Sword Art Online II Episode 22 sword|art|online|ii|episode Sword Art Online II Episode 22

アスナ さん

シウネー

ね ユウキ は どうして いる の もう 3 日 も ログイン し て ない みたい だ し |||||||ひ||||||||

私 たち も あれ から 連絡 が 取れ ない の です わたくし|||||れんらく||とれ|||

アスナ さん たぶん ユウキ は 再会 を 望 ん で い ない と 思い ます |||||さいかい||のぞみ||||||おもい|

誰 で も ない あなた の ため に だれ|||||||

なんで

う うん 本当 は なんとなく 分かって た ||ほんとう|||わかって|

みんな 私 と 必要 以上 に 近づか ない よう に し て た よ ね |わたくし||ひつよう|いじょう||ちかづか||||||||

私 の こと が 迷惑 だって いう なら もう 追いかけ ない よ わたくし||||めいわく|||||おいかけ||

でも 私 の ため って 言わ れ て も 納得 でき ない |わたくし||||いわ||||なっとく||

迷惑 なんて めいわく|

私 たち は あなた と 出会え た こと を 本当 に 嬉しく 思って い ます わたくし|||||であえ||||ほんとう||うれしく|おもって||

この 世界 で 最後 に とても 素敵 な 思い出 が 作れ た の は アスナ さん の お陰 です |せかい||さいご|||すてき||おもいで||つくれ|||||||おかげ|

ユウキ も きっと そう 思って い ます ||||おもって||

でも どう か お 願い です から ||||ねがい||

これ で 私 たち の こと は 忘れ て ほしい の です ||わたくし|||||わすれ||||

本当 に これ で お 別れ な の ほんとう|||||わかれ||

私 ギルド は 解散 し て も ずっと 仲良く し て いける と 思って た わたくし|ぎるど||かいさん|||||なかよく|||||おもって|

でも そう 思って た の は 私 だけ な の ||おもって||||わたくし|||

ごめんなさい

待って まって

アスナ

おはよう

おはよう ございます

おはよう

やっと 捕まえ た |つかまえ|

この 前 の メッセ の 件 早く 教え なさい よ |ぜん||めっせ||けん|はやく|おしえ||

リズ さん から ギルド に 入った って 聞い た ん です けど |||ぎるど||はいった||ききい||||

ねえ ねえ どんな とこ な の

それ は …

ちょっと ごめん

ユイ どう だ 俺 の 顔 が 見える か ゆい|||おれ||かお||みえる|

ちょっと 視界 が ぼやけ て ます パパ |しかい|||||ぱぱ

オート フォーカス が うまく 動 い て ない の か な ちょっと 待って て くれ ||||どう||||||||まって||

はい パパ |ぱぱ

よ どうして も 絶 剣 に 会い たい か |||た|けん||あい|| うん

もう 会わ ない ほう が いい と 言わ れ た ん だ ろ う それ でも |あわ||||||いわ||||||||

うん それ でも わたし どうして も もう 一 度 ユウキ と 会って 話し たい |||||||ひと|たび|||あって|はなし|

そう し なきゃ いけない の

そう か

ここ に 行け ば 会え る かも しれ ない ||いけ||あえ||||

あくまで 可能 性 だ けど |かのう|せい||

どうして キリト くん が 知って る の ||||しって||

そこ が 日本 で 唯一 メディ キュ ボイド の 臨床 試験 を し て いる 場所 な ん だ ||にっぽん||ゆいいつ|||||りんしょう|しけん|||||ばしょ|||

メディ キュ ボイド ？

あの

面会 です ね めんかい||

はい でも 相手 の 名前 が わから ない ん です ||あいて||なまえ|||||

はい ？

たぶん 15 歳 前後 の 女の子 で 名前 は ユウキ かも しれ ない ん です が |さい|ぜんご||おんなのこ||なまえ||||||||

それ だけ で は

えっ と ここ で 試験 中 の メディ キュ ボイド を 使って いる 方 だ と 思う ん です が ||||しけん|なか||||||つかって||かた|||おもう|||

