episode 16「 謎 の 三人 暮らし 、 はじめます !?」
( 菜緒 ( なお )) あっ すいません
あの 私 コーヒー 飲もう と 思う んです けど
飲む 人 ?
あ … 了解 了解
( 一星 ( いっせい )) あっ そうだ
チャーシュー 塊 ごと 持ってきた
( 菜緒 ) おお !
( 一星 ) 冷蔵 庫 借りる ぞ
( 一星 ) 片付いて んな
( 上原 ( うえ はら )) 着替え と か は ここ 使って 寝る の は ソファ
( 一星 ) どこ でも い いよ
( 上原 ) あと 詳しい こと は さっき の
( 一星 ) ああ あの 同居 の ルール って やつ ?
( 上原 ) うん
じゃあ 俺 バイト 行く けど
変な 気 起こす な よ
お ー 彼 氏 っぽい ( 上原 ) あの な …
お 世話に なり ます
何 だ よ あいつ
( 一星 ) お ー お 疲れ
吉川 ( よし かわ ) まだ 寝て る けど
( 上原 ) あ ?
んな 急いで 帰って こ なく たって 何も し ねえ って
別に
( 一星 ) 一番星 特製 焼き 豚 チャーハン
ワンタンスープ 付き
( 菜緒 ・ 上原 ) お ー
( 上原 ) いただき ます
( 菜緒 ) いただき ます ( 一星 ) おう
( 菜緒 ) 負けた
世話に なる 間 飯 は 俺 が 作る よ
マジ ? ( 菜緒 ) え ?
吉川 お前 親父 に 俺 の 居場所 バラ すな よ
は ー い
いっちゃ ん おいしい
( 上原 ) おかわり あん の ? ( 一星 ) ある
( 菜緒 ) うん ありがとう
いっちゃ ん 慣れて る んだ ね
( 一星 ) 当たり前だ ろ
( 一星 ) 貸して ( 菜緒 ) はい
( 菜緒 ) はい ( 一星 ) は えー よ
( 菜緒 ) うん
( 一星 ) 流せば … ( 菜緒 ) ほら
( 菜緒 ) ネギ ついちゃ った じゃ ん
( ドア を 強く 閉める 音 )
( ゲーム の 音声 )
お 風呂 入って い いよ
( 上原 ) お前 もう 寝ろ よ ( 菜緒 ) え ?
( 上原 ) もう 遅い し
いや まだ 遅く ない よ
( 上原 ) ほら ( 菜緒 ) 眠く ない し
寝ろ って
( 菜緒 ) えっ だ から 遅く ない から ( 上原 ) いい から 寝ろ 寝ろ
( 菜緒 ) 眠く ない し 何で よ
( 上原 ) いい から 寝ろ って お前 ( 菜緒 ) だ から 寝 ない よ
( 菜緒 ) ちょ っ … ちょっと
風呂 お 先 に
あっ おお サンキュー
( フライパン を たたく 音 )
( 一星 ) 起きろ !
( 菜緒 ) あー 負けた
( 上原 ) いただき ます
( 一星 ) いただき ます ( 菜緒 ) いただき ます
( 菜緒 ) ん ~
( 一星 ) あっ ち ぃ
( 菜緒 ) ん ~ おいしい いっちゃ ん
( 菜緒 ) いっちゃ ん ( 一星 ) ん ?
( 菜緒 ) 寝癖 すごい よ ( 一星 ) え ?
( 菜緒 ) フフフ
( 一星 ) どこ ? ( 菜緒 ) ここ
あっ ち 向いて ( 一星 ) どこ だ よ
あっ ち 向いて って ば ( 一星 ) イッテ お前
( 菜緒 ) 何も して ない じゃ ん ( 上原 ) ごちそうさま
ん ? もう 食べ ない の ? いつも 3 杯 食べ ん のに
( 上原 ) 時間 だ ぞ
( 上原 ) 悪い な ( 一星 ) うん
ハッ ヤバ … ヤバ い ヤバ い ヤバ い …
もう いい から 早く 行けよ お前
早く 遅刻 だ ぞ
残し といて ね ( 一星 ) ああ
( 菜緒 ) ごめん ね いっちゃ ん
( 一星 ) ああ ( 菜緒 ) いって き ます
( 一星 ) 吉川 家 の 鍵 貸して くん ねえ か ?
