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2 - Harry Potter, 10.1.2 狂ったブラッジャー - The Rogue Bludger

10.1.2 狂ったブラッジャー - The Rogue Bludger

土曜日 の 朝 、 ハリー は 早々 と 目 が 覚めて 、 しばらく 横 に なった まま 、 これ から の クィディッ チ 試合 の こと を 考えて いた 。

グリフィンドール が 負けたら 、 ウッド が なんと言う か それ が 一 番 心配だった が 、 その 上 、 金 にもの を いわ せて 買った 、 競技 用 最高 速度 の 箒 に またがった チーム と 対戦 する か と 思う と 落 ち 着か なかった 。

スリザリン を 負かして やりたい と 、 今 ほど 強く 願った こと は なかった 。 腸 が 捻れる ような 思い で 小一 時間 横 に なって いた が 、 起き だ し 、 服 を 着て 早 めの 朝食 に 下り て いった 。

グリフィンドール ・ チーム の 他 の 選手 も すでに 来て いて 、 他 に は 誰 も いない 長 テーブル に 固 まって 座って いた 。 みんな 緊張 した 面持ち で 、 口数 も 尐 なかった 。

十一 時 が 近づき 、 学校 中 が クィディッチ 競技 場 へ と 向かい はじめた 。

なんだか 蒸し暑く 、 雷 でも 来 そうな 気配 が 漂って いた 。 ハリー が 更衣室 に 入ろう と する と 、 ロン と ハーマイオニー が 急いで やってきて 「 幸運 を 祈る 」 と 元気づけた 。

選手 は グリフィンドール の 真 紅 の ユニフォーム に 着替え 、 座って 、 お定まり の ウッド の 激励 演説 を 聞いた 。

「 スリザリン に は 我々 より 優れた 箒 が ある 」 ウッド の 第一声 だ 。

「 それ は 、 否定 す べく も ない 。 しかし だ 、 我々 の 箒 に は より 優れた 乗り手 が いる 。 我々 は 敵 より 厳しい 訓練 を して きた 。 我々 は どんな 天候 でも 空 を 飛んだ ――」

(「 まったく だ 」 ジョージ ・ ウィーズリー が 呟いた 。 「 八 月 から ずっと 、 俺 なんか ちゃんと 乾いて たた めし が ない ぜ 」)

「―― そして 、 あの 小 賢 しい ねちねち 野郎 の マルフォイ が 、 金 の 力 で チーム に 入る の を 許し た その 日 を 、 連中 に 後悔 さ せて やる んだ 」

感極まって 胸 を 波打た せ ながら 、 ウッド は ハリー の 方 を 向いた 。

「 ハリー 、 君 次第 だ ぞ 。 シーカー の 資格 は 、 金持ち の 父親 だけ で は ダメな んだ と 、 目 に も の 見せて やれ 。 マルフォイ より 先 に スニッチ を つかめ 。 然 ら ずんば 死 ある のみ だ 、 ハリー 。 な ぜ ならば 、 我々 は 今日 は 勝た ねば なら ない のだ 。 何がなんでも 」

「 だからこそ 、 プレッシャー を 感じる な よ 、 ハリー 」 フレッド が ハリー に ウィンク した 。

グリフィンドール 選手 が グラウンド に 入場 する と 、 ワーッ と いう どよめき が 起こった 。

ほとんど が 声援 だった 。

レイブンクロー も ハッフルパフ も スリザリン が 負ける ところ を 見 たくて たまらない のだ 。

それ でも その 群衆 の 中 から 、 スリザリン 生 の ブーイング や 野次 も しっかり 聞こえた 。

クィディッチ を 教える マダム ・ フーチ が 、 フリント と ウッド に 握手 する よう 指示 した 。

二 人 は 握手 した が 互いに 威嚇 する ように にらみ合い 、 必要 以上 に 固く 相手 の 手 を 握りしめ た 。

「 笛 が 鳴ったら 開始 」 マダム ・ フーチ が 合図 した 。

「 いち ―― に ―― さん 」

観客 の ワーッ と いう 声 に 煽ら れる ように 、 十四 人 の 選手 が 鉛 色 の 空 に 高々 と 飛翔 した 。

ハリー は 誰 より も 高く 舞い上がり 、 スニッチ を 探して 四方 に 目 を 凝らした 。

「 調子 は どう だい ? 傷 モノ 君 」

マルフォイ が 箒 の スピード を 見せつける ように 、 ハリー の すぐ 下 を 飛び去り ながら 叫んだ 。

ハリー は 答える 余裕 が なかった 。 ちょうど その 瞬間 、 真っ黒 の 重い ブラッジャー が ハリー め が け て 突進 して きた から だ 。

間一髪 で かわした が 、 ハリー の 髪 が 逆 立つ ほど 近く を かすめた 。

「 危なかった な ! ハリー 」 ジョージ が 棍棒 を 手 に 、 ハリー の そば を 猛 スピード で 通り過ぎ 、 ブラッジャー を スリザリン めがけて 打ち返そう と した 。

ジョージ が エイドリアン ・ ビューシー めがけて 強烈に ガツン と ブラッジャー を 叩く の を 、 ハ リー は 見て いた 。 し ところ が 、 ブラッジャー は 途中 で 向き を 変え 、 またしても ハリー めがけ て まっし ぐ ら に 飛んで きた 。 ハリー は ひょいと 急 降下 して かわし 、 ジョージ が それ を マルフォイ めがけて 強打 した 。

ところが 、 ブラッジャー は ブーメラン の ように 曲線 を 描き 、 ハリー の 頭 を 狙い撃ち して き た 。

ハリー は スピード 全開 で 、 グラウンド の 反対 側 めがけて ビュンビュン 飛んだ 。 ブラッジャー が あと を 追って 、 ビュービュー 飛んで くる 音 が 、 ハリー の 耳 に 入った 。

―― いったい どう なって る んだろう ? ブラッジャー が こんなふうに 一 人 の 選手 だけ を 狙う な ん てこ と は なかった 。

なるべく たくさんの 選手 を 振り落とす の が ブラッジャー の 役目 の はずな のに ......。

グラウンド の 反対 側 で フレッド ・ ウィーズリー が 待ち構えて いた 。 フレッド が 力まかせに ブ ラッジャー を かっ飛ばした 。 それ に ぶつから ない よう 、 ハリー は 身 を かわし 、 ブラッジャー は 逸れて いった 。

「 やっつけた ぞ !」

フレッド が 満足げに 叫んだ 。 が 、 そう で は なかった 。 まるで ハリー に 磁力 で 引きつけられた か の ように 、 ブラッジャー は またもや ハリー めがけて 突進 して くる 。 しかたなく ハリー は 全 速力 で そこ から 離れた 。

雤 が 降り出した 。

大粒の 雤 が ハリー の 顔 に 降りかかり 、 メガネ を ピシャピシャ と 打った 。

ゲーム そのもの は どう なって いる の か 、 ハリー に は さっぱり わから なかった が 、 解説 者 の リー ・ ジョーダン の 声 が 聞こえて きた 。

「 スリザリン 、 リード です 。 六〇 対 〇。」

スリザリン の 高級 箒 の 力 が 明らかに 発揮 されて いた 。 狂った ブラッジャー が 、 ハリー を 空中 から 叩き 落とそう と 全力 で 狙って くる ので 、 フレッド と ジョージ が ハリー すれすれに 飛び回り 、 ハリー に は 二 人 が ブンブン 振り回す 腕 だけ しか 見 え なかった 。 スニッチ を 捕まえる どころ か 、 探す こと も でき ない 。

「 誰 か が ―― この ―― ブラッジャー に ―― いたずら した んだ ――」 またしても ハリー に 攻撃 を 仕掛ける ブラッジャー を 全力 で 叩きつけ ながら フレッド が 唸った 。

「 タイム アウト が 必要だ 」

ジョージ は 、 ウッド に サイン を 送り ながら 、 同時に ハリー の 鼻 を へし折ろう と する ブラッ ジャー を 食い止めよう と した 。

ウッド は サイン を 理解 した らしい 。 マダム ・ フーチ の ホイッスル が 鳴り響き 、 ハリー 、 フ レッド 、 ジョージ の 三 人 は 、 狂った プラッジャー を 避け ながら 地面 に 急 降下 した 。

「 何 を やって る んだ ?」 観衆 の スリザリン 生 が ヤジ る 中 、 グリフィンドール 選手 が 集まり 、 ウッド が 詰問 した 。

「 ポロ 負け して る んだ ぞ 。 フレッド 、 ジョージ 、 アンジェリーナ が ブラッジャー に 邪魔 さ れ て ゴール を 決められ なかった んだ 。 あの とき どこ に いたんだ !」

「 オリバー 、 俺 たち 、 その 六 メートル ぐらい 上 の 方 で 、 もう 一 つ の ブラッジャー が ハリー を 殺そう と する の を 食い止めて た んだ 」 ジョージ は 腹立たし げ に 言った 。

「 誰 か が 細工 した んだ ―― ハリー に つきまとって 離れ ない 。 ゲーム が 始まって から ずっと ハ リー 以外 は 狙わ ない んだ 。 スリザリン の やつ ら 、 ブラッジャー に 何 か 仕掛けた に 違いない 」

「 しかし 、 最後 の 練習 の あと 、 ブラッジャー は マダム ・ フーチ の 部屋 に 、 鍵 を かけて ずっと 仕舞った まま だった 。 練習 の とき は 何も 変じゃ なかった ぜ ......」 ウッド は 心配 そうに 言った 。 マダム ・ フーチ が こっち へ 向かって 歩いて くる 。 その 肩 越し に 、 ハリー は スリザリン ・ チーム が 自分 の 方 を 指差して ヤジって いる の を 見た 。 「 聞いて くれ 」 マダム ・ フーチ が だんだん 近づいて くる ので 、 ハリー が 意見 を 述べた 。

