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オーバーロードⅡ, Overlord II (Overlord Season 2) Episode 7

Overlord II (Overlord Season 2) Episode 7

( モモン ) まずは これ が セバス へ の 追加 の 資金 と

次に こちら が リザード マン 村 に 対 する ―

復興 支援 や 道具 の 調達 費 用 … と

( モモン ) 残り は …

( モモン ) たった の これ だけ ?

足り ない … N 金 が 全然 足り ない ぞ

どこ ぞ の 商人 に スポンサー に なって もらう の が ―

一 番 な の か なあ …

いや 冒険 者 モモン が 金銭 に 意地 汚い と いう ―

イメージ を 持た れる の は 避け なけ れ ば

でも 金 が ない ん だ よ なあ …

( ノック )

( モモン ) いい ぞ

どう し た ? ナーベ

( ナーベラル ) はい モモン さ … ん

( モモン ) まだ 時折 出る な その もはや 癖 と しか 言え ない やつ

それ で ?

はい モモン さん が 商人 に 命じ て いらっしゃい まし た

鉄鉱 石 が 集まった と の こと です

( モモン ) そう か すぐに 代金 を 用意 しよ う

しかし なぜ さまざま な 場所 で 鉄鉱 石 を ?

( モモン ) 実験 だ

エクスチェンジ ・ ボックス が どの よう に 査定 する か を 知る ため だ

承知 し まし た

では これ より 至急 買って まいり ます

( モモン ) ああ

だが もしも の 場合 は 分かって いる な

安全 を 優先 し 全力 で 撤退 いたし ます

その 際 は アウラ 様 が お 造り に なら れ て いる

偽り の ナザ リック に 転移 し 相手 に 偽 の 情報 を つかま せ ます

( モモン ) よろしい

攻撃 さ れ やすい 人 混 み の ルート は 決して 通る な

それ と 人間 に 絡ま れ たり ―

声 を かけ られ たり し た から と いって も ―

大 ケガ を 負わ せる な 殺意 を 振りまく の も ダメ だ

あと 人間 を 虫けら 呼ばわり する の は 絶対 に よせ

私 たち は 漆黒 と うたわれる 最 高位 冒険 者

モモン と ナーベ な の だ から な

( ナーベラル ) はっ ( モモン ) うむ

では 行け ナーベ

はっ !

( ドア の 閉まる 音 )

( モモン ) ハァ …

金 が ない 時 に 限って 出費 って かさむ ん だ よ な

♪~

~♪

( クライム ) ふ っ !

( ガゼフ ) それ ぐらい に し たら どう だ ?

( クライム ) ストロノーフ 様

( ガゼフ ) 無理 を し て も 意味 が ない ぞ クライム

おっしゃる とおり です

やれやれ

本当 に そう 思って いる なら ―

同じ セリフ を 幾 度 も 言わ せ ない で ほしい もの だ が な

申し訳 あり ませ ん

( ガゼフ ) どう だ ひと つ 剣 を 交え て み ない か ?

えっ しかし …

つい 最近 自分 の 未熟 さ を 見せつけ られ て な

少し 歯ごたえ の ある ヤツ と 訓練 を し たい ん だ

ストロノーフ 様 が … です か ?

ああ

慈悲 深い マジック キャスター が 力 を 貸し て くれ なかったら

俺 は 今ごろ ここ に は い なかった だ ろ う な

その マジック キャスター 殿 と は ?

アインズ ・ ウール ・ ゴウン …

と いう おそらく だ が ―

バハルス 帝国 の 化け物 魔法使い に 匹敵 する ん じゃ ない か …

と 俺 が 思って いる 人物 だ

その お方 の 名前 心 に 刻 ん で おき ます

それ で

本当 に 稽古 を つけ て いた だい て も よろしい の でしょ う か

稽古 で は なく 剣 を 交える だけ さ

そこ から 何 か を つかみ取る か どう か は お前 次第 だ

( ガゼフ ) さあ 実戦 だ と 思って 来い

( クライム ) ん っ …

来 ない の か ?

なら こちら から …

行く ぞ ! て やっ !

( クライム ) う わ っ ! う う っ …

剣 しか 持って い ない から と いって も

そこ に 注意 を 向け すぎる の は まずい ぞ

今 の よう に 蹴ら れ たり する から な

はい

ほう …

並 の 兵士 なら あれ で 終わって い た ところ だ が な

俺 は 強く なら なけ れ ば なら ない の です

ラナー 様 を お守り する ため に

うむ … 来い クライム !

( クライム ) は あっ !

ぐう っ !

う う っ …

残念 だ さっき と 同じ 結果 に 終わる と は …

武 技 “ 要塞 ” !

( ガゼフ ) 狙った か ? ( クライム ) はい !

武 技 “ 斬 撃 ” !

( ガゼフ ) フッ

( クライム ) ぐ あっ !

ハァ ハァ …

見事 だった 次 から は 多少 本気 で いく から な

お 願い し ます !

う おお お っ !

( クライム の 荒い 息 )

( ガゼフ ) どう だ ?

へし折ったり ヒビ が 入ったり し ない よう に

剣 を 振るった つもり だ が

打ち身 程度 … です 支障 は あり ませ ん

( ガゼフ ) これ から 王女 様 の 身辺 警護 に 行く の だ ろ う ?

はい

ならば これ を 渡し て おこ う

ありがとう ござい ます

やはり すごい です ね

何で …

“ 何で そんなに 強い か ” と いう 質問 に は

うまく 答える こと が でき ない ぞ

俺 は 単に 才能 を 持って い た だけ だ から な

あっ …

だが クライム に は 向 い て いる な 俺 の よう な 戦い 方 が

( クライム ) そう … です か ? ( ガゼフ ) ああ

正規 の 訓練 を 受け た 者 は ―

どうして も 剣 で 戦う こと に 集中 し て しまう が

それ は いい こと と は 俺 は 思わ ない

剣 を 攻撃 手段 の 1 つ で しか ない と 割り切り ―

手足 まで も 使った 戦闘 方法 こそ 実戦 で 役 に 立つ はず だ

まあ 泥臭い 冒険 者 向け の 剣 って やつ だ な

( クライム ) 今日 は ありがとう ござい まし た ストロノーフ 様

あの 上段 から の 攻撃 は なかなか よかった ぞ

ただ あそこ から どう する か まで 考え て おい た ほう が いい な

はい そう し ます !

( 副 長 ) 戦士 長 ( クライム ) で は 失礼 し ます

( ガゼフ ) どう し た ? 副 長

( 副 長 ) まずい です よ 彼 は ラナー 王女 付き の 護衛 です

王国 戦士 長 と 戦って

どちら か が 負け た なんて 知れ たら 貴族 派閥 が 大喜び です よ

少し 歯ごたえ の ある ヤツ と 戦って み たく なって な

( 副 長 ) まあ 今回 は 誰 に も 見 られ て は い ない と 思い ます けど ね

王女 が 気まぐれ に 拾った 孤児

そんな どこ の 馬 の 骨 と も 分から ない 少年 に 対 し ―

貴族 たち の 反感 は 相当 な もの です よ

で 成長 の 見込み は ある ん です か ?

