Log Horizon Episode 16
タイガー ・ エコー ・ フィスト !
くっ ! この っ !
数 が 多 すぎ て ヘイト 操作 が うまく いか ねぇ !
西 風 の ! 対 複数 の 特技 リキャスト どう だ !
カワラ だって ば ! あと 20 秒 くらい !
シゲル さん は ! ? こっち も 似 た よ ~ な もん だ !
即席 の パーティー の 割に 連携 は そこそこ …→
でも 相手 が この 数 じゃ … 。
とにかく 新人 たち が セーフ ・ ゾーン に 着く まで は →
こらえ ね ~ と ナ !
そ ! お 師匠 に 顔 向け でき ない から ね 。
次 から 次 へ と … これ で 6 度 目 だ ぞ ?
どう なって や がん だ ?
この 辺り の ゴブリン の エン カウント 率 は →
それほど 高く ない はず です が … 。
慌ただしい な 主君 。
なに ! ? … ゴブリン が ?
少なくとも 数 千 規模 の ゴブリン 軍 が →
尾根 ひと つ 向こう を 進軍 中 に ゃ 。 そんなに … !
海岸 組 から 何 か 連絡 は ?
それ が マリ エール っち と 小 竜 君 は 連絡 が 取れ ない の に ゃ 。
うかつ だった ぜ 。 他の 連中 は フレンド リスト に 登録 し て なかった ん だ 。
我が 輩 も だ に ゃ ~ 。
黒 剣 騎士 団 の メンバー も 連絡 が つき ませ ん 。
こりゃ ただ ごと じゃ ねぇ ぞ … 。
その ゴブリン 軍団 って の は どんな 感じ な ん だ ?
谷 を 進 ん で い た の は 大規模 な 略奪 軍 だった に ゃ 。 →
あんな 規模 の 軍勢 は 初めて 見 た の に ゃ 。 →
ホブ ゴブリン や トロ ウル の 他 に 魔 獣 部隊 も 見え た に ゃ 。
進行 方向 は 西 南西 に 見え た けれど →
それ 以上 は 何とも 言え ない に ゃ … 。
じゃあ 私 たち が さっき 遭遇 し た の は →
先行 偵察 部隊 な ん です ね ?
大規模 な 行軍 … 。
あの 山 の 向こう が 。
私 たち 三日月 同盟 の メンバー は 全員 フレンド リスト に 入れ て あり ます 。 →
だ よ ねっ ? うん 。
連絡 し て 状況 を 聞い て もらえ ませ ん か ?
俺 は ひとまず シロ の やつ に 報告 だ 。
… 分かった 。 引き続き 報告 よろしく 。
おう 任せ とけ 祭り だ ! 主君 … ?
沖合 から 青い ゴブリン の 集団 … ?
サファ ギン か … あれ は もっと 南 の 地方 の モンスター だ ぜ ?
どう なって ん だ ?
偶然 です か ね ? だ と 思う か ?
それ で 今 海岸 組 は 全員 で →
廃 校舎 の 方 へ 戻って いる らしい です 。
どう し ます か に ゃ 直 継 っち 。
う ~ ん 。 いざ と なりゃ 全員 で →
帰還 呪文 を 使 や いい だけ の 話 な ん だ が な 。
一 度 戻ったら ザント リーフ 地方 へ 来る の に →
また 数 日 かかり ます が 。
それ は 最後 の 手段 です に ゃ 。
今回 の 合宿 の 責任 者 は マリエ さん だ 。
とにかく いったん 合流 し よ う 。
… 来 まし た 。 よろしく 。
「 皆さん 急 な 呼びかけ に 応じ て 下さって →
ありがとう ござい ます 。 →
記録 の 地平 線 ログ ・ ホライズン の シロエ です … 」 。
現在 円卓 会議 の 代表 が 各地 に 点在 し て いる ため →
イレギュラー で は あり ます が 念 話 会議 と いう 形 を とら せ て もらい ます 。
少々 面倒 です が それぞれ の 場所 に →
念 話 に よる 中継 役 を 配置 し →
なるべく リアルタイム に 近い 会話 を 再現 し ます 。
この 通信 網 は いずれ きちんと 構築 する 予定 です 。
まずは 状況 報告 から です が …→
ザント リーフ 半島 に おい て 本日 午前 中 から →
多種 の 亜 人間 に よる 襲撃 が 確認 さ れ まし た 。
「 侵攻 勢力 は 海上 に サファ ギン 最低 数 百 匹 」 。
森林 地 帯 に ゴブリン を 中心 と し た 大規模 な 略奪 大隊 →
こちら は 少なくとも … 兵力 1 万 。
1 万 … ! ほう … 。
「 実際 に は これ 以上 の 数 だ と 僕 は 考え て い ます 」 。
シロ 先輩 今回 の 侵攻 の 原因 に つい て … 。
「 何 か 心当たり が ある ん です か ? 」 。
今回 の 侵攻 の 背景 に ある の は 「 ゴブリン 王 の 帰還 」 だ と 思わ れ ます 。
ゴブリン 王 の 帰還 … !
