Maoyuu Maou Yuusha ( Maoyu ~ Archenemy & Hero ) Episode 9
中央 が 動きだし た よう です ね
ちゅうおう||うごきだし||||
It seems the Central Nations have made their move.
おそらく 教会 の 威信 低下 を 回復 す べく
|きょうかい||いしん|ていか||かいふく||
We believe they are planning a Third Crusade,
三 回 目 の 聖 鍵 遠征 軍 を を 企画 し て いる もの と
みっ|かい|め||せい|かぎ|えんせい|ぐん|||きかく|||||
in order to revive the church's flagging influence.
唯一 中央 が 操って い た 白夜 王 は
ゆいいつ|ちゅうおう||あやつって|||びゃくや|おう|
The White Night King, the one man the Centrals could influence,
敗戦 責任 から 失脚 同然
はいせん|せきにん||しっきゃく|どうぜん
そこ へ 冬 寂 王 など と いう 英 傑 が 現われ て
||ふゆ|じゃく|おう||||えい|すぐる||あらわれ|
And then the heroic Winter King appeared,
人心 を 掌握 し つつ ある 上
じんしん||しょうあく||||うえ
swaying the people to his side,
紅 の 学士 に とって 十分 すぎる 食料 が 生産 さ れる よう に なって しまった
くれない||がくし|||じゅうぶん||しょくりょう||せいさん||||||
just as they produce more food than needed thanks to the Crimson Scholar
番犬 の 鎖 が 切れ て
ばんけん||くさり||きれ|
教会 は 大わらわ でしょ う
きょうかい||おおわらわ||
我々 が どう し ます か
われわれ|||||
What do we do?
「 同盟 」 と して 動く に は
どうめい|||うごく||
If we're going to do anything as the Alliance,
まず 我々 の 手 で 新た な 十 人 委員 会 を 組織 し なけ れ ば
|われわれ||て||あらた||じゅう|じん|いいん|かい||そしき||||
と なる と
Which means...
入る ぞ
はいる|
氷 の 国 の 外交 官 様 を ご 案内 だ
こおり||くに||がいこう|かん|さま|||あんない|
A diplomat from the Ice Country is here.
君 の 邪魔 を し たい ん だ
きみ||じゃま|||||
独りよがり で いい ん だ
ひとりよがり||||
木 を 隠す なら 森 だって いう よ
き||かくす||しげる|||
ミス ダイブ から 始め
みす|||はじめ
出会い なおす の も いい さ
であい|||||
時系列 を 敵 に 回 そ う
じけいれつ||てき||かい||
強 さ だけ が 武器 じゃ ない
つよ||||ぶき||
その 意味 を 今 教え て くれ た ね
|いみ||いま|おしえ||||
君 に 見せ たい ん だ
きみ||みせ|||
この 向こう側 に ある もの を
|むこうがわ||||
風 が 強い
かぜ||つよい
君 に も 分かる はず
きみ|||わかる|
僕 は 飛べ ない さ
ぼく||とべ||
分け 合え る なんて 甘え たら
わけ|あえ|||あまえ|
さ ぁ この 手 を 取れ
|||て||とれ
貫く なら
つらぬく|
さ ぁ
第 九 章 「 人間 」 だ から っ わたし は
だい|ここの|しょう|にんげん|||||
I Am Human
ぜひ お 力 を 貸し て いただけ ませ ん か
||ちから||かし|||||
Would you be willing to help us?
私 に です か
わたくし|||
Me?
ダンス と 口説き 文句 が もの を いう
だんす||くどき|もんく||||
You hail from the Bard Country,
吟遊 詩人 の 国 の 方 なら 最適 です
ぎんゆう|しじん||くに||かた||さいてき|
where dance and flowery words rule all, making you perfect.
いったい 何 を しろ っと
|なん|||
What would you like me to do?
現在 の 十 人 委員 会 の 動き を 止め て
げんざい||じゅう|じん|いいん|かい||うごき||とどめ|
I want you to stop whatever the current Council of Ten is doing,
いろいろ と 探って いただき たい
||さぐって||
and find some information for me.
援助 が 必要 なら この 方 に
えんじょ||ひつよう|||かた|
If you need help, he'll provide it.
おいおい また 俺 が 案内 す ん の か
||おれ||あんない||||
ようするに 時間 稼ぎ です ね
|じかん|かせぎ||
So basically,
はい
Yes.
