Tokyo Ghoul :re Episode 3
( カナエ ) 習 ( しゅう ) 様
これ を
何 か 感じ られ ます か ? 習 様
( 習 の 嗅ぐ 音 )
( 習 ) 分から ない … N ( カナエ ) あ …
( 習 ) けれど …
何だか 懐かしい 感じ が する よ
それ に …
とても いい デザイン だ
( 物音 ) ( カナエ ) ハッ !
ん っ …
( カナエ ) 習 様 …
お いたわしい …
♪~
~♪
( 瓜 江 ( うり え ) ) 今 の ところ 変化 は 感じ ない
だが …
フレーム レベル の 引き上げ を お 願い いたし ます
( 吉 時 ( よし とき ) ) なぜ そこ まで する ?
瓜 江 特等 の 敵 を 討つ ため か ?
( 瓜 江 ) 詮索 は いい から とっとと ハンコ を 押せ
( ノック ) ( 瓜 江 ) あっ
( 足音 )
( 足音 )
( 瓜 江 ) 有馬 貴 将 ( あり まき しょ う ) …
( 吉 時 ) 貴 将
瓜 江 君 が フレーム を 開放 し たい そう な ん だ が ―
どう 思う ?
( 瓜 江 ) なぜ 有馬 特等 に 聞く ?
( 有馬 ) 瓜 江
施術 の リスク に は 合意 し て いる の か ?
( 瓜 江 ) はい
メンター の 承諾 は ?
( 瓜 江 ) はい
( 有馬 ) ん …
で あれ ば 問題 ない の で は ?
彼 なら 力 を 使い こ な せる でしょ う
( 瓜 江 ) あの 有馬 貴 将 が 俺 を 認め た
俺 の ほう が うまく やれ る
俺 は 佐々木 ( さ さき ) の よう に 暴走 し たり し ない
( 瓜 江 ) フン !
( 足音 )
( ドア が 開く 音 ) ( 不 知 ( しら ず ) ) お っ ウリ 公 退院 し た の か
( 瓜 江 ) まだ 本 調子 で は ない から しばらく 任務 に は 参加 でき ない が …
( 不 知 ) そう か そう か
なあ に 俺 たち に 任せ て しばらく 休 ん どけ って
いや あ よかった よかった
( 瓜 江 ) なぜ 触れる ?
いや あ よかった よかった
ハハハハハ …
なぜ 笑う ?
ハハハハハ …
ハハハハハ …
( 六 月 ( むつき ) ) あっ ん ?
( 才 子 ( さ い こ ) ) あっ !
( 走る 足音 )
( 六 月 ) 不 知 君 …
ああ … N でも どう すりゃ い い ん だ ?
どうか し た の か ?
鈴 屋 ( すず や ) 班 が ナッツ クラッカー の 居場所 を 突き止め た ん だ が ―
ちょっと やっかい な こと に なり そう で な
あした から 鈴 屋 班 と の 合同 捜査 に なる から ―
このまま 才 子 ちゃん を ―
引きこもら せ て おく わけ に も いか ない なって …
( 瓜 江 ) 鈴 屋 什 造 ( じゅう ぞう ) か
米 林 ( よ ね ば やし ) の 部屋 に 行 こ う
( 六 月 ) え ? あ … でも どう やって …
( ゲーム の 音 ) ( 才 子 ) に ょ ほ ~
ニュー 獅子 頭 ゲッツ !
チタン 製 ぞ ~ 激しく 舞え ~
ハッ !
近づ い て くる …
2 人 …
いや 3 人 !
( ドア を たたく 音 ) ( 不 知 ) 才 子 !
いる ん だ ろ ? 出 て こい !
( 才 子 ) 私 は 貝 … ムール 貝 …
( 才 子 ) 私 は 貝 … ムール 貝 …
( 不 知 ) 聞い て ん の か ?
( 才 子 ) 私 は 貝 … ムール 貝 …
( 六 月 ) ん … ダメ か
やむ を え ない
やる の か ?
( 瓜 江 ) ああ
え ?
