Gate : Jieitai Kanochi nite , Kaku Tatakaeri Episode 8

特 地 に 派遣 さ れ た 自衛 隊 そこ で 第 三 偵察 隊 隊長 の 伊丹 は とく|ち||はけん||||じえい|たい|||だい|みっ|ていさつ|たい|たいちょう||いたみ|

エルフテュカ 死 神 ロゥリィ 魔 導 士 レレイ と 出会った |し|かみ||ま|みちび|し|||であった

そして 大敗 を 期し た 帝国 の 第 三 皇女 で ある ピニャ ・ コ ・ ラーダ は |たいはい||きし||ていこく||だい|みっ|おうじょ||||||

交渉 の ため 日本 へ 赴く 決意 を 固め た こうしょう|||にっぽん||おもむく|けつい||かため|

彼女 の 日記 に は こう 記さ れ て いる かのじょ||にっき||||しるさ|||

世界 の 境 たる 「 門 」 を 潜り抜ける と せかい||さかい||もん||くぐりぬける|

そこ は 摩天楼 だった ||まてんろう|

これ は 壁 … か ||かべ|

見ろ 中 に 人 の 姿 が ある みろ|なか||じん||すがた||

限ら れ た 土地 を 有効 に 活用 し て いる かぎら|||とち||ゆうこう||かつよう|||

イタミ の 国 は それ だけ 狭い って こと ぉ ？ ||くに||||せまい|||

もしくは 人口 が とても 多い の かも |じんこう|||おおい||

いずれ に せよ これ だけ の 建造 物 を 作り上げる 国家 を 相手 に ||||||けんぞう|ぶつ||つくりあげる|こっか||あいて|

帝国 は 戦争 を 始め て しまった の だ な ていこく||せんそう||はじめ|||||

特に 何も 望む こと なんて ない 身の程 は 知って いる さ とくに|なにも|のぞむ||||みのほど||しって||

そんな 僕 で さえ も 奥 の 方 に |ぼく||||おく||かた|

譲り たく ない 意向 程度 は ある らしい ゆずり|||いこう|ていど|||

守る って 案外 と 難しい ね まもる||あんがい||むずかしい|

諦める わけ じゃ ない けど あきらめる||||

青い 空 の 果て 繋がった 道 の 行方 あおい|から||はて|つながった|どう||ゆくえ

人 と 人 は 分かり 合え ない だ けど いい ん じゃ ない ？ じん||じん||わかり|あえ|||||||

開 い た 扉 は 全て を 変え て ゆく ひらき|||とびら||すべて||かえ||

それ は 暁 の よう に ||あかつき|||

本当 に 寒い の ね ほんとう||さむい||

だから 言った でしょ |いった|

大丈夫 か コート 借り て 来る けど だいじょうぶ||こーと|かり||くる|

う うん 平気 よ この くらい ||へいき|||

本当 に 必要 な 時 は 言って ね ほんとう||ひつよう||じ||いって|

伊丹 二 尉 いたみ|ふた|い

情報 本部 から 参り まし た 駒 門 です じょうほう|ほんぶ||まいり|||こま|もん|

皆さん の エスコート を 仰せつかって おり ます みなさん||||おおせつかって||

おたく 公安 の 人 ？ |こうあん||じん

分かり ます か さすが は 英雄 だ わかり|||||えいゆう|

たまたま だ よ

たまたま ねえ

調べ た よ しらべ||

一般 幹部 候補 生 課程 の 成績 は 同期 に 怪我人 が 出 た おかげ で ブービー いっぱん|かんぶ|こうほ|せい|かてい||せいせき||どうき||けがにん||だ||||

任官 後 の 評価 は 不可 に なら ない 程度 に 可 にんかん|あと||ひょうか||ふか||||ていど||か

業 を 煮やし た 上官 に 幹部 レンジャー に 放り込ま れ なんとか 終了 ぎょう||にやし||じょうかん||かんぶ|れんじゃー||ほうりこま|||しゅうりょう

