Black ★ Rock Shooter ( TV ) Episode 7
( マト ) 《 ことり とり の 絵本 が 小さな ころ から 好き だった 》 →
《 いろんな 世界 を 飛 ん で いろんな 世界 を まとって →
最後 に は 色 が 濁って しまって … 》 →
《 死 ん で いく ことり とり 》 →
《 とても 悲しい 結末 》 →
《 なのに どうして →
ことり とり に こんなに も 引か れる ん だ ろ う ? 》 →
《 どうして … 》
♪♪~
( サヤ ) ハァ ハァ … 。 →
無理 … 。
( サヤ ) やっぱり あの 世界 に 触れ られ ない 。 →
ゴールド ソー に 触れ られ ない 。 →
ゴールド ソー は あの 子 の 世界 に 閉じ込め られ た まま だ から 。
( サヤ ) もう 私 に は 何も でき ない の 。
( ユウ ) 私 が やって みる 。
えっ ? ( ユウ ) サヤ ちゃん の 呼び掛け に →
ブラック ロック シューター の 中 の マト は 反応 し た ん だ よ ね 。
だったら … 。
( サヤ ) 駄目 よ ! あなた が あの 世界 に 行ったら →
私 たち の あの 子 は ! ( ユウ ) でも … 。
私 が 行か なけりゃ マト を 助け られ ない 。
あ … 。
( ユウ ) マト は 不思議 な 子 な ん だ 。
( ユウ ) 憎しみ や 嫉妬 や 悩み や 。 そういう 感情 が とても 少ない 。 →
むしろ 悩み そのもの を 憎 ん でる 。
悩み そのもの を … 。
( ユウ ) 悩む 自分 を 否定 する 。 →
悩む 誰 か を 助けよ う と する 。 →
その 気持ち が ブラック ロック シューター と なって いる 。
( ユウ ) 誰 か を 悩み から 救う その ため に →
誰 か の 思い を 殺し てる 。 →
ブラック ロック シューター は きっと 私 たち の あの 子 を →
倒し て しまう 。 →
そ したら もう マト に 呼び掛ける こと は でき ない から 。
あの 子 が 消える 前提 み たい な !
そんな こと 言う の ね あなた は !
( ユウ ) 消え ない よ 。 ( サヤ ) えっ ?
マト も あの 子 も どっち も 消え ない 。
消さ せ ない 。
あなた … 何 考え てる の ?
今 まで ありがとう サヤ ちゃん 。
ちょっと の 間 よろしく ね 。
あ … 。
≪ ( ユウ ) マト ! →
マト !
≪ ( ユウ ) 気付 い て ! マト !
( マト ) ん … 。
≪ ( ユウ ) 目覚め て ! マト ! →
マト !
( マト ) ユウ … 。
その 声 ユウ な の ! ?
♪♪~
じゃあ あの 子 は … 。
やめ て ! 彼女 を 傷つけ たら 許さ ない !
これ 以上 傷つけ 合う の を やめ て !
私 は あなた に 戦って ほしく ない ん だ !
≪ ( ユウ ) マト !
あっ う … 。
≪ ( ユウ ) マト ごめんなさい ! ごめん … でも 負け ない で ! →
負け ない で ! →
そこ から 出 たい って 強く 願って !
そこ から 出 たい ?
≪ ( ユウ ) そうだ よ 。 →
ブラック ロック シューター の 中 から 出 たい って 願う ん だ ! →
この 子 は 私 じゃ ない って 叫ぶ ん だ !
この 子 は 私 じゃ ない ?
≪ ( ユウ ) どう し た の ? マト !
私 は … 。
≪ ( ユウ ) マト !
ブラック ロック シューター は 私 じゃ ない … 。
( ヒロ ) えっ 姉ちゃん の こと ?
え ~ と 結構 ぼけ てる って いう か すぐに 忘れ物 する し 。
ギャーギャー うるさい し 。
でも 自分 の 姉ちゃん だ けど →
わりかし いい やつ だ と 思い ます よ 。
黒衣 さん ?
何て いう か いい 人 っぽい けど ど っか 影 薄い ?
何となく さ 明るい けど →
心 開 い て くれ て ない 気 が する ん だ よ ね 。
そう そう 。 結構 言う こと 奇麗事 ?
( マト の 母 ) マト は いい 子 です よ 。 父親 が 出張 ばかり で →
寂しい 思い を さ せ た と 思う ん です けど 。
弱音 を 吐く こと は あり ませ ん でし た ね 。
ただ ちょっと 大人 過ぎ か な って 思う ん です 。
絶対 に マイナス な こ と 言わ ない し →
いい 子 過ぎ て 心配 に なる ん です 。
無理 さ せ ちゃ って る の か なって 。
私 は … 。
《 私 は いい 子 》
≪ ( ユウ ) どう し た の ? マト ! マト !
