Teasing Master Takagi -san S 2:E1
NETFLIX オリジナルアニメシリーズ
( 学校 の チャイム ) ( 西片 ( に しかた )) うん ? うん ?
( 西片 ) うん ? う 〜 ん ?
いやいや まさか …
( 高木 ) ねえ 西片 ( 西片 ) ウッ …
( 高木 ) 何 して ん の ?
な … なに ? 高木 さん 別に 何も
ふ 〜 ん …
ウッ …
( 西片 ) や … やって しまった !
クッ … うん ?
う … うまく ごまかさ なければ
じゃ なきゃ また 高木 さん に からかわ れる !
も しか して 教科 書 忘れた ?
な っ …
次の 英語 の
( 西片 ) 全部 バレ てる …
アア … ハァ …
うん
フフッ …
じゃ 机 くっつけて 見せて あげよ っか ?
ウッ ! えっ ?
いい よ ! 借りて くる から !
( 高木 ) ふ 〜 ん … ( 西片 ) ンッ …
誰 から も 借り られ ない ほう に 賭ける よ
グッ !
クッ … 絶対 借りて くる !
( 高木 ) 頑張って
フフッ …
♪〜
〜♪
( 西片 ) なん と して でも 英語 の 教科 書 を 借り なければ !
机 を くっつける なんて 恥ずかしい !
いつも 夜 に チェック して いた のに —
腕 立て で 疲れて 寝て しまった せい だ !
( 寝息 )
高木 さん め !
( 男子 生徒 ) 英語 の 教科 書 ? 持って ない ぞ
( 男子 生徒 ) ない な すま ん
( 浜口 ( は まぐち )) 悪い 今日 は 英語 が ない んだ
( 木村 ( き むら )) 持って る よ ( 高尾 ( たか お )) 俺 も
( 西片 ) えっ ? ホントに ?
( 木村 ) 同じ クラス だろう
( 高尾 ) バ 〜 カ ( 西片 ) ウッ … そう だった
ヤバイ ! なんて こった !
今日 英語 が ある の は ウチ の クラス だけ と は …
( 高尾 ) うん ?
( 西片 ) このまま で は 恥ずかしい こと に …
( 女子 生徒 ) じゃ 今度 持ってくる ね
( 高木 ) あっ 西片 ( 西片 ) うん ?
( 高木 ) 借り られた ? ( 西片 ) ウッ … いや …
今日 英語 ある の ウチ の クラス だけ だ もん ね
( 西片 ) な っ ! ( チャイム )
あっ チャイム だ
( 高木 ) フフフッ … ( 西片 ) ンンッ … アア 〜 ッ …
ク 〜 ッ ! 初め から 知って た んだ ね 高木 さん
( 田辺 ( た な べ )) いい か ?
じゃ あの …
( 田辺 ) 授業 始める ぞ ( 西片 ) よろしく …
どうぞ
( 田辺 ) エブリバディー
オープン ・ ユア ・ テキスト ブック
( 高木 ) はい ( 西片 ) アア …
ンンッ … あ … ありがとう
なんか 西片 恥ずかし がって る ?
( 西片 ) えっ ? べ … 別に ( 高木 ) ふ 〜 ん …
ンンッ … ( 書く 音 )
うん ?
うん ?
う 〜 ん ?
( 西片 ) あっ … ( 高木 ) フフッ …
いやいや 待て 待て ! 絶対 また からかう つもりな んだ !
このあと に 〝 から かえる し 〞 と か
書き 足して
アア …
えっ ? え えっ …
からかって る わけじゃ なくて —
高木 さん 俺 の こと … ( ツバ を 飲む 音 )
( 西片 ) ウワッ !
クッ … クッ … クウッ …
どうした の ? 西片
いい や 何でも
( 西片 ) くそ 〜 高木 さん め !
何 か からかい 返す 方法 は ない もの か …
( 田辺 ) じゃ ここ を 西片 ( 西片 ) う 〜 ん …
( 田辺 ) うん ? おい 西片 !
( 西片 ) えっ !? は … はい !
問 3 の どれ か を 英語 で 言って みろ
えっ ? あっ えっ …
( 高木 ) はい ( 西片 ) あっ … え 〜 っと …
問 3…
ハッ … フフフッ …
ビクトリー
OK “ 勝利 ” は 英語 で “ ビクトリー ” だ
( 西片 ) フフフッ …
良かった ね 簡単な 問題 で
( 西片 ) ああ 当然 かな ( 高木 ) ふ 〜 ん …
とんでもない こと に 気づいて しまった !