その後 なぜ か 習志野 に 異動 そのご|||ならしの||いどう

そこ に 難 有り と して 三 尉 に 止め を 置か れ て い た が ||なん|あり|||みっ|い||とどめ||おか|||||

例の 事件 の おかげ で 二 尉 に 昇任 し た と れいの|じけん||||ふた|い||しょうにん|||

よく 調べ てる な |しらべ||

「 月給 泥棒 」 「 オタク 」 隊 内 で は コテンパン だ ねえ げっきゅう|どろぼう|おたく|たい|うち|||||

そんな あんた が なんで S なん ぞ に

ほん と よく 調べ てる よ |||しらべ||

知って る か しって||

蟻 って の は 怠け てる 個体 を 取り除く と 新た に 怠ける 奴 が 現れる そう だ あり||||なまけ||こたい||とりのぞく||あらた||なまける|やつ||あらわれる||

怠け者 が 必要 だ と ？ なまけもの||ひつよう||

さあ ね

ただ 上官 に 叱ら れ た とき に この 話 を し たら |じょうかん||しから||||||はなし|||

特殊 作戦 群 に 転 属 に なった とくしゅ|さくせん|ぐん||てん|ぞく||

ただ の 屁理屈 だった ん だ けど ||へりくつ||||

まあ あんた み たい な の が のんびり やって れ ば それ は それ で よく 回る の かも な ||||||||||||||||まわる|||

うそ よ うそ だ と 言って |||||いって

こんな 人 が レンジャー な 上 に 特 戦 だ |じん||れんじゃー||うえ||とく|いくさ|

悪かった な わるかった|

やっぱり あんた は タダ 者 じゃ ない |||ただ|もの||

働き 蟻 の 中 で 怠け者 を 演じ られる 神経 を 俺 は 尊敬 する よ はたらき|あり||なか||なまけもの||えんじ||しんけい||おれ||そんけい||

うそ よ うそ これ は 夢 |||||ゆめ

夢 ったら 夢 よ あり え ない あり え ない ゆめ||ゆめ|||||||

出し て くれ だし||

すごい 人 |じん

ここ は 市場 な の かしら ぁ ||いちば||||

お祭り ？ おまつり

見 て 何かしら み||なにかしら

木 に 装飾 が 施さ れ て いる き||そうしょく||ほどこさ|||

何 か の おまじない かしら ぁ なん|||||

どこ へ 向かって いる ん です か ？ ||むかって||||

国会 行く の に ジーンズ って わけ に は いか ない だ ろ う こっかい|いく|||じーんず|||||||||

スタイル が いい と スーツ も 似合う わ ね すたいる||||すーつ||にあう||

ロゥリィ と レレイ は どう する ？

不要 ふよう

私 も わたくし|

これ 神官 の 正装 だ も の ぉ |しんかん||せいそう||||

領収 証 陸上 自衛 隊 で りょうしゅう|あかし|りくじょう|じえい|たい|

はい お 待ち ||まち

なんで 牛 丼 な ん です か ？ |うし|どんぶり||||

参考人 招致 の 間 は 出張 費 扱い で 一 食 五百 円 まで しか 出 ない ん だ よ さんこうにん|しょうち||あいだ||しゅっちょう|ひ|あつかい||ひと|しょく|ごひゃく|えん|||だ||||

世知辛い っす ね せちがらい||

これ は 生 の まま 食べる の か ||せい|||たべる||

殿下 でんか

お前 も 食べ て おけ おまえ||たべ||

空腹 で は いざ と いう 時 に 力 を 発揮 でき ん ぞ くうふく||||||じ||ちから||はっき|||

はい

これ が ニホン の 元老 院 … ||にほん||げんろう|いん

妾 たち も 降りる の で は ？ めかけ|||おりる|||

自分 たち は 別 の 会場 に 向かい ます じぶん|||べつ||かいじょう||むかい|

公式 に は 殿下 は 日本 に 来 て い ない こと に なって おり ます ので こうしき|||でんか||にっぽん||らい|||||||||

首相 補佐 官 の 白 百合 玲子 と 申し ます しゅしょう|ほさ|かん||しろ|ゆり|れいこ||もうし|

こちら は 外務 省 の 菅原 浩 治 君 ||がいむ|しょう||すがはら|ひろし|ち|きみ

これ は 講和 会議 で は あり ませ ん ||こうわ|かいぎ|||||

その 前段 交渉 に 関 する 様々 な 取り決め を 話し合う 場 と 認識 し て 頂き たい の です が |ぜんだん|こうしょう||かん||さまざま||とりきめ||はなしあう|じょう||にんしき|||いただき||||