ない な あいつ が どんなに 努力 しよ う と ―

冒険 者 が 言う ところ の “ ゴールド ” 止まり だ

だが 才能 に よる 限界 は あって も 経験 に よる 限界 は ない

俺 は そう 思う

( ガゼフ ) ん ? ( 副 長 ) あれ は …

ザナック 王子 と レエブン 侯 じゃ ない です か

貴族 派閥 の レエブン 侯 が 何で また …

王 派閥 に くら替え でも する ん でしょ う か ?

レエブン 侯 なら どこ に い て も おかしく は ない さ

ヤツ の 本性 は コウモリ だ

いろいろ と 裏 で 動 い て いる の だ ろ う

あっ …

( ザナック ) おや クライム

あの 化け物 の ところ に 顔 を 出し に 行く の か ?

殿下 恐れ ながら も ラナー 様 は

心 優しく 美しい 王国 の 宝 と も いえる お方 です

俺 は なにも ラナー の こと を 化け物 と 呼 ん だ わけ じゃ ない ぞ

しかし 宝 ねえ

平民 の ため に 施設 を つくる だの 冒険 者 の 足 税 を なくせ だの

通った ため し が ない じゃ ない か

( レエブン 侯 ) 殿下 先日 決まった 奴隷 売買 を 禁止 する 法案 は

ラナー 様 の ご 提案 だった か と

珍しく な でも それ 以外 は どう だ ?

俺 に は あいつ は 無理 だ と 承知 の 上 で

行動 し て いる よう な 気 が し て ねえ

その よう な こと は 決して ござい ませ ん !

そう か そう か

では あの 化け物 に 言って くれ ない か ?

長兄 の バルブロ は お前 を 政略 の 道具 に 考え て は いる が

第 二 王子 の 俺 に 協力 する なら

王女 の 位 を 廃し て 辺境 に 領地 でも 与え て やる と

あっ … お 戯れ を

私 は 聞か なかった こと に いたし ます

フフ フッ それ は 残念 だ

ああ そう だ

レエブン 侯 も 俺 と 同じ で あれ は 化け物 だ と 思って いる 口 だ

いや そう 意見 が 一致 し た から

俺 たち は 手 を 組 ん だ と いう ほう が 正解 か

王子

気 に する な レエブン 侯

あの 化け物 なら 俺 たち の 思惑 も とっくに 知って いる だ ろ う さ

( クライム ) ん っ …

( メイド ) あら なぜ 平民 が こんな ところ に ?

( メイド ) 姫 様 も 物好き で いらっしゃる こと

( メイド ) ホント …

ハァ …

失礼 し ます

( ラナー ) おはよう クライム

おはよう ございます ラナー 様

アイン ドラ 様

と …

( ラキュース ) あっ と うち の チーム の 1 人

( ラナー ) ティナ さん よ

失礼 し まし た

お初 に お目にかかり ます クライム と 申し ます

名高き 冒険 者 グループ “ 蒼 ( あお ) の 薔薇 ( ばら ) ” の ―

ティナ 様 に お 会い でき 非常に うれしく 思って おり ます

ん っ …

( ティナ ) こっち こそ うち の 鬼 ボス が 世話 に なって いる

む う っ …

クライム も お 話 は 座って から に し て は ?

しかし 私 は 護衛 です ので …

( ラキュース ) 私 は かまわ ない わ よ

それ は アイン ドラ 様 …

前 に も 言った けど ラキュース で いい わ よ

クライム は 特別 ね

ムカッ …

ご 冗談 は お やめ ください ( ラナー ) えっ 冗談 ?

当たり前 でしょ

まあ クライム は 確かに 特別 だ けど

それ は “ あなた の ” だ から 特別 な の よ

も う っ !

さあ 遠慮 せ ず に 座り なさい クライム

せっかく の 紅茶 が 冷め て しまう わ

( ラナー ) 先ほど の 話 に 戻り ま しょ う

八 本 指 の 件 ね

私 たち が 黒 粉 ( くろ こ な ) の 原料 を 栽培 し て い た 村 の 畑 を ―

焼き払った ところ まで は いい わ よ ね

ええ ラキュース たち に は 本当 に 感謝 し て いる わ

お 兄 様 や 貴族 たち は 派閥 争い ばかり

このまま 王国 の 裏 で 暗躍 し て いる 八 本 指 を 放置 し て い て は

やがて 疲弊 し 王国 は 内部 から 崩壊 し て しまい ます

ですが 私 に は 有力 な 後ろ盾 も 自由 に 使える 軍 も あり ませ ん

貴族 … いいえ

王族 に も つながり が ある 八 本 指 と 戦う に は

冒険 者 で ある あなた たち に 頼る しか ない の です

いまさら 嫌 ね 友達 でしょ

ティナ あれ を 出し て

黒 粉 を 作って い た 村 で これ を 発見 し た わ

何 か 分かる ?

( ラナー ) 換 字 ( かえ じ ) 式 暗号 ね ( ラキュース ・ ティナ ) うん ?

なるほど これ が 残って い た 理由 …

罠 ( わな ) ? もっと 別 に 理由 ?

だ と し たら 難しい もの は 使わ ない

なら … この 暗号 の 解読 は 結構 簡単 な 気 が する わ よ

( ティナ ) 信じ られ ない

本人 は “ 自分 に は 何も 力 が ない ” なんて 言う けれど

私 は あの 子 以上 に

“ 天才 ” と いう 言葉 が ふさわしい 人 は 知ら ない わ

解け た わ 指令 書 じゃ なかった けど ―

どれ も 村 や 建物 の 名前 み たい ね

王 都 内 に は 7 か所

これ ら が 黒 粉 の 蓄積 所 なり 重要 拠点 だ と いう こと かしら ?

ただ の 生産 場 に そんな 大事 な こと を

暗号 文 に し て 置 い て おか ない と 思う

たぶん おとり かな

( 2 人 ) おとり ?

( ラナー ) えっ と 八 本 指 は 8 つ の 組織 に 分かれ て いる の よ ね ?

麻薬 や 奴隷 売買 密輸 賭博 と か

仕事 の 内容 ごと に それぞれ 長 ( お さ ) が いる と いう ウワサ よ

じゃあ これ は 他の 組織 の 拠点 だ と 思う わ

自分 たち に 対 する 興味 を 一時的 に でも そらす 狙い ね

仲間 を おとり に し た って こと ?

あの 裏 の 娼館 は ない わ ね

( クライム ) ん ? ( ラキュース ) どう し た の ?

失礼 ながら ラナー 様 の 働きかけ に より

そういった 施設 は なく なった の で は ?