失礼 です が お 名前 は ？ しつれい||||なまえ|

え えっ と 結城 明日 奈 と 言い ます |||ゆうき|あした|な||いい|

そこ の ベンチ に 座って しばらく お 待ち ください ||べんち||すわって|||まち|

は はい

や ごめんなさい すみません お 待た せ し て ||||また|||

と とんでもない です

えっ と 結城 明日 奈 さん です ね ||ゆうき|あした|な|||

はい

僕 は 倉橋 と いい ます ぼく||くらはし|||

紺野 木綿 季 さん の 主治医 を し て おり ます こんの|もめん|き|||しゅじい|||||

紺野 さん こんの|

よく ここ が わかり まし た ね

いや ね 木綿 季 くん が もしかしたら アスナ さん と いう 人 が 面会 に くる かも しれ ない って 言って た ん です よ ||もめん|き||||||||じん||めんかい|||||||いって||||

ユウキ が

だけど 病院 の こと は 教え て ない と いう |びょういん||||おしえ||||

じゃ ここ が わかる わけない よ と 答え た ん です が |||||||こたえ||||

受付 から 連絡 が き た とき は 驚き まし た よ うけつけ||れんらく||||||おどろき|||

あの 木綿 季 さん は わたし の こと を 先生 に 話し た ん です か |もめん|き|||||||せんせい||はなし||||

それ は もう 明日 奈 さん の 話 ばかり です よ |||あした|な|||はなし|||

ただ ね 木綿 季 くん は あなた の 話 を し た 後 は 決まって 泣 い て しまって ||もめん|き|||||はなし||||あと||きまって|なき|||

自分 の こと で は 決して 弱音 を 吐か ない 子 な ん です が じぶん|||||けっして|よわね||はか||こ||||

あなた に 会い たい けども う 会え ない と ||あい||||あえ||

木綿 季 さん も 彼女 の 仲間 たち も バーチャル ワールド で 別れる 前 に 私 に そう 言い まし た もめん|き|||かのじょ||なかま|||ばーちゃる|わーるど||わかれる|ぜん||わたくし|||いい||

なぜ な ん です なぜ 会え ない ん です か |||||あえ||||

それでは まず メディ キュ ボイド の 話 から 始め ま しょ う か ||||||はなし||はじめ||||

はい

メディ キュ ボイド と は 現 在 国 レベル で 開発 が 急が れ て いる |||||げん|ざい|くに|れべる||かいはつ||いそが|||

世界 初 の 医療 用 フル ダイブ 機 の コード ネーム です せかい|はつ||いりょう|よう|ふる||き||こーど|ねーむ|

医療 用 フル ダイブ 機 です か いりょう|よう|ふる||き||

そう です

例えば 視覚 や 聴覚 に 障害 を 持つ 人 たち に とって は たとえば|しかく||ちょうかく||しょうがい||もつ|じん||||

あの 機械 は まさに 福音 な ん です よ |きかい|||ふくいん||||

アミュ スフィア なら 直接 脳 に 映像 や 音 を 送り 込め る わけ です から |||ちょくせつ|のう||えいぞう||おと||おくり|こめ||||

信号 伝達 機能 だけ で は あり ませ ん しんごう|でんたつ|きのう||||||

アミュ スフィア に は 体 感覚 キャンセル 機能 も あり ます よ ね ||||からだ|かんかく|きゃんせる|きのう|||||

ここ に 電磁 パルス を 送る こと で 一時的 に 神経 を 麻痺 さ せる わけ です ||でんじ|||おくる|||いちじてき||しんけい||まひ||||

つまり 全身 麻酔 と 同じ 効果 が ある |ぜんしん|ますい||おなじ|こうか||

あの それ は 無理 じゃ ない です か |||むり||||

アミュ スフィア で インタラプト できる 感覚 レベル は ごく 低い もの に 限ら れ て い ます し |||||かんかく|れべる|||ひくい|||かぎら|||||

そう な ん です 全く その 通り です ||||まったく||とおり|

アミュ スフィア いや ナーブギア でも 手術 や 重い 病気 の 痛み は 消え ませ ん |||||しゅじゅつ||おもい|びょうき||いたみ||きえ||

そこ で メディ キュ ボイド は 電磁 パルス の 出力 を 強化 し ||||||でんじ|||しゅつりょく||きょうか|

脳 から 脊髄 全体 を カバー できる よう ベッド と 一体 化 し まし た のう||せきずい|ぜんたい||かばー|||べっど||いったい|か|||

これ が 実用 化 さ れ れ ば 医療 は 劇的 に 変わり ます よ ||じつよう|か|||||いりょう||げきてき||かわり||

さらに メディ キュ ボイド の スペック で あれ ば

カメラ と 組み合わせ て リアルタイム に 現実 の 映像 を 処理 する AR 機能 も 実現 できる でしょ う かめら||くみあわせ||||げんじつ||えいぞう||しょり||ar|きのう||じつげん|||