問題 あり ませ ん か ？ もんだい||||

異存 あり ませ ん いぞん|||

銀座 事件 から 四 ヶ月 ぎんざ|じけん||よっ|かげつ

本日 国会 に おい て 初めて の 質疑 応答 が 行わ れ ます ほんじつ|こっかい||||はじめて||しつぎ|おうとう||おこなわ||

参考人 と して 現場 の 自衛 隊員 の 他 さんこうにん|||げんば||じえい|たいいん||た

保護 さ れ た 特 地 の 住人 が 招か れ て い ます ほご||||とく|ち||じゅうにん||まねか||||

ただいま 参考人 が 入って き まし た |さんこうにん||はいって|||

これ より 参考人 に 対 する 質疑 に 入り ます ||さんこうにん||たい||しつぎ||はいり|

単 刀 直入 に お 尋ね し ます ひとえ|かたな|なおいり|||たずね||

特 地 甲 種 害 獣 通称 ドラゴン に よって とく|ち|こう|しゅ|がい|けだもの|つうしょう|||

自衛 隊 保護 下 に あった 現地 の 避難 民 150 名 が 犠牲 と なった の は なぜ でしょう か じえい|たい|ほご|した|||げんち||ひなん|たみ|な||ぎせい|||||||

伊丹 参考人 いたみ|さんこうにん

え ー それ は ドラゴン が 強かった から じゃ ない です か ねぇ |-|||||つよかった||||||

何 を 人ごと の よう に なん||ひとごと|||

尊い 命 が 失わ れ た こと に 責任 は 感じ ない の です か ？ とうとい|いのち||うしなわ|||||せきにん||かんじ||||

大勢 の 方 が 亡くなった の は 残念 に 思い ます おおぜい||かた||なくなった|||ざんねん||おもい|

あと 力 不足 を 感じ まし た ね |ちから|ふそく||かんじ|||

それ は 自衛 隊 の 非 を 認める と いう こと です ね ||じえい|たい||ひ||みとめる|||||

いえ 不足 し て い た の は 銃 の 威力 です |ふそく|||||||じゅう||いりょく|

7.62 mm なんて まるで 豆 鉄砲 で し た |||まめ|てっぽう|||

もっと 強力 な 武器 が あれ ば と 心底 思い まし た ね |きょうりょく||ぶき|||||しんそこ|おもい|||

荷 電 粒子 砲 と か レール ガン と か 重力 子 爆弾 と か に|いなずま|りゅうし|ほう|||れーる|がん|||じゅうりょく|こ|ばくだん||

委員 長 いいん|ちょう

特 地 から 持ち帰った サンプル を 解析 し た 結果 とく|ち||もちかえった|さんぷる||かいせき|||けっか

通称 ドラゴン は タングステン 並 の 強度 を 持つ 鱗 に 覆わ れ 超 高温 の 火炎 を 吐く つうしょう||||なみ||きょうど||もつ|うろこ||おおわ||ちょう|こうおん||かえん||はく

いわば 空 飛ぶ 戦車 で ある こと が 判明 し て おり ます |から|とぶ|せんしゃ|||||はんめい||||

その よう な 生物 を 相手 に 犠牲 者 を ゼロ に しろ と いう の は |||せいぶつ||あいて||ぎせい|もの||||||||

いささか 酷 な 話 で は ない でしょう か |こく||はなし|||||

いい でしょ う

では レレイ ・ ラ ・ レレーナ 参考人 に お 尋ね し ます ||||さんこうにん|||たずね||

日本 語 は 分かり ます か ？ にっぽん|ご||わかり||

はい すこし

幼い な おさない|

魔法使い ？ まほうつかい

結構 です けっこう|

今 は 難民 キャンブ で 生活 し て いる そうです が 不自由 は あり ませ ん か ？ いま||なんみん|||せいかつ||||そう です||ふじゆう|||||

