ|

恐かった の 。 まるで 、 お 父さん と … こわかった||||とうさん|

でも 、 ほんと は 嬉しかった から な の 。 それ が 快感 だった の 。 |||うれしかった||||||かいかん||

たまらなく 心地 いい 瞬間 だった わ 。 だから 嫌 だった 。 |ここち||しゅんかん||||いや|

だから 別れ た の 。 |わかれ||

ま 、 恋 の 始まり に 理由 は ない が 、 終わり に は 理由 が ある 、 って 事 だ な 。 |こい||はじまり||りゆう||||おわり|||りゆう||||こと||

優しい の ね 、 加持 君 … やさしい|||かじ|きみ

その 優し さ で 、 お 願い … 私 を … 汚し て ！ |やさし||||ねがい|わたくし||きたなし|

今 自分 が 嫌い だ から と いって 、 傷つける もん じゃ ない 。 いま|じぶん||きらい|||||きずつける|||

それ は ただ 、 刹那 的 な 罰 を 与え て 、 自分 を 誤 魔 化 し て いる だけ だ 。 |||せつな|てき||ばち||あたえ||じぶん||ご|ま|か|||||

やめ た ほう が いい 。 で 、 自分 を 大切 に しろ 、 って 言う ん でしょ う ？ ||||||じぶん||たいせつ||||いう|||

男 は みんな そう 。 そうして 、 仕事 に 、 自分 の 世界 に 行って しまう ん だ わ 。 おとこ|||||しごと||じぶん||せかい||おこなって||||

私 を 置き去り に し た まま 。 お 父さん と 同じ な の よ 。 わたくし||おきざり||||||とうさん||おなじ|||

辛い 現実 から 逃げ て ばかり な の よ 。 辛い 現実 ？ 私 の こ と か … からい|げんじつ||にげ||||||からい|げんじつ|わたくし||||

そう よ ね 、 こんな 私 です もの 、 仕方ない わ ね 。 ||||わたくし|||しかたない||

やめ て よ ！ ミサト さん ！

時々 自分 に 絶望 する わ ！ 嫌 に なる わ よ ！ ときどき|じぶん||ぜつぼう|||いや||||

不潔 。 汚い わ 。 無 様 ね 。 ふけつ|きたない||む|さま|

いやらしい ！ 汚らわしい わ ！ それ が 大人 の 付き合い だ なんて 、 反吐 が 出る わ ！ |けがらわしい||||おとな||つきあい|||へど||でる|

ご 昇進 、 おめでとう ございます 。 葛城 三 佐 ！ |しょうしん|||かつらぎ|みっ|たすく

認め られ て いる の は 、 認め られよ う と 演じ て いる 自分 で 、 本当 の 自分 で は ない の よ 。 みとめ||||||みとめ||||えんじ|||じぶん||ほんとう||じぶん|||||

本当 の 自分 は いつも 泣 い て いる くせ に 。 ほんとう||じぶん|||なき|||||

いいえ 、 私 は 幸せ な の 。 |わたくし||しあわせ||

私 は 幸せ な の 。 わたくし||しあわせ||

私 は 幸せ な の 。 わたくし||しあわせ||

違う ！ これ は 幸せ なんか じゃ ない ！ ちがう|||しあわせ|||

こんな の 、 本当 の 自分 じゃ ない ！ そう 思い込 ん で いる だけ な の ！ ||ほんとう||じぶん||||おもいこ||||||

そう し ない と 、 僕ら は 生き て いけ ない の か … ||||ぼくら||いき|||||

一緒 に い ない と 恐い ん だ 不安 な の よ 。 いっしょ|||||こわい|||ふあん|||

誰 か が 隣 で 寝 て い ない と 一 人 で 寝る の が 恐い ？ だれ|||となり||ね|||||ひと|じん||ねる|||こわい

やっぱり 、 一 人 で 寝る の が さみしい ん です か ？ |ひと|じん||ねる||||||

心 の 喪失 に 耐え られ ない ん だ よ 。 だから 、 誰 と でも い い ん です ね ？ こころ||そうしつ||たえ|||||||だれ|||||||