ええ 奴隷 売買 が 禁止 さ れ た おかげ で ね

でも まだ 1 か所 八 本 指 の 裏 の 娼館 が 王 都 内 に 残って いる の

ねえ ラナー

そこ は 私 たち “ 蒼 の 薔薇 ” が 強行 突入 する って の は どう ?

証拠 を 見つけ られ れ ば

八 本 指 に 取り込ま れ て いる 貴族 たち へ の

強力 な 一撃 に なる はず だ わ

でも あなた の 家 … アル ベイン 家 に 迷惑 を かけ て しまう わ

かといって クライム 1 人 で 落とす の は 無理 だ し …

( クライム ) 力 が 足り ず 申し訳 あり ませ ん

あっ ごめんなさい クライム !

そういう つもり で 言った の で は ない の

私 が 最も 信頼 する クライム

あなた が 私 の ため に

どんなに 頑張って くれ て いる か は 知って いる わ

でも 無謀 な こと は 決して し ない で ね

これ は お 願い じゃ なく 命令 よ

もし あなた に 何 か あったら 私 …

( せきばらい )

とにかく 娼館 も 放って おけ ない けど

まずは 暗号 から 判明 し た 場所 に 対 し て

どう する か を 打ち合わせ ま しょ う

そう ね 動く の は 早い ほう が いい わ

村 を 襲った の が 私 たち だ と は 気づか れ て い ない

だけど この 情報 が 流れ た こと は とっくに 知ら れ て いる はず

じゃあ クライム を 貸し て もらって も いい かしら ?

ガガーラン たち に 大至急 ―

動く こと に なり そう だ と 伝え に 行って ほしい の

承知 いたし まし た !

( ラキュース ) そう いえ ば ティナ の 調べ で 奴隷 売買 の 長 ―

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ

( メイド ) 見 て

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ

姫 様 が また 何 か さ れる みたい よ

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ

( メイド ) 蒼 の 薔薇 の 方 たち も 大変 ね

( メイド ) 蒼 の 薔薇 の 方 たち も 大変 ね

その 貴族 の ご 令嬢 は 現在 私 の もと で メイド を し て おり ます

えっ ? まさか あなた を 警戒 し て

スパイ の つもり で 入れ た わけ で は ない でしょ う けど …

そう です ね クライム に も 気 を つける よう 言って おか ない と

( ツアレ ) おか … り な さ … N セバス … 様

( セバス ) ただいま ツアレ 仕事 の ほう は 問題 なく ?

( ツアレ ) は … い

そう です か それ は よかった

本日 の 食事 は 何 です か ?

( ツアレ ) じゃがいも 使 っ … シチュー です

それ は 楽しみ です ツアレ の 料理 は おいしい です から

あっ … そんな …

本当 です と も

それ で 食 材 の ほう は 大丈夫 です か ?

はい あと で … 調べ て …

一緒 に 買い に 行き ます か

( ツアレ ) ハッ ! いえ … いい … です

あっ …

ツアレ あなた の 恐怖 は 分かって い ます

外 に 出る の も 恐ろしい の でしょ う

ですが 安心 し て ください

この わたくし セバス が 守って みせ ます

あなた に どの よう な 危険 が 迫 ろ う と ―

その すべて を 打ち砕き 守りきって みせ ます

ツアレ 踏み出し て ください

あなた が 怖い なら 目 を つむ って い て も かまい ませ ん

わたくし を 信じ て は くれ ませ ん か ?

セバス 様 は ずる … です

そんな こ … 言わ れ たら 無理 なんて 言え ませ ん

安心 し て ください これ でも わたくし は 十分 強い ので

そう です ね

わたくし より 強い 方 は 41 人 と もう 少し ぐらい しか い ませ ん よ

それ 多い … です か ?

フッ

( ノック ) ( ドア の 開く 音 )

お 嬢 様 ただいま 戻り まし た

( ソリュシャン ) ご苦労さま セバス

アインズ 様 に 報告 し なく て も よろしい の です か ?

セバス 様 は 毎日 定時 連絡 を さ れ て いる はず です

その 時 に いく つ か 言う だけ で 済む こと で は ない でしょう か ?

わたくし は 彼女 の 料理 に 関 する 能力 を

非常に 高く 買って い ます それ に ―

この 大きな 館 に 住 ん で いる の が たった 2 人 で は ―

少々 奇異 な 目 で 見 られる の で は ない です か ?

( ソリュシャン ) つまり 偽装 工作 の 一貫 だ と ?

( セバス ) その とおり です

偽装 の 一貫 まで アインズ 様 に 許可 を 求め て は ―

それ ぐらい 自分 で 考えろ と 怒ら れ て しまい ます よ

( 2 人 ) うん ?

( ドア ノッカー の 音 )

( スタッファン ) 私 は 王 都 の 治安 を 守る 巡回 使 の ―

スタッファン ・ N へ ー ウィッシュ で ある

それ で 一体 何 か ?

( スタッファン ) ある 店 … まあ 彼 の 店 な ん だ が …

( サキュロント ) サキュロント です お初 に お目にかかり ます

彼 の 店 から 報告 が あって ね

魔術 師 組合 の 印 の 入った スクロール を 持った 人物 が ―

不当 な 金銭 を 渡し て 店 の 従業 員 を 連れ 去った と

王国 で は 奴隷 売買 を 禁じ て いる の だ が

まるで それ に 違反 し て いる よう で は ない か ね ?

( ソリュシャン ) そうです か ( スタッファン ) ああ ?

( ソリュシャン ) 面倒 な こと は 執事 の セバス に 任せ て い ます

セバス あと を よろしく

では ごきげんよう

( スタッファン ) ああ いや …

( セバス ) それでは お 嬢 様 に 代わり

わたくし が お 話 を 聞か せ て いただ こ う と 思い ます

( スタッファン ) まあ 状況 証拠 的 に は ―

君 が 罪 を 犯し た と いう こと は 確定 だ が

店 の ほう は 寛大 な 処置 で 済ませ て も かまわ ない と 言って いる ん だ よ

もちろん 慰謝料 や 手数 料 の 発生 は ある が ね

( セバス ) なるほど その 金額 と は ?

金貨 で 500 枚 です か ね

それ は 法外 な …

しかし 彼女 は ひどい 状態 で し た

今 連れ出せ ば 彼女 は 死 ん で しまう かも しれ ませ ん

( サキュロント ) なるほど なるほど

では 彼女 の 治療 が 終わる まで の 間

お宅 の お嬢さん を 貸し て いただく と いう の で は どう でしょう か ね

おお っ 確かに 穴埋め は 必要 だ

欲 を かき すぎる の は 問題 で は ?

ああ ? 欲 と は 無礼 に も 程 が ある !

そもそも この 法律 は

黄金 と 名高き ラナー 王女 の 尊き ご 意志 に よって でき た もの …

まあまあ 落ち着 い て ください へ ー ウィッシュ 様

明後日 結果 を 聞き に 来 たい と 思い ます

よろしい です よ ね セバス さん

かしこまり まし た

どう なさ れる の です か ?

