Kiseijuu : Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim -) Episode 12 kiseijuu|sei||kakuritsu|parasyte|||episode Kiseijuu: Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim-) Episode 12

また 同じ 夢 |おなじ|ゆめ

しかし いろんな の が 出 て くる な ||||だ|||

田宮 良子 の 教師 も 驚 い た が たみや|ながこ||きょうし||おどろ|||

今度 は 政治 家 だ ぞ こんど||せいじ|いえ||

これ ばっかり は 人間 の 心 を よっぽど 理解 し ない と 当選 は でき ん |||にんげん||こころ|||りかい||||とうせん|||

当選 なんか する もん か とうせん||||

その うち 化けの皮 が 剥がれる さ ||ばけのかわ||はがれる|

待て よ あそこ の 町 と いう こと は まて||||まち||||

あの 田宮 良子 も 一 枚 噛 ん で いる かも し れ ない |たみや|ながこ||ひと|まい|か|||||||

と すれ ば 島田 秀雄 に も 繋がって いる |||しまだ|ひでお|||つながって|

興奮 し すぎ だ ろ う こうふん|||||

と いう こと は

あいつ の 目的 は なん な ん だ ||もくてき|||||

そう それ だ

まず 第 一 に 人間 に なりすまし |だい|ひと||にんげん||

人間 の こと を 勉強 する うち に 本当 に 政治 に 関心 を もった にんげん||||べんきょう||||ほんとう||せいじ||かんしん||

それ なら 案外 立派 な 市長 に なる かも し れ ん ||あんがい|りっぱ||しちょう||||||

そんな ばか な

第 二 に 考え ら れる の は 寄生 生物 たち の 居場所 と 食料 の 確保 だ だい|ふた||かんがえ|||||きせい|せいぶつ|||いばしょ||しょくりょう||かくほ|

確かに 食事 を し て 人間 の 死体 を 隠し て も 行方 不明 者 が 出る わけ だ し たしかに|しょくじ||||にんげん||したい||かくし|||ゆくえ|ふめい|もの||でる|||

社会 的 知名度 の 高い 人間 を 殺せ ば 騒ぎ に も なる しゃかい|てき|ちめいど||たかい|にんげん||ころせ||さわぎ|||

それ を 防ぎ 食料 を 確保 する に は 情報 を 把握 できる 立場 に い た 方 が いい ||ふせぎ|しょくりょう||かくほ||||じょうほう||はあく||たちば||||かた||

目的 は それ か もくてき|||

やつ ら が 組織 的 に なれ ば ますます 危険 な 存在 に なる |||そしき|てき|||||きけん||そんざい||

そう なる と あの 子 も … ||||こ|

こと 環境 問題 に 関して は |かんきょう|もんだい||かんして|

いま こそ 国 レベル で より まず 市町村 レベル で ||くに|れべる||||しちょうそん|れべる|

ちょっと 向こう へ 行 こ う |むこう||ぎょう||

しかし それ でも 我が 市 の 人口 は 50 万 人 です |||わが|し||じんこう||よろず|じん|

あそこ は 待ち合わせ の 場所 じゃ ない の に どうして ||まちあわせ||ばしょ|||||

泉 が いる って 強く 感じ た から いずみ||||つよく|かんじ||

そういう の を 感じ て も 近づく なって 言った だ ろ |||かんじ|||ちかづく||いった||

でも 泉 だけ じゃ なかった ん だ |いずみ|||||

後ろ で 集まって た 人 の 中 から も … うしろ||あつまって||じん||なか||

そう 4 ～ 5 人 は いた か な |じん||||

あの 時 ミギー は 8 人 と 言った から |じ|||じん||いった|

あの 子 が 寄生 生物 の 信号 を 感じ取る 力 は 仲間 同士 ほど じゃ ない |こ||きせい|せいぶつ||しんごう||かんじとる|ちから||なかま|どうし|||

