10.1.2 狂ったブラッジャー - The Rogue Bludger
くるった ブラッジャー|the|rogue|bludger
crazy bludger|||
10.1.2 Der schurkische Bludger - Der schurkische Bludger
10.1.2 The Rogue Bludger
10.1.2 La Bludger Pícara - La Bludger Pícara
10.1.2 Le bludger malhonnête - Le bludger malhonnête
10.1.2 미친 블러저 - The Rogue Bludger
10.1.2 Zbójecki tłuczek - Zbójecki tłuczek
10.1.2 The Rogue Bludger - The Rogue Bludger
10.1.2 Sahte Bludger - Sahte Bludger
10.1.2 流氓游走球
10.1.2 流氓遊走球
土曜日 の 朝 、 ハリー は 早々 と 目 が 覚めて 、 しばらく 横 に なった まま 、 これ から の クィディッ チ 試合 の こと を 考えて いた 。
どようび||あさ|||はやばや||め||さめて||よこ|||||||||しあい||||かんがえて|
Saturday|||||quickly||||woke up|for a while|side|||||||Quidditch|quickly|game||||thinking about|
Harry woke up early on Saturday morning and lay awake for a while, thinking about the upcoming Quidditch game.
토요일 아침, 해리는 일찌감치 깨어나 잠시 누운 채로 앞으로의 쿠ィ디ッ 지 경기를 생각하고 있었다.
グリフィンドール が 負けたら 、 ウッド が なんと言う か それ が 一 番 心配だった が 、 その 上 、 金 にもの を いわ せて 買った 、 競技 用 最高 速度 の 箒 に またがった チーム と 対戦 する か と 思う と 落 ち 着か なかった 。
||まけたら|||なんという||||ひと|ばん|しんぱいだった|||うえ|きむ|||||かった|きょうぎ|よう|さいこう|そくど||そう|||ちーむ||たいせん||||おもう||おと||つか|
||if they lost|||what to say|||||number|worried about||||money|also||||bought|competition|for|highest|maximum speed||||mounted|||match||||||fell||did not settle|did not exist
If Gryffindor lost, I was most worried about what Wood would say, but on top of that, I wondered if I would play against a team that straddled the fastest broom for competition, which I bought with money. It didn't settle down.
スリザリン を 負かして やりたい と 、 今 ほど 強く 願った こと は なかった 。
||まかして|やり たい||いま||つよく|ねがった|||
||defeat||||||wished|||
I've never had a stronger desire to beat Slytherin.
腸 が 捻れる ような 思い で 小一 時間 横 に なって いた が 、 起き だ し 、 服 を 着て 早 めの 朝食 に 下り て いった 。
ちょう||ねじれる||おもい||こいち|じかん|よこ|||||おき|||ふく||きて|はや||ちょうしょく||くだり||
intestine||twist||feeling||about an hour||side|||was|(subject marker)|got up|||clothes||putting on|early|like|breakfast||down||went
I lay there for an hour with a twisted feeling in my gut, then got up, dressed, and went down for an early breakfast.
グリフィンドール ・ チーム の 他 の 選手 も すでに 来て いて 、 他 に は 誰 も いない 長 テーブル に 固 まって 座って いた 。
|ちーむ||た||せんしゅ|||きて||た|||だれ|||ちょう|てーぶる||かた||すわって|
|||||||||||||||||||firmly|||
The rest of the Gryffindor team had already arrived and were sitting at a long table with no one else around.
みんな 緊張 した 面持ち で 、 口数 も 尐 なかった 。
|きんちょう||おももち||くちかず|||
|nervousness||expression||number of words|||
十一 時 が 近づき 、 学校 中 が クィディッチ 競技 場 へ と 向かい はじめた 。
じゅういち|じ||ちかづき|がっこう|なか|||きょうぎ|じょう|||むかい|
||||school||||competition|field||||
Eleven o'clock was approaching, and the school began to head to the Quidditch stadium.
なんだか 蒸し暑く 、 雷 でも 来 そうな 気配 が 漂って いた 。
|むしあつく|かみなり||らい|そう な|けはい||ただよって|
somehow|muggy|thunder|||likely|signs||drifting|
ハリー が 更衣室 に 入ろう と する と 、 ロン と ハーマイオニー が 急いで やってきて 「 幸運 を 祈る 」 と 元気づけた 。
||こういしつ||はいろう||||||||いそいで||こううん||いのる||げんきづけた
||changing room||||||||||quickly|came running|good luck||pray for||cheered up
As Harry enters the locker room, Ron and Hermione rush in and wish him good luck. I cheered him up.
選手 は グリフィンドール の 真 紅 の ユニフォーム に 着替え 、 座って 、 お定まり の ウッド の 激励 演説 を 聞いた 。
せんしゅ||||まこと|くれない||ゆにふぉーむ||きがえ|すわって|おさだまり||||げきれい|えんぜつ||きいた
player||||deep red|deep red||uniform||changed clothes||usual||||encouragement speech|speech||
「 スリザリン に は 我々 より 優れた 箒 が ある 」 ウッド の 第一声 だ 。
|||われわれ||すぐれた|そう|||||だいいっせい|
|||we||better|broom|||||first words|
「 それ は 、 否定 す べく も ない 。
||ひてい||||
||denial||to be sure||
"It cannot be denied.
しかし だ 、 我々 の 箒 に は より 優れた 乗り手 が いる 。
||われわれ||そう||||すぐれた|のりて||
||we||||||better|rider||
我々 は 敵 より 厳しい 訓練 を して きた 。
われわれ||てき||きびしい|くんれん|||
||enemy||strict|training|||
我々 は どんな 天候 でも 空 を 飛んだ ――」
われわれ|||てんこう||から||とんだ
|||weather||sky||flew
(「 まったく だ 」 ジョージ ・ ウィーズリー が 呟いた 。
||じょーじ|||つぶやいた
|||||muttered
「 八 月 から ずっと 、 俺 なんか ちゃんと 乾いて たた めし が ない ぜ 」)
やっ|つき|||おれ|||かわいて|||||
eight|August|||I||properly|dried|properly|rice|||emphasis particle
"Since August, I haven't had a dry meal.")