不自由 の 定義 が 理解 不能 ふじゆう||ていぎ||りかい|ふのう

自由 で ない と いう 意味 なら 人 は 生まれながら に し て 自由 で は ない はず じゆう|||||いみ||じん||うまれながら||||じゆう||||

言い 方 を 変え ま しょ う いい|かた||かえ|||

生活 する 上 で 不足 し て いる もの は あり ませ ん か ？ せいかつ||うえ||ふそく|||||||||

衣 ・ 食 ・ 住 ・ 食 ・ 霊 の すべて に おい て 必要 は 満たさ れ て いる ころも|しょく|じゅう|しょく|れい||||||ひつよう||みたさ|||

質 を 求める と キリ が ない しち||もとめる||きり||

では 150 名 も の 死者 が 出 た 原因 と して |な|||ししゃ||だ||げんいん||

自衛 隊 の 対応 に 問題 は あり ませ ん でし た か ？ じえい|たい||たいおう||もんだい|||||||

ない

私 は エルフ ロド の 森 部族 わたくし|||||しげる|ぶぞく

ホドリュー ・ レイ の 娘 テュカ ・ ルナ ・ マルソー |れい||むすめ|||

エルフ ？

本物 か ほんもの|

失礼 を 承知 で お 尋ね し ます が その 耳 は 本物 です か ？ しつれい||しょうち|||たずね|||||みみ||ほんもの||

ええ 自前 です よ |じまえ||

触って み ます か ？ さわって|||

静粛 に 静粛 に せいしゅく||せいしゅく|

で … で は テュカ さん

ドラゴン に 襲わ れ た 時 自衛 隊 の 対応 に 問題 は あり ませ ん でし た か ？ ||おそわ|||じ|じえい|たい||たいおう||もんだい|||||||

よく 分から ない |わから|

その 時 気 を 失って い た から |じ|き||うしなって|||

結構 です で は 次 は … けっこう||||つぎ|

ロゥリィ ・ マーキュリー 参考人 ||さんこうにん

黒 服 に ベール くろ|ふく||べーる

きっと 喪服 ね 都合 が いい わ |もふく||つごう|||

お 名前 は |なまえ|

ロゥリィ ・ マーキュリー

難民 キャンプ で は どの よう な 生活 を し て い ます か ？ なんみん|きゃんぷ||||||せいかつ||||||

単純 よ たんじゅん|

朝 目 を 覚まし たら 生きる 祈る あさ|め||さまし||いきる|いのる

そして 命 を 頂く 祈る |いのち||いただく|いのる

夜 に なったら 眠る よ|||ねむる

命 を 頂く ？ いのち||いただく

そう 食べる こと 殺す こと エム ロイ へ の 供 犠 |たべる||ころす||||||とも|ぎ

色々 よ いろいろ|

質問 を 変え ま しょ う しつもん||かえ|||

見 た ところ あなた は 大切 な 人 を 失った よう です が み|||||たいせつ||じん||うしなった|||

そう なった 原因 が 自衛 隊 に ある と は 思い ませ ん か ？ ||げんいん||じえい|たい|||||おもい|||

質問 の 意味 が よく 分から ない と 言って いる ロゥリィ の 家族 … しつもん||いみ|||わから|||いって||||かぞく

資料 に よれ ば ドラゴン の 襲撃 を 受け た 際 しりょう||||||しゅうげき||うけ||さい

避難 民 の 四 分 の 一 を 犠牲 に し て おき ながら ひなん|たみ||よっ|ぶん||ひと||ぎせい|||||

自衛 隊員 に は 死者 どころ か 重傷 を 負った 者 すら い ませ ん じえい|たいいん|||ししゃ|||じゅうしょう||おった|もの||||

身 を 挺 し て 戦う べき だった 人間 が 自身 の 安全 を 第 一 に 考え 結果 み||てい|||たたかう|||にんげん||じしん||あんぜん||だい|ひと||かんがえ|けっか

