Demi -chan wa Kataritai (Interviews With Monster Girls ) Episode 4
♪~
~♪
( 井 森 ( いもり ) ) あいつ か ~ あいつ さ
ちょっと 調子 に 乗って ない ?
( 雪 ( ゆき ) ) う っ …
( 井 森 ) かわいい の は 認める けど さ
遊び くらい 行って やって も いい のに
( 木村 ( き む ら ) ) アイドル に でも なった つもり な の か ね
ハア …
ハア …
あっ
( 無 音 )
( 雨 が 降って いる 音 )
( 高橋 ( たか は し ) ) 日下部 ( くさ かべ ) ? ( 雪 ) はっ
たっ … 高橋 先生
( 高橋 ) どう し た ?
じ … 実は 自分 が その
わ っ … 悪く 言わ れ て いる の を 聞い て しまって
そう か
ここ で 話し て て も なん だ から 話 は 中 で …
( 雪 ) 私 が デミ だ から です か ね ?
( 高橋 ) えっ ?
( 雪 ) 私 が デミ で なけ れ ば
こんな 気持ち に は …
( 雪 が すすり泣く 声 )
( 高橋 ) 大丈夫 だ それ は 違う それ は 違う ぞ 日下部
( 雪 ) 高橋 先生 …
( 雪 が すすり泣く 声 )
( 氷 の 粒 が 落ち た 音 ) ( 高橋 ) ん ?
あっ …
( 高橋 ) 守ら ね ば なる まい デミ ちゃん を 守ら ね ば
( 高橋 ) 一般 的 に いえ ば 陰口 など 女子 高 生 に ありがち な 些細 ( ささい ) な 悩み だ
だが 彼女 が デミ で ある 以上
それ は 単純 に 片づけ られる もの で は ない だ ろ う
ひかり や 町 ( まち ) なんか は 受け入れ て 生活 し てる から な
( 早紀 絵 ( さ きえ ) ) あっ ( 高橋 ) ん ?
( 高橋 ) あっ 佐藤 ( さとう ) 先生
( 高橋 ) アジサイ です か ?
( 早紀 絵 ) 庭 に たくさん 咲 い て い た ので せっかく です し
高橋 先生 は お 仕事 です か ?
( 高橋 ) ハハッ こんな 天気 で 薄暗い 準備 室 に 籠もって ばかり だ と
気 が めいり ます から ね
( 早紀 絵 ) あの … N 私 高橋 先生 を 誤解 し て まし た
( 高橋 ) え ?
( 早紀 絵 ) 町 さん の リュック 通学 の 件
校長 先生 に お 願い し て い た の を たまたま 聞い て まし て
( 高橋 ) ああ あれ は …
( 早紀 絵 ) 高橋 先生 は デミ に 対 し て 優しい 気遣い を する よう な 方 な のに
私 ったら 入学 式 の 準備 の とき に は あんな 態度 を とって しまって
すみません で し た !
( 高橋 ) ああ いえ あの とき は 自分 の ほう こそ
先生 の ご 事情 も 考え ず 無神経 だった と
それ に リュック の 件 は ひかり …
小鳥 遊 ( たか なし ) から 頼ま れ た ん です
小鳥 遊 さ ん … N って お 姉さん の ほう の ?
( 高橋 ) ええ あの 子 たち と 身近 に 接し て い ながら
結局 何も 気付 い て やれ て ない ん です よ
もっと あの 子 たち の こと を 理解 し たい と
思って は いる の です が …
( 早紀 絵 ) あの 先生
( 高橋 ) はい ?
( 早紀 絵 ) その … 私 も 協力 さ せ て いただけ ませ ん でしょう か ?
( 高橋 ) え ?
私 デミ です から !
ああ ええ それ は もう この 身 で しっかり …
あ あっ …
( 早紀 絵 ) き ょ … 教師 で も あり ます し
デミ の 生徒 の 悩み なら
私 も 一緒 に お 手伝い する 義務 と いう か
そういう 意味 も 含め まし て 協力 できる と !