( セバス ) 少し 外 を 歩き ながら 考え たい と 思い ます

( ドア の 開閉 音 )

( ソリュシャン ) “ 伝言 ( メッセージ ) ”

アインズ 様 で いらっしゃい ます か ?

( アインズ ) ソリュシャン か

お前 の ほう から 連絡 し て くる と は … N 非常 事態 か ?

はい セバス 様 に 裏切り の 可能 性 が あり ます

( アインズ ) うん … N は っ ? えっ ? まさか !

( アインズ の せきばらい )

( アインズ ) 冗談 は よせ ソリュシャン

証拠 も なく そういう 発言 は 許さ れる もの で は ない が …

ある の か ?

はい

♪~

~♪


Overlord II (Overlord Season 2) Episode 7

( モモン ) まずは これ が セバス へ の 追加 の 資金 と |||||||ついか||しきん|

次に こちら が リザード マン 村 に 対 する ― つぎに||||まん|むら||たい|

復興 支援 や 道具 の 調達 費 用 … と ふっこう|しえん||どうぐ||ちょうたつ|ひ|よう|

( モモン ) 残り は … |のこり|

( モモン ) たった の これ だけ ?

足り ない …\ N 金 が 全然 足り ない ぞ たり|||きむ||ぜんぜん|たり||

どこ ぞ の 商人 に スポンサー に なって もらう の が ― |||しょうにん||すぽんさー|||||

一 番 な の か なあ … ひと|ばん||||

いや 冒険 者 モモン が 金銭 に 意地 汚い と いう ― |ぼうけん|もの|||きんせん||いじ|きたない||

イメージ を 持た れる の は 避け なけ れ ば いめーじ||もた||||さけ|||

でも 金 が ない ん だ よ なあ … |きむ||||||

( ノック )

( モモン ) いい ぞ

どう し た ? ナーベ

( ナーベラル ) はい モモン さ … ん

( モモン ) まだ 時折 出る な その もはや 癖 と しか 言え ない やつ ||ときおり|でる||||くせ|||いえ||

それ で ?

はい モモン さん が 商人 に 命じ て いらっしゃい まし た ||||しょうにん||めいじ||||

鉄鉱 石 が 集まった と の こと です てっこう|いし||あつまった||||

( モモン ) そう か すぐに 代金 を 用意 しよ う ||||だいきん||ようい||

しかし なぜ さまざま な 場所 で 鉄鉱 石 を ? ||||ばしょ||てっこう|いし|

( モモン ) 実験 だ |じっけん|

エクスチェンジ ・ ボックス が どの よう に 査定 する か を 知る ため だ |ぼっくす|||||さてい||||しる||

承知 し まし た しょうち|||

では これ より 至急 買って まいり ます |||しきゅう|かって||

( モモン ) ああ

だが もしも の 場合 は 分かって いる な |||ばあい||わかって||

安全 を 優先 し 全力 で 撤退 いたし ます あんぜん||ゆうせん||ぜんりょく||てったい||

その 際 は アウラ 様 が お 造り に なら れ て いる |さい|||さま|||つくり|||||

偽り の ナザ リック に 転移 し 相手 に 偽 の 情報 を つかま せ ます いつわり|||||てんい||あいて||ぎ||じょうほう||||

( モモン ) よろしい

攻撃 さ れ やすい 人 混 み の ルート は 決して 通る な こうげき||||じん|こん|||るーと||けっして|とおる|

それ と 人間 に 絡ま れ たり ― ||にんげん||からま||

声 を かけ られ たり し た から と いって も ― こえ||||||||||

大 ケガ を 負わ せる な 殺意 を 振りまく の も ダメ だ だい|けが||おわ|||さつい||ふりまく|||だめ|

あと 人間 を 虫けら 呼ばわり する の は 絶対 に よせ |にんげん||むしけら|よばわり||||ぜったい||

私 たち は 漆黒 と うたわれる 最 高位 冒険 者 わたくし|||しっこく|||さい|こうい|ぼうけん|もの

モモン と ナーベ な の だ から な

( ナーベラル ) はっ ( モモン ) うむ

では 行け ナーベ |いけ|

はっ !

( ドア の 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

( モモン ) ハァ …

金 が ない 時 に 限って 出費 って かさむ ん だ よ な きむ|||じ||かぎって|しゅっぴ||||||

♪~

~♪

( クライム ) ふ っ !

( ガゼフ ) それ ぐらい に し たら どう だ ?

( クライム ) ストロノーフ 様 ||さま

( ガゼフ ) 無理 を し て も 意味 が ない ぞ クライム |むり|||||いみ||||

おっしゃる とおり です

やれやれ

本当 に そう 思って いる なら ― ほんとう|||おもって||

同じ セリフ を 幾 度 も 言わ せ ない で ほしい もの だ が な おなじ|せりふ||いく|たび||いわ||||||||

申し訳 あり ませ ん もうし わけ|||

( ガゼフ ) どう だ ひと つ 剣 を 交え て み ない か ? |||||けん||まじえ||||

えっ しかし …

つい 最近 自分 の 未熟 さ を 見せつけ られ て な |さいきん|じぶん||みじゅく|||みせつけ|||

少し 歯ごたえ の ある ヤツ と 訓練 を し たい ん だ すこし|はごたえ|||やつ||くんれん|||||

ストロノーフ 様 が … です か ? |さま|||

ああ

慈悲 深い マジック キャスター が 力 を 貸し て くれ なかったら じひ|ふかい|まじっく|きゃすたー||ちから||かし|||

俺 は 今ごろ ここ に は い なかった だ ろ う な おれ||いまごろ|||||||||

その マジック キャスター 殿 と は ? |まじっく|きゃすたー|しんがり||

アインズ ・ ウール ・ ゴウン … |うーる|

と いう おそらく だ が ―

バハルス 帝国 の 化け物 魔法使い に 匹敵 する ん じゃ ない か … |ていこく||ばけもの|まほうつかい||ひってき|||||

と 俺 が 思って いる 人物 だ |おれ||おもって||じんぶつ|

その お方 の 名前 心 に 刻 ん で おき ます |おかた||なまえ|こころ||きざ||||

それ で

本当 に 稽古 を つけ て いた だい て も よろしい の でしょ う か ほんとう||けいこ||||||||||||

稽古 で は なく 剣 を 交える だけ さ けいこ||||けん||まじえる||

そこ から 何 か を つかみ取る か どう か は お前 次第 だ ||なん|||つかみとる|||||おまえ|しだい|

( ガゼフ ) さあ 実戦 だ と 思って 来い ||じっせん|||おもって|こい

( クライム ) ん っ …

来 ない の か ? らい|||

なら こちら から …

行く ぞ ! て やっ ! いく|||

( クライム ) う わ っ ! う う っ …

剣 しか 持って い ない から と いって も けん||もって||||||

そこ に 注意 を 向け すぎる の は まずい ぞ ||ちゅうい||むけ|||||

今 の よう に 蹴ら れ たり する から な いま||||けら|||||

はい

ほう …

並 の 兵士 なら あれ で 終わって い た ところ だ が な なみ||へいし||||おわって||||||

俺 は 強く なら なけ れ ば なら ない の です おれ||つよく||||||||

ラナー 様 を お守り する ため に |さま||おもり|||

うむ … 来い クライム ! |こい|

( クライム ) は あっ !