民間 人 を 危険 に さらし た の で は あり ませ ん か ？ みんかん|じん||きけん||||||||||

さあ 話し て ください |はなし||

あなた が 見 た 自衛 隊 の 本当 の 姿 を ||み||じえい|たい||ほんとう||すがた|

あなた お バカ ぁ ？ ||ばか|

い … 今 なんと |いま|

あなた は お バカ さん です か ぁ と 尋ね た の よ ぉ |||ばか||||||たずね||||

お 嬢ちゃん |じょうちゃん

あなた 日本 語 が … |にっぽん|ご|

そんな こと は どう で も いい わ よ

イタミ たち が ドラゴン と どう 戦った の か それ が 知り たい の でしょ う ？ ||||||たたかった|||||しり||||

イタミ たち は 頑張って た わ ぁ |||がんばって|||

難民 を 盾 に し て 安全 な 場所 に い た なんて こと は なんみん||たて||||あんぜん||ばしょ||||||

絶対 に ない わ よ ぉ ぜったい|||||

第 一 兵士 が 自分 の 命 を 大切 に し て 何 が 悪い の ？ だい|ひと|へいし||じぶん||いのち||たいせつ||||なん||わるい|

彼ら が 無駄 死 に し たら かれら||むだ|し|||

あなた たち の よう に 雨 露 凌げ る 場所 で 駄弁 って る だけ の 人 を |||||あめ|ろ|しのげ||ばしょ||だべん|||||じん|

一体 誰 が 守って くれる の かしら ぁ お 嬢ちゃん いったい|だれ||まもって||||||じょうちゃん

お 嬢 … ちゃん ？ |じょう|

炎 龍 を 相手 に し て 生き て 帰って き た えん|りゅう||あいて||||いき||かえって||

まずは その こと を 褒める べき でしょう に ||||ほめる|||

それ と 避難 民 の 四 分 の 一 が 亡くなった と 言った けど それ は 違う ||ひなん|たみ||よっ|ぶん||ひと||なくなった||いった||||ちがう

イタミ たち は 四 分 の 三 を 救った の よ |||よっ|ぶん||みっ||すくった||

そんな こと も 理解 でき ない なんて この 国 の 兵士 も 苦労 する わ ねぇ |||りかい|||||くに||へいし||くろう|||

イタミ たち は 誰 に も でき ない こと を やり遂げ た わ |||だれ|||||||やりとげ||

それ が あ たな の お バカ な 質問 に 対 する 答えよ ||||||ばか||しつもん||たい||こたえよ

お 分かり かしら ぁ ？ お 嬢ちゃん |わかり||||じょうちゃん

大人 に 対 する 礼儀 が なって ない よう ねぇ お 嬢ちゃん おとな||たい||れいぎ|||||||じょうちゃん

それ って 私 の こと ぉ ？ ||わたくし|||

他 に 誰 が い ます か た||だれ||||

特 地 で は どうか 知り ませ ん が この 国 で は 年長 者 は 敬う もの です よ とく|ち||||しり|||||くに|||ねんちょう|もの||うやまう|||

