K - Return of Kings Episode 2

中尉 君 が 歩き きった よう に ちゅうい|きみ||あるき|||

僕 も 前 に 歩 こ う ぼく||ぜん||ふ||

今度 こそ 逃げ ない こんど||にげ|

立ち向かって み せる よ たちむかって|||

空 から 降りる の は ２ 度 目 だ から||おりる|||たび|め|

けど 突き落とさ れ た あの とき と は 違う |つきおとさ|||||||ちがう

今度 は 僕 自身 の 意思 で こんど||ぼく|じしん||いし|

シロ お前 が 帰る まで |おまえ||かえる|

俺 は 俺 に できる こと を しよ う おれ||おれ||||||

白銀 の クランズマン 夜 刀 神 狗 朗 と して しろがね|||よ|かたな|かみ|く|あきら||

宗像 室長 が 執務 室 で お 待ち だ むなかた|しつちょう||しつむ|しつ|||まち|

おい もう 一 人 は どこ へ 行った ||ひと|じん||||おこなった

ネコ は 行き たく ない らしい ねこ||いき|||

あれ は 名前 どおり わがまま な 野良 猫 だ から な ||なまえ||||のら|ねこ|||

った く

まずは 犯人 逮捕 に 貢献 し て くれ た こ と 感謝 を 述べ ます |はんにん|たいほ||こうけん|||||||かんしゃ||のべ|

君 は 先日 緑 の クラン JUNGLE が 起こし た 爆弾 事件 に 巻き込ま れ きみ||せんじつ|みどり|||||おこし||ばくだん|じけん||まきこま|