「―― そして 、 あの 小 賢 しい ねちねち 野郎 の マルフォイ が 、 金 の 力 で チーム に 入る の を 許し た その 日 を 、 連中 に 後悔 さ せて やる んだ 」
||しょう|かしこ|||やろう||||きむ||ちから||ちーむ||はいる|||ゆるし|||ひ||れんちゅう||こうかい||||
||small|sly||sneaky|guy||||gold|||||||||allowed|||||they||regret||||will
"--And I'll regret the day that the clever little guy Malfoy allowed him to join the team with the power of money."
感極まって 胸 を 波打た せ ながら 、 ウッド は ハリー の 方 を 向いた 。
かんきわまって|むね||なみうた|||||||かた||むいた
overcome with emotion|chest||heaved|||||||||faced
「 ハリー 、 君 次第 だ ぞ 。
|きみ|しだい||
|you|up to you||you know
Harry, it's up to you.
シーカー の 資格 は 、 金持ち の 父親 だけ で は ダメな んだ と 、 目 に も の 見せて やれ 。
||しかく||かねもち||ちちおや||||だめな|||め||||みせて|
||qualification||rich person||father||||||||||||
Show them that it takes more than a rich father to qualify as a Seeker.
マルフォイ より 先 に スニッチ を つかめ 。
||さき||||
||before||snitch||catch
Grab the snitch before Malfoy.
然 ら ずんば 死 ある のみ だ 、 ハリー 。
ぜん|||し||||
if not|plural suffix|notならず|death|||is|
There's only death, Harry.
な ぜ ならば 、 我々 は 今日 は 勝た ねば なら ない のだ 。
|||われわれ||きょう||かた||||
not|||we||today||must win||||
If so, we must win today.
何がなんでも 」
なにがなんでも
by all means
「 だからこそ 、 プレッシャー を 感じる な よ 、 ハリー 」 フレッド が ハリー に ウィンク した 。
|ぷれっしゃー||かんじる|||||||||
that's why|pressure||feel||||Fred||||winked|
"That's why you don't feel the pressure, Harry." Fred winked at Harry.
グリフィンドール 選手 が グラウンド に 入場 する と 、 ワーッ と いう どよめき が 起こった 。
|せんしゅ||ぐらうんど||にゅうじょう||||||||おこった
|player||||entered|||a cheer|||uproar||occurred
ほとんど が 声援 だった 。
||せいえん|
||cheers|
レイブンクロー も ハッフルパフ も スリザリン が 負ける ところ を 見 たくて たまらない のだ 。
||||||まける|||み|||
Ravenclaw||||||to lose|||||can't wait|
Both Raven Claw and Huffle Puff are dying to see where Slytherin loses.
それ でも その 群衆 の 中 から 、 スリザリン 生 の ブーイング や 野次 も しっかり 聞こえた 。
|||ぐんしゅう||なか|||せい||ぶーいんぐ||やじ|||きこえた
|||crowd|||||student||booing||jeering|||
クィディッチ を 教える マダム ・ フーチ が 、 フリント と ウッド に 握手 する よう 指示 した 。
||おしえる||||||||あくしゅ|||しじ|
||to teach|madam|Madam Hooch||Flint||||handshake|||instruction|
二 人 は 握手 した が 互いに 威嚇 する ように にらみ合い 、 必要 以上 に 固く 相手 の 手 を 握りしめ た 。
ふた|じん||あくしゅ|||たがいに|いかく|||にらみあい|ひつよう|いじょう||かたく|あいて||て||にぎりしめ|
|||handshake|||each other|intimidation|||staring contest|more than necessary|more than necessary||too tightly|partner||||gripped tightly|
They shook hands, but both menacingly glanced at each other and held each other's hands more tightly than necessary.
「 笛 が 鳴ったら 開始 」 マダム ・ フーチ が 合図 した 。
ふえ||なったら|かいし||||あいず|
flute||when it sounds|start||||signal|
「 いち ―― に ―― さん 」
one||
観客 の ワーッ と いう 声 に 煽ら れる ように 、 十四 人 の 選手 が 鉛 色 の 空 に 高々 と 飛翔 した 。
かんきゃく|||||こえ||あおら|||じゅうよん|じん||せんしゅ||なまり|いろ||から||たかだか||ひしょう|
audience||cheer|||||encouraged|||fourteen|||||lead|lead color||sky||highly||soared high|
ハリー は 誰 より も 高く 舞い上がり 、 スニッチ を 探して 四方 に 目 を 凝らした 。
||だれ|||たかく|まいあがり|||さがして|しほう||め||こらした
||who|||high|soared up|||looking for|all directions||||focused
「 調子 は どう だい ? 傷 モノ 君 」
ちょうし||||きず|もの|きみ
condition|||question particle|wounded person|damaged goods|you
"How are you doing? Wounded thing-kun"
マルフォイ が 箒 の スピード を 見せつける ように 、 ハリー の すぐ 下 を 飛び去り ながら 叫んだ 。
||そう||すぴーど||みせつける|||||した||とびさり||さけんだ
||||||show off|||||||flew away||screamed
ハリー は 答える 余裕 が なかった 。
||こたえる|よゆう||
||to answer|leeway||did not have
Harry couldn't afford to answer.
ちょうど その 瞬間 、 真っ黒 の 重い ブラッジャー が ハリー め が け て 突進 して きた から だ 。
||しゅんかん|まっくろ||おもい||||||||とっしん||||
||moment|jet black||heavy|bludger|||at|(subject marker)|toward||charged at||||
Just at that moment, a heavy black bragger rushed towards Harry.
間一髪 で かわした が 、 ハリー の 髪 が 逆 立つ ほど 近く を かすめた 。
かんいっぱつ||||||かみ||ぎゃく|たつ||ちかく||
just in time||dodged||||hair||standing on end|||close to||grazed
I diddge it with a short hair, but Harry's hair was so close that it stood upright.
「 危なかった な ! ハリー 」 ジョージ が 棍棒 を 手 に 、 ハリー の そば を 猛 スピード で 通り過ぎ 、 ブラッジャー を スリザリン めがけて 打ち返そう と した 。
あぶなかった|||じょーじ||こんぼう||て||||||もう|すぴーど||とおりすぎ|||||うちかえそう||
close call|||||club棒||||||||with great speed|||passed by||||toward Slytherin|hit back||
ジョージ が エイドリアン ・ ビューシー めがけて 強烈に ガツン と ブラッジャー を 叩く の を 、 ハ リー は 見て いた 。
じょーじ|||||きょうれつに|||||たたく||||||みて|
||Adrian|Busey|aiming at|intensely|with a bang|||||||||||
Harry was watching George slamming Gatsun and Bradger at Adrian Beaucy.
