Katanagatari Episode 5 (3) Katanagatari Episode 5 (3)

この 男 は ほか の １１ 人 の 頭領 と は 明確に 一線 を 画して いる |おとこ||||じん||とうりょう|||めいかくに|いっせん||かくして|

用心 の 必要 など ない 　 書状 に も 書いた とおり ようじん||ひつよう|||しょじょう|||かいた|

われ は あくまで 奇 策 士 殿 と 話し合い を し に 来た だけ な のだ から な |||き|さく|し|しんがり||はなしあい||||きた|||||

信じ られる か そんな こと しんじ||||

貴 様 ら の せい で 　 どれ だけ 不本意に 頭 を 下げる こと に なった と 思って おる とうと|さま|||||||ふほんいに|あたま||さげる|||||おもって|

だが われ の 呼び出し に 応じ 　 こうして ここ まで 来て くれた と いう こと は |||よびだし||おうじ||||きて|||||

話し合う つもり が ある と いう こと で は ない の か はなしあう|||||||||||

真庭 忍 軍 と は なるべく ならば かかわり たく ない が まにわ|おし|ぐん||||||||

しかし そこ に いる と 分かって いれば 　 それ は 駆逐 の 対象 だ |||||わかって||||くちく||たいしょう|

退治 できる とき に 退治 して おく に 限る たいじ||||たいじ||||かぎる

腕 １ 本 うで|ほん

話 を 聞いて くれる なら はなし||きいて||

われ は この 左腕 を 自ら 斬り 落とそう |||さわん||おのずから|きり|おとそう

話 を 聞く だけ で 真庭 忍 軍 十二 頭領 の はなし||きく|||まにわ|おし|ぐん|じゅうに|とうりょう|

それ も お ぬし の 言う ところ の 実質 的な 頭 の 腕 １ 本 だ |||||いう|||じっしつ|てきな|あたま||うで|ほん|

あくまでも 話 を 聞く だけ で ただ それ だけ で 腕 １ 本どう だ |はなし||きく|||||||うで|ほんどう|

ど っ どう だ と 言わ れて も |||||いわ||

この とおり だ

お 望み と あら ば 右腕 を 斬り 落とす の も やぶさかで は ない が いかが かな |のぞみ||||みぎうで||きり|おとす||||||||

いや いい だろう 話 を 聞こう |||はなし||きこう

七 花 は 外せ ない が それ でも 構わ ん な なな|か||はずせ|||||かまわ||

ああ 聞いて もらって 構わ ない |きいて||かまわ|

虚 刀 流 七 代 目 当主 鑢 七 花 だろう きょ|かたな|りゅう|なな|だい|め|とうしゅ|やすり|なな|か|

蝙蝠 と 白鷺 それ に 喰鮫 が 世話に なった はずだ こうもり||しらさぎ|||しょくさめ||せわに||

よく 知って おる な |しって||

厳密に は げんみつに|

蝶 々 蜜蜂 蟷螂 の 真庭 虫 組 三 人 衆 と も 連絡 が 取れ なく なって いる が ちょう||みつばち|かまきり||まにわ|ちゅう|くみ|みっ|じん|しゅう|||れんらく||とれ||||

ひょっとして それ も 奇 策 士 殿 たち の 仕業 かな |||き|さく|し|しんがり|||しわざ|

いや 　 それ は 何 を 言って おる の か 分から ぬ な |||なん||いって||||わから||

そう か

いずれ に せよ

真庭 忍 軍 十二 頭領 も ただ の 半年 の 間 に まにわ|おし|ぐん|じゅうに|とうりょう||||はんとし||あいだ|

半数 に まで その 数 を 減らして しまった と いう わけだ はんすう||||すう||へらして||||

奇 策 士 殿 を 裏切った われら の 選択 は 間違って いた の かも しれ ない き|さく|し|しんがり||うらぎった|||せんたく||まちがって|||||

