三 姉妹 探偵 団 (2) Chapter 18 (2)
みっ|しまい|たんてい|だん|chapter
Three Sisters Detective Agency (2) Chapter 18 (2)
大津 和子 に 言われて 、 あわてて ごまかして た けど 」 「 大体 、 そう 頭 の 回る 男 じゃ ない もの な 」 「 水口 恭子 は 頭 が いい わ 」 と 、 夕 里子 は 言った 。
おおつ|かずこ||いわ れて|||||だいたい||あたま||まわる|おとこ|||||みずぐち|きょうこ||あたま|||||ゆう|さとご||いった
Kazuko Otsu told me that I was rushing to cheat.” “It's not a man who turns around so much.” “Kyoko Mizuguchi has a good head,” Yurika said.
「 梨 山 夫人 が 彼女 に 言った 『 秘密 』 と いう の は ……」
なし|やま|ふじん||かのじょ||いった|ひみつ||||
「 たぶん 、 大津 和子 の こと じゃ ない ?
|おおつ|かずこ||||
夫人 は 、 きっと 和子 が 、 夫 の もう 一 人 の 愛人 だ と 思って た の よ 」
ふじん|||かずこ||おっと|||ひと|じん||あいじん|||おもって|||
そう か 、 と 夕 里子 は 思った 。
|||ゆう|さとご||おもった
── 梨 山 の 部屋 へ 行こう と して すれ違った コート の 女 は 、 きっと 梨 山 夫人 だった のだろう 。
なし|やま||へや||いこう|||すれちがった|こーと||おんな|||なし|やま|ふじん||
部屋 の 外 で 梨 山 と 和子 の 話 を 立ち聞き して 、 実は 親子 だ と 知った 。
へや||がい||なし|やま||かずこ||はなし||たちぎき||じつは|おやこ|||しった
I listened to the stories of Lishan and Kazuko outside the room and learned that they were actually parents and children.
ショック を 受けて 、 走り去った のだ 。
しょっく||うけて|はしりさった|
梨 山 と して は 、 それ を 知られて 、 余計に 妻 を 殺さ ない わけに 行か なく なった ……。
なし|やま||||||しら れて|よけいに|つま||ころさ|||いか||
As it became known to Riyama, he could not help killing his wife more...
「 水口 恭子 は 、 あの まま かしら 」
みずぐち|きょうこ||||
「 なに 、 梨 山 が そう 頑張れる もん か 。
|なし|やま|||がんばれる||
ちゃんと 水口 恭子 に も 、 監視 を つけて る よ 」
|みずぐち|きょうこ|||かんし||||
国友 が 肯 き ながら 言った 。
くにとも||こう|||いった
「 あら 、 お 姉さん たち 」
||ねえさん|
── 綾子 と 珠美 が やって 来る 。
あやこ||たまみ|||くる
何やら 、 紙袋 を かかえて いた 。
なにやら|かみぶくろ|||
「 さあ 、 お 菓子 です よ !
||かし||
と 、 珠美 が ドサッ と 袋 を 置く 。
|たまみ||||ふくろ||おく
Tamami puts a bag on her head.
「 どうした の ?
「 休憩 室 の お 菓子 。
きゅうけい|しつ|||かし
余った の よ 。
あまった||
明日 じゃ 、 しけって 食べられ ないって いう から 、 幹事 に 配って くれた の 」 「 へえ 」 「 マンション へ 持って 帰って 食べよう 」 と 、 綾子 は 楽しげに 言った 。
あした|||たべ られ|ない って|||かんじ||くばって||||まんしょん||もって|かえって|たべよう||あやこ||たのしげに|いった
「 ね 、 幹事 やる と 、 結構 いい こと が ある の ね 。
|かんじ|||けっこう||||||
私 、 来年 も やろう か な 」
わたくし|らいねん||||
国友 、 夕 里子 、 珠美 が 一斉に 言った 。
くにとも|ゆう|さとご|たまみ||いっせいに|いった
「 やめて くれ !
「 やめて よ !
「 やめて !
綾子 は 目 を パチクリ さ せて 、 三 人 を 眺めて いた 。
あやこ||め|||||みっ|じん||ながめて|