Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 11
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〜♪
( クリスタ ) こら 待ち なさい !
( ジャン ) なんか …
( アルミン ) うん 思って た 女王 と 違う な
( ジャン ) 王冠 かぶった の が 2 か月 前 か
今 じゃ 孤児院 の 院長 の ほう が 板 に ついてきて る
( アルミン ) ちまた で 何て 言わ れて る か 知って る ?
“ 牛飼い の 女神 様 ” だって もちろん 親しみ を 込めて ね
いよいよ 神様 んな っち まった な
これ じゃ トロスト 区 を 塞いだ ヤツ の こと なんか
誰 も 覚えて ねえ よ おい
( エレン ) ヒストリア が 女王 に なる って 決意 した 理由 の ひと つ は
これ を やる ため だ
これ って ?
( エレン ) 地下 街 から 壁 の 端 まで 孤児 や 困窮 者 を 集めて 面倒 を 見る
これ に は 地下 街 出身 の 兵 長 の 後押し も あった らしい
困って いる 人 が いたら どこ に いたって 見つけだし
助け に 行く って 言って た
これ が ヒストリア の やり たい こと な んだ
( クリスタ ) あっ また サボって る
( アルミン ) あ …
( クリスタ ) 日 が 暮れちゃ う でしょ
あいつ なんか 俺 の 母ちゃん に 似て きた
女神 様 …
( クリスタ ) 硬質 化 の 実験 は うまく いって る ん だって ね
( エレン ) ああ でも 急が ねえ と また ヤツ ら が 来 ち まう
どう し たい の ?
ライナー と ベルトルト と もう 一 度 会う こと に なる と したら
ヤツ ら は 殺さ なきゃ … なら ない
( クリスタ ) 早く 分かる と いいね
この 世界 が なんで こう なって いる の か
私 たち の した こと 後悔 する わけに は いか ない から
( 子供 たち ) アハハハ !
( クリスタ ) 最近 は 地下 街 に いた 子 たち も 笑う ように なった の
これ が 間違って る はず なんて ない よ
ああ お前 は 立派だ よ
そんな こと …
あの とき は 人類 なんか 滅べば いい と か 言って た のに な
あ … あれ は 勢い 余った だけ だ から
(2 人 ) ん ?
( クリスタ ) あっ ( エレン ) 何 だ よ ?
( ミカサ ) 貸して
( エレン ) あっ おい
( ミカサ ) エレン は 実験 で 疲れて る
( クリスタ ) そうだ ね ごめん ミカサ
( エレン ) だ から 俺 を 年寄り みたいに 扱う の は やめろ
( アルミン ) 兵 団 の 粛清 に よって
中枢 に 当たる 人材 を 多く 失った 人類 だった が
地下 空間 で 発見 さ れた 光る 鉱石 など
得た もの も 多かった
そして エレン の 硬質 化 の 能力 は
とある 対 巨人 兵器 を 誕生 さ せた
( 兵士 ) いい ぞ もっと 首 を 突っ込め
今 だ !
( ハンジ ) おお うなじ に 当たった ぞ
今度 こそ は …
( ハンジ ・ モブリット ) あ !
やった ぞ 12 メートル 級 撃破 !
( エレン ) やった
いい ぞ
これ なら 兵士 が 戦わ なくて も 巨人 を 倒して いける !
日 中 フル 稼働 で 巨人 伐採 し まくり の
地獄 の 処刑 人 の 誕生 だ ! やった な エレ …
エレン ?
( リヴァイ ) 恐らく 巨人 の 力 を 酷使 し 過ぎた んだろう
この ところ 硬質 化 の 実験 ばかり だった から な
すまない エレン
( エレン ) 謝ら ないで ください よ ハンジ さん
俺 が 疲れた ぐらい なん だって いう んです か
早く 武器 を そろえて 行き ましょう シガンシナ 区 に
( マルロ ) 勝てる 勝てる ぞ !
新 兵器 が あれば 巨人 な ん ぞ 紙くず 同然だ
( ジャン ) った く はしゃぎ や がって
なに が うれしくて 今更 調査 兵 なんかん なった んだ か
( サシャ ) そうです よ
ヒッチ に 止め られたり し なかった んです か ?
ヒッチ が ? なぜ だ ?
なぜ って 2 人 は ムフフ … じゃ ないで す か ?