( 才 子 ) ん ん ?
ふ お おお お っ ! 赫子 ( かぐ ね ) ?
お前 たち …
まさか クイン クス !
( 不 知 ) お前 も だ ろ !
ん っ N ( 才 子 ) ぎ ゃっ !
( 不 知 ) ん ん っ
何で 任務 に 参加 し ねえ ん だ ? て め え は
いや ~
だって 瓜 江 班長 が …
( 不 知 ) 班長 は 俺
えっ ! ? 瓜 江 班長 クビ ?
エロ い 何 か を しでかし た ?
( 瓜 江 ) 黙れ
俺 の こと は いい
とにかく 班長 命令 だ 働け
え ~ でも ~
今 の お 給料 で 十 分 “ ニー 活 ” できる し な ~
( 不 知 ) お前 ニート の 自覚 は あん の な
( 才 子 ) ここ は やはり ミノ る ! ( 不 知 ) おい こら !
出 て こい ミノムシ !
出 て こい ミノムシ !
( 才 子 ) う う ~ やめ れ ~ むく な ~
( 才 子 ) う う ~ やめ れ ~ むく な ~
( 才 子 ) う う ~ やめ れ ~ むく な ~
ん ん ~ っ ! ん ん ~ っ !
ん ん ~ っ ! ん ん ~ っ !
ん ん ~ っ ! ん ん ~ っ !
( 才 子 ) ミノムシ は 貴重 ぞ ~
( 才 子 ) ミノムシ は 貴重 ぞ ~
( 才 子 ) ミノムシ は 貴重 ぞ ~
( 瓜 江 ) 米 林
何なり ?
知って る か ?
局 で は お前 の リストラ 計画 が 進 ん で いる そう だ
( 才 子 ) ぐ お っ ! ( 不 知 ) マジ ?
( 瓜 江 ) ここ で の 悠々自適 の 生活 は ―
喰 種 ( グール ) 対策 局 の 資金 で 賄わ れ て いる
ムダ が あれ ば 切り捨て られる の が 社会 の 摂理
( 才 子 ) あ ああ ああ …
( 瓜 江 ) この 体 で 一般 社会 を 生きる の は つらい だ ろ う な
( 才 子 ) あ ああ ああ …
それ は … 困る よ な …
( 瓜 江 ) バカ が 同意 書 を よく 読め
クイン クス は 万一 の ため 退職 後 の 生活 も 保障 さ れ て いる
ど … どう すれ ば …
クビ が 確定 する 前 に 任務 に 従事 し て 結果 を 出す ん だ
それ しか ない
( 才 子 ) 任務 … 従事 … 結果 …
くっ こんな もの !
ログアウト いたし ます ( ゲーム の 電子 音 )
( 不 知 ) は あ …
不 知 班長 ! 米 林 才 子 働き ます !
お … おお … N そう か 普通 だ けど な
とりあえず あした は 7 時 半 に 出る から な
寝坊 する な よ ( 才 子 ) あい っす !
もう 寝 ます ! すぐ 寝 ます !
早急 かつ 迅速 に !
( ドア を 直す 音 )
( ドア が 閉まる 音 ) ( 不 知 ) 瓜 江
( 瓜 江 ) あ ?
サンキュー 説得 し て くれ て
や っぱ ムカ つく けど お前 すげ え よ
ムカ つく けど
俺 も ちょっと 感動 し た
つ う か その やる 気 班長 の とき に 出し て おけ よ !
さすが に 反省 し た ん だ よ
( 不 知 ) あ …
( 瓜 江 ) もっと うまい やり 方 が ある って な
( 半兵衛 ( はん べ え ) ) まだ 来 て い ない 方 も おり ます が ―
始め ま しょ う
( 瓜 江 ) 想定 どおり ―
米 林 才 子 の 時間 管理 能力 の 低 さ は 矯正 不可能
あいつ は かみ合わ ない 歯車 だ
( 什 造 ) と っ と っ と っ
( 瓜 江 ) あいつ を まとも に 動 かそ う と すれ ば ―
“ 不 知 班 ” は 内部 から 狂って いく
そう なれ ば 班長 の 座 は …
( 什 造 ) 遅れ まし た ~
( 班 員 たち ) おはよう ございます ! 鈴 屋 准 特等 !
