Tasogare Otome x Amnesia Episode 7

新谷 さん ピアノ が 勝手 に あらや||ぴあの||かって|

やはり この ピアノ に とり 憑 い て いた ん だ ||ぴあの|||ひょう|||||

猫 踏 ん で 踏 ん で 踏 ん だ ら 潰れ て 死 ん じゃ った ねこ|ふ|||ふ|||ふ||||つぶれ||し|||

新谷 さん 妖怪 が 怒って ます あらや||ようかい||いかって|

小此木 さん 下がる ん だ おこのぎ||さがる||

はい

/＠＃ ＄ ＃ ％ 悪霊 退散 あくりょう|たいさん

ぎ ゃ ー やら れ た ||-|||

バタ キュウ

もう 大丈夫 だ よ 小此木 さん |だいじょうぶ|||おこのぎ|

や やり まし た ね 新谷 さん |||||あらや|

これ で 音楽 室 の 怪談 は 解決 です ね ||おんがく|しつ||かいだん||かいけつ||

あ もう 夜 に 勝手 に 鳴ったり は し ない よ ||よ||かって||なったり||||

え もう 弾 い ちゃ ダメ な の ||たま|||だめ||

いい 暇潰し だった のに |ひまつぶし||

いい わ 明日 から 夜 も 貞一 君 に 相手 し て ま ら う から ||あした||よ||さだいち|きみ||あいて||||||

え 新谷 さん は い 汗 を 拭い て ください |あらや||||あせ||ぬぐい|| あ ありがとう

いつも 凄い です ね 新谷 さん 尊敬 です |すごい|||あらや||そんけい|

あの 新谷 さん |あらや|

何 かな なん|

もし その よかったら

今度 私 に も 退 魔術 と か 教え て もらえ ませ ん か こんど|わたくし|||しりぞ|まじゅつ|||おしえ|||||

個人 的 に こじん|てき|

ほか に も 色々 と 新谷 さん の こと を 知り たく て |||いろいろ||あらや|||||しり||

え まだ いる

Choir Jail \ NChoir Jail

嘆 い て も 夢 は 歌わ ない なげ||||ゆめ||うたわ|

ここ で 叫 ん だ よ ||さけ|||

答え は 誰 が 持って る の こたえ||だれ||もって||

うつむ い た まま じゃ 気づか ない |||||きづか|

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す ||ひとみ||なか|みらい||さがす

もしも 奇跡 が 今 も さす なら |きせき||いま|||

にじむ 涙 拭う って |なみだ|ぬぐう|

前 を 向 い て 歩 こ う ぜん||むかい|||ふ||

私 を あけ て わたくし|||

こんな 苦し さ で 何も 見え ない |にがし|||なにも|みえ|

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 彼方 へ もえ||かなた|

情熱 は 罪 じゃ ない でしょ う じょうねつ||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail \ NChoir Jail