よく 分から ない が ヒッチ に は “ 向いて ない ” だ と か
“ イキ がる な ” だ と か さんざん なじら れた よ
あげく に “ このまま 憲兵 に いれば うまい 汁 が 吸え る ” と か
少し は 見直して た んだ が な
見損なった って 言って やった よ
( ジャン ) クソ が ( マルロ ) は ?
( アルミン ) マルロ は バカな の ?
( サシャ ) こいつ は おかっぱ 野郎 です ね
( エレン ) なんだ よ マルロ は 間違って ないだ ろ
とにかく はしゃいで ん の は お前 と 同じ —
実戦 経験 ゼロ の 編入 の 連中 だけ な んだ よ
( フロック ) おいおい お前 ら すっかり 歴戦 の 猛者 か ?
お前 ら と 比べ られ ち まえば な
( フロック ) ひで え な 同じ 104 期 だ ろ
それ に 俺 たち だけ じゃ ねえ ぜ
世間 全体 が
ウォール ・ マリア 奪還 を って 盛り上がって んだ
そうかい
あ … でも 確かに お前 ら 変わった よ な
面構え って いう か 一体 何 が あった んだ ?
聞き たい か ?
( フロック ) いや また 今度 に する よ
( コニー ) じゃあ 俺 先 に 行く ぞ
( サシャ ) えっ もう ?
( コニー ) 明日 は 調整 日 だ から 朝 から 俺 の 村 に 帰ろう と 思って
また 何 か 分かる かも しれ ない しな
お やすみ
( サシャ ) コニー の お 母さん を 元 に 戻す 方法
決して ない わけじゃ ない んです よ ね ?
うん これ から 巨人 の 解明 が 進んで いけば
いつか は …
( エレン ) 巨人 の 正体 は 人間 ?
( リヴァイ ) かも しれ ねえ って 話 だ
( ユミル ) 60 年 ぐらい だ
もう ずっと 終わら ない 悪夢 を 見て いる ようだった よ
悪夢 か
( アルミン ) え ?
( エレン ) いろいろ あって うやむやに なって た けど
俺 たち が 戦って る 敵 は 何 なんだろう な
つまり 巨人 って の は
悪夢 に うなされ 続ける 人間 って こと な の か ?
俺 も 一 時 ( いっ とき ) は そんな 巨人 に …
( ミカサ ) エレン ( エレン ) はっ
( ミカサ ) まだ パン と スープ が 残って る でしょ
おしゃべり は 食べ 終わって から に し なさい
ああ
ごめん な ミカサ
( ジャン ) った く よ エレン
お前 最近 それば っか だ ぞ
一 人 で ぶつぶつ と …
お前 が 思い出さ なきゃ いけ ねえ の は あの 男 だ ろ
見た んだ ろ ? 洞窟 で 記憶 を 掘り返さ れた とき
親父 ( おやじ ) さん と 会って いた 調査 兵 団 の 男 って ヤツ を
ああ あの 日 あの 状況 で 父さん と 会って いた んだ
必ず 何 か を 知っている はず
そもそも あの 男 は
俺 もど っか で 見た こと ある はずな んだ
( アルミン ) イェーガー 先生 の 記憶 じゃ なくて 本当に エレン が ?
( エレン ) だ と 思う んだ が …
( サシャ ) 頭 を どこ か に ぶつけて みて は ?
( ジャン ) そうだ ぞ お前
思い出す ため だ っつ って ヒストリア の 手 ばっ か 握り や がって
教官 の 頭 突き でも 食らえば いい んだ よ
それ で 思い出せ ん なら … あっ
あれ ?
( 一同 ) ん ?
( エレン ) 訓練 兵 団 教官
キース ・ シャーディス
( ハンジ ) 彼 は エルヴィン の 1 つ 前 12 代 調査 兵 団 の 団長 だ よ
私 たち も 会う の は 久しぶりだ
( エレン ) シャーディス 教官
( キース ) どうした ブラウス ? 座ら ん の か ?
いいえ 私 め は こちら で 結構です !
確か お前 は …
この 教官 室 に 呼び出さ れて は よく 絞ら れて たな
あれ から たった 数 か月
みんな 見違える ように 変わった
( ハンジ ) シャーディス 団長 いえ 教官 殿
ウォール ・ マリア 奪還 を 目前 に 控えた 我々 が
今 ここ に 詰め寄る 理由 を 察して おいで でしょう か ?
