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江戸小話, こやしとおもう

こやし と おもう

ある 武士 が 、 田舎 道 を 歩いて い ました 。 「 ああ 、 疲れ たわ い 」 武士 が 一休み を して いる と 、 ちょうど そこ へ ウマ を 引いた お 百姓 が 通りかかった ので 、 武士 は その お 百姓 の ウマ に 乗せて もらう こと に し ました 。 しばらく いく と 、 武士 は むしょうに お腹 が 痛く なって 、 「 プウー 、 プウー 」 と 、 お なら を して しまい ました 。 その お なら の くさい 事 。 お 百姓 は あまり の 臭 さ に 、 鼻 を つまみ ながら 言い ました 。 「 お前 さま は 、 ウマ の 事 を 馬頭 観音 ( ば とうかん の ん → 馬 の 保護 神 と して 、 特に 江戸 時代 に 広く 信仰 さ れた 観音 様 ) と いう の を 知って おいで か 。 その 観音 さま に 、 へ を ひっかける と は 」 する と 武士 は 、 「 なるほど 、 それ も そう じゃ 。 いや 、 申し訳ない 。 ・・・ しかし 、 その 観音 さま に 、 なぜ 、 ふん尿 の 入った こえ おけ (→ 肥料 を 運ぶ ため の おけ の 事 ) を つける のだ ? 」 と 、 言い返し ました 。 「 それ は ・・・」 返答 に 困った 百姓 は 、 くやしまぎれに 言い ました 。 「 では 、 くさい お前 さま を 、 こやし だ と 思って 乗せて 行き ましょう ぞ 」

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


こやし と おもう

ある 武士 が 、 田舎 道 を 歩いて い ました 。 「 ああ 、 疲れ たわ い 」    武士 が 一休み を して いる と 、 ちょうど そこ へ ウマ を 引いた お 百姓 が 通りかかった ので 、 武士 は その お 百姓 の ウマ に 乗せて もらう こと に し ました 。 しばらく いく と 、 武士 は むしょうに お腹 が 痛く なって 、 「 プウー 、 プウー 」 と 、 お なら を して しまい ました 。 その お なら の くさい 事 。 お 百姓 は あまり の 臭 さ に 、 鼻 を つまみ ながら 言い ました 。 「 お前 さま は 、 ウマ の 事 を 馬頭 観音 ( ば とうかん の ん → 馬 の 保護 神 と して 、 特に 江戸 時代 に 広く 信仰 さ れた 観音 様 ) と いう の を 知って おいで か 。 その 観音 さま に 、 へ を ひっかける と は 」   する と 武士 は 、 「 なるほど 、 それ も そう じゃ 。 いや 、 申し訳ない 。 ・・・ しかし 、 その 観音 さま に 、 なぜ 、 ふん尿 の 入った こえ おけ (→ 肥料 を 運ぶ ため の おけ の 事 ) を つける のだ ? 」 と 、 言い返し ました 。 「 それ は ・・・」   返答 に 困った 百姓 は 、 くやしまぎれに 言い ました 。 「 では 、 くさい お前 さま を 、 こやし だ と 思って 乗せて 行き ましょう ぞ 」

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )