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食戟のソーマ 弍ノ皿, Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 6

Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 6

( 笛 の 音 )

( ナレーション ) それ は さながら 五 条 大橋 の 決戦 が ごとし

包丁 握る 弁慶 と 包丁 握る 牛 若 丸 の ―

戦い なり !

( 美作 昴 ( み まさか すばる ) ) アレンジ だ

( 幸平 ( ゆき ひ ら ) 創 真 ( そう ま ) ) あっ

( 佐藤 ( さとう ) 昭二 ( しょ うじ ) ) スパイシー な の に とろける

( 青木 ( あお き ) 大 吾 ( だ いご ) ) この 独特 の スモーキー な 匂い …

( 水戸 ( み と ) 育 魅 ( いく み ) ) ベーコン だ

でも 幸平 を トレース する なら ―

シチュー に 使う の は テール 肉 の はず

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) じゃあ あの ベーコン は ?

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) ビーフ シチュー に ベーコン と 言え ば 答え は 1 つ

ガルニ チュール に 使う つもり ね

( 美作 ) ヘヘッ

♪~

~♪

幸平 創 真

お 前 の レシピ は ―

濾 ( こ ) し て 仕上げる タイプ の シチュー だ

そのまま で は ソース と 肉 だけ の ―

地味 な 皿 に な っち まう

( えり な ) そこ で 必要 不可欠 な の が 付け 合わせ ―

ガルニ チュール

ビーフ シチュー の 起源 と 言わ れる ―

フランス ブルゴーニュ 地方 の 牛肉 赤 ワイン 煮込み に も ―

必ず ガルニ チュール が 添え られる わ

よく 使わ れる の は クルトン 小 玉ねぎ の グラッセ ―

マッシュルーム の ソテー

そして ベーコン

しかし たま ん ねぇ 香り だ なぁ

まろやか な の に す っげ え 刺激 的 だ

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) スモーク チップ に 使わ れ た の は メスキート

南米 原産 の マメ 科 の 木 で ―

日本 で は ほとんど 広まって い ない 燻 煙 ( くん えん ) 剤 だ

バーベキュー の 本場 テキサス で は ―

もっとも 愛 さ れる スモーク チップ の 1 つ

鋭い 香り を 持つ ため クセ の ある 肉 に 使わ れ ―

黄金色 に 輝く よう な 色付き に なる

塩漬け の 工程 で ―

セージ ナツメグ ローリエ など の スパイス に 加え て ―

秘密 兵器 黒 糖 を 使った

これ で 旨味 は 格段 に 引き立つ

( 吉野 ( よしの ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) 美作 の 奴 あんなに 燻製 に も 詳しかった わけ ?

伊 武 崎 並み の 技術 と 知識 じゃ ん

( 悠 姫 ) どう なって ん の ?

野郎 …

( 木 久 知 ( きく ち ) 園 果 ( その か ) ) 幸平 君 は 特に 変わった 付け 合わせ は な さ そう です ね

( 角 崎 ( つ の ざ き ) タキ ) 単に 添え 物 と しか 考え なかった ん だ ろ う なぁ

は ?

( 角 崎 ) 添え 物 添え 物 ! ( 木 久 知 ) キャ ~ !

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …

ビーフ シチュー に おい て ―

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …

ガルニ チュール は N 極 め て 重要 な の に よ

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …

ダメ だ な

幸平 創 真 は 絶対 に 勝て ない

( 乾 日向 子 ( い ぬ い ひな こ ) ) 食べ もし ない で 決めつける なんて ―

あ ~ や だ や だ

そんな 人 が トップ の 厨房 ( ちゅう ぼう ) なんて ―

さぞかし ギスギス し てる ん でしょ う ねぇ

( 角 崎 ) う っせ え 三十 路 ( みそ じ )

まだ 30 じゃ ない です ぅ 20 代 です ぅ

何 が “ です ぅ ” だ かわい 子 ぶってん じゃ ねぇ よ !

( 水原 ( み ず はら ) 冬 美 ( ふゆ み ) ) 角 崎 年齢 の こと を 面 と 向かって 言う の は ダメ

は ~ い

分かり まし た 冬 美 先輩

なんで 水原 先輩 に だけ 敬語 ?

敬う 相手 を 選 ん でる から だ よ

( 木 久 知 ) ああ ああ …

敬う 相手 を 選 ん でる から だ よ

( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) 要 である テール 肉 は トレース さ れ ―

さらに 特製 ベーコン で アレンジ を 加え られ た

幸平 に とって は 確かに 危機 的 状況 だ な

ど どう すれ ば ?

このまま じゃ 幸平 は …

じゃあ お前 に 負け たら 料理 人 やめる わ

( 早津 田 ( そう つ だ ) みつる ) 幸平 先輩 …

( 美作 ) お っ ( 早津 田 ) あっ

早 津田 みつる じゃ ねぇ か

パスワード は もっと 凝った ほう が いい ぜ

さすが に 誕生日 は 安易 すぎる

あ あっ …

( 早津 田 ) 幸平 先輩 の 勝利 を 僕 の 号外 で 学園 中 に 伝える ん だ

僕 の 取材 記録 を 盗み 見 た ?

随分 楽 に 仕事 が でき た ぜ

( 美作 ) お前 の おかげ だ

( 早津 田 ) 幸平 先輩 が 試作 に かけ た 日々 …

創意 工夫 に 費やし た あの 時間 を かすめ 取ら れ た

僕 の せい で …

( クーラー ボックス を 置く 音 ) ( 早津 田 ) あっ

( 早津 田 ) あれ は …

( 創 真 ) 角 崎 タキ 先輩 で し た っけ ? ( 角 崎 ) あっ

ああ ん ?

何 か 俺 の こと いろいろ 言って た みたい っす けど ぉ ―

文句 は 全部 料理 を 出し て から 聞き ます よ

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) あれ は !

いろんな …

( 角 崎 ) 肉 の … N ( 乾 ) 部位

ほほ 肉

牛 タン

蜂 の 巣

ヒレ 肉

( 創 真 ) え ~ ん ん っ 審査 員 の 方々

これ から 皆さん を 肉 の 遊園地 に お 連れ し や しょ う !

( 創 真 ) 数 分 ゆで た 牛 タン

皮 むき

速い

( 創 真 ) 焼き 色 を 付ける の は まろやか さ の バター と ―

爽 や か な 風味 の オリーブ オイル

ほほ 肉 は 赤 ワイン と パセリ の 茎 ローリエ で マリネ

塩 と 黒 コショウ で 下味

小麦粉 を 薄く まぶし て 焼く

牛 ヒレ 肉 は 鍋 ごと オーブン で 煮込む

えっ ?

どういう こと ? どういう こと ?

つまり 今 やって る の は 完全 な アドリブ ?

( 恵 ) 即興 料理 … N ( 郁 魅 ) ハラミ 肉 は ?

( 郁 魅 ・ 恵 ) あ あっ

( 角 崎 ) 何 だ ?

逃げ や がった の か ?

あっ …

( 乾 ・ 水原 ) 帰って き た

( 創 真 ) いや あ ~ ハハッ

七輪 控室 に 持ってき とい て よかった ぜ

ビーフ シチュー で 七 輪 って

何 やろう と し てる の ぉ ?

本当 に 今 組み立て てる ん だ

幸平 なるほど

やっぱり お前 は そっち の タイプ だった か

俺 の パーフェクト ・ トレース を 知って いる 奴 が 取る 手 は 2 つ

パターン 1

虚勢 を 張って から の だまし 討ち

事前 に 出す 品 を 宣言 し て ―

本番 で は 違う 物 を 作り かく乱 する

そして 腕 に 自信 を 持って る 奴 ほど 走り がち な の が ―

パターン 2

即興 調理

何 を 作る か 全く の 白紙 で 戦い に 臨む 方法 だ

何も 考え なきゃ 読ま れ ない で 済む

まあ 大半 の 料理 人 は パニック に 陥って ―

完成 品 すら 出せ ず に 負け て いった が ―

幸平 なら それなり の 品 に は なる だ ろ う な

途中 で 慌てる よう な タマ じゃ ねぇ

何 だ よ やけに 褒め て くれる ね

信用 し てる から なぁ

お前 の こと は 何でも 知って る

今朝 アルディーニ の マンション へ 寄った こと も ―

その後 たっぷり 肉 を 仕入れ た こと も

では 美作 昴 の 品 から 審査 に 入る

( 美作 ) さあ お あがり よ

ガルニ チュール は ―

ベーコン と マッシュルーム に 小 玉ねぎ の グラッセ

そもそも グラッセ と は ―

フランス 語 で “ 凍ら せる ” と いう 意味

つやつや と し た 光沢 が 皿 を キリッと …

う っせ ぇ さっさと 食 いやがれ !

