InuYasha Episode 94 inuyasha|episode 犬夜叉第94集

生きて いた 頃 は いきて||ころ|

さぞや 美しかった のであろう が 翠 子 よ |うつくしかった|||みどり|こ|

四 魂 の 玉 を 生み出す 力 は その 美し さ に 宿った のであろう か よっ|たましい||たま||うみだす|ちから|||うつくし|||やどった||

「 四 魂 の 玉 を 造る 者 前 編 」 よっ|たましい||たま||つくる|もの|ぜん|へん

持つ 者 の 願い を 叶え もつ|もの||ねがい||かなえ

力 を 与える と いう 四 魂 の 玉 ちから||あたえる|||よっ|たましい||たま

あの 時 から 四 魂 の かけら を 探し求める |じ||よっ|たましい||||さがしもとめる

あたし たち の 旅 が 始まった |||たび||はじまった

今 四 魂 の かけら の ほとんど を 持つ 奈落 を いま|よっ|たましい||||||もつ|ならく|

あたし たち は 追いかけて いる |||おいかけて|

気持ち の いい 風 だ ね きもち|||かぜ||

のどかじゃ なあ

奈落 の 足取り が 掴め な いって のに 何 昼間 っ から 寛いで や がん だ ならく||あしどり||つかめ||||なん|ひるま|||くつろいで|||

さっさと 食え |くえ

あぐ ん が

ん ん ん

- その 奈落 が 消えた せい で - ん ん ん ん ん |ならく||きえた|||||||

これ まで 隠れて いた 妖怪 ども が 活発に 動き回って いる ||かくれて||ようかい|||かっぱつに|うごきまわって|

たまった もの で は あり ませ ん な

だから 何 だ よ |なん||

だから 食事 くらい ゆっくり し たい と 言って いる のです |しょくじ||||||いって||

もう 少し 大人 に なる んじゃ 　 犬 夜叉 |すこし|おとな||||いぬ|やしゃ

な な 何 ？ ||なん

おら たち の ような 大 妖怪 と は 違って ||||だい|ようかい|||ちがって

かご め たち は ひ弱な 人間 じゃ ||||ひよわな|にんげん|

無理 を 言って は いか ん むり||いって|||

ん ん ん

フフ フ

- フフ フフフ - ひ弱 って 言わ れちゃ った ||ひよわ||いわ||

七宝 が 大人 で 助かり ます なあ しっぽう||おとな||たすかり||

何 じゃ ？ なん|

おら 何 か 変な こと 言った か ？ |なん||へんな||いった|

う うん 　 全然 ||ぜんぜん

ああ

おら 間違って おら ん じゃ ろ ？　 のう ？ |まちがって|||||

は あ

大 妖怪 って の は 何で い だい|ようかい||||なんで|

ああ しょうが ねえ な

食い 終わったら 起こせよ くい|おわったら|おこせよ

はい はい

うん 　 空気 も いい し おにぎり も 美味しい |くうき||||||おいしい

いい 天気 じゃ |てんき|

天気 も いい てんき||

何 ？ なん

どうかした の ？　 かご め ちゃん

気のせい だ と 思う んだ けど きのせい|||おもう||

四 魂 の かけら みたいな 気配 を 感じる の よっ|たましい||||けはい||かんじる|

何で い 　 その はっきり し ねえ 物言い は なんで||||||ものいい|

いつも と は 感じ が 違う の よ |||かんじ||ちがう||

あっ 　 う え

どっち だ ？

あっ ち の 方 から |||かた|

近づいて きて る ちかづいて||

は あ は あ は あ は あ 　 はっ

- 待 ー て ー - ああ っ ま|-||-||

待て ー まて|-

う う

はっ

あいつ は 任せ な ||まかせ|

え ？

さ もう 大丈夫です ||だいじょうぶです

安心 して いい よ あんしん|||

あ ああ

何の つもりだ 小僧 なんの||こぞう

この わし の 邪魔 を する つもり か ？ |||じゃま||||

ふう こいつ か ？　 かご め

うん 　 おなか の 中 に 四 魂 の かけら が ある わ |||なか||よっ|たましい|||||

だけど

て め え どこ で 四 魂 の かけら を 手 に 入れ や がった |||||よっ|たましい||||て||いれ||

フフフフフフフ 　 わし が 四 魂 の 玉 を 持つ と 知った の なら |||よっ|たましい||たま||もつ||しった||

素直に あの 男 を こちら へ 寄こせ すなおに||おとこ||||よこせ

て め え こそ 四 魂 の かけら を 置いて ど っか に 消えたら どう だ ||||よっ|たましい||||おいて||||きえたら||