勝利 まで は 強 請 り ませ ん が
しょうり|||つよ|こ||||
I will not ask for victory, only time.
時間 は 必要 です
じかん||ひつよう|
僕 に も
ぼく||
Does the same not go for your teacher, the Crimson Scholar?
あなた の 師匠 紅 の 学士 様 に も ね
||ししょう|くれない||がくし|さま|||
承り ま しょ う
うけたまわり|||
I accept.
噂 話 と ダンス を する だけ が 取り柄 の 私 です が
うわさ|はなし||だんす|||||とりえ||わたくし||
My only skills are dancing and spreading rumors, though.
いやいや
No, the place we're headed is a battlefield all its own.
これ から 向かう 所 だって なかなか の 戦場 です よ
||むかう|しょ||||せんじょう||
ええ わかって い ます
Yes, I know.
でも そこ なら ば 私 は 「 きょとんと し た 顔 で 死ぬ 事 だけ は ない 」 でしょう
||||わたくし|||||かお||しぬ|こと||||
But I can definitely say
嘘 だって いって で ねぇ
うそ||||
You're lying!
紅 の 学士 様 が 異端 の はず なんて ねぇ
くれない||がくし|さま||いたん||||
The Crimson Scholar can't be a heretic!
広場 すごい ぞ
ひろば||
It's pretty crazy down there.
紅 の 学士 様 女神 様 だ と か 言って いる やつ まで いる
くれない||がくし|さま|めがみ|さま||||いって||||
Some of them are saying she's a goddess.
農民 たち に 慕わ れ て いた から な 学士 様 は
のうみん|||したわ||||||がくし|さま|
The peasants all love her.
本当 に そう な ん です
ほんとう|||||
私 と 妹 が 道 を 歩 い て いる と
わたくし||いもうと||どう||ふ||||
Whenever my sister and I walk down the road,
みなさん 笑顔 で 手 を 振って くれ て
|えがお||て||ふって||
この 春 は こんなに 馬 鈴 薯 が 取れ た
|はる|||うま|すず|しょ||とれ|
この 秋 は 小麦 の 育ち が 良い
|あき||こむぎ||そだち||よい
"This fall, we're raising plenty of wheat."
ベリー を 食べ させ て くれ たり
||たべ|さ せ|||
タマゴ を 持っていけ って 言って くれ たり
たまご||もっていけ||いって||
or giving us eggs to take back...
ウズラ を 届け て くれ たり
||とどけ|||
Or even quails.
村 の 人 から いただ い た もの が 食卓 に 並ば ない 日 なんて あり ませ ん で し た
むら||じん|||||||しょくたく||ならば||ひ|||||||
There was never a day when our table was without some gift from them.
みんな 本当 に いい 人 で
|ほんとう|||じん|
They were all wonderful people, and they loved us.
私 たち の こと を 可愛がって くれ て
わたくし|||||かわいがって||
当主 様 の こと を くれ ぐれ も 頼む よ って
とうしゅ|さま|||||||たのむ||
"Take good care of the Scholar," they would say.
自分 たち は 本当 に お 世話 に なって る けれど
じぶん|||ほんとう|||せわ||||
直接 何も し て あげ られ ない から って
ちょくせつ|なにも|||||||
but we can't do anything for her."
そう か
I see.
時 に は 赤ちゃん を 連れ て き て
じ|||あかちゃん||つれ|||
Sometimes, they'd bring a baby,
小さな 葉っぱ み たい な 手 に 触ら せ て くれる ん です
ちいさな|はっぱ||||て||さわら|||||
and let me touch its little hand that's like a little leaf.
賢く て 優しく なる よう に って
かしこく||やさしく||||
"So that it would be smart and kind like you."
ただ の 農 奴 だった わたし に です よ
||のう|やつ|||||
I was a mere serf.
当主 様 に 仕える 偉い 人 だ から って
とうしゅ|さま||つかえる|えらい|じん|||
But they called me important because I served the Scholar.
いい 村 だ よ
|むら||
みんな 一生懸命 で 支え合って
|いっしょうけんめい||ささえあって
お 別れ する の は 寂しい です
|わかれ||||さびしい|
It's sad to say goodbye...
ぼちぼち 時間 だ
|じかん|
We should get going.
私 も そろそろ 行く
わたくし|||いく
I should get going, too.