( 木 久 知 ) う っ … N い いただき ます

( 角 崎 ) ハァ … N ( 木 久 知 ) あ むっ

ん ~

テール 肉 の とろみ と ―

その 奥 に 感じ られる 白 味噌 の まろやか さ が 絶妙

舌 が とろけ て なくなっちゃ い そう

そのくせ ベーコン に よる メス キート の 香り は ―

ビシビシ と 強烈

とんでもない おいし さ だ

お前 の 思考 は 全て 読 ん だ

即興 で 挑 ん で くる こと も な

だからこそ の この 特製 ベーコン だ

熟成 塩漬け に 5 日 間

風 に さらし 丸 1 日 かけ て 乾燥 さ せ ―

5 時間 も の 間 いぶし 続ける

それ だけ の 手間 を かけ て こそ この うま さ は 実現 する

確かに じっくり 育て られ た 豚肉 の 旨味 に よって ―

牛肉 の インパクト が かすむ どころ か さらに 高め られ て いる

時間 と 手間 その 重 さ ―

即興 調理 と は 対極 と も 言え る 強み が この 一 皿 に は ある

タクミ っち の 時 と 同じ だ

創 真 君 が 即興 で 調理 する こと まで …

全部 読ま れ て た って こと ね

先手 を 打た れ た

ほ わ ほ わ と ろ っと ろ

もはや トレース の 域 を 超え た 味

( 観客 の 歓声 ) ( 堂島 ) これ は まるで …

( ゴング の 音 )

( 堂島 ) リング 上 で 火花 を 散らす 肉 同士 の ぶつかり合い

う っ う う …

( 堂島 ) この 体 に 響く 超 ド 級 の おいし さ

( 木 久 知 ) ダメ 受け止め きれ ない いや ~ !

( 堂島 ) 牛 と 豚 が 織り成す ―

クロス インパクト !

( 観客 の 歓声 ) ( 佐藤 ) 大 絶賛 だ ~ !

現役 シェフ たち を うなら せ や がった

( 美作 の 笑い声 )

浅はか だ な 幸平

その 場 の インスピレーション に 任せ て ―

料理 を 組み立てる

聞こえ は いい が それ は 思考 停止 に ほかなら ない

料理 って もん は なぁ ―

微 に 入り 細 を 穿 ( う が ) ち 準備 し 抜 い た ほう が 勝つ ん だ よ

お前 が いくら 小細工 を 重ねよ う と ―

無駄 無駄 無駄 な ん だ よ ぉ !

まあ しっかり 記憶 に 刻む と いい

お前 の 人生 で 客 相手 に 出す ―

最後 の 一 皿 を

( ヘビ の 鳴き声 )

( 美作 の 笑い声 )

( 創 真 ) ヘヘッ

寂しい こと 言う な よ な 美作

ん ?

( 創 真 ) お前 の こと を 信用 し て た の は 俺 も 同じ さ

何 ?

俺 だって この 1 週間 ―

お前 の こと を ずっと 考え て いた ん だ ぜ

( 美作 ) ハッ

奴 が 何 を やろう と ―

想定 内 の はず だ

なのに 何 を 恐れ て いる

( 創 真 ) さあ どうぞ

( 美作 ) う っ …

お あがり よ

ゆき ひ ら 流 ビーフ シチュー

秋 の 選抜 スペシャル だ

あっ !

いろんな 部位 の 肉 が

( えり な ) あっ

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) フンッ

( 角 崎 ) ふざけ てん じゃ ねぇ だ ろ う な

こんな ビーフ シチュー …

( 角 崎 ) 見 た こと も … N ( 創 真 ) 何 言って ん すか

( 創 真 ) ちゃん と ビーフ シチュー っす よ

それ 全部 ガルニ チュール っす から

何 ?

全部 が 付け 合わせ

炭火 の 香ばしい 香り

煮込み 具合 は バッチリ みたい です

( 堂島 ) う ~ ん

( 美作 ) ハッ てんで バラバラ の 素材 を ご ちゃ ご ちゃ と

随分 雑 な 悪あがき だ な

こんな ん じゃ ―

俺 の ガルニ チュール に は 届き は し ない

メス キート の 魅惑 の 香り で 育て た 特製 ベーコン

慎重 に 積み上げ た 味 に は な

( 角 崎 ) ん ん っ

シチュー そのもの の 印象 は さっき と ほとんど 同じ

ガルニ チュール は … あ むっ …

う わ っ

ああ …

( 5 人 ) ワーッ !

( 角 崎 ) 何 ~ !

右 … 左 …

さらに 不意打ち の 一 回転

うま ~ っ !

( 美作 ) あ あっ ?

噛 ( か ) む と ホロリ と ほどける トロトロ の ほほ 肉

歯ごたえ の ある 牛 タン と 蜂 の 巣

( 5 人 ) キャー !

炭火 で 焼か れ た この ハラミ

分厚く カット する こと で 肉 汁 の 量 も 段違い

シチュー と 絡め て も ―

すばらしい アクセント に なって い ます

うん これ は 一見 むちゃくちゃ の よう に 見え て ―

それぞれ 適切 な 調理 を し ―

緻密 ( ちみつ ) に 組み上げ られ た アトラクション

完璧 な バランス で 成立 し て いる

バカ な … 即興 で ?

どうして そこ まで …

( 創 真 ) 実は 俺 も さ ぁ ―

同じ こと を 考え は し て た ん だ よ ね

燻製 ベーコン みたい な 強い ガルニ チュール で 味 を 強化 する こと

( 美作 ) あ あっ

でも それ じゃ ダメ だ

それ じゃ 俺 の 料理 じゃ ない

色とりどり の 味 が 素材 が ―

一 皿 の 上 に 集結 する よう な イメージ

あ あ ~ ビーフ シチュー に ―

ここ まで 重層 的 な 味 の 広がり を 持た せる なんて

ああ いや これ 実は ―

ある 料理 が 考え 方 の モデル に なって ん す よ

ある 料理 ?

( 創 真 ) つい 今朝 が た たどり着 い た ん です けど ね

筑前 煮 っす

( 角 崎 ・ 木 久 知 ) は あ ?

簡単 な 煮物 って 思わ れ がち だ けど ―

プロ が 作る 筑前 煮 は ちょっと 違う ん す よ

ね ? 日向 子 先輩

はい それぞれ の 野菜 に 合わせ た 煮込み 時間 で ―

素材 ごと の 色合い や 風味 を 最大 限 引き立てる ん です

( 創 真 ) そして 最後 に それ を 一 皿 に 再 構成 する

全て の バランス に 神経 を とがらせ ながら ね

この 品 も それ と 同じ

筑前 煮 まさしく 大衆 の 味

幸平 の 十八 番 ( おはこ ) じゃ ん か

( 美作 ) 幸平 て め え !

思い付き に 任せ た 即興 じゃ なかった の か ?

即興 なんて ひと言 も 言って ねぇ よ

俺 は 組み立て 続け て た ん だ

ずーっと ね

今 まで 歩 い て き た 道のり

試し て き た 途方 も ない 味 の 組み合わせ

その 引き出し を 総 動員 し て 頭 ん 中 で 構築 し 続け た

相手 の 料理 を かすめ 取って ―

それ を 超える ため だけ の 1 歩 しか 踏 ん で こ なかった お前 に は ―

真似 でき ねえ こと だ と 思った ん だ

( 美作 ) 俺 の パーフェクト ・ トレース が ―

届か ない 領域 … !

( 水原 ) 築き上げ た の は ―

牛肉 の めくる めく うま さ が 彩る 楽園

( 乾 ) いつ まで も 浸って い たく なる 夢 の 国

( 堂島 ) みんな 大好き …

( 5 人 ) アハ ハハ …

( 5 人 ) ゆき ひ ー ランド !

キャー !

( 木 久 知 ) ひ ぃ あっ ああ ああ …

( カメラ の シャッター 音 )

あ …

( 乾 ) ねえ ( 角 崎 ) あっ …

今日 の こと ずっと 忘れ ない で い ま しょ う ね

うん !

( 5 人 ) 私 たち みんな ―

ズッ 友 だ よ !

ハッ !

( 観客 の ざわめき )

離し や がれ ぇ !

あ あ ~ !

タキ ちゃん って 小さく て かわいい お て て な ん です ね

は あ ?

( 木 久 知 ) い や ぁ ~ フフ フフ … N ( 角 崎 ) 何 だ その 潤 ん だ 瞳 は !

( 乾 ) アハハ ハハ …

( 乾 ) アハハ ハハ …

( 堂島 ) 思考 を 止め ず に い た の は ―

( 乾 ) アハハ ハハ …

幸平 の ほう だった よう だ な

( 乾 ) アハハ ハハ …

幸平 の ほう だった よう だ な

( 堂島 ) 自分 の 料理 を 探り 続け て き た おびただしい 足跡 ( そ くせ き )

それ こそ 料理 人 の 分厚 さ に ほかなら ない

幸平 は それ を 見事 に この 一 皿 に 凝縮 し て みせ た

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) で は これ より ―

判定 に 入り ます !

秋 の 選抜 準 決勝 第 一 試合 ―

並びに 食 戟 ( しょ く げき )

審査 員 の 皆様 投票 を お 願い いたし ます

さあ 果たして 結果 は ?

全会 一致 !

幸平 創 真 選手 食 戟 に 勝利 !

そして 決勝 進出 ~ !

御粗末 !

御粗末 !

( 観客 の 歓声 )

( 観客 の 歓声 )

( 観客 の 歓声 )

( 郁 魅 ) 勝った ぁ ! ( 恵 ) 創 真 君

ん っ …

( 美作 ) ウソ だ …

俺 の トレース を か いく ぐれ る もの か !

( 創 真 ) そう 思う なら お前 も 味わって みりゃ いい さ

ああ …

( 美作 ) あっ は あ ああ あ ~

( 美作 ) ゆき ひ ー ランド

( ピエロ ) キャッ キャッ

( 美作 ) くそ っ … N なんて 心地 いい ん だ ぁ …

料理 を 始め て 間 も ない あの 頃 の 思い が ―

よみがえって くる

( 店員 A ) ほんと に 昴 坊 ちゃ ま は 器用 で ござい ます ねぇ

レシピ を ちょっと 見 た だけ で ―

どんな 料理 でも 再現 できる なんて

( 店員 B ) さすが は お 父上 の 血 ね

すばらしい 才能 です わ ~

照れ ちゃ う よ 僕

これ は ただ の ―

見よう見まね なん だ から さ

これ を 見 たら 父さん 褒め て くれる かな …

( 美作 の 父 ) こんな 猿まね で 喜ぶ な !