けど このまま じゃ 危険 すぎる |||きけん|

シン イチ |いち

何 を 考え てる なん||かんがえ|

べ 別に |べつに

何 を 考えよ う が 俺 の 勝手 だ ろ なん||かんがえよ|||おれ||かって||

なんとなく 気 に なった もん で ね |き|||||

私 と して は この 件 に これ 以上 立ち入って ほしく ない ん だ が な わたくし|||||けん|||いじょう|たちいって||||||

戦って も 勝ち目 は ない し たたかって||かちめ|||

別に 戦う ため に この 町 に き た ん じゃ ない べつに|たたかう||||まち||||||

やつ ら が どれ だけ 集まった か を 知り たい ん だ |||||あつまった|||しり|||

数 を 数える なんて 無理 だ ぞ すう||かぞえる||むり||

だいたい の 感じ だ よ ||かんじ||

ミギー だって 仲間 たち の 成長 ぶり に 興味 が ある ん だ ろ ||なかま|||せいちょう|||きょうみ|||||

まあ ね

どう だ

いざ 捜す と 出会 わ ない もん だ な |さがす||であ|||||

泉 や あ いずみ|| ど し た の

君 に ちょっと 聞き たい こと が ある ん だ けど きみ|||きき|||||||

君 の 一種 の 超 能力 きみ||いっしゅ||ちょう|のうりょく

俺 以外 の 誰 か に 感じ た こ と ある ？ おれ|いがい||だれ|||かんじ||||

うん でも たまに だ よ

見 たら 普通 の 人 み||ふつう||じん

ただ の おじさん だったり と か

しつこい よう だ けど

その 信号 み たい の を 感じ て も 近 寄 ら ない で ほしい ん だ |しんごう|||||かんじ|||ちか|よ||||||

だから なんで な の

ネット と か で 噂 に なって る パラサイト だって いう の ねっと||||うわさ|||||||

泉 も パラサイト だって いう の いずみ|||||

そんな こと …

加奈 かな

光夫 みつお

加奈 に 用 が ある かな||よう||

そう それ じゃ

ちょっと 待って よ |まって|

次に しよ う ちゃん と 話し たい こと が ある ん だ つぎに|||||はなし||||||

なん だ と

後 で メール する あと||めーる|

メール なんか し なく て も 近く に 来 れ ば 感じる よ めーる||||||ちかく||らい|||かんじる|

感じる ？ かんじる

でも 俺 以外 の 感じる やつ の 場合 だって |おれ|いがい||かんじる|||ばあい|

俺 以外 の 感じる やつ おれ|いがい||かんじる|

加奈 お前 かな|おまえ

バカ なに 勘違い し てん の よ ばか||かんちがい||||

シン イチ さっき 言って た ちゃん と 話し たい こと って なん だ |いち||いって||||はなし|||||

今日 本当 は あの 女 に 会う こと が 目的 だった ん じゃ ない の か きょう|ほんとう|||おんな||あう|||もくてき||||||

だったら なん だ よ

時 が 経つ に 連れ て 我々 も 成長 し て き た じ||たつ||つれ||われわれ||せいちょう||||

しかし 人間 で いう ところ の 「 情 」 と いう 感覚 は 我々 に は 育 た ない |にんげん|||||じょう|||かんかく||われわれ|||いく||

知って る よ しって||

それ なら 私 を 危険 に さらす よう な こと は し ない で ほしい ||わたくし||きけん||||||||||

もし 余計 な こと を 話せ ば |よけい||||はなせ|

分かって る よ わかって||

本当 に わかって いる の か ほんとう|||||

自分 の 右手 が 人 を 切り 刻む ところ なんて 見 たく ない だ ろ う って 言って いる ん だ じぶん||みぎて||じん||きり|きざむ|||み|||||||いって|||

