( 理 珠 ( り ず ) ) 関城 ( せきじょう ) さん
今夜 うち に 泊まり に 来 ませ ん か ?
( 紗和 子 ( さわ こ ) ) えっ えっ …
えっ !
えっ えっ えっ えっ えっ えっ …
え ?
しっ しかたない わ ね も う ~ !
( うる か ) うる か ちゃん 発案
ドキッ 女 だらけ の パジャマ で 勉強 会
in リズ りん 家 ( ち ) !
( 文乃 ( ふみの ) ) イエ ~ イ ! タイトル 長 ~ い !
いや それ で どう し て 私 を …
だって いつも 図書 室 で りっ ちゃん の こと 見 てる から
誘ったら 喜ぶ ん じゃ ない か と 思って
ブフッ !
は あ ? 全然 見 て ませ ん けど ?
大体 何 よ パジャマ 勉強 会 って
パジャマ と か 最高 じゃ ない の よ !
( 理 珠 ) 関城 さん
え ? 何 ?
この 人物 の 心情 が 分から ない の です が …
あっ あたし は この 長文 和訳
( 文乃 ) 私 は ここ の 公式 が ちょっと …
え ? ちょ … そんな いっぺん に …
( うる か ) これ ( 文乃 ) こっち も
( 理 珠 ) 関城 さん
ええ ?
う う ~
( うる か ) 大丈夫 ? さわ ちん ?
( 文乃 ) ごめん ね つい …
( 理 珠 ) すみません
いつも 唯 我 ( ゆい が ) さん に やって いる 調子 で 立て続け に 質問 し て しまい まし た
( 紗和 子 ) え ? あいつ いつも こんな 目 に 遭って る の ?
( 文乃 ) え ~ と … ハハハ …
( うる か ) て いう か 成幸 ( なりゆき ) 相手 だ と もっと 激しい かも
ハア
めん ど い 質問 責め に つきあって くれる なんて
あなた たち 幸せ 者 よ そんな 教育 係 が いる なんて
フフ …
ヘヘッ
けど
唯 我 成幸 って 将来 絶対 苦労 し ょい 込む タイプ よ ね
お人よし って いう か 巻き込ま れ 体質 と いう か …
彼 女 に なる 人 と か 大変 そう ね
( 3 人 が 動揺 する 声 )
♪ ~
~ ♪
( お囃子 )
( 人々 の 話し声 )
( 男の子 ) 見 て !
( 葉月 ( はづき ) ) わ ~ い ! わ ~ い !
( 和樹 ( かず き ) ) お祭り だ ~ !
( 花枝 ( は なえ ) ) 悪い わ ね 成幸
勉強 ある の に つきあって もらっちゃ っ て
( 成幸 ) いい よ 母 さん 気分 転換 も 必要 だ し さ
( 和樹 ) あっ
( 成幸 ) まっ 軽く ひと 回り する くらい なら そんなに 遅く も なら ない だ ろ う
帰ったら 気合い で 取り戻 そ う
( 文乃 ) あれ ? やっぱり 唯 我 君 だ
え ? 成幸 ?
古橋 ( ふる は し ) 武 元 ( たけ もと ) お前 ら も 来 て た の か
うん ちょっと 気分 転換 に ね
唯 我 君 の 弟 さん と 妹 さん ?
( 成幸 ) ああ
和 樹 で ~ す
葉月 で ~ す
花 枝 で ~ す
( 成幸 ) って 母 さん !
( うる か ) う う … ( 文乃 ) フフッ
う わ !
ねえ ねえ どう かな ? 唯 我 君 浴衣 似合って る ?
あ あっ ちょ … ちょっと
ああ … ふ っ 2 人 と も 似合って る な
古橋 なんて 特に 板 に つい てる と いう か
大和 撫子 ( やま と なで しこ ) って 感じ だ よ な
え ? そ … そう ?
( 文乃 ) も う ~ こっち は 褒め て も 意味 ない って ば
悪い 気 は し ない けど
板 に つい てる ?