う … あ … 。
《 私 に は つらい こと なんて ない から 》
《 悩み なんて ない から 》
《 たとえ あった と して も … 》
《 ホント は みんな 優しい から 》
《 きっと 分かり 合え る から 》
《 そう 思って た 》
《 そう 思い たかった 》
《 うじうじ 悩む 自分 なんて 嫌 だった 》
《 人 を 嫌う 心 を 持つ 自分 なんて … 》
《 でも それ は 自分 が 傷つき たく ない から 》
《 自分 が 嫌わ れ たく ない から 》
《 ことり とり の 絵本 が 小さな ころ から 好き だった 》
《 最後 は 真っ黒 に なる ことり とり 》
≪ ( ユウ ) マト ! マト ! !
私 … ホント は 気付 い て た 。
私 は 逃げ てる ん だ って 。
≪ ( ユウ ) えっ ?
ただ ただ 汚れ て いく ことり とり に →
憧れ た ん だ きっと 。
≪ ( ユウ ) どう し ちゃ った の マト !
私 に とって の ことり とり … 。
そう … 。
ブラック ロック シューター 。
私 は … 。 ≪ ( ユウ ) いい ん だ よ マト ! →
傷つき たく ない それ で いい じゃ ない か !
≪ ( ユウ ) 何も 間違って ない じゃ ない か マト は !
ユウ … 。
≪ ( ユウ ) マト は 違う よ 。 逃げ て な ん か い ない ! →
ちゃんと 現実 を 何とか しよ う と し てる じゃ ない か !
≪ ( ユウ ) 逃げ てる の は マト じゃ なく て !
( スト レングス ) 逃げ てる の は マト じゃ なく て 誰 ?
あっ … 。
( スト レングス ) 私 の 悪 口 を 言う 人 なんて 嫌い だ よ 。
はっ !
( スト レングス ) さっき から ワーワー うるさい って ば ! ねえ !
( ユウ ) えっ ! ?
( スト レングス ) ねえ 痛い よ 。 ほら !
ユウ ! この 子 !
( スト レングス ) 傷 つい ちゃ う よ 。 痛い よ ! ねえ !
放っておけ ない でしょ 。 助け て くれる でしょ 。 ねえ !
( ユウ ) そう じゃ ない 。 それ じゃ 駄目 な ん だ よ 。 →
私 たち は 。
( スト レングス ) 君 が 私 に 意見 する ! ?
( スト レングス ) 君 は もう 1 人 の 私 。
君 に は 私 を 守る 義務 が ある ん だ よ !
そう だ よ ね ! スト レングス !
( 叫び声 )
ユウ !
( スト レングス ) ああ … 。 う ぐ っ … 。
( スト レングス ) ウフッ 。
ハァ ハァ ハァ ハァ … 。 →
ハァ ハァ ハァ … 。
( サヤ ) あっ !
♪♪~
( サヤ ) どうして …→
どうして … N スト レングス 。
ユウ !
何 ? はっ … 。
挨拶 が 遅れ た ね 。 黒衣 マト 。
今 まで 私 の スト レングス が お 世話 に なって た みたい 。
私 の スト レングス … ?
私 の 名前 は 神 足 ユウ 。
スト レングス は 今 君 と 同じ で →
ここ に いる 。 はっ … 。
( ヨミ ) 《 何 か すごく つらい こと が あった 気 が し てる 》
( ヨミ ) 《 でも よく 思い出せ ない し →
思い出さ ない 方 が いい よう な 気 も し てる 》
( 教師 ) みんな ちょっと いい ? →
誰 か 黒衣 さん の こと を 知ら ない ?
( 生徒 ) 黒衣 さん って 今日 は お 休み な ん じゃ ない です か ?
先ほど お うち から 連絡 が あって →
昨日 から 家 に 帰って ない よう な の 。
家 に 帰って ねえ って 何 それ ! ? 家出 ?
( 生徒 ) 嘘 ! ? ( 生徒 ) 誘拐 と か じゃ ねえ ?
こら っ ! 静か に し なさい ! は いはい 騒が ない の !
静か に ! 静か に !
( カガリ ) あっ … ヨミ 。
( ヨミ ) 黒衣 マト … 。
《 中学生 に なって 同じ クラス に なって →
ただ それ だけ 》
《 それ だけ … N な のに どうして ? 》
はっ ! う う … 。
《 どうして こんなに 痛い の ? 》
( 生徒 ) 来 てる 来 てる 。 ( 生徒 ) 警察 じゃ ん す っ げ ぇ !