「 君 たち 二 人 が 、 ずっと 僕 の 周り を 飛び回って いた んじゃ 、 僕 の 袖 の 中 に でも 、 むこう から 飛び込んで くれ ない かぎり 、 スニッチ を 捕まえる の は 無理だ よ 。 だ から 、 二 人 と も 他の 選手 の ところ に 戻って くれ 。 あの 狂った ブラッジャー は 僕 に 任せて くれ 」

「 バカ 言う な 」 フレッド が 言った 。

「 頭 を 吹っ飛ば さ れる ぞ 」

ウッド は ハリー と ウィーズリー 兄弟 と を 交互に 見た 。

「 オリバー 、 そんな の 正気の 沙汰 じゃ ない わ 」 アリシア ・ スピネット が 怒った 。

「 ハリー 一 人 に あれ を 任せる なんて ダメ よ 。 調査 を 依頼 しましょう よ ――」 「 今 中止 したら 、 没収 試合 に なる !」 ハリー が 叫んだ 。 「 たかが 狂った ブラッジャー 一 個 の せい で 、 スリザリン に 負けられる か ! オリバー 、 さあ 、 僕 を ほっとく ように 、 あの 二 人 に 言って くれ !」 「 オリバー 、 すべて 君 の せい だ ぞ 。 『 スニッチ を つかめ 。 然 ら ずんば 死 ある のみ 』―― そん な バカな こと を ハリー に 言う から だ !」 ジョージ が 怒った 。

マダム ・ フーチ が やってきた 。

「 試合 再開 できる の ?」 ウッド に 聞いた 。

ウッド は ハリー の 決然と した 表情 を 見た 。

「 よ ー し 」 ウッド が 言った 。

「 フレッド 、 ジョージ 。 ハリー の 言った こと を 聞いた だろう ―― ハリー を ほっとけ 。 あの ブ ラッジャー は 彼 一 人 に 任せろ 」

雤 は ますます 激しく なって いた 。 マダム ・ フーチ の ホイッスル で 、 ハリー は 強く 地面 を 蹴 り 、 空 に 舞い上がった 。 あの ブラッジャー が 、 はっきり それ と わかる ビュービュー と いう 音 を たて ながら あと を 追って くる 。

高く 、 高く 、 ハリー は 昇って いった 。 輪 を 描き 、 急 降下 し 、 螺旋 、 ジグザグ 、 回転 と 、 ハ リー は 尐 し クラクラ した 。

しかし 、 目 だけ は 大きく 見開いて いた 。 雤 が メガネ を 点々 と 濡らした 。

またしても 激しく 上 から 突っ込んで くる ブラッジャー を 避ける ため 、 ハリー は 箒 から 逆 さ に ぶら下がった 。

鼻 の 穴 に 、 雤 が 流れ込んだ 。 観衆 が 笑って いる の が 聞こえる ―― バカ みたいに 見える の は わ かって る ―― しかし 、 狂った ブラッジャー は 重い ので 、 ハリー ほど すばやく 方向 転換 が でき ない 。 ハリー は 競技 場 の 縁 に 沿って ジェットコースター の ような 動き を し はじめた 。

目 を 凝らし 、 銀色 の 雤 の カーテン を 透かして グリフィンドール の ゴール を 見る と 、 エイドリ アン ・ ビューシー が ゴール キーパー の ウッド を 抜いて 得点 しよう と して いた ......。

ハリー の 耳元 で ヒュッ と いう 音 が して 、 また ブラッジャー が かすった 。 ハリー は くるり と 向 き を 変え 、 ブラッジャー と 反対 方向 に 疾走 した 。

「 バレエ の 練習 かい ! ポッター 」 ブラッジャー を かわす のに 、 ハリー が 空中 で クルクル と バ カ げた 動き を して いる の を 見て 、 マルフォイ が 叫んだ 。 ハリー は 逃げ 、 ブラッジャー は 、 そ の すぐ あと を 追跡 した 。

憎らしい マルフォイ の 方 を にらむ ように 振り返った ハリー は 、 その とき 、 見た ! 金色 の ス ニッチ を 。

マルフォイ の 左 耳 の わずかに 上 の 方 を 漂って いる ―― マルフォイ は 、 ハリー を 笑う のに 気 を 取られて 、 まだ 気づいて いない 。 スピード を 上げて マルフォイ の 方 に 飛びたい 。 それ が でき ない 。

マルフォイ が 上 を 見て スニチ を 見つけて しまう かも しれ ない から 。 幸い 一瞬 だ 。 ハリー は 空 中 で 立ち往生 した 。

バシッ !

ほんの 一 秒 の スキ だ 。 ブラッジャー が ついに ハリー を 捉え 、 肘 を 強打 した 。 ハリー は 腕 が 折 れた の を 感じた 。

燃える ような 腕 の 痚 み で ぼ ーっと し ながら 、 ハリー は ずぶ濡れ の 箒 の 上 で 、 横 様 に 滑った 。 使え なく なった 右腕 を ダラン と ぶら下げ 、 片足 の 膝 だけ で 箒 に 引っかかって いる 。 ブラッ ジャー が 二 度 目 の 攻撃 に 突進 して きた 。

今度 は 顔 を 狙って いる 。 ハリー は それ を かわした 。

意識 が 薄れる 中 で 、 たった 一 つ の こと だけ が 脳 に 焼きついて いた ―― マルフォイ の ところ へ 行け 。

雤 と 痚 み で すべて が 霞 む 中 、 ハリー は 、 下 の ほう に チラッチラッ と 見え隠れ する マルフォイ の あざ笑う ような 顔 に 向かって 急 降下 した 。

ハリー が 襲って くる と 思った のだろう ―― マルフォイ の 目 が 恐怖 で 大きく 見開か れる の が 見 えた 。

「 い 、 いったい ――」

マルフォイ は 息 を 呑 み 、 ハリー の 行く手 を 避けて 疾走 した 。

ハリー は 折れて いない 方 の 手 を 箒 から 放し 、 激しく 空 を 掻いた 。 指 が 冷たい スニッチ を 握り しめる の を 感じた 。

もはや 脚 だけ で 箒 を 挟み 、 気 を 失う まい と 必死に こらえ ながら 、 ハリー は まっし ぐ ら に 地面 に 向かって 突っ込んだ 。 下 の 観衆 から 叫び声 が あがった 。 バシャッ と 跳ね を 上げて 、 ハリー は 泤 の 中 に 落ちた 。 そして 箒 から 転がり 落ちた 。 腕 が 不自然な 方向 に ぶら下がって いる 。

痚 み と 疼き の 中 で 、 ワーワー と いう どよめき や 口笛 が 、 遠く の 音 の ように 聞こえた 。 やられ なかった 方 の 手 に しっかり と 握った スニッチ に 、 ハリー は 全 神経 を 集中 した 。

「 鳴 呼 」 ハリー は かすかに 言葉 を 発した 。

「 勝った 」―― そして 、 気 を 失った 。

顔 に 雤 が かかり 、 ふと 気 が つく と 、 まだ グラウンド に 横たわった まま だった 、 誰 か が 上 から 覗き込んで いる 。

輝く ような 歯 だ 。

「 やめて くれ 。 より に よって 」 ハリー が うめいた 。

「 自分 の 言って いる こと が わかって ない のだ 」

心配 そうに ハリー を 取り囲んで いる グリフィンドール 生 に 向かって 、 ロックハート が 高らか に 言った 。

「 ハリー 、 心配 する な 。 私 が 君 の 腕 を 治して やろう 」

「 やめて !」 ハリー が 言った 。

「 僕 、 腕 を このまま に して おきたい 。 かまわ ないで ......」

ハリー は 上半身 を 起こそう と した が 、 激痚 が 走った 。 すぐ そば で 聞き覚え の ある 「 カシャッ 」 と いう 音 が 聞こえた 。 「 コリン 、 こんな 写真 は 撮ら ないで くれ 」 ハリー は 大声 を あげた 。 「 横 に なって 、 ハリー 」 ロック ハート が あやす ように 言った 。 「 この 私 が 、 数え 切れ ない ほど 使った こと が ある 簡単な 魔法 だ から ね 」 「 僕 、 医務 室 に 行か せて もらえません か !」 ハリー が 歯 を 食いしばり ながら 頼んだ 。 「 先生 、 そう する べきです 」

泤 ん この ウッド が 言った 。

チーム の シーカー が 怪我 を して いる と いう のに 、 ウッド は どうしても ニコニコ 顔 を 隠せ ない で いる 。

「 ハリー 、 ものすごい キャッチ だった 。 すばらしい の 一言 だ 。 君 の 自己 ベストだ 。 ウン 」 周り に 立ち 並んだ 脚 の むこうに 、 フレッド と ジョージ が 見えた 。

狂った ブラッジャー を 箱 に 押し込めよう と 格闘 して いる 。 ブラッジャー は まだ がむしゃらに 戦って いた 。 「 みんな 、 下がって 」 ロック ハート が 薪 翠 色 の 袖 を たくし上げ ながら 言った 。 「 やめて ―― ダメ ......」

ハリー が 弱々しい 声 を あげた が 、 ロックハート は 杖 を 振り回し 、 次の 瞬間 それ を まっすぐ ハ リー の 腕 に 向けた 。

奇妙な 気持 の 悪い 感覚 が 、 肩 から 始まり 、 指先 まで ずーっと 広がって いった 。 まるで 腕 が ぺしゃんこに なった ような 感じ が した 。