( 菜緒 ) 鍵 ? ( 一星 ) ああ
あの 外 出る 時 鍵 開いて たら 物騒だ ろ
( 菜緒 ) あっ そ っか
( 一星 ) え …
ああ
サンキュー
ちょ っ … ちょっと 待って
じゃあ いって き ます ( 一星 ) おう
上原 君 待って って ば
上原 君 !
ちょっと 待って よ
( まみ ) 優 ( ゆう ) 君
( 千 崎 ) いい の か ? 会わ なくて
会い に 来た んじゃ ない の ?
いい んだ また に する
( まり な ) えっ いっちゃ ん が ?
そう お やっ さん と ケンカ した らしくて
その ケンカ の 原因 半分 は 私 の せい な んだ けど
イケメン 2 人 同じ 屋根 の 下 あ …
( 光 石 ) まり な まり な !
( チャイム )
あっ ヤバ い 行か なきゃ ( 菜緒 ) え ? まだ 予鈴 だ よ
何 言って ん の 今日 から でしょ 大学生
( 菜緒 ) へ ? ( まり な ) 教育 実習 生 !
早 めに チェック し ない と
( 光 石 ) あいつ 俺 が 彼 氏 って こと 忘れて ない か ?
ドンマイ
城 早 ( じょうそう ) 大学 4 年 の 千 崎優 です
今日 から 2 週間 よろしく お 願い し ます
( 女子 生徒 たち の 騒ぎ 声 )
し ゃあ イケメン !
あの !
菜緒 ちゃん
ちゃん 付け は マズ いんじゃ ないで す か ?
一応 先生 だ し
また 会えて うれしい に ゃん
だから そういう の やめた ほう が いい んです よ
ぶっちゃ け 菜緒 ちゃん に 会い に きた ような もん だ から
( 菜緒 ) は ?
そんな 怖い 顔 し ないで 仲良く しよう よ
( 上原 ) 吉川 ! ( 菜緒 ) やめて …
( 菜緒 ) 上原 君
( 上原 ) 誰 ?
( 菜緒 ) 教育 実習 の …
俺 は 君 の こと よ ー く 知って る よ
毎年 御 三 家 に 選ば れる イケメン で あり ながら
成績 優秀 スポーツ 万能 の 超 ハイスペック 男子
( 千 崎 ) キラキラ ( 菜緒 ) へ へ へ
それほど でも ねえ ( 上原 ) 何で お前 が 照れて んだ よ
( 菜緒 ) はい
本当な んだ 2 人 が 付き合って る って
残念だ な せっかく 菜緒 ちゃん と 再会 できた のに
俺 千 崎優 2 週間 よろしく ね
ね ?
何 な んだ よ あいつ は
入院 して る 時 同じ 病院 に いた 人
それ で 再会 って 偶然 も いい とこ だ な
私 だって びっくり した
お前 が ヘラヘラ しゃべった んじゃ ない の ?
え ? しゃべって ない よ
って いう か 最近 上原 君 何 か 変
怒って ばっかり だし
あの な お前 は いろいろ と 隙 が 多い んだ よ !
今朝 だって …
今朝 ?
もう いい
( 徹 平 ) はい みそ 上がり ! ( 菜緒 ) あっ は ー い !