し ところ が 、 ブラッジャー は 途中 で 向き を 変え 、 またしても ハリー めがけ て まっし ぐ ら に 飛んで きた 。
|||||とちゅう||むき||かえ|||||まっ し||||とんで|
|but||||on the way||direction||changed|once again||toward||straight||||flying|
However, the Bradger turned around on the way and flew straight toward Harry again.
ハリー は ひょいと 急 降下 して かわし 、 ジョージ が それ を マルフォイ めがけて 強打 した 。
|||きゅう|こうか|||じょーじ||||||きょうだ|
||suddenly|sudden|sudden drop|||||||||strong hit|
ところが 、 ブラッジャー は ブーメラン の ように 曲線 を 描き 、 ハリー の 頭 を 狙い撃ち して き た 。
|||ぶーめらん|||きょくせん||えがき|||あたま||ねらいうち|||
|||boomerang|||curve||drew||||(object marker)|aimed at|||
ハリー は スピード 全開 で 、 グラウンド の 反対 側 めがけて ビュンビュン 飛んだ 。
||すぴーど|ぜんかい||ぐらうんど||はんたい|がわ|||とんだ
||speed|full speed||||opposite|opposite||zooming|flew
Harry flog mit voller Geschwindigkeit und schoss auf die gegenüberliegende Seite des Feldes.
ブラッジャー が あと を 追って 、 ビュービュー 飛んで くる 音 が 、 ハリー の 耳 に 入った 。
||||おって||とんで||おと||||みみ||はいった
||||following|whooshing|||||||||entered
―― いったい どう なって る んだろう ? ブラッジャー が こんなふうに 一 人 の 選手 だけ を 狙う な ん てこ と は なかった 。
||||||||ひと|じん||せんしゅ|||ねらう||||||
|||||||like this||||player|||aim at|what||lever|||
-- What in the world is going on? Bludger never targeted a single athlete in this way.
なるべく たくさんの 選手 を 振り落とす の が ブラッジャー の 役目 の はずな のに ......。
||せんしゅ||ふりおとす|||||やくめ|||
as much as possible||players||shake off|||||role|||
It should be the Bludger's job to knock off as many players as possible...
グラウンド の 反対 側 で フレッド ・ ウィーズリー が 待ち構えて いた 。
ぐらうんど||はんたい|がわ|||||まちかまえて|
||||||||waiting for|
Fred Weasley was lying in wait on the opposite side of the ground.
フレッド が 力まかせに ブ ラッジャー を かっ飛ばした 。
||ちからまかせに||||か っ とばした
||with all his might||bragger||flew away
Fred smashed the Bludger away with all his might.
それ に ぶつから ない よう 、 ハリー は 身 を かわし 、 ブラッジャー は 逸れて いった 。
||ぶつ から|||||み|||||それて|
||collide with|||||body||dodged|||missed|
「 やっつけた ぞ !」
defeated|
"You got him!"
フレッド が 満足げに 叫んだ 。
||まんぞくげに|さけんだ
||satisfied|shouted
が 、 そう で は なかった 。
まるで ハリー に 磁力 で 引きつけられた か の ように 、 ブラッジャー は またもや ハリー めがけて 突進 して くる 。
|||じりょく||ひきつけ られた|||||||||とっしん||
|||magnetic force||pulled toward||||||once again|||charging at||
しかたなく ハリー は 全 速力 で そこ から 離れた 。
|||ぜん|そくりょく||||はなれた
reluctantly|||full|full speed||||departed from
雤 が 降り出した 。
||ふりだした
snow||started to fall
It began to rain.
大粒の 雤 が ハリー の 顔 に 降りかかり 、 メガネ を ピシャピシャ と 打った 。
おおつぶの|||||かお||ふりかかり|めがね||||うった
large drops of|rain||||||fell on|||splashing||hit
ゲーム そのもの は どう なって いる の か 、 ハリー に は さっぱり わから なかった が 、 解説 者 の リー ・ ジョーダン の 声 が 聞こえて きた 。
げーむ|その もの||||||||||||||かいせつ|もの|||||こえ||きこえて|
|the game||||||||||not at all||||explanation|||||||||
「 スリザリン 、 リード です 。
|lead|
六〇 対 〇。」
むっ|たい
|to
スリザリン の 高級 箒 の 力 が 明らかに 発揮 されて いた 。
||こうきゅう|そう||ちから||あきらかに|はっき|さ れて|
||high-quality|||||clearly|demonstrated||was present
狂った ブラッジャー が 、 ハリー を 空中 から 叩き 落とそう と 全力 で 狙って くる ので 、 フレッド と ジョージ が ハリー すれすれに 飛び回り 、 ハリー に は 二 人 が ブンブン 振り回す 腕 だけ しか 見 え なかった 。
くるった|||||くうちゅう||たたき|おとそう||ぜんりょく||ねらって|||||じょーじ||||とびまわり||||ふた|じん|||ふりまわす|うで|||み||
crazy|||||in the air|||try to drop||with all one's might||aiming at||||||||just above|flying around|||||||buzzing|swinging around|arm|||||
Fred and George flew around Harry as the crazy Bradger tried his best to knock Harry down from the air, and Harry could only see his arms swinging around.
スニッチ を 捕まえる どころ か 、 探す こと も でき ない 。
||つかまえる|||さがす||||
||catch|||search for||||
Far from catching the snitch, you can't even look for it.
「 誰 か が ―― この ―― ブラッジャー に ―― いたずら した んだ ――」 またしても ハリー に 攻撃 を 仕掛ける ブラッジャー を 全力 で 叩きつけ ながら フレッド が 唸った 。
だれ||||||||||||こうげき||しかける|||ぜんりょく||たたきつけ||||うなった
||||||prank|||once again|||attack||to attack|||||slammed||||groaned
"Someone has been messing with this Bludger. Fred snarled as he once again attacked Harry, hitting the Bludger as hard as he could.
「 タイム アウト が 必要だ 」
たいむ|あうと||ひつようだ
time|out||necessary
"I need a timeout."