まあ 困窮 した 真庭 の 里 に |こんきゅう||まにわ||さと|

選択肢 など もともと あって なき が 如し だった のだ が せんたくし||||||ごとし|||

それ は 言う まい 　 残り ６ 人 で 何とか する しか ない だろう ||いう||のこり|じん||なんとか||||

できる と 思う か ||おもう|

いや それ 以前 に さ せる と 思う か ||いぜん|||||おもう|

さ せて は くれ ない だろう な

刀 の 所有 者 われら 　 そして お ぬし たち かたな||しょゆう|もの|||||

この 三竦み の 状況 下 で |さんすくみ||じょうきょう|した|

刀 集 め を 敢行 する の は 無理 が ある かたな|しゅう|||かんこう||||むり||

そこ で だ 奇 策 士 殿 |||き|さく|し|しんがり

いったん われら 真庭 忍 軍 と 同盟 を 結ば ない か ||まにわ|おし|ぐん||どうめい||むすば||

同盟 どうめい

わざわざ 九州 に まで 　 わたし の こと を バカに し に 来た の か |きゅうしゅう|||||||ばかに|||きた||

一 時 休戦 と 言い換えて も いい ひと|じ|きゅうせん||いいかえて||

それ が できれば 苦労 は ある まい |||くろう|||

同じ もの を 求めて おる のだ おなじ|||もとめて||

奇 策 士 殿 と 真庭 忍 軍 は 同じ もの を 求めて いる ようで いて 実は 少し 違う き|さく|し|しんがり||まにわ|おし|ぐん||おなじ|||もとめて||||じつは|すこし|ちがう

われら は 究極 的に は ２～３ 本 でも 集めれば それ で よい のだ ||きゅうきょく|てきに||ほん||あつめれば||||

だから

われら は お ぬし たち が 刀 集 め の ため に たどる 道筋 の 逆 方向 から 進めば よい ||||||かたな|しゅう||||||みちすじ||ぎゃく|ほうこう||すすめば|

現場 で の 衝突 を あえて 避けよう と いう こと か げんば|||しょうとつ|||さけよう||||

その とおり だ

情報 の 足りない 今 じょうほう||たりない|いま

真庭 を しばらく の 間 泳が せて おく と いう の は まにわ||||あいだ|えい が||||||

奇 策 と して じゅうぶんに 成立 する き|さく||||せいりつ|

やつ ら が 成功 した ところ で 改めて 奪えば 　 それ は それ で よし か |||せいこう||||あらためて|うばえば||||||

無論 もしも この 交渉 が 決裂 した なら むろん|||こうしょう||けつれつ||

われ は ここ で お 主 たち と 戦わ なければ なら ない のだ が |||||おも|||たたかわ|||||

それ は 望む ところ で は ない ||のぞむ||||

脅し か おどし|

いい や 脅し で は ない 　 まだ ||おどし||||

断れば 即 戦闘 か ことわれば|そく|せんとう|

真庭 鳳凰 　 不気味な 男 だ まにわ|ほうおう|ぶきみな|おとこ|

まだ 情報 が 足りない |じょうほう||たりない

「 双 刀 · 鎚 」 そう|かたな|つち

わたし が 在りか を 知って おる 最後 の １ 本 だ ||ありか||しって||さいご||ほん|

必然 　 次に 狙う は この 刀 に なる であろう ひつぜん|つぎに|ねらう|||かたな|||

貴 様 ら は それ 以外 の 刀 を 狙えば 鉢合わせ は ない とうと|さま||||いがい||かたな||ねらえば|はちあわせ||

同盟 成立 と いう こと かな どうめい|せいりつ||||

同盟 で は ない どうめい|||

一 時 休戦 だ ひと|じ|きゅうせん|

助かる 　 ありがとう たすかる|

陸奥 の 死霊 山 　 出羽 の 天童 　 それ に 江戸 むつ||しりょう|やま|でわ||てんどう|||えど

その ３ カ所 に 完成 形 変 体 刀 が ある らしい |かしょ||かんせい|かた|へん|からだ|かたな|||

なぜ その 話 を わたし に ||はなし|||

奇 策 士 殿 が こちら の 一方的な 要求 を のんで くれた 感謝 の 印 だ よ き|さく|し|しんがり||||いっぽうてきな|ようきゅう||||かんしゃ||いん||