生意気な 小僧 が なまいきな|こぞう|

や ー っ |-|

ヘッ

我が 妖力 を 思い知れ わが|ようりょく||おもいしれ

で や ー っ ||-|

ヘッ 大した こと ねえ な |たいした|||

ぐ は ー っ ||-|

バカな 　 話 が 違う ばかな|はなし||ちがう

82 ん ？

あれ は ？

四 魂 の 玉 ？ よっ|たましい||たま

まさか

な 何 だ ？ |なん|

あっ

うわ っ 　 犬 夜叉 が 四 魂 の 玉 を 壊し よった ||いぬ|やしゃ||よっ|たましい||たま||こわし|

バカ 野郎 　 これ くらい で 壊れる 四 魂 の 玉 が ある か ばか|やろう||||こぼれる|よっ|たましい||たま|||

でも 四 魂 の かけら と 同じ ような 気配 が あった わ |よっ|たましい||||おなじ||けはい|||

あれ は 四 魂 の 玉 の まがい物 であろう ||よっ|たましい||たま||まがいもの|

え ？

四 魂 の 玉 を 造り出そう と して いる 妖怪 が いる ような のだ よっ|たましい||たま||つくりだそう||||ようかい||||

えっ どういう こと だ ？

申し訳ない が まずは 水 を もらえ ない だろう か もうしわけない|||すい|||||

ああ

じゃあ これ どうぞ

ほう これ は

また 美しい 水 入れ で は ない か |うつくしい|すい|いれ||||

何で い こいつ なんで||

ふん

私 は 出雲 と いう わたくし||いずも||

先祖 代々 宮司 を 務めて いる せんぞ|だいだい|ぐうじ||つとめて|

宮司 って 何で い ぐうじ||なんで|

何 じゃ ？ なん|

神社 の ね 責任 者 の こと よ じんじゃ|||せきにん|もの|||

うち の お じいちゃん も そう

なるほど

それ で あなた も 巫女 と いう わけな のだ な ||||いちこ|||||

ああ それ で ？

神職 に 就く ため に 学問 を 始めた のだ が しんしょく||つく|||がくもん||はじめた||

これ が なかなか に 面白く ||||おもしろく

ついに は 諸国 を 巡って 学び 調べ 記した ||しょこく||めぐって|まなび|しらべ|しるした

俺 が 聞き たい の は お前 の こと じゃ ねえ んだ よ おれ||きき||||おまえ||||||

さっき の 偽 の 玉 の こと だ ||ぎ||たま|||

私 が 修めよう と した 学問 は その 四 魂 の 玉 に ついて な のだ わたくし||おさめよう|||がくもん|||よっ|たましい||たま||||

だから 四 魂 の 玉 の こと 知って た んだ |よっ|たましい||たま|||しって||

森羅 万象 　 この世 の あらゆる 者 は しんら|ばんしょう|このよ|||もの|

四 つ の 魂 で 出来て いる よっ|||たましい||できて|

荒 魂 和 魂 奇 魂 幸 魂 の 四 つ です ね あら|たましい|わ|たましい|き|たましい|こう|たましい||よっ|||

これ が 揃って 一 霊 と なり 肉体 に 宿った の が 心 である と ||そろって|ひと|れい|||にくたい||やどった|||こころ||

そこ から 始める の か ？ ||はじめる||

前 に も 聞いた けど おら よく 分から ん かった ぞ ぜん|||きいた||||わから|||

そう ね

何で さっき の 妖怪 が 偽 の 四 魂 の 玉 を 持って たかって とこ から 話し や がれ なんで|||ようかい||ぎ||よっ|たましい||たま||もって||||はなし||

もらった から だ

誰 から ？ だれ|

妖怪 から ようかい|

こん の 喧嘩 売って ん の か 　 て め え ||けんか|うって||||||

いや 私 は 別に |わたくし||べつに

やめ なさい よ 犬 夜叉 |||いぬ|やしゃ

あの ー 何で あの 妖怪 に 追わ れる ような こと に なった の ？ |-|なんで||ようかい||おわ||||||

それ は 私 が 妖怪 たち を 見て しまった から だろう ||わたくし||ようかい|||みて|||

ん ？

四 魂 の 玉 の 伝承 を 伝える 社 が ある と 聞き よっ|たましい||たま||でんしょう||つたえる|しゃ||||きき

山道 に 分け入った まで は よかった のだ が やまみち||わけいった|||||

その うち に 道 に 迷い |||どう||まよい

山中 で 出くわした の は さんちゅう||でくわした||

１ 人 の 妖怪 が 先ほど の 妖怪 に あの 四 魂 の 玉 を 渡して いる ところ だった じん||ようかい||さきほど||ようかい|||よっ|たましい||たま||わたして|||