真 の 一流 って の は ―

唯一無二 の オリジナリティー が そう さ せる ん だ

この 店 に 信念 なき 料理 など 要ら ん !

( 美作 ) その 数 日 後 ―

大事 な お 得意 様 ばかり を 招 い た 新作 品評 会

悪意 が あった わけ じゃ ない

ただ 認め て もらい たかった

父 の スペシャリテ に ただ 1 つ アレンジ を 加え た 品 で ―

父 に 勝って しまった

( 美作 の 父 ) ん ん っ …

( 美作 ) そして 追放 さ れ た

いや 違う

父 は この 俺 から 逃げ た の だ

( 少年 の 美作 ) な ~ んだ

( 少年 の 美作 ・ 美作 ) 料理 なんて 簡単 じゃ ない か

( 美作 ) ただ 1 歩 ただ 1 歩 相手 を 出し抜け ば いい

その 才能 が 俺 に は ある !

ほら 見ろ

日本 最高 の 料理 学校 の エリート たち が ―

なす 術 ( すべ ) も なく 敗れ て いく ぞ

何 が 一流 だ 何 が 信念 だ

くだら ねえ 料理 人 ども め !

美作 昴

お前 は 使える

俺 の 下 に 付け

好き に 暴れ させ て やる

( 景浦 久尚 ( かげ うら ひ さ なお ) ) この 食 戟 を もって 美作 昴 の ―

これ ら の 道具 に 対 する 所有 権 は 消滅 し た

幸平 創 真 は 全て 元 の 持ち主 に 返す と の こと だ が ―

いい の だ な ?

あい よ

( 観客 の 歓声 ) ( 男子 生徒 A ) わ あ ヘヘッ

( 観客 の 歓声 )

( 大泉 柿 之 進 ( お おい ずみ かき の しん ) ) おお 100 本 の 包丁 が 料理 人 たち に 帰って いく

( 女子 生徒 A ) あの … 幸平 君 !

これ 私 の お 母さん が 亡くなった 時 に もらった ―

形見 の 品 だった の

ありがとう

本当 に ありがとう

ん っ

潮時 だ な

俺 は 遠 月 ( と お つき ) を 離れる

料理 は もう やら ない

こんな 醜態 を さらし て 負け た ん だ

誇る もの は もう 何も 残って …

( 美作 ) う わ あ ! ( 創 真 ) アホ か !

( 空手 チョップ の 音 )

( 美作 ) う わ あ ! ( 創 真 ) アホ か !

それ じゃ 俺 が 食 戟 受け て やった 意味 ねえ じゃ ん か

え えっ …

おい どう し た ? 取り に 来 ねえ の ?

残り の 1 本 お前 の だ ぜ

タクミ

あ あっ …

アルディーニ …

( タクミ ・ アルディーニ ) ん っ …

美作 昴 俺 は 貴 様 に 負け た

完敗 だ

だが 次 は 負け ない

君 が 1 歩 先 を 行く なら 俺 は 2 歩 ―

いや 10 歩 でも 100 歩 でも 進んで やる さ

このまま で は 終わら せ ない

いい な ? 美作

お っ おお …

メッザルーナ は 今 幸平 の 物 だ

いつか 必ず 取り返す

食 戟 で 君 に 勝利 し て だ

それ まで 預かって おい て くれ

ハハッ

( 創 真 ) な ? 料理 で プロ を 目指 そ うって 人間 は ―

どう しよ う も ねえ 負けず嫌い な ん だ よ

よ ~ く 聞け よ 美作

1 回 こっき り の 勝負 で ―

相手 の 誇り を 根こそぎ 奪 お う なんて 二 度 と 考え ん な

積み上げ て き た 自信 も 自負 も ―

全部 吹き飛ぶ よう な 失敗 を し て も ―

もう 立ち 上がれ ない くらい の 惨め な 思い を し て も ―

明日 も 絶対 に 店 を 開け なきゃ なら ねえ

それ が 料理 人 な ん だ よ

お前 も そう じゃ ねえ の ?

美作 よ

( 美作 ) こんな 俺 に 料理 を 続けろ と 言って くれる の か …

( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ

( 美作 ) アハ ハハ

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …

( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …

( 美作 ) アハ ハハ

( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ

( 美作 ) アハ ハハ

解き ほぐれ て いく …

乙女 の よう な キューティクル !

( 4 人 ) えっ ?

( 郁 魅 ) 負け て も やり 直せ ば いい って 伝える ため に ―

料理 人 やめる こと を 賭け たって の か

なんか 矛盾 し てる よう な …

エヘッ ほんと だ ね

でも 創 真 君 らしい

( 創 真 ) よう 薙 切 何とか ここ まで 来 れ た わ

1 年生 の てっぺん お前 と 競え る 場所 まで ―

あと 1 つ だ

わきまえ なさい

私 は 君 の はるか 上 に いる の よ

♪~

~♪

( えり な ) あと …

例の 本 早く 持ってき なさい よ

へ ?

( 麗 ) それ で は 引き続き 準 決勝 第 二 試合 を 開始 し ます !

( 麗 ) それ で は 引き続き 準 決勝 第 二 試合 を 開始 し ます !

( 観客 の 歓声 )

( 観客 の 歓声 )

( 観客 の 歓声 )

対決 する の は 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ 選手 ―

そして 葉山 ( は やま ) アキラ 選手 です !


Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 6 shokugeki||souma|ni||sara|food|wars|the|second|plate|episode Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 6

( 笛 の 音 ) ふえ||おと

( ナレーション ) それ は さながら 五 条 大橋 の 決戦 が ごとし なれーしょん||||いつ|じょう|おおはし||けっせん|| This may as well be the famed battle on Gojo Bridge.

包丁 握る 弁慶 と 包丁 握る 牛 若 丸 の ― ほうちょう|にぎる|べんけい||ほうちょう|にぎる|うし|わか|まる| A battle between the knife-wielding Benkei

戦い なり ! たたかい|

( 美作 昴 ( み まさか すばる ) ) アレンジ だ みさく|すばる||||あれんじ| Here's my twist!

( 幸平 ( ゆき ひ ら ) 創 真 ( そう ま ) ) あっ こうへい||||はじめ|まこと|||

( 佐藤 ( さとう ) 昭二 ( しょ うじ ) ) スパイシー な の に とろける さとう||しょうじ||||||| It smells spicy, but meltingly tender...

( 青木 ( あお き ) 大 吾 ( だ いご ) ) この 独特 の スモーキー な 匂い … あおき|||だい|われ||||どくとく||||におい What a unique, smokey fragrance...

( 水戸 ( み と ) 育 魅 ( いく み ) ) ベーコン だ みと|||いく|み|||べーこん| That's bacon!

でも 幸平 を トレース する なら ― |こうへい||とれーす|| But if he's trying to match Yukihira,

シチュー に 使う の は テール 肉 の はず しちゅー||つかう||||にく|| he'd be using oxtail in his stew.

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) じゃあ あの ベーコン は ? たどころ|けい||||||べーこん| What's the bacon for, then?

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) ビーフ シチュー に ベーコン と 言え ば 答え は 1 つ な|せつ||||||しちゅー||べーこん||いえ||こたえ|| Bacon in beef stew can only mean one thing...

ガルニ チュール に 使う つもり ね |||つかう|| He means to use it as garniture.

( 美作 ) ヘヘッ みさく|

♪~

~♪

幸平 創 真 こうへい|はじめ|まこと Yukihira Soma, your recipe is intended for a beef stew that has been strained.

お 前 の レシピ は ― |ぜん||れしぴ|

濾 ( こ ) し て 仕上げる タイプ の シチュー だ こ||||しあげる|たいぷ||しちゅー|

そのまま で は ソース と 肉 だけ の ― |||そーす||にく|| That'd make the dish a dull one, consisting of only sauce and meat.

地味 な 皿 に な っち まう じみ||さら||||

( えり な ) そこ で 必要 不可欠 な の が 付け 合わせ ― ||||ひつよう|ふかけつ||||つけ|あわせ And that's why the garnish, or garniture, becomes crucial.

ガルニ チュール

ビーフ シチュー の 起源 と 言わ れる ― |しちゅー||きげん||いわ| Beef stew is said to have evolved from beef bourguignon,

フランス ブルゴーニュ 地方 の 牛肉 赤 ワイン 煮込み に も ― ふらんす||ちほう||ぎゅうにく|あか|わいん|にこみ|| a stewed beef dish with red wine from the Bourgogne region in France.

必ず ガルニ チュール が 添え られる わ かならず||||そえ|| It also always comes with garniture:

よく 使わ れる の は クルトン 小 玉ねぎ の グラッセ ― |つかわ|||||しょう|たまねぎ||

マッシュルーム の ソテー ||そてー

そして ベーコン |べーこん and bacon.

しかし たま ん ねぇ 香り だ なぁ ||||かおり|| The smell is sure mouth-watering.

まろやか な の に す っげ え 刺激 的 だ |||||||しげき|てき| It's mellow, yet so striking!

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) スモーク チップ に 使わ れ た の は メスキート い|ぶ|さき|たかし|||||ちっぷ||つかわ||||| He used mesquite wood to smoke the bacon.

