S01E01 GeGeGe no Kitarō
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
・(オ ー プニングテ ー マ)
・~
・~
・~
・~
・~
な
ご え
(カラス と カエル の 鳴き声)
めだま
きたろう
(目玉 おやじ )お ー い 鬼 太郎
ゆ
お 湯 が ぬるい ぞい。
きたろう
とう
(鬼 太郎 )はい 父さん。
ごくらく
ごくらく
ヒャハハ 極楽 極楽。
ちゃ
ぶ ろ
やっぱり 茶わん 風呂 は
さいこう
最高じゃ のう。
とう
ところで 父さん。
なん
きたろう
うん ? な … 何 じゃ 鬼 太郎?
そろそろ
た
ごはん 食べたい ん です が…。
え えっ!?
えっ… そ … そうかい。
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
とり
な
ご え
(鳥 の 鳴き声)
たに もと じゅん
(谷本 淳)
に ゅう どう ぬま
すばこ
入 道 沼 ん と この 巣箱・
うつ
そろそろ 移さ なきゃ
いけない んじゃ ない か?
すずき しょ うた
がっこう
うら
(鈴木 翔 太 )ああ 学校 の 裏 の?・
こうじ
ほんかく てき
工事 本格 的に なって きた から ね。
じゅん
おとな
かって
(淳 )大人って 勝手だ よ な。・
しぜん
たいせつ
「自然 を 大切に しろ 」なんて
い
言って さ。・
あれ じゃあ カブト だって
と
捕る と こ なく なっち ま うよ。
しょ うた
(翔 太 )しかたない よ
じだい
これ も 時代って やつ だ よ。
じゅん
うん ? どうした の 淳。
じゅん
ゆうこ
(淳 )祐子 は?
しょ うた
むら かみ
(翔 太 )えっ村上 さん?
さっき まで いた のに ねえ。
ちょうれい
はじ
朝礼 始まっち まう ぜ。
むら かみ ゆうこ
ひ
こ
(村上 祐子 )お 引っ越し して も
かえ
ちゃんと 帰って こ れる かな?
とり
な
ご え
(鳥 の 鳴き声)
ゆうこ
(祐子 )ホント
す
住む と こ なく なっちゃ うね。
くるま
おん
(車 の ブレーキ 音)
くるま
ひら
おと
(車 の ドア が 開く 音)
しゃちょう
に ゅう どう ぬま
(社長 )これ が 入 道 沼 だ な。
ひしょ
しゃちょう
・(秘書 )社長 これ です!・
ここ に ほこら の ような もの が。・
ふる
かなり 古い もの らしくて
じもと
ひと
き
地元 の 人 に 聞いて も・
いわれ は ハッキリ し なくて
どうした もの か と。
しゃちょう
(社長 )で?
ひしょ
(秘書 )はっ?
たたり で も ある と いう の か ね?
ひしょ
(秘書 )そう いう わけで は…。・
ただ こういう もの は
き
気 に なる もの です から。
かまわ ん。
こうじ
おく
すでに 工事 は 遅れ とる んだ。
かね
それ だけ 金 も かかって しまう。
さっさと どけて しまえ。
ああっ!
き
くだら ん こと を 気 に せ んで
はや
こうじ
お
早く 工事 を 終わら せて しまえ。
そんな こっちゃ
かね
金もうけ は でき ん ぞ。
ハハハハ…。
(チャイム)
とり
な
ご え
・(鳥 の 鳴き声)
おとこ
こ
(男の子 )ああ?
ゆうこ
(祐子 )うん?
じゅん
(淳 )おい あれ!
なに
すっげ ~ 何 か あった の か なあ?
に ゅう どう ぬま
入 道 沼 の ほう ね。
とり
あの 鳥 さん も…。
ゆうこ
(祐子 )みんな
い
どこ 行っちゃった んだろう?
・~
・~
えっ… あっ…。
さぎょう い ん
さけ
ご え
(作業 員 たち の 叫び声)
あっああっ…。
えっ?
ひとびと
(人々 の ざわめき)
こ … これ は…。
こうじ
さぎょう い ん
ひとり のこ
工事 の 作業 員 も 1人 残ら ず
い なく なってる と いう こと で。
なに
お
な … 何 が 起こった んだ?