人 は 変わら ない じん||かわら|

何度 も 同じ こと を 繰り返す なんど||おなじ|||くりかえす

また 繰り返し た |くりかえし|

なん だ お前 は ||おまえ|

知って る でしょ う しって|||

もっと 知って |しって

やっぱり あいつ は

おはよう 貞一 君 |さだいち|きみ

おはよう ございます 夕子 さん ||ゆうこ|

体操 服 たいそう|ふく

うん 一 時間 目 は 体育 でしょ う |ひと|じかん|め||たいいく||

そう です けど

何で 混じって る ん です か なんで|まじって||||

貞一 君 パス パス さだいち|きみ|ぱす|ぱす

はい あ しまった

何で 夕子 さん に なんで|ゆうこ||

やった 入った よ 貞一 君 |はいった||さだいち|きみ

どう し た ん だ あいつ

急に 体 に ガタ が 来 た ん だ ろ う きゅうに|からだ||||らい|||||

凄い シュウト だった から な すごい||||

うん 狭い な |せまい|

そう でしょ う ね

貞一 君 ここ 間違って る よ さだいち|きみ||まちがって||

あ はい

記憶 力 いい でしょ う きおく|ちから|||

同じ 授業 何 回 も 聞い て た だけ でしょ う おなじ|じゅぎょう|なん|かい||ききい|||||

昔 の こと を 思い出せ ない ん だ し むかし||||おもいだせ||||

いい の 私 は 今 を 生きる 女 だ から ||わたくし||いま||いきる|おんな||

生き て ない でしょ う 幽霊 な ん だ から いき|||||ゆうれい||||

あれ から 全然 思い出し て ない ん です か 昔 の こと を ||ぜんぜん|おもいだし||||||むかし|||

何も なにも

調査 進め ない と いけ ませ ん ね ちょうさ|すすめ||||||

貞一 君 ここ 間違って る さだいち|きみ||まちがって|

あ ホント だ |ほんと|

貞一 君 ここ は テスト に 出る よ さだいち|きみ|||てすと||でる|

あ はい

夕子 さん ゆうこ|

なに 貞一 君 |さだいち|きみ

あの あんまり くっつか れる と は

もし かして 汗 が 臭う と か ||あせ||くさう||

いえ そんな こと ない です

じゃあ なに

なんか 最近 ずっと 一緒 だ なって |さいきん||いっしょ||

ダメ だめ

ダメ じゃ ない です けど だめ||||

何 か 理由 が ない と いけない かしら なん||りゆう|||||

そういう わけ じゃ

うん そう ね

私 は 貞一 君 の こと が 好き だ から わたくし||さだいち|きみ||||すき||

ダメ だめ

なん だ ろ どこ か おかしい 気 が する ||||||き||

お 昼 だ |ひる|

屋上 行く おくじょう|いく

待って ください 夕子 さん まって||ゆうこ|

二 人 っきり で お 弁当 を 食べ させ て あげる ふた|じん||||べんとう||たべ|さ せ||

新谷 さん あらや|

あの よかったら これ から 一緒 に お 昼 どう です か ||||いっしょ|||ひる|||

え あ うん

どう かしま し た か

いや その なんか 緊張 感 が |||きんちょう|かん|

そう です よ ね 二 人 っきり で お 昼 と か 始め て です もん ね ||||ふた|じん||||ひる|||はじめ||||

私 は ちょっと 嬉しい か な あ わたくし|||うれしい|||

そ そう

あれ もう 食べ ちゃ った ん です か ||たべ|||||

今日 は ちょっと お腹 すい て て きょう|||おなか|||

どうぞ

え こ このまま 何も つけ ず に 出し 巻き な の で |||なにも||||だし|まき||| え 遠慮 なさら ず に あ あ |えんりょ|||||

ごめんなさい ドジ です ね 私 ったら ||||わたくし|

お 箸 洗って き ます ね |はし|あらって|||

夕子 さん ゆうこ|

ごめんなさい

やっぱり 何 か おかしい |なん||

それ が 何て いう か いつも らしく ない と いう か ||なんて||||||||

らしい 過ぎる と いう か |すぎる|||

まあ いい 私 も 新谷 に 話し て 置き たい こと が ある ん だ ||わたくし||あらや||はなし||おき||||||

忘れ て いた ん だ わすれ||||

怪談 の 恐ろし さ を かいだん||おそろし||

「 赤 人 さん 」 の 伝説 を 知り あか|じん|||でんせつ||しり

人 の 狂気 と 怒り 憎む 姿 を 見 て じん||きょうき||いかり|にくむ|すがた||み|

恐ろし さ を 感じ た 時 また 見 た ん だ よ あの 影 を おそろし|||かんじ||じ||み||||||かげ|

影 夕子 かげ|ゆうこ

影 夕子 かげ|ゆうこ

その 姿 は まるで 恨み や 憎しみ 怒り や 悲しみ そのもの の よう だった |すがた|||うらみ||にくしみ|いかり||かなしみ|その もの|||

恨み 憎しみ 怒り 悲しみ うらみ|にくしみ|いかり|かなしみ

それ ら は 全部 あの 脳天 気 で 頭 が 万 年 お花畑 の 夕子 と は 無縁 の もの だ |||ぜんぶ||のうてん|き||あたま||よろず|とし|おはなばたけ||ゆうこ|||むえん|||