驚 い た わ ね たかが … おどろ|||||

委員 長 いいん|ちょう

幸 原 議員 は 重大 な 勘違い を し て おら れ ます こう|はら|ぎいん||じゅうだい||かんちがい||||||

なんで 邪魔 する の よ ぉ |じゃま||||

いい から 大人 しく し て て くれ ||おとな|||||

え ー 信じ られ ない でしょ う が |-|しんじ|||||

この ロゥリィ ・ マーキュリー さん は この 場 に いる 誰 より も 年長 な の です ||||||じょう|||だれ|||ねんちょう|||

一体 いく つ だ と いう の です ？ いったい|||||||

九百六十 一 歳 に なる わ きゅうひゃくろくじゅう|ひと|さい|||

き ゅ … 九百 ？ ||きゅうひゃく

ち ちなみに 隣 の テュカ さん は … ||となり||||

百六十 五 歳 よ ひゃくろくじゅう|いつ|さい|

まさか …

十 五 歳 じゅう|いつ|さい

私 は ヒト 種 その 寿命 は 六十 から 七十 年 わたくし||ひと|しゅ||じゅみょう||ろくじゅう||しちじゅう|とし

私 たち の 世界 の 住民 は ほとんど が これ わたくし|||せかい||じゅうみん||||

テュカ は 不老 長命 の エルフ ||ふろう|ちょうめい||

中でも 稀 少 な 妖精 種 で 寿命 は 永遠 に 近い と 言わ れる なかでも|まれ|しょう||ようせい|しゅ||じゅみょう||えいえん||ちかい||いわ|

ロゥリィ は 元々 ヒト だ けど ||もともと|ひと||

亜 神 と なった 時 肉体 年齢 は 固定 さ れ た あ|かみ|||じ|にくたい|ねんれい||こてい|||

通常 は 一 千 年 ほど で 肉体 を 捨て 霊 体 の 使徒 に つうじょう||ひと|せん|とし|||にくたい||すて|れい|からだ||しと|

やがて は 神 に なる ||かみ||

従って 寿命 と いう 概念 は ない したがって|じゅみょう|||がいねん||

幸 原 議員 質問 は 以上 です か ？ こう|はら|ぎいん|しつもん||いじょう||

以上 です いじょう|

では 最後 に 捕虜 の 扱い です が |さいご||ほりょ||あつかい||

現在 我が国 が 囚 え て いる 貴国 の 将兵 その 総数 は 約 六 千 人 です げんざい|わがくに||しゅう||||きこく||しょうへい||そうすう||やく|むっ|せん|じん|

六 … 千 ？ むっ|せん

我々 は そちら の 求め に 応じる 形 で 引き渡し たい と 思って おり ます われわれ||||もとめ||おうじる|かた||ひきわたし|||おもって||

身代金 は いかほど に ？ みのしろきん|||

ご 安心 ください 我が国 に は 捕虜 を 金銭 で 交換 する 慣習 は ござい ませ ん |あんしん||わがくに|||ほりょ||きんせん||こうかん||かんしゅう||||

ただ 「 何らか の 譲歩 」 は 期待 し て おり ます |なんらか||じょうほ||きたい||||

捕虜 の 名簿 です ほりょ||めいぼ|

この うち 若干 名 なら ば 即時 引き渡し が 可能 です ||じゃっかん|な|||そくじ|ひきわたし||かのう|

行方 不明 者 の 中 に は 元老 院 議員 や 貴族 の 子弟 も 多く い ます ゆくえ|ふめい|もの||なか|||げんろう|いん|ぎいん||きぞく||してい||おおく||

もし 捕虜 と なって い れ ば … |ほりょ|||||

分かって いる わかって|

彼ら を 解放 し 向こう で 恩 を 売って こい と そう 言って いる の だ かれら||かいほう||むこう||おん||うって||||いって|||

その 件 に つい て は 名簿 を 精査 し た 上 で 返答 し ま しょ う |けん|||||めいぼ||せいさ|||うえ||へんとう||||

分かり まし た 本日 の 議題 は 以上 です わかり|||ほんじつ||ぎだい||いじょう|

殿下 でんか

お 会い でき て 光栄 で し た |あい|||こうえい|||

こちら の 挨拶 です 手 を 握って ください ||あいさつ||て||にぎって|

そう か

交渉 の 仲介 役 よろしく お 願い し ます こうしょう||ちゅうかい|やく|||ねがい||

約束 し ま しょ う やくそく||||

たった 今 参考人 招致 を 終え た 特 地 住民 の 皆さん が 出 て き まし た |いま|さんこうにん|しょうち||おえ||とく|ち|じゅうみん||みなさん||だ||||