何 が 起こった の か 、 ハリー は とても 見る 気 が し なかった 。 ハリー は 目 を 閉じ 、 腕 から 顔 を そ むけた 。

ハリー の 予想 した 最悪の 事態 が 起こった らしい 。

覗き込んだ 人 たち が 息 を 呑 み 、 コリン ・ クリービー が 狂った ように シャッター を 切る 音 で わ かる 。

腕 は もう 痚 み は し なかった ―― しかし 、 もはや とうてい 腕 と は 思え ない 感覚 だった 。 「 あっ」 ロック ハート の 声 だ 。 「 そう 。 まあ ね 。 時に は こんな こと も 起こります ね 。 でも 、 要するに もう 骨 は 折れて い な い 。 それ が 肝心だ 。 それ じゃ 、 ハリー 、 医務 室 まで 気 を つけて 歩いて 行き なさい 。 ―― あっ、 ウィーズリー 君 、 ミス ・ グレンジャー 、 付き添って 行って くれ ない か ね !―― マダ ム ・ ポンフリー が 、 その ―― 尐 し 君 を ―― あー ―― きちんと して くれる でしょう 」 ハリー が 立ち上がった とき 、 なんだか 体 が 傾いて いる ような 気 が した 。 深呼吸 して 、 体 の 右 半分 を 見下ろした 途端 に 、 ハリー は また 失神 し そうに なった 。

ローブ の 端 から 突き出して いた の は 、 肌色 の 分厚い ゴム の 手袋 の ような もの だった 。 指 を 動 か して みた 。 ぴく り と も 動か ない 。

ロック ハート は ハリー の 腕 の 骨 を 治した ので は ない 。 骨 を 抜き取って しまった のだ 。

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10.1.2 狂ったブラッジャー - The Rogue Bludger くるった ブラッジャー|the|rogue|bludger crazy bludger||| 10.1.2 Der schurkische Bludger - Der schurkische Bludger 10.1.2 The Rogue Bludger 10.1.2 La Bludger Pícara - La Bludger Pícara 10.1.2 Le bludger malhonnête - Le bludger malhonnête 10.1.2 미친 블러저 - The Rogue Bludger 10.1.2 Zbójecki tłuczek - Zbójecki tłuczek 10.1.2 The Rogue Bludger - The Rogue Bludger 10.1.2 Sahte Bludger - Sahte Bludger 10.1.2 流氓游走球 10.1.2 流氓遊走球

土曜日 の 朝 、 ハリー は 早々 と 目 が 覚めて 、 しばらく 横 に なった まま 、 これ から の クィディッ チ 試合 の こと を 考えて いた 。 どようび||あさ|||はやばや||め||さめて||よこ|||||||||しあい||||かんがえて| ||||||||||||||||||Quidditch||||||| Saturday|||||quickly||||woke up|for a while|side|||||||Quidditch|quickly|game||||thinking about| Harry woke up early on Saturday morning and lay awake for a while, thinking about the upcoming Quidditch game. 토요일 아침, 해리는 일찌감치 깨어나 잠시 누운 채로 앞으로의 쿠ィ디ッ 지 경기를 생각하고 있었다.

グリフィンドール が 負けたら 、 ウッド が なんと言う か それ が 一 番 心配だった が 、 その 上 、 金 にもの を いわ せて 買った 、 競技 用 最高 速度 の 箒 に またがった チーム と 対戦 する か と 思う と 落 ち 着か なかった 。 ||まけたら|||なんという||||ひと|ばん|しんぱいだった|||うえ|きむ|||||かった|きょうぎ|よう|さいこう|そくど||そう|||ちーむ||たいせん||||おもう||おと||つか| |||||||||||||||||||||соревнование||最高|скорость|||||||||||||||| |||||||||||war besorgt|||||Sache||||||||||||saß|||gegen||||||||| ||if they lost|||what to say|||||number|worried about||||money|also||言わせ||bought|competition|for|highest|maximum speed||broom||mounted|||match||||||fell||did not settle|did not exist If Gryffindor lost, I was most worried about what Wood would say, but on top of that, I wondered if I would play against a team that straddled the fastest broom for competition, which I bought with money. It didn't settle down.

スリザリン を 負かして やりたい と 、 今 ほど 強く 願った こと は なかった 。 ||まかして|やり たい||いま||つよく|ねがった||| ||besiegen||||||||| ||defeat||||||wished||| I've never had a stronger desire to beat Slytherin. 腸 が 捻れる ような 思い で 小一 時間 横 に なって いた が 、 起き だ し 、 服 を 着て 早 めの 朝食 に 下り て いった 。 ちょう||ねじれる||おもい||こいち|じかん|よこ|||||おき|||ふく||きて|はや||ちょうしょく||くだり|| кишка||скручиваться|как будто|мысли о чем-то||||||||||||||||||||| ||drehen||||eine||||||||||||||||||| intestine||twist||feeling||about an hour||side|||was|(subject marker)|got up|||clothes||putting on|early|like|breakfast||down||went I lay there for an hour with a twisted feeling in my gut, then got up, dressed, and went down for an early breakfast.

グリフィンドール ・ チーム の 他 の 選手 も すでに 来て いて 、 他 に は 誰 も いない 長 テーブル に 固 まって 座って いた 。 |ちーむ||た||せんしゅ|||きて||た|||だれ|||ちょう|てーぶる||かた||すわって| |||||||already||||||||||||firmly||| The rest of the Gryffindor team had already arrived and were sitting at a long table with no one else around. みんな 緊張 した 面持ち で 、 口数 も 尐 なかった 。 |きんちょう||おももち||くちかず||| |nervousness||expression||number of words||| Everyone had a tense expression and spoke very little.

十一 時 が 近づき 、 学校 中 が クィディッチ 競技 場 へ と 向かい はじめた 。 じゅういち|じ||ちかづき|がっこう|なか|||きょうぎ|じょう|||むかい| |||approached|school||||competition|field|||toward| As eleven o'clock approached, everyone at the school began to head towards the Quidditch pitch.

なんだか 蒸し暑く 、 雷 でも 来 そうな 気配 が 漂って いた 。 |むしあつく|かみなり||らい|そう な|けはい||ただよって| |влажно и жарко|||||||| somehow|muggy|thunder|||likely|signs||drifting| It felt somewhat humid, and there was a sense that a storm might be coming. ハリー が 更衣室 に 入ろう と する と 、 ロン と ハーマイオニー が 急いで やってきて 「 幸運 を 祈る 」 と 元気づけた 。 ||こういしつ||はいろう||||||||いそいで||こううん||いのる||げんきづけた ||||||||||||||удача||молиться|| ||||||||||||||||||hatten ermutigt ||changing room||||||||||quickly|came running|good luck||pray for||cheered up As Harry enters the locker room, Ron and Hermione rush in and wish him good luck. I cheered him up.

選手 は グリフィンドール の 真 紅 の ユニフォーム に 着替え 、 座って 、 お定まり の ウッド の 激励 演説 を 聞いた 。 せんしゅ||||まこと|くれない||ゆにふぉーむ||きがえ|すわって|おさだまり||||げきれい|えんぜつ||きいた |||||||||||festgelegte||||Rede||| player||||deep red|deep red||uniform||changed clothes||usual||wood||encouragement speech|speech|| The player changed into the deep red uniform of Gryffindor, sat down, and listened to the customary wooden encouragement speech.

「 スリザリン に は 我々 より 優れた 箒 が ある 」 ウッド の 第一声 だ 。 |||われわれ||すぐれた|そう|||||だいいっせい| |||||||||Удд||| |||wir||||||||erste Stimme| |||we|than|better|broom|||||first words| 'Slytherin has better brooms than we do,' was Wood's first line.

「 それ は 、 否定 す べく も ない 。 ||ひてい|||| ||denial|to deny|to be sure|| 'That is undeniable.' しかし だ 、 我々 の 箒 に は より 優れた 乗り手 が いる 。 ||われわれ||そう||||すぐれた|のりて|| но||||||||||| |||||||||Reiter|| ||we|||||more|better|rider|| However, there is a better rider on our broom. 我々 は 敵 より 厳しい 訓練 を して きた 。 われわれ||てき||きびしい|くんれん||| ||враг||сурокое|тренировка||| we||enemy|than|strict|training||| We have trained harder than our enemies. 我々 は どんな 天候 でも 空 を 飛んだ ――」 われわれ|||てんこう||から||とんだ |||weather||sky||flew We have flown in the sky in any weather --

(「 まったく だ 」 ジョージ ・ ウィーズリー が 呟いた 。 ||じょーじ|||つぶやいた |||||muttered ("Honestly, now," George Weasley muttered. 「 八 月 から ずっと 、 俺 なんか ちゃんと 乾いて たた めし が ない ぜ 」) やっ|つき|||おれ|||かわいて||||| eight|August|||I||properly|dried|properly|rice|||emphasis particle "I haven't had a proper meal since August, not a single good one.")

「―― そして 、 あの 小 賢 しい ねちねち 野郎 の マルフォイ が 、 金 の 力 で チーム に 入る の を 許し た その 日 を 、 連中 に 後悔 さ せて やる んだ 」 ||しょう|かしこ|||やろう||||きむ||ちから||ちーむ||はいる|||ゆるし|||ひ||れんちゅう||こうかい|||| ||маленький|умный||||||||||||||||||||||||||| |||||neurotisch||||||||||||||||||||||||| ||small|sly||sneaky|guy||||gold|||||||||allowed|||||they||regret||||will "-- And on that day when that petty, clingy Malfoy was allowed to join the team with his money, I'm going to make them regret it."

感極まって 胸 を 波打た せ ながら 、 ウッド は ハリー の 方 を 向いた 。 かんきわまって|むね||なみうた|||||||かた||むいた не в силах сдержать эмоции|||||||||||| überwältigt|||wogte||||||||| overcome with emotion|chest||heaved|||||||||faced Overwhelmed with emotion, Wood turned towards Harry.