奈落 って 奴 じゃ なかった か ？ ならく||やつ|||

いや 　 オロチ 太夫 と 名乗って いた ぞ ||たゆう||なのって||

この 玉 は まだ 完全で は ない が 直 に 本物 の 四 魂 の 玉 が 出来上がる |たま|||かんぜんで||||なお||ほんもの||よっ|たましい||たま||できあがる

そう 言って いた |いって|

妖怪 が 四 魂 の 玉 を 造って る って いう の ？ ようかい||よっ|たましい||たま||つくって||||

私 が 耳 に した の は そこ まで な のだ わたくし||みみ||||||||

妖怪 の 気配 は あり ませ ん ね ようかい||けはい|||||

この 辺り で 四 魂 の 玉 を 渡して いた が |あたり||よっ|たましい||たま||わたして||

くん くん 　 奈落 の におい は し ねえ な ||ならく||||||

奴 が 関わって る わけじゃ な さ そうだ やつ||かかわって|||||そう だ

どう です ？　 かご め 様 ||||さま

四 魂 の 玉 の 気配 は よっ|たましい||たま||けはい|

う うん 感じ ない わ ||かんじ||

元々 そんなに 強く 感じ ない の よ 　 あれ もともと||つよく|かんじ||||

ヘッ 偽物 だ から な |にせもの|||

効き目 も 弱い んじゃ ろう な ききめ||よわい|||

ねえ 向こう に 村 が ある けど |むこう||むら|||

誰 も いま せ ん ね だれ|||||

全然 ひと 気 が ない よ ぜんぜん||き|||

何 か あった の かしら なん||||

おい あいつ は どうした ？

あれ ？　 出雲 さん ？ |いずも|

おい 何 して んだ |なん||

ああ

おい

ここ に 国 造り を 行った 神 を 祭って いる と いう 話 だった のだ が ||くに|つくり||おこなった|かみ||まつって||||はなし|||

- ん ？ - ん ？

ふ っ 　 え いっ

えっ 空っぽじゃ |からっぽじゃ

国 造り の 神 って ？ くに|つくり||かみ|

その 神 の 心 の 中 から |かみ||こころ||なか|

奇 魂 と 幸 魂 が 現れ 出 でた と いう 伝承 が ある のだ き|たましい||こう|たましい||あらわれ|だ||||でんしょう|||

へえ そう な んだ

智 を 司る 奇 魂 と 愛 を 司る 幸 魂 です ね さとし||つかさどる|き|たましい||あい||つかさどる|こう|たましい||

荒 魂 の 勇 と 和 魂 の 親 あら|たましい||いさみ||わ|たましい||おや

勇 親 智 愛 　 これ ら 四 つ の 魂 が 四 魂 な のだ いさみ|おや|さとし|あい|||よっ|||たましい||よっ|たましい||

う ー 分から ん |-|わから|

その 話 は いいかげんに し とけ |はなし||||

どうも 妙な 気配 が する ぜ 　 この 辺り は よ |みょうな|けはい|||||あたり||

確かに 　 もう 少し 調べて み ましょう か たしかに||すこし|しらべて|||

ああ 　 俺 は 村野 周り を 見て くる |おれ||むらの|まわり||みて|

うん

何も 見つから ない わ ね なにも|みつから|||

あ 何 し とる んじゃ |なん||| 日輪 は なぜ こう も 温かく まぶしい のだろう な にちりん|||||あたたかく|||

お 日 様 が まぶしい の は 当たり前じゃ ろう |ひ|さま|||||あたりまえじゃ|

当たり前 か あたりまえ|

だが 私 に は 不思議で なら ない |わたくし|||ふしぎで||

あそこ で 何 か が 燃えて いる の か ||なん|||もえて|||

そもそも あそこ は どれ だけ 遠い 場所 な のだ |||||とおい|ばしょ||

変な こと 考える 奴 じゃ な へんな||かんがえる|やつ||

う うん 　 あたし この 時代 で こういう こと を 考える 人 初めて 会って ||||じだい|||||かんがえる|じん|はじめて|あって

ちょっと 感動 |かんどう

かご め の 故郷 は 普通な の か ？ |||こきょう||ふつうな||

フフッ

なぜ 夜 は やって 来る のだ ？ |よ|||くる|

学 者 な の よ まな|もの|||

出雲 さん は いずも||

うーん

のう

ん ？

さっき の 四 つ の 魂 の こと な んじゃ が ||よっ|||たましい|||||

どういう 意味 かのう ？ |いみ|

勇 と か 親 と か いさみ|||おや||