それ は 言い過ぎ じゃ ない です か ||いいすぎ||||

違う と でも いう の か ちがう|||||

せめて 無邪気 と か 陽気 と か 言い 方 が ある じゃ ない です か |むじゃき|||ようき|||いい|かた||||||

新谷 お前 気づ い て ない の か あらや|おまえ|きづ|||||

庚 夕子 は 怒ら ない ん だ よ こう|ゆうこ||いから||||

それ も とても 不自然 に |||ふしぜん|

新谷 は 夕子 が 本気 で 怒ったり あらや||ゆうこ||ほんき||いかったり

人 を 憎 ん だ り し た ところ を 見 た こと が ある か じん||にく||||||||み|||||

怒る と いう か 拗ねる こと なら よく あり ます よ いかる||||すねる||||||

今日 だって 小此木 さん が お 弁当 を 分け て くれ たら きょう||おこのぎ||||べんとう||わけ|||

敢えて 言う なら それ は 嫉妬 だ あえて|いう||||しっと|

小此木 を 本気 で 憎 ん だ り 怒ったり し て いる わけ じゃ ない おこのぎ||ほんき||にく||||いかったり||||||

私 だって しょっちゅう 八つ当たり さ れる が わたくし|||やつあたり|||

お前 と 特に 仲良く し てる 時 だ けど おまえ||とくに|なかよく|||じ||

わ 私 は お前 と なんか 仲良く など ない かな |わたくし||おまえ|||なかよく|||

どっち です か

夕子 が 感情 的 に なる の は お前 が 絡 ん で いる とき だけ だ ゆうこ||かんじょう|てき|||||おまえ||から||||||

それ 以外 に 関して は とたん に 無 感情 に なる |いがい||かんして||||む|かんじょう||

まるで 興味 が ない か の よう に |きょうみ||||||

新谷 も 心当たり ある だ ろ あらや||こころあたり|||

夕子 は 不自然 な まで に ゆうこ||ふしぜん|||

憎 ん だ り 怒ったり 悲し ん だ りし ない ん だ にく||||いかったり|かなし||||||

まるで ピエロ の よう に |ぴえろ|||

それ は 夕子 さん は もう 死 ん でる から ||ゆうこ||||し|||

俗 世 の 感情 に は 流さ れ ない ん じゃ ない です か ぞく|よ||かんじょう|||ながさ|||||||

でも 新谷 の こと に なる と やたら と 感情 的 に なる |あらや||||||||かんじょう|てき||

それ は

貞一 く さだいち|

醜い は ね みにくい||

私 を 思い出し て わたくし||おもいだし|

そう やって 見 ない 振り を 続け て ||み||ふり||つづけ|

どこ へ 行く の ||いく|

私 は 考え た ん だ わたくし||かんがえ|||

私 が 見 た あの 影 と 夕子 の 間 に どんな 関係 が ある の か わたくし||み|||かげ||ゆうこ||あいだ|||かんけい||||

まだ それ が 夕子 さん と 関係 ある って 決まった わけ じゃ |||ゆうこ|||かんけい|||きまった||

文化 祭 の 「 赤 人 さん 」 事件 ぶんか|さい||あか|じん||じけん

あの 時 の 桐島 有子 の 行動 を 覚え て いる か |じ||きりしま|ありこ||こうどう||おぼえ|||

桐島 さん の きりしま||

桐島 は 自分 の マイナス 感情 を 何もかも 夕子 に 押し 続け て い た きりしま||じぶん||まいなす|かんじょう||なにもかも|ゆうこ||おし|つづけ|||