それ は 本当 の 意味 で の 夢 の 機械 な ん です ね ||ほんとう||いみ|||ゆめ||きかい||||

ええ まさに 夢 の 機械 です ||ゆめ||きかい|

しかし 病気 そのもの を 治せ る わけ で は ない |びょうき|その もの||なおせ|||||

メディ キュ ボイド が もっとも 期待 さ れ て いる 分野 |||||きたい|||||ぶんや

それ は ターミナル ケア な の です ||たーみなる|けあ|||

ターミナル ケア ？ たーみなる|けあ

漢字 で は 終末 期 医療 と 書き ます かんじ|||しゅうまつ|き|いりょう||かき|

終末 期 ？ しゅうまつ|き

木綿 季 くん から は 明日 奈 さん が 望め ば 自分 に 関 する すべて を 伝え て ほしい と いわ れ て い ます もめん|き||||あした|な|||のぞめ||じぶん||かん||||つたえ||||||||

でも あなた は あと で ここ で 話 を 止め て おけ ば よかった と 思う かも しれ ませ ん |||||||はなし||とどめ||||||おもう||||

いいえ

続け て ください お 願い し ます つづけ||||ねがい||

わたし は その ため に ここ に 来 た ん です から |||||||らい||||

木綿 季 くん は 2011 年 の 5 月 生まれ です もめん|き|||とし||つき|うまれ|

難産 で 帝王 切開 が 行わ れ た の です なんざん||ていおう|せっかい||おこなわ||||

その 時 や 緊急 輸血 が 施さ れ まし た |じ||きんきゅう|ゆけつ||ほどこさ|||

用い られ た 血液 は 残念 ながら ウイルス に 汚染 さ れ て い た もちい|||けつえき||ざんねん||ういるす||おせん|||||

ウイルス 感染 が 判明 し た の は 9 月 ういるす|かんせん||はんめい|||||つき

お 母さん が 受け た 輸血 後 感染 症 検査 に よって です |かあさん||うけ||ゆけつ|あと|かんせん|しょう|けんさ|||

その 時点 で は もう 家族 全員 が |じてん||||かぞく|ぜんいん|

こちら です

この ガラス の 先 は エア コントロール さ れ た 無菌 室 な の で 入る こと は でき ませ ん |がらす||さき||えあ|こんとろーる||||むきん|しつ||||はいる|||||

了承 し て ください りょうしょう|||

ユウキ

先生 ユウキ の 病気 は なん な ん です か せんせい|||びょうき||||||

後天 性 免疫 不全 症候 群 エイズ です こうてん|せい|めんえき|ふぜん|しょうこう|ぐん|えいず|

エイズ と いう 病気 は 世間 で 思わ れ て いる ほど 恐ろしい もの で は ない ん です よ えいず|||びょうき||せけん||おもわ|||||おそろしい|||||||

早期 に 治療 を 始める こと が でき れ ば そうき||ちりょう||はじめる|||||

長い スパン で 発症 を 抑える こと も 可能 です ながい|||はっしょう||おさえる|||かのう|

だが 感染 し た ウイルス は 薬 の 効き づらい 薬剤 耐性 型 で し た |かんせん|||ういるす||くすり||きき||やくざい|たいせい|かた|||

木綿 季 くん の お 母さん は 子供 たち の 将来 を 悲観 し て もめん|き||||かあさん||こども|||しょうらい||ひかん||

一 時 は 家族 で 死 を 選ぶ こと も 考え た そう です ひと|じ||かぞく||し||えらぶ|||かんがえ|||

しかし それ でも 病気 と 闘い 続ける 道 を 選ば れ た の です |||びょうき||たたかい|つづける|どう||えらば||||

闘い 続ける たたかい|つづける

ええ 生後 すぐに 木綿 季 くん に は 多 剤 併用 療法 が 開始 さ れ まし た |せいご||もめん|き||||おお|ざい|へいよう|りょうほう||かいし||||