「 ハリー 、 君 次第 だ ぞ 。 |きみ|しだい|| |you|up to you||you know "Harry, it's up to you." シーカー の 資格 は 、 金持ち の 父親 だけ で は ダメな んだ と 、 目 に も の 見せて やれ 。 ||しかく||かねもち||ちちおや||||だめな|||め||||みせて| seeker||qualification||rich person||father||||no good|||eye|||||let Show them that being a Seeker requires more than just having a wealthy father. マルフォイ より 先 に スニッチ を つかめ 。 ||さき|||| |than|before||snitch||catch Grab the snitch before Malfoy. 然 ら ずんば 死 ある のみ だ 、 ハリー 。 ぜん|||し|||| ||するべきではない||||| if not|plural suffix|notならず|death||only|is| There's only death, Harry. な ぜ ならば 、 我々 は 今日 は 勝た ねば なら ない のだ 。 |||われわれ||きょう||かた|||| not|why||we||today||must win|must||| If so, we must win today. 何がなんでも 」 なにがなんでも by all means

「 だからこそ 、 プレッシャー を 感じる な よ 、 ハリー 」 フレッド が ハリー に ウィンク した 。 |ぷれっしゃー||かんじる||||||||| that's why|pressure||feel||||Fred||||winked| "That's why you don't feel the pressure, Harry." Fred winked at Harry.

グリフィンドール 選手 が グラウンド に 入場 する と 、 ワーッ と いう どよめき が 起こった 。 |せんしゅ||ぐらうんど||にゅうじょう||||||||おこった |player||||entered|||a cheer|||uproar||occurred When the Gryffindor players entered the field, a roar of excitement erupted.

ほとんど が 声援 だった 。 ||せいえん| ||cheers| Most of it was cheers.

レイブンクロー も ハッフルパフ も スリザリン が 負ける ところ を 見 たくて たまらない のだ 。 ||||||まける|||み||| Ravenclaw||||||to lose||||want|can't wait| Ravenclaw and Hufflepuff were just dying to see Slytherin lose.

それ でも その 群衆 の 中 から 、 スリザリン 生 の ブーイング や 野次 も しっかり 聞こえた 。 |||ぐんしゅう||なか|||せい||ぶーいんぐ||やじ|||きこえた |||толпа||среди|||||||||| ||||||||||Booing||Beleidigungen||| |||crowd|||||student||booing||jeering||clearly| Even so, from that crowd, the boos and jeers from the Slytherin students were clearly audible.

クィディッチ を 教える マダム ・ フーチ が 、 フリント と ウッド に 握手 する よう 指示 した 。 ||おしえる||||||||あくしゅ|||しじ| |||||||||||||указание| ||||Hooch|||||||||| ||to teach|madam|Madam Hooch||Flint||||handshake|||instruction| Madam Hooch, who was teaching Quidditch, instructed Flint and Wood to shake hands.

二 人 は 握手 した が 互いに 威嚇 する ように にらみ合い 、 必要 以上 に 固く 相手 の 手 を 握りしめ た 。 ふた|じん||あくしゅ|||たがいに|いかく|||にらみあい|ひつよう|いじょう||かたく|あいて||て||にぎりしめ| ||||||друг на друга|||||||||||||| ||||||||||Blickduell|||||||||| |||handshake|||each other|intimidation|||staring contest|more than necessary|more than necessary||too tightly|partner||||gripped tightly| The two shook hands but glared at each other menacingly, gripping each other's hands tightly beyond what was necessary.

「 笛 が 鳴ったら 開始 」 マダム ・ フーチ が 合図 した 。 ふえ||なったら|かいし||||あいず| флейта|||||||| flute||when it sounds|start||Madam||signal| When the whistle blew, Madame Fucci signaled the start.

「 いち ―― に ―― さん 」 one|| One - two - three.

観客 の ワーッ と いう 声 に 煽ら れる ように 、 十四 人 の 選手 が 鉛 色 の 空 に 高々 と 飛翔 した 。 かんきゃく|||||こえ||あおら|||じゅうよん|じん||せんしゅ||なまり|いろ||から||たかだか||ひしょう| |||||||angeheizt|||||||||||||||| audience||cheer|||||encouraged|||fourteen|||||lead|lead color||sky||highly||soared high| Prompted by the audience's cheers, fourteen athletes soared high into the leaden sky.

ハリー は 誰 より も 高く 舞い上がり 、 スニッチ を 探して 四方 に 目 を 凝らした 。 ||だれ|||たかく|まいあがり|||さがして|しほう||め||こらした ||||||взмыл|||||||| ||who|than||high|soared up|snitch||looking for|all directions||||focused Harry soared higher than anyone else and scanned the surroundings for the Snitch.

「 調子 は どう だい ? 傷 モノ 君 」 ちょうし||||きず|もの|きみ самочувствие|||||| condition|||question particle|wounded person|damaged goods|you How's it going, 'the damaged one'?

マルフォイ が 箒 の スピード を 見せつける ように 、 ハリー の すぐ 下 を 飛び去り ながら 叫んだ 。 ||そう||すぴーど||みせつける|||||した||とびさり||さけんだ |||||||||||||flog vorbei|| ||broom||||show off|||||||flew away||screamed Malfoy shouted as he flew past just below Harry, showcasing the speed of his broomstick.

ハリー は 答える 余裕 が なかった 。 ||こたえる|よゆう|| ||to answer|leeway||did not have Harry couldn't afford to answer. ちょうど その 瞬間 、 真っ黒 の 重い ブラッジャー が ハリー め が け て 突進 して きた から だ 。 ||しゅんかん|まっくろ||おもい||||||||とっしん|||| |||||schwere||||||||Angriff|||| ||moment|jet black||heavy|bludger|||at|(subject marker)|toward||charged at|||| Just at that moment, a heavy black bragger rushed towards Harry.

間一髪 で かわした が 、 ハリー の 髪 が 逆 立つ ほど 近く を かすめた 。 かんいっぱつ||||||かみ||ぎゃく|たつ||ちかく|| |||||||||||близко||прошёл мимо |||||||||||||streifte just in time||dodged||||hair||standing on end|||close to||grazed I diddge it with a short hair, but Harry's hair was so close that it stood upright.

「 危なかった な ! ハリー 」 ジョージ が 棍棒 を 手 に 、 ハリー の そば を 猛 スピード で 通り過ぎ 、 ブラッジャー を スリザリン めがけて 打ち返そう と した 。 あぶなかった|||じょーじ||こんぼう||て||||||もう|すぴーど||とおりすぎ|||||うちかえそう|| |||||||||||||||||||||zurückschlagen|| close call|||||club棒||||||||with great speed|||passed by||||toward Slytherin|hit back|| That was close, Harry! George, holding a club, passed by Harry at high speed and tried to hit the Bludger towards Slytherin.

ジョージ が エイドリアン ・ ビューシー めがけて 強烈に ガツン と ブラッジャー を 叩く の を 、 ハ リー は 見て いた 。 じょーじ|||||きょうれつに|||||たたく||||||みて| |||||сильно|||||||||||| |||Busey|||||||||||||| ||Adrian|Busey|aiming at|intensely|with a bang||blagger||hit||||||| Harry watched as George struck the Bludger hard towards Adrian Pucey. し ところ が 、 ブラッジャー は 途中 で 向き を 変え 、 またしても ハリー めがけ て まっし ぐ ら に 飛んで きた 。 |||||とちゅう||むき||かえ|||||まっ し||||とんで| ||||||||||||auf Harry||mühelos||||| |but|but|||on the way||direction||changed|once again||toward||straight||||flying| However, the Bludger changed direction midway and came flying straight at Harry once again. ハリー は ひょいと 急 降下 して かわし 、 ジョージ が それ を マルフォイ めがけて 強打 した 。 |||きゅう|こうか|||じょーじ||||||きょうだ| ||suddenly|sudden|sudden drop||dodged||||||aimed at|strong hit| Harry swiftly swooped down and dodged, and George struck it strong at Malfoy.

ところが 、 ブラッジャー は ブーメラン の ように 曲線 を 描き 、 ハリー の 頭 を 狙い撃ち して き た 。 |||ぶーめらん|||きょくせん||えがき|||あたま||ねらいうち||| ||||||||нарисовал|||||||| but|||boomerang|||curve||drew||||(object marker)|aimed at||| However, the Bludger curved like a boomerang and targeted Harry's head.

ハリー は スピード 全開 で 、 グラウンド の 反対 側 めがけて ビュンビュン 飛んだ 。 ||すぴーど|ぜんかい||ぐらうんど||はんたい|がわ|||とんだ ||||||||||быстро| ||speed|full speed||||opposite|opposite|aiming at|zooming|flew Harry flog mit voller Geschwindigkeit und schoss auf die gegenüberliegende Seite des Feldes. Harry flew at full speed, zooming towards the opposite side of the ground. ブラッジャー が あと を 追って 、 ビュービュー 飛んで くる 音 が 、 ハリー の 耳 に 入った 。 ||||おって||とんで||おと||||みみ||はいった bludger||||following|whooshing|||||||||entered The sound of the Bludger flying after him, whooshing in the air, reached Harry's ears.

―― いったい どう なって る んだろう ? ブラッジャー が こんなふうに 一 人 の 選手 だけ を 狙う な ん てこ と は なかった 。 ||||||||ひと|じん||せんしゅ|||ねらう|||||| |||||||||||игрок||||||||| |||||bragger||like this||||player|||aim at|what||lever||| What on earth is going on? A Bludger has never targeted just one player like this before.

なるべく たくさんの 選手 を 振り落とす の が ブラッジャー の 役目 の はずな のに ......。 ||せんしゅ||ふりおとす|||||やくめ||| ||||abwerfen|||||||| as much as possible||players||shake off|||||role||supposed to|but The Bludger is supposed to drop as many players as possible...

グラウンド の 反対 側 で フレッド ・ ウィーズリー が 待ち構えて いた 。 ぐらうんど||はんたい|がわ|||||まちかまえて| ||||||||ждал| ||||||||wartete| ||||||||waiting for| Fred Weasley was lying in wait on the opposite side of the ground. フレッド が 力まかせに ブ ラッジャー を かっ飛ばした 。 ||ちからまかせに||||か っ とばした ||||Raja||weggeflogen ||with all his might||bragger||flew away Fred smashed the Bludger away with all his might. それ に ぶつから ない よう 、 ハリー は 身 を かわし 、 ブラッジャー は 逸れて いった 。 ||ぶつ から|||||み|||||それて| ||collide with|||||body||dodged|||missed| To avoid hitting it, Harry dodged, and the Bludger went off course.