もし それ と 同じ ように 夕子 も |||おなじ|よう に|ゆうこ|

もう 一 人 の 自分 に すべて を 押し付け た と 考え たら どう だ ろ う |ひと|じん||じぶん||||おしつけ|||かんがえ|||||

もう 一 人 の 夕子 さん に |ひと|じん||ゆうこ||

あくまで も 仮定 の 話 だ ||かてい||はなし|

多重 人格 と いう の を 知って いる か たじゅう|じんかく|||||しって||

ええ

一 人 の 人 が 複数 の 人格 に なる ん です よ ね ひと|じん||じん||ふくすう||じんかく||||||

多重 人格 は 自分 を ストレス から 守る ため に たじゅう|じんかく||じぶん||すとれす||まもる||

ストレス を 感じる 自分 を 切り離し て すとれす||かんじる|じぶん||きりはなし|

別 の 人格 に 仕立てあげ た もの だ そう だ べつ||じんかく||したてあげ|||||

それ って まさか

あらゆる 嫌 な こと を もう 一 つ の 人格 に 背 を あせ て |いや|||||ひと|||じんかく||せ|||

自分 を 守る じぶん||まもる

夕子 の 抜き 落ち た 記憶 ゆうこ||ぬき|おち||きおく

抜き 落ち た 感情 ぬき|おち||かんじょう

それ が もし 夕子 が 自分 から 切り離し た もの だ と し たら |||ゆうこ||じぶん||きりはなし||||||

もし そう なら

今 の まま で は 夕子 が 記憶 を 取り戻す はず は ない いま|||||ゆうこ||きおく||とりもどす|||

新谷 も なんとなく わかって た だ ろ う あらや|||||||

僕 私 の 過去 の 記憶 ぼく|わたくし||かこ||きおく 忘れ られ たく ない わすれ|||

もし 夕子 が 記憶 や 感情 を 切り離し た の だ と し たら |ゆうこ||きおく||かんじょう||きりはなし||||||

いや 思い出し たく ない |おもいだし||

本当 に 忘れ て しまった の ほんとう||わすれ|||

切り離さ れ た 記憶 や 感情 が きりはなさ|||きおく||かんじょう|

別 の 存在 と して 勝手 に 行動 を 初め た と し たら べつ||そんざい|||かって||こうどう||はじめ||||

だめ やめ て

いつまで 見え ない ふり を する つもり |みえ|||||

あれ は 夕子 の 分身 ||ゆうこ||ぶんしん

夕子 の 持つ 影 だ ゆうこ||もつ|かげ|

やめ て

夕子 ゆうこ

夕子 さん ゆうこ|

やっと 見つけ て くれ た |みつけ|||

これ で 分かった ろ う ||わかった||

そう 私 も 夕子 |わたくし||ゆうこ

あなた の 過去 あなた の 心 ||かこ|||こころ

あなた の 影 ||かげ

違う ちがう

私 は あなた わたくし||

違う ちがう

私 は あなた み たい に わたくし|||||

私 み たい に 醜く ない わたくし||||みにくく|

そう ね けがれ て ない

そう ね あなた は とても きれい

あなた 何 を |なん|

いずれ まとも な もの で は ない 私 たち |||||||わたくし|

望み を 果たす まで は のぞみ||はたす||

周り に 歪み を 撒き散らし を 続ける まわり||ゆがみ||まきちらし||つづける

夕子 さん ゆうこ|

夕子 さん 待って ゆうこ||まって

夕子 さん ゆうこ|

夕子 さん ゆうこ|

違う ちがう

あれ は 私 なんか じゃ ない ||わたくし|||

でも 霧 江 さん は あれ が 夕子 さん の 過去 の 記憶 を |きり|こう|||||ゆうこ|||かこ||きおく|

違う ちがう

違う 違う ちがう|ちがう

夕子 さん ゆうこ|

ここ は 呪い 石 の ||まじない|いし|

夕子 さん ゆうこ|

きっと 思い込み よ この 呪い 石 と 同じ |おもいこみ|||まじない|いし||おなじ

え 思い込み の せい で あんな もの が いる よう に 見える |おもいこみ||||||||||みえる あれ は 最初 から 存在 し ない ||さいしょ||そんざい||