違う ！ いいえ 、 簡単 な 快楽 に 溺れ たい だけ 。 ちがう||かんたん||かいらく||おぼれ||

刹那 的 な 逃避 で 心 を 癒し たい だけ 。 せつな|てき||とうひ||こころ||いやし||

その ため に 男 を 利用 し て いる だけ な の よ 。 違う 、 違う 、 違う ！ |||おとこ||りよう||||||||ちがう|ちがう|ちがう

ここ は 、 どこ ？

アスカ の 心 の 中 に いる 、 僕 の 心 だ よ 。 ||こころ||なか|||ぼく||こころ||

てこ と は 、 シンジ の 中 に いる 、 私 の 心 で も ある わけ ね 。 |||||なか|||わたくし||こころ|||||

アスカ は 何 を 願う の ？ ||なん||ねがう|

私 は 一 人 で 生きる の 、 パパ も ママ も いら ない ！ わたくし||ひと|じん||いきる||ぱぱ||まま|||

一 人 で 生きる の 。 私 は もう 泣か ない の ！ ひと|じん||いきる||わたくし|||なか||

でも 、 まだ 泣 い てる … なぜ 、 泣 い てる の ？ ||なき||||なき|||

あの 子 、 苦手 な ん です 。 なん だ 、 弱気 と は 医者 の 君 らしく ない な 。 |こ|にがて||||||よわき|||いしゃ||きみ|||

医者 も 人間 です の よ 。 前 に も 言い まし た けど 。 いしゃ||にんげん||||ぜん|||いい|||

しかし 、 君 の よう な 女性 が 子供 相手 に 。 |きみ||||じょせい||こども|あいて|

妙に 大人 で … 張り詰め た 絶対 的 な 拒絶 が あって … みょうに|おとな||はりつめ||ぜったい|てき||きょぜつ||

時々 恐い ん です 。 あなた 、 そう 感じ た こ と あり ませ ん ？ ときどき|こわい|||||かんじ||||||

いや 、 とにかく 君 は 、 アスカ の 母親 に なった ん だ 。 ||きみ||||ははおや||||

その 前 に 、 私 は あなた の 妻 に なった の よ 。 |ぜん||わたくし||||つま||||

同時に だ ろ う ？ 社会 的 立場 から は そう です わ 。 どうじに||||しゃかい|てき|たちば|||||

あなた は あの 子 の 父親 を 辞め られ ない けれど 、 私 は いつ でも あの 子 の 母親 を 辞める こと が でき ます の よ 。 |||こ||ちちおや||やめ||||わたくし|||||こ||ははおや||やめる||||||

それ は そう だ な 。

止め て ママ ！ ママ を 辞める の は 止め て ！ 私 、 ママ に 好か れる いい 子 に なる ！ とどめ||まま|まま||やめる|||とどめ||わたくし|まま||すか|||こ||

だから 、 ママ を 辞め ない で ！ だ から 私 を 見 て ！ |まま||やめ|||||わたくし||み|

止め て ママ ！ 私 を 殺さ ない で ！ とどめ||まま|わたくし||ころさ||

あなた の パパ は ママ が 嫌い に なった の 。 いら なく なった の 。 ||ぱぱ||まま||きらい|||||||

う うん 、 最初 から 好き じゃ なかった の よ 。 最初 から いら なかった の よ 、 きっと 。 ||さいしょ||すき|||||さいしょ||||||

だから 、 ママ と 死に ま しょ う 。 パパ は 私 たち が いら ない もの 。 |まま||しに||||ぱぱ||わたくし|||||

私 は 邪魔 な の ？ いら ない の ？ わたくし||じゃま|||||

一緒 に 死 ん で ちょうだい … いっしょ||し|||

いや ！ 私 は ママ の 人形 じゃ ない ！ 自分 で 考え 、 自分 で 生きる の ！ |わたくし||まま||にんぎょう|||じぶん||かんがえ|じぶん||いきる|