エレン お前 は 母親 と よく 似て いる な
( エレン ) はっ
( キース ) だ が その 瞳 の 奥 に 宿す 牙 は 父親 そのもの だ
( エレン ) 話して ください ! 知っている こと 全て
何も 知ら ない 結論 から 言えば な
だが 人類 の 利 に は なり え ない 話 で よければ 聞いて くれ
傍観 者 に すぎ ない 私 の 思い出 話 を
( キース ) 20 年 前
ウォール ・ マリア シガンシナ 区 壁 門 の 目前 に 彼 は いた
( キース ) おい あんた ! ここ で 何 を して いる ?
どう やって 壁 を 越えて きた ?
( グリシャ ) あなた たち こそ 壁 の 外 で 何 を ?
まさか 戦って いる の か ?
は あ ?
( キース ) 本当 か ウソ か
彼 は なぜ 壁 の 外 に いる の か 覚えて い なかった
記憶 を 一 切なく して いた のだ
グリシャ ・ イェーガー と いう 名前 以外 …
( ハンネス ) 無 許可 で 巨人 領域 に 足 を 踏み入れた 罪 と は ね
わざわざ 壁 の 外 を うろつく バカ が
お前 ら 調査 兵 団 以外 に いる わけ ねえ のに よ
( キース ) 勤務 中 に 酒 を やる バカ を
牢 ( ろう ) の 中 に ぶち 込む 法 は ない か ? ハンネス
( ハンネス ) ハッ とにかく 被害 者 が いる わけで も ねえ し
上 へ の 報告 はなし だ いい な
ああ
( キース ) それ で ?
ここ から どこ に 帰る つもりだ ? グリシャ ・ イェーガー
名前 以外 に も 覚えて いる こと が ある
私 は 医者 だ
病院 を 紹介 して くれ できる 仕事 が ある はずだ
ほう
( グリシャ ) そして 私 に 教えて くれ ない か ?
この 世界 の こと や 調査 兵 団
あなた たち の こと を
( キース ) 彼 は 本当に 何も 知ら なかった この 世界 の こと を 何も …
( グリシャ ) そう か
貧富 の 差 こそ あれ ど この 壁 の 中 は 平和な んだ な
少なくとも 巨人 に おびえて 生きて いる わけで は ない
よかった
( キース )“ よかった ” か
あんた も そう 思う の か ?
え ?
この 狭い 壁 の 中 で
メシ と 酒 に ありつければ それ で 満足な 部類 の 人間 らしい
世界 が どれ だけ 広い か なんて 考えた こと も ない
あなた が 壁 の 外 へ 出て いく 理由 は それ か ?
それ が 調査 兵 団 ?
そう だ バカ みたい か ?
そんな わけない だろう
あなた たち は この 壁 の 誰 より も 賢く 勇気 が ある
その 存在 は 魂 が 自由である こと を 示す
人類 の 誇り そのもの だ
誇り ? 我々 が ?
ああ
( カルラ ) ちょっと キース さん ( グリシャ ) あっ
( カルラ ) また 調査 兵 団 の 勧 誘かい ?
ち っ 違う ぞ カルラ ! 私 は …
( グリシャ ) いや あ 私 な ん ぞ に 務 まる もの で は ない でしょう
調査 兵 団 は もっと 特別な 選ば れ し 者 で ない と
あら そうです か
( キース ) ああ …
( キース ) 選ば れ し 者
そんな こと を 言わ れた の は 初めて だった
確かに 壁 の 中 は 私 に は 狭 すぎた
( キース ) う お 〜!
( 幹部 1) またしても 大 損害 か
( 幹部 2) 壁 外 拠点 は いつ 出来る ?
( キース ) 私 が 団長 に さえ なれば 成果 は 出せる
凡人 ども の 微量 な 脳みそ でも
理解 できる ほど の 偉業 を 突きつければ
やがて 皆 が 私 を 認める
( キース ) グリシャ !
カルラ も 例の 伝染 病 だ なんとか なら ない か ?
( グリシャ ) 奥 の ベッド に
イェーガー 先生 私 の 両親 も …
( グリシャ ) うん 大丈夫 みんな 助かる よ
( ハンネス ) イェーガー 先生 ! 家内 が 起き上がり ました
( カルラ ) イェーガー 先生 ありがとう ございます
( 男 ) おめでとう !
( 幹部 ) 調査 兵 団 団長 に 任命 する
( 女 ) おめでとう !
( 拍手 )
( 男 ) おめでとう ! イェーガー 先生 !
( 拍手 と 歓声 )
( 調査 兵 ) うわ 〜!
( 調査 兵 ) クソ 拠点 が !
( 巨人 ) ウウ 〜
( 調査 兵 ) 無理です 撤退 し ましょう 団長 !