南米 原産 の マメ 科 の 木 で ― なんべい|げんさん||まめ|か||き|

日本 で は ほとんど 広まって い ない 燻 煙 ( くん えん ) 剤 だ にっぽん||||ひろまって|||いぶ|けむり|||ざい| It's virtually unknown in Japan as a wood used for smoking meats.

バーベキュー の 本場 テキサス で は ― ばーべきゅー||ほんば|てきさす|| In Texas, home of barbecue,

もっとも 愛 さ れる スモーク チップ の 1 つ |あい||||ちっぷ|| it's one of their favorite smoking wood chips.

鋭い 香り を 持つ ため クセ の ある 肉 に 使わ れ ― するどい|かおり||もつ||くせ|||にく||つかわ| Because of its sharp smell,

黄金色 に 輝く よう な 色付き に なる こがねいろ||かがやく|||いろづき|| and imparts a bright, golden color.

塩漬け の 工程 で ― しおづけ||こうてい| In the brine,

セージ ナツメグ ローリエ など の スパイス に 加え て ― |||||すぱいす||くわえ| I used sage, nutmeg, and bay leaf,

秘密 兵器 黒 糖 を 使った ひみつ|へいき|くろ|とう||つかった as well as my secret ingredient—brown sugar!

これ で 旨味 は 格段 に 引き立つ ||うまみ||かくだん||ひきたつ The umami will be remarkably enhanced.

( 吉野 ( よしの ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) 美作 の 奴 あんなに 燻製 に も 詳しかった わけ ? よしの||ゆう|ひめ||みさく||やつ||くんせい|||くわしかった| Was Mimasaka that knowledgeable about smoking and curing?

伊 武 崎 並み の 技術 と 知識 じゃ ん い|ぶ|さき|なみ||ぎじゅつ||ちしき|| His knowledge and expertise are on par with Ibusaki's!

( 悠 姫 ) どう なって ん の ? ゆう|ひめ|||| What's going on?!

野郎 … やろう Asshole...

( 木 久 知 ( きく ち ) 園 果 ( その か ) ) 幸平 君 は 特に 変わった 付け 合わせ は な さ そう です ね き|ひさ|ち|||えん|か|||こうへい|きみ||とくに|かわった|つけ|あわせ||||||

( 角 崎 ( つ の ざ き ) タキ ) 単に 添え 物 と しか 考え なかった ん だ ろ う なぁ かど|さき|||||たき|たんに|そえ|ぶつ|||かんがえ|||||| He probably didn't think of it as anything other than something on the side.

は ? Huh?

( 角 崎 ) 添え 物 添え 物 ! ( 木 久 知 ) キャ ~ ! かど|さき|そえ|ぶつ|そえ|ぶつ|き|ひさ|ち| Garnish, garnish.

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ … き|ひさ|ち||||||| The garniture is a critical component of beef stews, too.

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ … き|ひさ|ち|||||||

ビーフ シチュー に おい て ― |しちゅー|||

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ … き|ひさ|ち|||||||

ガルニ チュール は \ N 極 め て 重要 な の に よ |||n|ごく|||じゅうよう||||

( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ … き|ひさ|ち|||||||

ダメ だ な だめ|| How disappointing.

幸平 創 真 は 絶対 に 勝て ない こうへい|はじめ|まこと||ぜったい||かて| Yukihira Soma cannot win!

( 乾 日向 子 ( い ぬ い ひな こ ) ) 食べ もし ない で 決めつける なんて ― いぬい|ひゅうが|こ||||||たべ||||きめつける| Leaping to conclusions before even tasting his dish... Oh, how distasteful.

あ ~ や だ や だ

そんな 人 が トップ の 厨房 ( ちゅう ぼう ) なんて ― |じん||とっぷ||ちゅうぼう||| Having someone like you as the head chef must make the kitchen very tense.

さぞかし ギスギス し てる ん でしょ う ねぇ |ぎすぎす||||||

( 角 崎 ) う っせ え 三十 路 ( みそ じ ) かど|さき||||さんじゅう|じ|| Shut up, thirty-year-old.

まだ 30 じゃ ない です ぅ 20 代 です ぅ |||||だい|| I'm not thirty yet!

何 が “ です ぅ ” だ かわい 子 ぶってん じゃ ねぇ よ ! なん||||||こ|||| Cut it out with the cute act!

( 水原 ( み ず はら ) 冬 美 ( ふゆ み ) ) 角 崎 年齢 の こと を 面 と 向かって 言う の は ダメ みずはら||||ふゆ|び|||かど|さき|ねんれい||||おもて||むかって|いう|||だめ Tsunozaki, you can't bring up age to someone's face.

は ~ い 'Kay, I understand, Fuyumi-senpai.

分かり まし た 冬 美 先輩 わかり|||ふゆ|び|せんぱい

なんで 水原 先輩 に だけ 敬語 ? |みずはら|せんぱい|||けいご Why're you being polite to Mizuhara-senpai?!

敬う 相手 を 選 ん でる から だ よ うやまう|あいて||せん||||| I choose who deserves my respect.

( 木 久 知 ) ああ ああ … き|ひさ|ち||

敬う 相手 を 選 ん でる から だ よ うやまう|あいて||せん|||||

( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) 要 である テール 肉 は トレース さ れ ― どうじま|ぎん|||||かなめ|||にく||とれーす|| Oxtail, the critical ingredient, was profiled by Mimasaka.

さらに 特製 ベーコン で アレンジ を 加え られ た |とくせい|べーこん||あれんじ||くわえ|| He then added a twist with his special bacon.

幸平 に とって は 確かに 危機 的 状況 だ な こうへい||||たしかに|きき|てき|じょうきょう|| Yukihira is definitely between a rock and a hard place now.

ど どう すれ ば ? Wh-What should he do?

このまま じゃ 幸平 は … ||こうへい| At this rate, Yukihira will...

じゃあ お前 に 負け たら 料理 人 やめる わ |おまえ||まけ||りょうり|じん|| Fine, I'll quit being a chef if I lose.

( 早津 田 ( そう つ だ ) みつる ) 幸平 先輩 … はやつ|た|||||こうへい|せんぱい Yukihira-senpai...

( 美作 ) お っ ( 早津 田 ) あっ みさく|||はやつ|た| Oh, you're Sotsuda Mitsuru.

早 津田 みつる じゃ ねぇ か はや|つだ||||

パスワード は もっと 凝った ほう が いい ぜ ぱすわーど|||こった|||| You should be more careful with your passwords.

さすが に 誕生日 は 安易 すぎる ||たんじょうび||あんい| Using your birthday's a bit too obvious.

あ あっ …

( 早津 田 ) 幸平 先輩 の 勝利 を 僕 の 号外 で 学園 中 に 伝える ん だ はやつ|た|こうへい|せんぱい||しょうり||ぼく||ごうがい||がくえん|なか||つたえる|| I'm going to tell the entire campus

僕 の 取材 記録 を 盗み 見 た ? ぼく||しゅざい|きろく||ぬすみ|み| You saw my notes?!

随分 楽 に 仕事 が でき た ぜ ずいぶん|がく||しごと||||

( 美作 ) お前 の おかげ だ みさく|おまえ||| It's all thanks to you.

( 早津 田 ) 幸平 先輩 が 試作 に かけ た 日々 … はやつ|た|こうへい|せんぱい||しさく||||ひび All the days Yukihira-senpai spent testing his recipes...

創意 工夫 に 費やし た あの 時間 を かすめ 取ら れ た そうい|くふう||ついやし|||じかん|||とら||

僕 の せい で … ぼく||| And it's my fault.

( クーラー ボックス を 置く 音 ) ( 早津 田 ) あっ くーらー|ぼっくす||おく|おと|はやつ|た|

( 早津 田 ) あれ は … はやつ|た|| That's...

( 創 真 ) 角 崎 タキ 先輩 で し た っけ ? ( 角 崎 ) あっ はじめ|まこと|かど|さき|たき|せんぱい|||||かど|さき| Tsunozaki Taki-senpai, was it?

ああ ん ?

何 か 俺 の こと いろいろ 言って た みたい っす けど ぉ ― なん||おれ||||いって||||| I think you've been saying a lot of things about me,

文句 は 全部 料理 を 出し て から 聞き ます よ もんく||ぜんぶ|りょうり||だし|||きき|| but I'll hear your complaints...

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) あれ は ! さかき|りょうこ||||| Those are...

いろんな … ...a lot of different...

( 角 崎 ) 肉 の …\ N ( 乾 ) 部位 かど|さき|にく||n|いぬい|ぶい ...meat...

ほほ 肉 |にく Beef cheeks.

牛 タン うし| Beef tongues.

蜂 の 巣 はち||す Tripe!

ヒレ 肉 ひれ|にく Fillet!

( 創 真 ) え ~ ん ん っ 審査 員 の 方々 はじめ|まこと|||||しんさ|いん||ほうぼう So...

これ から 皆さん を 肉 の 遊園地 に お 連れ し や しょ う ! ||みなさん||にく||ゆうえんち|||つれ|||| I will now spirit you away to a meat theme park!

( 創 真 ) 数 分 ゆで た 牛 タン はじめ|まこと|すう|ぶん|||うし| Parboil the beef tongue and peel it!

皮 むき かわ|

速い はやい He's fast!

( 創 真 ) 焼き 色 を 付ける の は まろやか さ の バター と ― はじめ|まこと|やき|いろ||つける||||||ばたー|

爽 や か な 風味 の オリーブ オイル そう||||ふうみ||おりーぶ|おいる plus olive oil for freshness of flavor!