あの 時 、 ママ が 天井 から ぶら下がって た の 。 |じ|まま||てんじょう||ぶらさがって||

その 顔 は 、 とても 嬉し そう に 見え た わ 。 |かお|||うれし|||みえ||

でも 、 私 は その 顔 が とても 嫌 だった の 。 |わたくし|||かお|||いや||

死ぬ の は 嫌 。 自分 が 消え て しまう の も 嫌 。 しぬ|||いや|じぶん||きえ|||||いや

男の子 も 嫌 ！ パパ も ママ も 嫌 ！ みんな 嫌 な の ！ おとこのこ||いや|ぱぱ||まま||いや||いや||

誰 も 私 の こと 護 って くれ ない の 。 一緒 に い て くれ ない の 。 だれ||わたくし|||まもる|||||いっしょ||||||

だから 、 一 人 で 生きる の 。 でも 、 嫌 な の ！ 辛い の ！ |ひと|じん||いきる|||いや|||からい|

一 人 は 嫌 、 一 人 は イヤ 、 一 人 は イヤ ぁ ！ ひと|じん||いや|ひと|じん||いや|ひと|じん||いや|

僕 を 見捨て ない で 。 私 を 捨て ない で 。 ぼく||みすて|||わたくし||すて||

私 を 殺さ ない で 。 わたくし||ころさ||

これ は 何 ？ ||なん

あなた の お 父さん が 進め て い た 、 人間 の 補完 計画 よ 。 |||とうさん||すすめ||||にんげん||ほかん|けいかく|

これ が ？ その 一部 らしい わ 。 |||いちぶ||

真実 は 、 私 たち に も 分から ない もの 。 しんじつ||わたくし||||わから||

ただ 、 今 、 自分 で 感じ て いる もの が 、 事実 で しか ない わ 。 |いま|じぶん||かんじ|||||じじつ||||

あなた の 中 の ね 。 ||なか||

そして 、 その 記憶 と なる もの が 、 君 の 真実 と なって いく 。 ||きおく|||||きみ||しんじつ|||

時 と ともに 変化 し て いく 真実 も ある わ 。 じ|||へんか||||しんじつ|||

これ が 事実 … 全て の 結果 な の か ？ これ が ？ ||じじつ|すべて||けっか|||||

たくさん ある 事実 。 その 中 の 一 つ よ 。 あなた が 望 ん だ 結果 な の よ 。 ||じじつ||なか||ひと|||||のぞみ|||けっか|||

僕 が 望 ん だ ？ そう よ 。 破滅 を 。 誰 も 救わ れ ない 世界 を 。 ぼく||のぞみ|||||はめつ||だれ||すくわ|||せかい|

違う ！ 誰 も 救って くれ なかった だけ だ ！ 僕 を 。 ちがう|だれ||すくって|||||ぼく|

誰 も あなた を 救え ない わ 。 これ は 、 君 が 望 ん だ こと だ 。 だれ||||すくえ|||||きみ||のぞみ||||

破滅 を 、 死 を 。 無 へ の 回帰 を 。 あなた 自身 が 望 ん だ の よ 。 はめつ||し||む|||かいき|||じしん||のぞみ||||

これ が 現実 な の よ 。 現実 って 何 だ ？ ||げんじつ||||げんじつ||なん|

あなた の 世界 よ 。 ||せかい|

時間 と 空間 と 他人 と ともに ある 、 君 自身 の 世界 の こと さ 。 じかん||くうかん||たにん||||きみ|じしん||せかい|||

君 が どう 受け止め 、 どう 認める か は 、 君 自身 が 決める 世界 だ 。 きみ|||うけとめ||みとめる|||きみ|じしん||きめる|せかい|

今 は ただ 与え られる だけ の 、 あなた の 世界 な の よ 。 いま|||あたえ||||||せかい|||

どう しよう も ない 、 あなた の 世界 よ 。 ||||||せかい|

もう すべて 決まり きって いる 世界 だ ろ う ？ ||きまり|||せかい|||

違う わ 。 あなた が 決め て いる 世界 な の よ 。 ちがう||||きめ|||せかい|||

君 の 心 が 、 そう だ 、 と 決め て いる 世界 な の だ 。 きみ||こころ|||||きめ|||せかい|||

生きよ う と する 意志 も いきよ||||いし|

死に たい と 思う 心 も 、 あなた 自身 が 望む こと な の よ 。 しに|||おもう|こころ|||じしん||のぞむ||||

この 暗闇 も 、 この 半端 な 世界 も 、 すべて 僕 が 望 ん だ と いう の か ？ - そう よ 。 |くらやみ|||はんぱ||せかい|||ぼく||のぞみ||||||||

閉鎖 さ れ た 自分 一 人 が 心地 いい 世界 を 君 は 望 ん だ 。 へいさ||||じぶん|ひと|じん||ここち||せかい||きみ||のぞみ||

自分 の 、 弱い 心 を 護 る ため に 。 自分 の 、 快楽 を 護 る ため に 。 じぶん||よわい|こころ||まもる||||じぶん||かいらく||まもる|||

これ は 、 その 結果 に 過ぎ ない わ 。 |||けっか||すぎ||

閉塞 さ れ た 空間 で は 、 あなた 一 人 の 世界 で は 、 人 は 生き て 行け ない もの 。 へいそく||||くうかん||||ひと|じん||せかい|||じん||いき||いけ||

でも あなた は 、 世界 の 、 自分 を 取り巻く 世界 の 閉塞 を 願った 。 |||せかい||じぶん||とりまく|せかい||へいそく||ねがった

嫌い な もの を 排除 し 、 より 孤独 な 世界 を 願った 、 あなた 自身 の 心 。 きらい||||はいじょ|||こどく||せかい||ねがった||じしん||こころ

それ が 、 導き 出さ れ た 小さな 心 の 安らぎ の 世界 。 ||みちびき|ださ|||ちいさな|こころ||やすらぎ||せかい

この カタチ も 、 終局 の 中 の 一 つ 。 |||しゅうきょく||なか||ひと|

あなた 自身 が 導 い た 、 この世 の 終わり な の よ 。 |じしん||みちび|||このよ||おわり|||

終局 。 それ は 始まり の あと に 、 必ず おとずれ る 。 しゅうきょく|||はじまり||||かならず||

私 たち の 願い は 、 破滅 へ と 連なる の か 。 わたくし|||ねがい||はめつ|||つらなる||

私 たち の 希望 は 、 死 そのもの な の か 。 わたくし|||きぼう||し|その もの|||