しょ うた
(翔 太 )ああ…。
じゅん
(淳 )ん?
しょ うた
(翔 太 )あっ…。
じゅん
(淳 )ヒヒヒ。
ゆうこ
わたし
み
(祐子 )私 見た ん です。
しゃちょう
(社長 )えっ?・
なん
た
い
きんし
何 だ ね ここ は 立ち入り 禁止 だ ぞ。
へん
かぜ
ふ
と
変な 風 に 吹き飛ばされて
おお
くろ
かげ
大きな 黒い 影 の ような もの に
こうじ
ひと
工事 の 人 も みんな
す
こ
吸い込ま れちゃった ん です。
しゃちょう
じょう
ば なし
(社長 )お 嬢ちゃん そんな ホラ 話 に
ひま
つきあってる 暇 は ない んだ。
い
い
さあ 行った 行った。
ほんとう
しん
本当な ん です 信じて ください!
ひと
人 を バカに する の も
ええ かげん に せい!
・ まあまあ
まあまあ まあ。
けいさつ かん
(警察 官)
きみ
ちょっ… ちょっちょっと 君!
けいさつ かん
(警察 官 たち )う うっ…。
なん
きみ
何 だ ね 君 は?
かんけい しゃい が い
関係者 以外 は う うっ…。
いちどう
(一同 )う うっ…。
しゃちょう
なん
にお
(社長 )な … 何 だ ? この 臭い は。
おとこ
しっけい
(ねずみ 男 )失敬な。
わ
はい
せかい
ひとり
我が 輩 は 世界 で ただ 1人
かいじ けん せんもん
べんご し
怪 事件 専門 の 弁護 士。
おとこ さま
ビビビ の ねずみ 男 様 である。
ゆうこ
(祐子 )ビビビ の?
しゃちょう
おとこ
(社長 )ねずみ 男?
き
かい
じけん
さよう ! この 奇っ怪 な 事件 は
あき
ようかい
しわざ
明らかに 妖怪 の 仕業 です ぞ。
ようかい
えっ妖怪!?
しゃちょう
(社長 )フンッ
い
でたらめ を 言い おって。
そうだん りょう
また どうせ 相談 料 でも
と
ガッポリ 取って
はら
トンズラ し ようって 腹 だろう。
ずぼし
図星 じゃ ない か!
てつけきん
まずは 手付金 と して
こんな もん で どう でしょう か ね?
はら
払う つもり は ない。
き
とっとと 消えろ!
あちゃ…。
こうかい
後悔 します ぞ。
と
いちいち ポーズ を 取る な!
は いはい は いはい
はい はい はい!
ハァ う うっ… ハァ ハァ…。
じゅん
み
(淳 )なあ ホントに 見た の か?
ゆうこ
しん
(祐子 )信じて ない んでしょ?
べつ
別に そう いう わけじゃ ない けど…。
おれ
俺 だったら
い
もっと すごい こと 言う な。
くち
こうせん
だ
口 から 光線 出した と か
うちゅう じん
しわざ
宇宙 人 の 仕業 と か。
むっ。
しょ うた
(翔 太 )あっう うっ…。
バカ。
あれ?
じゅん
(淳 )どうした?
だれ
み
き
誰 か に 見られて る ような 気 が…。
かん が
うん ? 考え すぎ だ よ。
う … うん。
ようかい
し
ねえ 「妖怪 ポスト 」って 知ってる?
ようかい
妖怪 ポスト?
まえ
き
前 聞いた こと が ある んだけど・
ふ し ぎ
お
不思議な こと が 起こって
こま
困ってる と・
てがみ
だ
手紙 を 出せば いいん だって。・
きたろう
そ したら ゲゲゲ の 鬼 太郎って いう
おとこ
こ
き
男の子 が 来て・
たす
助けて くれる ん だって。
じゅん
きたろう
(淳 )ゲゲゲ の 鬼 太郎?
ゆうこ
だ
(祐子 )出して みよう か なあ。
しょ うた
(翔 太 )だって ウワサ だ ろ?
ゆうこ
(祐子 )まあ ね。
じゅん
だいいち
ようかい
(淳 )第 一 その 妖怪 ポストって
どこ に ある んだ よ?
えっ…。
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )フフフハハハ…。
うっ… うわ ー!