ほほ 肉 は 赤 ワイン と パセリ の 茎 ローリエ で マリネ |にく||あか|わいん||ぱせり||くき|||

塩 と 黒 コショウ で 下味 しお||くろ|こしょう||したあじ Season with salt and pepper,

小麦粉 を 薄く まぶし て 焼く こむぎこ||うすく|||やく dust the meat with a thin layer of flour, and then brown it!

牛 ヒレ 肉 は 鍋 ごと オーブン で 煮込む うし|ひれ|にく||なべ||おーぶん||にこむ

えっ ? What?!

どういう こと ? どういう こと ? What's he doing?!

つまり 今 やって る の は 完全 な アドリブ ? |いま|||||かんぜん||あどりぶ It means he's improvising everything on the fly.

( 恵 ) 即興 料理 …\ N ( 郁 魅 ) ハラミ 肉 は ? けい|そっきょう|りょうり|n|いく|み||にく| Improv cooking...

( 郁 魅 ・ 恵 ) あ あっ いく|み|けい|| Oh!

( 角 崎 ) 何 だ ? かど|さき|なん| What the hell?

逃げ や がった の か ? にげ|||| Is he running away?!

あっ … Oh!

( 乾 ・ 水原 ) 帰って き た いぬい|みずはら|かえって|| He's coming back.

( 創 真 ) いや あ ~ ハハッ はじめ|まこと||| Oh, I'm glad I brought my clay cooking stove to the standby room.

七輪 控室 に 持ってき とい て よかった ぜ しちりん|ひかえしつ||もってき||||

ビーフ シチュー で 七 輪 って |しちゅー||なな|りん| Using a clay cooking stove for beef stew?

何 やろう と し てる の ぉ ? なん|||||| What's his game plan?

本当 に 今 組み立て てる ん だ ほんとう||いま|くみたて||| He's really just putting the dish together right now.

幸平 なるほど こうへい| I see, Yukihira.

やっぱり お前 は そっち の タイプ だった か |おまえ||||たいぷ||

俺 の パーフェクト ・ トレース を 知って いる 奴 が 取る 手 は 2 つ おれ||ぱーふぇくと|とれーす||しって||やつ||とる|て|| Opponents who know about my perfect profiling take one of two approaches.

パターン 1 ぱたーん One is to put up a front, then try to deceive me.

虚勢 を 張って から の だまし 討ち きょせい||はって||||うち

事前 に 出す 品 を 宣言 し て ― じぜん||だす|しな||せんげん|| They first announce what dish they'll make before the match,

本番 で は 違う 物 を 作り かく乱 する ほんばん|||ちがう|ぶつ||つくり|かくらん| then try to confuse me by making a different dish at the match.

そして 腕 に 自信 を 持って る 奴 ほど 走り がち な の が ― |うで||じしん||もって||やつ||はしり|||| The other one,

パターン 2 ぱたーん

即興 調理 そっきょう|ちょうり is improv cooking!

何 を 作る か 全く の 白紙 で 戦い に 臨む 方法 だ なん||つくる||まったく||はくし||たたかい||のぞむ|ほうほう| They show up without a single plan, then start cooking.

何も 考え なきゃ 読ま れ ない で 済む なにも|かんがえ||よま||||すむ As long as they don't think of anything, they think I won't read their thoughts.

まあ 大半 の 料理 人 は パニック に 陥って ― |たいはん||りょうり|じん||ぱにっく||おちいって Well, the majority of them give in to panic

完成 品 すら 出せ ず に 負け て いった が ― かんせい|しな||だせ|||まけ||| and lose without even producing a finished dish,

幸平 なら それなり の 品 に は なる だ ろ う な こうへい||||しな||||||| but I bet you'd be able to serve a pretty good dish.

途中 で 慌てる よう な タマ じゃ ねぇ とちゅう||あわてる|||たま|| You're not the type to panic midway.

何 だ よ やけに 褒め て くれる ね なん||||ほめ||| Why're you praising me all of a sudden?

信用 し てる から なぁ しんよう||||

お前 の こと は 何でも 知って る おまえ||||なんでも|しって| I know everything about you.

今朝 アルディーニ の マンション へ 寄った こと も ― けさ|||まんしょん||よった|| I know you went by Aldini's apartment this morning,

その後 たっぷり 肉 を 仕入れ た こと も そのご||にく||しいれ|||

では 美作 昴 の 品 から 審査 に 入る |みさく|すばる||しな||しんさ||はいる We will first evaluate Mimasaka Subaru's dish.

( 美作 ) さあ お あがり よ みさく|||| Well, enjoy.

ガルニ チュール は ― He used bacon, mushrooms, and glazed pearl onions as the garniture.

ベーコン と マッシュルーム に 小 玉ねぎ の グラッセ べーこん||||しょう|たまねぎ||

そもそも グラッセ と は ― The french word for glazed, "glacé," means to freeze.

フランス 語 で “ 凍ら せる ” と いう 意味 ふらんす|ご||こおら||||いみ

つやつや と し た 光沢 が 皿 を キリッと … ||||こうたく||さら||きりっと The glossy surface, like ice, visually pulls the dish together.

う っせ ぇ さっさと 食 いやがれ ! ||||しょく| Shut up!

( 木 久 知 ) う っ …\ N い いただき ます き|ひさ|ち|||n||| I... I... I will.

( 角 崎 ) ハァ …\ N ( 木 久 知 ) あ むっ かど|さき||n|き|ひさ|ち||

ん ~

テール 肉 の とろみ と ― |にく|||

その 奥 に 感じ られる 白 味噌 の まろやか さ が 絶妙 |おく||かんじ||しろ|みそ|||||ぜつみょう

舌 が とろけ て なくなっちゃ い そう した|||||| I think my tongue's melting apart!

そのくせ ベーコン に よる メス キート の 香り は ― |べーこん|||めす|||かおり| And yet, the fragrance of mesquite from the bacon strikes a powerful note!

ビシビシ と 強烈 びしびし||きょうれつ

とんでもない おいし さ だ It's unbelievably delicious!

お前 の 思考 は 全て 読 ん だ おまえ||しこう||すべて|よ|| I've predicted all your thoughts.

即興 で 挑 ん で くる こと も な そっきょう||いど|||||| I knew you'd spring for improv cooking, too.

だからこそ の この 特製 ベーコン だ |||とくせい|べーこん| That's why I went for this special bacon!

熟成 塩漬け に 5 日 間 じゅくせい|しおづけ||ひ|あいだ It spent a whole five days in the brine!

風 に さらし 丸 1 日 かけ て 乾燥 さ せ ― かぜ|||まる|ひ|||かんそう|| Then I air-dried it for a whole day,

5 時間 も の 間 いぶし 続ける じかん|||あいだ||つづける then smoked it for five hours.

それ だけ の 手間 を かけ て こそ この うま さ は 実現 する |||てま|||||||||じつげん| This level of umami requires this much time and effort.

確かに じっくり 育て られ た 豚肉 の 旨味 に よって ― たしかに||そだて|||ぶたにく||うまみ|| Indeed...

牛肉 の インパクト が かすむ どころ か さらに 高め られ て いる ぎゅうにく||いんぱくと||||||たかめ||| serves not to undermine, but instead to heighten the beef's flavor!

時間 と 手間 その 重 さ ― じかん||てま||おも| The time and effort this required... the weight of it!

即興 調理 と は 対極 と も 言え る 強み が この 一 皿 に は ある そっきょう|ちょうり|||たいきょく|||いえ||つよみ|||ひと|さら||| This dish possesses a strength that can be considered the

タクミ っち の 時 と 同じ だ |||じ||おなじ|

創 真 君 が 即興 で 調理 する こと まで … はじめ|まこと|きみ||そっきょう||ちょうり||| He even knew that Soma-kun would try improv cooking...

全部 読ま れ て た って こと ね ぜんぶ|よま|||||| He predicted everything.

先手 を 打た れ た せんて||うた|| He made a preemptive move!

ほ わ ほ わ と ろ っと ろ So light! So tender!

もはや トレース の 域 を 超え た 味 |とれーす||いき||こえ||あじ This flavor goes far beyond the realm of possibility with profiling.

( 観客 の 歓声 ) ( 堂島 ) これ は まるで … かんきゃく||かんせい|どうじま|||

( ゴング の 音 ) ||おと

( 堂島 ) リング 上 で 火花 を 散らす 肉 同士 の ぶつかり合い どうじま|りんぐ|うえ||ひばな||ちらす|にく|どうし||ぶつかりあい ...there is a fierce clash between meats in the fighting ring!

う っ う う …

( 堂島 ) この 体 に 響く 超 ド 級 の おいし さ どうじま||からだ||ひびく|ちょう||きゅう||| This extreme deliciousness shakes you to the very bone!

( 木 久 知 ) ダメ 受け止め きれ ない いや ~ ! き|ひさ|ち|だめ|うけとめ|||

( 堂島 ) 牛 と 豚 が 織り成す ― どうじま|うし||ぶた||おりなす The interplay between beef and pork...

クロス インパクト ! くろす|いんぱくと Their cross-impact!

( 観客 の 歓声 ) ( 佐藤 ) 大 絶賛 だ ~ ! かんきゃく||かんせい|さとう|だい|ぜっさん| High praise!

現役 シェフ たち を うなら せ や がった げんえき|しぇふ|||||| Even the professional chefs are in awe!