( 菜緒 ) みそ ラーメン お 待た せ し ました どうぞ
( 客 ) すいません ( 菜緒 ) はい 少々 お 待ち ください
( 徹 平 ) まったく この クソ 忙しい 時 に
( 徹 平 ) 悪い ね うち の バカ 息子 の せい で
菜緒 ちゃん に しわ寄せ が いって
あの お やっ さん 丼 の こと な んです けど
あれ 割った の 私 な んです
配達 中 の いっちゃ ん と ぶつかっちゃ って
本当に すいません でした
いい んだ よ 菜緒 ちゃん
丼 の こと は 先方 に 謝って 解決 した んだ
いや でも ケンカ って …
あいつ よそ で 修業 し たい と か 言いだして
え ?
井 の 中 の 蛙 ( かわず ) で 終わり たく ねえ と か 生意気 言 いやがって
うち の 仕事 も ろくに でき ねえ 奴 を
よそ 様 に 預け られる かって 話 だ
突然 んな こ と 言わ れて 俺 も カーッ と なって 思わず …
( 菜緒 ) お 疲れ さ まで した
いっちゃ ん !?
おう 偶然だ な
うん
( 一星 ) 忙しかった ?
( 菜緒 ) 気 に なる の ? ( 一星 ) 別に
あっ そ じゃ 教え な ー い
お前 そういう とこ 上原 に 似て きた よ な
えっ ウソ
言った ろ 一緒に いる と 似て くるって
夫婦 しかり
( 菜緒 ) どう しよう 私 そんな 意地悪 かな ?
あっ じゃあ や っぱ
いっちゃ ん の お 母さん も 似て た の ? お やっ さん と
全然
毎日 店 いる のに
全然 ラーメン 臭く なくて よ おふくろ
いい 匂い が して さ
お 母さん も 一緒に お 店 やって た んだ
ああ …
いつも 3 人 で いた から
俺 も 物心 つく 頃 に は 店 継ぐ もん だ と 思って て さ
俺 一人前 に なり たい んだ
親父 が いろんな 店 で 修業 して きた みたいに
俺 も 1 人 に なって 修業 積んで
一番星 の 看板 守れる ように なり たい んだ
いっちゃ ん なら できる よ
私 応援 する
ちゃんと 話せば お やっ さん も 分かって くれる よ
聞く 耳 持た ねえ から なあ あの 頑固 親父
大丈夫
あっ いや
吉川 に 大丈夫 って 言わ れる と 不安
( 菜緒 ) え ?
( ドア が 開く 音 )
( 菜緒 ) ただいま
( 菜緒 ) よい しょ ( 上原 ) お かえり
( 菜緒 ) よい しょ
たまたま 一緒に なった だけ だ よ
聞いて ねえ し
( 一星 ) チッ
おい 勝負 しよう ぜ
( 上原 ) あ ? ( 菜緒 ) え ?
( 菜緒 ) フフッ 上がり ~! イェーイ !
2 人 と も 弱い ね
ああ …
まだ 終わ ん ない の ?
( 上原 ・ 一星 ) うるさい
ちょっと タイム トイレ ( 一星 ) おう
( ドア の 開閉 音 )
( 一星 ) あ …
( 一星 ) いい 奴 だ よ な
泣か せ ん な よ
ウノ ! ( 一星 ) は ?
よっ し ゃあ ! ( 一星 ) あ …
負けた
( 上原 ) 言わ れ なくて も 分かって る よ
( 女子 生徒 たち の 歓声 )
吉川 帰る ぞ
あっ ごめん
私 今日 日直 で 理科 室 の 道具 片付け なきゃ
で そのまま まっすぐ バイト
ふ ー ん じゃあ な
うん
ごめん ね あ べ っち 手伝って もらっちゃ って
( 阿部 ) う うん いい よ 今日 は 大事な 日 だ から な
( 菜緒 ) うん よろしく ね
( 阿部 ) うん 一星 さん の ため に
( 菜緒 ) 頑張ろう !
( 男子 生徒 1) 校門 の 前 に マジ で かわいい 子 …
( 男子 生徒 2) 聖 蘭 ( せい らん ) 女子 の 制服 だ よ !
( 男子 生徒 たち ) マジ か ヤバ い もう 超 かわいかった もん
超 かわいい
おお !
ああ っ !?