うわっ!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )ブワー!
ちょっと ああ ー ! イヤー!
おんな
こ
き
(女の子 1)ねえ ねえ 聞いた?・
むら かみ
村上 さん
ぼうし
のこ
ランドセル と 帽子 だけ 残して・
い なく なっちゃった ん だって。
おんな
こ
とつぜん
(女の子 2)突然
き
い
消えちゃった みたいに 言って たよ。
おんな
こ
こわ
(女の子 3)え えっチョー 怖い!
しょ うた
翔 太!
しょ うた
(翔 太 )えっ?
てがみ
か
ようかい
手紙 書こう ! 妖怪 ポスト だ。
しょ うた
(翔 太 )だって あれ ウワサ だ ろ?
じゅん
なん
(淳 )何にも し ない より は マシ だ ろ。
ゆうこ
(祐子 )<そ したら
きたろう
ゲゲゲ の 鬼 太郎って いう・
おとこ
こ
き
男の子 が 来て
たす
助けて くれる ん だって。>
じゅん
ようかい
(淳 )<その 妖怪 ポストって
どこ に ある んだ よ?>
ゆうこ
(祐子)
も りんじ
<茂 林寺って ある じゃ ない?>
しょ うた
(翔 太)
つぶ
どう
<あの 潰れ かけて る お 堂 の?>
ゆうこ
うら
(祐子 )<そう その 裏 の
たけ
なか
竹やぶ の 中 に ある らしい よ。>
じゅん
(淳 )<らしいって?>
ゆうこ
(祐子 )<だって ウワサ だ もん。>
ハァ…。
じゅん
(淳 )ハァ…。
あら
いき
(荒い 息)
ああっ…。
しょ うた
(翔 太 )あった…。
・~
・~
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
・~
しょ うた
みっか
(翔 太 )あれ から 3日 たつ けど
なに
こ
何も 来 ない ね。
じゅん
きたろう
(淳 )やっぱ 鬼 太郎 なんて
いない の かな?
おと
(ゲタ の 音)
うん?・
なに
き
何 か 聞こえ ない か?
おと
(ゲタ の 音)
あっ…。
てがみ
きみ
手紙 を くれた の は 君 たち だ ね?
きみ
きたろう
えっ!? き … 君 が 鬼 太郎 かい?
さかみち
ようき
かん
さっき の 坂道 妖気 を 感じた よ。
しょ うた
(翔 太)
つよ
でも あんまり 強そうじゃ ない けど
たよ
頼り に なる の?
だいじょうぶ
大丈夫じゃ よ。
えっ?
きたろう
まか
鬼 太郎 に 任せて おき なされ。
ああっ…。
しょ うた
なん
(翔 太 )何 だ ? あれ。
ぼく
とう
僕 の 父さん さ。
い
えっ生きて る!?
とう
こ … これ が お 父さん?
めだま
目玉 の おやじ じゃ。
とう
しかし 父さん
ようき
さっき から 妖気 が
つよ
どんどん 強く なってる の を
かん
感じる ん です が。
しょうがっこう
うら
小学校 の 裏 の ほう です ね。
そう いえば
きょう
に ゅう どう ぬま
こうじ
今日 から 入 道 沼 の 工事 が
はじ
また 始まってる らしい よ。
に ゅう どう ぬま
なに !? 入 道 沼 じゃ と?
こりゃ いか ん。
きたろう
いそ
鬼 太郎 急ぐ んじゃ!
とう
はい 父さん。
いま
はんがく
今 なら 半額 に して やって も いい ぞ。
なに
い
何 を 言う か。
ようかい
妖怪 なんか おら ん わ!
で
とっとと 出て いけ!
ひがい
おお
もっと 被害 は 大きく なる ぞ!
たが
りえき
お互い の 利益 の ため だ ぞ!
うん?
な … なに!?
そ … そんな…。・
うわ あっあ あっうわ ー!
しゃちょう
しゃ … 社長!
しゃちょう
(社長 )ああっ…。
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道)
す
よくも わし の 住みか を
ムチャクチャ に して くれ おった な。
しゃちょう
しゃ … 社長。
しゃちょう
せんせい
(社長 )先生!
えっ?