( 美作 の 笑い声 ) みさく||わらいごえ

浅はか だ な 幸平 あさはか|||こうへい How foolish, Yukihira!

その 場 の インスピレーション に 任せ て ― |じょう||||まかせ| Building a dish on the fly as inspiration strikes you...

料理 を 組み立てる りょうり||くみたてる

聞こえ は いい が それ は 思考 停止 に ほかなら ない きこえ||||||しこう|ていし||| It may sound like a great idea at first glance, but it's nothing other than blanking out!

料理 って もん は なぁ ― りょうり|||| Those who plan their cooking right down to the last detail

微 に 入り 細 を 穿 ( う が ) ち 準備 し 抜 い た ほう が 勝つ ん だ よ び||はいり|ほそ||うが||||じゅんび||ぬき|||||かつ|||

お前 が いくら 小細工 を 重ねよ う と ― おまえ|||こざいく||かさねよ|| No matter how many tricks you may try to hide up your sleeve, it's useless!

無駄 無駄 無駄 な ん だ よ ぉ ! むだ|むだ|むだ|||||

まあ しっかり 記憶 に 刻む と いい ||きおく||きざむ|| Well, don't ever forget this moment.

お前 の 人生 で 客 相手 に 出す ― おまえ||じんせい||きゃく|あいて||だす It's the last dish you'll ever serve to a customer.

最後 の 一 皿 を さいご||ひと|さら|

( ヘビ の 鳴き声 ) へび||なきごえ

( 美作 の 笑い声 ) みさく||わらいごえ

( 創 真 ) ヘヘッ はじめ|まこと|

寂しい こと 言う な よ な 美作 さびしい||いう||||みさく

ん ?

( 創 真 ) お前 の こと を 信用 し て た の は 俺 も 同じ さ はじめ|まこと|おまえ||||しんよう||||||おれ||おなじ| See, I also had faith in you.

何 ? なん What?

俺 だって この 1 週間 ― おれ|||しゅうかん I also thought about you all last week.

お前 の こと を ずっと 考え て いた ん だ ぜ おまえ|||||かんがえ|||||

( 美作 ) ハッ みさく|

奴 が 何 を やろう と ― やつ||なん||| No matter what he may try to pull,

想定 内 の はず だ そうてい|うち||| it should fall within my range of predictions.

なのに 何 を 恐れ て いる |なん||おそれ|| And yet... why am I afraid?

( 創 真 ) さあ どうぞ はじめ|まこと|| Well, here you go.

( 美作 ) う っ … みさく||

お あがり よ Enjoy!

ゆき ひ ら 流 ビーフ シチュー |||りゅう||しちゅー It's the Yukihira-Style Beef Stew—

秋 の 選抜 スペシャル だ あき||せんばつ|すぺしゃる| the Autumn Election Special!

あっ ! What?

いろんな 部位 の 肉 が |ぶい||にく| So many different meat parts!

( えり な ) あっ

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) フンッ えいざん|||えだ|つ|や|||

( 角 崎 ) ふざけ てん じゃ ねぇ だ ろ う な かど|さき|||||||| This'd better not be a joke.

こんな ビーフ シチュー … ||しちゅー I've never seen a beef stew like thi—

( 角 崎 ) 見 た こと も …\ N ( 創 真 ) 何 言って ん すか かど|さき|み||||n|はじめ|まこと|なん|いって|| What do you mean?

( 創 真 ) ちゃん と ビーフ シチュー っす よ はじめ|まこと||||しちゅー|| It is beef stew.

それ 全部 ガルニ チュール っす から |ぜんぶ|||| That's all just garniture.

何 ? なん What?!

全部 が 付け 合わせ ぜんぶ||つけ|あわせ That's all garnish?

炭火 の 香ばしい 香り すみび||こうばしい|かおり

煮込み 具合 は バッチリ みたい です にこみ|ぐあい|||| It's cooked just right.

( 堂島 ) う ~ ん どうじま||

( 美作 ) ハッ てんで バラバラ の 素材 を ご ちゃ ご ちゃ と みさく|||ばらばら||そざい|||||| Hmph.

随分 雑 な 悪あがき だ な ずいぶん|ざつ||わるあがき|| Talk about a crude attempt!

こんな ん じゃ ― It could hardly live up to my garniture.

俺 の ガルニ チュール に は 届き は し ない おれ||||||とどき|||

メス キート の 魅惑 の 香り で 育て た 特製 ベーコン めす|||みわく||かおり||そだて||とくせい|べーこん I nurtured my special bacon with the alluring smell of mesquite.

慎重 に 積み上げ た 味 に は な しんちょう||つみあげ||あじ||| He can't compete with my meticulously-cultivated flavor.

( 角 崎 ) ん ん っ かど|さき||| Hmm.

シチュー そのもの の 印象 は さっき と ほとんど 同じ しちゅー|その もの||いんしょう|||||おなじ The stew itself is not that different from the one we just had.

ガルニ チュール は … あ むっ … As for the garniture...

う わ っ

ああ …

( 5 人 ) ワーッ ! じん|

( 角 崎 ) 何 ~ ! かど|さき|なん What?!

右 … 左 … みぎ|ひだり

さらに 不意打ち の 一 回転 |ふいうち||ひと|かいてん And a surprising loop!

うま ~ っ ! Delicious!

( 美作 ) あ あっ ? みさく||

噛 ( か ) む と ホロリ と ほどける トロトロ の ほほ 肉 か|||||||とろとろ|||にく The meltingly tender cheeks fall apart when you bite in!

歯ごたえ の ある 牛 タン と 蜂 の 巣 はごたえ|||うし|||はち||す The tongue and tripe offer great texture and mouthfeel!

( 5 人 ) キャー ! じん|

炭火 で 焼か れ た この ハラミ すみび||やか|||| The charcoal-grilled skirt steak

分厚く カット する こと で 肉 汁 の 量 も 段違い ぶあつく|かっと||||にく|しる||りょう||だんちがい is unbelievably juicy because of its thick cut!

シチュー と 絡め て も ― しちゅー||からめ|| Even when tasted with the stew,

すばらしい アクセント に なって い ます |あくせんと||||

うん これ は 一見 むちゃくちゃ の よう に 見え て ― |||いっけん|||||みえ| Indeed.

それぞれ 適切 な 調理 を し ― |てきせつ||ちょうり||

緻密 ( ちみつ ) に 組み上げ られ た アトラクション ちみつ|||くみあげ||| It is an attraction that has been carefully composed.

完璧 な バランス で 成立 し て いる かんぺき||ばらんす||せいりつ||| It is perfectly balanced.

バカ な … 即興 で ? ばか||そっきょう| Impossible!

どうして そこ まで …

( 創 真 ) 実は 俺 も さ ぁ ― はじめ|まこと|じつは|おれ|||

同じ こと を 考え は し て た ん だ よ ね おなじ|||かんがえ|||||||| I was thinking along the same lines as you.

燻製 ベーコン みたい な 強い ガルニ チュール で 味 を 強化 する こと くんせい|べーこん|||つよい||||あじ||きょうか|| About using a strongly flavored garniture like smoked bacon to strengthen the flavor.

( 美作 ) あ あっ みさく||

でも それ じゃ ダメ だ |||だめ| But that wouldn't be right.

それ じゃ 俺 の 料理 じゃ ない ||おれ||りょうり|| That wouldn't be my own cooking.

色とりどり の 味 が 素材 が ― いろとりどり||あじ||そざい| I wanted something where a wide range of flavors and ingredients

一 皿 の 上 に 集結 する よう な イメージ ひと|さら||うえ||しゅうけつ||||いめーじ

あ あ ~ ビーフ シチュー に ― |||しちゅー|

ここ まで 重層 的 な 味 の 広がり を 持た せる なんて ||じゅうそう|てき||あじ||ひろがり||もた||

ああ いや これ 実は ― |||じつは Oh, well, my thinking was inspired by a certain dish.

ある 料理 が 考え 方 の モデル に なって ん す よ |りょうり||かんがえ|かた||もでる|||||

ある 料理 ? |りょうり What dish?

( 創 真 ) つい 今朝 が た たどり着 い た ん です けど ね はじめ|まこと||けさ|||たどりつ|||||| I only had that flash of inspiration this morning, but yeah.

筑前 煮 っす ちくぜん|に| It was the Chikuzen stew.

( 角 崎 ・ 木 久 知 ) は あ ? かど|さき|き|ひさ|ち|| Huh?

簡単 な 煮物 って 思わ れ がち だ けど ― かんたん||にもの||おもわ|||| The dish is commonly misinterpreted as a simple stew,

プロ が 作る 筑前 煮 は ちょっと 違う ん す よ ぷろ||つくる|ちくぜん|に|||ちがう||| but when it's made by a professional, it's something else.

ね ? 日向 子 先輩 |ひゅうが|こ|せんぱい Right, Hinako-senpai?

はい それぞれ の 野菜 に 合わせ た 煮込み 時間 で ― |||やさい||あわせ||にこみ|じかん| By simmering each vegetable ingredient separately for the optimal amount of time,

素材 ごと の 色合い や 風味 を 最大 限 引き立てる ん です そざい|||いろあい||ふうみ||さいだい|げん|ひきたてる||

( 創 真 ) そして 最後 に それ を 一 皿 に 再 構成 する はじめ|まこと||さいご||||ひと|さら||さい|こうせい| Then you reassemble the components into the final dish,

全て の バランス に 神経 を とがらせ ながら ね すべて||ばらんす||しんけい||||

この 品 も それ と 同じ |しな||||おなじ This dish is the same.

