S01E07-E08 GeGeGe no Kitarō
きたろう
た
鬼 太郎 を 食べて くれた な!
(のっぺらぼう)
どう です ? あなた も
お ひと つ いかがでしょう か?・
うん!?
おっ?
(のっぺらぼう)
う うん !? んなっ!・
う うん…。・
くる
くる
う う う … 苦しい 苦しい!
きたろう
ぶじ
おっ! 鬼 太郎 無事じゃった か!
はら
なか
のっぺらぼう の 腹 の 中 で
ふく
膨れて いる の は
ぼく
れい もう
僕 の 霊 毛 ちゃん ちゃん こ です よ。
(のっぺらぼう )うーん…。
(のっぺらぼう)
くる
くる
うーん 苦しい 苦しい!
たす
ああ 助けて!
ぼく
僕 の ちゃん ちゃん こ は
まえ
はら
はれつ
お前 の 腹 を 破裂 さ せる まで
ふく
膨れる ぞ!
くる
くる
苦しい 苦しい…。
た
それ が イヤ なら 食べた みんな の
かお
もと
もど
顔 を 元 に 戻す んだ!
ご え
(のっぺらぼう の うめき声)
に ど
そして 二度と
かお
た
き
顔 を 食べよう なんて 気 を
お
起こさ ない こと だ な。
(のっぺらぼう)
う う … ふう … ふう…。
とり
な
ご え
(鳥 の 鳴き声)
こ
あら
いき
(子ども たち の 荒い 息)
しょ うた
じゅん
(翔 太 ・淳 )ハァ ハァ…。
しょ うた
(翔 太 )えい!
じゅん
(淳 )ん ん…!
きょう
いちばん
やった ー 今日 も 一 番!
しょう
ぱい
これ で 5勝 4敗 だ ! フフッ。
じゅん
ち が
(淳 )バーカ 違う だ ろ?・
しょう
ぱい
これ で やっと 4勝 4敗 の
ぶ
ぶ
5分 と 5分 に なった んだ よ。
しょ うた
(翔 太)
そ … そんな こと ある もんか。
じゅん
(淳 )そうだ よ。
しょ うた
(翔 太 )ええ?
じゅん
(淳 )ハハハッ。
しょ うた
いそ
いそ
(翔 太 )あっ急げ 急げ~!
じゅん
(淳 )ハハハ…。
じゅん
ゆうこ
しょ うた
(淳 ・祐子 ・翔 太 )ハァ ハァ…。
ゆうこ
(祐子 )ん?
アハハッ。
じょせい
(女性 )フフッ。
ああっハァ ハァ…。
ま
待って よ~!
こ
わら
ご え
(子ども たち の 笑い声)
・(エンディングテ ー マ)
・~
・~
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ おばけ の ポスト に
てがみ
い
手紙 を 入れりゃ
きたろう
おと
・ どこ か で 鬼 太郎 の ゲタ の 音
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン
きたろう
・ ゲゲゲ の 鬼 太郎
むし
たたえる 虫 たち
きたろう
・ どこ か へ 鬼 太郎 は
き
ゆ
・ 消えて 行く
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン……
・~
おとこ
あわ
もの
〈ねずみ 男 も 慌て者 じゃ のう。・
こがっぱ
こんなに かわいい 子 河童 たち を
ば
もの
まち が
化け物 と 間違える と は。〉
こ
なかま
〈しかし この 子 たち の 仲間 が
きゅう
わる
急に 悪 さ を し だした なんて。・
とう
かっぱ
父さん きっと 河童 たち は・
なにも の
何者 か に
あやつ
操られて いる ん です ね。〉
しろ
あわ
〈ん ? この 白い 泡 は?
くろまく
そう か 黒幕 は ひょっとして…。〉
じかい
きたろう
〈次回 『ゲゲゲ の 鬼 太郎』…〉
きみ
うし
くろ
かげ
〈君 の 後ろ に 黒い 影。〉
EPISODE 8
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
・(オ ー プニングテ ー マ)
・~
・~
・~
・~
・~
とり
な
ご え
(鳥 の 鳴き声)
ろうじん
(老人)
むかし
かっぱ ぶち
昔 ここ は 河童 淵 と いって な・
す
かっぱ
ここ に 住む 河童 たち の
わる
こま
悪 さ に は 困って おった。
しょうねん
かっぱ
わる
(少年 )河童って 悪い ヤツ な の?
