三人 の 糸 つむぎ 女 みっり||いと||おんな The Three Threadbare Women

三 人 の 糸 つむぎ 女 みっ|じん||いと||おんな

むかし むかし 、 ある ところ に 、 とても なまけ者 の 娘 が い ました 。 ||||||なまけもの||むすめ||| 娘 は 、 糸 つむぎ が 大嫌いです 。 むすめ||いと|||だいきらい です

ある 日 、 お 母さん が むりやり 糸 つむぎ を さ せよう と する と 、 娘 は 大声 で 泣き 出し ました 。 |ひ||かあさん|||いと||||||||むすめ||おおごえ||なき|だし| その 時 この 国 の 女王 さま が 、 娘 の 家 の 前 を 通り かかり ました 。 |じ||くに||じょおう|||むすめ||いえ||ぜん||とおり|| そして 、 女王 さま が たずね ました 。 |じょおう|||| 「 どうして 、 この 娘 は 泣いて いる のです か ？ ||むすめ||ないて||の です| 」 　 お 母さん は 、 娘 が なまけ者 な の を 恥ずかしく 思い 。 |かあさん||むすめ||なまけもの||||はずかしく|おもい 「 はい 。 この 子 は 糸 つむぎ が 大好きで 、 いつも 糸 つむぎ を 止め させよう と する と 泣く のです 」 と 、 反対の 事 を 言って ごまかし ました 。 |こ||いと|||だいすきで||いと|||とどめ|さ せよう||||なく|の です||はんたいの|こと||いって|| すると 女王 さま は 、 「 そんなに 働き者 と は 、 感心な 娘 です ね 。 |じょおう||||はたらきもの|||かんしんな|むすめ|| よろしい 。 城 へ 連れて 行って 、 好きな だけ 糸 つむぎ を さ せて あげ ましょう 」 と 、 娘 を お 城 に 連れて 行った のです 。 しろ||つれて|おこなって|すきな||いと||||||||むすめ|||しろ||つれて|おこなった|の です 女王 さま は 、 娘 を 糸 つむぎ 部屋 に 連れて 行く と 言い ました 。 じょおう|||むすめ||いと||へや||つれて|いく||いい| 「 ここ に は 三 つ の 部屋 が あり ます 。 |||みっ|||へや||| この 三 つ の 部屋 一 杯 の アサ を 全部 つむいだら 、 王子 と 結婚 さ せて あげ ましょう 」 （ そ 、 そんな の 出来 ない 。 |みっ|||へや|ひと|さかずき||あさ||ぜんぶ||おうじ||けっこん||||||||でき| 三百 年 かかって も 無理だ わ ） 　１ 人 残さ れて 娘 が 泣いて いる と 、 どこ から か ３ 人 の 不思議な 女 の 人 たち が 現れ ました 。 さんびゃく|とし|||むりだ||じん|のこさ||むすめ||ないて||||||じん||ふしぎな|おんな||じん|||あらわれ| １ 人 は 、 平べったい 大きな 足 。 じん||ひらべったい|おおきな|あし １ 人 は 、 あご の 下 まで たれ下がった 長い くちびる 。 じん||||した||たれさがった|ながい| 残り の １ 人 は 、 バナナ ほど の 大きな 親指 を して い ました 。 のこり||じん||ばなな|||おおきな|おやゆび|||| 三 人 は 、 娘 に 言い ました 。 みっ|じん||むすめ||いい| 「 お前 を 助けて あげよう 。 おまえ||たすけて| ただし 、 王子 と の 結婚 式 に わたし たち ３ 人 を 、 お前 の おば と して よんで くれる なら ね 」 「 ええ 、 約束 する わ 」 と 、 娘 が 言う と 、３ 人 は すぐ に 糸 を つむぎ 始め ました 。 |おうじ|||けっこん|しき||||じん||おまえ||||||||||やくそく||||むすめ||いう||じん||||いと|||はじめ| 大きな 足 の 女 が 糸 車 を ふみ 、 長い くちびる の 女 が 糸 を なめて しめら せ 、 大きな 親指 の 女 が その 糸 を 見事に つむぎ ました 。 おおきな|あし||おんな||いと|くるま|||ながい|||おんな||いと|||||おおきな|おやゆび||おんな|||いと||みごとに||