あ … や やっ !
( 琲 世 ( は い せ ) ) 什 造 君
( 什 造 ) 琲 世 !
フフ フッ
は ~ おお っ !
さすが 琲 世 です ( 半兵衛 ) うん うん
さすが 琲 世 です ( 半兵衛 ) うん うん
( 琲 世 ) フッ
( 琲 世 ) フッ
( 琲 世 ) フッ
( ドア が 開く 音 ) ( 不 知 ) す ん ませ ん 遅れ まし た !
( ドア が 開く 音 ) ( 不 知 ) す ん ませ ん 遅れ まし た !
( ドア が 開く 音 ) ( 不 知 ) す ん ませ ん 遅れ まし た !
( 什 造 ) ん ? ( 琲 世 ) あっ
( 不 知 の 荒い 息 )
( 琲 世 ) 不 知 君 ! … と 才 子 ちゃん
( 不 知 ) サッサン 悪い ! 全然 間に合わ なかった !
( 琲 世 ) ああ … いや それ より ―
才 子 ちゃん を 連れ て き て くれ て ありがとう
チッ !
( 半兵衛 ) お 手元 の 資料 を
これ は ナッツ クラッカー の 家 から 発見 し た ―
食 材 の 注文 リスト です
“ 食 材 ” か …
( 半兵衛 ) ナッツ クラッカー は 人 を さらい ―
オークション の 品 を 集め て いる もの と 思わ れ ます
“ オークション ” です か …
さらって き た 人間 を 競り に かける ん だ
競り落とし て 食べる ん です よ ね ?
うん
( 什 造 の 鼻歌 )
( 什 造 の 鼻歌 )
( 琲 世 ) あと は 飼い ビト に し たり …
“ 飼い ビト ” …
( 什 造 ) フフッ
オークション は NSS レート 喰 種 ―
“ ビッグ マダム ” が 関与 し て いる と 思わ れ ます
( 才 子 の いびき )
( 才 子 の いびき )
( 半兵衛 ) Ⅱ ( に ) 課 と の 合同 作戦 に なる 可能 性 も 視野 に 入れ て ―
( 半兵衛 ) Ⅱ ( に ) 課 と の 合同 作戦 に なる 可能 性 も 視野 に 入れ て ―
捜査 し て ください
( 不 知 ) 何 か ―
思った より で かい 捜査 に なり そう だ な
対策 Ⅱ 課 と 合同 なんて なかなか ない から ね
( 才 子 の あくび )
対策 Ⅱ 課 と 合同 なんて なかなか ない から ね
対策 Ⅱ 課 と 合同 なんて なかなか ない から ね
( 瓜 江 ) 佐々木 一 等 ( 六 月 ) ん ?
( 琲 世 ) ああ 検査 だった ね お 大事 に
( 瓜 江 ) 失礼 し ます
あいつ 大丈夫 な ん すか ね ?
Rc 値 が 安定 し ない ん だ って
( 不 知 ) ふ ~ ん 意外 と 繊細 な の かも な
( ブザー )
( ドナート ) トルソー は 逃がし た か
せっかく ご 協力 いただ い た のに すみません
( ドナート ) いい
やつ が どう な ろ う と 私 に は 関係ない
ところで お 話 と いう の は ?
( ドナート ) 琲 世
お前 は 自身 の 記憶 に つい て どう 考え て いる ?
( 琲 世 ) あっ
( ドナート ) お前 は ―
“ 記憶 が 戻ら なく て も いい ” と いう 思い と ―
“ このまま で いい の だ ろ う か ? ” と いう 葛藤 に さいなま れ て いる
質問 を 変えよ う
もし 記憶 が 戻ったら ―
お前 は どう する つもり だ ?