「 やっつけた ぞ !」 победил| ich habe besiegt| defeated| I took it down!

フレッド が 満足げに 叫んだ 。 ||まんぞくげに|さけんだ ||satisfied|shouted Fred shouted with satisfaction. が 、 そう で は なかった 。 まるで ハリー に 磁力 で 引きつけられた か の ように 、 ブラッジャー は またもや ハリー めがけて 突進 して くる 。 |||じりょく||ひきつけ られた|||||||||とっしん|| словно|||магнитное поле||||||||||||| |||Magnetkraft||angezogen||||||||||| just like|||magnetic force||pulled toward||||bludger||once again||toward|charging at|| As if drawn to Harry by magnetism, the Bludger rushed towards Harry once again. しかたなく ハリー は 全 速力 で そこ から 離れた 。 |||ぜん|そくりょく||||はなれた ||||скорости|||| reluctantly|||full|full speed||||departed from With no choice, Harry left there at full speed.

雤 が 降り出した 。 ||ふりだした ||hat angefangen zu fallen snow||started to fall The rain began to fall.

大粒の 雤 が ハリー の 顔 に 降りかかり 、 メガネ を ピシャピシャ と 打った 。 おおつぶの|||||かお||ふりかかり|めがね||||うった |||||||herabfiel|||plätschern|| large drops of|rain||||||fell on|||splashing||hit Big raindrops fell on Harry's face, splattering against his glasses.

ゲーム そのもの は どう なって いる の か 、 ハリー に は さっぱり わから なかった が 、 解説 者 の リー ・ ジョーダン の 声 が 聞こえて きた 。 げーむ|その もの||||||||||||||かいせつ|もの|||||こえ||きこえて| |the game||||||||||not at all||did not exist||explanation||||||||| Harry had no idea what was happening in the game itself, but he could hear the voice of the commentator, Lee Jordan.

「 スリザリン 、 リード です 。 |lead| "Slytherin leads." 六〇 対 〇。」 むっ|たい |против |to 60 to 0.

スリザリン の 高級 箒 の 力 が 明らかに 発揮 されて いた 。 ||こうきゅう|そう||ちから||あきらかに|はっき|さ れて| ||high-quality|||||clearly|demonstrated|was being exerted|was present The power of Slytherin's high-quality broom was clearly being demonstrated. 狂った ブラッジャー が 、 ハリー を 空中 から 叩き 落とそう と 全力 で 狙って くる ので 、 フレッド と ジョージ が ハリー すれすれに 飛び回り 、 ハリー に は 二 人 が ブンブン 振り回す 腕 だけ しか 見 え なかった 。 くるった|||||くうちゅう||たたき|おとそう||ぜんりょく||ねらって|||||じょーじ||||とびまわり||||ふた|じん|||ふりまわす|うで|||み|| сумасшедший|||||в воздухе||||||||||||||||летали|||||||||||||| crazy|||||in the air||hit|try to drop||with all one's might||aiming at||||||||just above|flying around|||||||buzzing|swinging around|arm||||| The mad Bludger was aiming to knock Harry out of the air with all its might, so Fred and George were swooping around Harry, and all he could see were the arms of the two swinging wildly. スニッチ を 捕まえる どころ か 、 探す こと も でき ない 。 ||つかまえる|||さがす|||| |||||искать|||| ||catch|let alone||search for|||| Far from catching the snitch, you can't even look for it.

「 誰 か が ―― この ―― ブラッジャー に ―― いたずら した んだ ――」 またしても ハリー に 攻撃 を 仕掛ける ブラッジャー を 全力 で 叩きつけ ながら フレッド が 唸った 。 だれ||||||||||||こうげき||しかける|||ぜんりょく||たたきつけ||||うなった ||||||||||||||атаковать||||||||| ||||||prank|||once again|||attack||to attack|||with all his might||slammed||||groaned "Someone has been messing with this Bludger. Fred snarled as he once again attacked Harry, hitting the Bludger as hard as he could.

「 タイム アウト が 必要だ 」 たいむ|あうと||ひつようだ time|out||necessary "I need a timeout."

ジョージ は 、 ウッド に サイン を 送り ながら 、 同時に ハリー の 鼻 を へし折ろう と する ブラッ ジャー を 食い止めよう と した 。 じょーじ||||さいん||おくり||どうじに|||はな||へしおろう||||じゃー||くいとめよう|| |||||||||||||brechen||||||aufhalten|| ||||||sent||at the same time|||nose||break鼻|||brassiere|brassiere||try to stop|| George tried to stop the bludger from breaking Harry's nose while sending a sign to Wood.

ウッド は サイン を 理解 した らしい 。 ||さいん||りかい|| ||sign||understood|| It seems that Wood understood the sign. マダム ・ フーチ の ホイッスル が 鳴り響き 、 ハリー 、 フ レッド 、 ジョージ の 三 人 は 、 狂った プラッジャー を 避け ながら 地面 に 急 降下 した 。 |||ほいっする||なりひびき|||れっど|じょーじ||みっ|じん||くるった|||さけ||じめん||きゅう|こうか| |||||hallte||||||||||Plätscherer|||||||| |Madam||whistle||echoed loudly||F|Fred||||||crazy|crazy bludger||avoided||ground||sudden descent|rapid descent| As Madame Hooch's whistle rang out, Harry, Fred, and George dove to the ground while avoiding the crazed bludger.

「 何 を やって る んだ ?」 観衆 の スリザリン 生 が ヤジ る 中 、 グリフィンドール 選手 が 集まり 、 ウッド が 詰問 した 。 なん|||||かんしゅう|||せい||||なか||せんしゅ||あつまり|||きつもん| |||||||||||||||||||спросил| ||||||||||beleidigen|||||||||befragte| what||||what|audience|||||jeering||||player||gathering|||questioned| "What are you doing?" Gryffindor gathered and Wood asked, while the crowd was screaming at Slytherin.

「 ポロ 負け して る んだ ぞ 。 ぽろ|まけ|||| polo|losing|||| "I'm losing Polo. フレッド 、 ジョージ 、 アンジェリーナ が ブラッジャー に 邪魔 さ れ て ゴール を 決められ なかった んだ 。 |じょーじ|||||じゃま||||ごーる||きめ られ|| ||Angelina||bludger||interference||||goal||could not score|| Fred, George, and Angelina weren't able to score a goal because they were disturbed by Bragger. あの とき どこ に いたんだ !」 ||||was Where were you at that time! "

「 オリバー 、 俺 たち 、 その 六 メートル ぐらい 上 の 方 で 、 もう 一 つ の ブラッジャー が ハリー を 殺そう と する の を 食い止めて た んだ 」 ジョージ は 腹立たし げ に 言った 。 |おれ|||むっ|めーとる||うえ||かた|||ひと|||||||ころそう|||||くいとめて|||じょーじ||はらだたし|||いった ||||||||||||||||||||||||aufgehalten|||||||| |I|||||||||||||||||||||||stopped|||||frustrated||| "Oliver, we, about six meters above that, stopped another bragger from trying to kill Harry," George said angry.

「 誰 か が 細工 した んだ ―― ハリー に つきまとって 離れ ない 。 だれ|||さいく||||||はなれ| |||manipulation|||||followed|won't leave| "Someone worked on it-I'm stuck with Harry. ゲーム が 始まって から ずっと ハ リー 以外 は 狙わ ない んだ 。 げーむ||はじまって|||||いがい||ねらわ|| |||||||кроме|||| |||||||except||not targeting|| Ever since the game started, I haven't aimed at anything other than Harry. スリザリン の やつ ら 、 ブラッジャー に 何 か 仕掛けた に 違いない 」 ||||||なん||しかけた||ちがいない ||||||||set up|| Those Slytherins must have done something to Bludger."

「 しかし 、 最後 の 練習 の あと 、 ブラッジャー は マダム ・ フーチ の 部屋 に 、 鍵 を かけて ずっと 仕舞った まま だった 。 |さいご||れんしゅう||||||||へや||かぎ||||しまった|| |||||||||||||||||eingeschlossen|| |last||practice||||||Fuchi||||key||||put away|| "But after the last practice, Bradger locked Madame Hooch's room and stayed there all the time. 練習 の とき は 何も 変じゃ なかった ぜ ......」 ウッド は 心配 そうに 言った 。 れんしゅう||||なにも|へんじゃ|||||しんぱい|そう に|いった |||||seltsam||||||| practice|||||not strange||||||worried| Nothing seemed out of place at practice. ...... Wood said worriedly. マダム ・ フーチ が こっち へ 向かって 歩いて くる 。 |||||むかって|あるいて| Madame Hooch walks towards us. その 肩 越し に 、 ハリー は スリザリン ・ チーム が 自分 の 方 を 指差して ヤジって いる の を 見た 。 |かた|こし|||||ちーむ||じぶん||かた||ゆびさして|ヤジ って||||みた ||||||||||||||beleidigen|||| |shoulder|over|||||||||||pointing at|jeering|||| Over his shoulder, Harry saw the Slytherin team pointing at him and heckling. 「 聞いて くれ 」 マダム ・ フーチ が だんだん 近づいて くる ので 、 ハリー が 意見 を 述べた 。 きいて||||||ちかづいて|||||いけん||のべた |||||||||||opinion||expressed opinion "Listen to me." Harry gave his opinion as Rolanda Hooch was getting closer and closer.