ジョージ は 、 ウッド に サイン を 送り ながら 、 同時に ハリー の 鼻 を へし折ろう と する ブラッ ジャー を 食い止めよう と した 。
じょーじ||||さいん||おくり||どうじに|||はな||へしおろう||||じゃー||くいとめよう||
||||||sent||at the same time|||nose||break鼻|||brassiere|||try to stop||
ウッド は サイン を 理解 した らしい 。
||さいん||りかい||
||sign||understood||
Wood seems to have understood the sign.
マダム ・ フーチ の ホイッスル が 鳴り響き 、 ハリー 、 フ レッド 、 ジョージ の 三 人 は 、 狂った プラッジャー を 避け ながら 地面 に 急 降下 した 。
|||ほいっする||なりひびき|||れっど|じょーじ||みっ|じん||くるった|||さけ||じめん||きゅう|こうか|
|Madam||whistle||echoed loudly||F|Fred||||||crazy|crazy bludger||avoided||ground||sudden descent|rapid descent|
「 何 を やって る んだ ?」 観衆 の スリザリン 生 が ヤジ る 中 、 グリフィンドール 選手 が 集まり 、 ウッド が 詰問 した 。
なん|||||かんしゅう|||せい||||なか||せんしゅ||あつまり|||きつもん|
what||||what|audience|||||jeering||||player||gathering|||questioned|
"What are you doing?" Gryffindor gathered and Wood asked, while the crowd was screaming at Slytherin.
「 ポロ 負け して る んだ ぞ 。
ぽろ|まけ||||
polo|losing||||
"I'm losing Polo.
フレッド 、 ジョージ 、 アンジェリーナ が ブラッジャー に 邪魔 さ れ て ゴール を 決められ なかった んだ 。
|じょーじ|||||じゃま||||ごーる||きめ られ||
||Angelina||bludger||interference||||||could not score||
Fred, George, and Angelina weren't able to score a goal because they were disturbed by Bragger.
あの とき どこ に いたんだ !」
||||was
Where were you at that time! "
「 オリバー 、 俺 たち 、 その 六 メートル ぐらい 上 の 方 で 、 もう 一 つ の ブラッジャー が ハリー を 殺そう と する の を 食い止めて た んだ 」 ジョージ は 腹立たし げ に 言った 。
|おれ|||むっ|めーとる||うえ||かた|||ひと|||||||ころそう|||||くいとめて|||じょーじ||はらだたし|||いった
||||||||||||||||||||||||stopped|||||frustrated|||
"Oliver, we, about six meters above that, stopped another bragger from trying to kill Harry," George said angry.
「 誰 か が 細工 した んだ ―― ハリー に つきまとって 離れ ない 。
だれ|||さいく||||||はなれ|
|||manipulation|||||followed|won't leave|
"Someone worked on it-I'm stuck with Harry.
ゲーム が 始まって から ずっと ハ リー 以外 は 狙わ ない んだ 。
げーむ||はじまって|||||いがい||ねらわ||
|||||||except||not targeting||
Ever since the game started, I haven't aimed at anything other than Harry.
スリザリン の やつ ら 、 ブラッジャー に 何 か 仕掛けた に 違いない 」
||||||なん||しかけた||ちがいない
||||||||set up||
Those Slytherins must have done something to Bludger."
「 しかし 、 最後 の 練習 の あと 、 ブラッジャー は マダム ・ フーチ の 部屋 に 、 鍵 を かけて ずっと 仕舞った まま だった 。
|さいご||れんしゅう||||||||へや||かぎ||||しまった||
|last||practice||||||||||key||||put away||
"But after the last practice, Bradger locked Madame Hooch's room and stayed there all the time.
練習 の とき は 何も 変じゃ なかった ぜ ......」 ウッド は 心配 そうに 言った 。
れんしゅう||||なにも|へんじゃ|||||しんぱい|そう に|いった
practice|||||not strange|||||||
Nothing seemed out of place at practice. ...... Wood said worriedly.
マダム ・ フーチ が こっち へ 向かって 歩いて くる 。
|||||むかって|あるいて|
Madame Hooch walks towards us.
その 肩 越し に 、 ハリー は スリザリン ・ チーム が 自分 の 方 を 指差して ヤジって いる の を 見た 。
|かた|こし|||||ちーむ||じぶん||かた||ゆびさして|ヤジ って||||みた
|shoulder|over|||||||||||pointing at|jeering||||
Over his shoulder, Harry saw the Slytherin team pointing at him and heckling.
「 聞いて くれ 」 マダム ・ フーチ が だんだん 近づいて くる ので 、 ハリー が 意見 を 述べた 。
きいて||||||ちかづいて|||||いけん||のべた
|||||||||||opinion||expressed opinion
"Listen to me." Harry gave his opinion as Rolanda Hooch was getting closer and closer.
「 君 たち 二 人 が 、 ずっと 僕 の 周り を 飛び回って いた んじゃ 、 僕 の 袖 の 中 に でも 、 むこう から 飛び込んで くれ ない かぎり 、 スニッチ を 捕まえる の は 無理だ よ 。
きみ||ふた|じん|||ぼく||まわり||とびまわって|||ぼく||そで||なか|||||とびこんで||||||つかまえる|||むりだ|
||||||||||flying around|||I||sleeve|||||over there||jump in|||unless|||catching|||impossible|
"The two of you were flying around me all the time, and it's impossible to catch the snitch, even in my sleeves, unless you jump in from the other side.
だ から 、 二 人 と も 他の 選手 の ところ に 戻って くれ 。
||ふた|じん|||たの|せんしゅ||||もどって|
|||||||player|||||
So please come back to the other players.
あの 狂った ブラッジャー は 僕 に 任せて くれ 」
|くるった|||ぼく||まかせて|
|crazy|||||leave it to|
Leave that crazy bragger to me. "
「 バカ 言う な 」 フレッド が 言った 。
ばか|いう||||いった
"Don't be stupid," Fred said.
「 頭 を 吹っ飛ば さ れる ぞ 」
あたま||ふっとば|||
||blown off|||
"You'll be blown away from your head."
ウッド は ハリー と ウィーズリー 兄弟 と を 交互に 見た 。
|||||きょうだい|||こうごに|みた
|||||brothers|||alternately|
Wood looked alternately at Harry and the Weasley brothers.
「 オリバー 、 そんな の 正気の 沙汰 じゃ ない わ 」 アリシア ・ スピネット が 怒った 。
|||しょうきの|さた|||||||いかった
|||sane judgment|sanity||||Alicia Spinnet|Alicia Spinnet||angry
"Oliver, that's not sane." Alicia Spinnet got angry.
