ひな鳥 と ネコ ひなどり||ねこ Chicks and Cats

ひな鳥 と ネコ ひなどり||ねこ Baby bird and cat

むかし むかし 、 一 羽 の ひな鳥 が お 母さん 鳥 に 、 「 お 母さん 。 ||ひと|はね||ひなどり|||かあさん|ちょう|||かあさん Once upon a time, a chick bird was a mother bird, "Mom. あたし ケーキ が 食べ たい 」 と 、 お ねだり し ました 。 |けーき||たべ|||||| I want to eat a cake. " お 母さん 鳥 は 、 すぐ に 聞き入れて 、 「 いい わ 。 |かあさん|ちょう||||ききいれて|| Mom Bird immediately listened and said, "Okay. その代わり お 隣 ヘ 行って 、 人間 が 捨てた 、 まき の はし っこ を 拾って 来 ておくれ 。 そのかわり||となり||おこなって|にんげん||すてた||||||ひろって|らい| Instead, go to your neighbor and pick up the pee that was thrown away by humans. Au lieu de cela, allez chez votre voisin et ramassez le pipi qui a été jeté par les humains. それ で 、 ケーキ を 焼いて あげる から ね 」 と 、 言い ました 。 ||けーき||やいて|||||いい| So I'll bake the cake. " Alors je vais faire cuire le gâteau. " ひな鳥 は 、 お 隣 ヘ 出かけて いき ました 。 ひなどり|||となり||でかけて|| The chick went out to the neighbor. そして 、 まき の はし っこ を 、 二 つ 三 つ 見つけて 、 持って 帰ろう と し ました 。 ||||||ふた||みっ||みつけて|もって|かえろう||| Then, I found two or three of Maki's pee and tried to bring them home. ところが 、 その 時 です 。 ||じ| However, at that time. 一 匹 の 年 取った ネコ が 、 ひな鳥 を 見つけて こっち へ やって 来 ました 。 ひと|ひき||とし|とった|ねこ||ひなどり||みつけて||||らい| An old cat found a chick and came over here. ネコ は 、 ひな鳥 の そば まで 来る と 、 「 お前 を 、 食べて やる ！ ねこ||ひなどり||||くる||おまえ||たべて| When the cat came near the chick, he said, "I'll eat you! 」 と 、 おどかし ました 。 |おど かし| ひな鳥 は 、 「 どうか 、 あたし を 逃がして ちょうだい 。 ひなどり|||||にがして| The chick said, "Please let me escape. そう すれば 、 あたし の ケーキ を 少し 分けて あげる わ 」 と 、 一生懸命 頼み ました 。 ||||けーき||すこし|わけて||||いっしょうけんめい|たのみ| Then I'll give you a little bit of my cake. " すると ネコ は 、 「 いい だろう 。 |ねこ||| 約束 だ ぞ 」 と 、 言って 、 そのまま どこ か ヘ 行って しまい ました 。 やくそく||||いって|||||おこなって|| It's a promise, "he said, and he went somewhere. ひな鳥 は 、 急いで 家 ヘ 帰り ました 。 ひなどり||いそいで|いえ||かえり| そして 、 お 母さん 鳥 に 、 「 とっても 、 こわい め に あった の よ 」 と 、 さっき の 出来事 を 話し ました 。 ||かあさん|ちょう||||||||||||できごと||はなし| 「 心配 し なくて も いい よ 」 と 、 お 母さん 鳥 は いい聞かせ ました 。 しんぱい||||||||かあさん|ちょう||いいきかせ| 「 お 母さん が 、 今 すぐ 大きな 大きな ケーキ を 焼いて あげる から ね 。 |かあさん||いま||おおきな|おおきな|けーき||やいて||| そう すれば 、 おまえ が 食べて も 、 まだ その ネコ に あげる 分 が 残る でしょ 」 ||||たべて||||ねこ|||ぶん||のこる|