確か 浴衣 の 似合う 人 の 体型 って …
( 文乃 ) フフ フフ … こら こら 少年 少女 たち
それ 以上 は 許さ ん
( うる か ) 似合って る って 言って くれ た 成幸 が 似合って る って …
着付け 大変 だった けど 頑張って 着 て き て よかった
成幸 が 似合って る って … うれしい
( 文乃 ) わ っ 乙女 オーラ だ だ 漏れ だ よ うる か ちゃん
フフ … 成幸
せっかく だ から その 子 たち と 一緒に 回って き なさい
え ? 何 だ よ それ
( 文乃 ) アハ ハハ …
あっ !
あ ~ !
ごめん 私 タコ焼き 買い に 行 こ う と 思って た ん だ
( うる か ) え ?
うる か ちゃんと 2 人 で 回って て
( うる か ) えっ ? ( 成幸 ) おい 古橋 ?
どう し た ん だ ? 古橋 の ヤツ
ね ~ 買い物 くらい つきあう のに な ~
お前 その 髪 型 似合 う っ つう か …
かわいい よ な
( 成幸 ) いや 関係ない だ ろ う
あれ の せい かも って どんな 思い上がり だっ つう の
( うる か ) ねえ ねえ 成幸 見 て 見 て
ひ は まっ ひ ん く
う っ
あっ 成幸 も ひと 口 欲しい ?
いや 違う ! 全然 大丈夫 !
( 成幸 ) だ から 変 な 意識 す ん の やめ ろ って の 俺 !
( 理 珠 の 父 ) お っ ! 先生 じゃ ねえ か
( 理 珠 ) こんばんは 唯 我 さん 武 元 さん
緒方 ( お がた ) ! おやじ さん ! 出店 出し て たんす か ?
( 父 ) おう ! 見 て の とおり 大 盛況 よ
( 客 ) こっち 焼き うどん 3 人 前 ( 父 ) ほ い
( 客 ) こっち は 5 人 前 ね !
( 父 ) は い よ ! ちょっくら 待って くん な
( 父 ) 喜んで !
イエッサー !
そろそろ 出前 に 行く 時間 です が 1 人 で 大丈夫 です か ? お 父さん
おう 死ぬ 気 で やりゃ なんとか なら あな !
ふ っ う う …
( 成幸 ) って 量 !
( 客 ) 焼き うどん まだ ~ ?
( 客 ) こっち 4 人 前 ね ~
( 袋 が 破ける 音 ) ( 理 珠 ) う わ !
お 父さん 袋 が 破れ まし た
( 父 ) お っ 嬢 ちゃん すげ え 手際 いい な
ヘッヘ ~ 料理 は 得意 な ん で どんどん 切っちゃ い ます よ ~
( 文乃 ) うる か ちゃん うまく いった かな
あ ! 星 きれい
ちょっと 山 の ほう に 来る だけ で こんなに しっかり 見える ん だ
( 荒い 息遣い )
まいど ! 緒方 うどん です !
( 理 珠 ) ハアハア
焼き うどん 2 人 前 お 待ち ! です
( イカ 焼き 屋 ) ど … どう も
よし 次 は どこ だ ? 緒方
( 理 珠 ) 次 は 5 軒 先 の 金魚すくい 屋 さん です
その 次 が タコ焼き 屋 さん
( 成幸 ) 次 は ? ( 理 珠 ) かき氷 屋 さん
( 理 珠 ) そして はす向かい の あんず 飴 ( あめ ) 屋 さん
( あんず 飴 屋 ) 暑い 中 出前 ご苦労さま
これ よかったら 食べ て よ
( 理 珠 ) じ ~ ( 成幸 ) ハア やっと 半分 か
( 成幸 ) ん ? あ ~ せっかく だ し 食べる か ?
ほら
あ ~ ん
( 成幸 ) マジ か
( 成幸 ) なんか 小 動物 みたい で かわいい
( 成幸 ) あ ~ ! 終わった ~ !
感謝 です
では 私 は 先 に 戻り ます が
唯 我 さん は 無理 せ ず 休 ん で い て ください
えっ ? おい 緒方 !
( 子供 たち ) おお ~ !
( 成幸 ) お ?
( パン ! ) ( 子供 たち ) お ~ !
( 子供 たち ) お っ お っ お ~ !
( 店主 ) ひ い ~ !
( 子供 たち ) お ~ !