行方 不明 と なって い まし た が ゆくえ|ふめい||||||

ああ その とき は 間一髪 で 逃げ延び た が ||||かんいっぱつ||にげのび||

どうやら 俺 たち は |おれ||

緑 の クラン から ターゲット に さ れ て いる よう だった から な みどり||||たーげっと|||||||||

しばらく 身 を 潜め て い た |み||ひそめ|||

賢明 な 判断 です ね けんめい||はんだん||

俺 たち が 目 を つけ られ て いる の は おれ|||め|||||||

俺 たち が 白銀 の クランズマン だ から か おれ|||しろがね|||||

緑 の クラン が 白銀 の 王 を 捜し て いる の は 事実 みどり||||しろがね||おう||さがし|||||じじつ

その 足掛かり と なり うる の は |あしがかり|||||

半 世紀 以上 一 人きり で い た 白銀 の 王 はん|せいき|いじょう|ひと|ひときり||||しろがね||おう

アドルフ ・ Ｋ ・ ヴァイス マン が ようやく 作った クランズマン あどるふ|||まん|||つくった|

夜 刀 神 狗 朗 君 よ|かたな|かみ|く|あきら|きみ

君 と あの スト レイン の 少女 です きみ|||すと|||しょうじょ|

マーク さ れる の は 必然 でしょ う |||||ひつぜん||

緑 の クラン と は 一体 何 な ん だ みどり|||||いったい|なん|||

奇妙 な クラン です きみょう|||

クランズマン で あって も

実際 に 緑 の 王 と 会った こと が ある 者 は ほとんど い ない じっさい||みどり||おう||あった||||もの||||

ネット を 介 し て つながって いる 特殊 な クラン と は 聞い て いる が ねっと||かい|||||とくしゅ|||||ききい|||

クランズマン が 自分 の 王 と 会った こと が ない と いう の は ||じぶん||おう||あった|||||||

あまりに 奇妙 な |きみょう|

そう です ね

彼ら を ランズ マン と 呼ぶ の が まず 間違い な の かも しれ ませ ん かれら|||まん||よぶ||||まちがい||||||

緑 の 王 比 水流 は みどり||おう|ひ|すいりゅう|

JUNGLE と いう ソーシャル ネットワーク サービス を 使って ||||ねっとわーく|さーびす||つかって

手 駒 を 確保 し て い ます て|こま||かくほ||||

それ が JUNGLE の サイト か ||||さいと|

クラン や 異 能 の 存在 を 全く 知ら ない ||い|のう||そんざい||まったく|しら|

ただ ＳＮＳ と して JUNGLE に ログイン し て いる ユーザー は ||||||||||ゆーざー|

JUNGLE の いちばん 後ろ の 文字 を 取って |||うしろ||もじ||とって

Ｅ ランカー と 呼ば れ ます |||よば||

最も 下位 の ランク で ある 彼ら は ミッション に 参加 し もっとも|かい||らんく|||かれら||みっしょん||さんか|

クリア する こと に よって ポイント を ため て ランク を 上げ て いき ます くりあ|||||ぽいんと||||らんく||あげ|||

つまり 今 街 を 騒がせ て いる JUNGLE の 犯罪 は … |いま|がい||さわがせ|||||はんざい|

そう です JUNGLE の ポイント を 獲得 する ため の ミッション ||||ぽいんと||かくとく||||みっしょん

ネット 上 の ゲーム を 現実 に 持ち出し た よう な もの です ねっと|うえ||げーむ||げんじつ||もちだし|||||

そうして ため た ポイント で ランク を 上げ て いき |||ぽいんと||らんく||あげ||

Ｌ ランク Ｇ ランク と 上がって いく と |らんく||らんく||あがって||

かりそめ の 異 能 が 付与 さ れる ||い|のう||ふよ||

ミッション に 失敗 する と みっしょん||しっぱい||

それ まで ため た ポイント が 失敗 に 応じ て 減算 さ れ ||||ぽいんと||しっぱい||おうじ||げんざん||

場合 に よって は 異 能 を 失う よう です ばあい||||い|のう||うしなう||

JUNGLE から 切り捨て られ ||きりすて|

凡人 と なって しまった 容疑 者 に 対 し て は ぼんじん||||ようぎ|もの||たい|||

我々 に できる こと は なく 警察 に 引き渡す しか ない われわれ||||||けいさつ||ひきわたす||

だが 正式 に 力 を 与え られ た クランズマン も いる の だ ろ う |せいしき||ちから||あたえ|||||||||

最高 ランク の Ｊ ランカー さいこう|らんく|||

幹部 で ある ほん の ひと 握り の 人間 は かんぶ||||||にぎり||にんげん|

緑 の 王 比 水流 と 対面 し みどり||おう|ひ|すいりゅう||たいめん|

直接 力 を 授かって いる はず です ちょくせつ|ちから||さずかって|||

その 一 人 は 君 が 今 思い描 い て いる で あ ろ う 人物 |ひと|じん||きみ||いま|おもいえが||||||||じんぶつ

御 芍 神 紫 です よ ご|しゃく|かみ|むらさき||

あれ 以降 御 芍 神 紫 から の 接触 は |いこう|ご|しゃく|かみ|むらさき|||せっしょく|

ない

白銀 の 王 から は どう です しろがね||おう||||

あれ ば とっくに …

白銀 の 王 は 石 盤 に つい て 何 か 言って い まし た か しろがね||おう||いし|ばん||||なん||いって||||

いや

あいつ が 白銀 の 王 と して の 記憶 を 取り戻し て から ||しろがね||おう||||きおく||とりもどし||