湖畔 修道 会 の 長 と して
こはん|しゅうどう|かい||ちょう||
下 卑 た 使者 の 言葉 を 受け ね ば なら ん と は
した|ひ||ししゃ||ことば||うけ||||||
having to listen to some slick-tongued messenger's lecture annoys me.
汚らわしい 限り だ が
けがらわしい|かぎり||
怖がら なく て いい 思い悩む 必要 も ない
こわがら||||おもいなやむ|ひつよう||
Don't be afraid.
勇者 が 必ず 助け出す から な
ゆうしゃ||かならず|たすけだす||
はい
Yes.
また 会 お う
|かい||
We'll see each other again.
俺 も 移動 する
おれ||いどう|
I'm off, too.
一応 周辺 の 監視 も し て おく よ
いちおう|しゅうへん||かんし|||||
はい
あの 私
|わたくし
Um... I...
いえ
Nothing.
じゃ 信じ て 待って て くれ
|しんじ||まって||
Okay.
はい
Right.
私 私
わたくし|わたくし
どうして こんなに 何も 出来 ない ん だ ろ う
||なにも|でき|||||
Why am I...
すごい 数 だ な
|すう||
There are many of them.
はい
Yes...
付近 の 村 から かなり の 数 が 詰めかけ て いる よう です
ふきん||むら||||すう||つめかけ||||
The peasants of the surrounding villages have come in force.
何も 起き なけ れ ば よい が
なにも|おき|||||
まもなく 使者 が 到着 し ます
|ししゃ||とうちゃく||
The Messenger will be here soon.
警備 の 数 を 増やし ます
けいび||すう||ふやし|
I'll post more guards.
おい 見 れ あれ
|み||
Look at that!
王 か
おう|
The King!
い ー や 俺 たち の 王 が あんなに 貧相 な わけ ねぇ べ や
|-||おれ|||おう|||ひんそう|||||
No,
ん じゃ あれ が 使者 か
||||ししゃ|
Then that's the Messenger?
学士 様 を 異端 者 呼ばわり し た やつ の 手先 か
がくし|さま||いたん|もの|よばわり|||||てさき|
He works for whoever is calling the Scholar a heretic?
王 だ
おう|
The King...
王 が お出まし に なった ぞ
おう||おでまし|||
The King is here!
諸君 大 儀 で ある
しょくん|だい|ぎ||
王 よ 約束 どおり 捕 縛 し た の だ ろ う な
おう||やくそく||ほ|しば|||||||
You've brought her as promised, yes?
もちろん だ
Of course.
引き渡 そ う
ひきわた||
We'll turn her over to you.
学士 様
がくし|さま
本当 に 学士 様 だ
ほんとう||がくし|さま|
It really is the Scholar!
間違い ない な
まちがい||
Surely, this is she.
替え玉 を 使 お う と して も 無駄 だ ぞ
かえだま||つか||||||むだ||
You won't be able to fool us with a double.
その よう な こと は あり え ない
That would be inconceivable.
間違い なく 本人 の よう だ
まちがい||ほんにん|||
It seems this is she, indeed.
召し 捕らえよ
めし|とらえよ
Arrest her!
教会 は あなた 方 の 協力 に 感謝 し ます
きょうかい|||かた||きょうりょく||かんしゃ||
The church thanks you for your cooperation.
この よう な 異端 の 女 と 関係 性 が 無かった こと が わかり
|||いたん||おんな||かんけい|せい||なかった|||
I'm sure you must be pleased that we have found
お 二 人 に とって 誠に 喜ばしい かん いり でしょ う
|ふた|じん|||まことに|よろこばしい||||
no connection between you and the heretic.
痛み 入る
いたみ|はいる
Indeed.
冬 の 国 の 民 よ
ふゆ||くに||たみ|
People of the Winter Country!
しかと 見届けよ
|みとどけよ
Look well!
この もの は 悪魔 の 使い
|||あくま||つかい
She is a servant of the demons!
かかわれ ば
Align yourselves with her, and her fate awaits you.
同じ 仕打ち が 待って いる ぞ
おなじ|しうち||まって||
王 都 まで 連行 する
おう|と||れんこう|
We'll take her to the Capital.
はっ
Yes.
学士 様
がくし|さま
Scholar...
学士 様 嘘 だ よ な
がくし|さま|うそ|||
Scholar, you couldn't be a heretic, right?