ハア ハア ハア …
( 早紀 絵 ) しまった !
いや … N それ は 願って も ない こと です よ
ぜひ お 願い し ます
やった ~ ! フフッ
( 高橋 ) ハア ~
( 高橋 ) その 日下部 を 悪く 言って い た 生徒 な ん です が
どうやら 常習 的 に 人 の 陰口 を 言って いる よう な ん です
( 早紀 絵 ) じゃあ 特に 日下部 さん に 限った こと で は ない ん です ね
( 高橋 ) 多分
( 早紀 絵 ) でも 彼女 は “ 自分 が デミ だ から ” と
思い込 ん で しまった
( 高橋 ) うん
佐藤 先生 は どう 思い ます か ?
( 早紀 絵 ) 陰口 の こと 以前 に 日下部 さん
いつも 人 と の 接触 を N 極 力 避け てる よう に 見える ん です
その … 私 と は 違う 意味 で
( 高橋 ) 確かに そんな 感じ は あり ます ね
彼女 に は 何 か 事情 が ある の かも しれ ませ ん
事情 … 家庭 的 な こと と か ?
( 早紀 絵 ) と いう より デミ の 性質 に 由来 する よう な 気 が する ん です
性質 です か ?
( 早紀 絵 ) 私 が 高橋 先生 を 誤解 し て しまった の も
サキュバス の 性質 の ため
自 意識 過剰 に なって しまった から です し
( 高橋 ) なるほど そういう 見方 も
( 早紀 絵 ) 恐らく 相談 相手 も い ない でしょ う し
なおさら デミ と して の 折り合い が つけ にくい の で は ない でしょう か
ハア ~ やっぱり もっと 早く 声 かけ と くん だった な
あの 私 の ほう から 聞い て み ま しょ う か ?
えっ ?
デミ 同士 なら 話し やすい でしょ う し
それ は 助かり ます
佐藤 先生 が い て くれ て よかった です よ
と と と … とんでもない です !
それ くらい 教師 と して は 当然 です ので
日下部 の フォロー も そう な ん です が
えっ ?
陰口 を 言って い た 生徒 たち の こと も …
そう です ね ただ 言う な と いう だけ で は …
( 高橋 ) 劣等 感 を ごまかし たい
かといって 面 と 向かって 言う の は 怖い
陰口 を 言う 心理 は
そういった 心 の 弱 さ から 来る もの だ と 思い ます
でき れ ば 彼女 たち に
陰口 に 逃げ ない 心 を 持って ほしい ん です
ええ
高校 生 に それ を 求める の は 酷 な 話 です か ね
( 高橋 ) さて どう し た もん か
( 雪 ) 小鳥 遊 さ ん ! ちょっと 待って よ
( 高橋 ) ん ?
( 雪 ) ねえ どこ に 行く の ? ちょっと … 小鳥 遊 さ ん
小鳥 遊 さ ん !
ひかり
( 木村 ) そのまま に し た ん だ って
( 井 森 ) それ ヤバ い じゃ ん
( 2 人 の 笑い声 )
小鳥 遊 さ ん …
( ひかり ) ユッキー 私 あいつ ら に 文句 言い に 行く から
ユッキー は ここ で 待って 聞い て て
えっ …
その あと どう する か は ユッキー に 任せる から
( 木村 ) ん な こと でき ない でしょ ヘタレ だ し
( 井 森 ) かっこわる ~ N ( 木村 ) ハハハッ
( 2 人 ) ん ?
( 木村 ) あんた 確か B 組 の …
( 井 森 ) ああ バンパイア の ( 木村 ) 小鳥 遊 …
あんた たち 人 の 陰口 ばっかり 言って る ん でしょ
やめ な よ そういう の
ああ ?
あ ~ 何 ? 日下部 の こと ?
( 木村 ) あ あ ~
同じ デミ だ から 弔い 合戦 って わけ かっこいい …
( ひかり ) 違う ! ( 2 人 ) あっ …
( ひかり ) 確かに ユッキー は デミ だ けど 関係ない !