( 菜緒 ) ん ? 何 見せて
( 阿部 ) いや いやいや … ( 菜緒 ) わ あ !
( 阿部 ) 見 ない ほう が いい す っ ごい ブサイク 目 の 毒
ねっ 片付けよう
あ べ っち が そんな こと 言う なんて
余計 気 に なる ( 阿部 ) いやいや …
( 菜緒 ) 見せて よ ( 阿部 ) やめ と けって 本当に
( 菜緒 ) 見せて よ 見せて よ ( 阿部 ) やめ と けって
( 菜緒 ) み … 見せて よ 隙 あり !
え ? 誰 …
俺 の 記憶 が 正しければ 肉じゃが の …
キングオブ 女子 ?
イエス
あっ あれ だ
クラス 会 が どう と か 言って たから
その 連絡 だ よ きっと
そう な んだ
大丈夫 だって
言った ろ ? あの 子 に は 彼 氏 が いる って
そ っか
そう だ よ ね !
( まみ ) ごめん ね 学校 まで 来ちゃ って
上原 君 全然 返信 くれない から
クラス 会 の 案内 状
ああ
彼 の とこ 行く から 同じ 方向 だ ね
( 千 崎 ) は いはい ダラダラ 歩か ないで
さっさと 歩く ! ( エリカ ・ 美 南 ) は ー い
( 美 南 ) 何 ? あれ ( エリカ ) ただ の 追っかけ っ しょ
大丈夫じゃ ね ? 上原 君 が 相手 に する わけな い じゃ ん
本当に モテ る んだ ね 上原 君 って
( 美 南 ) 上原 君 は 完璧な んです
でも 彼女 いる よ ね ( エリカ ) ああ 吉川 ?
まあ うち ら 認めて ない んで
でも 一緒に 住んで る よ ね
( 美 南 ) え ? ( エリカ ) は ?
駅前 と か ?
( 千 崎 ) 菜緒 ちゃん 今 帰り ? ( 菜緒 ) さようなら
そんなに 慌て なくて も いい じゃ ん 彼 も 忙し そうだ し
彼 浮気 し てるよ
して ませ ん !
し てるよ 今 だって さ …
勘違い です あれ は ただ …
勘違い じゃ ない よ 残念 ながら
え ?
相手 俺 の 幼なじみ だ もん
聖 蘭 学園 の 桃山 まみ
( 菜緒 ) え …
あいつ 上原 の マンション 通って る みたいだ し
で 菜緒 ちゃん の こと も よく 見かける って
そりゃ 彼女 です から 家 ぐらい 行く でしょう
ねえ ?
同棲
して る って 噂 本当 ?
上原 久志 ( ひさし ) と
し … して ませ ん そんな の
ふ ー ん
まっ まみ と 菜緒 ちゃん 結構 タイプ 違う けど
二 股 って … 御 三 家 も ただ の 男 って こと だ
あなた に 上原 君 の 何 が 分かる んです か ?
最低の 奴 だって こと だけ は 分かる よ
吉川
あの 人 知って る の か な 同居 の こと
当てずっぽうだ ろ 噂 と か 言って たし
気 に す ん なって
そう だ よ ね
とにかく 今日 は いっちゃ ん の こと 頑張ら ない と
ねっ !
吉川 大丈夫 か ?
大丈夫 大丈夫 !
大丈夫
( 阿部 ) 空 元気 って 感じ だ な
大丈夫
私 上原 君 の こと 信じて る から
“ 信じ たい ” じゃ なくて ?
何 ? あ べ っち 何 か カウンセラー の 人 みたい
だって 吉川 ( 菜緒 ) 大丈夫な の !
もう この 話 終了
ほら 今日 は 大事な 日 な んだ し
よろしく ね あ べ っち
( なな こ ) 久志 …
え ?
( アナウンス ) 留守番 電話 に 接続 し ます
ちょ っ … もう 何で 肝心な 時 に 出 ない の よ
あ べ っち すごい すごい よ あ べ っち !