今 の 問題 いろんな 単語 が 並んで いた が —
縦 に 読む と 〝 アホ か お前 〞 に なる
この 技 を 使って 高木 さん を からかって やる
( 西片 ) 高木 さん ( 高木 ) うん ?
( 西片 ) これ を ( 高木 ) あっ …
手紙 … ラブレター かな ?
な っ … ちち … 違う って ! 普通の !
フフフフッ … 分かって る よ それ ぐらい
じゃ 読ま せて もらおう かな
フフッ …
( 西片 ) フフフフッ …
どう だい ? 高木 さん 気づく まい
普通に 読んで 〝 いい と 思う よ 〞 って
返事 を する だろう
そこ で ネタ ばらし
縦 に 読む と —
〝 俺 の 勝ち で いい ? 〞 と なって いる の さ !
しまった !
( 西片 ) 悔しがる 高木 さん が 目 に 浮かぶ !
フフフフッ …
英語 の 教科 書 から 縦 読み を 発見 し すぐに 応用 する この 機転
教科 書 は 忘れた が 今日 の 俺 は 冴 ( さ ) えて いる ぞ
ついに 高木 さん に ビクトリー !
はい 返事
あ … ありがとう
フッ … さて さて …
ふむ … 思って た 答え と は 違う が
こじつけて 俺 の 勝ち に …
あっ !
( 高木 ) 〝 私 の 勝ち 〞
( 西片 ) アア アア …
フフフッ …
バレ ていた !
どうした の かな ? 西片 手紙 の 返事 書いた だけ だ けど
いや 別に …
分かり やす すぎる よ 西片 フフフフッ …
( 高木 の 笑い声 ) また 勝て なかった …
高木 さん め !
フフッ …
( 西片 ) ン 〜 ッ …
( つつく 音 ) うん ?
はい これ
あっ …
( 西片 の ため 息 )
うん ?
フフッ …
あっ …
どうかした ? 顔 赤い よ
い … いや
西片 それ 縦 読み ない よ
うん ? えっ ?
… な 〜 ん て どこ か に 縦 読み ある かも ね
アア … どこ だ ? どこ に …
( 西片 ) どこ !? ( 高木 ) フッ !
( 笑い声 ) ( 西片 ) えっ と これ を こうし …
いや これ じゃ 横 だし ( 笑い声 )
( 鳥 の 鳴き声 )
ンンッ …
ハァ … できた
( 戸 の 開く 音 ) ( 高木 ) おはよう
西片
( 西片 ) お … おはよう 高木 さん ( 高木 ) なに ? それ
ああ … なんとなく 作って みた だけ だ よ
昨日 テレビ で 催眠 術 やって て さ
( 催眠 術 師 ) ユラユラ と …
( 吉田 ( よし だ )) 俺 そういう の かから ない 人 なんで
( ナレーター ) 衝撃 の 展開 に !
おお ! いい ねえ
フフッ …
誰 か に 試す の ?
いやいや 高木 さん あんな の ヤラセ な んだ よ
俺 だって バカじゃ ない んだ
ふ 〜 ん … じゃあ さ 西片 私 に かけて みて よ
( 西片 ) えっ ? なんで ? ( 高木 ) いい から いい から
( 西片 ) う 〜 ん …
あっ … ンンッ … じゃ …
うん
( 西片 ) あなた は 海 の 底 に い ます ( 高木 ) うん
( 西片 ) 揺れ ながら どんどん どんどん 沈んで いき ます
フフッ ! ハハハハッ … 底 な のに まだ 沈む の ?
( 西片 ) アア … もう やめよう よ
え 〜 っ ? あと ちょっと だけ ねっ ?
( 高木 ) フフッ … ( 西片 ) ンッ … うん ?
フフッ …
ンッ … ハァ …
( 西片 ) あなた は 海 の 底 に い ます ( 高木 ) うん
( 西片 ) ユラユラ ユラユラ と
そして 眠く なって き ます
こんな もん で いい ? 高木 さん
うん ?
あっ …
ンッ … うん ?
えっ ?
あっ … ンッ …
催眠 術 に かかって いる !
… て んな わけ ある か ! ダマ さ れる わけない だろう !
( 西片 ) もう いい よ 高木 さん
( 西片 の ため 息 )
うん ?
高木 さん って ば ねえ
あれ ?
( 西片 ) ンンッ …
右手 上げて みて
下げて
おや ? う 〜 ん …
ハッ … “ 西片 は 天才 です ” って 言って みて
西片 は 天才 です
か … かかって いる ! 間違い なく 催眠 術 に !