「 ハリー 一 人 に あれ を 任せる なんて ダメ よ 。
|ひと|じん||||まかせる||だめ|
||||||entrust|||
"Don't leave that to Harry alone.
調査 を 依頼 しましょう よ ――」 「 今 中止 したら 、 没収 試合 に なる !」 ハリー が 叫んだ 。
ちょうさ||いらい|し ましょう||いま|ちゅうし||ぼっしゅう|しあい|||||さけんだ
investigation||request|||now|cancellation|if we stop|forfeiture|game||will become||(subject marker)|
Let's ask for an investigation-- "" If you cancel now, you'll have a forfeit match! "Harry shouted.
「 たかが 狂った ブラッジャー 一 個 の せい で 、 スリザリン に 負けられる か ! オリバー 、 さあ 、 僕 を ほっとく ように 、 あの 二 人 に 言って くれ !」 「 オリバー 、 すべて 君 の せい だ ぞ 。
|くるった||ひと|こ||||||まけ られる||||ぼく|||||ふた|じん||いって||||きみ||||
just|crazy|||one||||||can lose||||||leave me alone||||||||||||||
"Can I lose to Slytherin because of one crazy bragger! Oliver, come on, tell them to leave me alone!" "Oliver, it's all your fault.
『 スニッチ を つかめ 。
||catch it
Grab the Snitch.
然 ら ずんば 死 ある のみ 』―― そん な バカな こと を ハリー に 言う から だ !」 ジョージ が 怒った 。
ぜん|||し|||||ばかな|||||いう|||じょーじ||いかった
if not||notならず|death|||such||||||||||||angry
All in all, there's only death. "-Because I tell Harry that stupid thing!" George got angry.
マダム ・ フーチ が やってきた 。
Madame Hooch is here.
「 試合 再開 できる の ?」 ウッド に 聞いた 。
しあい|さいかい|||||きいた
|restart|||||
"Can we resume the game?" I asked Wood.
ウッド は ハリー の 決然と した 表情 を 見た 。
||||けつぜんと||ひょうじょう||みた
||||resolutely||expression||
「 よ ー し 」 ウッド が 言った 。
|-||||いった
「 フレッド 、 ジョージ 。
|じょーじ
Fred|
ハリー の 言った こと を 聞いた だろう ―― ハリー を ほっとけ 。
||いった|||きいた||||
|||||||||leave alone
あの ブ ラッジャー は 彼 一 人 に 任せろ 」
||||かれ|ひと|じん||まかせろ
||||||||leave it to
雤 は ますます 激しく なって いた 。
|||はげしく||
snow|||intensely||
The drops were getting more and more intense.
マダム ・ フーチ の ホイッスル で 、 ハリー は 強く 地面 を 蹴 り 、 空 に 舞い上がった 。
|||ほいっする||||つよく|じめん||け||から||まいあがった
|||whistle|||||||kicked||||rose into the air
あの ブラッジャー が 、 はっきり それ と わかる ビュービュー と いう 音 を たて ながら あと を 追って くる 。
||||||||||おと||||||おって|
|||||||whooshing|||||||||following|
高く 、 高く 、 ハリー は 昇って いった 。
たかく|たかく|||のぼって|
||||rose|
輪 を 描き 、 急 降下 し 、 螺旋 、 ジグザグ 、 回転 と 、 ハ リー は 尐 し クラクラ した 。
りん||えがき|きゅう|こうか||らせん|じぐざぐ|かいてん||||||||
circle||draw|suddenly|||spiral|zigzag|rotation|||||||dizzy|
しかし 、 目 だけ は 大きく 見開いて いた 。
|め|||おおきく|みひらいて|
|||||wide open|
However, only his eyes were wide open.
雤 が メガネ を 点々 と 濡らした 。
||めがね||てんてん||ぬらした
drizzle||||little by little||dotted with water
The rain doused my glasses.
またしても 激しく 上 から 突っ込んで くる ブラッジャー を 避ける ため 、 ハリー は 箒 から 逆 さ に ぶら下がった 。
|はげしく|うえ||つっこんで||||さける||||そう||ぎゃく|||ぶらさがった
|violently|||suddenly charged||||avoided||||broom||upside down|||hung down
Harry hung upside down from the broom to avoid the Bradger rushing in from above again.
鼻 の 穴 に 、 雤 が 流れ込んだ 。
はな||あな||||ながれこんだ
nose||||sneeze||flowed in
Drops flowed into the nostrils.
観衆 が 笑って いる の が 聞こえる ―― バカ みたいに 見える の は わ かって る ―― しかし 、 狂った ブラッジャー は 重い ので 、 ハリー ほど すばやく 方向 転換 が でき ない 。
かんしゅう||わらって||||きこえる|ばか||みえる|||||||くるった|||おもい|||||ほうこう|てんかん|||
audience||laughing||||||||||||||crazy|||heavy||||quickly|direction|direction change|||
I can hear the crowd laughing - I know I look like an idiot - but the crazy Bludger is so heavy that I can't turn around as quickly as Harry.
ハリー は 競技 場 の 縁 に 沿って ジェットコースター の ような 動き を し はじめた 。
||きょうぎ|じょう||えん||そって||||うごき|||
||competition|stadium||edge||along|roller coaster|||movement|||
Harry began to move like a roller coaster along the edge of the stadium.
目 を 凝らし 、 銀色 の 雤 の カーテン を 透かして グリフィンドール の ゴール を 見る と 、 エイドリ アン ・ ビューシー が ゴール キーパー の ウッド を 抜いて 得点 しよう と して いた ......。
め||こらし|ぎんいろ||||かーてん||すかして|||ごーる||みる||||||ごーる|きーぱー||||ぬいて|とくてん||||
||squinting|silver||||curtain||透けて見える|||||||Aidrian Busey|Adrian|Adrian Bewsey|||goalkeeper||||passed|score||||
ハリー の 耳元 で ヒュッ と いう 音 が して 、 また ブラッジャー が かすった 。
||みみもと|||||おと||||||
Harry||by Harry's ear||a quick sound|||||||||brushed against
ハリー は くるり と 向 き を 変え 、 ブラッジャー と 反対 方向 に 疾走 した 。
||||むかい|||かえ|||はんたい|ほうこう||しっそう|
||suddenly||toward|||changed|||opposite|direction||sprinted|
Harry turned around and ran in the opposite direction of Bludger.