( 琲 世 ) あ …
( オロチ ) お前 って やつ は …
どこ まで 行って も 救わ れ ねえ の な
なぜ 今 僕 の 記憶 の 話 を ?
ある 喰 種 に 個人 的 に 興味 が あって な
( 琲 世 ) “ ある 喰 種 ” です か ?
ああ
やつ は お前 の 記憶 の 扉 を 開く 鍵 の 1 つ に なり うる
やつ の 名 は …
( 足音 ) ( 六 月 ・ 才 子 ) ん ん …
( 不 知 ) ん …
( 琲 世 ) みんな …
僕ら は 女 に なる
( 不 知 ) ん ? ( 六 月 ・ 才 子 ) ん …
( カナエ ) 習 様 は “ 何も 感じ ない ” と
( ちえ ) 何 も ?
ああ だ から さっさと その 小 汚い ショーツ を しまえ
本当 に ?
( カナエ ) ハートネッキヒ ! バラ は うそ を つか ん !
に し て も それ は いったい 誰 の 所有 物 な の だ ?
( ちえ ) 喰 種 捜査 官 の だ よ
名前 は ?
( ちえ ) 佐々木 琲 世
( カナエ ) モルモット …
貴 様 が 習 様 の かつて の スクール メイツ で あ ろ う が ―
たかが 人間
いつ でも 殺せ る と いう こと を 忘れる な
( 足音 )
( シャッター 音 )
( ちえ ) 月山 ( つき やま ) 君 か 何だか おもしろ そう
( シャッター 音 )
( 習 ) 君 を あす の ディナー ショー に 招待 する よ
( シャッター 音 )
( 習 ) 答え たまえ ! 君 の 瞳 に は 何 が 映って いる ?
( シャッター 音 )
( 習 ) 堀 ( ほり ) 聞い て くれ
すごく 珍しい 食 材 を 見つけ た ん だ
そしゃく し た 暁 に は 一晩 かけ て 君 に 感想 を 語って あげよ う
( シャッター 音 )
( 習 ) 堀 … 教え て くれ まい か …
美食 と は … 何 か ね …
( ちえ ) まだまだ 楽しま せ て よ 月山 君
( ダンス 音楽 ) ( 客 たち の 盛り上がる 声 )
( 不 知 ) なあ 俺 たち …
いや …
俺 だけ 違和感 ねえ か ?
( 琲 世 ) こら シー ちゃん
ことば づ かい !
( 不 知 ) 何で サッサン は 様 に なって ん だ よ !
グダグダ 言わ ない の
( 不 知 ) 透 ( と おる ) も !
( 六 月 ) あ … いや あ …
( 不 知 ) 才 子 は … N ( 才 子 ) あ …
( 不 知 ) まあ いい や ( 才 子 ) ああ ん ! ?
( 琲 世 ) しょうがない でしょ
ナッツ クラッカー の 食 材 リスト に 載って い た の は 若い 女性 な ん だ から
これ は おとり 捜査 な の よ
( 不 知 ) だ から って よ お …
ほら い た わ よ
分かった わ よ
( 才 子 ) フワ ! フワ ! フワ ! フワ !
( 不 知 ) お 兄さん ちょっと いい ? ( 男性 ) げ っ …
( 不 知 ) ねえ ~ N ( 男性 ) う う っ …
う わ あ ~ っ ! ( 不 知 ) ダメ か
フフッ …
“ ナッツ の 目 に 留まる よう に ” って どう すれ ば …
あっ
( 六 月 ) 見る な
見る な 見る な 見る な 見る な 見る な …
見る な 見る な 見る な …
( 六 月 ) 先生
大丈夫 かわいい よ
( 六 月 ) ど … どうも
( 六 月 ) そういう 心配 じゃ ない ん だ けど …
何 か くすぐったい
( 飲む 音 )
( 才 子 ) えっ さ ほ い さ えっ さ ほ い さ
アハハ …
( ニコ ) あら 見 た 顔 ね ロマ
( ロマ ) ニコ 姐 ( ねえ ) さん あれ が うわさ の 琲 世 君 ?