あれ は 私 なんか じゃ ない ||わたくし|||

この 呪い 石 変 じゃ ない です か |まじない|いし|へん||||

この 前 は 暗く て よく 分から なかった けど |ぜん||くらく|||わから||

この あたり に 名前 が きれい に 並 ん でる |||なまえ||||なみ||

上 から 名前 を 彫ら れ て 半分 くらい 読め なく なって ます けど うえ||なまえ||ほら|||はんぶん||よめ||||

おかしく ない です か

何 か 書 い て ある なん||しょ|||

昭和 二十七 年 しょうわ|にじゅうしち|とし

病 が 流行 びょう||りゅうこう

生徒 が なくなった せいと||

これ って 慰霊 碑 ||いれい|ひ

六十 年 前 の 疫病 ろくじゅう|とし|ぜん||えきびょう

この 人 たち の 慰める ため の もの か |じん|||なぐさめる||||

人 を 呪う ため に 使わ れ た なんて じん||のろう|||つかわ|||

庚 夕子 こう|ゆうこ 夕子 さん の 死 は 昔 の 疫病 に 関係 が あった って こと ゆうこ|||し||むかし||えきびょう||かんけい||||

私 は 昔 の 疫病 で 死 ん じゃ った の わたくし||むかし||えきびょう||し||||

いいえ

夕子 さん の 遺体 は 旧 校舎 の 地下 に あり ます ゆうこ|||いたい||きゅう|こうしゃ||ちか|||

疫病 で 亡くなった だけ なら あんな こと に は なり ませ ん えきびょう||なくなった|||||||||

それ じゃ

夕子 さん 埋め た ゆうこ||うずめ|

柱 に 埋め た ちゅう||うずめ|

隠れ ん 鬼 に 出 て き た 言葉 です かくれ||おに||だ||||ことば|

鬼 に 捕まって 埋め られる か と 思った だ けど おに||つかまって|うずめ||||おもった||

逆 だった ん だ ぎゃく|||

六十 年 前 の 疫病 を 印 し た 呪い 石 ろくじゅう|とし|ぜん||えきびょう||いん|||まじない|いし

生 贄 を 探す 赤 人 さん せい|にえ||さがす|あか|じん|

女生徒 の 神 隠し じょせいと||かみ|かくし

そして 旧 校舎 に 隠さ れ た 遺体 |きゅう|こうしゃ||かくさ|||いたい

この 学園 の 怪談 は |がくえん||かいだん|

すべて 夕子 さん に 纏わる 話 が 歪 ん で 伝え られ た もの だった ん です |ゆうこ|||まつわる|はなし||ひずみ|||つたえ||||||

夕子 さん も 六十 年 前 ゆうこ|||ろくじゅう|とし|ぜん

祟 り の 疫病 を 鎮める ため 人 柱 に さ れ た ん です たたり|||えきびょう||しずめる||じん|ちゅう||||||

きっと そう だ よ ね

私 は 人 柱 に さ れ た わたくし||じん|ちゅう||||

夕子 さん ゆうこ|

ひと つ だけ 違う かな |||ちがう|

私 に は 未練 も 恨み も 何も ない もの わたくし|||みれん||うらみ||なにも||

だから

きっと 自分 から 進んで 人 柱 に なった |じぶん||すすんで|じん|ちゅう||

きっと そう

そう です ね

その ほう が 夕子 さん らしい と 思い ます |||ゆうこ||||おもい|

これ が 夕子 さん の 過去 だった ん です ||ゆうこ|||かこ|||

知って しまう と 呆気ない もの ね しって|||あっけない||

もう これ で おしまい

そう やって 忘れる の ||わすれる|

未練 を 恨み を 憎しみ を 外 に 押し付け みれん||うらみ||にくしみ||がい||おしつけ

自分 だけ きれい な まま じぶん||||

そう

あなた が きれい な の は 私 に 全部 押し付け た から ||||||わたくし||ぜんぶ|おしつけ||