それ 脅し てる わけ ？ |おどし||

うん

ほん っと 情 の かけら も ない な ||じょう|||||

だから そう だって ば

ちゃんと 話し たい こと って なん だ ろ う |はなし|||||||

また だ

近く に いる ちかく||

違う と は 思う けど 万が一 って こと も ちがう|||おもう||まんがいち|||

向こう もう 少し むこう||すこし

あの 角 から |かど|

違った ちがった

泉 ここ は いずみ|| 泉 が 人気 の ない 所 が いい って メール し て き た から いずみ||にんき|||しょ||||めーる|||||

イッテ

よし 眠って る |ねむって|

俺 は パラサイト に つい て 知って いる こと を すべて 話し た おれ||||||しって|||||はなし|

俺 に 寄生 し て いる こいつ は おれ||きせい|||||

たまたま 頭 の 乗っ取り に 失敗 し て 右手 に 入り込 ん だ |あたま||のっとり||しっぱい|||みぎて||はいりこ||

だから 人 を 襲ったり は し ない |じん||おそったり|||

これ で 辻 褄 が 合う だ ろ ||つじ|つま||あう||

もっと 面白い 話 か と 思った の に |おもしろい|はなし|||おもった||

期待 し て 損 し ちゃ った きたい|||そん|||

すぐに 信じろ って いう 方 が 無理 かも し れ ない けど |しんじろ|||かた||むり|||||

いま 言った こと は 全部 本当の こと で |いった|||ぜんぶ|ほんとうの||

本当 だって いう なら 証拠 を 見せ て よ ほんとう||||しょうこ||みせ||

どんな 風 に 右手 の 形 が 変わる の か |かぜ||みぎて||かた||かわる||

だから 今 は 眠って る って |いま||ねむって||

はっきり 言い な よ |いい||

あの 里美 と か いう 子 に 誤解 さ れ たく ない から |さとみ||||こ||ごかい|||||

もう 私 に は 会い たく ない って |わたくし|||あい|||

違う よ ちがう|

そんな こと の ため に こんな 込み入った 嘘 つく わけな い だ ろ ||||||こみいった|うそ|||||

そんな こと の ため

私 の こと 嫌い なら 嫌い って はっきり 言え ば いい じゃ ない わたくし|||きらい||きらい|||いえ||||

いや だ から そういう ん じゃ

言 っと く けど 私 に は あなた だけ を 見分ける 力 が ある ん だ から ね げん||||わたくし||||||みわける|ちから||||||

俺 だけ を おれ||

ええ

変 な 化け物 達 の 中 から あなた だけ を 特別 に 嗅ぎ分け ら れる の へん||ばけもの|さとる||なか|||||とくべつ||かぎわけ|||

本当 に ？ ほんとう|

だから あなた 以外 に 近づく こと は ない ||いがい||ちかづく|||

それ なら いい でしょ

ああ まあ

そんな こと できる の は この 世界 で 私 一 人 な ん だ よ ||||||せかい||わたくし|ひと|じん||||

それ って 凄い こと だ と 思 わ ない ？ ||すごい||||おも||

たぶん すごい こと な ん だ ろ う ね

ねえ 私 も 秘密 教え た ん だ から |わたくし||ひみつ|おしえ||||

いつか は 泉 も 秘密 を 見せ て ね ||いずみ||ひみつ||みせ||

秘密 って ひみつ|

右手 の こと みぎて||

じゃ ない と 泉 の 話 完全 に は 信じ ら れ ない よ |||いずみ||はなし|かんぜん|||しんじ||||

分かった わかった

約束 だ よ やくそく||

ああ 約束 する |やくそく|

当選 か とうせん|

これ で 寄生 生物 たち が 安全 に 過ごせ る 場所 と 食料 は 確保 さ れる ||きせい|せいぶつ|||あんぜん||すごせ||ばしょ||しょくりょう||かくほ||