雰囲気 変わって る うえ に 女装 っす けど ―
見た目 “ 金木 ( かね き ) ” 様 っす よ ね ?
( ニコ ) そう ねえ
( 才 子 ) ハイ ハイ ハイ …
( ロマ ) でも ―
( 才 子 ) ハイ ハイ ハイ …
( 才 子 ) ハイ ハイ ハイ …
ど っか 幸せ そう な 面 で ムカ つき ませ ん ?
( 才 子 ) ハイ ハイ ハイ …
ど っか 幸せ そう な 面 で ムカ つき ませ ん ?
ハイ ハイ …
ど っか 幸せ そう な 面 で ムカ つき ませ ん ?
( ニコ ) そう ?
( ロマ ) 金木 様 は 悲劇 の 沼 に どっぷり つかった うえ で ―
もがき 苦しむ 姿 が 美しい のに …
もう ! あんた ほんと に 勝手 よ ね
どう し たら 元 の 白く て きれい な 金木 様 に ?
あ … 琲 世 が 死ね ば いい ん です か ね ?
確かに ワイン の こぼれる 姿 も ―
美しい の よ ねえ
( ドナート ) もし 記憶 が 戻ったら ―
お前 は どう する つもり だ ?
( 琲 世 ) 記憶 が 戻ったら …
僕 は …
( 不 知 ) サッサン ! ( 琲 世 ) あっ
あれ ( 琲 世 ) あ …
( ギャル ) え ~ それ って ヤバ い やつ な ん じゃ ない の ?
( ナッツ クラッカー ) VIP が 集まる パーティー だ から ―
結構 稼げ る です よ
( ギャル ) え ~
( 六 月 ) アハハ ハハ ! ( ナッツ クラッカー ・ ギャル ) あっ
( 不 知 ) いっ … N ( 六 月 ) いや ~ いい です ね !
その 髪形 ほん と ステキ !
その 髪形 ほん と ステキ !
( 不 知 ) 透 ! あいつ 何 やって …
( 不 知 ) 透 ! あいつ 何 やって …
( 不 知 ) 透 ! あいつ 何 やって …
何で すか ? バイト です か ?
何で すか ? バイト です か ?
何で すか ? バイト です か ?
( 才 子 ) ママン !
( 六 月 ) 私 も 働き たい !
( 六 月 ) 私 も 働き たい !
むっ ちゃん こ 何 か 飲 ん じゃ った みたい っす
むっ ちゃん こ 何 か 飲 ん じゃ った みたい っす
えっ !
( 六 月 ) 先生 !
今 彼女 に バイト に 誘わ れ まし て ―
今 彼女 に バイト に 誘わ れ まし て ―
( 琲 世 ) あっ あ …
( 琲 世 ) あっ あ …
これ で さらなる 潜入 任務 が でき ます
( 琲 世 ) あっ あ …
これ で さらなる 潜入 任務 が でき ます
でか した 透 !
( 六 月 ) で は 踊って き ます ! 勝利 の 舞 を !
( 才 子 ) お供 し ます ぞ !
( 不 知 ) あっ こら 才 子 !
( 琲 世 ) あっ
( 不 知 ) あっ こら 才 子 !
( 才 子 ) や ん や や ん や …
( 才 子 ) や ん や や ん や …
( 琲 世 ) まったく …
( 六 月 たち の はしゃぎ 声 )
( 琲 世 ) もし 記憶 が 戻って ―
僕 が 佐々木 琲 世 で なく なって しまった と して も …
覚え て い たい な 君 たち の こと
( 琲 世 ) 和 修 ( わ しゅう ) 政 ( まつり ) 准 特等 ―
S 2 の ブレイン
犠牲 を い とわ ない 徹底 し た 合理 主義 者 で ―
クイン クス 計画 に も 否定 的 立場 だって 話 だ けど …
( 政 ) オークション の 開催 日 は ?
あっ
11 月 11 日 です
( 政 ) 六 月 三 等 を 潜入 さ せろ
単独 で だ
( 什 造 ) あっ ( 琲 世 ) た … 単独 で です か ?