たくさん の 薬 を 定期 的 に 飲み 続ける と いう の は 子供 に は つらい こと です ||くすり||ていき|てき||のみ|つづける|||||こども|||||

副 作用 も あり ます し ね ふく|さよう|||||

それ に 偏見 に よる つらい 思い も し た と 聞い て い ます ||へんけん||||おもい|||||ききい|||

しかし 木綿 季 くん は ご 家族 と 一緒 に 病気 が 治る と 信じ て 頑張った |もめん|き||||かぞく||いっしょ||びょうき||なおる||しんじ||がんばった

ですが 小学校 四 年生 の 時 に 彼女 の 免疫 力 が 急激 に 低下 |しょうがっこう|よっ|ねんせい||じ||かのじょ||めんえき|ちから||きゅうげき||ていか

つまり エイズ を 発症 し て この 病院 に 入院 する こと に なり まし た |えいず||はっしょう||||びょういん||にゅういん||||||

それ でも 木綿 季 くん は いつも 笑顔 を 絶え さ なかった ||もめん|き||||えがお||たえ||

先生 ユウキ は なぜ メディ キュ ボイド に せんせい|||||||

ちょうど 世間 が あの ナーブギア に よる 事件 で 揺れ に 揺れ て い た 頃 |せけん||||||じけん||ゆれ||ゆれ||||ころ

メディ キュ ボイド の 試作 一 号 機 が 完成 し まし た ||||しさく|ひと|ごう|き||かんせい|||

しかし 試験 を しよ う に も ナーブギア より 数 倍 の 電磁 パルス が |しけん||||||||すう|ばい||でんじ||

長期 的 に どの よう な 影響 を 与える か 誰 も 推測 は でき なかった ちょうき|てき|||||えいきょう||あたえる||だれ||すいそく|||

リスク を 承知 で 協力 しよ う と いう 患者 さん は なかなか 見つかり ませ ん で し た りすく||しょうち||きょうりょく|||||かんじゃ||||みつかり|||||

それ を 知った 私 は 木綿 季 くん と ご 家族 に ある 提案 を し まし た ||しった|わたくし||もめん|き||||かぞく|||ていあん||||

もし 被験者 に なれ ば メディ キュ ボイド が 設置 さ れ て いる 無菌 室 に 入れ |ひけんしゃ||||||||せっち|||||むきん|しつ||いれ

日和見 感染 の リスク を 大幅 に 低下 さ せる こと が できる と ひよりみ|かんせん||りすく||おおはば||ていか||||||

今 でも 僕 は それ が よい こと だった の か どう か 迷う こと が あり ます いま||ぼく|||||||||||まよう||||

私 の 提案 に ご 両親 も 木綿 季 くん も とても 悩ま れ た よう で し た わたくし||ていあん|||りょうしん||もめん|き||||なやま||||||

しかし バーチャル ワールド と いう 未知 の 世界 へ の 憧れ が 背中 を 押し た の でしょ う ね |ばーちゃる|わーるど|||みち||せかい|||あこがれ||せなか||おし|||||

彼女 は 被験者 と なる こと を 承諾 し この 部屋 に 入り まし た かのじょ||ひけんしゃ|||||しょうだく|||へや||はいり||

以来 ずっと 木綿 季 くん は メディ キュ ボイド の 中 で 暮らし て い ます いらい||もめん|き|||||||なか||くらし|||

ずっと と いう の は

文字通り です もじどおり|

木綿 季 くん が 現実 世界 に 帰って くる こと は ほとんど あり ませ ん もめん|き|||げんじつ|せかい||かえって|||||||

今 は 苦痛 の 緩和 の ため メディ キュ ボイド の 体 感覚 キャンセル 機能 を 使用 し て い ます から いま||くつう||かんわ|||||||からだ|かんかく|きゃんせる|きのう||しよう|||||