( 阿部 ) お 願い し ます お 願い し ます
人気 ラーメン 店 一番星 ! 本日 限り 使える 割引 券 で ー す
( 徹 平 ) はい みそ ラーメン お 待た せ し ました
何で こんなに ?
( 菜緒 ) みそ 一 丁 しょうゆ 3 丁 チャーハン 餃子 です
あい よ !
あっ いっちゃ ん が いて くれたら な
い ねえ 奴 相手 に して も 仕方 ねえ
あっ あの いっちゃ んに 電話 し ましょう か ?
いい !
今日 食べ ない と 損する よ 一番星 大 人気 の 一番星 !
ありがとう ございます お 願い し ます
( 阿部 ) おお っ す っげ え 列
( 菜緒 ) ありがとう ございました
ああ すいません お 待た せ し ました
は ー い しょうゆ 上がり !
あい よ ( 徹 平 ) お っ
どこ ?
5 番 さん
へい
はい お 待ち ど お
( 一星 ) 吉川 3 番 さん に お 冷 ! ( 菜緒 ) はい
阿部 カウンター の 器 下げて イテッ …
( 阿部 ) はい
よ ー し
った く お前 ら 勝手な こと しや が って
( 菜緒 ) ごめんなさい
店 が 忙しく なれば 俺 が すんなり 戻れる と 思った わけ か
ナイスアイデア でしょ ?
イッタ …
( 菜緒 ) あっ 私 が 頼んだ の 本当に すいません でした
菜緒 ちゃん
( 菜緒 ) え ?
あり が と ね 心配 して くれて
まあ そう だ な
おかげ で やっぱり この 店 は 俺 が い ない と ダメ って 分かった し
( 徹 平 ) 逆だ よ ( 一星 ) え ?
お前 みたいな 無責任な 奴 に 店 は 継が せ ねえ
は あ !?
もっと で っ かい 店 で 修業 して 来い !
え …
じゃ ない と 一番星 の 看板 は 譲れ ねえ
親父
お やっ さん
お め え の 言う とおり
1 人 で やって みる 時期 も 大事な の かも しれ ない ねえ
やって みろ
( 徹 平 ) なん つ ー 顔 して んだ よ
お前 は 小さい 頃 から 俺 に まとわり ついて
ここ を 継ぐ って 言い 続けて きた から
お前 の 人生 俺 の もん みたいな とこ が あって な
でも 違う んだ よ ね
悪かった な
あの …
勝手 言って すいません
… でした
( 菜緒 ) お いしょ
( 一星 ) おお お 疲れ ( 菜緒 ) お 疲れ
( 一星 ) あっ 吉川 これ
返し と くね
荷物 は 明日 に でも
( 菜緒 ) 分かった じゃ あね
吉川 !
あの さ
うん
あり が と な
うん じゃ あね
( 一星 ) おう ( 菜緒 ) うん
( スマホ の バイブ 音 )
もしも ~ し
( なな こ ) あんた 何で 電話 出 ない の よ
え ?
( まみ ) また 作り すぎちゃ って ( 上原 ) あっ でも …
( まみ ) あっ から 揚げ 嫌い ?
( 上原 ) いや ( まみ ) じゃあ
余ら せて も もったいない し
本当 は ね せっかく 作った のに
彼 に 今日 は ご飯 いら ない って 言わ れちゃ って
分かった ありがとう
( まみ ) うん !
( ドア が 閉まる 音 )
( 上原 ) お っ お かえり
( 上原 ) 吉川 ?
何 か 機嫌 悪い ?
あっ も しか して また 食 中毒 ?
違う !
あっ そう
( 上原 ) 吉川
あの さ … ( 菜緒 ) さっき の 人 誰 ?
ああ 同級 生 小学校 の
( 菜緒 ) ふ ー ん ( 上原 ) 何 だ よ
だって 上原 君
女の子 から 何 か もらったり す ん の 嫌いじゃ ん
いや 仕方 ないだ ろ 家 まで 来 られたら
バイト 先 まで 連れて った んでしょ ?