これ から バス に 乗って 移動 する よう です ||ばす||のって|いどう|||

指揮 車 より 全 車 お 客 さん が おい で なさった ぞ しき|くるま||ぜん|くるま||きゃく||||||

開 い た ひらき||

開 い た ね ひらき|||

って 言って る 場合 じゃ ない 早く 乗って |いって||ばあい|||はやく|のって

急げ 急げ いそげ|いそげ

早く はやく

これ じゃ 怪しい タレント 事務 所 の スタッフ だ な ||あやしい|たれんと|じむ|しょ||すたっふ||

隊長 たいちょう

ご 苦労 さん |くろう|

慌て まし た よ あわて|||

バス を 囮 に する なんて 話 聞い て なかった んで ばす||おとり||||はなし|ききい|||

ま 合流 で き た ん だ から いい ん じゃ ない |ごうりゅう||||||||||

電車 が 地下 に 入って から ずっと 怯え てる ん です でんしゃ||ちか||はいって|||おびえ|||

このまま 地 の 底 に 連れ て いく つもり か ー と か |ち||そこ||つれ|||||-||

地下鉄 も 初 体験 だ から な 無理 ない か ちかてつ||はつ|たいけん||||むり||

失礼 しつれい

いいえ

どう し た ？ ロゥリィ も ダメ か ？ |||||だめ|

地面 の 下 は ハーディ の 領域 な の よ ぉ じめん||した||||りょういき||||

ハーディ ？

あいつ ヤバイ の よ ぉ

二百 年 前 に も お 嫁 に 来 いって ぇ しつこく って しつこく って しつこく って にひゃく|とし|ぜん||||よめ||らい||||||||

無理矢理 お 嫁 さん に さ れ かね ない の ぉ むりやり||よめ||||||||

それ で なんで 俺 に しがみつく ？ |||おれ||

ハーディ 除け よ ぉ |のけ||

あいつ 男 は 嫌い だ から こうして たら 近寄って こ ない かも しれ ない でしょ う |おとこ||きらい|||||ちかよって|||||||

いや そこ は 嘘 でも こう 言って くれ |||うそ|||いって|

か … 勘違い し ない で よ ねぇ |かんちがい|||||

ただ の 虫 除け カモフラージュ な ん だ から ぁ ||ちゅう|のけ||||||

だ ろ

気持ち 悪 っ きもち|あく|

霞ヶ関 駅 霞ヶ関 駅 かすみがせき|えき|かすみがせき|えき

予定 を 早め て 箱根 へ 向かう ぞ よてい||はや め||はこね||むかう|

このまま 東京 まで 行って 乗り換え だ |とうきょう||おこなって|のりかえ|

バス の 方 は ？ ばす||かた|

見事 に 引っかかった よ みごと||ひっかかった|

移動 の 手段 の 変更 を 知ら なかった 時点 で いどう||しゅだん||へんこう||しら||じてん|

情報 漏洩 の 容疑 者 は 二 人 に 絞り 込め た じょうほう|ろうえい||ようぎ|もの||ふた|じん||しぼり|こめ|

今 その 行き先 を 突き止める ため 泳 が せ て いる いま||いきさき||つきとめる||えい||||

イタミ

ここ から 出 たい の もう 我慢 でき ない ||だ||||がまん||

もう 少し だ 次 の 次 で 降りる から |すこし||つぎ||つぎ||おりる|

ねぇ 早く ぅ |はやく|

ねぇ もう 早く ぅ ||はやく|

次 は 銀座 銀座 で す 乗り換え の ご 案内 です つぎ||ぎんざ|ぎんざ|||のりかえ|||あんない|

日比谷 線 銀座 線 は お 乗り換え ください ひびや|せん|ぎんざ|せん|||のりかえ|

俺 たち ここ で 降りる よ おれ||||おりる|

なに ？

勝手 に 動か れ ちゃ 困る こっち に も 段取り って もん が … かって||うごか|||こまる||||だんどり|||

東京 メトロ を ご 利用 の 皆様 に お 知らせ し ます とうきょう|めとろ|||りよう||みなさま|||しらせ||

現在 丸の内 線 は 銀座 － 東京 間 で 発生 し た 架線 事故 の 影響 で 運休 し て い ます げんざい|まるのうち|せん||ぎんざ|とうきょう|あいだ||はっせい|||かせん|じこ||えいきょう||うんきゅう||||