何 を 企んで いる なん||たくらんで|

尾張 で 否定 姫 が 動き 始めて いる ようだ おわり||ひてい|ひめ||うごき|はじめて||

否定 姫 ひてい|ひめ

あの 女 が どう 動いて おる と いう のだ 鳳凰 |おんな|||うごいて|||||ほうおう

さて な

早急に 手 を 打つ こと を 勧める よ そうきゅうに|て||うつ|||すすめる|

礼 を 言って おこう れい||いって|

とりあえず 　 今日 の こと は 信用 し 直して やる が |きょう||||しんよう||なおして||

約束 を 違えて 刀 集 め の 現場 で 鉢合わせ に なった 際 に は やくそく||ちがえて|かたな|しゅう|||げんば||はちあわせ|||さい||

躊躇 なく わたし の 刀 が 斬り かかる ぞ ちゅうちょ||||かたな||きり||

委細 承知 いさい|しょうち

では また いずれ

そう そう 　 あと 一 つ だけ |||ひと||

お ぬし は よく 「 ち ぇり お 」 と 言って 　 部下 を 殴って いた らしい な ||||||||いって|ぶか||なぐって|||

われ は 何 か おかしい と 思って いた のだ が ||なん||||おもって|||

この 薩摩 に 来て やっと 分かった |さつま||きて||わかった

あれ は 「 ち ぇす と 」 が 正しい ||||||ただしい

な っ

「 ち ぇり お 」 と いう の は 異国 の 言葉 で 「 さようなら 」 と いう 意味 だ |||||||いこく||ことば|||||いみ|

い ー いや ああ ー |-|||-

違う 違う 違う ちがう|ちがう|ちがう

誤解 だって 誤解 だって ば ごかい||ごかい||

待って 待って 待って ちょっと 待って 　 今 考える から まって|まって|まって||まって|いま|かんがえる|

バカじゃ ない 　 わたし は バカじゃ ない ばかじゃ||||ばかじゃ|

恥ずかしく ない 　 わたし は 恥ずかしい やつ じゃ ない っ はずかしく||||はずかしい||||

勘違い なんて して い ない っ かんちがい|||||

かか か 勘違い を して いる の は あいつ の 方 だ ー ||かんちがい||||||||かた||-

ギャフン う う うわ ー ||||-

そこ まで の こと か

違う もん 違う んだ もん ちがう||ちがう||

し 　 七 花 |なな|か

はい

七 花 七 花 七 花 七 花 なな|か|なな|か|なな|か|なな|か

は いはい は いはい

そ なた なら 分かって くれる はずだ |||わかって||

わたし は 別に 勘違い など して い ない わたし は 間違って など いない ||べつに|かんちがい|||||||まちがって||

ええ っと

た たまたま たまたま じゃ なくて 　 そうだ |||||そう だ

わざと だ

わ わざと です か

そう わざと だ

わ わたし を 誰 だ と 思って おる |||だれ|||おもって|

家 鳴 幕府 預奉 所 軍 所 総 監督 奇 策 士 の とがめ だ ぞ いえ|な|ばくふ|よほう|しょ|ぐん|しょ|そう|かんとく|き|さく|し||||

知 略 謀略 戦略 軍 略 何でも 来い の お 利口 さん だ ち|りゃく|ぼうりゃく|せんりゃく|ぐん|りゃく|なんでも|こい|||りこう||

「 ち ぇり お 」 が 外来 語 だ と いう こと くらい 知ら ん わけ ある まい ||||がいらい|ご||||||しら||||

は は あ

じゃ じゃ あと が め さん は どうして わざと そんな こと を 言って いた んです か ||||||||||||いって||ん です|

それ は

あー もう っ 記憶 を 失え |||きおく||うしなえ

忘れろ 忘れろ 忘れろ ー わすれろ|わすれろ|わすれろ|-

いや そんな こと 言わ れて も |||いわ||

だいたい そな たも 恥ずかしい と は 思わ ん の か |||はずかしい|||おもわ|||

考えて も みろ これ まで の 道中 かんがえて||||||どうちゅう

わたし が いった いそ なた を 何 回 ||||||なん|かい

いや 何 十 回 「 ち ぇり お 」 の 掛け声 と ともに 殴った と 思う |なん|じゅう|かい|||||かけごえ|||なぐった||おもう

まま あ そうだ けど ||そう だ|

その たび に それ を 見て いた 連中 は 思って おった わけだ |||||みて||れんちゅう||おもって||

いったい あの 白髪 の 女 は ||しらが||おんな|

どうして 別れ の 言葉 を 口 に し ながら 人 を 殴って おる のだろう と な |わかれ||ことば||くち||||じん||なぐって||||