つまり 24 時間 ダイブ し た まま と いう こと です か |じかん|||||||||

それ を

3 年間 です ねんかん|

私 たち より 一 年 も 長く わたくし|||ひと|とし||ながく

フル ダイブ 環境 そのもの の 申し 子 そんな 気 が し た ん だ ふる||かんきょう|その もの||もうし|こ||き|||||

ありがとう ござい ます

ユウキ に 会わ せ て くれ て ||あわ||||

ユウキ は ここ に いれ ば 大丈夫 な ん です よ ね ||||||だいじょうぶ|||||

例え 無菌 室 に 入って い て も たとえ|むきん|しつ||はいって|||

もとより 体 に 内在 する 細菌 や ウイルス を 排除 する こと は でき ませ ん |からだ||ないざい||さいきん||ういるす||はいじょ||||||

それ じゃ

木綿 季 くん の 病状 は 末期 です もめん|き|||びょうじょう||まっき|

彼女 が あなた の 前 から 姿 を 消 そ う と し た 理由 は もう お わかり の こと と 思い ます かのじょ||||ぜん||すがた||け||||||りゆう||||||||おもい|

そんな そんな

アスナ ボ ボク ||ぼく

任し て 姉ちゃん まかし||ねえちゃん

あの 先生 |せんせい

もう しか して ユウキ に は お 姉さん が いる の で は |||||||ねえさん|||||

ええ そうです 木綿 季 くん は 双子 だった の です |そう です|もめん|き|||ふたご|||

お 姉さん は 藍子 さん と いう 名前 で し た |ねえさん||あいこ||||なまえ|||

元気 で 活発 な 木綿 季 くん を いつも ニコニコ 静か に 見守って い まし た よ げんき||かっぱつ||もめん|き||||にこにこ|しずか||みまもって||||

そう 言え ば 雰囲気 が どことなく あなた に 似 て い た かも しれ ない |いえ||ふんいき|||||に||||||

似 て い た に|||

木綿 季 くん の ご 両親 は 2 年 前 お 姉さん は 一 年 前 に 亡くなり まし た もめん|き||||りょうしん||とし|ぜん||ねえさん||ひと|とし|ぜん||なくなり||

ユウキ ユウキ

泣か ない で アスナ なか|||

ユウキ

ユウキ そこ に いる の

うん レンズ 越し だ けど 見え てる よ アスナ |れんず|こし|||みえ|||

すごい 向こう側 と 本当 に そっくり な ん だ ね |むこうがわ||ほんとう||||||

ありがとう 来 て くれ て |らい|||

ユウキ わたし わたし

先生 アスナ に 隣 の 部屋 を 使わ せ て あげて ください せんせい|||となり||へや||つかわ||||

いい でしょ う あちら に 私 が いつも 面談 に 使って いる アミュ スフィア が あり ます |||||わたくし|||めんだん||つかって||||||

はい

アプリ 起動 ランチャー に ALO が 入って る から |きどう|||alo||はいって||

ログイン し たら ボク たち が 初めて 会った 場所 に 来 て |||ぼく|||はじめて|あった|ばしょ||らい|

もう 一 度 もう 一 度 だけ あなた に 会い たい |ひと|たび||ひと|たび||||あい|

あなた と 会って ||あって

今度 こそ 本当 の 話 を し たい こんど||ほんとう||はなし|||

ユウキ

ユウキ

ユウキ

なんで かな

アスナ が 現実 世界 の ボク を 見つけ て くれる よう な 予感 が し た ん だ よ ||げんじつ|せかい||ぼく||みつけ|||||よかん||||||