勇 親 智 愛 の こと だろう か ？ いさみ|おや|さとし|あい||||

そう 　 それ じゃ

勇 は 勇気 の 勇 　 勇ましい こと だ な いさみ||ゆうき||いさみ|いさましい|||

ほ ほう 　 そう 聞く と よく 分かる のう |||きく|||わかる|

本当 ね ほんとう|

親 は 親しい 　 親しむ の 親 おや||したしい|したしむ||おや

智 は 知恵 の 智 　 物事 を よく 知る こと だ さとし||ちえ||さとし|ものごと|||しる||

愛 は 愛情 の 愛 あい||あいじょう||あい

それ なら おら に も 分かる ぞ |||||わかる|

何 魂 か に 魂 と 言う から 訳 が 分から なく なる んじゃ なん|たましい|||たましい||いう||やく||わから|||

勇 の 荒 魂 親 の 和 魂 いさみ||あら|たましい|おや||わ|たましい

智 の 奇 魂 愛 の 幸 魂 さとし||き|たましい|あい||こう|たましい

これ ら 四 魂 を 一 つ に 集め ||よっ|たましい||ひと|||あつめ

直 霊 曲 霊 混沌 の うち に 封じれば なお|れい|きょく|れい|こんとん||||ふうじれば

あるいは 四 魂 の 玉 が 生まれる のであろう |よっ|たましい||たま||うまれる|

うわ あ また 分から ん ように なって きた |||わから||よう に||

う ぐ ぐ

待て 　 逃げる んじゃ ない まて|にげる||

ああ

珊瑚 ちゃん の 声 だ さんご|||こえ|

お ？

は あ は あ

何も し ない よ なにも|||

来る な くる|

は あ は あ は あ は あ は あ は あ は あ

う う

私 たち は 旅 の 者 です わたくし|||たび||もの|

お前 に 危害 を 加える ような こと は し ませ ん おまえ||きがい||くわえる||||||

どうした の ？

珊瑚 ちゃん さんご|

来る な 妖怪 くる||ようかい

うわ あ

七宝 も 雲母 も 悪い 妖怪 で は あり ませ ん よ しっぽう||うんも||わるい|ようかい||||||

どうした の です ？　 村 に 何 か あった のです か ？ |||むら||なん||||

う う う う う う う う う う

安心 して いい よ 　 怖い こと が 起きて も あたし たち が 守って あげる から あんしん||||こわい|||おきて|||||まもって||

う う 　 妖怪 が 妖怪 が 来て ||ようかい||ようかい||きて

う う

妖怪 が 村 を 襲った の か ？ ようかい||むら||おそった||

皆 連れて 行か れた みな|つれて|いか|

俺 は 悪 さして お 父 に 鶏 小屋 に 入れ られて た おれ||あく|||ちち||にわとり|こや||いれ||

ん ？

おとなしく 出て き な |でて||

さも なきゃ 家 ごと 丸焼け だ ||いえ||まるやけ|

待て 　 待って くれ まて|まって|

あ お 父 　 お っ 母 ||ちち|||はは 一 人 残らず 出て くる んだ よ ひと|じん|のこらず|でて|||

隠れて る 奴 が い ねえ か 探し出せ かくれて||やつ|||||さがしだせ

ひ いっ

コケーッ コケーッ コケーッコッコッコッ 　 コケーッ コケーッ

皆 妖怪 に 連れて 行か れ ち まったん だ みな|ようかい||つれて|いか||||

それ は いつ の こと です ？

５ 日 ぐらい 前 　 俺 それ から ずっと 小屋 ん 中 に 隠れて 過ごして た ひ||ぜん|おれ||||こや||なか||かくれて|すごして|

これ で 村人 が い なく なった 訳 は 分かり ました が ||むらびと|||||やく||わかり||

なあ 皆 どう なった んだ ？ |みな|||

妖怪 何で お 父 たち を 連れて 行った んだ ？ ようかい|なんで||ちち|||つれて|おこなった|

なあ

お 父 たち 食わ れ ち まった の か ？ |ちち||くわ|||||

いや 　 食う だけ であれば 何も わざわざ 連れて 行か ず と も ここ で 食えば よかろう |くう|||なにも||つれて|いか||||||くえば|

出雲 さん いずも|

食わ れた と は 思え ん な くわ||||おもえ||

そう です 　 妖怪 たち も バカで は ない ||ようかい|||ばかで||

むやみに 村 を 襲えば 人 も 妖怪 退治 に 乗り出す こと ぐらい 知ってい ます |むら||おそえば|じん||ようかい|たいじ||のりだす|||しってい|