俺 たち が 一緒 に い た 時間 は 僅か だ おれ|||いっしょ||||じかん||わずか|

そんな 話 を する 時間 は なかった |はなし|||じかん||

そう です か

石 盤 が どうか し た の か いし|ばん||||||

いいえ

ただ 黄金 の 王 が 行方 不明 の 今 |おうごん||おう||ゆくえ|ふめい||いま

私 が 石 盤 を 管理 する 任 を 負って い ます わたくし||いし|ばん||かんり||にん||おって||

石 盤 に 関し て その 第一人者 で ある いし|ばん||かんし|||だいいちにんしゃ||

白銀 の 王 が 残し た 情報 が ある の なら しろがね||おう||のこし||じょうほう||||

知って おき たい と 思った だけ です よ しって||||おもった|||

有用 な 情報 を 提供 でき なく て 悪い が ゆうよう||じょうほう||ていきょう||||わるい|

話 が それ だけ なら 失礼 する はなし|||||しつれい|

夜 刀 神 狗 朗 君 よ|かたな|かみ|く|あきら|きみ

白銀 の クラン に は 属 領 が あり ませ ん でし た ね しろがね|||||ぞく|りょう|||||||

だから なん だ

この 状況 下 クラン と して の 本拠 地 が ない の は 心もとない でしょ う |じょうきょう|した|||||ほんきょ|ち|||||こころもとない||

もし よけ れ ば 君 たち の こと は セプター ４ が 保護 し ま しょ う ||||きみ|||||||ほご||||

屯所 内 に 滞在 する 権限 を 与え とんところ|うち||たいざい||けんげん||あたえ

有事 の 際 に も 君 たち を 守る こと を 約束 し ます ゆうじ||さい|||きみ|||まもる|||やくそく||

申し出 は ありがたい の だ が お 断り する もうしで|||||||ことわり|

おや つれない です ね

私 と 君 の 相性 は 悪く ない と 思う の です が わたくし||きみ||あいしょう||わるく|||おもう|||

あ … 相性 の 問題 で は ない |あいしょう||もんだい|||

ほか の クラン に 借り は 作り たく ない と いう こと です か ||||かり||つくり|||||||

そう で は ない

ただ 俺 に は … |おれ||

伏見 君 少し いい です か ふしみ|きみ|すこし|||

夜 刀 神 狗 朗 の 事情 聴取 は 終わった ん です か よ|かたな|かみ|く|あきら||じじょう|ちょうしゅ||おわった|||

ええ 今 入り口 で 退 所 手続き を し て いる ところ でしょ う |いま|いりぐち||しりぞ|しょ|てつづき|||||||

伏見 君 彼 の 後 を つけ て ください ふしみ|きみ|かれ||あと||||

緑 の クラン が また 彼 に 接触 する 可能 性 が あり ます みどり|||||かれ||せっしょく||かのう|せい|||

見張って い て ください みはって|||

ち っ 了解 です ||りょうかい|

報告 は 随時 淡 島 君 の 方 に 上げ て ください ほうこく||ずいじ|あわ|しま|きみ||かた||あげ||

では

室長 は どこ に しつちょう|||

御 柱 タワー へ ご|ちゅう|たわー|

また です か

最近 屯所 に いる より も 石 盤 の 間 に いる 時間 の 方 が ずっと 長い です ね さいきん|とんところ|||||いし|ばん||あいだ|||じかん||かた|||ながい||

猫 か ねこ|

クロ

なん だ

いや その 猫 を 呼 ん だ の だ が ||ねこ||よ|||||

黒 猫 だ から クロ と いう 名前 な の か くろ|ねこ||||||なまえ|||

失礼 し た しつれい||

善 条 さん ぜん|じょう|

お 時間 よろしい でしょう か |じかん|||

副 長 が どういう ご 用件 でしょ う ふく|ちょう||||ようけん||

今日 は 副 長 と して で は なく 一 個人 と して お 話 を 伺い たい の です きょう||ふく|ちょう||||||ひと|こじん||||はなし||うかがい|||

先代 の 青 の 王 羽 張 迅 の 右腕 だった 鬼 の 善 条 善 条 剛 毅 に せんだい||あお||おう|はね|ちょう|じん||みぎうで||おに||ぜん|じょう|ぜん|じょう|かたし|たかし|

お 役 に 立てる 話 は でき そう に あり ませ ん が |やく||たてる|はなし||||||||

あなた は 先代 の 青 の 王 羽 張 迅 の クラン から ||せんだい||あお||おう|はね|ちょう|じん|||

宗像 室長 が 唯一 望 ん で 引き入れ た 人物 です むなかた|しつちょう||ゆいいつ|のぞみ|||ひきいれ||じんぶつ|

資料 室 勤務 の 事務 員 に すぎ ませ ん しりょう|しつ|きんむ||じむ|いん||||

１４ 年 前 に 起き た かつて の 赤 の 王 の ダモクレス の 剣 が 堕 ち た 迦 具 都 事件 とし|ぜん||おき||||あか||おう||||けん||だ|||か|つぶさ|と|じけん

あなた の その 左腕 も その 際 に 失わ れ て しまった |||さわん|||さい||うしなわ|||

あなた が い なけ れ ば

日本 の 地形 の 変化 は もっと 致命 的 な もの だった で あ ろ う と 聞い て い ます にっぽん||ちけい||へんか|||ちめい|てき|||||||||ききい|||

下手 を すれ ば へた|||

日本 列島 が 分断 さ れる よう な 事態 に なって い た かも しれ ない にっぽん|れっとう||ぶんだん|||||じたい|||||||

当時 の 赤 の 王 迦 具 都 玄 示 の ヴァイス マン 偏 差 の 乱れ に 影響 を 受け とうじ||あか||おう|か|つぶさ|と|げん|しめ|||まん|へん|さ||みだれ||えいきょう||うけ