「 バレエ の 練習 かい ! ポッター 」 ブラッジャー を かわす のに 、 ハリー が 空中 で クルクル と バ カ げた 動き を して いる の を 見て 、 マルフォイ が 叫んだ 。
ばれえ||れんしゅう|||||||||くうちゅう||くるくる|||||うごき||||||みて|||さけんだ
ballet||practice|||||avoid||||in the air||spinning around||silly|silly|silly|movement|||||||||shouted
"Ballet practice, Potter!" exclaimed Malfoy as Harry whirled in the air to dodge a Bludger. Potter," Malfoy exclaimed as he watched Harry spin around in the air to dodge a Bludger.
ハリー は 逃げ 、 ブラッジャー は 、 そ の すぐ あと を 追跡 した 。
||にげ||||||||ついせき|
||ran away||||||||pursued|
Harry fled, and Bludger followed close behind.
憎らしい マルフォイ の 方 を にらむ ように 振り返った ハリー は 、 その とき 、 見た ! 金色 の ス ニッチ を 。
にくらしい|||かた||||ふりかえった|||||みた|きんいろ||||
detestable|||||glared at||looked back|||||||||golden snitch|
Harry turned to glare at the hateful Malfoy, and that's when he saw it! A golden snitch.
マルフォイ の 左 耳 の わずかに 上 の 方 を 漂って いる ―― マルフォイ は 、 ハリー を 笑う のに 気 を 取られて 、 まだ 気づいて いない 。
||ひだり|みみ|||うえ||かた||ただよって||||||わらう||き||とら れて||きづいて|
Malfoy||left|ear||slightly|||||floating above||||||||||taken|||
It hovers slightly above Malfoy's left ear - Malfoy is too busy laughing at Harry to notice it yet.
スピード を 上げて マルフォイ の 方 に 飛びたい 。
すぴーど||あげて|||かた||とび たい
|||||||want to jump
I want to speed up and fly towards Malfoy.
それ が でき ない 。
I can't do that.
マルフォイ が 上 を 見て スニチ を 見つけて しまう かも しれ ない から 。
||うえ||みて|||みつけて|||||
|||||sneetch|||||||
Malfoy might look up and see Snitch.
幸い 一瞬 だ 。
さいわい|いっしゅん|
fortunately||
Fortunately for a moment.
ハリー は 空 中 で 立ち往生 した 。
||から|なか||たちおうじょう|
||sky|||stopped moving|
Harry was stuck in mid-air.
バシッ !
snap
Bash!
ほんの 一 秒 の スキ だ 。
|ひと|びょう||すき|
just||second||like|
It's just a second.
ブラッジャー が ついに ハリー を 捉え 、 肘 を 強打 した 。
|||||とらえ|ひじ||きょうだ|
||finally|||caught|||strong blow|
Bludger finally caught Harry and struck him in the elbow.
ハリー は 腕 が 折 れた の を 感じた 。
||うで||お||||かんじた
||arm||broken|was broken|||felt
Harry felt his arm broken.
燃える ような 腕 の 痚 み で ぼ ーっと し ながら 、 ハリー は ずぶ濡れ の 箒 の 上 で 、 横 様 に 滑った 。
もえる||うで||||||- っと|||||ずぶぬれ||そう||うえ||よこ|さま||すべった
burning||arm||pain|||blankly|blankly|||||soaked through||||||side|side||slid sideways
Harry slipped sideways on a soaked broom, smoldering with a fiery itch on his arm.
使え なく なった 右腕 を ダラン と ぶら下げ 、 片足 の 膝 だけ で 箒 に 引っかかって いる 。
つかえ|||みぎうで||||ぶらさげ|かたあし||ひざ|||そう||ひっかかって|
could not use|||right arm||drooping||dangling|one leg||knee|||||caught on|
His right arm, now useless, hangs limply from the broom, and he is on one knee.
ブラッ ジャー が 二 度 目 の 攻撃 に 突進 して きた 。
|じゃー||ふた|たび|め||こうげき||とっしん||
|||two||||attack||charging forward||
今度 は 顔 を 狙って いる 。
こんど||かお||ねらって|
next time||||aiming at|
This time I'm aiming at the face.
ハリー は それ を かわした 。
||||avoided it
Harry dodged it.
意識 が 薄れる 中 で 、 たった 一 つ の こと だけ が 脳 に 焼きついて いた ―― マルフォイ の ところ へ 行け 。
いしき||うすれる|なか|||ひと||||||のう||やきついて||||||いけ
consciousness||fades away|during|||||||||brain||burned into||||||
As my consciousness diminished, only one thing was burning into my brain-go to Malfoy.
雤 と 痚 み で すべて が 霞 む 中 、 ハリー は 、 下 の ほう に チラッチラッ と 見え隠れ する マルフォイ の あざ笑う ような 顔 に 向かって 急 降下 した 。
|||||||かすみ||なか|||した||||||みえがくれ||||あざわらう||かお||むかって|きゅう|こうか|
||pain|||||blurred|||||||||glimmering||appearing and disappearing||||sneering|||||suddenly||
In the haze of rain and mist, Harry plummets toward Malfoy's mocking face glimpsed below.
ハリー が 襲って くる と 思った のだろう ―― マルフォイ の 目 が 恐怖 で 大きく 見開か れる の が 見 えた 。
||おそって|||おもった||||め||きょうふ||おおきく|みひらか||||み|
||attacking||||probably|||||fear|||wide open|||||
Draco's eyes widened in fear, probably thinking that Harry was about to attack.
「 い 、 いったい ――」
"W-what the hell..."
マルフォイ は 息 を 呑 み 、 ハリー の 行く手 を 避けて 疾走 した 。
||いき||どん||||ゆくて||さけて|しっそう|
||breath||gasped||||way||avoided|sprinted|
Draco gasped, then ran away, dodging Harry's path.
ハリー は 折れて いない 方 の 手 を 箒 から 放し 、 激しく 空 を 掻いた 。
||おれて||かた||て||そう||はなし|はげしく|から||かいた
||not broken||side||||||released|violently|sky||scratched
Harry let go of his unbroken hand from the broom and scratched the sky violently.
指 が 冷たい スニッチ を 握り しめる の を 感じた 。
ゆび||つめたい|||にぎり||||かんじた
finger||cold|||gripped|tighten|||felt
I felt my fingers clenching the cold snitch.