やがて 、 大きな 大きな ケーキ が 焼け ました 。 |おおきな|おおきな|けーき||やけ| お 母さん 鳥 は 、 それ を ひな鳥 に やり ながら 、 「 さっき の ネコ に やる 分 を 、 残して おく の よ 」 と 、 念 を 押し ました 。 |かあさん|ちょう||||ひなどり||||||ねこ|||ぶん||のこして|||||ねん||おし| でも 、 その ケーキ が とても おいしかった ので 、 食いしん坊の ひな鳥 は 、 みんな 食べて しまい ました 。 ||けーき|||||くいしんぼうの|ひなどり|||たべて|| 「 食いしん坊 ねえ 、 お前 は ！ くいしんぼう||おまえ| 」 と 、 お 母さん 鳥 は 、 ひな鳥 を しかり ました 。 ||かあさん|ちょう||ひなどり||| 「 大丈夫 よ 。 だいじょうぶ| きっと 、 ネコ は 忘れて いる わ 。 |ねこ||わすれて|| それ に 、 あたし たち の 住んで いる ところ だって 、 知ら ない んです もの 」 と 、 ひな鳥 は 、 のんきに 言い ました 。 |||||すんで||||しら||ん です|||ひなどり|||いい| ところが 、 向こう の 方 から 、 あの ネコ が やって 来る で は あり ませ ん か 。 |むこう||かた|||ねこ|||くる|||||| さあ 、 大変です 。 |たいへん です ひな鳥 は 、 ブルブル 震え ながら 、 「 お 母さん 、 どう したら いい ？ ひなどり||ぶるぶる|ふるえ|||かあさん||| 」 と 、 聞き ました 。 |きき| 「 お 母さん に 、 つい ておい で 」 　 お 母さん 鳥 と ひな鳥 は 、 お 隣 の 台所 に 飛び 込んで 、 そこ に あった 大きな ツボ の 中 に 隠れ ました 。 |かあさん||||||かあさん|ちょう||ひなどり|||となり||だいどころ||とび|こんで||||おおきな|つぼ||なか||かくれ| けれども ネコ は 、 二 人 が 台所 へ 逃げ 込んだ の を 、 ちゃんと 知って い ました 。 |ねこ||ふた|じん||だいどころ||にげ|こんだ||||しって|| ネコ は 、 大きな 声 で 怒鳴り ました 。 ねこ||おおきな|こえ||どなり| 「 やい 、 食いしん坊の ひな鳥 め 。 |くいしんぼうの|ひなどり| おれ に くれる ケーキ は どこ に ある んだ ？ |||けーき||||| 出て 来い 。 でて|こい 出て 来 ない なら 、 お前 たち を 二 人 と も 食って しまう ぞ ！ でて|らい|||おまえ|||ふた|じん|||くって|| 」 　 ネコ は 二 人 を 追い かけて 、 台所 に 飛び 込んで き ました 。 ねこ||ふた|じん||おい||だいどころ||とび|こんで|| ところが いくら 探して も 、 二 人 の 姿 は 見え ませ ん 。 ||さがして||ふた|じん||すがた||みえ|| 「 おかしい な ？ 確かに ここ へ 逃げ 込んだ んだ が なあ 。 たしかに|||にげ|こんだ||| ・・・ まあ 、 いい さ 。 ここ に は 戸口 が 一 つ しか ない んだ から 、 その うち に 出て 来る に 決まって いる 」 　 こう 言う と 、 ネコ は 戸口 に 座り 込んで 、 いつまでも 待って い ました 。 |||とぐち||ひと|||||||||でて|くる||きまって|||いう||ねこ||とぐち||すわり|こんで||まって||

その頃 、 ツボ の 中 で は お 母さん 鳥 と ひな鳥 が 、 怖くて 震えて い ました 。 そのころ|つぼ||なか||||かあさん|ちょう||ひなどり||こわくて|ふるえて|| ところが 少し 立つ と 、 ひな鳥 は 落ち着か なく なって 、 お 母さん 鳥 の 耳 もと で ささやき ました 。 |すこし|たつ||ひなどり||おちつか||||かあさん|ちょう||みみ|||| 「 お 母さん 、 くしゃみ が し たい 」 「 がまん し なさい 。 |かあさん||||||| くしゃみ なんか したら 、 わたし たち が この ツボ の 中 に いる 事 が 、 ネコ に わかって しまう じゃ ない の 」 と 、 お 母さん 鳥 は 、 いい聞かせ ました 。 |||||||つぼ||なか|||こと||ねこ|||||||||かあさん|ちょう||いいきかせ| しばらく する と 、 ひな鳥 が また 、 お 母さん の 耳元 で ささやき ました 。 |||ひなどり||||かあさん||みみもと||| 「 一 回 きり で いい から 、 くしゃみ を さ せて 」 「 だめ よ 。 ひと|かい|||||||||| ぜったい だめ 」 　 また 、 しばらく たち ました 。 すると またまた 、 ひな鳥 が お 母さん の 耳 もと で ささやき ました 。 ||ひなどり|||かあさん||みみ|||| 「 ちい ちゃ な くしゃみ を 、 一 回 きり で いい から 」 「 だめ よ 」 と 、 お 母さん 鳥 は 答え ました 。 |||||ひと|かい|||||||||かあさん|ちょう||こたえ| しばらく 、 たち ました 。 ひな鳥 は 、 また お 母さん の 耳 もと で ささやき ました 。 ひなどり||||かあさん||みみ|||| 「 ちっちゃな くしゃみ を 、 一 回 の 半分 きり で いい から 」 　 お 母さん 鳥 は 、 めんどうくさく なって 、 「 いい わ 」 と 、 うっかり 、 言って しまい ました 。 |||ひと|かい||はんぶん||||||かあさん|ちょう||||||||いって|| すると ひな鳥 は 、 大きな 大きな くしゃみ を し ました 。 |ひなどり||おおきな|おおきな|||| 「 ハックショーーン ！ ハックショー-ン 」 　 それ が ものすごく 大きな くしゃみ だった ので 、 ツボ が くしゃみ の 勢い で 二 つ に 割れて しまった のです 。 |||おおきな||||つぼ||||いきおい||ふた|||われて||の です もちろん 中 から は 、 お 母さん 鳥 と ひな鳥 が 出て 来 ました が 、 ネコ は くしゃみ の 音 に ビックリ して 、 あわてて 逃げて 行き ました 。 |なか||||かあさん|ちょう||ひなどり||でて|らい|||ねこ||||おと||びっくり|||にげて|いき| あんまり すごい 音 な ので 、 カミナリ が 落ちた と でも 思った に 違い あり ませ ん 。 ||おと|||かみなり||おちた|||おもった||ちがい||| こうして お 母さん 鳥 と ひな鳥 は 、 無事に 台所 から 出て 行き ました 。 ||かあさん|ちょう||ひなどり||ぶじに|だいどころ||でて|いき|

おしまい