すげ え ぞ あの 仮面 の 美女 … か どう か は 分から ん けど
百発百中 だ
めぼしい 景品 根こそぎ かっぱ ら っち まっ た !
( 子供 ) まさに ミステリアス ビューティー
( 子供 ) 俺 も 撃た れ たい !
( 子供 ) むしろ 踏ま れ たい !
何 やって る ん です か 桐 須 ( きり す ) 先生
いや 桐 須 先生 です よ ね ?
あっ !
( 真冬 ( まふゆ ) ) いっ … !
あ あっ ! ( ドスン ! )
先生 ~ !
つまり 学園 長 命令 で 生徒 が はめ を 外さ ない か
一般 人 に 紛れ て 見回り を ?
( 真冬 ) 屈辱 … 屈辱 よ 生徒 に おんぶ さ れる だ なんて
え ?
( 成幸 ) ああ この 間 の あれ は 覚え て ない の か
( 成幸 ) ほら 先生 むくれ て ない で
救護 スペース に 着き まし た よ
( 真冬 ) むくれ て なんて い ませ ん
( 成幸 ) めん どくさい な ~
( あ すみ ) よう 後輩 ケガ でも し た か ?
( 成幸 ) 先輩 まで
あっ いや 俺 じゃ なく て …
ああ なん だ まふゆ センセ か
なん だ と は 何かしら 小 美 浪 ( こみ なみ ) さん
う ~ ん
あたし も おやじ も すぐ に は 手 が 離 せ ない ん だ よ な
( あ すみ ) 後輩 頼む ! ( 成幸 ) えっ
( 成幸 ) あの … 先生 が 自分 で やる と いう 手 は …
無理 怖い もの
お っ お 願い する わ
ああ … はい それ じゃ 失礼 し ます
( 成幸 ) う っ なんか 大人っぽい いい 匂い が …
って アホ 落ち着け !
こんな こと 考え てる の バレ たら 殺さ れる
心頭 滅 却 心頭 滅 却 …
ひ ゃ うん !
う う …
( 成幸 ) 先生 ! 変 な 声 出さ ん で ください !
( 真冬 ) 心外 … ひ ゃ うん !
( 成幸 ) 先生 !
ほ え ~
はっ !
あ ああ あ ~ えっ ?
ウソ 終電 ギリギリ ?
何 やって ん の 私 の バカ ~ !
( 荒い 息遣い )
( 泣き声 )
( かな の 姉 ) お 母 さ ~ ん ! かな ~ ど こ ~ ?
( 文乃 ) あ ~ も う ~
( あす み の 父 ) こんな 時間 まで 手伝わ せ て しまって すま なかった ね
いえ まだ 終電 に 間に合い ます し
( 父 ) 娘 の 彼 氏 だ から と いって 甘え 過ぎ て しまった かな
( 成幸 ) ええ まあ お 気遣い なく
( 成幸 ) そう いや そんな 設定 だった な
( 父 ) さっ 帰 ろ う あす み
( あ すみ ) あっ … なあ 後輩
次 は さ 2 人 で 一緒に 回り たい な 縁日
なん つ って な
( 成幸 ) だ から ! あんた は また そう いう …
( あ すみ ) ヘ へ へ ヘッ じゃ あな !
ハア まったく あの 人 は
とにかく 終電 も 近い し 急 い で 帰ら ね ば
( 泣き声 )
( 成幸 ) あ ?
( かな ) お 母 さ ~ ん お 姉ちゃん ど こ ~ ?
( 成幸 ) あ ~ も う ~ !
( かな の 母 ) かな ~ ?
( 姉 ) かな ~ !
( 母 ) どこ な の ? 返事 し て ~ !
お 姉 ちゃ ~ ん ! お 母 さ ~ ん !
( 母 ) かな ! ああ よかった
2 人 と も はぐれ た とき は どう しよ う か と …
( かな ) あの ね あの ね !
そこ の お にいちゃん が 探す の 手伝って くれ た の
って あれ ? い ない …
あれ ?
奇 遇 ね かな
お 姉ちゃん も 今 さっき ね
きれい な お ねえさん が
お 母 さん を 探す の 手伝って くれ た の
( 駆ける 足音 )
( 成幸 の 荒い 息遣い )
( 成幸 ) 間に合わ なかった …
ああ … どう しよ う
( 文乃 ) あれ ? ( 成幸 ) ん ?