あんた たち に 文句 を 言う の は
あんた たち に 文句 を 言い たい から よ
相手 を あおって はぐらか そ う と する な !
別に 陰口 を 言う の を やめ たく なかったら それ でも いい
でも あんた たち が 言って る の を 見 た り 聞い たり し たら
その 度 に 文句 を 言い に 行く から
のんびり 他人 ( ひ と ) の 悪 口 を 言い たい なら 私 の 目 や 耳 に 入ら ない 所 で やって
あっ 先生 …
( 木村 ) 別に 陰口 言って る の って 私 たち だけ じゃ ねえ じゃ ん
なんで 私 たち だけ 文句 …
( ひかり ) あんた たち だけ じゃ ない
陰口 を 言って いる 人 を 見聞き し たら 誰 に だって 私 は 文句 を 言う
なんで そんなに 躍起 に なる ん だ よ
陰口 言う なんて 誰 でも やって る だ ろ
みんな が やって る から なんて 理屈 私 は 嫌い !
みんな 傷つけ 合って る から
私 も 傷つけ て いい なんて
口 に し て 恥ずかしく ない の ?
陰口 を 言わ れ て うれしい 人 なんて いる わけない のに
( 木村 ) じゃあ なに あんた は 人 の 陰口 言わ ない の ?
( ひかり ) 言わ ない 言い たい こと が あれ ば 全部 直接 言う
言え なけ れ ば 言わ ない
( 井 森 ) そう すれ ば 自分 は 陰口 を たたか れ ない と でも ?
( ひかり ) それ は ない
だって 私 が ここ を 去った あと 2 人 は 私 の 陰口 を 言う でしょ ?
( 2 人 ) あっ …
( ひかり ) ごめん ( 2 人 ) ん ?
( ひかり ) その 今 の 言い 方 は 意地悪 だった
( 井 森 ) は ? えっ うん …
( ひかり ) 陰口 を 言わ ない 人 も 陰口 を 言わ れる と 思う
むしろ 言わ れ やすい ん じゃ ない か な ?
( ひかり ) でも 決め た ん だ ( 2 人 ) うん ?
ただ の 自己 満足 だ けど
私 は 人 から 言わ れ て も 後ろめた さ が 残る こと は し ない って
はっ
あんた 泣 い て …
( ひかり ) ごめん 言い たい こと 言った から
もう 行く から
( 木村 ) あんた が 言った こと 納得 は でき ない けど さ
なんか すごい って 思った よ
でも どうして そこ まで …
( ひかり ) 約束 し た から
妹 と 約束 し た から
( 木村 ) 妹 ?
( 井 森 ) 小鳥 遊 ひま …
( 2 人 ) あっ
( 木村 ) くっ … N ( 井 森 ) 日下部
ごめんなさい
( 2 人 ) え ?
( 雪 ) 私 その …
実は 自分 の デミ の 体質 に 疑問 が あって
それ で ちょっと 人 と 接 する の を 避け て て
それ が 不快 に 感じ た よう だったら
その … ごめんなさい
( 木村 ) なんで あんた が 謝る の よ
( 井 森 ) 私 たち こそ
ごめん
う っ …
( ひかり ) な っ … N ( 高橋 ) 上がって る ぞ
ちょ っ …
( 高橋 ) 腹 減って ない か ? 何 か 飯 でも おごって や ろうか ?
( ひかり ) 痛 ( い ) たた …
もう 髪 結った とこ な で たら 痛い !
( 高橋 ) すま ん すま ん ( ひかり ) なでる なら 後ろ !
( ひかり ) ただ い ま ~ ( ひま り ) お かえり
( ひかり ) お っ りゃ ~ ! ( ひま り ) う わ あ ~ !
( ひかり ) フフッ ( ひま り ) は ?