異端 だ なんて そんな
いたん|||
あんなに 皮膚 が 裂け て 血 が 流れ て
|ひふ||さけ||ち||ながれ|
Look at all that blood...
精霊 様
せいれい|さま
She'll die!
お 姉ちゃん は 何で 打た れ てる の
|ねえちゃん||なんで|うた|||
這い つ くばれ
はい||
On your hands and knees!
耐え て ください 若
たえ|||わか
Please control yourself, sir.
すま ぬ 罪 なき 少女 よ
||ざい||しょうじょ|
Innocent girl, I am sorry.
この よう な 責 を 負わ せ た 世 に 報い は あり
|||せき||おわ|||よ||むくい||
Someday, the world will have to atone for what it's done to you.
これ は 反抗 的 な まさに 異端 者 の 目
||はんこう|てき|||いたん|もの||め
Look at the disobedience in her eyes.
精霊 の 教え に 背く 悪魔 の 使い が
せいれい||おしえ||そむく|あくま||つかい|
何 か 申し開き を しよ う と いう の か
なん||もうしひらき|||||||
the Light Spirit's teachings, has something to say?
私 は
わたくし|
I...
私 は 魂 を 持つ 者 と して 皆さん に 語ら なけ れ ば なら ない こと が あり ます
わたくし||たましい||もつ|もの|||みなさん||かたら|||||||||
As one who has a soul like your own,
私 は
わたくし|
私 は 実は 農 奴 の 子 と して 生まれ まし た
わたくし||じつは|のう|やつ||こ|||うまれ||
I was born as a serf.
わたし は 七 人 の 兄弟 姉妹 の 三 番 目 と して 生まれ まし た
||なな|じん||きょうだい|しまい||みっ|ばん|め|||うまれ||
I was the third of seven siblings.
兄 は 農 作業 中 腕 を 折り
あに||のう|さぎょう|なか|うで||おり
My brother broke his arm in the fields,
そのまま 衰弱 し て 捨て 置か れ まし た
|すいじゃく|||すて|おか|||
weakened, and was left to die.
姉 は ある 晩 地主 に 召し 出さ れ
あね|||ばん|じぬし||めし|ださ|
One night, the land owner summoned my sister,
帰り ませ ん で し た
かえり|||||
and she never returned.
冬 の よく 晴れ た 朝
ふゆ|||はれ||あさ
一 番 下 の 弟 は 冷たく なった まま
ひと|ばん|した||おとうと||つめたく||
my youngest brother went cold, and failed to wake from his slumber.
とうとう 目 を 覚まし ませ ん で し た
|め||さまし|||||
疱瘡 に かかった 兄弟 も 居 ます
ほうそう|||きょうだい||い|
Another sibling caught smallpox.
私 は 何も 出来 なく て
わたくし||なにも|でき||
I was powerless.
生き残った の は 私 と 妹 だけ です
いきのこった|||わたくし||いもうと||
Only my sister and I survived.
ある とき 逃げ出し た 私 達 に 転機 が 訪れ て
||にげだし||わたくし|さとる||てんき||おとずれ|
And then, while we were on the run, we were given a chance...
それ は 運命 の 輝き を 持って い まし た が
||うんめい||かがやき||もって||||
It always seemed like fate,
私 は ずっと 悩 ん で い まし た
わたくし|||なや|||||
but something troubled me...
ずっと ずっと
For so long...
運命 は 暖かく 私 に 優しく し て くれ まし た
うんめい||あたたかく|わたくし||やさしく|||||
Fate was warm and kind to me...
安心 しろ 何とか して やる
あんしん||なんとか||
"Don't worry, I'll take care of it."
しかし みなさん
But, everyone...
貴族 の みなさん
きぞく||
Nobles!
兵士 の みなさん
へいし||
開拓 民 の みなさん
かいたく|たみ||
そして 農 奴 の みなさん
|のう|やつ||
And serfs!
私 は それ を 拒否 し なけ れ ば なり ませ ん
わたくし||||きょひ|||||||
I must reject it,
あんなに 恩 の ある 優しく し て くれ た 手 な のに
|おん|||やさしく|||||て||
even after all it's done for me.
優しく し て くれ た から こそ 拒ま ね ば なり ませ ん
やさしく|||||||こばま|||||
I must reject it because of all it's done for me.