( 文乃 ) えっ え ?
( 成幸 ) え ?
え ?
唯 我 君 ?
( 成幸 ) 古橋
なんで ここ に ?
あ ~ いや それ は …
( 文乃 ) 星 見 て たら 終電 間際 に なっちゃ っ た
なんて バカ すぎ て 言 え ない
ゆ っ 唯 我 君 女の子 は みんな ね
何かしら 人 に は 言 え ない 秘密 を 持って いる もの な ん だ よ
べ っ 勉強 に なり ます ! 師匠 !
( 成幸 ) タクシー 来る 気配 ない な
大通り の 方 へ 行って みよ う
そ したら 走って る かも しれ ない し
( 成幸 ) だいぶ 歩 い た けど
タクシー どころ か ほとんど 車 すら 通ら ん と は …
( 文乃 ) い た た … ( 成幸 ) あっ
あいた ~
どう し た 古橋 大丈夫 か ?
うん 慣れ ない 下駄 ( げた ) で 歩 い た から ちょっと 擦れ ちゃ って
( 成幸 ) これ 以上 歩か せ ない ほう が いい か …
つって も こんな 田舎 に ファミレス も カラオケ も …
あっ あれ !
ん ?
旅館 ?
( 仲居 ) ごめんなさい ね
もう ひと 部屋 しか 空 い て ない ん です よ
( 文乃 ) あ あっ … ( 成幸 ) そう です か
じゃあ 俺 は 歩 い て 帰る から お前 は 泊まって いって くれ
( 文乃 ) 諦め が 早い よ !
だって 無理 に 決まって ん だ ろ ! そんな !
地元 駅 まで 何 キロ ある と 思って ん の ?
( 仲居 ) あの … あなた たち 高校 生 ?
( 2 人 ) う っ …
高校 生 の 男女 が ひと つ の 部屋 に って いう の は
ちょっと ねえ …
そ っ そう です よ …
大丈夫 です
姉弟 です から !
( 成幸 ) ふ … 古橋 さん ?
( 仲居 ) ああ な ~ んだ そう な の
( 文乃 ) ねっ 成幸 君 !
( 成幸 ) えっ お ま …
( 文乃 ) なりゆき くん !
( 成幸 ) う っ うん … 文乃 姉ちゃん …
( 文乃 ) “ 唯 我 文乃 ”
なんか 変 な 感じ
おい やっぱり マズ い だ ろ こんな の
( 文乃 ) 今更 何 言って る の
大丈夫 だ よ お 布団 しっかり 離し て 寝 れ ば
( 仲居 ) あ ~ いけ ない !
布団 が ひと 組 しか ない ん だった わ
すみません
お 代 は もちろん 格安 に さ せ て いただき ます ので
でも まあ 姉弟 なら 大丈夫 かしら ね ?
( 成幸 ) この 仲居 さん 試し て いる の か ?
う う …
う う …
( 成幸 ) 風呂 いい お 湯 だった な
( 文乃 ) う っ うん いい お 湯 だった ね …
( 成幸 ) 間 が もた ん
こんな こと なら 勉強 道具 持って くる ん だった
あの … 布団 古橋 が 使って くれ
夏 だ し 俺 は 床 で 全然 大丈夫 だ から
な っ !
そ っ そんな の ダメ ! 唯 我 君 が 使って
私 畳 で 直 ( じか ) に 寝る の 夢 だった し
いやいや 風邪 でも ひ い たら どう す ん だ ?
唯 我 君 こそ !
( 2 人 ) ハックショイ !
山 の ほう だ から 結構 冷える ね
とりあえず 入る ? お 布団 …
ひ あ ああ あ ~ !
いや ! 変 な 意味 じゃ ない から !
2 人 で 風邪 ひ い ちゃ ったら シャレ に なら ない でしょ
私 は 別に 唯 我 君 が 変 な こと する よう な 人 じゃ ない って
分かって る し
別に 気 に し ない けど ?
唯 我 君 が 嫌 じゃ ない なら だ けど
いや 俺 だって そりゃ …
同じ 布団 と か 兄弟 多い から 慣れ てる し ?