いや ここ まで の 道中 は いい まだ いい ||||どうちゅう||||

問題 は この 薩摩 に 着いて から だ もんだい|||さつま||ついて||

例えば 昨晩 たとえば|さくばん

あの 校倉 は わたし がそ なた を 「 ち ぇり お 」 と 殴りつける の を 見て |あぜくら||||||||||なぐりつける|||みて

どう 思った と 思う |おもった||おもう

ああ 薩摩 に 入って から は 「 ち ぇり お 」 の 大盤 振る舞い だった もん な |さつま||はいって|||||||おおばん|ふるまい|||

バカだ と 思わ れた に 違いない ばかだ||おもわ|||ちがいない

バカだ バカだ と 思わ れ ながら 放っておか れた のだ ぞ ばかだ|ばかだ||おもわ|||ほうっておか|||

こんな 屈辱 が ある もの か |くつじょく||||

いや 分かる けど さ |わかる||

けど それ で どうして 俺 も 恥ずかしい と 思わ なくちゃ いけない んだ ||||おれ||はずかしい||おもわ|||

口 に する の が わたし だった と いう だけ で くち||||||||||

そ なた だって 知ら なかった のであろう が |||しら|||

いや 実は 俺 それ は 知って た |じつは|おれ|||しって|

ち ぇり お ー |||-

ここ の 海賊 か ||かいぞく|

あいつ ら と どんな 話 を して いた か 聞か せて もらおう か ||||はなし|||||きか|||

おびき出した は いい が 思いのほか 雑魚 であった か おびきだした||||おもいのほか|ざこ||

ああ

て め え 何 を 言って や がる |||なん||いって||

お ぬし ら は 幸運だ ぞ ||||こううんだ|

われ の 忍法 で 死ねる 人間 は そう は い ない ||にんぽう||しねる|にんげん|||||

忍法 断罪 円 にんぽう|だんざい|えん

船長 ー っ せんちょう|-|

船長 の 申し入れ 「 受けて立つ 」 っ つう こと です せんちょう||もうしいれ|うけてたつ||||

おう

チェスト

チェスト

ああ そう いえば 雑用 係 が １ 人 欲しかった んだ っけ |||ざつよう|かかり||じん|ほしかった||

その 鎧 よく 磨いて おけ |よろい||みがいて|

必 お前 １ 回 あの 鎧 着て みる か ひつ|おまえ|かい||よろい|きて||

俺 は 決して 忘れて い なかった おれ||けっして|わすれて||

あの 女 |おんな

嫌な こと 思い出さ せて くれる ぜ いやな||おもいださ|||

七 花 の 鎧 通し なな|か||よろい|とおし

どこ まで 通用 する か ||つうよう||

や っぱ すげ え 人気 だ ||||にんき|

最初に 言って おいて やる よ 虚 刀 流 さいしょに|いって||||きょ|かたな|りゅう

俺 は 始まって しまえば 手加減 は でき ねえ 男 だ おれ||はじまって||てかげん||||おとこ|

お前 は 死ぬ か 死に は し なくて も おまえ||しぬ||しに||||

相当 の 重傷 を 負う こと に なる だろう そうとう||じゅうしょう||おう||||

だが それ で 俺 の ほれた 女 が 悲しむ こと に なって も せ ん なき 話 だ |||おれ|||おんな||かなしむ||||||||はなし|

開始 後 すぐに 降参 すれば かいし|あと||こうさん|

お前 は 無傷で この 闘 技 場 から 出る こと が できる ぜ おまえ||むきずで||たたか|わざ|じょう||でる||||

七 花 なな|か

このたび の 勝負 だ が ||しょうぶ||

できれば で いい 校倉 を 殺さ ず に |||あぜくら||ころさ||

また 再起 不能 と なる ような ケガ を 負わさ ず に 勝って みせよ |さいき|ふのう||||けが||おわさ|||かって|

無 茶 を 言う む|ちゃ||いう

とがめ は ひょっとして 俺 が 負けて も いい と 思って る の か |||おれ||まけて||||おもって|||

おい よそ見 する な よ |よそみ|||

否 俺 の 女 を 見て んじゃ ねえ よ いな|おれ||おんな||みて|||

その 様子 じゃ 降参 は して くれ そうに ねえ か まあ いい さ |ようす||こうさん||||そう に|||||

ちょっと は 盛り上げて くれよ ||もりあげて|

錆 白 兵 を 打倒 した って その 腕前 を この 町 の 皆さん に 見せて くれ や さび|しろ|つわもの||だとう||||うでまえ|||まち||みなさん||みせて||