私 は 「 人間 」 だ から です
わたくし||にんげん|||
Because I am human!
私 は 自信 が あり ませ ん
わたくし||じしん||||
I still doubt myself.
この 身体 の 中 に は 卑しい 農 奴 の 血 が 流れ て いる じゃ ない か
|からだ||なか|||いやしい|のう|やつ||ち||ながれ|||||
"The blood in your veins is that of a filthy serf."
お前 は 所詮 虫けら 同然 の 人間 も どき じゃ ない か と
おまえ||しょせん|むしけら|どうぜん||にんげん||||||
"You're just an insect, less than human."
だからこそ
That is why
だ と して も わたし は “ 人間 ” だ と いい きら ね ば なり ませ ん
||||||にんげん|||||||||
I must declare
なぜなら 自ら を そう 呼ぶ こと が
|おのずから|||よぶ||
Because I believe the first step to being human is to say you are.
「 人間 」 で ある 最初 の 条件 だ と わたし は 思う から です
にんげん|||さいしょ||じょうけん|||||おもう||
夏 の 日差し に 頬 を 照らさ れる とき
なつ||ひざし||ほお||てらさ||
Have you ever felt a warmth in your heart?
目 を つぶって も その 恵み が 判る よう に
め|||||めぐみ||わかる||
Like the summer sun on your cheeks,
胸 の 内 側 に 暖か さ を 感じ た こと は あり ませ ん か
むね||うち|がわ||あたたか|||かんじ|||||||
and when you close your eyes, you can still feel its blessings?
たわ い の ない 優し さ に 幸せ を 感じる こと は あり ませ ん か
||||やさし|||しあわせ||かんじる||||||
Do you ever find happiness in simple acts of kindness?
それ は 皆さん が 光 の 精霊 の 愛し 子 で
||みなさん||ひかり||せいれい||あいし|こ|
That is the proof that you are human,
人間 で ある 証明 です
にんげん|||しょうめい|
the Light Spirit's beloved children!
やめろ
Enough!
い 異端 め
|いたん|
H-Heretic!
異端 か どう か など 問題 に も し て い ませ ん
いたん|||||もんだい|||||||
It doesn't matter whether I'm a heretic.
私 は 人間 と して 冬 越し 村 の 恵み を 受け た もの と して
わたくし||にんげん|||ふゆ|こし|むら||めぐみ||うけ||||
As a human...
仲間 に 話しかけ て いる の です
なかま||はなしかけ||||
みなさん
Everyone, you must never stop wishing, hoping, thinking, and working!
望む こと 願う こと 考える こと 働き 続ける こと を 止め て は いけ ませ ん
のぞむ||ねがう||かんがえる||はたらき|つづける|||とどめ|||||
精霊 様 は その 奇跡 を 持って 人間 に 生命 を あたえ て くださり
せいれい|さま|||きせき||もって|にんげん||せいめい||||
With her miracles, the Light Spirit brought life to humanity.
その 大地 の 恵み を 持って 財産 を 与え て くださり
|だいち||めぐみ||もって|ざいさん||あたえ||
And with the earth's blessings, she brought us wealth.
その 魂 の かけら を 持って わたし 達 に 自由 を 与え て ください まし た 」
|たましい||||もって||さとる||じゆう||あたえ||||
And with her soul's fragments, she brought us freedom!
自由
じゆう
Freedom?
そう です
That's right.
それ は より よき 行い を する 自由
||||おこない|||じゆう
The freedom to do better than you do now.
より よき 者 に な ろ う と する 自由 です
||もの|||||||じゆう|
To be better than you are now.
精霊 様 は 完全 なる よき もの と して 人間 を 作ら ず に
せいれい|さま||かんぜん||||||にんげん||つくら||
毎日 少しずつ 頑張る と いう 自由 を 与え て ください まし た
まいにち|すこしずつ|がんばる|||じゆう||あたえ||||
She gave us the freedom to keep trying to be better, every day.
それ が 喜び だ から
||よろこび||
Because that brings us joy...
だから 楽 する ため に 手放し たり し ない で ください
|がく||||てばなし|||||
So don't relinquish that, just to make things easier.
精霊 様 の くださった 贈り物 は
せいれい|さま|||おくりもの|
たとえ 王 でも
|おう|
たとえ 教会 で あって も
|きょうかい|||
Not even the King,
犯す こと の でき ない 神聖 な 宝物 な の です
おかす|||||しんせい||たからもの|||
or the church, can take them from you!