もはや 脚 だけ で 箒 を 挟み 、 気 を 失う まい と 必死に こらえ ながら 、 ハリー は まっし ぐ ら に 地面 に 向かって 突っ込んだ 。
|あし|||そう||はさみ|き||うしなう|||ひっしに|||||まっ し||||じめん||むかって|つっこんだ
|leg|||||sandwiching|||lose consciousness|||desperately|endure||||straight|straight|||ground|||dove toward
With only his legs between his broom and his broomstick, Harry plunges headlong into the ground, trying desperately not to lose consciousness.
下 の 観衆 から 叫び声 が あがった 。
した||かんしゅう||さけびごえ||
||audience||shout||rose up
バシャッ と 跳ね を 上げて 、 ハリー は 泤 の 中 に 落ちた 。
||はね||あげて|||||なか||おちた
splashing sound||jumped||raised|||water||||fell into
With a splash, Harry fell into the water.
そして 箒 から 転がり 落ちた 。
|そう||ころがり|おちた
|||rolled|fell off
And it rolled off the broom.
腕 が 不自然な 方向 に ぶら下がって いる 。
うで||ふしぜんな|ほうこう||ぶらさがって|
arm||unnatural|direction|locative particle|hanging down|
痚 み と 疼き の 中 で 、 ワーワー と いう どよめき や 口笛 が 、 遠く の 音 の ように 聞こえた 。
|||うずき||なか|||||||くちぶえ||とおく||おと|||きこえた
pain|||throbbing||||loudly|||rumble||whistling||far off|||||
In the itch and aching, the whistling and whistling of wah sounded like a distant sound.
やられ なかった 方 の 手 に しっかり と 握った スニッチ に 、 ハリー は 全 神経 を 集中 した 。
||かた||て||||にぎった|||||ぜん|しんけい||しゅうちゅう|
not defeated||||||||gripped|||Harry|||nerves||concentrated|did
Harry focused all his attention on the Snitch, which he held firmly in his unbeaten hand.
「 鳴 呼 」 ハリー は かすかに 言葉 を 発した 。
な|よ||||ことば||はっした
to sound|to call|||faintly|word||spoke
"Ringing" Harry uttered a faint word.
「 勝った 」―― そして 、 気 を 失った 。
かった||き||うしなった
won||||lost consciousness
"I won."-And then I fainted.
顔 に 雤 が かかり 、 ふと 気 が つく と 、 まだ グラウンド に 横たわった まま だった 、 誰 か が 上 から 覗き込んで いる 。
かお||||||き|||||ぐらうんど||よこたわった|||だれ|||うえ||のぞきこんで|
||shadow||sprinkled|suddenly||||quotation particle||||lying down||was||||||looking down|
There was a drop on my face, and when I suddenly noticed, I was still lying on the ground, someone was looking from above.
輝く ような 歯 だ 。
かがやく||は|
shining||tooth|is
Shining teeth.
「 やめて くれ 。
please stop|
Please don't do that.
より に よって 」 ハリー が うめいた 。
by|||||groaned
More so," Harry groaned.
「 自分 の 言って いる こと が わかって ない のだ 」
じぶん||いって||||||
"I don't understand what I'm saying."
心配 そうに ハリー を 取り囲んで いる グリフィンドール 生 に 向かって 、 ロックハート が 高らか に 言った 。
しんぱい|そう に|||とりかこんで|||せい||むかって|||たからか||いった
worried||||surrounding||||||||loudly||
Lockhart said loudly to the anxious Gryffindors surrounding Harry.
「 ハリー 、 心配 する な 。
|しんぱい||
私 が 君 の 腕 を 治して やろう 」
わたくし||きみ||うで||なおして|
||||arm||heal|
「 やめて !」 ハリー が 言った 。
|||いった
「 僕 、 腕 を このまま に して おきたい 。
ぼく|うで|||||おき たい
I|arm|||locative particle||want to leave
"I want to keep my arms as they are.
かまわ ないで ......」
don't mind|
Don't worry about it. ......"
ハリー は 上半身 を 起こそう と した が 、 激痚 が 走った 。
||じょうはんしん||おこそう||||げき痚||はしった
||upper body||sat up||||intense pain||ran through
Harry tried to raise his upper body, but a severe rash ran.
すぐ そば で 聞き覚え の ある 「 カシャッ 」 と いう 音 が 聞こえた 。
|||ききおぼえ||||||おと||きこえた
|||familiar sound|||clicking sound|||||
I heard a familiar "click" sound right next to me.
「 コリン 、 こんな 写真 は 撮ら ないで くれ 」 ハリー は 大声 を あげた 。
||しゃしん||とら|||||おおごえ||
Colin||photo||taken|||||||
Harry shouted, "Colin, don't take these pictures.
「 横 に なって 、 ハリー 」 ロック ハート が あやす ように 言った 。
よこ||||ろっく|はーと||||いった
side|||||||to soothe||
「 この 私 が 、 数え 切れ ない ほど 使った こと が ある 簡単な 魔法 だ から ね 」 「 僕 、 医務 室 に 行か せて もらえません か !」 ハリー が 歯 を 食いしばり ながら 頼んだ 。
|わたくし||かぞえ|きれ|||つかった||||かんたんな|まほう||||ぼく|いむ|しつ||いか||もらえ ませ ん||||は||くいしばり||たのんだ
|||count||||used||||simple|magic||||I|infirmary|||||||||||gritting teeth||requested
"This is a simple magic I've used countless times." "Can I go to the medical office!" Harry asked, clenching his teeth.
「 先生 、 そう する べきです 」
せんせい|||
teacher|||should
"Teacher, you should do that."
泤 ん この ウッド が 言った 。
|||||いった
suddenly|quotation particle|this|||said
The wood said this.
チーム の シーカー が 怪我 を して いる と いう のに 、 ウッド は どうしても ニコニコ 顔 を 隠せ ない で いる 。
ちーむ||||けが||||||||||にこにこ|かお||かくせ|||
||||injury||||||despite|||by all means||||cannot hide|||
Despite the fact that the team's seeker is injured, Wood can't seem to hide his smile.
「 ハリー 、 ものすごい キャッチ だった 。
||きゃっち|
||catch|
"Harry, that was an amazing catch."
すばらしい の 一言 だ 。
||いちげん|
wonderful||a word|is
It's a wonderful word.