人間 並み の 知性 を 持ち 自分 の 身 を 守る ため なら なん だって する にんげん|なみ||ちせい||もち|じぶん||み||まもる|||||

俺 だけ を 嗅ぎ分ける 力 が ある って 言って だ けど おれ|||かぎわける|ちから||||いって||

本当 に そんな 力 が ほんとう|||ちから|

感動 ？ かんどう

うん とって も いい 映画 らしい よ ||||えいが||

裕子 も アキホ も 大 泣き し た って いう し ひろこ||||だい|なき|||||

あたし も 見 たい ん だ けど なぁ ||み|||||

わかった じゃあ 明日 10 時 で いい ね ||あした|じ|||

うん

あなた は なぜ 私 に 気付 か ない の |||わたくし||きづ|||

二 人 の 運命 は 繋がって いる ん だ よ ふた|じん||うんめい||つながって||||

世界 で 私 一 人 せかい||わたくし|ひと|じん

その 子 に こんな 力 が ある |こ|||ちから||

ほら こっち

こっち を 向 い て ||むかい||

光夫 みつお

脅かさ ない で よ おびやかさ|||

何 やって ん だ なん|||

別に いい でしょ べつに||

らしく ない な

まるで ストーカー だ

コソコソ 私 の 後 を つける あなた の 方 こそ ストーカー じゃ ない こそこそ|わたくし||あと|||||かた||||

あいつ に は もう 女 が いる ||||おんな||

お前 に は 似合 わ ない ん だ よ あんな やつ おまえ|||にあ|||||||

じゃあ あなた なら 似合う って 言う の |||にあう||いう|

冗談 じゃ な いわ よ じょうだん||||

お こぼれ ちょうだい の 犬 み たい に 付き纏って ||||いぬ||||つきまとって

もう 顔 も 見 たく ない わ |かお||み|||

キツイ な

そこ まで 嫌 わ れる と ||いや|||

ごめん 言い過ぎ た |いいすぎ|

でも どう しよう も ない

どうして いい の か 分 から ない ||||ぶん||

ごめん ね

やっぱり 言う よ |いう|

君 を 敵 に 回す わけ に は いか ない きみ||てき||まわす|||||

だが 私 が 眠って いる 間 に 勝手 な こと さ れる の も ごめん だ |わたくし||ねむって||あいだ||かって||||||||

例の 女 加奈 の 能力 が 強まった れいの|おんな|かな||のうりょく||つよまった

と いう より 信号 を 発 する よう に なった |||しんごう||はつ||||

信号 ？ しんごう

寄生 生物 同士 が お互い の 居場所 を 感じる 信号 だ よ きせい|せいぶつ|どうし||おたがい||いばしょ||かんじる|しんごう||

今日 学校 の 帰り道 で 私 の ほう が 感じ取った ん だ きょう|がっこう||かえりみち||わたくし||||かんじとった||

そんな

そんな 信号 を 発 し たら 奴 ら に 探知 さ れ て … |しんごう||はつ|||やつ|||たんち|||

あの 子 は 殺 さ れる |こ||ころ||

信号 を 出 せ る の は 極度 に 精神 を 集中 さ せ た 時 だけ だ ろ う しんごう||だ|||||きょくど||せいしん||しゅうちゅう||||じ||||