なな こか
本当な んだ
私 も 行った こと ない のに
アホ くさ
アホ くさく ない !
分かって る よ 上原 君 が 浮気 なんか し ない って
でも 分かって る けど や っぱ イヤな の
こんなふうに モヤモヤ する の と か
不安に なって る 自分 が
絶対 大丈夫 って 上原 君 の こと 信じ たい けど
でも …
私 に は そんな 自信 持て ない よ
吉川
( 上原 ) これ
( 上原 ) 学校 の お前 の ロッカー に 貼って あった
何 これ
( 上原 ) だ から
こう なったら や っぱ
いろいろ 考えた んだ けど
( 上原 ) 一緒に 引っ越す か
一緒に ?
うん
ま ~ た 泣く
だって
ハァ …
( 上原 ) バーカ
( 上原 ) うーん イタリアンサラミ は うまい のう
あっ もう
引っ越し する って 言った けど
高校 生 の 私 たち に 貸して くれる とこ なんて ある の か な
それ に 私 負け たく ない んだ よ ね
引っ越し する って 犯人 の 思う ツボ でしょ
そ したら やっぱり 犯人 を さ …
捕まえよう と か 考えて ん なら 絶対 に やめろ よ
相手 どんな 奴 か 分か ん ねえ し
し … し ない よ !
( ルミ子 ) そうです か それ で 引っ越し を
はい
でも 未 成年 だ し
大家 さん に 僕ら だけ でも 借り られる 物件 を
紹介 して もらえ ない か と 思って
上原 君 は 少し 痩せ ました ねえ
え ?
バイト も 頑張って る んです ね
まあ
また 引っ越す と なる と 費用 も 大変です ね
事情 は 分かり ました が これ を 機会 に
別々に 暮らす こと を 考えたら どう です か ?
これ 以上 一緒に 暮らして いる と
あなた たち が 傷つく こと が また ある かも しれ ない
ご 心配 は ありがたい です
でも 別々じゃ 意味 ない んです
痩せる くらい 全然 平気です
うん
携帯
え …
( 一星 ) あいつ 何 やって …
や ー !
( 菜緒 ) あっ
わ っ
吉川
何者 だ ? こいつ
( まみ ) 優 君 !?
何 やって ん の ? こんな ところ で
あなた だった の ?
お前 が 悪い んだ ぞ 二 股 かけて
こいつ の こと 泣か せる から
え ?
( 千 崎 ) 上原 が 彼女 と 別れれば まみ が 泣く こと も ない と 思って
( まみ ) 優 君 何 言って ん の ?
いや だって
お前 の 彼 氏 って こいつ だ ろ ? 上原 久志
( 一星 ) え ? そう な の ?
あり え ねえ し
バカ !
少し 前 から まみ の 様子 が 変だった から
後 つけたら …
食 材 買って は この マンション に 出入り して
( まみ ) 尾行 して た の ? あきれた
( 千 崎 ) 浮気 さ れた って 泣いて ん の 見て
ほっと ける わけ ないだ ろ !
それ で 上原 君 を 彼 氏 だ と 思い込んだ の ?
だって 現に お前 の 初恋 の 相手 だ ろ 上原 は
いつ の 話 よ
( 一星 ) それ で 脅迫 状 って 完全に とばっちり だ な
許せ ねえ
俺 だって お前 だけ は ずっと 許せ ねえ って 思って た
小学生 の 時 まみ が 初めて 渡した 本命 チョコ 断った だ ろ !