「 君 たち 二 人 が 、 ずっと 僕 の 周り を 飛び回って いた んじゃ 、 僕 の 袖 の 中 に でも 、 むこう から 飛び込んで くれ ない かぎり 、 スニッチ を 捕まえる の は 無理だ よ 。 きみ||ふた|じん|||ぼく||まわり||とびまわって|||ぼく||そで||なか|||||とびこんで||||||つかまえる|||むりだ| ||||||||вокруг||летали|||||||||||||||||||||| ||||||||||flying around||well|I||sleeve|||||over there||jump in|||unless|||catching|||impossible| "The two of you were flying around me all the time, and it's impossible to catch the snitch, even in my sleeves, unless you jump in from the other side. だ から 、 二 人 と も 他の 選手 の ところ に 戻って くれ 。 ||ふた|じん|||たの|せんしゅ||||もどって| |||||||player||||returned| So please come back to the other players. あの 狂った ブラッジャー は 僕 に 任せて くれ 」 |くるった|||ぼく||まかせて| |crazy|bragger||||leave it to| Leave that crazy bragger to me. "

「 バカ 言う な 」 フレッド が 言った 。 ばか|いう||||いった "Don't be stupid," Fred said.

「 頭 を 吹っ飛ば さ れる ぞ 」 あたま||ふっとば||| ||снесет||| ||blown off||| "You'll be blown away from your head."

ウッド は ハリー と ウィーズリー 兄弟 と を 交互に 見た 。 |||||きょうだい|||こうごに|みた |||||brothers|||alternately| Wood looked alternately at Harry and the Weasley brothers.

「 オリバー 、 そんな の 正気の 沙汰 じゃ ない わ 」 アリシア ・ スピネット が 怒った 。 |||しょうきの|さた|||||||いかった ||||дело||||||| |||verrückt|||||||| |||sane judgment|sanity||||Alicia Spinnet|Alicia Spinnet||angry "Oliver, that's not sane." Alicia Spinnet got angry.

「 ハリー 一 人 に あれ を 任せる なんて ダメ よ 。 |ひと|じん||||まかせる||だめ| ||||||entrust||| "Don't leave that to Harry alone. 調査 を 依頼 しましょう よ ――」 「 今 中止 したら 、 没収 試合 に なる !」 ハリー が 叫んだ 。 ちょうさ||いらい|し ましょう||いま|ちゅうし||ぼっしゅう|しあい|||||さけんだ investigation||request|||now|cancellation|if we stop|forfeiture|game||will become||(subject marker)| Let's ask for an investigation-- "" If you cancel now, you'll have a forfeit match! "Harry shouted. 「 たかが 狂った ブラッジャー 一 個 の せい で 、 スリザリン に 負けられる か ! オリバー 、 さあ 、 僕 を ほっとく ように 、 あの 二 人 に 言って くれ !」 「 オリバー 、 すべて 君 の せい だ ぞ 。 |くるった||ひと|こ||||||まけ られる||||ぼく|||||ふた|じん||いって||||きみ|||| ||||||||||verliert|||||||||||||||||||| just|crazy|bragger||one||||||can lose|||well|||leave me alone|||||||||||||| "Can I lose to Slytherin because of one crazy bragger! Oliver, come on, tell them to leave me alone!" "Oliver, it's all your fault. 『 スニッチ を つかめ 。 ||catch it Grab the Snitch. 然 ら ずんば 死 ある のみ 』―― そん な バカな こと を ハリー に 言う から だ !」 ジョージ が 怒った 。 ぜん|||し|||||ばかな|||||いう|||じょーじ||いかった если|||||||||||||||||| if not||notならず|death||only|such||||||||||||angry All in all, there's only death. "-Because I tell Harry that stupid thing!" George got angry.

マダム ・ フーチ が やってきた 。 |||has arrived Madame Hooch is here.

「 試合 再開 できる の ?」 ウッド に 聞いた 。 しあい|さいかい|||||きいた |возобновление||||| |restart||||| "Can we resume the game?" I asked Wood.

ウッド は ハリー の 決然と した 表情 を 見た 。 ||||けつぜんと||ひょうじょう||みた ||||решительно|||| ||||entschlossen|||| ||||resolutely||expression|| Wood saw Harry's determined expression.

「 よ ー し 」 ウッド が 言った 。 |-||||いった "Alright," said Wood.

「 フレッド 、 ジョージ 。 |じょーじ Fred| "Fred, George." ハリー の 言った こと を 聞いた だろう ―― ハリー を ほっとけ 。 ||いった|||きいた|||| |||||||||leave alone あの ブ ラッジャー は 彼 一 人 に 任せろ 」 ||||かれ|ひと|じん||まかせろ ||||||||leave it to

雤 は ますます 激しく なって いた 。 |||はげしく|| погода||||| snow||more and more|intensely|| The drops were getting more and more intense. マダム ・ フーチ の ホイッスル で 、 ハリー は 強く 地面 を 蹴 り 、 空 に 舞い上がった 。 |||ほいっする||||つよく|じめん||け||から||まいあがった |||whistle|||||ground||kicked||||rose into the air With Madam Hooch's whistle, Harry kicked hard off the ground and soared into the air. あの ブラッジャー が 、 はっきり それ と わかる ビュービュー と いう 音 を たて ながら あと を 追って くる 。 ||||||||||おと||||||おって| |brake||clearly|||understands|whooshing|||||sound||||following| That Bludger was chasing after him, making a distinct whooshing sound.

高く 、 高く 、 ハリー は 昇って いった 。 たかく|たかく|||のぼって| high||||rose| Higher and higher, Harry ascended. 輪 を 描き 、 急 降下 し 、 螺旋 、 ジグザグ 、 回転 と 、 ハ リー は 尐 し クラクラ した 。 りん||えがき|きゅう|こうか||らせん|じぐざぐ|かいてん|||||||| коло|||||||||||||||| circle||draw|suddenly|descent||spiral|zigzag|rotation|||||||dizzy| Drawing a circle, descending rapidly, spiraling, zigzagging, and rotating, Harry felt a bit dizzy.

しかし 、 目 だけ は 大きく 見開いて いた 。 |め|||おおきく|みひらいて| |||||wide open| However, his eyes were wide open. 雤 が メガネ を 点々 と 濡らした 。 ||めがね||てんてん||ぬらした ||||||nass gemacht drizzle||||little by little||dotted with water The rain splattered onto his glasses.

またしても 激しく 上 から 突っ込んで くる ブラッジャー を 避ける ため 、 ハリー は 箒 から 逆 さ に ぶら下がった 。 |はげしく|うえ||つっこんで||||さける||||そう||ぎゃく|||ぶらさがった ||||||||||||||вверх||| once again|violently|||suddenly charged||bludger||avoided||||broom||upside down|||hung down Harry hung upside down from the broom to avoid the Bradger rushing in from above again.

鼻 の 穴 に 、 雤 が 流れ込んだ 。 はな||あな||||ながれこんだ ||||||ist geflossen nose||||sneeze||flowed in Drops flowed into the nostrils. 観衆 が 笑って いる の が 聞こえる ―― バカ みたいに 見える の は わ かって る ―― しかし 、 狂った ブラッジャー は 重い ので 、 ハリー ほど すばやく 方向 転換 が でき ない 。 かんしゅう||わらって||||きこえる|ばか||みえる|||||||くるった|||おもい|||||ほうこう|てんかん||| толпа|||||||||||||||||||||||||||| audience||laughing||||||||||||||crazy|||heavy|||as much as|quickly|direction|direction change||| I can hear the crowd laughing - I know I look like an idiot - but the crazy Bludger is so heavy that I can't turn around as quickly as Harry. ハリー は 競技 場 の 縁 に 沿って ジェットコースター の ような 動き を し はじめた 。 ||きょうぎ|じょう||えん||そって||||うごき||| ||competition|stadium||edge||along|roller coaster|||movement||| Harry began to move like a roller coaster along the edge of the stadium.

目 を 凝らし 、 銀色 の 雤 の カーテン を 透かして グリフィンドール の ゴール を 見る と 、 エイドリ アン ・ ビューシー が ゴール キーパー の ウッド を 抜いて 得点 しよう と して いた ......。 め||こらし|ぎんいろ||||かーてん||すかして|||ごーる||みる||||||ごーる|きーぱー||||ぬいて|とくてん|||| ||||||||||||||||Eidri|||||||||||||| ||squinting|silver||curtain||curtain||透けて見える|||||||Aidrian Busey|Adrian|Adrian Bewsey|||goalkeeper||||passed|score|||| As I squinted and looked through the silver curtain of mist, I saw Adrian Pucey trying to score by getting past the Gryffindor goalkeeper Wood...

ハリー の 耳元 で ヒュッ と いう 音 が して 、 また ブラッジャー が かすった 。 ||みみもと|||||おと|||||| ||ухо||||||||||| |||||||||||||streifte Harry||by Harry's ear||a quick sound|||||||||brushed against A 'whoosh' sound was heard by Harry's ear, and once again a Bludger grazed past. ハリー は くるり と 向 き を 変え 、 ブラッジャー と 反対 方向 に 疾走 した 。 ||||むかい|||かえ|||はんたい|ほうこう||しっそう| ||suddenly||toward|||changed|||opposite|direction||sprinted| Harry swiftly turned and dashed in the opposite direction of the Bludger.

「 バレエ の 練習 かい ! ポッター 」 ブラッジャー を かわす のに 、 ハリー が 空中 で クルクル と バ カ げた 動き を して いる の を 見て 、 マルフォイ が 叫んだ 。 ばれえ||れんしゅう|||||||||くうちゅう||くるくる|||||うごき||||||みて|||さけんだ ballet||practice|||||avoid||||in the air||spinning around||silly|silly|silly|movement|||||||||shouted "Ballet practice, Potter!" exclaimed Malfoy as Harry whirled in the air to dodge a Bludger. Potter," Malfoy exclaimed as he watched Harry spin around in the air to dodge a Bludger. ハリー は 逃げ 、 ブラッジャー は 、 そ の すぐ あと を 追跡 した 。 ||にげ||||||||ついせき| ||ran away||||||||pursued| Harry fled, and Bludger followed close behind.