古橋 が 嫌 じゃ ない なら 別に 全然 余裕 だ が …
( 2 人 ) そう 余裕 …
( 成幸 ) な わけ ねえ だ ろ !
なんで こいつ こんな いい 匂い す ん の ?
同じ シャン プー 使った よ ね ?
( 文乃 ) おお お … 男の子 と 同じ 布団 !
直 に 触れ てる わけ じゃ ない けど 唯 我 君 の 背中 の 熱 が 伝わって き て …
は わ わ わ わ !
( 2 人 ) ひ ゃ ああ ああ !
( 成幸 ) ダメ だ なんか 会話 し て 気 を 紛らわさ ん と どう しよ う も …
う う ~ 話題 話題 …
あっ ああ …
古橋 窓 …
あ …
ああ …
きれい
うん
( 文乃 ) あっ ほら 唯 我 君 あれ が てんびん 座
あっ ち が 北 の 皿 “ キファ ・ ボレ アリス ” で
少し 見え にくい こっち が 南 の 皿 “ キファ ・ アウストラリス ” だ よ
( 成幸 ) 分から ん
あっ ち に は いて 座 の “ ルク バト ” “ アル カブ ” “ アルナスル ”
フッ 星 本当 に 好き な ん だ な
エヘ へ
うん … 今夜 は 特に きれい
まさに 「 天 の 光 は すべて 星 」 だ ね
( 成幸 ) うん ? ( 文乃 ) あっ えっ と …
( 文乃 ) そう いう タイトル の 古い 本 が あって ね
簡単 に 言う と 一 度 夢 を 失った 元 宇宙 飛行 士 の 主人公 が
57 歳 と いう 年齢 で
再び 宇宙 を 目指し て 夢 を 追い かける お 話
“ 肉体 で は なく 魂 だけ を 飛ば せ ば ”
“ 恒星 に だって 一瞬 で たどりつく こと が できる ” なんて
いわゆる 精神 テレポート み たい な 話 も 出 て き て ね
( 静 流 ( し ずる ) ) あら 文乃
文乃 に その 本 は まだ 難しい わ よ
( 文乃 ) 何 回 も 読め ば 分かる もん !
好き だった な …
かっこいい よ な 古橋 は
え ?
緒方 も 武 元 も 小 美 浪 先輩 も そう だ けど
苦手 な もの を 克服 し て まで 追いかけ たい 夢 が ある の って
や っぱ かっこいい よ
俺 は まあ 家族 に 楽 さ せ たい と は 思って る けど
俺 自身 が 具体 的 に これ を し たい って 夢 が ある わけ じゃ ない し
正直 羨ま し い と 思う
アハハ … 夢 が ある から って 別に 偉い わけ じゃ ない と 思う けど ね
でも もしも …
いつか 君 が 本当 に やり たい こと を 見つけ た とき は
お 姉ちゃん が 全力 で 応援 する から ね
成幸 君
なんて ね
じゃあ 受験 が 終わったら どう す ん だ ?
( 成幸 ) 受験 が 終わったら か …
俺 が 本当 に やり たい こと …
あっ
お っ … おい 古橋 … 寝 た ?
( 文乃 ) お 母 さん …
( 幼少 の 文乃 ) お 母 さん ! お 母 さん !
( 静 流 ) いい ? 文乃
お 母 さん は ね い なく なったり し ない の よ
あなた の 好き な その 本 に 出 て くる テレポート で 星 に 行く だけ
そこ から いつも あなた を 見 て いる から
だから ね 文乃
星 の きれい な 夜 に は きっと 見つけ て ちょうだ いね
( 文乃 ) 少し ひんやり し て で も 心地よく 包み込 ん で くれる
ああ これ は お 母 さん の 手
あ …
あっ !
( 文乃 ) はっ 恥ずかし すぎる
疲れ て た と は いえ 昨日 は なんで あんな こと を …
( 成幸 ) 起き たら め っちゃ 抱き締め て た
すま ん 古橋 ! マジ で すま ん !
( 文乃 ) 違う から !
りっち ゃん うる か ちゃん 全然 違う から ね ~ !
♪ ~
~ ♪
( 成幸 ) それ じゃあ 俺 こっち だ から
( 文乃 ) うん
唯 我 君
あ …
また ね