ゲーム 時代 に 定期 的 に 発生 し て い た イベント だ ね 。
ええ 。 オウウ 地方 の 深い 森 の 奥 に ある ゴブリン 族 の 居城 「 セブンス ・ フォール 」 。
ここ で は 2 年 に 一 度 →
ゴブリン 族 の 王 が 戴冠 する 事 に なって い て →
プレーヤー は その 前 に 1 週間 の 討伐 期間 を 与え られ →
王 を 事前 に 討伐 する と →
レア アイテム を 手 に 入れる 事 が でき ます 。
これ が かなり 強力 な アイテム で ある 事 →
そして 一般 プレーヤー でも 参加 し やすい 事 から →
ゲーム で は 人気 イベント の 一 つ で し た 。
ゴブリン 王 は 周辺 部 族 の 中 で →
最も 強力 な 部族 の 長 が 就く 事 に なって いる 。 →
つまり オウウ 地方 に 点在 する ゴブリン の 拠点 を 襲撃 し →
事前 に その 勢力 を そい で おく 事 に より →
ゴブリン 王 も 弱体 化 さ せ られる 。
そして あの イベント に は 現実 に は ほとんど 起き なかった ため →
忘れ去ら れ て いる 要素 が あり ます 。
確か … 1 週間 の 討伐 期間 が 過ぎ て も 倒せ なかった 場合 →
王 に は 戴冠 周辺 部 族 を まとめあげ →
ゴブリン 族 は 数 十 倍 の 軍勢 に 膨れあがる …→
と いう 設定 だ な ?
… そう いえ ば 。 あり まし た に ゃ 。
ああ 。 そう か … 「 大 災害 」 以降 →
僕たち は この 世界 で 生きる ため の 環境 作り に 必死 だった から 。
俺 たち も レベル を 上げる 事 ばかり 気 を 取ら れ ち まって →
大地 人 から の クエスト なんて 全く 受け て なかった から な 。
その しわ寄せ って か ?
ゴブリン たち の 戦力 も 完全 に 温存 さ れ てる ん です か ね シロ 先輩 ?
ゴブリン 王 も その 近衛 部隊 や 戦闘 部隊 も →
今 まで で 最高 レベル だ と 考え た 方 が いい と 思い ます 。
それ 以上 に 統合 し た と いう 6 部族 の 規模 が →
どれほど に なって いる か それ が 不安 です 。
合宿 メンバー は ともかく →
アキバ の 街 の 冒険 者 が 一丸 と なれ ば 撃退 は 可能 だ ろ う 。
問題 は イースタル の 領主 たち です 。
彼ら の 兵力 で は 残念 ながら 太刀打ち でき ない でしょ う 。
ン な もん 知った 事 か よ 。 依頼 を 受け た わけ で も ある まい し 。
ゲーム だった 時 は チート の 軍隊 が 出 て き まし た よ ね 。 →
え ~ と 確か … 。
「 イズモ 騎士 団 」 。
あ ~ 。
大地 人 から 生まれ た 英雄 的 な 存在 →
冒険 者 を も 超える 戦闘 能力 を 持つ 人類 種族 の 切り札 … 。
世界 に は 13 の 騎士 団 が ある と 聞く 。 →
世界 の 命運 を 決める よう な 戦い に は 常に 介入 し て き た 。 →
イズモ 騎士 団 は ヤマト 列島 に おける 守護 神 的 立場 だった はず 。
じゃ 安心 っす ね 。
しかし 今 の ところ その 存在 は 確認 でき て い ませ ん 。
え ? 情報 が 早い です ね 。
いずれ に せよ 大規模 な 戦闘 は 避け られ ない だ ろ う 。
少なから ず 死人 は 出る 事 に なる 。
俺 たち は まあ 復活 できる が 大地 人 の 方 は な … 。
主君 … 。
姫 … 姫君 ? レイ ネシア 姫 … 。
そう いえ ば 今日 は いらっしゃい ませ ん ね 。 え ?