( ひかり ) いい から
( ひま り ) な っ … 何 な の よ 急に
( ひかり ) いい から
( ひま り ) 学校 で 何 か あった ? ( ひかり ) うん 大丈夫
( 高橋 ) 実は 先日 と ある 生徒 に 相談 さ れ て だ な
それ に つい て 俺 に 思う ところ が あって
みんな に 集まって もらった わけ だ
佐藤 先生 に も な
( 町 ) えっ 相談 ? 私 は し て ませ ん が …
( ひかり ) 私 で も ない もん
( 2 人 ) あっ …
( 高橋 ) お前 ら 下手くそ か
す っ すみません …
しし … しかたない じゃ ん もともと 3 択 だ し
( 高橋 の せきばらい ) フフッ
( 高橋 ) とにかく だ
デミ が いろいろ と 悩み を 抱え やすい こと が 分かった
お前 たち に は 互いに 積極 的 に
相談 し 合え る よう に なって ほしい と 思って いる
この 学校 で デミ の 生徒 は 3 人 だけ だ
その つながり を 大切 に し て ほしい
友達 に 聞き にくい こと が あれ ば 俺 や 佐藤 先生 を 頼って くれ
特に 佐藤 先生 は みんな と 同じ デミ で あり 女性 だ
こんなに 心強い 方 は い ない ぞ
私 も 相談 する 側 の ほう が … N は っ !
あ あっ … N 私 に も 遠慮 なく 相談 し て ね
( 高橋 ) 言い たかった の は それ だけ だ
実際 に みんな で 集まって 話し た ん だ と いう こと で
大事 な こと な ん だ と 認識 し て もらえ る と うれしい
取り急ぎ 何 か 相談 し たい こと が ある ヤツ は いる か ?
まあ 急に は 思い つか ん か
じゃあ 今日 は この 辺 で …
( ひかり ) はい ! ( 高橋 ) ん ?
私 まだ 先生 に ハグ し て もらって ませ ん
( 高橋 ) は ? ( 早紀 絵 ) ハグ ?
( ひかり ) おりゃ ~ !
ぎ ゅ う ~
( ひかり ) エヘヘッ ( 高橋 ) アハハ 何 ?
( ひかり ) エヘヘヘッ ( 高橋 ) アハ ハハ だ から 何 ?
( 町 ) は っ ! 私 も いい です か ? ( 高橋 ) え ?
( 高橋 ) はい ( 町 ) わ ぷ ぷっ …
( 町 ) ありがとう ござい ます ( 高橋 ) いえ …
( ひかり ) よかった ね マッチー ( 町 ) うん
( 早紀 絵 ) 高橋 先生 ( 高橋 ) は ?
ウフッ
ついでに 私 も !
( 高橋 ) いや それ は さすが に …
( 早紀 絵 ) そうです よ ね
○ X $ # % □…
ああ どう だ ? 日下部 も よかったら …
( 高橋 ) 流れ で ( 雪 ) えっ ?
( 早紀 絵 ) ええ ~ ! ( 町 ・ ひかり ) 流れ ?
( 高橋 ) 日下部
無理 に 悩み を 話せ と は 言わ ない
さっき も 言った とおり
お前 が ほか の デミ たち に 囲ま れ た 環境 に ある こと は
きっと 何 か の 縁 だ と 思う
だから うまく 言え ない が きっと 良く なる 必ず 楽しく なる
だから 安心 しろ な っ
( 雪 ) はい
先生 ! 先生 !
この 子 に も ハグ し て あげて ください
( 高橋 ) “ この 子 ” って それ 町 だ ろ
( ひかり ) 流れ 流れ ( 高橋 ) まったく …
( 高橋 ) いい の か ? 町 ( 町 ) あっ はい
( 高橋 ) よい しょ っと
( 警告 音 )
は あっ !
えっ じゃ っ … N じゃ 今日 は この 辺 で
( 早紀 絵 ) 高橋 先生 今 の 奇声 は 一体 !
( 雪 ) 一体 何 が あった ん です か ?
( ひかり ) 先生 待って 相談 !
今 の リアクション の 意味 に つい て 相談 を …
( ひま り ) デミ を 集め て 相談 会 ?