次の 日 、 女王 さま は 部屋 いっぱい に つみ あげ られた 糸 の 山 を 見て 、 すぐ に 娘 と 王子 の 結婚 式 の 準備 に 取りかかり ました 。 つぎの|ひ|じょおう|||へや||||||いと||やま||みて|||むすめ||おうじ||けっこん|しき||じゅんび||とりかかり| 「 王子 や 、 こんなに よく 働く 娘 を お 嫁 さん に もらえて 、 本当に 良かった わ ね 」 「 はい 、 お 母 さま 」 「 これ から は 毎日 、 お 嫁 さん に 糸 を つむいで もらい ましょう ね 」 「 はい 、 お 母 さま 」 　 女 王さま も 王子 さま も ごきげんでした が 、 その 言葉 を 聞いて 娘 の 顔 は まっ 青 に なり ました 。 おうじ||||はたらく|むすめ|||よめ||||ほんとうに|よかった|||||はは|||||まいにち||よめ|||いと||||||||はは||おんな|おうさま||おうじ||||||ことば||きいて|むすめ||かお|||あお||| （ え えっ ！ 毎日 糸 を つむが なければ なら ない の ！ まいにち|いと|||||| そんな 事 に なったら 、 わたし 死んで しまう かも ） 　 娘 は 糸 を 毎日 つむぐ ぐらい なら 、 本当の 事 を 話して 王子 さま と の 結婚 は あきらめた 方 が いい と 思い ました 。 |こと||||しんで|||むすめ||いと||まいにち||||ほんとうの|こと||はなして|おうじ||||けっこん|||かた||||おもい| 「 あの 、 王子 さま 。 |おうじ| じつは ・・・」 と 、 言い かけた ところ へ 、 あの ３ 人 の 女 が 現れた のです 。 ||いい|||||じん||おんな||あらわれた|の です 王子 は 、 その 女 たち の きみょうな 姿 に びっくり して 、３ 人 に たずね ました 。 おうじ|||おんな||||すがた||||じん||| 「 なぜ 、 おば さま たち は 、 そんなに 大きな 足 や 、 くちびる や 、 親指 を して いる のです か ？ ||||||おおきな|あし||||おやゆび||||の です| 」 「 いつも 、 糸 車 を ふんで いる から だ よ 」 「 いつも 、 糸 を なめる から だ よ 」 「 いつも 、 糸 を つむぐ から だ よ 」 　３ 人 の 女 の 返事 を 聞く と 、 王子 さま は さけび ました 。 |いと|くるま||||||||いと|||||||いと||||||じん||おんな||へんじ||きく||おうじ|||| 「 いつも 糸 つむぎ を する と 、 そう なって しまう のです か ！ |いと||||||||の です| 」 　３ 人 の 女 たち は 、 ニッコリ 笑って 言い ました 。 じん||おんな|||にっこり|わらって|いい| 「 そう だ よ 。 王子 さま の 花嫁 も 、 その うち に わたし たち の 様 な 姿 に なる でしょう ね 」 「 それ は 大変だ ！ おうじ|||はなよめ||||||||さま||すがた|||||||たいへんだ よし 、 花嫁 に は 糸 つむぎ を 一生 さ せ ない ように しよう ！ |はなよめ|||いと|||いっしょう||||よう に| 」 と 、 言う わけで 、 糸 つむぎ の きらいな 娘 は 糸 つむぎ を 一生 し なくて も いい 事 に なり 、 やさしい 王子 さま と 幸せに 暮らし ました 。 |いう||いと||||むすめ||いと|||いっしょう|||||こと||||おうじ|||しあわせに|くらし|

おしまい