ぐう っ !

う う っ …

残念 だ さっき と 同じ 結果 に 終わる と は … ざんねん||||おなじ|けっか||おわる||

武 技 “ 要塞 ” ! ぶ|わざ|ようさい

( ガゼフ ) 狙った か ? ( クライム ) はい ! |ねらった|||

武 技 “ 斬 撃 ” ! ぶ|わざ|き|う

( ガゼフ ) フッ

( クライム ) ぐ あっ !

ハァ ハァ …

見事 だった 次 から は 多少 本気 で いく から な みごと||つぎ|||たしょう|ほんき||||

お 願い し ます ! |ねがい||

う おお お っ !

( クライム の 荒い 息 ) ||あらい|いき

( ガゼフ ) どう だ ?

へし折ったり ヒビ が 入ったり し ない よう に へしおったり|ひび||はいったり||||

剣 を 振るった つもり だ が けん||ふるった|||

打ち身 程度 … です 支障 は あり ませ ん うちみ|ていど||ししょう||||

( ガゼフ ) これ から 王女 様 の 身辺 警護 に 行く の だ ろ う ? |||おうじょ|さま||しんぺん|けいご||いく||||

はい

ならば これ を 渡し て おこ う |||わたし|||

ありがとう ござい ます

やはり すごい です ね

何で … なんで

“ 何で そんなに 強い か ” と いう 質問 に は なんで||つよい||||しつもん||

うまく 答える こと が でき ない ぞ |こたえる|||||

俺 は 単に 才能 を 持って い た だけ だ から な おれ||たんに|さいのう||もって||||||

あっ …

だが クライム に は 向 い て いる な 俺 の よう な 戦い 方 が ||||むかい|||||おれ||||たたかい|かた|

( クライム ) そう … です か ? ( ガゼフ ) ああ

正規 の 訓練 を 受け た 者 は ― せいき||くんれん||うけ||もの|

どうして も 剣 で 戦う こと に 集中 し て しまう が ||けん||たたかう|||しゅうちゅう||||

それ は いい こと と は 俺 は 思わ ない ||||||おれ||おもわ|

剣 を 攻撃 手段 の 1 つ で しか ない と 割り切り ― けん||こうげき|しゅだん|||||||わりきり

手足 まで も 使った 戦闘 方法 こそ 実戦 で 役 に 立つ はず だ てあし|||つかった|せんとう|ほうほう||じっせん||やく||たつ||

まあ 泥臭い 冒険 者 向け の 剣 って やつ だ な |どろくさい|ぼうけん|もの|むけ||けん||||

( クライム ) 今日 は ありがとう ござい まし た ストロノーフ 様 |きょう|||||||さま

あの 上段 から の 攻撃 は なかなか よかった ぞ |じょうだん|||こうげき||||

ただ あそこ から どう する か まで 考え て おい た ほう が いい な |||||||かんがえ|||||||

はい そう し ます !

( 副 長 ) 戦士 長 ( クライム ) で は 失礼 し ます ふく|ちょう|せんし|ちょう||||しつれい||

( ガゼフ ) どう し た ? 副 長 ||||ふく|ちょう

( 副 長 ) まずい です よ 彼 は ラナー 王女 付き の 護衛 です ふく|ちょう||||かれ|||おうじょ|つき||ごえい|

王国 戦士 長 と 戦って おうこく|せんし|ちょう||たたかって

どちら か が 負け た なんて 知れ たら 貴族 派閥 が 大喜び です よ |||まけ|||しれ||きぞく|はばつ||おおよろこび||

少し 歯ごたえ の ある ヤツ と 戦って み たく なって な すこし|はごたえ|||やつ||たたかって||||

( 副 長 ) まあ 今回 は 誰 に も 見 られ て は い ない と 思い ます けど ね ふく|ちょう||こんかい||だれ|||み|||||||おもい|||