かね
だ
お 金 は いくら でも 出します から
ようかい
はなし
あの 妖怪 と 話 を つけて ください。
か
あら ら コロッ と 変わっちゃって。
ことば
その 言葉 に ウソ は ねえ な。
しゃちょう
(社長 )もも も … もちろん!
ようかい
き
妖怪 よ 聞け!
おれ
て
く
俺 と 手 を 組ま ねえ か?
じだん きん
示談 金 を ガッポリ
ふんだくって やる ぜ!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )ふざける な!
えっ…。
ありゃ りゃ … うわ あっ!
ひしょ
しゃちょう
(秘書 ・社長 )うわ ー!
とう
しまった ! 父さん
ようき
さっき の 妖気 も こいつ だ!
に ゅう どう ぬま
ふむ 入 道 沼 と いえば
むかし
えら
ぼう
昔 偉い 坊さん に
ふういん
み あ
に ゅう どう
封印 された と いう 見上げ 入 道。
まえ
お … お前 じゃ な?
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )その とおり。・
きたろう
めだま
鬼 太郎 に 目玉 の おやじ か。・
まえ
く
お前たち が 来る と は な。
どうして こんな こと を する んだ?
やばん
しつれい
にんげん
フンッ 野蛮で 失礼な 人間 ども に
おも
し
思い知ら せて やる の さ。
おんな
こ
だからって 女の子 を
ゆうかい
誘拐 する なんて やり すぎ だ ぞ!
み あ
に ゅう どう
もんどう むよう
(見上げ 入 道 )問答 無用!
まえ
よう りき
お前 も わし の 妖力 の
こ
肥やし に して やる!
うわ ー!
う うっ…。
この ー!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )ブワー!
かみ
け ば り
あっ髪 の 毛針 が!
ガハハハ … まずは
まえ
の
こ
お前 から 飲み込んで やる!
いま
に
みんな 今 の うち に 逃げる んだ!
しょ うた
じゅん
(翔 太 ・淳 )うわ ー!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道)
に
お な
どこ まで 逃げて も 同じ こと だ。・
ガハハハハ…。
あら
いき
(荒い 息)
み あ
に ゅう どう
きたろう
(見上げ 入 道 )鬼 太郎 は どこ じゃ?
じゅん
しょ うた
(淳 ・翔 太 )うん?・
で
うわっ出た ー!
ブワー!
じゅん
しょ うた
(淳 ・翔 太 )うわ ー!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )うわ あっ!
いま
に
さあ 今 の うち に 逃げる んだ!
ご え
(うめき声)
うわ ー!
じゅん
しょ うた
(淳 ・翔 太 )う おおっ!
うわ あっ!
ブワー!
うわ ー!
とほ ほほ…。
しょ うた
た
(翔 太 )食べられちゃった…。
きたろう
き … 鬼 太郎!
おとこ
うん ? おい ねずみ 男。
きたろう
へっ… あっ鬼 太郎!
きたろう
鬼 太郎 じゃ ねえ か!
おとこ
まえ
ねずみ 男 お前 も いた の か。
じごく
ほとけ
地獄 に 仏 と は この こと だ よ。
まえ
なに
お前 また 何 か たくらんで る な。
ゆうこ
きたろう
(祐子 )鬼 太郎 さん?
へっ?
うん?
たす
き
助け に 来て くれた ん です ね。
きみ
ゆうこ
あっ君 が 祐子 ちゃん か。
ともだち
てがみ
友達 から 手紙 もらった よ。
えっホントに いたんだ!
しゃちょう
ひと
い
社長 さん よ あの 人 に 言って
ま
さき
たす
真っ先 に 助けて もらって やる から
とき
そん 時 は…。
かね
ああ 金 なら いくら でも。
あっ…。
とき
なに
こんな 時 に 何 やって んだ!
なぐ
殴る こと ない じゃ ない の よ。
だっしゅつ
ほうほう
とにかく 脱出 の 方法 を
かん が
考え なくちゃ。
に
に
逃げられる もの なら 逃げて みろ!
しょ うた
じゅん
(翔 太 ・淳 )うわ ー!
きたろう
くっ… 鬼 太郎
おや おも
むすこ
親 思い の いい 息子 じゃった のう。
しょ うた
いた
(翔 太 )う うっあっ痛っ!
しょ うた
あっ翔 太!
うわ ー!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )グハハハ…!