生け捕り に した からに は 生かして おく 訳 が ある んだ よ いけどり|||||いかして||やく||||

じゃあ お 父 たち 無事な んだ な ？ ||ちち||ぶじな||

私 たち で 行方 を 捜し ましょう わたくし|||ゆくえ||さがし|

妖怪 たち も 退治 して やる よ ようかい|||たいじ|||

よかった 　 よかった

だが しかし

日暮れ が 近い ひぐれ||ちかい

行方 を 掴めれば いい のです が ゆくえ||つかめれば|||

夜 は 全て を 覆い隠して しまう よ||すべて||おおいかくして|

どんなに 美しい もの も 闇 の 中 に 全て 沈んで しまう のだ |うつくしい|||やみ||なか||すべて|しずんで||

え ？

ま まあ そういう こと です な

はっ 　 四 魂 の 玉 の 気配 が |よっ|たましい||たま||けはい|

はっ

こりゃ あ 驚いた ||おどろいた

人 の 気配 が 増えた か と 思った が 本物 の 四 魂 の かけら まで あり や がる じん||けはい||ふえた|||おもった||ほんもの||よっ|たましい||||||

あいつ ら だ

え ？

お 父 たち を さらって いった 妖怪 だ |ちち|||||ようかい|

おとなしく その 四 魂 の かけら 渡し な ||よっ|たましい|||わたし|

おとなしく する の は お前たち の 方 だ ||||おまえたち||かた|

お前 が オロチ 太夫 か おまえ|||たゆう|

村 の 人 たち を どこ へ やった むら||じん|||||

法師 よ 　 お前 の 噂 は 聞いた こと が ある ぞ ほうし||おまえ||うわさ||きいた||||

風穴 と か 言った な かざあな|||いった|

ほう 　 知って る なら 話 は 早い |しって|||はなし||はやい

やれ

ガーッ

ガーッ

風穴 かざあな

ぐ あー っ

さあ おとなしく する 気 に なった か |||き|||

う っ 　 ああ

どうにも この 四 魂 の 玉 は 邪気 の 塊 みたいな もん で な ||よっ|たましい||たま||じゃき||かたまり||||

ぐ あっ

法師 様 ほうし|さま

人間 に この 邪気 は さぞかし 毒 だろう な にんげん|||じゃき|||どく||

曲 霊 だ きょく|れい|

あの 玉 は 人 の 魂 を 汚す ぞ |たま||じん||たましい||けがす|

あいつ ら 皆 偽 の 四 魂 の 玉 を 持って る わ ||みな|ぎ||よっ|たましい||たま||もって||

フフフフフフフフ

フフフフフフフフ

おのれ

う おお お っ

出雲 さん 　 その 子 と 一緒に 隠れて て いずも|||こ||いっしょに|かくれて|

よし 分かった |わかった

早く する んじゃ はやく||

う おお おお

さあ こっち へ

う ふ っ う おお おお おお

は あっ

はっ

飛来 骨 ひらい|こつ

並 の 妖怪 より 歯応え が ある ね なみ||ようかい||はごたえ|||

偽物 と は いえ 四 魂 の 玉 の 力 でしょう か にせもの||||よっ|たましい||たま||ちから||

だけど あんな 物 どう やって 造った って いう の ？ ||ぶつ|||つくった|||

考えて おる 場合 で は ない ぞ かんがえて||ばあい||||

さあ おとなしく し な よ

こう なれば やはり 風穴 で |||かざあな|

法師 様 　 駄目だ よ ほうし|さま|だめだ|

だが

グフフフフフフ

で や ああ あっ

あっ

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

- 散 魂 鉄 爪 - ぐ ああ ち|たましい|くろがね|つめ||

どこ 行って た んじゃ |おこなって||

うる せ え

こんな こと に なって る と は 思わ なかった んだ よ |||||||おもわ|||

土 蜘蛛 　 一角 つち|くも|いっかく

- おう - う お おお おお ああ あ

う お おお

けっ