ろうじん
(老人 )いやいや
お ぼ
こ
たす
溺れた 子ども を 助けたり・
すいがい
とき
むら
すく
水害 の 時 村 を 救ったり
いい ヤツ ら な んじゃ が・
イタズラ が
ど
す
度 を 過ぎる こと も あって な。
しょうねん
いま
かっぱ
(少年 )今 でも 河童 は いる?
ろうじん
(老人 )ああ でも な・
ほら こう やって
そな
お供え を する よう に なって から・
かっぱ
河童 は イタズラ を やめて・
にんげん
人間 と うまく やって
いける よう に なった んじゃ。
ろうじん
しょうねん
(老人 ・少年 )あっ?
かっぱ
あっ河童!
かっぱ
ご え
(河童 たち の うなり 声)
かっぱ
また 河童 が
わる
はじ
悪 さ を 始め おった。
かっぱ
な
ご え
(河童 たち の 鳴き声)
しょうねん
ろうじん
(少年 ・老人 )ああ…。
かっぱ
な
ご え
(河童 たち の 鳴き声)
おとこ
・(ねずみ 男)
ちょう ない
みなさま
ええ ご 町 内 の 皆様~!
こ も
るすばん
ひと さ が
子守り 留守番 人 捜し
なん
ひ
う
何でも 引き受けます よ…。
ダメだ こりゃ おい。
あー あ
けいき
ぜんぜん
景気 は 全然 よく なら ねえ しよ…。
はら
た あっ腹 へった。
・ ホントに
なん
ひ
う
何でも 引き受けるっぱ?
なん
え … え … 何 だい おい
みみ
そら 耳 か?
つよ
・ お め え 強いっぱ?
つえ
つよ
強 え かって … 強い のな ん の。
かくとうぎ
せかい いち
格闘技 世界 一 の
おとこ さま
ねずみ 男 様って の は
おれ さま
俺 様 の こと よ。
えいっ! さっ!
わ ちゃ ~! おりゃ~!
わ ~たた~!
ざっと こんな もん だ。
えっ…?
はい?
こがっぱ
(子 河童 1)きえ~!
ええ えっ… おわ~!
こがっぱ
ぜんぜん
よわ
(子 河童 1)全然 弱いっぱ。
こがっぱ
(子 河童 2)ダメだっぱ。
こがっぱ
(子 河童 3)ぱっぱ~。
ぱっぱ…。
だれ
たす
誰 か 助けて くれよ…
お ぼ
溺れ ち ま うよ。
おいおい おい
だれ
たす
誰 か 助けて くれよ おい…。
し
死に たかね ー よ 。 へっ? あっ?
なん
ハァ … 何 だ よ。
きたろう
とう
(鬼 太郎 )ねえ 父さん。
かっぱ ぶち
むら
河童 淵 の ある 村 から
き
ハガキ が 来ました よ。
かっぱ
はたけ
みせ
あ
河童 たち が 畑 や お 店 を 荒らして
しょくりょう
も
に
食料 を 持ち逃げ して いるって。
めだま
(目玉 おやじ )おっと と と…
アチッ アチャチャ…。
あ ちい あ ちい よ…。
とう
あわてる から です よ 父さん。
あつ
フゥ ~ 熱かった。
ハァ しか し
むら
にんげん
ようかい
あの 村 は 人間 と 妖怪 が
なか
く
ようかい へいわ きょうぞん
仲よく 暮らし とる 妖怪 平和 共存
むら
モデル 村 じゃった のに なあ。
かっぱ ぶち
河童 淵 に
なに
お
何 が 起こった んでしょう?
ふ ー ん。
だれ
・ だ … 誰 か~!
きたろう
お いっ鬼 太郎!
ケッ … これ だ よ。
なべ
カニ 鍋 なんか のんきに
く
ばあい
食ってる 場合 じゃ お め えら…
ない よ ホントに…。
ひと つ いただく カニ ! うーん。
た
のんきに 食べて る の は
おとこ
ねずみ 男 の ほう じゃ ない の か?
ぐっ… あっくっついた…。
なに
たいへん
何 が 大変な んじゃ!
う う…。
いや それ が よ も の すげ え
ば
おそ
化け もん に 襲われた んだ。
おとこ
ホント か ? ねずみ 男。
おれ
俺 が ウソ つく かよ~!
とう
父さん。
きたろう
うん 鬼 太郎。
おとこ
ねずみ 男 ホントに
ば
もの
そんな 化け物 が いた の か?