( 悠子 ( ゆうこ ) ) うん 高橋 先生 が 放課後 に 視聴覚 室 で
高橋 先生 が ?
( 悠子 ) ひかり ちゃん 言って た よ 楽しかった って
ぼ ~ っと し てる けど あの 先生 意外に 面倒 見 いい よ ね
( ひま り ) ふ ~ ん ( 悠子 ) 何 ?
( ひま り ) う うん 別に
( ひま り ) 実 を いう と 私 は 高橋 先生 を まだ 信用 し て い ない
( 高橋 ) 体 だけ だった から うっかり ガバッ と いっち まっ た
町 気付 い た かな ?
気付 い てる よ な 普通
( ひま り ) あっ ! ( 高橋 ) ん ?
( 高橋 ) おう
( ひま り ) どうも
教師 って 意外 と 早く 帰って い い ん です ね
ああ まあ … ひま り ちゃん は わりと 遅く まで 残って る ん だ な
( ひま り ) そうです ね 図書 室 が 好き で
( 高橋 ) そう いえ ば ひま り ちゃん
この 前 の テスト すごかった みたい だ な
( ひま り ) あ … ありがとう ござい ます
( 高橋 ) いつも 図書 室 で 勉強 を ?
( ひま り ) えっ ええ … N あと リフレッシュ で 本 を 読 ん だ り
( 高橋 ) そう か ひかり と は 全然 違う な
( ひま り ) 怪しい
いつも お 姉ちゃん に よく し て くれ て は いる けど …
ん ? どう し た ?
いっ いいえ
姉 が ご 迷惑 を お かけ し て いる ん じゃ ない か と
( 高橋 ) ハハッ 生物 準備 室 で 涼ま せ て やって る だけ だ
( ひま り ) どう だ か 実は お 姉ちゃん を 実験 サンプル の よう に 見 てる ん じゃ
( 高橋 ) ああ 実験 … N ( ひま り ) えっ ?
( 高橋 ) 明日 の 授業 の 準備 忘れ て た 器材 人 数 分 足りる かな ?
まあ 明日 で いっか
( ひま り ) 気 に し 過ぎ ね デミ 好き の 先生 でも
バンパイア の 性質 に つい て 四六時中 考え て いる わけ じゃ …
( 高橋 ) ああ そう だ
バンパイア の 性質 に つい て 聞き たい ん だ けど さ
( ひま り ) 本当 に 考え て た !
な っ … 何 でしょう か ?
ひかり は ニンニク だ ろ う と むしゃ むしゃ 食べる みたい だ が
よく 聞く “ バンパイア は ニンニク 嫌い ” と いう 伝承
あれ は 眉 唾 な の か どう か 考え て み た ん だ
( ひま り ) は っ は あ …
( 高橋 ) バンパイア は 夜 闇 に 紛れ て 人 を 襲う と いう
なぜ だ と 思う ?
( ひま り ) ああ … N 日光 を 嫌う から じゃ ない です か ?
( 高橋 ) それ だけ で 十字架 に すがる ほど 恐れ られ は し ない だ ろ う
文献 に よって は バンパイア は 感覚 が 鋭い と いう 記述 も ある
俺 は これ が 理由 だ と 思う
昼夜 を 問わ ない 視力 人 を 感知 する 聴力
血 の 臭い を 嗅ぎ分ける 嗅覚
暗闇 の 中 で 人 より 優位 に 立つ に は 十 分 だ
五感 の 鋭 さ と ニンニク に 何 か 関係 が ?
ああ ポイント は 嗅覚 の 鋭 さ
鼻 が 効き 過ぎる が ゆえ に 臭い の 強い 食べ物 を 嫌う
それ が “ バンパイア は ニンニク が 嫌い ” と いう
伝承 の 正体 な の で は ない か など と 考察 し て み た ん だ が
どう だ ろ う か ?
ひかり は 五感 が 鋭かったり する の か ?
その 認識 で 間違い ない と 思い ます 姉 の 五感 は すごい です
( 高橋 ) お っ やった ~
じゃあ ひかり は なんで むしゃ むしゃ ニンニク を ?