あなた の 王 で あった 青 の 王 羽 張 迅 も また ||おう|||あお||おう|はね|ちょう|じん||

ダモクレス ダウン の 危機 に あった |だうん||きき||

けれど その 最悪 の 事態 は 免れ まし た ||さいあく||じたい||まぬがれ||

なぜなら その 前 に 善 条 さん … ||ぜん||ぜん|じょう|

あなた が 自ら の 王 を 斬った から です ||おのずから||おう||きった||

はい

無神経 な 質問 で ある こと は 承知 の うえ です むしんけい||しつもん|||||しょうち|||

ですが 教え て ください |おしえ||

ダモクレス の 剣 が 堕 ちる 前 ||けん||だ||ぜん

かつて の 青 の 王 は どんな 様子 で し た か ||あお||おう|||ようす||||

室長 を 心配 し て いる の です ね しつちょう||しんぱい||||||

室長 の ダモクレス の 剣 に は 傷 が 付い て いる しつちょう||||けん|||きず||つけい||

その こと に 気付 い て いる 隊員 は ほか に も いる よう です |||きづ||||たいいん|||||||

室長 の 様子 は しつちょう||ようす|

ふだん は 変わり あり ませ ん ||かわり|||

けれど 御 柱 タワー を 任さ れ て から |ご|ちゅう|たわー||まかさ|||

石 盤 の 間 に 入り浸る こと が 多く なり まし た いし|ばん||あいだ||いりびたる|||おおく|||

その 度 に 少しずつ 何 か が 変わって いく よう な 気 が し て |たび||すこしずつ|なん|||かわって||||き|||

そう です か

私 は 恐ろしい の です わたくし||おそろしい||

室長 が 善 条 さん を ご 自分 の セプター ４ に 呼 ん だ の は しつちょう||ぜん|じょう||||じぶん||||よ||||

いつか かつて と 同じ 仕事 を さ せる ため で は ない の か と |||おなじ|しごと||||||||||

それ は 私 の 仕事 でしょう か ||わたくし||しごと||

宗像 礼司 の 右腕 は 私 で は なく あなた です むなかた|れいじ||みぎうで||わたくし|||||

ごちそうさま です

久しぶり に 甘い もの を 食し まし た ひさしぶり||あまい|||くわし||

うまかった です

神秘 の 力 を 宿す ドレスデン 石 盤 しんぴ||ちから||やどす||いし|ばん

私 に 従い なさい わたくし||したがい|

やっぱり ダメ だ |だめ|

シロ 見え ない |みえ|

ほん ま に 白銀 の 王 の 姿 映った ん か |||しろがね||おう||すがた|うつった||

シロ 見え た の |みえ||

ビー 玉 の ぞい たら |たま|||

向こう に シロ が い て 元気 だった の むこう||||||げんき||

その ビー 玉 に いちばん 会い たい 人 と つなが れる よう に ||たま|||あい||じん||つな が|||

力 を 込め たから ちから||こめ|

まあ アンナ が 言う ん やったら |||いう||

そう な ん やろ う けど な

でも シロ が 見え た の それ １ 回 な の |||みえ||||かい||

アンナ もう １ 回 シロ 見せ て ||かい||みせ|

いつ でも 見える わけ じゃ ない ||みえる|||

でも きっと つながって る

あなた の 大事 な 人 も あなた を 見て いる かも しれ ない ||だいじ||じん||||みて||||

ほんと

シロ シロ 見 てる ||み|

て か お前 ||おまえ

なんで 当たり前 みたい に いる ん だ よ |あたりまえ||||||

よそ の クラン の 人間 だ ろ ||||にんげん||

だって ボス メガネ が じ ～ じ ょ ～ ち ょ ～ し ゅ と か 言って |ぼす|めがね|||||||||||いって

連れ て い こ う と する ん だ もん つれ|||||||||

んで 逃げ て き て ここ を 避難 場所 に し た わけ か |にげ||||||ひなん|ばしょ|||||

まあ うち の 属 領 に いりゃ あ |||ぞく|りょう|||

青 服 の 連中 も 手 は 出せ ない だ ろ う が な あお|ふく||れんちゅう||て||だせ||||||

て め ぇ 吠 舞 羅 を 便利 に 使って ん じゃ ねぇ よ |||ばい|まい|ら||べんり||つかって||||

だって ボス メガネ 嫌い |ぼす|めがね|きらい

イヤ メガネ も 嫌 ぁ いや|めがね||いや|

青 の アジト 行き たく ない あお|||いき||

黒 狗 は どう し た ん だ くろ|く||||||

さあ

さ あって

クロスケ は 平気 ||へいき

別れ て も 何度 だって 会え る もん わかれ|||なんど||あえ||

事情 聴取 か じじょう|ちょうしゅ|

緑 の 連中 の 動き に は 青 服 も 後手 後手 に な っと る よう や な みどり||れんちゅう||うごき|||あお|ふく||ごて|ごて|||||||