何にも 教え て なかった ん だ から そんな わけない のに ね なんにも|おしえ|||||||||

でも アスナ は 来 て くれ た |||らい|||

ボク 予感 が 当たる の は けっこう 珍し ん だ ぼく|よかん||あたる||||めずらし||

嬉しかった よ すごく うれしかった||

姉ちゃん に 抱っこ し て もらった とき と 同じ 匂い が する ねえちゃん||だっこ||||||おなじ|におい||

お 日 様 の 匂い |ひ|さま||におい

藍子 さん ？ お 姉さん も バーチャル MMO を あいこ|||ねえさん||ばーちゃる|mmo|

うん 姉ちゃん は スリーピング ・ ナイツ の 初代 リーダー だった ん だ よ |ねえちゃん|||||しょだい|りーだー||||

ボク なんか より ずっと ずっと 強かった ん だ ぼく|||||つよかった||

シウネー たち と は セリーン ガーデン って いう バーチャル ホスピス で 知り合った ん だ ||||||||ばーちゃる|||しりあった||

最初 は 9 人 いたん だ よ さいしょ||じん|||

でも 姉ちゃん と クロービス と メリダ もう 3 人 も い なく なっちゃ っ た |ねえちゃん||||||じん||||||

だから ね みんな で 話し合って 決め た ん だ ||||はなしあって|きめ|||

次 の 一 人 の 時 に は ギルド を 解散 しよ う って つぎ||ひと|じん||じ|||ぎるど||かいさん|||

アスナ ごめん ね 本当の こと 言え なく て |||ほんとうの||いえ||

春 に スリーピング ・ ナイツ が 解散 する 理由 は はる|||||かいさん||りゆう|

忙しく なって ゲーム を 引退 する から じゃ ない ん だ いそがしく||げーむ||いんたい||||||

長く て も あと 3 か月 って 告知 さ れ てる メンバー が 2 人 いる から なん だ よ ながく||||かげつ||こくち||||めんばー||じん|||||

だから ボク たち は どうして も この 素敵 な 世界 で 最後 の 思い出 を 作り たかった |ぼく||||||すてき||せかい||さいご||おもいで||つくり|

あの 大きな モニュメント に ボク たち が ここ に い た よって いう 証 を 残し たかった |おおきな|||ぼく|||||||||あかし||のこし|

姉ちゃん たち に 胸 を 張って お土産 に できる よう な すごい 冒険 を し たかった ねえちゃん|||むね||はって|おみやげ||||||ぼうけん|||

でも なかなか うまく いか なく て

一 人 だけ 手伝って くれる 人 を 探 そ う って 相談 し た ん だ ひと|じん||てつだって||じん||さが||||そうだん||||

でも 迷惑 かけ ちゃ った し 嫌 な 思い を さ せ ちゃ った よ ね |めいわく|||||いや||おもい|||||||

ごめん ね ごめん ね アスナ

今 から でも ボク たち の こと は 忘れ て いま|||ぼく|||||わすれ|

でき ない よ

わたし ユウキ たち と 出会え て ||||であえ|

ユウキ たち の 手伝い が でき て 凄く 嬉しい よ |||てつだい||||すごく|うれしい|

いま でも まだ スリーピング ・ ナイツ に 入れ て ほしい って そう 思って る ||||||いれ|||||おもって|

ボク この 世界 に 来 られ て アスナ と 出会え て ぼく||せかい||らい|||||であえ|

本当 に 嬉しい ほんとう||うれしい

今 の 言葉 だけ で 十 分 十 分 だ よ いま||ことば|||じゅう|ぶん|じゅう|ぶん||

これ でも う なにもかも 満足 だ よ ||||まんぞく||

まだ まだ し て ない こと は いっぱい ある でしょ う

アルヴヘイム に だって 行って ない 場所 は 山ほど ある だ ろ う し |||おこなって||ばしょ||やまほど|||||

ほか の バーチャル ワールド も 含め たら この 世界 は 無限 に 広がって る ||ばーちゃる|わーるど||ふくめ|||せかい||むげん||ひろがって|

だから 満足 なんて 言わ ない で よ |まんぞく||いわ|||

この 3 年間 で ボク たち いろんな 世界 で いろんな 冒険 を し た よ |ねんかん||ぼく|||せかい|||ぼうけん||||

その 最後 の 1 ページ は アスナ と 一緒 に 作った 思い出 に し たい ん だ |さいご||ぺーじ||||いっしょ||つくった|おもいで|||||

でも ある でしょ う まだ し たい こと 行き たい 場所 ||||||||いき||ばしょ

そう だ ね ボク ね 学校 に 行って み たい な |||ぼく||がっこう||おこなって|||

が 学校 ？ |がっこう

ああ ごめん ね 無理 言って |||むり|いって

アスナ の 気持ち は す っ ごく 嬉しい ||きもち|||||うれしい

でも ね 本当 に 満足 な ん だ よ ボク ||ほんとう||まんぞく|||||ぼく

行ける か も いける||

行ける かも しれ ない よ 学校 いける|||||がっこう

次回 夢 の 始まり じかい|ゆめ||はじまり