( 生徒 ) もう がち で ヤバ い よ これ 。
あっ … 。
( 生徒 ) カガリ ? ( カガリ ) 痛い … 。
どこ か が 痛い … 。
( サヤ ) はい 。 私 の 方 でも 。 ええ はい 。
すいません 。 大事 な とき に お 休み を 頂 い て しまって 。
はい 。 では 。
( サヤ ) スト レングス … 。
分から ない よ 。 ユウ が スト レングス って 。
( スト レングス ) ユウ は … 。 ユウ !
( スト レングス ) ユウ は 心 に 深い 傷 を 持って い た 。
えっ ?
( スト レングス ) この 世界 で 私 は 戦って い た 。
( スト レングス ) 現実 を 生きる 少女 たち の 苦しみ や 悩み が →
この 世界 を そして 私 たち を 生みだし た 。
( スト レングス ) 私 たち に 本来 感情 は ない 。 →
少女 たち の 感情 に 突き動かさ れ て 本能 で 戦う だけ 。
( スト レングス ) そんな この 世界 に ブラック ロック シューター が 現れ た 。 →
強い と 感じ た 。 でも 戦う だけ の 私 に は →
勝つ こと に も 負ける こと に も 意味 が なかった 。 →
そして 死に かけ た 瞬間 … 。
( ユウ ) 《 駄目 だ よ 》
( スト レングス ) ユウ の 声 が 聞こえ た 。 →
その 瞬間 私 に 感情 が 生まれ た 。
感情 ?
( スト レングス ) ユウ の 苦しみ は →
他の 少女 たち と は 比べもの に なら ない →
すさまじい 質量 を 持って い た 。 →
それ が 私 に 影響 を 与え た ん だ と 。 →
芽生え た 初めて の 感情 で 私 は 思った 。 →
ユウ の 感情 の ほとんど は 苦しみ と 憎悪 で でき て いる 。 →
私 が それ ら を 全部 抱え て →
ブラック ロック シューター に 殺さ れ て しまったら →
ユウ に は 何 が 残る ん だ ろ う ?
( スト レングス ) そして … 。
( ユウ ) よかった 。 死な なく て よかった 。 →
あなた に 消え られ ちゃ 困る から 。
( スト レングス ) ユウ … 。 ( ユウ ) そうだ よ 。 ユウ だ よ 。
( スト レングス ) どうして ? →
私 が 消え れ ば あなた の 悩み も 消え … 。
( ユウ ) あっ ち の 世界 は つらい よ 。 ひどい こと ばかり な ん だ よ 。 →
つらい こと ばかり 。 →
ここ で あなた が 私 の 悩み を 抱え て 死 ん で も →
私 は また 新しい 悩み を 抱え て しまう よ 。 →
その とき に あなた が い なく なって い たら →
私 は どう すれ ば いい の ?
( ユウ ) それ に 比べ て こっち の 世界 は 分かり やすい よ 。 →
ご ちゃ ご ちゃ 悩む こと なんて ない 。 →
戦え ば いい 。 痛み は 何より 分かり やすい 。 →
ねえ 交換 し て よ 。 ( スト レングス ) 交換 ?
( ユウ ) そう 交換 し て 。
( スト レングス ) う わ っ ! う う っ … 。 あっ … 。
( ユウ ) 私 が こっち の 世界 に 残る から →
君 が 現実 を 請け負って よ 。
( サヤ ) ごめん ね スト レングス 。 あなた に 全て を 背負わ せ て 。 →
だけど お 願い だ から →
私 の 代わり に あの 世界 を 守って あげて 。 →
だって あの 世界 だけ が あの 子 の シェルター 。
♪♪~
はっ ! あ … あ … 。
う っ … う っ !
《 考え たく ない 》
《 痛い … N 痛い のに 》
《 う わ っ ! 頭 いい 名前 ! 》
やめ て 。 あなた は … 。
《 だから 行 こ う ! 遊 ぼ う ! 》
《 一緒 に いろんな もの 見よ う ! 》
あなた は … N 私 の … 。
《 や だ よ ! 》
《 帰る なら 小鳥 遊 さ ん と ヨミ と 一緒 だ よ ! 》
う う っ !
私 の 友達 … 。
マト … 。 マト !
《 何で 私 は … 》
マト ! マト !
《 マト を 忘れよ う と して い た の ? 》
マト !
マト !
( ユウ ) 目 が 覚め まし た か 。
イヴ の 選び し われわれ の 新た な 王 恙 神 涯 。
( 涯 ) 王 ?
間もなく 真 名 も コキュートス に 再生 し ます 。
( ユウ ) これ は 自然 の 摂理 。