筑前 煮 まさしく 大衆 の 味 ちくぜん|に||たいしゅう||あじ Chikuzen stew... that's definitely a dish of the people.

幸平 の 十八 番 ( おはこ ) じゃ ん か こうへい||じゅうはち|ばん|||| That's Yukihira's specialty!

( 美作 ) 幸平 て め え ! みさく|こうへい||| Yukihira, weren't you just doing improv cooking without any pre-planning?!

思い付き に 任せ た 即興 じゃ なかった の か ? おもいつき||まかせ||そっきょう||||

即興 なんて ひと言 も 言って ねぇ よ そっきょう||ひとこと||いって||

俺 は 組み立て 続け て た ん だ おれ||くみたて|つづけ|||| I've been building this dish for my entire life!

ずーっと ね

今 まで 歩 い て き た 道のり いま||ふ|||||みちのり The path I had to take to get to this point...

試し て き た 途方 も ない 味 の 組み合わせ ためし||||とほう|||あじ||くみあわせ The countless flavor combinations I've tried...

その 引き出し を 総 動員 し て 頭 ん 中 で 構築 し 続け た |ひきだし||そう|どういん|||あたま||なか||こうちく||つづけ| I called on everything I had to create the dish in my head.

相手 の 料理 を かすめ 取って ― あいて||りょうり|||とって You've always only taken the one step necessary

それ を 超える ため だけ の 1 歩 しか 踏 ん で こ なかった お前 に は ― ||こえる||||ふ||ふ|||||おまえ|| to discover and surpass your opponent's dish.

真似 でき ねえ こと だ と 思った ん だ まね||||||おもった|| I thought you wouldn't be able to do what I was attempting.

( 美作 ) 俺 の パーフェクト ・ トレース が ― みさく|おれ||ぱーふぇくと|とれーす| An approach my perfect profiling cannot reach?!

届か ない 領域 … ! とどか||りょういき

( 水原 ) 築き上げ た の は ― みずはら|きずきあげ||| What he built is

牛肉 の めくる めく うま さ が 彩る 楽園 ぎゅうにく|||||||いろどる|らくえん a paradise decorated with all the delicious flavors beef has to offer...

( 乾 ) いつ まで も 浸って い たく なる 夢 の 国 いぬい||||ひたって||||ゆめ||くに A land of dreams that makes you want to stay forever...

( 堂島 ) みんな 大好き … どうじま||だいすき Beloved by all!

( 5 人 ) アハ ハハ … じん||

( 5 人 ) ゆき ひ ー ランド ! じん|||-| Yukihee Land!

キャー !

( 木 久 知 ) ひ ぃ あっ ああ ああ … き|ひさ|ち|||||

( カメラ の シャッター 音 ) かめら||しゃったー|おと

あ …

( 乾 ) ねえ ( 角 崎 ) あっ … いぬい||かど|さき|

今日 の こと ずっと 忘れ ない で い ま しょ う ね きょう||||わすれ||||||| Let's remember today forever.

うん ! Yeah!

( 5 人 ) 私 たち みんな ― じん|わたくし|| Let's all be friends forever!

ズッ 友 だ よ ! |とも||

ハッ !

( 観客 の ざわめき ) かんきゃく||

離し や がれ ぇ ! はなし||| Let go of me!

あ あ ~ !

タキ ちゃん って 小さく て かわいい お て て な ん です ね たき|||ちいさく||||||||| Taki-chan, you have small, cute hands.

は あ ? What?!

( 木 久 知 ) い や ぁ ~ フフ フフ …\ N ( 角 崎 ) 何 だ その 潤 ん だ 瞳 は ! き|ひさ|ち||||||n|かど|さき|なん|||じゅん|||ひとみ| Why are you all teary-eyed?!

( 乾 ) アハハ ハハ … いぬい|| It seems Yukihira was the one who didn't blank out in the end.

( 乾 ) アハハ ハハ … いぬい|| Stop staring! Go back to your seat already!

( 堂島 ) 思考 を 止め ず に い た の は ― どうじま|しこう||とどめ||||||

( 乾 ) アハハ ハハ … いぬい||

幸平 の ほう だった よう だ な こうへい||||||

( 乾 ) アハハ ハハ … いぬい||

幸平 の ほう だった よう だ な こうへい||||||

( 堂島 ) 自分 の 料理 を 探り 続け て き た おびただしい 足跡 ( そ くせ き ) どうじま|じぶん||りょうり||さぐり|つづけ|||||あしあと||| The long, long history of pursuing your own cooking...

それ こそ 料理 人 の 分厚 さ に ほかなら ない ||りょうり|じん||ぶあつ|||| That is the depth possessed by a professional chef.

幸平 は それ を 見事 に この 一 皿 に 凝縮 し て みせ た こうへい||||みごと|||ひと|さら||ぎょうしゅく|||| Yukihira has concentrated all of that most admirably into a single dish!

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) で は これ より ― かわしま|うらら|||||||| We'll now enter the final assessment.

判定 に 入り ます ! はんてい||はいり|

秋 の 選抜 準 決勝 第 一 試合 ― あき||せんばつ|じゅん|けっしょう|だい|ひと|しあい This concludes round one of the Autumn Elections' Semi-Finals,

並びに 食 戟 ( しょ く げき ) ならびに|しょく|げき||| and the Shokugeki!

審査 員 の 皆様 投票 を お 願い いたし ます しんさ|いん||みなさま|とうひょう|||ねがい||

さあ 果たして 結果 は ? |はたして|けっか| Now, what is the outcome?!

全会 一致 ! ぜんかい|いっち A unanimous vote!

幸平 創 真 選手 食 戟 に 勝利 ! こうへい|はじめ|まこと|せんしゅ|しょく|げき||しょうり Candidate Yukihira Soma has won the Shokugeki,

そして 決勝 進出 ~ ! |けっしょう|しんしゅつ and will proceed to the finals!

御粗末 ! おそまつ Glad you enjoyed it!

御粗末 ! おそまつ

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい He won!

( 郁 魅 ) 勝った ぁ ! ( 恵 ) 創 真 君 いく|み|かった||けい|はじめ|まこと|きみ

ん っ …

( 美作 ) ウソ だ … みさく|うそ| Impossible...

俺 の トレース を か いく ぐれ る もの か ! おれ||とれーす||||||| No one can escape my profiling!

( 創 真 ) そう 思う なら お前 も 味わって みりゃ いい さ はじめ|まこと||おもう||おまえ||あじわって||| If that's what you think,

ああ …

( 美作 ) あっ は あ ああ あ ~ みさく|||||

( 美作 ) ゆき ひ ー ランド みさく|||-| Yukihee Land!

( ピエロ ) キャッ キャッ ぴえろ|| Shit... why is it... so pleasant?

( 美作 ) くそ っ …\ N なんて 心地 いい ん だ ぁ … みさく|||n||ここち||||

料理 を 始め て 間 も ない あの 頃 の 思い が ― りょうり||はじめ||あいだ||||ころ||おもい| I'm starting to remember how it used to be

よみがえって くる when I'd just started cooking!

( 店員 A ) ほんと に 昴 坊 ちゃ ま は 器用 で ござい ます ねぇ てんいん|a|||すばる|ぼう||||きよう|||| Young Master Subaru, you're so clever with your hands!

レシピ を ちょっと 見 た だけ で ― れしぴ|||み||| You can recreate any dish just by glancing at the recipe!

どんな 料理 でも 再現 できる なんて |りょうり||さいげん||

( 店員 B ) さすが は お 父上 の 血 ね てんいん|b||||ちちうえ||ち|

すばらしい 才能 です わ ~ |さいのう||

照れ ちゃ う よ 僕 てれ||||ぼく You're making me feel embarrassed.

これ は ただ の ― This is just me learning by imitation.

見よう見まね なん だ から さ みようみまね||||

これ を 見 たら 父さん 褒め て くれる かな … ||み||とうさん|ほめ||| Would Dad praise me if he sees this?

( 美作 の 父 ) こんな 猿まね で 喜ぶ な ! みさく||ちち||さるまね||よろこぶ| Don't be so happy over this poor imitation!

真 の 一流 って の は ― まこと||いちりゅう||| A true top-notch chef will have originality!

唯一無二 の オリジナリティー が そう さ せる ん だ ゆいいつむに||||||||

この 店 に 信念 なき 料理 など 要ら ん ! |てん||しんねん||りょうり||いら| This restaurant has no need for chefs who have no personal creed!

( 美作 ) その 数 日 後 ― みさく||すう|ひ|あと A few days later,

大事 な お 得意 様 ばかり を 招 い た 新作 品評 会 だいじ|||とくい|さま|||まね|||しんさく|ひんぴょう|かい there was a showcase of our new dishes with a lot of VIP customers in attendance.

悪意 が あった わけ じゃ ない あくい||||| I didn't do it out of malice.

ただ 認め て もらい たかった |みとめ||| I just wanted his respect.

父 の スペシャリテ に ただ 1 つ アレンジ を 加え た 品 で ― ちち||||||あれんじ||くわえ||しな| I added just one simple twist to Dad's specialty dish,

父 に 勝って しまった ちち||かって| and I won.

( 美作 の 父 ) ん ん っ … みさく||ちち|||

( 美作 ) そして 追放 さ れ た みさく||ついほう||| I was exiled...

いや 違う |ちがう No, that's not it.

父 は この 俺 から 逃げ た の だ ちち|||おれ||にげ||| Dad ran away from me.