優 君 …
( 千 崎 ) この 悔し さ お前 に は 分から ない だろう けど な
( 一星 ) つまり 彼女 の 初恋 が 上原 で
あんた の 初恋 が 彼女 って ことか
引きずる なあ 初恋 は
本当に ごめんなさい
俺 が 勝手に した こと だ から
警察 でも 学校 に でも 言って くれ
それ ぐらい 覚悟 は できて る
もう いい よ
でも もし また 何 か 変な こと したら
今度 は 絶対 許さ ねえ から な
( 一星 ) おい いい の か よ このまま 帰して
これ 立派な 犯罪 だ ぞ ( 上原 ) いい んだ よ
( まみ ) 優 君 行 こ
待って
謝って
ちゃんと 上原 君 に 謝って ください
( 上原 ) 吉川 もう いい って ( 菜緒 ) よく ない !
上原 君 に 最低な 奴 って 言った こと
ちゃんと 謝って ください
悪かった
いい よ ね あの 2 人
本当に 好きで 一緒に いる んだ なって いう の が
見て て 分かる
だから かな
上原 君 と 一緒に いる と
幸せ 分けて もらえる ような 気 が しちゃ う
彼女 さん に も 悪い こと しちゃ った
本当 最低
( 千 崎 ) お前 が 最低だったら 脅迫 状 出した 俺 どう な んだ よ
確かに
あ ~ 私 も そういう 恋愛 が し たい なあ
あいつ か ?
いい の
( 千 崎 ) でも ( まみ ) もう いい の
( 千 崎 ) もう 別れろ よ
浮気 する ような 男 と 付き合う な
偉 そうに
( 千 崎 ) ちょっと 待て なあ
これ で 一 件 落着 だ な
うん あり が と ね いっちゃ ん
おう
じゃあ 世話に なり ました
あっ また 何 か あったら いつでも 来て ね
二度と 来 ん な
じゃあ な
( 菜緒 ) うん バイバイ
( 菜緒 ) フフフ … ( 上原 ) 何 だ よ 気持ち 悪い
( 菜緒 ) だって
脅迫 状 も 解決 した し
いっちゃ ん も お やっ さん と 仲直り で きたし
千 崎 先生 の 教育 実習 も 終わった し
やっと 2 人きり だ な
上原 君
あれ ?
あれ ? あれ ? ( 上原 ) 先 行く ぞ
( ドア が 閉まる 音 )
えっ ち ょっ … ちょっと 待って よ !
待って よ 上原 君
ちょっと 待って
( ざわめき )
( 光 石 ) 菜緒 ( まり な ) 大丈夫 ?
脅迫 状 は 解決 した んじゃ なかった の か
学校 で の 嫌がらせ は 別 って こと みたいだ な
( 弥生 ) 本当 か な ? 上原 君 と 吉川 さん が 同棲 って
( 希 ( のぞみ )) うるさい な
んな わけ ない じゃ ん
( 足音 )
どう する つもり ?
( 上原 ) あ ?
同棲 の 噂 だ よ
ああ …
しら ばっ くれ ときゃ どうにか なる と 思って ん なら 甘い よ
思って ね ー よ
( 希 ) 吉川 さん の 友達 と して 言う けど
上原 の 立場 なんか どう で も いい
だって あんた は 男 だ から いい よ
でも ああいう 噂 が 立ったら
女 の ほう が 何て 言わ れる か 分かって ん の ?
分かって る よ ( 希 ) 分かって ない !
あんた の ファン の 女 と か が ある こと ない こと 言い 始めて
吉川 さん が 傷つく かも しん ない って 言って んだ よ
( 教頭 ) お 集まり いただいた の は 今朝 の 騒ぎ の 件 です
( 教師 1) あの 上原 君 に 限って
( 教師 2) しかし 火 の ない ところ に … と 言い ます し
( 教頭 ) 念のため 慎重に 事実 確認 を お 願い し ます
( 菜緒 ) よい しょ
あれ 上原 君 バイト は ?
( 上原 ) 今 から ( 菜緒 ) そ っか
( 菜緒 ) よい しょ
( 上原 ) あの さ ( 菜緒 ) ん ?
話 が ある んだ けど
いたずら の こと ?
私 全然 大丈夫だ よ そういう の 慣れっこだ し
上原 君 ?
吉川
ん ?
俺 一 人 暮らし が し たい んだ
え …
♪~