信号 の 届く 範囲 も 小さい しんごう||とどく|はんい||ちいさい

なんで その 時 すぐに ||じ|

いや 教え て くれ て ありがとう |おしえ||||

ミギー 俺 この 前 おまえ が 眠って る 間 に |おれ||ぜん|||ねむって||あいだ|

寄生 生物 や お前 の こと を 全部 あの 子 に 話し た ん だ きせい|せいぶつ||おまえ||||ぜんぶ||こ||はなし|||

でも 信じ て もらえ なく て |しんじ||||

やっぱり そう か

なあ あの 子 は お前 の 敵 に は なら ない よ ||こ||おまえ||てき|||||

その ため に お前 の 姿 を あの 子 に 見せ て やって ほしい |||おまえ||すがた|||こ||みせ|||

大丈夫 だ よ だいじょうぶ||

もし あの 子 が 他人 に ばらす よう なら その 時 は し ら ばっ くれ たら いい ||こ||たにん||||||じ|||||||

お前 も あくまで 右手 の ふり を し て たら おまえ|||みぎて||||||

ただ の 女子 高 生 の 戯言 で 済む し ||じょし|たか|せい||たわごと||すむ|

な そう だ な じゃあ 急 が ない と |きゅう|||

明日 あした

明日 は 村野 と あした||むらの|

早く 着 い ちゃ った な はやく|ちゃく||||

ミギー 昨日 の 約束 忘れ て ない だ ろ う な |きのう||やくそく|わすれ||||||

ああ

だが マズ い ぞ 仲間 が 二 人 近づ い て くる ||||なかま||ふた|じん|ちかづ|||

もしもし

ごめん 待ち合わせ の 場所 を 変え たい ん だ |まちあわせ||ばしょ||かえ|||

とにかく 駅前 に は 来 ない で |えきまえ|||らい||

また 電話 する から |でんわ||

あの 二 人 だ |ふた|じん|

行 こ う ぎょう||

待て まて

動け ば かえって 怪 しま れる うごけ|||かい||

電話 を かける ふり を しろ でんわ|||||

今度 こそ ちゃんと 私 の 力 を 見せ て あげる こんど|||わたくし||ちから||みせ||

あなた 一 人 を 感じる 力 |ひと|じん||かんじる|ちから

他の 誰 に も たの|だれ||

里美 って 子 に も でき ない 特別 な 力 さとみ||こ|||||とくべつ||ちから

だから あなた も 私 だけ を 感じ て |||わたくし|||かんじ|

別に 珍しく も ない って 態度 だった な べつに|めずらしく||||たいど||

なんで 出 ない ん だ |だ|||

い た

だめ だ こんな 街 中 で 加奈 の 息づかい なんて わかりゃ し ない |||がい|なか||かな||いきづかい||||

ミギー 加奈 の 出す 信号 を つかめ ない の か |かな||だす|しんごう|||||

無理 だ 仲間 に 比べ たら 弱 すぎる し むり||なかま||くらべ||じゃく||

いま 現在 信号 を 発 し て いる と は 限 ら ん |げんざい|しんごう||はつ||||||げん||

会え る あえ|

もう すぐ 会え る ||あえ|

泉 い た いずみ|| 見つけ た の か みつけ|||

違う 仲間 の 脳波 だ ちがう|なかま||のうは|

今 は そんな の … いま|||

待て よ 加奈 が その 脳波 を キャッチ し たら まて||かな|||のうは||きゃっち||

近づ い て いく かも し れ ん ちかづ|||||||

どこ だ

泉 私 あなた だけ を 感じる こと が でき た ん だ よ いずみ|わたくし||||かんじる|||||||

人間 だ と にんげん||

確かに 弱 すぎる 信号 で は あった が たしかに|じゃく||しんごう||||

大丈夫 必ず 助け に 来 て くれる だいじょうぶ|かならず|たすけ||らい||

泉 ミギー いずみ| 防御 を 頼む ぼうぎょ||たのむ

防御 ぼうぎょ

すごい

ダメ だ な 出血 が 多 すぎる だめ|||しゅっけつ||おお|

そんな …

加奈 かな

い ず … 泉 ||いずみ

ここ に 来る って わかって た よ ||くる||||

感じ た の かんじ||

しっかり

前 に も こうして 夢 を 見 た の ぜん||||ゆめ||み||

もう しゃべら ない ほう が いい

恥ずかしく て … とても 人 に は 言え ない 夢 … はずかしく|||じん|||いえ||ゆめ

加奈 かな

あれ が 第 一 発見 者 ||だい|ひと|はっけん|もの

害 者 と は 知り合い な のに 平然 と して い ます ね がい|もの|||しりあい|||へいぜん|||||

これ は 内密 の 話 だ が 彼 は パラサイト に 母親 も 殺 さ れ て いる ん だ ||ないみつ||はなし|||かれ||||ははおや||ころ||||||

無愛想 です ね ぶあいそう||

事情 聴取 の 連続 で いい加減 うんざり し て いる ん だ ろ う じじょう|ちょうしゅ||れんぞく||いいかげん||||||||

念のため 髪 の 毛 も 抜かせ て もらった し な ねんのため|かみ||け||ぬかせ||||

それ は 傷つき ます ね ||きずつき||

そう も 言って は おれ ん さ ||いって||||

害 者 は パラサイト に やら れ た がい|もの||||||

しかし その パラサイト を 殺し た の は ？ ||||ころし|||

肋 を 突き破って 心臓 を えぐり出し ろく||つきやぶって|しんぞう||えぐりだし

壁 を 破壊 する ほど の 力 で 叩きつける なんて かべ||はかい||||ちから||たたきつける|

人間 に は 無理 だ にんげん|||むり|

つまり 最低 もう 1 匹 は い た はず だ |さいてい||ひき|||||

化け物 同士 の 仲間割れ ばけもの|どうし||なかまわれ

それ も 視野 に 入れ て 考え ね ば な ||しや||いれ||かんがえ|||

あの 日 加奈 と 会う 約束 なんか し ない で |ひ|かな||あう|やくそく||||

村野 と 映画 に 行って い たら こんな こと に は … むらの||えいが||おこなって||||||

違う ぞ シン イチ ちがう|||いち

これ は 時間 の 問題 だった ん だ ||じかん||もんだい|||

君 が 悔やむ 必要 など ない きみ||くやむ|ひつよう||

よくも そんな こと

待て よ まて|

加奈 を … かな|

加奈 を かな|

なんで 守って やれ なかった ん だ |まもって||||

なんで そんな 平気 な 顔 し てる ||へいき||かお||

涙 一 滴 … なみだ|ひと|しずく

涙 一 滴 も お前 に は なみだ|ひと|しずく||おまえ||

シン イチ |いち

お前 人間 じゃ ねえ よ おまえ|にんげん|||

そう さ

なんで そんなに すぐに 寝る |||ねる

これ 以上 やる と こいつ の 胸 に も 穴 を あけ て しまう |いじょう|||||むね|||あな||||

人間 じゃ ない にんげん||

そう

あいつ の 言う 通り だ ||いう|とおり|

なんで 俺 は こんなに 落ち 着 い て いる ん だ |おれ|||おち|ちゃく|||||

ひょっとして 気づか ない うち に |きづか|||

おれ 一 人 気づか ない うち に |ひと|じん|きづか|||

脳 まで 乗 っ 取 ら れ て いる ん じゃ ない の か のう||じょう||と|||||||||

加奈 が 死 ん だ の に かな||し||||

涙 一 滴 出 やしない なみだ|ひと|しずく|だ|

やめろ シン イチ ||いち

血 の 色 が 赤い な ち||いろ||あかい|

一応 は いちおう|

次回 「 悲しみ よ こんにち は 」 じかい|かなしみ|||