異端 め その 口 を 閉じろ
いたん|||くち||とじろ
Heretic,
閉じ ませ ん わたし は 人間 です
とじ|||||にんげん|
I will not!
もう 私 は その 宝物 を 捨て たり し ない
|わたくし|||たからもの||すて|||
I will never surrender those treasures again!
もう 虫 に は 戻ら ない
|ちゅう|||もどら|
たとえ その 宝 を 持つ の が 辛く 苦しく て も
||たから||もつ|||からく|くるしく||
No matter how much pain they bring,
あの 暗い 微 睡 み に は 戻ら い
|くらい|び|すい||||もどら|
I won't return to that haze of darkness...
光 が ある から
ひかり|||
Because there is light!
優しく し て 貰った から
やさしく|||もらった|
Because they were kind to me.
こ この 異端 の 売 女 め に 石 を 投げろ
||いたん||う|おんな|||いし||なげろ
S-Stone this heretic whore!
何 を し て いる の だ
なん||||||
What are you doing?
石 を 投げ ない 者 は 全て 背 教 者 だ
いし||なげ||もの||すべて|せ|きょう|もの|
Anyone who refuses to stone her is an enemy of the church!
投げよ う と 思う なら 投げ なさい
なげよ|||おもう||なげ|
Throw them if you wish!
この 狭く 冷たい 世界 の 中 で
|せまく|つめたい|せかい||なか|
Perhaps you must,
家族 を 守り
かぞく||まもり
自分 を 守る ため に 石 を 投げる こと が 必要 な こと も ある でしょ う
じぶん||まもる|||いし||なげる|||ひつよう||||||
私 は それ を 責め たり し ない
わたくし||||せめ|||
I will not blame you for that.
その 判断 の 自由 も また 人間 の もの
|はんだん||じゆう|||にんげん||
The freedom to choose also belongs to you, as a human.
その 人 の 心 が 流す 血 と 同じ だけ の 血 を 私 は この 身 を 持って 流し まし よ う
|じん||こころ||ながす|ち||おなじ|||ち||わたくし|||み||もって|ながし|||
I will shed blood in equal measure to that which is flowing in your heart!
しかし 他人 に 言わ れ た から
|たにん||いわ|||
But if you would stone me because someone else has ordered it,
命令 さ れ た から と いう 理由 で 石 を 投げる と いう の なら
めいれい|||||||りゆう||いし||なげる||||
その 人 が 虫 です
|じん||ちゅう|
自分 の 意志 を 持た ない
じぶん||いし||もた|
You are an insect,
精霊 様 に 与え られ た 大切 な 贈り物 を 他人 に 譲り渡し て
せいれい|さま||あたえ|||たいせつ||おくりもの||たにん||ゆずりわたし|
考える こと を 止め た 虫 です
かんがえる|||とどめ||ちゅう|
and has ceased to think!
それ が どんなに 安らげ る 道 で あって も
|||やすらげ||どう|||
No matter how much peace that brings you,
宝物 を 譲り渡し た 者 は 虫 に なる の です
たからもの||ゆずりわたし||もの||ちゅう||||
anyone who abandons those treasures becomes an insect.
私 は 虫 を 軽蔑 し ます
わたくし||ちゅう||けいべつ||
I despise insects.
私 は 虫 に は なら ない
わたくし||ちゅう||||
I refuse to become one.
私 は
わたくし|
私 は 人間 だ から
わたくし||にんげん||
I am human!
や 止めろ
|とどめろ
S-Stop it!
石 を 投げる の は この 汚れ た 女 に だ
いし||なげる||||けがれ||おんな||
Throw the rocks at the filthy whore!
止めろ
とどめろ
Stop this,
能 の ない 農民 風情 が
のう|||のうみん|ふぜい|
you disgusting, brainless serfs and peasants.
貴 様 ら も 貴 様 ら も 全て 背 教徒 だ
とうと|さま|||とうと|さま|||すべて|せ|きょうと|
You are all enemies of the church!
何 を し て いる 冬 寂 王
なん|||||ふゆ|じゃく|おう
What are you doing, Winter King?
こいつ ら を 全員 を 取り押さえよ
|||ぜんいん||とりおさえよ
Arrest them all!