王女 が 気まぐれ に 拾った 孤児 おうじょ||きまぐれ||ひろった|こじ

そんな どこ の 馬 の 骨 と も 分から ない 少年 に 対 し ― |||うま||こつ|||わから||しょうねん||たい|

貴族 たち の 反感 は 相当 な もの です よ きぞく|||はんかん||そうとう||||

で 成長 の 見込み は ある ん です か ? |せいちょう||みこみ|||||

ない な あいつ が どんなに 努力 しよ う と ― |||||どりょく|||

冒険 者 が 言う ところ の “ ゴールド ” 止まり だ ぼうけん|もの||いう||||とまり|

だが 才能 に よる 限界 は あって も 経験 に よる 限界 は ない |さいのう|||げんかい||||けいけん|||げんかい||

俺 は そう 思う おれ|||おもう

( ガゼフ ) ん ? ( 副 長 ) あれ は … ||ふく|ちょう||

ザナック 王子 と レエブン 侯 じゃ ない です か |おうじ|||こう||||

貴族 派閥 の レエブン 侯 が 何で また … きぞく|はばつ|||こう||なんで|

王 派閥 に くら替え でも する ん でしょ う か ? おう|はばつ||くらがえ||||||

レエブン 侯 なら どこ に い て も おかしく は ない さ |こう||||||||||

ヤツ の 本性 は コウモリ だ やつ||ほんしょう||こうもり|

いろいろ と 裏 で 動 い て いる の だ ろ う ||うら||どう|||||||

あっ …

( ザナック ) おや クライム

あの 化け物 の ところ に 顔 を 出し に 行く の か ? |ばけもの||||かお||だし||いく||

殿下 恐れ ながら も ラナー 様 は でんか|おそれ||||さま|

心 優しく 美しい 王国 の 宝 と も いえる お方 です こころ|やさしく|うつくしい|おうこく||たから||||おかた|

俺 は なにも ラナー の こと を 化け物 と 呼 ん だ わけ じゃ ない ぞ おれ|||||||ばけもの||よ||||||

しかし 宝 ねえ |たから|

平民 の ため に 施設 を つくる だの 冒険 者 の 足 税 を なくせ だの へいみん||||しせつ||||ぼうけん|もの||あし|ぜい|||

通った ため し が ない じゃ ない か かよった|||||||

( レエブン 侯 ) 殿下 先日 決まった 奴隷 売買 を 禁止 する 法案 は |こう|でんか|せんじつ|きまった|どれい|ばいばい||きんし||ほうあん|

ラナー 様 の ご 提案 だった か と |さま|||ていあん|||

珍しく な でも それ 以外 は どう だ ? めずらしく||||いがい|||

俺 に は あいつ は 無理 だ と 承知 の 上 で おれ|||||むり|||しょうち||うえ|

行動 し て いる よう な 気 が し て ねえ こうどう||||||き||||

その よう な こと は 決して ござい ませ ん ! |||||けっして|||

そう か そう か

では あの 化け物 に 言って くれ ない か ? ||ばけもの||いって|||

長兄 の バルブロ は お前 を 政略 の 道具 に 考え て は いる が ちょうけい||||おまえ||せいりゃく||どうぐ||かんがえ||||

第 二 王子 の 俺 に 協力 する なら だい|ふた|おうじ||おれ||きょうりょく||

王女 の 位 を 廃し て 辺境 に 領地 でも 与え て やる と おうじょ||くらい||はいし||へんきょう||りょうち||あたえ|||

あっ … お 戯れ を ||たわむれ|

私 は 聞か なかった こと に いたし ます わたくし||きか|||||

フフ フッ それ は 残念 だ ||||ざんねん|

ああ そう だ

レエブン 侯 も 俺 と 同じ で あれ は 化け物 だ と 思って いる 口 だ |こう||おれ||おなじ||||ばけもの|||おもって||くち|

いや そう 意見 が 一致 し た から ||いけん||いっち|||

俺 たち は 手 を 組 ん だ と いう ほう が 正解 か おれ|||て||くみ|||||||せいかい|

王子 おうじ

気 に する な レエブン 侯 き|||||こう

あの 化け物 なら 俺 たち の 思惑 も とっくに 知って いる だ ろ う さ |ばけもの||おれ|||おもわく|||しって|||||

( クライム ) ん っ …

( メイド ) あら なぜ 平民 が こんな ところ に ? |||へいみん||||

( メイド ) 姫 様 も 物好き で いらっしゃる こと |ひめ|さま||ものずき|||

( メイド ) ホント … |ほんと

ハァ …

失礼 し ます しつれい||

( ラナー ) おはよう クライム

おはよう ございます ラナー 様 |||さま

アイン ドラ 様 |どら|さま

と …

( ラキュース ) あっ と うち の チーム の 1 人 |||||ちーむ||じん

( ラナー ) ティナ さん よ

失礼 し まし た しつれい|||

お初 に お目にかかり ます クライム と 申し ます おはつ||おめにかかり||||もうし|

名高き 冒険 者 グループ “ 蒼 ( あお ) の 薔薇 ( ばら ) ” の ― なだかき|ぼうけん|もの|ぐるーぷ|あお|||ばら||

ティナ 様 に お 会い でき 非常に うれしく 思って おり ます |さま|||あい||ひじょうに||おもって||

ん っ …

( ティナ ) こっち こそ うち の 鬼 ボス が 世話 に なって いる |||||おに|ぼす||せわ|||

む う っ …

クライム も お 話 は 座って から に し て は ? |||はなし||すわって|||||

しかし 私 は 護衛 です ので … |わたくし||ごえい||

( ラキュース ) 私 は かまわ ない わ よ |わたくし|||||

それ は アイン ドラ 様 … |||どら|さま

前 に も 言った けど ラキュース で いい わ よ ぜん|||いった||||||

クライム は 特別 ね ||とくべつ|

ムカッ …

ご 冗談 は お やめ ください ( ラナー ) えっ 冗談 ? |じょうだん|||||||じょうだん

当たり前 でしょ あたりまえ|

まあ クライム は 確かに 特別 だ けど |||たしかに|とくべつ||

それ は “ あなた の ” だ から 特別 な の よ ||||||とくべつ|||

も う っ !

さあ 遠慮 せ ず に 座り なさい クライム |えんりょ||||すわり||

せっかく の 紅茶 が 冷め て しまう わ ||こうちゃ||さめ|||

( ラナー ) 先ほど の 話 に 戻り ま しょ う |さきほど||はなし||もどり|||

八 本 指 の 件 ね やっ|ほん|ゆび||けん|

私 たち が 黒 粉 ( くろ こ な ) の 原料 を 栽培 し て い た 村 の 畑 を ― わたくし|||くろ|こな|||||げんりょう||さいばい|||||むら||はたけ|

焼き払った ところ まで は いい わ よ ね やきはらった|||||||

ええ ラキュース たち に は 本当 に 感謝 し て いる わ |||||ほんとう||かんしゃ||||

お 兄 様 や 貴族 たち は 派閥 争い ばかり |あに|さま||きぞく|||はばつ|あらそい|

このまま 王国 の 裏 で 暗躍 し て いる 八 本 指 を 放置 し て い て は |おうこく||うら||あんやく||||やっ|ほん|ゆび||ほうち|||||