( 少年 の 美作 ) な ~ んだ しょうねん||みさく||

( 少年 の 美作 ・ 美作 ) 料理 なんて 簡単 じゃ ない か しょうねん||みさく|みさく|りょうり||かんたん|||

( 美作 ) ただ 1 歩 ただ 1 歩 相手 を 出し抜け ば いい みさく||ふ||ふ|あいて||だしぬけ|| Just one step...

その 才能 が 俺 に は ある ! |さいのう||おれ||| I have that talent!

ほら 見ろ |みろ Look, see?

日本 最高 の 料理 学校 の エリート たち が ― にっぽん|さいこう||りょうり|がっこう||えりーと|| All the elites at Japan's elite culinary academy

なす 術 ( すべ ) も なく 敗れ て いく ぞ |じゅつ||||やぶれ|||

何 が 一流 だ 何 が 信念 だ なん||いちりゅう||なん||しんねん| Top-notch? Creed?

くだら ねえ 料理 人 ども め ! ||りょうり|じん|| Yeah, right.

美作 昴 みさく|すばる Mimasaka Subaru... you are useful.

お前 は 使える おまえ||つかえる

俺 の 下 に 付け おれ||した||つけ Come work for me.

好き に 暴れ させ て やる すき||あばれ|さ せ|| I'll let you wreak whatever havoc you want.

( 景浦 久尚 ( かげ うら ひ さ なお ) ) この 食 戟 を もって 美作 昴 の ― けいうら|ひさなお|||||||しょく|げき|||みさく|すばる|

これ ら の 道具 に 対 する 所有 権 は 消滅 し た |||どうぐ||たい||しょゆう|けん||しょうめつ||

幸平 創 真 は 全て 元 の 持ち主 に 返す と の こと だ が ― こうへい|はじめ|まこと||すべて|もと||もちぬし||かえす||||| Yukihira Soma, I understand you wish to return all of them to their former owners.

いい の だ な ? Is that correct?

あい よ Yup!

( 観客 の 歓声 ) ( 男子 生徒 A ) わ あ ヘヘッ かんきゃく||かんせい|だんし|せいと|a|||

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 大泉 柿 之 進 ( お おい ずみ かき の しん ) ) おお 100 本 の 包丁 が 料理 人 たち に 帰って いく おおいずみ|かき|ゆき|すすむ||||||||ほん||ほうちょう||りょうり|じん|||かえって| Ah! One hundred knives are being returned to their chefs!

( 女子 生徒 A ) あの … 幸平 君 ! じょし|せいと|a||こうへい|きみ Um, Yukihira-kun.

これ 私 の お 母さん が 亡くなった 時 に もらった ― |わたくし|||かあさん||なくなった|じ|| This knife belonged to my mom. I got it when she passed away.

形見 の 品 だった の かたみ||しな||

ありがとう Thank you.

本当 に ありがとう ほんとう||

ん っ

潮時 だ な しおどき|| It's time.

俺 は 遠 月 ( と お つき ) を 離れる おれ||とお|つき|||||はなれる I'll leave Totsuki.

料理 は もう やら ない りょうり||||

こんな 醜態 を さらし て 負け た ん だ |しゅうたい||||まけ|||

誇る もの は もう 何も 残って … ほこる||||なにも|のこって

( 美作 ) う わ あ ! ( 創 真 ) アホ か ! みさく||||はじめ|まこと|| Idiot!

( 空手 チョップ の 音 ) からて|||おと

( 美作 ) う わ あ ! ( 創 真 ) アホ か ! みさく||||はじめ|まこと||

それ じゃ 俺 が 食 戟 受け て やった 意味 ねえ じゃ ん か ||おれ||しょく|げき|うけ|||いみ|||| Why did I accept your Shokugeki challenge, then?

え えっ …

おい どう し た ? 取り に 来 ねえ の ? ||||とり||らい|| Hey, what's the matter?

残り の 1 本 お前 の だ ぜ のこり||ほん|おまえ||| The last one's yours, Takumi.

タクミ

あ あっ …

アルディーニ … Aldini...

( タクミ ・ アルディーニ ) ん っ …

美作 昴 俺 は 貴 様 に 負け た みさく|すばる|おれ||とうと|さま||まけ| Mimasaka Subaru.

完敗 だ かんぱい| It was total defeat.

だが 次 は 負け ない |つぎ||まけ| But next time, I won't lose!

君 が 1 歩 先 を 行く なら 俺 は 2 歩 ― きみ||ふ|さき||いく||おれ||ふ If you're one step ahead of me,

いや 10 歩 でも 100 歩 でも 進んで やる さ |ふ||ふ||すすんで|| I'll take two... no, ten... a hundred steps!

このまま で は 終わら せ ない |||おわら|| I won't let things end this way.

いい な ? 美作 ||みさく Do you hear me, Mimasaka?!

お っ おお …

メッザルーナ は 今 幸平 の 物 だ ||いま|こうへい||ぶつ| The mezzaluna is now Yukihira's.

いつか 必ず 取り返す |かならず|とりかえす I will get it back someday.

食 戟 で 君 に 勝利 し て だ しょく|げき||きみ||しょうり||| After I beat you in a Shokugeki!

それ まで 預かって おい て くれ ||あずかって||| Until then, keep it safe for me!

ハハッ

( 創 真 ) な ? 料理 で プロ を 目指 そ うって 人間 は ― はじめ|まこと||りょうり||ぷろ||まなざし|||にんげん| See?

どう しよ う も ねえ 負けず嫌い な ん だ よ |||||まけずぎらい|||| are all really sore losers.

よ ~ く 聞け よ 美作 ||きけ||みさく Listen up, Mimasaka.

1 回 こっき り の 勝負 で ― かい||||しょうぶ| Never plan to take your opponent's entire pride in a single match ever again.

相手 の 誇り を 根こそぎ 奪 お う なんて 二 度 と 考え ん な あいて||ほこり||ねこそぎ|だつ||||ふた|たび||かんがえ||

積み上げ て き た 自信 も 自負 も ― つみあげ||||じしん||じふ| Even if all the confidence and pride you've built over the years

全部 吹き飛ぶ よう な 失敗 を し て も ― ぜんぶ|ふきとぶ|||しっぱい|||| is blown to pieces by a major failure...

もう 立ち 上がれ ない くらい の 惨め な 思い を し て も ― |たち|あがれ||||みじめ||おもい|||| Even if you've had a soul-crushing experience...

明日 も 絶対 に 店 を 開け なきゃ なら ねえ あした||ぜったい||てん||あけ||| In Preparation

それ が 料理 人 な ん だ よ ||りょうり|じん|||| That's who chefs are.

お前 も そう じゃ ねえ の ? おまえ||||| Aren't you the same way?

美作 よ みさく| Mimasaka?

( 美作 ) こんな 俺 に 料理 を 続けろ と 言って くれる の か … みさく||おれ||りょうり||つづけろ||いって||| Is he telling me to keep on cooking, despite who I am?

( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ ぴえろ|||

( 美作 ) アハ ハハ みさく||

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が … みさく|かたく||おれ||こころ| My cold, hardened heart...

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が … みさく|かたく||おれ||こころ|

( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ ぴえろ|||

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が … みさく|かたく||おれ||こころ|

( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が … みさく|かたく||おれ||こころ|

( 美作 ) アハ ハハ みさく||

( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ ぴえろ|||

( 美作 ) アハ ハハ みさく||

解き ほぐれ て いく … とき||| ...is softening again.

乙女 の よう な キューティクル ! おとめ|||| I have cuticles like a girl!

( 4 人 ) えっ ? じん|

( 郁 魅 ) 負け て も やり 直せ ば いい って 伝える ため に ― いく|み|まけ||||なおせ||||つたえる|| You decided to put your life as a chef on the line

料理 人 やめる こと を 賭け たって の か りょうり|じん||||かけ||| to send a message about starting over, even if you lose?

なんか 矛盾 し てる よう な … |むじゅん|||| It doesn't make a whole lot of sense.

エヘッ ほんと だ ね Yeah, you're right.

でも 創 真 君 らしい |はじめ|まこと|きみ| But it's something Soma-kun would do.

( 創 真 ) よう 薙 切 何とか ここ まで 来 れ た わ はじめ|まこと||な|せつ|なんとか|||らい||| Hey, Nakiri.

1 年生 の てっぺん お前 と 競え る 場所 まで ― ねんせい|||おまえ||きそえ||ばしょ| Just one more step until I get to where I can face off with you

あと 1 つ だ as the top first-year.

わきまえ なさい

私 は 君 の はるか 上 に いる の よ わたくし||きみ|||うえ||||

♪~

~♪

( えり な ) あと … Also...

例の 本 早く 持ってき なさい よ れいの|ほん|はやく|もってき|| ...don't forget to bring me that book.

へ ?

( 麗 ) それ で は 引き続き 準 決勝 第 二 試合 を 開始 し ます ! うらら||||ひきつづき|じゅん|けっしょう|だい|ふた|しあい||かいし|| We'll now proceed to Round 2 of the semi-finals!

( 麗 ) それ で は 引き続き 準 決勝 第 二 試合 を 開始 し ます ! うらら||||ひきつづき|じゅん|けっしょう|だい|ふた|しあい||かいし||

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい We have Candidate Kurokiba Ryo and Candidate Hayama Akira!

対決 する の は 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ 選手 ― たいけつ||||くろ|きば||||せんしゅ

そして 葉山 ( は やま ) アキラ 選手 です ! |はやま||||せんしゅ|