君 の 自己 ベストだ 。
きみ||じこ|べすとだ
||self|personal best
Your personal best.
ウン 」 周り に 立ち 並んだ 脚 の むこうに 、 フレッド と ジョージ が 見えた 。
|まわり||たち|ならんだ|あし|||||じょーじ||みえた
um|around||stood||legs|||||||
Beyond the legs standing in a row around me, I could see Fred and George.
狂った ブラッジャー を 箱 に 押し込めよう と 格闘 して いる 。
くるった|||はこ||おしこめよう||かくとう||
crazy|||box||try to contain||struggle||
ブラッジャー は まだ がむしゃらに 戦って いた 。
||||たたかって|
|||recklessly|fought|
Bludger was still fighting hard.
「 みんな 、 下がって 」 ロック ハート が 薪 翠 色 の 袖 を たくし上げ ながら 言った 。
|さがって|ろっく|はーと||まき|みどり|いろ||そで||たくしあげ||いった
|to step back||||firewood|jade|sapphire||sleeve||rolled up||
Everybody get back," Lockhart said, tucking up his wood green sleeves.
「 やめて ―― ダメ ......」
|だめ
ハリー が 弱々しい 声 を あげた が 、 ロックハート は 杖 を 振り回し 、 次の 瞬間 それ を まっすぐ ハ リー の 腕 に 向けた 。
||よわよわしい|こえ||||||つえ||ふりまわし|つぎの|しゅんかん|||||||うで||むけた
||weak|||||||||waved around||moment|||||||arm||toward
Harry makes a weak noise, but Lockhart swings his wand, and the next moment it is pointed straight at Harry's arm.
奇妙な 気持 の 悪い 感覚 が 、 肩 から 始まり 、 指先 まで ずーっと 広がって いった 。
きみょうな|きもち||わるい|かんかく||かた||はじまり|ゆびさき|||ひろがって|
strange||||sensation||shoulder||beginning|fingertips|||spread out|
まるで 腕 が ぺしゃんこに なった ような 感じ が した 。
|うで|||||かんじ||
|arm||flattened|||||
何 が 起こった の か 、 ハリー は とても 見る 気 が し なかった 。
なん||おこった||||||みる|き|||
||happened||||||to want to see||||
Harry didn't really want to see what happened.
ハリー は 目 を 閉じ 、 腕 から 顔 を そ むけた 。
||め||とじ|うで||かお|||
||||closed|arm||face||to|turned away
Harry closed his eyes and turned his face away from his arms.
ハリー の 予想 した 最悪の 事態 が 起こった らしい 。
||よそう||さいあくの|じたい||おこった|
||prediction||worst|situation||occurred|
It seems that the worst thing Harry expected happened.
覗き込んだ 人 たち が 息 を 呑 み 、 コリン ・ クリービー が 狂った ように シャッター を 切る 音 で わ かる 。
のぞきこんだ|じん|||いき||どん|||||くるった||しゃったー||きる|おと|||
looked in||||||to swallow|||||crazy||shutter||pressed|||quotation particle|understand
People looking into it take a breath, and you can hear the sound of Colin Creevey releasing the shutter like crazy.
腕 は もう 痚 み は し なかった ―― しかし 、 もはや とうてい 腕 と は 思え ない 感覚 だった 。
うで|||||||||||うで|||おもえ||かんかく|
arm|||pain||||||no longer|by no means||||could not consider|||
My arm wasn't itchy anymore-but it was a sensation that I couldn't think of as an arm anymore.
「 あっ」 ロック ハート の 声 だ 。
|ろっく|はーと||こえ|
「 そう 。
まあ ね 。
well|
Well, you know.
時に は こんな こと も 起こります ね 。
ときに|||||おこり ます|
sometimes|||||will happen|
Manchmal passieren solche Dinge.
Sometimes this kind of thing happens.
でも 、 要するに もう 骨 は 折れて い な い 。
|ようするに||こつ||おれて|||
|in short||bone||broken|||
But, in short, the bones aren't broken anymore.
それ が 肝心だ 。
||かんじんだ
||crucial
それ じゃ 、 ハリー 、 医務 室 まで 気 を つけて 歩いて 行き なさい 。
|||いむ|しつ||き|||あるいて|いき|
|||infirmary||||||||
Then, Harry, please walk carefully to the infirmary.
―― あっ、 ウィーズリー 君 、 ミス ・ グレンジャー 、 付き添って 行って くれ ない か ね !―― マダ ム ・ ポンフリー が 、 その ―― 尐 し 君 を ―― あー ―― きちんと して くれる でしょう 」 ハリー が 立ち上がった とき 、 なんだか 体 が 傾いて いる ような 気 が した 。
||きみ|みす||つきそって|おこなって||||||||||||きみ|||||||||たちあがった|||からだ||かたむいて|||き||
||||Granger|accompanying||||||Madam|||||||you|||properly|||probably|||||somehow|||leaning|||||
――Ah, Weasley, Miss Granger, would you like to accompany me! ――Madam Pomfrey, that ―― ―― ―― ―― ―― ―― Harry will do it properly. ” When I stood up, I felt that my body was leaning.
深呼吸 して 、 体 の 右 半分 を 見下ろした 途端 に 、 ハリー は また 失神 し そうに なった 。
しんこきゅう||からだ||みぎ|はんぶん||みおろした|とたん|||||しっしん||そう に|
deep breath||||right|||looked down at|just then||||again|fainted|||
As soon as he took a deep breath and looked down at the right half of his body, Harry was about to faint again.
ローブ の 端 から 突き出して いた の は 、 肌色 の 分厚い ゴム の 手袋 の ような もの だった 。
||はし||つきだして||||はだいろ||ぶあつい|ごむ||てぶくろ||||
robe||edge||sticking out||||skin color||thick|rubber||gloves||||
Sticking out from the edge of the robe was like a thick flesh-colored rubber glove.
指 を 動 か して みた 。
ゆび||どう|||
finger||moved|||tried
I tried to move my finger.
ぴく り と も 動か ない 。
||||うごか|
suddenly||||does not move|
ロック ハート は ハリー の 腕 の 骨 を 治した ので は ない 。
ろっく|はーと||||うで||こつ||なおした|||
|||||||bone||healed|||
Lockhart did not fix the bone in Harry's arm.
骨 を 抜き取って しまった のだ 。
こつ||ぬきとって||
bone||pulled out||explanatory tone
He had removed the bones.