捕 縛 士 もはや 異端 は 明白 だ
ほ|しば|し||いたん||めいはく|
Guards,
即刻 その 首 を 切り落とせ
そっこく||くび||きりおとせ
やめ て 下さい
||ください
No!
ごめんなさい 勇者 様
|ゆうしゃ|さま
任せ て おけ って いって くださった のに
まかせ||||||
You asked me to leave it in your hands, but I could not.
私 出来 ませ ん で し た
わたくし|でき|||||
メイド 長 様
|ちょう|さま
Head Maid...
一 度 も 呼べ なかった けど
ひと|たび||よべ||
I never got the chance...
先生 って 呼 ん でも いい です か
せんせい||よ|||||
やれ
Kill her!
それ に は 及ば ない
|||およば|
There is no need.
立てる か
たてる|
Can you stand?
な 何 を する 気 だ お前 達
|なん|||き||おまえ|さとる
What are you doing?
私 は この 国 の 王 だ
わたくし|||くに||おう|
I am the king of this nation!
これ まで 中央 に 鎖 に 繋が れ て
||ちゅうおう||くさり||つなが||
Until now, I've been under the yoke of the Central Nations.
その 辛 さ 苦し さ おぞまし さ を わかって い た つもり で あった が
|しん||にがし|||||||||||
I thought I knew the pain, suffering, and disgust of that fact.
いつの間にか 心 まで 虫 に なって い た よう だ
いつのまにか|こころ||ちゅう||||||
But it seems that, at heart, I had become an insect.
この よう な 娘 に 教え られる と は
|||むすめ||おしえ|||
To be shown this by such a young girl...
己 が 不明 を 恥じる ばかり だ
おのれ||ふめい||はじる||
I am ashamed of myself.
我が国 の 民 の 心 に
わがくに||たみ||こころ|
この よう な 誇り が 育って いよ う と は な
|||ほこり||そだって|||||
王様
おうさま
King...
貴 様
とうと|さま
You...
使者 殿
ししゃ|しんがり
Messenger!
私 は 光 の 精霊 の しも べ の 一 人 と して
わたくし||ひかり||せいれい|||||ひと|じん||
そ なた の 立ち居振る舞い が 恥ずかしい
|||たちいふるまい||はずかしい
そして 中央 の 教会 が した こと も だ
|ちゅうおう||きょうかい|||||
As do the actions of the church.
精霊 様 は 仰 られ た
せいれい|さま||あお||
"You must master your sinful nature,"
「 あなた は 罪 を 治め なけ れ ば なら ない 」
||ざい||おさめ|||||
said the Light Spirit.
罪 を 犯す 自由 も また 人間 に 与え た 上 で
ざい||おかす|じゆう|||にんげん||あたえ||うえ|
The freedom to sin
な 何 を いって る か わかって いる の か 貴 様 達
|なん|||||||||とうと|さま|さとる
D-Do you know what you're saying?
いま ここ に 高らか に 宣言 しよ う
|||たからか||せんげん||
I declare, here and now, that my country extends
我が 冬 の 国 は 紅 の 学士 に 正式 なる 保護 を 与える
わが|ふゆ||くに||くれない||がくし||せいしき||ほご||あたえる
湖畔 修道 会 は 紅 の 学士 を 聖人 と して 認める
こはん|しゅうどう|かい||くれない||がくし||せいじん|||みとめる
The Lakeside Convent
王様 が 学士 様 を お 守り くださった
おうさま||がくし|さま|||まもり|
The King protected the Scholar!
やはり 学士 様 は 異端 なんか じゃ なかった だ
|がくし|さま||いたん||||
修道 会 の 人 聖人 さま って
しゅうどう|かい||じん|せいじん||
The nun said she's a saint!
俺 たち の 学士 様 は 聖人 さま だ
おれ|||がくし|さま||せいじん||
Our Scholar is a saint!
かえれ
Get lost!
使者 は 国 へ 帰れ
ししゃ||くに||かえれ
Go back to your own country!
お 引き取り 願 お う 使者 殿
|ひきとり|ねがい|||ししゃ|しんがり
Leave, Messenger.
これ も また お前 達 の 目論見 の うち な の で あ ろ う が
|||おまえ|さとる||もくろみ|||||||||
以降 は 別 の 形 で お目にかか ろ う
いこう||べつ||かた||おめにかか||
but we will meet again under different circumstances.