だから ウソ じゃ ねえって ば。
じゃあく
め
あか
かがや
そりゃ もう 邪悪な 目 を 赤く 輝か せ
きば
おそ
牙 を むいて 襲いかかって
きや がった んだ よ。
おれ さま
しかし よ 俺 様 だって
だま
ただ 黙って た わけじゃ ねえ ぜ。
な
す
バッタ バッタ と 投げ捨てた けど よ
たぜい
ぶぜい
多勢 に 無勢 だ。
たい
ぶ
わる
3対 1じゃ 分 が 悪い や。
んで まあ しかたなく
かわ
に
こ
川 へ 逃げ込んだって わけ だい。
とう
ん ? 父さん。
き
きたろう
うん 気 を つけろ 鬼 太郎。
で
出た よ。
わ ~! や やや … ああ … あ~!
なっ!?
こがっぱ
(子 河童 たち )た あ~!
うわっ!
かっぱ
(河童 たち )ギャ ~! うわっ!・
うわっ! あっ!
きみ
君 たち は?
ごめんなさい。
こがっぱ
(子 河童 3)ぱっぱ~。
った く なんで … まったく…。
ハッ…。
(くしゃみ)
た
おと
(食べる 音)
おなか すいて た んだ ね。
た
おと
(食べる 音)
こがっぱ
かっぱ ぶち
で
(子 河童 1)河童 淵 を 出て から
なに
た
何も 食べて い なかった んだっぱ。
ぱっぱ ぱっぱ。
とお
ここ まで は 遠い から な。
おも
そう じゃ そんな 思い まで して
なに
き
何 し に 来た んじゃ?
こがっぱ
(子 河童 たち )うーん。
おれ さま
はだか
まさか 俺 様 の 裸
み
き
見 に 来 たって わけじゃ
ある め え な?
こがっぱ
ち が
(子 河童 2)ち … 違う!
わる
ようかい
ひと
悪い 妖怪 を やっつけて くれる 人 を
さ が
き
探し に 来たっぱ。
でも なかなか
つよ
ひと
強そうな 人 が い なくって…。
きたな
そこ の 汚い おじさん
ぼく
み
僕たち を 見た だけ で
かわ
お
川 に 落ちた んだっぱ。
こがっぱ
(子 河童 3)ぱっぱ ぱっぱ。
チェッ!
はなし
ち が
おとこ
話 が 違う な ねずみ 男。
ぼく
僕って ナイーブ な んだ もん。
なに
何 が ナイーブ じゃ。
かお
らっきょう みたいな 顔 して。
おれ
こころ
だ ~っ! 俺 の 心 は パリン だ ぜ。
わる
ようかい
で 悪い 妖怪って?
かっぱ ぶち
なに
河童 淵 に 何 が あった ん だい?
こがっぱ
(子 河童 たち )うん…。
かっぱ いちぞく
おい ら たち 河童 一族 は
つい こない だ まで
かっぱ ぶち
お だ
へいわ
河童 淵 で 穏やかに 平和な
く
おく
暮らし を 送って た んだっぱ。・
ひ
ところが ある 日
ふ し ぎ
くも
あらわ
不思議な 雲 が 現れた んだっぱ。・
くも
と
だ
雲 から 飛び出した
しろ
あわ
あ
かっぱ
白い 泡 を 浴びた 河童 たち は・
みんな
おかしく なった んだっぱ。
こがっぱ
(子 河童1)
わる
はじ
そんで 悪 さ を 始めた んだ。・
とう
に い
父ちゃん も 兄ちゃん も みんな…。
ぱっぱ…。
あわ
あ
泡 を 浴び なかった の は
もり
あそ
い
森 へ 遊び に 行って た
おい ら たち だけ だっぱ。
たす
もと
それ で 助け を 求めて きたって
わけな んじゃ な。
そういう こと なら
おとこ さま
この ねずみ 男 様 が
かくやす
かいけつ
格安で 解決 して やる だっぱ。
イヒヒヒヒ…。
イテ ~ イテ ~よ イテッ。
イテッ!
いいかげんに せんかい。
とう
かっぱ ぶち
かっぱ
父さん 河童 淵 の 河童 たち は
わる
ようかい
悪い 妖怪 に
あやつ
操られて いる ようです ね。
きたろう
かっぱ
ふん 鬼 太郎 河童 たち の ため に
ひと はだ
ぬ
一 肌 脱が ねば なら ん ようじゃ な。
はい。
きたろう
鬼 太郎 さん に
き
来て もらえる なんて。
ぼく
ちから
かっぱ くん
僕 の 力 が 河童 君 たち の
やく
た
役 に 立てる の なら うれしい よ。
こがっぱ
(子 河童 1)やっただっぱ!