やがて 疲弊 し 王国 は 内部 から 崩壊 し て しまい ます |ひへい||おうこく||ないぶ||ほうかい||||

ですが 私 に は 有力 な 後ろ盾 も 自由 に 使える 軍 も あり ませ ん |わたくし|||ゆうりょく||うしろだて||じゆう||つかえる|ぐん||||

貴族 … いいえ きぞく|

王族 に も つながり が ある 八 本 指 と 戦う に は おうぞく||||||やっ|ほん|ゆび||たたかう||

冒険 者 で ある あなた たち に 頼る しか ない の です ぼうけん|もの||||||たよる||||

いまさら 嫌 ね 友達 でしょ |いや||ともだち|

ティナ あれ を 出し て |||だし|

黒 粉 を 作って い た 村 で これ を 発見 し た わ くろ|こな||つくって|||むら||||はっけん|||

何 か 分かる ? なん||わかる

( ラナー ) 換 字 ( かえ じ ) 式 暗号 ね ( ラキュース ・ ティナ ) うん ? |かん|あざ|||しき|あんごう||||

なるほど これ が 残って い た 理由 … |||のこって|||りゆう

罠 ( わな ) ? もっと 別 に 理由 ? わな|||べつ||りゆう

だ と し たら 難しい もの は 使わ ない ||||むずかしい|||つかわ|

なら … この 暗号 の 解読 は 結構 簡単 な 気 が する わ よ ||あんごう||かいどく||けっこう|かんたん||き||||

( ティナ ) 信じ られ ない |しんじ||

本人 は “ 自分 に は 何も 力 が ない ” なんて 言う けれど ほんにん||じぶん|||なにも|ちから||||いう|

私 は あの 子 以上 に わたくし|||こ|いじょう|

“ 天才 ” と いう 言葉 が ふさわしい 人 は 知ら ない わ てんさい|||ことば|||じん||しら||

解け た わ 指令 書 じゃ なかった けど ― とけ|||しれい|しょ|||

どれ も 村 や 建物 の 名前 み たい ね ||むら||たてもの||なまえ|||

王 都 内 に は 7 か所 おう|と|うち|||かしょ

これ ら が 黒 粉 の 蓄積 所 なり 重要 拠点 だ と いう こと かしら ? |||くろ|こな||ちくせき|しょ||じゅうよう|きょてん|||||

ただ の 生産 場 に そんな 大事 な こと を ||せいさん|じょう|||だいじ|||

暗号 文 に し て 置 い て おか ない と 思う あんごう|ぶん||||お||||||おもう

たぶん おとり かな

( 2 人 ) おとり ? じん|

( ラナー ) えっ と 八 本 指 は 8 つ の 組織 に 分かれ て いる の よ ね ? |||やっ|ほん|ゆび||||そしき||わかれ|||||

麻薬 や 奴隷 売買 密輸 賭博 と か まやく||どれい|ばいばい|みつゆ|とばく||

仕事 の 内容 ごと に それぞれ 長 ( お さ ) が いる と いう ウワサ よ しごと||ないよう||||ちょう||||||||

じゃあ これ は 他の 組織 の 拠点 だ と 思う わ |||たの|そしき||きょてん|||おもう|

自分 たち に 対 する 興味 を 一時的 に でも そらす 狙い ね じぶん|||たい||きょうみ||いちじてき||||ねらい|

仲間 を おとり に し た って こと ? なかま|||||||

あの 裏 の 娼館 は ない わ ね |うら||しょうかん||||

( クライム ) ん ? ( ラキュース ) どう し た の ?

失礼 ながら ラナー 様 の 働きかけ に より しつれい|||さま||はたらきかけ||

そういった 施設 は なく なった の で は ? |しせつ||||||

ええ 奴隷 売買 が 禁止 さ れ た おかげ で ね |どれい|ばいばい||きんし||||||

でも まだ 1 か所 八 本 指 の 裏 の 娼館 が 王 都 内 に 残って いる の ||かしょ|やっ|ほん|ゆび||うら||しょうかん||おう|と|うち||のこって||

ねえ ラナー

そこ は 私 たち “ 蒼 の 薔薇 ” が 強行 突入 する って の は どう ? ||わたくし||あお||ばら||きょうこう|とつにゅう|||||

証拠 を 見つけ られ れ ば しょうこ||みつけ|||

八 本 指 に 取り込ま れ て いる 貴族 たち へ の やっ|ほん|ゆび||とりこま||||きぞく|||

強力 な 一撃 に なる はず だ わ きょうりょく||いちげき|||||

でも あなた の 家 … アル ベイン 家 に 迷惑 を かけ て しまう わ |||いえ|||いえ||めいわく|||||

かといって クライム 1 人 で 落とす の は 無理 だ し … ||じん||おとす|||むり||

( クライム ) 力 が 足り ず 申し訳 あり ませ ん |ちから||たり||もうし わけ|||

あっ ごめんなさい クライム !

そういう つもり で 言った の で は ない の |||いった|||||

私 が 最も 信頼 する クライム わたくし||もっとも|しんらい||

あなた が 私 の ため に ||わたくし|||

どんなに 頑張って くれ て いる か は 知って いる わ |がんばって||||||しって||

でも 無謀 な こと は 決して し ない で ね |むぼう||||けっして||||

これ は お 願い じゃ なく 命令 よ |||ねがい|||めいれい|

もし あなた に 何 か あったら 私 … |||なん|||わたくし

( せきばらい )

とにかく 娼館 も 放って おけ ない けど |しょうかん||はなって|||

まずは 暗号 から 判明 し た 場所 に 対 し て |あんごう||はんめい|||ばしょ||たい||

どう する か を 打ち合わせ ま しょ う ||||うちあわせ|||

そう ね 動く の は 早い ほう が いい わ ||うごく|||はやい||||

村 を 襲った の が 私 たち だ と は 気づか れ て い ない むら||おそった|||わたくし|||||きづか||||

だけど この 情報 が 流れ た こと は とっくに 知ら れ て いる はず ||じょうほう||ながれ|||||しら||||

じゃあ クライム を 貸し て もらって も いい かしら ? |||かし|||||

ガガーラン たち に 大至急 ― |||だいしきゅう

動く こと に なり そう だ と 伝え に 行って ほしい の うごく|||||||つたえ||おこなって||

承知 いたし まし た ! しょうち|||

( ラキュース ) そう いえ ば ティナ の 調べ で 奴隷 売買 の 長 ― ||||||しらべ||どれい|ばいばい||ちょう

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ |どーる||かんけい|||きぞく||なまえ||いく|じん||あがって|||

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ |どーる||かんけい|||きぞく||なまえ||いく|じん||あがって|||

( メイド ) 見 て |み|

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ |どーる||かんけい|||きぞく||なまえ||いく|じん||あがって|||

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ |どーる||かんけい|||きぞく||なまえ||いく|じん||あがって|||

姫 様 が また 何 か さ れる みたい よ ひめ|さま|||なん|||||

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ |どーる||かんけい|||きぞく||なまえ||いく|じん||あがって|||

コッコ ドール と 関係 の ある 貴族 の 名前 が 幾 人 か 上がって き た わ |どーる||かんけい|||きぞく||なまえ||いく|じん||あがって|||