両手 上げて ピース から の “ カニ さん ”
おお !
すごい ! 楽しい !
そうだ この チャンス に …
高木 さん
弱点 を 教えて よ
( ツバ を 飲む 音 )
西片 を 見る と からかって しまう こと と ワキ です
( 西片 ) それ 以外 は ? ( 高木 ) ないで す
て … 手ごわい !
何 か 高木 さん に 恥ずかしい 思い を さ せる —
いい 案 は ない か …
この チャンス を 逃 ( の が ) し たく ない !
あっ フッ …
高木 さん 鼻 を ほじって みて よ
分かり ました
フフッ …
フフフッ …
高木 さん の 恥ずかしい ところ 見て やる !
( 鼓動 音 )
ハハッ … あっ …
アア …
やっぱり 今 の なし !
( つつく 音 ) ウッ ! ンンッ …
ハハッ ! ちょ … 違う って !
脇腹 つつ くんじゃ なく って … ハハハッ …
… てい うか なし って 言ったろう !
ホントに ま … うん ?
うん ? あっ …
ウワ 〜 ッ !
本当に かかって る と でも 思った の ? ( 笑い声 )
( 西片 ) やめて やめて ! ( 高木 ) えい えい えい !
( 生徒 たち ) おはよう !
ガハッ … ハァ …
西片 って ホント 脇腹 弱い よ ね
何 を 命令 する か と 思ったら …
ンンッ … ごめん
“ 今 の なし ” って の も 含めて 西片 らしくて 嫌いじゃ ない けど
( 高木 ) ねっ ? ( 西片 ) ンッ …
今度 は 私 に やら せて よ 催眠 術
えっ !?
ウ 〜 ッ … 本当に かけ られ そうで 怖い
( ミナ ) おはよう …
( ユカリ ) 眠 そう ね ( サナエ ) 髪 も ボサボサ
( ミナ ) エヘヘッ …
昨日 テレビ 見て たら つい 夜更かし しちゃ って
( ユカリ ) まったく この 子 は … ( サナエ ) な に 見て た の ?
催眠 術 の 番組
あ 〜 あれ 私 も ちょっと 見た
面白い よ ね
だ よ ね でも 見て たらさ …
( 催眠 術 師 ) 吉田 さん あなた は 海 の 底 で 揺れて い ます
ユラユラ ユラユラ と
だんだん 眠く なって き ます
フフッ … さあ 今 から あなた は 柴 犬 ( しばい ぬ ) です
ウウ …
( ほえる 声 )
( 観客 ) えっ ? 犬 に なって る よ !
( ミナ の 笑い声 ) ( ナレ ー タ ー ) 吉田 ほえる !
( ミナ ) ワン ワン ワン ! ( ナレ ー タ ー ) 正に 柴 犬 !
私 も かかっちゃ った みたいで
( ユカリ ) えっ ? ( サナエ ) ある ある だ ね
( ミナ ) ねえ ? ( ユカリ ) ないない
それ で 朝 まで 犬 に なって たって こと ?
う うん 番組 終わる とき 解けた よ
すぐ 寝た んだ けど 眠たくて 眠たくて …
でも あれ って 10 時 まで じゃ なかった っけ ?
メチャクチャ 早く 寝て る な
私 人 より いっぱい 寝る タイプ …
だ … か …
( ミナ の 寝息 )
( ユカリ ) 起きて 起きて
( サナエ ) いつも どの くらい 寝て ん の よ ?
う 〜 ん … ユカリ ちゃん たち は ?
( ユカリ ) 私 6 時間 くらい ( サナエ ) 私 も その くらい
え 〜 っ ? よく それ で もつ ね
私 は 1 日 8 時間 は 寝 ない と つらい よ
アハハッ … 寝 過ぎ でしょう それ は
うん ? 昨日 10 時 に 寝た んだ よ ね ?
うん
一体 何 時 に 起きて ん の よ ?
5 時 だ よ
えっ ? なに ? その 早起き もっと 寝れば いい じゃ ん
だって 畑 の 水 やり し なきゃ いけない し —
家族 みんな の 朝 ご飯 と お 弁当 も 作ら なきゃ だし
(2 人 ) あっ …
( ミナ ) あっ … あと 犬 の 散歩 も だ ね …
( ユカリ ) そう だった の ? ( サナエ ) 今日 は ちゃんと 寝 な よ
( ミナ ) ワン ! ( ユカリ たち ) あっ !
あんた まだ かかって んじゃ ん !