憎らしい マルフォイ の 方 を にらむ ように 振り返った ハリー は 、 その とき 、 見た ! 金色 の ス ニッチ を 。 にくらしい|||かた||||ふりかえった|||||みた|きんいろ|||| detestable|||||glared at||looked back|||||||||golden snitch| Harry turned to glare at the hateful Malfoy, and that's when he saw it! A golden snitch.

マルフォイ の 左 耳 の わずかに 上 の 方 を 漂って いる ―― マルフォイ は 、 ハリー を 笑う のに 気 を 取られて 、 まだ 気づいて いない 。 ||ひだり|みみ|||うえ||かた||ただよって||||||わらう||き||とら れて||きづいて| Malfoy||left|ear||slightly|||||floating above||||||||||taken||noticing| It hovers slightly above Malfoy's left ear - Malfoy is too busy laughing at Harry to notice it yet. スピード を 上げて マルフォイ の 方 に 飛びたい 。 すぴーど||あげて|||かた||とび たい |||||||fliegen |||||||want to jump I want to speed up and fly towards Malfoy. それ が でき ない 。 I can't do that.

マルフォイ が 上 を 見て スニチ を 見つけて しまう かも しれ ない から 。 ||うえ||みて|||みつけて||||| |||||Schnatz||||||| |||||sneetch||||||| Malfoy might look up and see Snitch. 幸い 一瞬 だ 。 さいわい|いっしゅん| fortunately|a moment| Fortunately for a moment. ハリー は 空 中 で 立ち往生 した 。 ||から|なか||たちおうじょう| |||||застрять| ||sky|||stopped moving| Harry was stuck in mid-air.

バシッ ! snap Bash!

ほんの 一 秒 の スキ だ 。 |ひと|びょう||すき| just||second||like| It's just a second. ブラッジャー が ついに ハリー を 捉え 、 肘 を 強打 した 。 |||||とらえ|ひじ||きょうだ| ||||||локоть||сильно ударил| ||finally|||caught|elbow||strong blow| Bludger finally caught Harry and struck him in the elbow. ハリー は 腕 が 折 れた の を 感じた 。 ||うで||お||||かんじた ||arm||broken|was broken|||felt Harry felt his arm broken.

燃える ような 腕 の 痚 み で ぼ ーっと し ながら 、 ハリー は ずぶ濡れ の 箒 の 上 で 、 横 様 に 滑った 。 もえる||うで||||||- っと|||||ずぶぬれ||そう||うえ||よこ|さま||すべった burning||arm||pain|||blankly|blankly|||||soaked through||||||side|side||slid sideways Harry slipped sideways on a soaked broom, smoldering with a fiery itch on his arm. 使え なく なった 右腕 を ダラン と ぶら下げ 、 片足 の 膝 だけ で 箒 に 引っかかって いる 。 つかえ|||みぎうで||||ぶらさげ|かたあし||ひざ|||そう||ひっかかって| использовать|||||||||||||||| |||||herunterhängen||||||||||| could not use|||right arm||drooping||dangling|one leg||knee|||||caught on| His right arm, now useless, hangs limply from the broom, and he is on one knee. ブラッ ジャー が 二 度 目 の 攻撃 に 突進 して きた 。 |じゃー||ふた|たび|め||こうげき||とっしん|| |||two||||attack||charging forward|| The bludgeoner charged in for a second attack.

今度 は 顔 を 狙って いる 。 こんど||かお||ねらって| next time||||aiming at| This time, it is aiming for the face. ハリー は それ を かわした 。 ||||avoided it Harry dodged it.

意識 が 薄れる 中 で 、 たった 一 つ の こと だけ が 脳 に 焼きついて いた ―― マルフォイ の ところ へ 行け 。 いしき||うすれる|なか|||ひと||||||のう||やきついて||||||いけ сознание|||||||||||||||||||| ||||||||||||||eingebrannt|||||| consciousness||fades away|during||just|||||||brain||burned into|||||| As my consciousness diminished, only one thing was burning into my brain-go to Malfoy.

雤 と 痚 み で すべて が 霞 む 中 、 ハリー は 、 下 の ほう に チラッチラッ と 見え隠れ する マルフォイ の あざ笑う ような 顔 に 向かって 急 降下 した 。 |||||||かすみ||なか|||した||||||みえがくれ||||あざわらう||かお||むかって|きゅう|こうか| |||||||покрыто туманом|||||||||мелькание||||||||||||| sneeze||pain|||||blurred|misted||||||||glimmering||appearing and disappearing||||sneering||face|||suddenly|sudden descent| In the haze of rain and mist, Harry plummets toward Malfoy's mocking face glimpsed below.

ハリー が 襲って くる と 思った のだろう ―― マルフォイ の 目 が 恐怖 で 大きく 見開か れる の が 見 えた 。 ||おそって|||おもった||||め||きょうふ||おおきく|みひらか||||み| ||attacking||||probably|||||fear|||wide open||||| Draco's eyes widened in fear, probably thinking that Harry was about to attack.

「 い 、 いったい ――」 "W-what the hell..."

マルフォイ は 息 を 呑 み 、 ハリー の 行く手 を 避けて 疾走 した 。 ||いき||どん||||ゆくて||さけて|しっそう| ||breath||gasped||||way||avoided|sprinted| Draco gasped, then ran away, dodging Harry's path.

ハリー は 折れて いない 方 の 手 を 箒 から 放し 、 激しく 空 を 掻いた 。 ||おれて||かた||て||そう||はなし|はげしく|から||かいた ||||||||||||||kratzte ||not broken||side||||||released|violently|sky||scratched Harry let go of his unbroken hand from the broom and scratched the sky violently. 指 が 冷たい スニッチ を 握り しめる の を 感じた 。 ゆび||つめたい|||にぎり||||かんじた |||||握り(1) - держать|||| finger||cold|||gripped|tighten|||felt I felt my fingers clenching the cold snitch.

もはや 脚 だけ で 箒 を 挟み 、 気 を 失う まい と 必死に こらえ ながら 、 ハリー は まっし ぐ ら に 地面 に 向かって 突っ込んだ 。 |あし|||そう||はさみ|き||うしなう|||ひっしに|||||まっ し||||じめん||むかって|つっこんだ ||||||halten|||||||||||||||||| already|leg|only||broom||sandwiching|spirit||lose consciousness|will not||desperately|endure||||straight|straight|||ground|||dove toward With only his legs between his broom and his broomstick, Harry plunges headlong into the ground, trying desperately not to lose consciousness. 下 の 観衆 から 叫び声 が あがった 。 した||かんしゅう||さけびごえ|| ||толпа|||| ||audience||shout||rose up There were shouts from the audience below. バシャッ と 跳ね を 上げて 、 ハリー は 泤 の 中 に 落ちた 。 ||はね||あげて|||||なか||おちた ||прыгать||||||||| Splash||||||||||| splashing sound||jumped||raised|||water|possessive particle|||fell into With a splash, Harry jumped up and fell into the lake. そして 箒 から 転がり 落ちた 。 |そう||ころがり|おちた |||rolled|fell off And then he rolled off his broom. 腕 が 不自然な 方向 に ぶら下がって いる 。 うで||ふしぜんな|ほうこう||ぶらさがって| arm||unnatural|direction|locative particle|hanging down| The arm is hanging in an unnatural direction.

痚 み と 疼き の 中 で 、 ワーワー と いう どよめき や 口笛 が 、 遠く の 音 の ように 聞こえた 。 |||うずき||なか|||||||くちぶえ||とおく||おと|||きこえた боль||||||||||||||||||| |||||||Wawa|||||||||||| pain|||throbbing||||loudly|||rumble||whistling||far off||||| Amidst the pain and throbbing, the sound of murmurs and whistles resonated like distant noise. やられ なかった 方 の 手 に しっかり と 握った スニッチ に 、 ハリー は 全 神経 を 集中 した 。 ||かた||て||||にぎった|||||ぜん|しんけい||しゅうちゅう| not defeated||||||||gripped|||Harry|||nerves||concentrated|did Harry focused all his nerves on the Snitch firmly held in the hand of the one who wasn't hit.

「 鳴 呼 」 ハリー は かすかに 言葉 を 発した 。 な|よ||||ことば||はっした to sound|to call|||faintly|word||spoke "Ringing" Harry uttered a faint word.

「 勝った 」―― そして 、 気 を 失った 。 かった||き||うしなった выиграл|||| won|and|||lost consciousness "I won."-And then I fainted.

顔 に 雤 が かかり 、 ふと 気 が つく と 、 まだ グラウンド に 横たわった まま だった 、 誰 か が 上 から 覗き込んで いる 。 かお||||||き|||||ぐらうんど||よこたわった|||だれ|||うえ||のぞきこんで| |||||||||||||||||||||заглядывает| ||shadow||sprinkled|suddenly|spirit|||quotation particle||||lying down||was||||||looking down| There was a drop on my face, and when I suddenly noticed, I was still lying on the ground, someone was looking from above.

輝く ような 歯 だ 。 かがやく||は| shining||tooth|is Shining teeth.

「 やめて くれ 。 please stop| Please don't do that. より に よって 」 ハリー が うめいた 。 by|||||groaned More so," Harry groaned.

「 自分 の 言って いる こと が わかって ない のだ 」 じぶん||いって|||||| "I don't understand what I'm saying."

心配 そうに ハリー を 取り囲んで いる グリフィンドール 生 に 向かって 、 ロックハート が 高らか に 言った 。 しんぱい|そう に|||とりかこんで|||せい||むかって|||たからか||いった ||||окружая|||||||||| ||||||||||||hoch|| worried||||surrounding||||||||loudly|| Lockhart said loudly to the anxious Gryffindors surrounding Harry.