運転 再開 の 目 処 は 立って おり ませ ん うんてん|さいかい||め|しょ||たって|||

現在 丸の内 線 は 銀座 － 東京 間 で 発生 し … げんざい|まるのうち|せん||ぎんざ|とうきょう|あいだ||はっせい|

まずい 空気 だ けど 地下 より 一万 倍 まし だ わ ぁ |くうき|||ちか||いちまん|ばい||||

地下鉄 まで 止める なんて 敵 さん 何 が 目的 だ と 思う ？ ちかてつ||とどめる||てき||なん||もくてき|||おもう

デモンストレーション だ な いつ でも 手 を 出 せる と 警告 し たい ん だ |||||て||だ|||けいこく||||

だが バス と 地下鉄 二 度 続け て 失敗 し た |ばす||ちかてつ|ふた|たび|つづけ||しっぱい||

次 は もっと 直接 的 で 分かり やすい 行動 に 出 て くる だ ろ う つぎ|||ちょくせつ|てき||わかり||こうどう||だ|||||

例えば … たとえば

ほ ー ら こんな ふう に な |-|||||

何 やって ん だ こいつ は なん|||||

った く

それ は …

なん だ

だらしない わ ね この くらい で

普通 の 人間 に は 無理 ふつう||にんげん|||むり

とりあえず 今晩 は 市ヶ谷 会館 に … |こんばん||いちがや|かいかん|

では そこ に 向かい ます か ？ |||むかい||

いや ちょっと 待って ||まって

秋葉原 なら 行き ませ ん よ あきはばら||いき|||

そう じゃ なく て …

携帯 が 止まった けいたい||とまった

ガス も 止まった がす||とまった

水道 も ヤバイ すいどう||

腹 減った はら|へった

あと １ ページ 明日 中 に 入 稿 し ない と … |ぺーじ|あした|なか||はい|こう|||

エアコン くらい つけろ よ 寒い ぞ この 部屋 えあこん||||さむい|||へや

ご ご飯 |ごはん

は いはい ちゃん と 買って き た よ ||||かって|||

あった か ー い ||-|

皆 構わ ず 入って くれ みな|かまわ||はいって|

あの う 二 尉 ||ふた|い

誰 です ？ その 人 だれ|||じん

これ は …

俺 の 元 嫁 さん だ おれ||もと|よめ||

元 ？ もと

嫁 … さん ？ よめ|

運命 に は 逆らえ ない ね 出会って しまった うんめい|||さからえ|||であって|

何 が ある か 分から ない けれど キミ と 出かけよ う なん||||わから|||きみ||でかけよ|

心 おどる 遠い 景色 は なんだか 違って こころ||とおい|けしき|||ちがって

ドア を 開け て いつも の 調子 さ どうぞ よろしく ！ どあ||あけ||||ちょうし|||

まだ 決め られ ない 散歩 コース |きめ|||さんぽ|こーす

いろんな もの が 多 すぎ て |||おお||

光 の うず に 吸い込ま れ て まだ 迷って る の ？ ひかり||||すいこま||||まよって||

走り抜け た あの 瞬間 は 甘い 甘い 香り の 中 で はしりぬけ|||しゅんかん||あまい|あまい|かおり||なか|

新た な 未来 ここ に 感じ てる あらた||みらい|||かんじ|

飛 ん で 消える 歌 に のせ た 空 へ 空 へ きれい な 星 に と|||きえる|うた||||から||から||||ほし|

キラキラ 光る よう に 魔法 かけよ う から きらきら|ひかる|||まほう|||

次回 「 ゲート 」 じかい|げーと

箱根 山 中 夜 戦 はこね|やま|なか|よ|いくさ