( 住民 ) あの 突撃 する しか 能 の ない 団長 また 自分 だけ 生き延びた の かい
( 住民 ) でも エルヴィン の 分隊 は まだ 死人 を 出して ない んだ って
( 住民 ) 団長 変え ち まえば いい のに ねえ
( キース ) 特別な 選ば れ し 者
( カルラ ) キース さん ( キース ) あっ
あ …
カルラ この 子 は ?
( カルラ ) エレン 男の子 です
やっぱり 便り は 届いて なかった んです ね
夫 も 心配 して ました
ああ すまない
このまま 死ぬ まで 続ける つもりです か ?
( キース ) う っ …
もう こんな こと は …
なぜ 凡人 は 何も せ ず
死ぬ まで 生きて い られる か 分かる か ?
まず 想像 力 に 乏しい から だ
その 結果 何も なし え ず
ただ クソ を 垂らした だけ の 人生 を 恥じる こと も ない
偉業 を 成し遂げる こと
いや 理解 する こと すら 不可能だろう
その 僅かな 切れ端 すら
手当たりしだい 男 に 愛想 を 振りまき
酒 を ついで 回る しか 取り柄 の ない 者 な ん ぞ に は
決して …
( キース ) そう 凡人 は 何も 成し遂げ なかった
エルヴィン 団長 を やって くれる か ?
( キース ) 特別な 人間 は いる
ただ それ が 自分 で は なかった と いう だけ の こと
たった それ だけ の こと に どうして 気付け なかった の か
( 男 ) ウォール ・ マリア が 破ら れた !
あっ
( 男 ) シガンシナ 区 が 壊滅 した らしい この トロスト 区 も 危ない ぞ !
( 人々 の 悲鳴 )
うわ っ … う っ
( グリシャ ) キース !
( キース ) は っ … あ ?
( キース ) ああ 思い出した
お前 だった な
( グリシャ ) エレン
( エレン ) う っ
起きろ エレン 母さん は 一緒じゃ ない の か ?
あ … 父さん
母さん が 巨人 に …
食わ れた
( キース ) は っ !
( グリシャ ) エレン 母さん の 敵 ( かたき ) を 討て
( キース ) あ …
( グリシャ ) お前 に は できる
行く ぞ
待て どこ へ 行く ?
( グリシャ ) ついてこ ないで くれ
( キース ) 待て
お前 が 討てば いい だ ろ カルラ の 敵 を
なん せ お前 は 特別だ から な 私 と 違って
その 子 も 違う んじゃ ない の か ? 選ば れ し 者 じゃ ない かも しれ ない ぞ
なあ また 人 に 呪い を かける の か ?
この 子 は あんた と は 違う 私 の 子 だ
どうか 頼む 関わら ないで くれ
( キース ) 雷 ?
( キース ) そして 私 は 気絶 して いた お前 を 避難 所 の 寝床 に 戻した
それ が 私 の 知る 全て だ
それ だけ です か ?
あなた が 退いた 本当の 理由 が 分かり ました
死んで いった 部下 へ の しょく 罪 で は なく
自分 が 特別じゃ ない と か どう とか いった —
そんな 幼稚な 理由 で ここ に いる
よせ ハンジ
あんた の 劣等 感 なんか どう で も いい
現実 から 逃げる な
公 に 心臓 を ささげる と は そういう こと だ ろ !
( エレン ) やめて ください ハンジ さん
教官 の 言う とおり 俺 は 特別で も 何でもなかった
ただ 特別な 父親 の 息子 だった
それ だけ だった んです
( キース ) お前 の 母さん は … カルラ は こう 言って いた
特別じゃ なきゃ いけない んです か ?
はっ !
♪〜
私 は そう は 思い ませ ん よ
少なくとも この 子 は —
偉大に なんて なら なくて も いい
人 より 優れて い なく たって …
だって 見て ください よ
こんなに かわいい
だから この 子 は もう 偉い んです
この 世界 に
生まれて きて くれた んだ から
( いななき )
( キース ) お前 は 父親 が 願った ように
自ら の 命 を 燃やし
壁 の 外 で 燃え尽きる のだろう
私 は 何も …
何ひとつ
変える こと は でき ない
ただ の 傍観 者 だ
〜♪
( アルミン ) シガンシナ 区 出発 前夜
壁 外 の 世界 の 存在 を 知った 彼ら は
期待 と 懸念 を 胸 に 人類 の 行く末 を 祈る
次回 「 奪還 作戦 の 夜 」