( 政 ) 当然 だ ろ う が
身体 検査 など あれ ば クインケ は 持ち込め ない
何 の ため の クイン クス だ
ですが 六 月 三 等 に は ―
まだ そこ … う っ ( 政 ) “ ですが ” ?
( 什 造 ) 和 修 准 特等 !
あっ
僕 も オークション に 出品 さ れ て も いい です ?
( 琲 世 ) 鈴 屋 准 特等 ?
( 什 造 ) 内部 から むちゃくちゃ に する なら ―
もう 1 人 くらい い た ほう が いい です よ
フフッ
( 政 ) フン
いい だ ろ う
ありがとう ござい ます
ヘヘッ
( ノック )
( 政 ) 入れ
( ドア の 開閉 音 ) ( 琲 世 ・ 什 造 ) ん ?
( 政 ) 今回 は われわれ S 2 と 鈴 屋 班 ―
平子 ( ひら こ ) 真 戸 ( ま ど ) 下 口 ( し も ぐち ) の 上等 3 名 が ―
各 部隊 の 指揮 を 執る
オークション 掃討 作戦 の 概要 を 説明 する
( 琲 世 ) 下 口 上等
お 体 の 調子 は いかが です か ?
( 下 口 ) 嫌 み か ?
( 暁 ( あき ら ) ) 放って おけ それ が 何より の 心配り だ
この 職務 で 上司 や 部下 を 失わ ない 者 な ど い ない
CCG は 喪失 者 の 集まり だ
強く なれ 琲 世
強く なって 喰 種 を 殺せ
最も 失わ ない 者 は 最も 力 を 持つ 者 だ
( 琲 世 ) 奪わ れ たく なけ れ ば 奪う しか ない
この 世界 は そういう ふう に でき てる ん だ
( エト ) 高い とこ 好き だ ねえ ( 絢 都 ( あや と ) ) あっ
エト
( エト ) 絢 都 君 タタラ さん から 伝言
“ 今度 の オークション で ― ”
“ ビッグ マダム の ボディー ガード やって ほしい ” って
( 絢 都 ) 編成 は ?
絢 都 君 の チーム と ナキ さん ―
あと は ミザ さん … かな
( 絢 都 ) 分かった
( エト ) ありがとう
( 絢 都 ) 冴木 ( さえ き ) お前 も 参加 だ
( トルソー ) えっ
少し でも 場慣れ し て おい た ほう が いい
こっか ら 先 は むちゃ な 仕事 しか ない ぞ
( トルソー ) わ … 分かった 絢 都 君
透 …
透 … 冷たい 体温 が 恋しい …
透 …
( 六 月 ) う っ ! あっ !
ボサッ と し ない ! カバー !
くそ っ !
ぐ っ !
( 琲 世 ) 武器 を 離す な !
( 不 知 ) う ぐ っ !
全然 ダメ !
( 才 子 ) ああ …
( 才 子 ) ああ …
( 琲 世 ) 喰 種 は 手加減 なんて し て くれ ない よ !
( 琲 世 ) 喰 種 は 手加減 なんて し て くれ ない よ !
もう 一 回 !
( 才 子 ) う う …
もう 一 回 !
( あくび )
( 琲 世 ) 六 月 君 什 造 君 無事 で い て くれ
( 政 ) 作戦 を 開始 する
♪~
~♪
( ウタ ) われわれ ピエロ が 務め させ て いただき ます
( ウタ ) われわれ ピエロ が 務め させ て いただき ます
( ロマ ) エヘヘヘッ ハ ~ イ
( 客 たち ) おお …
( ウタ ) 皆様 心ゆくまで お 楽しみ ください
( ウタ ) 皆様 心ゆくまで お 楽しみ ください
( ビッグ マダム ) フハッ ! フハハッ !
( ロマ ) ヤビ い !
( 什 造 ) くっ
( ナキ ) 敵 か ?
あれ 敵 かな ? ガギ グゲ
( 暁 ) 私 が やろ う