( ミナ ) エヘッ …
( 西片 ) いや ぁ 暑い な
なんだか 今日 は 暑い ね 高木 さん
( 西片 ) アア … ( 高木 ) そう ?
あっ そうだ 高木 さん 涼み に 河原 に でも 行か ない ?
( 高木 ) いい けど ( 西片 ) よし !
水切 り で 勝負 でも する 気 かな ?
な っ ! さて 何の こと でしょう か …
( 高木 ) ふ 〜 ん … そんなに 私 に 勝ち たい なら …
手 つないで くれたら 西片 の 勝ち で いい よ
ウウ …
い いよ 水切 り で 勝つ から
あっ やっぱり 水切 り なんだ ?
( 西片 ) あっ … ンッ … ( 高木 ) フフッ …
( 高木 ) 行こう 水切 り に ( 西片 ) ンンッ …
高木 さん め … 見て ろ よ !
早速 勝負 する ?
ああ まずは 石 選び から
( 鳥 の 鳴き声 )
( 西片 ) ンッ … フゥ …
どんな 石 が いい の か な ?
うん ? それ は もちろん …
あっ … き … 企業 秘密だ よ
( 高木 ) ふ 〜 ん …
まったく 高木 さん め 油断 も 隙 も あった もん じゃ ない
あっ …
よし なかなか いい 石 だ これ なら …
フフフッ … 始めよう か 高木 さん
( 高木 ) じゃ 西片 から どうぞ ( 西片 ) えっ ? 俺 から ?
いい でしょう ? 西片 から 仕掛けて きた 勝負 だし
ンンッ …
( 高木 ) 西片 ちなみに 最高 は 何 回 な の ?
えっ ? まあ 15 回 くらい かな
ホント は 10 回 だ けど
な 〜 んだ そんな もんか
な っ !?
15 回 より 上 を いく と いう の か ? 高木 さん
ンンッ … やって やる
新 記録 を 出さ ねば !
( 高木 ) 私 は ね … ( 西片 ) ウワッ …
30 回
は ぁ ? 30 回 !?
アアーッ !
( 高木 ) … くらい 水 切り させ たい けど いつも 3 回 くらい だ よ
ウワーッ !
西片 は 0( ゼロ ) 回 か ぁ
た … 高木 さん め !
見て ろ よ そっち が その 気 なら —
俺 も ジャマ を して 引き分け に …
( 西片 ) あっ … ( 高木 ) エイッ !
( 西片 ) あっ !
やっぱり 30 回 は ムリ か
でも 私 の 勝ち だ ね 西片
( 西片 ) クッ … ク 〜 ッ …
もっか い する ?
( 西片 ) ンンッ …
お … お 願い し ます
クッ … 次 こそ は 絶対 に !
( 高木 ) うん ? あっ …
( 高木 ) 見て カニ が いる よ ( 西片 ) えっ ?
あっ … 危ない 危ない
また 気 を 散らす 作戦 に 引っ掛かる ところ だった
高木 さん は いつも 3 回 くらい って 言って たな
なら 全然 勝てる あと は いい 石 を …
うん ?
あっ … こ …
これ だ 〜!
( 高木 ) あっ … ( 西片 ) あっ …
あっ …
( 西片 ) ンッ … ク 〜 ッ …
( 力み 声 )
( 西片 ) クッ … クッ …
( 叫び声 )
ハッ …
( 水 の 音 )
( カラス の 鳴き声 )
( 西片 ) つ 〜 っ … さ むっ …
( 高木 ) ホントに 大丈夫 ? ( 西片 ) ああ … 平気 平気
あっ これ ありがとう
( 西片 の ため 息 )
( 西片 ) 水切 り で 負けて ずぶぬれ で … 情けない
( 高木 ) 手 … ( 西片 ) えっ ?
手 つないだ よ ね さっき
あっ … ンッ …
い … いや あれ は そういう ん じゃ ない でしょう
そう ? つないだ と 思う んだ けど
つ … つないだ と は 言わ ない よ あれ は
ンンッ …
また からかう つもりだ な 高木 さん め !
つないで ない の ?
つないで … ない
じゃ 西片 の 勝ち は なし で
えっ ? あっ …
うわ ぁ そう いえば 河原 に 行く 前 そんな こと …
つないで ない んだ よ ね ?
つ … つないで ない よ
そ っか …
( 高木 ) じゃ 私 こっち だ から ( 西片 ) う … うん
あり が と ね
いや …
元 は と いえば 俺 の せい だ し
じゃ あね
負けた と 思った のに な
つないで ない … よ な ?
♪〜