気持ち 悪い 連中 っす よ ね きもち|わるい|れんちゅう|||

一般 人 の 中 に 緑 の 息 が かかった ヤツ ら が うじゃうじゃ い て いっぱん|じん||なか||みどり||いき|||やつ|||||

ど っ から どこ まで が クランズマン だ かも 分か ん ねぇ |||||||||わか||

端末 いじり ながら 普通 の 生活 を 送って る ヤツ ら が 緑 に つなが っと る たんまつ|||ふつう||せいかつ||おくって||やつ|||みどり||つな が||

やり づろ う て かなわ ん わ

あいつ ら また アンナ を 狙って き たり し ねぇ っす よ ね |||||ねらって|||||||

アンナ は もう 赤 の 王 や |||あか||おう|

おいそれと 手出し は でき ん は ず やろ |てだし||||||

もし 来 て も 大丈夫 |らい|||だいじょうぶ

ミコト から 受け継 い だ 赤 ||うけつ|||あか

私 の 赤 で 戦え る 負け ない わたくし||あか||たたかえ||まけ|

アンナ 大丈夫 |だいじょうぶ

赤 の 力 は 破壊 の 宿命 が と かって クロスケ 言って た けど あか||ちから||はかい||しゅくめい|||||いって||

アンナ は 王様 の 力 で ドッカ ～ ン って なったり し ない ||おうさま||ちから|||||||

私 は ミコト ほど 強く は ない わたくし||||つよく||

でも たぶん 私 は 平気 ||わたくし||へいき

キング きんぐ

なん だ 呼 ん で ねぇ ぞ ||よ||||

いや だって 事 は 済 ん でる じゃ ない ||こと||す||||

これ 以上 は 無駄 な 破壊 だ よ |いじょう||むだ||はかい||

破壊 に 無駄 も 無駄 じゃ ない も ねぇ だ ろ はかい||むだ||むだ||||||

そりゃ あ そう だ ね

お前 は これ は 守る ため の 力 だって 言う ん だ ろ おまえ||||まもる|||ちから||いう|||

力 そのもの は 破壊 する もの で 怪物 だ よ ちから|その もの||はかい||||かいぶつ||

それ を どう 使 お う と する か の 問題 さ |||つか|||||||もんだい|

大事 な もの が そば に ある なら それ は 守る 力 に なる し だいじ||||||||||まもる|ちから|||

怪物 も 友達 に なる ねっ かいぶつ||ともだち|||

ミコト の 赤 は きれい ||あか||

そう か よ

私 は この 力 を 守る ため に 手 に し た わたくし|||ちから||まもる|||て|||

イズモ が い て ミサキ が い て リキオ が い て みんな が い て ||||みさき|||||||||||

タタラ と ミコト も いる

だから 私 は 大丈夫 |わたくし||だいじょうぶ

きれい な 赤 は 私 の 味方 ||あか||わたくし||みかた

俺 … 俺 も アンナ を 守 っ から おれ|おれ||||しゅ||

いや 今 は もう アンナ の 方 が ずっと 強 ぇ の は 分かって っ けど |いま|||||かた|||つよ||||わかって||

でも 俺 今 まで 尊 さん すげ ぇ すげ ぇ って それ ばっ か で |おれ|いま||とうと||||||||||

なん も 分かって なく て ||わかって||

今 だって あん ま 分かって ねぇ かも しん ない けど いま||||わかって|||||

それ でも 俺 アンナ に 頼って もらえ る よう な 男 に ||おれ|||たよって|||||おとこ|

アンナ に 寄りかかって もらえ る よう な そんな 男 に なる から な ||よりかかって||||||おとこ||||

八田 さん はった|

アンナ は 大丈夫 よかった ||だいじょうぶ|

シロ が 戻って き たら 連れ て くる ね ||もどって|||つれ|||

シロ は 長く 王様 し て た から ||ながく|おうさま||||

王様 の 先輩 だ よ おうさま||せんぱい||

うん 話し て み たい |はなし|||

おいおい 王 同士 なんて の はな |おう|どうし|||

そんな 簡単 に 仲よく する もん じゃ ねぇ ん だ ぞ |かんたん||なかよく|||||||

なんで