「 ハリー 、 心配 する な 。 |しんぱい|| 私 が 君 の 腕 を 治して やろう 」 わたくし||きみ||うで||なおして| ||||рука||| ||||arm||heal|

「 やめて !」 ハリー が 言った 。 |||いった

「 僕 、 腕 を このまま に して おきたい 。 ぼく|うで|||||おき たい |||так же|||оставить I|arm|||locative particle||want to leave "I want to keep my arms as they are. かまわ ないで ......」 don't mind| Don't worry about it. ......"

ハリー は 上半身 を 起こそう と した が 、 激痚 が 走った 。 ||じょうはんしん||おこそう||||げき痚||はしった ||||||||Wut|| ||upper body||sat up||||intense pain||ran through Harry tried to raise his upper body, but a severe rash ran. すぐ そば で 聞き覚え の ある 「 カシャッ 」 と いう 音 が 聞こえた 。 |||ききおぼえ||||||おと||きこえた ||||||Klick||||| |near||familiar sound|||clicking sound||||| I heard a familiar "click" sound right next to me. 「 コリン 、 こんな 写真 は 撮ら ないで くれ 」 ハリー は 大声 を あげた 。 ||しゃしん||とら|||||おおごえ|| ||||снимать||||||| Colin||photo||taken||||||| Harry shouted, "Colin, don't take these pictures. 「 横 に なって 、 ハリー 」 ロック ハート が あやす ように 言った 。 よこ||||ろっく|はーと||||いった side|||||||to soothe|| “Lie down, Harry,” Lockhart said, as if to comfort him. 「 この 私 が 、 数え 切れ ない ほど 使った こと が ある 簡単な 魔法 だ から ね 」 「 僕 、 医務 室 に 行か せて もらえません か !」 ハリー が 歯 を 食いしばり ながら 頼んだ 。 |わたくし||かぞえ|きれ|||つかった||||かんたんな|まほう||||ぼく|いむ|しつ||いか||もらえ ませ ん||||は||くいしばり||たのんだ |||||||||||||||||медицинский||||||||||||| |||count|countless|||used||||simple|magic||||I|infirmary|||||may I not be allowed||||||gritting teeth||requested “This is a simple spell that I have used countless times,” Harry pleaded, gritting his teeth. “Can’t I go to the infirmary?” 「 先生 、 そう する べきです 」 せんせい||| teacher|||should “Professor, you should do that.”

泤 ん この ウッド が 言った 。 |||||いった suddenly|quotation particle|this|||said The wood said this.

チーム の シーカー が 怪我 を して いる と いう のに 、 ウッド は どうしても ニコニコ 顔 を 隠せ ない で いる 。 ちーむ||||けが||||||||||にこにこ|かお||かくせ||| ||seeker||injury||||||despite|||by all means|smiling|||cannot hide||| Despite the fact that the team's seeker is injured, Wood can't seem to hide his smile.

「 ハリー 、 ものすごい キャッチ だった 。 ||きゃっち| ||catch| "Harry, that was an amazing catch." すばらしい の 一言 だ 。 ||いちげん| ||слово| wonderful||a word|is It's a wonderful word. 君 の 自己 ベストだ 。 きみ||じこ|べすとだ ||self|personal best Your personal best. ウン 」 周り に 立ち 並んだ 脚 の むこうに 、 フレッド と ジョージ が 見えた 。 |まわり||たち|ならんだ|あし|||||じょーじ||みえた um|around||stood|stood|legs||beyond||||| Beyond the legs standing in a row around me, I could see Fred and George.

狂った ブラッジャー を 箱 に 押し込めよう と 格闘 して いる 。 くるった|||はこ||おしこめよう||かくとう|| |||||einsperren|||| crazy|||box||try to contain||struggle|| I am struggling to stuff the crazy blagger into a box. ブラッジャー は まだ がむしゃらに 戦って いた 。 ||||たたかって| |||recklessly|fought| The blagger was still fighting desperately. 「 みんな 、 下がって 」 ロック ハート が 薪 翠 色 の 袖 を たくし上げ ながら 言った 。 |さがって|ろっく|はーと||まき|みどり|いろ||そで||たくしあげ||いった ||||||grün|||||hochschiebend|| |to step back||||firewood|jade|sapphire||sleeve||rolled up|| "Everyone, step back," Lockhart said while rolling up his emerald green sleeves. 「 やめて ―― ダメ ......」 |だめ

ハリー が 弱々しい 声 を あげた が 、 ロックハート は 杖 を 振り回し 、 次の 瞬間 それ を まっすぐ ハ リー の 腕 に 向けた 。 ||よわよわしい|こえ||||||つえ||ふりまわし|つぎの|しゅんかん|||||||うで||むけた ||weak|||||Lockhart||wand||waved around|next|moment|||straight||||arm||toward Harry makes a weak noise, but Lockhart swings his wand, and the next moment it is pointed straight at Harry's arm.

奇妙な 気持 の 悪い 感覚 が 、 肩 から 始まり 、 指先 まで ずーっと 広がって いった 。 きみょうな|きもち||わるい|かんかく||かた||はじまり|ゆびさき|||ひろがって| strange|feeling|||sensation||shoulder||beginning|fingertips|||spread out| A strange, unpleasant feeling started from my shoulders and spread all the way to my fingertips. まるで 腕 が ぺしゃんこに なった ような 感じ が した 。 |うで|||||かんじ|| |||platt||||| just like|arm||flattened||||| It felt as if my arm had become flattened.

何 が 起こった の か 、 ハリー は とても 見る 気 が し なかった 。 なん||おこった||||||みる|き||| ||happened||||||to want to see|||| Harry really didn't feel like seeing what had happened. ハリー は 目 を 閉じ 、 腕 から 顔 を そ むけた 。 ||め||とじ|うで||かお||| ||||||||||wegdrehte ||||closed|arm||face||to|turned away Harry closed his eyes and turned his face away from his arms.

ハリー の 予想 した 最悪の 事態 が 起こった らしい 。 ||よそう||さいあくの|じたい||おこった| ||предсказание|||||произошло| ||prediction||worst|situation||occurred| It seems that the worst thing Harry expected happened.

覗き込んだ 人 たち が 息 を 呑 み 、 コリン ・ クリービー が 狂った ように シャッター を 切る 音 で わ かる 。 のぞきこんだ|じん|||いき||どん|||||くるった||しゃったー||きる|おと||| looked in||||||to swallow|||||crazy||shutter||pressed|||quotation particle|understand People looking into it take a breath, and you can hear the sound of Colin Creevey releasing the shutter like crazy.

腕 は もう 痚 み は し なかった ―― しかし 、 もはや とうてい 腕 と は 思え ない 感覚 だった 。 うで|||||||||||うで|||おもえ||かんかく| arm|||pain||||||no longer|by no means||||could not consider||sensation| My arm wasn't itchy anymore-but it was a sensation that I couldn't think of as an arm anymore. 「 あっ」 ロック ハート の 声 だ 。 |ろっく|はーと||こえ| 「 そう 。 まあ ね 。 well| Well, you know. 時に は こんな こと も 起こります ね 。 ときに|||||おこり ます| sometimes|||||will happen| Manchmal passieren solche Dinge. Sometimes this kind of thing happens. でも 、 要するに もう 骨 は 折れて い な い 。 |ようするに||こつ||おれて||| |in short||bone||broken||| But, in short, the bones aren't broken anymore. それ が 肝心だ 。 ||かんじんだ ||важно ||wichtig ||crucial That's the main thing. それ じゃ 、 ハリー 、 医務 室 まで 気 を つけて 歩いて 行き なさい 。 |||いむ|しつ||き|||あるいて|いき| |||infirmary|||||||| Well then, Harry, be careful and walk to the infirmary. ―― あっ、 ウィーズリー 君 、 ミス ・ グレンジャー 、 付き添って 行って くれ ない か ね !―― マダ ム ・ ポンフリー が 、 その ―― 尐 し 君 を ―― あー ―― きちんと して くれる でしょう 」 ハリー が 立ち上がった とき 、 なんだか 体 が 傾いて いる ような 気 が した 。 ||きみ|みす||つきそって|おこなって||||||||||||きみ|||||||||たちあがった|||からだ||かたむいて|||き|| |||||сопровождая|||||||||||||||||||||||||||||||| ||||Granger|accompanying||||||Madam||Pomfrey|||||you|||properly|||probably|||||somehow|||leaning||||| — Oh, Mr. Weasley, Miss Granger, could you accompany him? — Madam Pomfrey will take good care of him — ah — to ensure he is well looked after.” When Harry stood up, he felt as if his body was leaning strangely. 深呼吸 して 、 体 の 右 半分 を 見下ろした 途端 に 、 ハリー は また 失神 し そうに なった 。 しんこきゅう||からだ||みぎ|はんぶん||みおろした|とたん|||||しっしん||そう に| deep breath||||right|half||looked down at|just then||||again|fainted||about to| As soon as he took a deep breath and looked down at the right half of his body, Harry was about to faint again.

ローブ の 端 から 突き出して いた の は 、 肌色 の 分厚い ゴム の 手袋 の ような もの だった 。 ||はし||つきだして||||はだいろ||ぶあつい|ごむ||てぶくろ|||| robe||edge||sticking out||||skin color||thick|rubber||gloves|||| Sticking out from the edge of the robe was like a thick flesh-colored rubber glove. 指 を 動 か して みた 。 ゆび||どう||| finger||moved|か||tried I tried to move my finger. ぴく り と も 動か ない 。 ||||うごか| suddenly||||does not move| Not even a twitch.

ロック ハート は ハリー の 腕 の 骨 を 治した ので は ない 。 ろっく|はーと||||うで||こつ||なおした||| |||||||||geheilt||| |||||||bone||healed||| Lockhart did not heal Harry's arm bone. 骨 を 抜き取って しまった のだ 。 こつ||ぬきとって|| ||entfernt|| bone||pulled out||explanatory tone He had taken out the bone.