それ は …
姉 が 好き嫌い が なさ すぎる から です
不安 に なって 確認 し た ん です
無理 し て 食べ てる ん じゃ な いか って
そし たら …
大丈夫 大丈夫 私 ニオイ きっ つい の 好き だ から
あ ~ ん
ん ~ !
う ~ ん お 外 で 言って ほしく は ない な
はい 本当 に
この 手 の 話 に なる と よく 言わ れ ます
“ 姉 は バンパイア らしく ない ”
“ 普通 の 女子 学生 と 変わら ない じゃ ない か ” と
高橋 先生 は デミ の 性質 に 大層 ご 執心 の よう です が
その あたり は どう です か ?
姉 は バンパイア らしく ない と お 思い です か ?
姉 の 人間 性 に つい て は
それほど 興味 あり ませ ん か ?
そう だ な ちゃん と 言 お う
確かに あいつ は バンパイア の 性質 に 即 し た 行動 は あまり し ない
だが それ で
バンパイア らしく ない と 言わ れる と それ は 違う
ひかり は 人 から 血 を 吸い たい 気持ち は ある が
パック で 我慢 し て いる
また バンパイア の 鋭敏 な 嗅覚 を 持ち ながら なお
匂い の 強い 食べ物 が 好き
そういった 人間 性 が あいつ の バンパイア らし さ で あり
人間 と して の 個性 だ
“ らし さ ” は 生まれ 持った 性質 で は ない
性質 を 踏まえ て どう 生きる か だ
だからといって デミ の 性質 の 理解 を 怠って いい わけ じゃ ない
デミ 特有 の 悩み は 必ず 性質 に 起因 する から だ
物 の 見方 は 一 方向 で は ダメ だ 双方向 で しかる べき
デミ の 特性 だけ 見て いる と 個性 を 見失う
人間 性 だけ 見て いる と 悩み の 原因 に たどりつけ ない
どちら も 大切 だ バランス が 大事 な ん だ
俺 は そう 考え て いる
( ひま り ) ぐう の 音 も 出 ない
信じ て も いい かも
あの 先生
うん ? 何 だ ?
( ひま り ) よかったら 今度 うち に 来 て もらえ ませ ん か ?
( 高橋 ) おお こない だ 行った ぞ 家 の 前 まで だ けど な
今 の 先生 の お 話 両親 に も 聞か せ たく て …
( メール の 受信 音 ) ( 高橋 ) そう か
実は な 俺 も 親 御 さん たち の 話 を 伺って み たい と は 思って た ん だ
( ひま り ) 先生 … N ( 高橋 ) うん ?
( ひま り ) ちなみに 質問 な ん です が !
ハグ と は 姉 の 何 を 知る ため の 行為 です か ?
バンパイア の 性質 です か ?
姉 の 人間 性 です か ?
( 高橋 ) ハグ さ れ た ? 襲わ れ た ?
何 言って た ん だ あいつ は
誤解 だ ひま り ちゃん あいつ から 勝手 に …
( ひま り ) この 屁理屈 ( へりくつ ) デミ 好き 教師 ~ !
( 高橋 ) それ は 否定 し ない が ~ !
( ひま り ) お 姉ちゃん !
( ひま り ) お 姉ちゃん だい じ ょ … N ( ひかり ) おりゃ ~ !
( ひま り ) で なんで こんな 誤解 を 生む メール を ?
( ひかり ) ごめんなさい …
ひま り 帰って くる の 遅い から 家 で 暇 で
そういう メール 送ったら 早く 帰って き て くれる か な って
まさか 先生 も 一緒 だった と は
ハア ~
別に 普通 に 早く 帰って き て って メール し て くれ れ ば そう する から
( ひかり ) 本当 ? ひま り 大好き !
( ひま り ) 抱きつか ない で よ
♪~
~♪
( ひかり ) 次回 「 亜人 ちゃん は 語り たい 」
「 雪 女 ちゃん は 冷たい 」