がんば
き
頑張って ここ まで 来て
ほんとう
本当に よかった だっぱ。
こがっぱ
(子 河童 3)ぱっぱ~。
ぱっぱぱっぱ ぱっぱぱっぱ。
・~
ハァ ハァ … おい ちょっ…
ま
ちょっと 待って くれよ。
ここ が
かっぱ ぶち
おい ら たち の 河童 淵 だっぱ。
とう
キレイ な ところで すね 父さん。
ふむ しかし
けはい
かん
おかしな 気配 を 感じる のう。
ハァ ハァ … しんどい。
うわ~!
ん?
き
きたろう
ふむ 気 を つけろ よ 鬼 太郎。
かっぱ
ひと
河童 たち は 人 が…
かっぱ
か
いや 「河童 」が 変わって おる。
とう
はい 父さん。
きたろう
とう
鬼 太郎 さん お 父ちゃん や
に い
きず
お 兄ちゃん たち を 傷つけ ないで。
わる
みんな は 悪く ない んだっぱ。
い
んな こ と 言って たら
やられ ち まう だろう が。
かた
きたろう
さっさと 片づけて くれ 鬼 太郎。
こがっぱ
(子 河童 3)ぱっぱ~!
こら やめろ やめろ。
むこうずね は やめろ。
く ~っ!
かっぱ
ご え
(河童 の うなり 声)
かっぱ
(河童 たち )いや~!
とう
父さん どうしましょう?
いま
しょうき
うしな
ふん 今 は 正気 を 失って おる が
わる
悪い ヤツ ら で は ない。
たた か
す
戦わ ず に 済めば いい んじゃ が。
かっぱ
(河童 )で ああ~!
やめろ!
ぼく
たた か
僕 は みんな と 戦い たく ない んだ。
きたろう
鬼 太郎 さん!
うわっ!
うわ~!
かっぱ
(河童 たち )く ぅ…。
うわ~!
きたろう
ああ 鬼 太郎!
かっぱ
(河童 たち )ええ い…!
う う う…。
くる
こえ
(苦しむ 声)
くる
こえ
(苦しむ 声)
きたろう
鬼 太郎!
たた か
と
わし が 戦う の を 止めた ばかりに
きたろう
鬼 太郎 を
あぶ
め
あ
危ない 目 に 遭わ せて しまった。
いったん
めだま
(一 反 もめん )目玉 の おやじ さん
く
悔やんで も しかた なか。・
すな
ばば あ
すけ
たの
砂 かけ 婆 に 助っと を 頼もう。
うん!
おとこ
こがっぱ
たの
ねずみ 男 子 河童 たち を 頼む ぞ。
え えっ!?
こがっぱ
なに
子 河童 に 何 か あったら
す
ただ で は 済まさ ん ぞ。
そ … そんな
ちょ … ちょっと とっつ あん!
ひと
お
人 に 押しつけ といて
むせきにん
なんて 無責任な ヤツ だ よった く。
なあ ? あ~!?
い
こがっぱ
あら どこ 行った んだ 子 河童 たち!?
なに
おれ
お め えら に 何 か ある と 俺 が
す
ただ じゃ 済まなく なる んだ よ
ハァ…。
・~
・~
きたろう
まえ
た
鬼 太郎 お前 を 食べる と
よう りき
ま
き
妖力 が 増す と 聞いた。・
いま
きたろう なべ
今 から 鬼 太郎 鍋 に して
た
食べて やる。
まえ
なにも の
お前 は 何者 な んだ?
かっぱ
なぜ 河童 たち に
こんな ひどい こと を する?
さいご
のぞ
それ が 最後 の 望み なら
しょうたい
み
この 正体 見せて やら ん で も ない。
まえ
ぼうず
お前 は かに 坊主。
たし
やまおく
ぬま
す
確か 山奥 の 沼 に 住んで いた はず。
ぼうず
(か に 坊主 )そう さ
ひどい の は わし で は ない。・
きたろう
まえ
す
にんげん
鬼 太郎 お前 の 好きな 人間 だ。
なに!?
まえ
い
お前 の 言う とおり
おれ
かっぱ ぶち