偽 玉 食らった ぐらい で 強く なった と 思う な よ ぎ|たま|くらった|||つよく|||おもう||

う っ

- はなせ - やめろ

う が ああ あ

出雲 さん いずも|

待ち や がれ まち||

かご め

え ？

ぐ おお おお お っ

ぐ っ

ぐ おお おお お っ

あっ

- う っ - シャーッ

う う っ

くっ

で や ああ ああ っ

う げ げ げ っ

風 の 傷 かぜ||きず

う が ああ ああ っ

が ああ っ

う が ああ あっ

ふう

やった

やって ねえ 　 残り は 逃げ や がった ||のこり||にげ||

珊瑚 さんご

向こう だ むこう|

追う ぞ おう|

ゲゲゲゲ 　 うま そうな 魂 じゃ わ い ||そう な|たましい|||

勝手に 食う んじゃ ねえ ぞ かってに|くう|||

蝦蟇 次郎 がま|じろう

この 小僧 の 魂 も 抜いて やれ |こぞう||たましい||ぬいて|

う う う はっ

お っ 父 　 お っ 母 ||ちち|||はは

ハハ っ

グゲゲゲゲ 　 お前 も すぐに 一緒に して やる よ |おまえ|||いっしょに|||

牛 王 うし|おう

さて お前 の お 手並み 拝見 と いこう か |おまえ|||てなみ|はいけん|||

こっち で よい の か ？　 犬 夜叉 |||||いぬ|やしゃ

ああ 　 そこ いら 中 妖怪 の に おい だらけ だ |||なか|ようかい|||||

くそ

どう です ？　 かご め 様 ||||さま

このまま 真っすぐ の 方向 だ と 思う んだ けど |まっすぐ||ほうこう|||おもう||

あの 四 魂 の 玉 あんまり 強く 感じ ない から |よっ|たましい||たま||つよく|かんじ||

ぐ おお おお おお

あっ

四 魂 の 玉 の 気配 が 来る よっ|たましい||たま||けはい||くる

ど わ っ

ああ っ

ぐ わ っ

う ぐ ぐ ぐ …　 て め え

はっ

あれ 全部 偽 の 四 魂 の 玉 だ わ |ぜんぶ|ぎ||よっ|たましい||たま||

何 だ と ？ なん||

来る が いい くる||

愚かな 半 妖 よ おろかな|はん|よう|

半 妖 が はん|よう|

どうした ー っ |-|

くっ 瘴気 か |しょうき|

ぬ ええ いっ

くっ

う おお っ

うが あっ う が|

ああ っ

な 何て 奴 じゃ |なんて|やつ|

くっ

ふん っ

調子 に 乗る んじゃ ねえ ちょうし||のる||

風 の 傷 まで かぜ||きず|

巫女 よ いちこ|

はっ

四 魂 の 玉 の 巫女 よ よっ|たましい||たま||いちこ|

何 ？ なん

人 の 魂 も 磨か なければ ただ の 石ころ と 一緒であろう じん||たましい||みがか||||いしころ||いっしょであろう

な 何 言って る の ？ |なん|いって||

ぬ おお おお おお お

お おお 　 が あっ

- うわ ー っ - き ゃ ー っ |-||||-|

母 が 私 に 付けた 名 は 牛 王 はは||わたくし||つけた|な||うし|おう

皆 あなた の 仕業 だった の ？ みな|||しわざ||

あなた が あたし たち を 騙して た の ね ？ |||||だまして|||

巫女 よ 　 お前 の 魂 と 四 魂 の かけら が 新たな 四 魂 の 玉 の 核 と なる いちこ||おまえ||たましい||よっ|たましい||||あらたな|よっ|たましい||たま||かく||

だが それ だけ で は 足りない |||||たりない

だから 魂 を 補う のだ |たましい||おぎなう|

私 は 四 魂 の 玉 の 力 で この 運命 から 逃れて み せる わたくし||よっ|たましい||たま||ちから|||うんめい||のがれて||

次回 犬 夜叉 「 四 魂 の 玉 を 造る 者 後編 」 じかい|いぬ|やしゃ|よっ|たましい||たま||つくる|もの|こうへん

私 は 人 の 世 の 美しき もの 全て を 手 に 入れる わたくし||じん||よ||うつくしき||すべて||て||いれる

犬 夜叉 の ツボ いぬ|やしゃ||つぼ