( メイド ) 蒼 の 薔薇 の 方 たち も 大変 ね |あお||ばら||かた|||たいへん|

( メイド ) 蒼 の 薔薇 の 方 たち も 大変 ね |あお||ばら||かた|||たいへん|

その 貴族 の ご 令嬢 は 現在 私 の もと で メイド を し て おり ます |きぞく|||れいじょう||げんざい|わたくし|||||||||

えっ ? まさか あなた を 警戒 し て ||||けいかい||

スパイ の つもり で 入れ た わけ で は ない でしょ う けど … すぱい||||いれ||||||||

そう です ね クライム に も 気 を つける よう 言って おか ない と ||||||き||||いって|||

( ツアレ ) おか … り な さ …\ N セバス … 様 |||||||さま

( セバス ) ただいま ツアレ 仕事 の ほう は 問題 なく ? |||しごと||||もんだい|

( ツアレ ) は … い

そう です か それ は よかった

本日 の 食事 は 何 です か ? ほんじつ||しょくじ||なん||

( ツアレ ) じゃがいも 使 っ … シチュー です ||つか||しちゅー|

それ は 楽しみ です ツアレ の 料理 は おいしい です から ||たのしみ||||りょうり||||

あっ … そんな …

本当 です と も ほんとう|||

それ で 食 材 の ほう は 大丈夫 です か ? ||しょく|ざい||||だいじょうぶ||

はい あと で … 調べ て … |||しらべ|

一緒 に 買い に 行き ます か いっしょ||かい||いき||

( ツアレ ) ハッ ! いえ … いい … です

あっ …

ツアレ あなた の 恐怖 は 分かって い ます |||きょうふ||わかって||

外 に 出る の も 恐ろしい の でしょ う がい||でる|||おそろしい|||

ですが 安心 し て ください |あんしん|||

この わたくし セバス が 守って みせ ます ||||まもって||

あなた に どの よう な 危険 が 迫 ろ う と ― |||||きけん||さこ|||

その すべて を 打ち砕き 守りきって みせ ます |||うちくだき|まもりきって||

ツアレ 踏み出し て ください |ふみだし||

あなた が 怖い なら 目 を つむ って い て も かまい ませ ん ||こわい||め|||||||||

わたくし を 信じ て は くれ ませ ん か ? ||しんじ||||||

セバス 様 は ずる … です |さま|||

そんな こ … 言わ れ たら 無理 なんて 言え ませ ん ||いわ|||むり||いえ||

安心 し て ください これ でも わたくし は 十分 強い ので あんしん||||||||じゅうぶん|つよい|

そう です ね

わたくし より 強い 方 は 41 人 と もう 少し ぐらい しか い ませ ん よ ||つよい|かた||じん|||すこし||||||

それ 多い … です か ? |おおい||

フッ

( ノック ) ( ドア の 開く 音 ) |どあ||あく|おと

お 嬢 様 ただいま 戻り まし た |じょう|さま||もどり||

( ソリュシャン ) ご苦労さま セバス |ごくろうさま|

アインズ 様 に 報告 し なく て も よろしい の です か ? |さま||ほうこく||||||||

セバス 様 は 毎日 定時 連絡 を さ れ て いる はず です |さま||まいにち|ていじ|れんらく|||||||

その 時 に いく つ か 言う だけ で 済む こと で は ない でしょう か ? |じ|||||いう|||すむ||||||

わたくし は 彼女 の 料理 に 関 する 能力 を ||かのじょ||りょうり||かん||のうりょく|

非常に 高く 買って い ます それ に ― ひじょうに|たかく|かって||||

この 大きな 館 に 住 ん で いる の が たった 2 人 で は ― |おおきな|かん||じゅう|||||||じん||

少々 奇異 な 目 で 見 られる の で は ない です か ? しょうしょう|きい||め||み|||||||

( ソリュシャン ) つまり 偽装 工作 の 一貫 だ と ? ||ぎそう|こうさく||いっかん||

( セバス ) その とおり です

偽装 の 一貫 まで アインズ 様 に 許可 を 求め て は ― ぎそう||いっかん|||さま||きょか||もとめ||

それ ぐらい 自分 で 考えろ と 怒ら れ て しまい ます よ ||じぶん||かんがえろ||いから|||||

( 2 人 ) うん ? じん|

( ドア ノッカー の 音 ) どあ|||おと

( スタッファン ) 私 は 王 都 の 治安 を 守る 巡回 使 の ― |わたくし||おう|と||ちあん||まもる|じゅんかい|つか|

スタッファン ・\ N へ ー ウィッシュ で ある |||-|||

それ で 一体 何 か ? ||いったい|なん|

( スタッファン ) ある 店 … まあ 彼 の 店 な ん だ が … ||てん||かれ||てん||||

( サキュロント ) サキュロント です お初 に お目にかかり ます |||おはつ||おめにかかり|

彼 の 店 から 報告 が あって ね かれ||てん||ほうこく|||

魔術 師 組合 の 印 の 入った スクロール を 持った 人物 が ― まじゅつ|し|くみあい||いん||はいった|||もった|じんぶつ|

不当 な 金銭 を 渡し て 店 の 従業 員 を 連れ 去った と ふとう||きんせん||わたし||てん||じゅうぎょう|いん||つれ|さった|

王国 で は 奴隷 売買 を 禁じ て いる の だ が おうこく|||どれい|ばいばい||きんじ|||||

まるで それ に 違反 し て いる よう で は ない か ね ? |||いはん|||||||||

( ソリュシャン ) そうです か ( スタッファン ) ああ ? |そう です|||

( ソリュシャン ) 面倒 な こと は 執事 の セバス に 任せ て い ます |めんどう||||しつじ||||まかせ|||

セバス あと を よろしく

では ごきげんよう

( スタッファン ) ああ いや …

( セバス ) それでは お 嬢 様 に 代わり |||じょう|さま||かわり

わたくし が お 話 を 聞か せ て いただ こ う と 思い ます |||はなし||きか|||||||おもい|

( スタッファン ) まあ 状況 証拠 的 に は ― ||じょうきょう|しょうこ|てき||

君 が 罪 を 犯し た と いう こと は 確定 だ が きみ||ざい||おかし||||||かくてい||

店 の ほう は 寛大 な 処置 で 済ませ て も かまわ ない と 言って いる ん だ よ てん||||かんだい||しょち||すませ||||||いって||||

もちろん 慰謝料 や 手数 料 の 発生 は ある が ね |いしゃりょう||てすう|りょう||はっせい||||

( セバス ) なるほど その 金額 と は ? |||きんがく||

金貨 で 500 枚 です か ね きんか||まい|||

それ は 法外 な … ||ほうがい|

しかし 彼女 は ひどい 状態 で し た |かのじょ|||じょうたい|||

今 連れ出せ ば 彼女 は 死 ん で しまう かも しれ ませ ん いま|つれだせ||かのじょ||し|||||||

( サキュロント ) なるほど なるほど

では 彼女 の 治療 が 終わる まで の 間 |かのじょ||ちりょう||おわる|||あいだ

お宅 の お嬢さん を 貸し て いただく と いう の で は どう でしょう か ね おたく||おじょうさん||かし|||||||||||

おお っ 確かに 穴埋め は 必要 だ ||たしかに|あなうめ||ひつよう|

欲 を かき すぎる の は 問題 で は ? よく||||||もんだい||

ああ ? 欲 と は 無礼 に も 程 が ある ! |よく|||ぶれい|||ほど||

そもそも この 法律 は ||ほうりつ|

黄金 と 名高き ラナー 王女 の 尊き ご 意志 に よって でき た もの … おうごん||なだかき||おうじょ||とうとき||いし|||||

まあまあ 落ち着 い て ください へ ー ウィッシュ 様 |おちつ|||||-||さま

明後日 結果 を 聞き に 来 たい と 思い ます みょうごにち|けっか||きき||らい|||おもい|

よろしい です よ ね セバス さん

かしこまり まし た

どう なさ れる の です か ? |な さ||||

( セバス ) 少し 外 を 歩き ながら 考え たい と 思い ます |すこし|がい||あるき||かんがえ|||おもい|

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( ソリュシャン ) “ 伝言 ( メッセージ ) ” |でんごん|めっせーじ

アインズ 様 で いらっしゃい ます か ? |さま||||

( アインズ ) ソリュシャン か

お前 の ほう から 連絡 し て くる と は …\ N 非常 事態 か ? おまえ||||れんらく|||||||ひじょう|じたい|

はい セバス 様 に 裏切り の 可能 性 が あり ます ||さま||うらぎり||かのう|せい|||

( アインズ ) うん …\ N は っ ? えっ ? まさか !

( アインズ の せきばらい )

( アインズ ) 冗談 は よせ ソリュシャン |じょうだん|||

証拠 も なく そういう 発言 は 許さ れる もの で は ない が … しょうこ||||はつげん||ゆるさ||||||

ある の か ?

はい

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