今 は お 引き取り を
いま|||ひきとり|
For now, leave.
覚え て おれ この 背 教 の 国々 め が
おぼえ||||せ|きょう||くにぐに||
I'll get you back for this, you nation of blasphemers.
精霊 の 子 たる 中央 協会 に 背 い て
せいれい||こ||ちゅうおう|きょうかい||せ||
Don't think you'll be allowed to exist,
地上 に 存在 できる と 思わ ぬ 事 だ な
ちじょう||そんざい|||おもわ||こと||
having disobeyed the Light Spirit's children, the Central Church!
まったく
Honestly...
なぜ この もの を 捕らえ た 我が 刻印 の 瞳 よ
||||とらえ||わが|こくいん||ひとみ|
いずれ 世界 の 全て を 手 に する この 僕 に
|せかい||すべて||て||||ぼく|
I am the one who shall rule all the world eventually...
何 を 伝えよ う と して いる の だ
なん||つたえよ||||||
What is it trying to tell me?
待って ろ って 言った のに
まって|||いった|
I told you to wait.
ごめんなさい
I'm sorry.
でも マジ で すげ ぇ と 思った
||||||おもった
That really was amazing, though.
言葉 だけ で 軍隊 を 引か せ られる ん だ な
ことば|||ぐんたい||ひか|||||
Words alone can make an entire army withdraw.
遠い 光
とおい|ひかり
霧 の 夜
きり||よ
闇 に とらわれる
やみ||
気配 抱 い て
けはい|いだ||
それ は
幻 の
まぼろし|
花びら
はなびら
ゆっくり と
離れ て ゆく
はなれ||
何 が 為 だ
なん||ため|
この 空 の 扉
|から||とびら
雷鳴 を 感じる 心 は
らいめい||かんじる|こころ|
響かせる の 心 は
ひびかせる||こころ|
そう 彼方 へ
|かなた|
小さい 光
ちいさい|ひかり
今 まで いく つ も の 光 が 消え て いった
いま||||||ひかり||きえ||
Before this hour, many lights have vanished.
広く て 狭い この 世界 で
ひろく||せまい||せかい|
In this big, tiny world...
光 が 一 つ 消える 度 に
ひかり||ひと||きえる|たび|
Each time a light disappears, pain shoots through my body.
私 は 痛み に 貫か れる
わたくし||いたみ||つらぬか|
明滅 する 光 は 誕生 と 死
めいめつ||ひかり||たんじょう||し
The blinking lights are birth and death.
私 と あの 人 の 願い どおり
わたくし|||じん||ねがい|
Just as he and I had hoped, the world may be saved.
世界 は 救わ れる かも しれ ない
せかい||すくわ||||
だけど
However,
ごめんなさい
I am sorry...
ごめんなさい
I'm sorry.
世界 を 引き裂 い た もの この 私
せかい||ひきさ|||||わたくし
I am the one who tore the world asunder.
それ は 許さ れ ない 罪
||ゆるさ|||ざい
This sin cannot be forgiven.
黒 髪 を 潜り抜け た 指先 の 温か さ
くろ|かみ||くぐりぬけ||ゆびさき||あたたか|
The warmth of fingers combing black hair...
遠い 遠い 時 の 果て
とおい|とおい|じ||はて
A long, long, time ago...
交わし た 言葉 も 触れ合った 指先 も
かわし||ことば||ふれあった|ゆびさき|
The words and caresses we shared,
頬 を 叩く 天空 の 風 も
ほお||たたく|てんくう||かぜ|
wind from the sky on our cheeks.
再び 出合った 時
ふたたび|であった|じ
When we meet again, what should I say to you?
何と 語りかける べき な の だ ろ う
なんと|かたりかける||||||
私 は 何と 語りかけ て ほしい の だ
わたくし||なんと|かたりかけ||||
What do I want you to say to me?
私 が いま 言え る こと は 決まって いる
わたくし|||いえ||||きまって|
I can say but one thing now...
全て の 人々 に 救済 を
すべて||ひとびと||きゅうさい|
世界 に 永久 の 平和 を
せかい||えいきゅう||へいわ|
and eternal peace to all the world.
そして 願 わく は
|ねがい||
再会 を
さいかい|
次 章 この 物語 は 駄 肉 だけ で は ない の じゃ
つぎ|しょう||ものがたり||だ|にく||||||
There's more to this story than useless flesh!