言わ れ なくて も 見せて やる ただし そのころ に は いわ||||みせて|||||

あんた は 八 つ 裂き に なって いる だろう けど な ||やっ||さき||||||

あれ は 宇練 銀閣 の とき の 足 運び の 構え ||うれん|ぎんかく||||あし|はこび||かまえ

どう する 気 だ ||き|

いざ 尋常に |じんじょうに

一撃 で 決める いちげき||きめる

勝負 しょうぶ

消えた きえた

腕前 は 見せて やる が 盛り上げて やる つもり は ねえ うでまえ||みせて|||もりあげて||||

虚 刀 流 柳 緑 花 紅 きょ|かたな|りゅう|やなぎ|みどり|か|くれない

決まった きまった

何 だ そりゃ なん||

後 如 あと|ごと

どうした

どうして 動ける |うごける

完ぺきに 決まった はずな のに かんぺきに|きまった||

ん お前 ひょっとして 鎧 通し を 使った の か |おまえ||よろい|とおし||つかった||

虚 刀 流 に も ある んだ そういう 技 きょ|かたな|りゅう||||||わざ

「 賊 刀 · 鎧 」 も なめ られた もん だ ぞく|かたな|よろい||な め|||

悪い が この 鎧 は 鎧 通し を 通さ ねえ もう 手詰まり か わるい|||よろい||よろい|とおし||つう さ|||てづまり|

丸 後 如 まる|あと|ごと

回 処 帯 かい|しょ|おび

眠 調 ねむ|ちょう

ちょ こまか 逃げ回る の が 得意 と 見える な ||にげまわる|||とくい||みえる|

柳 緑 花 紅 やなぎ|みどり|か|くれない

往生 際 の 悪 さ も この上 ねえ な 虚 刀 流 おうじょう|さい||あく|||このうえ|||きょ|かたな|りゅう

そんな の が 俺 の 前任 者 か と 思う と がっかり だ ぜ |||おれ||ぜんにん|もの|||おもう||||

それ で 日本 最強 を 名乗ろう なんて ずうずうしい に も 程 が ある ||にっぽん|さいきょう||なのろう|||||ほど||

いい から もう 覚悟 を 決めて おとなしく 鎧 の 餌食 に なれよ |||かくご||きめて||よろい||えじき||

覚悟 かくご

覚悟 って 何 だ かくご||なん|

刀 と して 校倉 の 方 が 優秀ならば かたな|||あぜくら||かた||ゆうしゅうならば

むしろ 勝ち を 譲る べきな の か |かち||ゆずる|||

このまま おとなしく 覚悟 を 決めて ||かくご||きめて

バカーッ

とがめ

何 を 勝手に あきらめよう と して おる のだ なん||かってに|||||

わたし は そな たに そんな こと を 許可 した 覚え は ない ぞ |||||||きょか||おぼえ|||

わたし は 勝て と 言った のだ 聞いて い なかった の か この た わけ ||かて||いった||きいて|||||||

いい か 七 花 わたし は な ||なな|か|||

ほれた 女 に 素顔 を さら せ ん ような 男 に |おんな||すがお||||||おとこ|

この 身 を 任せる つもり など さらさら ない |み||まかせる||||

共に 温泉 に も 入れ ん ような 男 と 旅路 を 歩んで ともに|おんせん|||いれ|||おとこ||たびじ||あゆんで

いったい 何 が 楽しい と いう のだ |なん||たのしい|||

そんな 男 が 信用 できる か っ |おとこ||しんよう|||

とがめ

虚 刀 流 の 技 が たった 一 つ 通じ なかった から どうした きょ|かたな|りゅう||わざ|||ひと||つうじ|||

虚 刀 流 が 使え ない から 何 だ きょ|かたな|りゅう||つかえ|||なん|

鎧 など なく と も よろい||||

そな たに は ２０ 年間 鍛え 続けた 鋼 の 肉体 が ある で は ない か |||ねんかん|きたえ|つづけた|はがね||にくたい||||||

そな たが わたし に ほれて いる と いう の なら

力ずく で わたし を 守って みせろ ちからずく||||まもって|

極めて 了解 きわめて|りょうかい

虚 刀 流 一 の 構え きょ|かたな|りゅう|ひと||かまえ

鈴蘭 すずらん

俺 と した こと が 自分 の 単純 さ を 見失って いた ぜ おれ|||||じぶん||たんじゅん|||みうしなって||

最近 は ちょっと ご ちゃ ご ちゃ 考え 過ぎて た さいきん|||||||かんがえ|すぎて|

考え なし も そりゃ まずい が かんがえ|||||

考え 過ぎ も 良く ねえ や かんがえ|すぎ||よく||

来い よ ふら れ こい|||

俺 と しちゃ あ 不本意だった が おれ||||ふほんいだった|

しかし もう じゅうぶん 盛り上がった ろ |||もりあがった|

調子 に 乗る な よ ちょうし||のる||

俺 は 海賊 だ おれ||かいぞく|

欲しい もの が あれば あらゆる 邪魔者 を 排除 して 略奪 する だけ だ ほしい|||||じゃまもの||はいじょ||りゃくだつ|||

奪い たきゃ 奪えば いい うばい||うばえば|

だけど その 賊 刀 は 守る ため の 刀 じゃ ねえ の か よ ||ぞく|かたな||まもる|||かたな|||||