あなた が 絶え っ きれ すっきり 話 醜い 感情 記憶 ||たえ||||はなし|みにくい|かんじょう|きおく

それ が 私 ||わたくし

そんな こと が 分かった から って どう する って いう の |||わかった|||||||

卑怯 だって 言わ れ て も ひきょう||いわ|||

今 の 私 に は もう どう する こと も でき ない いま||わたくし|||||||||

思い出し て おもいだし|

さもなければ あなた が また 同じ こと を 繰り返す だけ ||||おなじ|||くりかえす|

思い出せ ない 思い出し たく ない おもいだせ||おもいだし||

また 私 に 押し付け て しまう の |わたくし||おしつけ|||

また 全部 忘れ て しまう の |ぜんぶ|わすれ|||

違う ちがう

違う ちがう

違う ちがう

あなた は 今 初めて 人 を 好き に なった ||いま|はじめて|じん||すき||

そう したら また 新しい 醜い 感情 が 生まれ た |||あたらしい|みにくい|かんじょう||うまれ|

それ は 嫉妬 ||しっと

今度 は 嫉妬 を 切り離し て 私 に 押し付ける の こんど||しっと||きりはなし||わたくし||おしつける|

そんな の そんな こと

いい わ 受け止め て あげる ||うけとめ||

その 記憶 と 一緒 に |きおく||いっしょ|

新谷 無事 か あらや|ぶじ|

霧 江 さん きり|こう|

おはよう 貞一 君 |さだいち|きみ

おはよう ございます

どう し た ん です か 夕子 さん ||||||ゆうこ|

う うん 何でもない ||なんでもない

さて 次 は 現 国 か |つぎ||げん|くに|

眠く なり そう です よ ね ねむく|||||

怖い こわい

教室 に 戻り ます よ 夕子 さん きょうしつ||もどり|||ゆうこ|

怖い こわい

私 を 見る あなた が わたくし||みる||

あなた の 目 は 私 を 映す 鏡 だ から ||め||わたくし||うつす|きよう||

誰 誰 あなた は 誰 だれ|だれ|||だれ 思い出し たく ない あの 感情 を おもいだし||||かんじょう|

思い出し たく ない あの 記憶 を おもいだし||||きおく|

どう し た ん です か 夕子 さん ||||||ゆうこ|

一 人きり の 寂し さ ひと|ひときり||さびし|

一 時 の 微笑み ひと|じ||ほおえみ

あなた が くれる もの は

みんな 愛し い |あいし|

すぐ そば に い て も

触れ られ ない もの ふれ|||

心 は 月 の よう に こころ||つき|||

形 を 変え て く の かた||かえ|||

叶わ ない 約束 も かなわ||やくそく|

乾か ない 涙 も かわか||なみだ|

あなた が くれ た もの は

抱きしめて 踊る だきしめて|おどる

夕子 さん ゆうこ|

あら あなた も しか して 私 を 見える の |||||わたくし||みえる|

え あなた 私 の こと を 知って いる の ||わたくし||||しって|| 何 を 言って る ん です か 夕子 さん なん||いって|||||ゆうこ|

僕 です よ ぼく||

もし かして 会った こと が ある の かしら ||あった|||||

夕子 さん ゆうこ|

ごめんなさい 私 |わたくし

あなた の こと を 忘れ て しまった の かも しれ ない ||||わすれ||||||

あの

あなた は 誰 ||だれ

追憶 は 雨 に 流れ ついおく||あめ||ながれ

忘却 に 魂 が 濡れる ぼうきゃく||たましい||ぬれる

安らぎ に 溺れ て やすらぎ||おぼれ|

届か ない 愛 とどか||あい

八 の 怪 追憶 乙女 やっ||かい|ついおく|おとめ