あっ いや な … なん で って こ と も ねぇ けど

そういう もん だった っ つ ぅ か

仲よく し た 方 が いい じゃ ん なかよく|||かた||||

ネコ が 正しい ねこ||ただしい

まあ まあ ケンカ せ ん と これ でも 食い ||けんか||||||くい

おやつ だ おやつ だ

草薙 さん 俺 も くさなぎ||おれ|

俺 も おれ|

お前 ら は 自分 で 取って きい おまえ|||じぶん||とって|

あの ね クロスケ も この 前 これ 作って くれ た の |||||ぜん||つくって|||

「 一言 様 は パンケーキ に 黒 蜜 を お 掛け に なる ん だ 」 と か しゃべり ながら いちげん|さま||||くろ|みつ|||かけ||||||||

クロスケ 話 長い から めん どくさい けど |はなし|ながい||||

クロスケ が 作る もの は おいしい ||つくる|||

あっ イロ メガネ の も おいしい よ ||めがね||||

そら お おき に

黒 蜜 か ぁ いける かも しれ ん な くろ|みつ|||||||

に し て も ネコ ちゃん は クロスケ の こと も 好き な ん や な ||||ねこ|||||||すき||||

シロ が １ 番 で ||ばん|

クロスケ は

お 魚 の 次 … くらい に は 好き かな |ぎょ||つぎ||||すき|

ネコ ねこ

クロウ と 一緒 に ここ に 来 て も いい ||いっしょ||||らい|||

に ゃ に ゃ に ゃ

ヤシロ が 帰って 来る まで ここ に い たら いい ||かえって|くる||||||

ここ の 方 が 安全 ||かた||あんぜん

お前 ら の 属 領 は ねぇ の ？ おまえ|||ぞく|りょう|||

ああ クランズマン に なって 即 行 王 が い なく なった ん だ っけ ||||そく|ぎょう|おう|||||||

わ … 悪い |わるい

いい

悪かった って わるかった|

いい よ アンナ の 言う とおり ここ に いれ ば ||||いう|||||

違う の ちがう|

ネコ ねこ

だって 我が 輩 に は … |わが|やから||

クロスケ

お前 どこ に 行って いた ん だ おまえ|||おこなって|||

ボス メガネ の とこ 行く の 嫌 だ から アンナ の とこ に 隠れ て た ぼす|めがね|||いく||いや|||||||かくれ||

まったく

なん だ

この ビー 玉 ね いつ でも シロ を 映し て くれる わけ じゃ ない けど ||たま||||||うつし||||||

きっと シロ と つながって る って

シロ も 我が 輩 たち の こと 見 てる かも しれ ない って ||わが|やから||||み|||||

そう か

大丈夫 だ よ だいじょうぶ||

だから 帰 ろ う |かえ||

君 たち の こと は セプター ４ が 保護 し ま しょ う きみ|||||||ほご||||

申し出 は ありがたい の だ が お 断り する もうしで|||||||ことわり|

俺 に は 属 領 が なく と も 帰る 場所 が ある おれ|||ぞく|りょう|||||かえる|ばしょ||

ヤシロ が 帰って 来る まで ここ に い たら いい ||かえって|くる||||||

いい だって 我が 輩 に は ||わが|やから||

帰る お うち が ある から かえる|||||

そう だ な

帰 ろ う 俺 たち の うち へ かえ|||おれ||||

ヘイ パス |ぱす

かたじけない

天 誅 で ご ざる てん|ちゅう|||

二 人 が 帰る べき 所 守る べき 家 ふた|じん||かえる||しょ|まもる||いえ

大切 な 居場所 さえ も 緑 の 蔦 が 覆い隠し て いく たいせつ||いばしょ|||みどり||つた||おおいかくし||

かつて 袂 を 分かった 兄 弟子 の 刃 が |たもと||わかった|あに|でし||は|

クロウ の 命 を 狙う ||いのち||ねらう

ネコ の 悲痛 な 叫び は ねこ||ひつう||さけび|

遠く 離れ た あの 人 に 届く の だ ろ う か とおく|はなれ|||じん||とどく|||||

次回 K RETURN OF KINGS じかい||||

第 三 話 Kismet だい|みっ|はなし|

お かえり なさい