これ が 最後 の 会話 に なる かも しれ ない のだ ぞ
この 期 に 及んで まだ そんな こと を
それとも 時間 を 稼いで いる のです か
あなた の 奇 策 に は 時間 が かかる と か
分かった 分かった
好きな だけ 殺し 合え この 刀 兄弟 が
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もう 止め ん よ 好きに しろ
9 8 いざ 尋常に 3 2 1 始め 0 そういう こと か 何 が 「 いざ 尋常に 」 だ 本当に ほれぼれ する 手際
300 本 の ろうそく が まったく 同 時刻 に 同時に 燃え尽き
同時に 消える
気 の 遠く なる ような 計算 と 仕込み だった
どう だ 見 稽古 敗れたり だ
いく ぜ 姉ちゃん
虚 刀 流 最終 奥義
すき が 多い 柳 緑 花 紅
ならば それ を 1 撃 目 に すれば いい
それ さえ 決まれば 七 花 の 混成
いや 強制 接続 技 が 完成 する
七 花 八 裂 · 改
やった か
七 花
とがめ これ
七 実は どう なった
死んだ の か
いや あんまり 勝った って 感じ じゃ ない な
半分 以上 とがめ の 奇 策 の おかげ みたいな もん だ
医者 を 呼んで くれる か
ああ 分かった
悪 刀 なし で は
七 実の 命 は 危ない のであった な
目 を そらす な
まさか と は 思う が
どうやら わたし の 考え が 甘かった よう ね
姉ちゃん 動いちゃ 駄目だ
「 悪 刀 · 鐚 」 なんて
そんな いん ちき な 刀 で 己 の 強 さ を 調整 して
生命 力 を 活性 化 する こと で 沈静 化 さ せ
見 稽古 なんて 言って 他人 の 強 さ を まとう こと で
少し でも 弱く なろう と する なんて
強 さ を 沈静 だ と
姉ちゃん
より 弱く ある ため に
他人 の 技 を 見取って きた だ と
わたし が わたし が 甘かった わ
少し でも 長生き し ようだ なんて
そんな ありさま で 真剣 勝負 だ なんて
ぬるかった の は わたし の 方 ね
わたし は まだ 生きて いる わ
早く 殺して ちょうだい
姉ちゃん
さあ
やめろ
こんな こと に 何の 意味 が ある
すでに 「 悪 刀 · 鐚 」 は 収集 した
もう 終わった のだ
そ なた たち が これ 以上 戦う 理由 は ない
うるさい
何 を
次 は もちろん
首 を 落とす わ
とがめ の 髪 を
よかった わ ね
戦う 理由 が できた じゃ ない
許さ ない ぞ たとえ 姉ちゃん でも
髪 の 長い 女 が 好み だった の
そういう ところ も 父さん に よく 似て る わ ね
はっきり 言って 不愉快だ わ
だから 草 の ように むしる ので は なく
花 の ように 散らして あげる
やって みろ
ただし そのころ に は
姉ちゃん は 八 つ 裂き に なって いる だろう けど な
やっと 全力 で 戦って くれる の ね
虚 刀 流 七 代 目 当主
鑢 七 花 参る
流派 なし 無 所属
鑢 七 実 来 ませ い
刀 姉ちゃん 七 花 わたし の 弟
やっと わたし を 殺して くれる
姉ちゃん
虚 刀 流 最終 奥義
七 花 八 裂 改
わたし の 体 が わたし の 全力 に 耐え られる はず が ない のだ
分かりきって いた こと だ
だから これ まで 他人 の 技 を 見取って きた のに
か弱く ある ため に
少し でも 長生き する ため に
姉ちゃん
ああ そういう こと
姉ちゃん
刀 が 刀 を 使おう と する と こう なって しまう の か
虚 刀 流 蒲 公英
何 だ 父さん
わたし も やっぱり 虚 刀 流 な んじゃ ない
ほめて あげる 七 花
よくぞ よくぞ
よくも わたし を 殺した わ ね
あれ かんじゃ った かな
虚 刀 流 は 刀 を 使わ ない 流派 で は ない
決して 刀 を 使え ない 流派 な のだ
七 実は 殺さ れ たかった のだ な
どうして こんな 意味 の ない 戦い に 身 を 投じ
七 花 を も 巻き込もう と する の か と 思って おった が
何の こと は ない
それ だけ だった のだ
殺さ れ たい と 願った のだ
姉ちゃん は 最強だ けど
最強 過ぎて
やっぱり 戦える 体 じゃ ない んだ よ
その 弱い 体 は
天才 過ぎる せい な んだ
俺 は そう 思う
七 花 八 裂 の 弱点 うんぬん など 口実 に すぎ ん
ただ 七 実は そ なた に 殺して ほしかった のだ
人 と して
当たり前に 死に たかった のだ
それ でも
俺 は 姉ちゃん を 殺し たく は なかった よ
親父 に も
姉ちゃん は 親父 に も 殺して ほしい と 思って た の か な
本人 が 言って いた とおり だ
「 殺さ れて も いい 」 だ よ
許容 と 希望 は 違う もの だ
しかし
そな たが 父 を 愛して いた ように
七 実 も 父 を 愛して いた のだろう
それ でも 俺 は
触って いい か
好きに する が よい この 髪 好き の 変態 め
くすぐったい
姉ちゃん は 髪 切る の うまい んだ よ な
確かに
しかし これ で 俺 も とがめ と 同じ
天 涯孤 独 の 身 の 上って わけだ な
天 涯孤 独
バカな こと を 言う で ない
そ なた いったい いつ の 話 を して おる のだ
わたし に は そな た が おる し
そな たに は わたし が いる であろう
あっ 今 笑い おった な
笑った であろう
いや 笑った わけじゃ ねえ けど
恥ずかしく ねえ か そんな せりふ
黙れ ち ぇり お ー
おっと ほら こっち ー
こうして
2 人 は いよいよ 家 鳴 将軍家 の お膝元 尾張 へ と 出発 し ました
残る 刀 は あと 5 本
2 人 の 旅 の 終わり が 少しずつ 近づいて おり ました
『 刀 語 』 今月 こ よい の お楽しみ は これ まで に ございます
おいしい ね
姉ちゃん
人 と して 当たり前 死んで いく
それ だけ の こと は これほど 難し と 思う
なんとか 残酷 の こと だ
私 と 七 花 当たり前 死んで 行ける だろう か
さて
次の 目的 地 は
一 級 災害 指定 地 江戸 の 不要 湖
カラクリ 人形 相手 に どう な 戦う
こいつ 自身 が 刀
四季 崎 の 変 体 刀 どっち いう すぎ だ
次回 刀 語 微 刀 · 釵
チェスト いや ち ぇり お ー
おいで ダンダンダン
答え を すぐに 教えて あげる
ここ へ ダンダンダン
激しく すべて を 返す
やがて トントントン
開いた 悲劇 迎える でしょう
やっと 静かに やっと 彼岸 へ と
静かに
闇 解けて 歌 流れて
迷子 の 体 見 ないで ね
闇 連れ 連れ
歌 惚れ惚れ と
最後に 誰 か を みて いた