クラス ティ 様 です よ 。 なぜ ?
最近 よ く お 二 人 で 昼食 を 。
時間 的 に は そろそろ お 誘い なり … 。
お 父 様 ? レイ ネシア 落ち着 い て お 聞き 。
マイ ハマ の 都 に ゴブリン の 大群 が 迫って いる 。
その 数 は 1 万 ! 1 万 … !
恐らく 数 日 中 に は 数 万 の 大 軍勢 と な ろ う 。
最悪 の 事態 だ 。 マイ ハマ の 人口 は 約 3 万 …→
警護 の 兵力 は せいぜい 2,000 で は あり ませ ん か 。
私 は これ より 急ぎ マイ ハマ へ と 戻る つもり だ 。 それでは 私 も 。
いい や お前 は この 宮廷 に 残る の だ 。
義父 上 も お 残り に なる 。 お じい 様 が ?
事 は 我が マイ ハマ の 都 だけ の 問題 で は ない 。
領主 会議 は 結束 を 万全 に し なけ れ ば なら ぬ 。
筆頭 領主 で ある 義父 上 は →
この 宮廷 を 離れる わけ に は ゆか ぬ の だ 。
私 が … お じい 様 を 支えろ と ?
お 父 様 … 。
よし みんな そろって ん な ?
とりあえず 今夜 は カレー に する か ? カレー 。 な ?
マリエ さん 。 直 継 や ん 。
マリ エール さん !
お ~ 無事 やった ん や な セララ 。 良かった ホンマ 。
まだまだ 甘え ん ぼ 祭り だ な 。 だって … 。
直 継 や ん … なんか ごめん な 。
こんな 事 に なって も うて 。
何 言って ん だ よ 。 マリエ さん の せい じゃ ねぇ よ これ は 。
強いて 言う なら 冒険 者 全員 が うっかり 招 い た 災難 です に ゃ 。
せ やけど … 。
考え すぎ は 似合わ ない ぜ 。
シロ に 任せ ときゃ ど ~ に かす ん だ ろ 。
インチキ でも 何でも やって いい 方策 考え て くれる さ 。
… 笑った 。
肌寒く なって き まし た し 着替え を し た 方 が いい です に ゃ 。
へ ? そう だ ぜ 。
… はっ ! ちょっと 待って て な 。
に ゃ ~ 。
お 待た せ ~ っ !
火 を 消せ 。 ど ない した ん ?
… あれ 。 たいまつ です に ゃ 。
… ゴブリン の 軍隊 ! ? … だ な 。
誰 か 地図 を 持って き て くれ !
… どんな 感じ な ん ? う ~ ん … 。
ちょっと 困った 事 に なり まし た に ゃ 。 … え ?
いや 我々 は 全然 困る 必要 は ない かも しれ に ゃ い の だ けれど … 。
遠慮 は 要ら ねぇ 言 っち まえ よ ご 隠居 。
どうやら ゴブリン 軍 は …→
チョウシ の 町 を 襲撃 する つもり みたい だ に ゃ 。
もちろん 我が 輩 が 昼間 見つけ た 大軍 で は なく →
あの 中 規模 分隊 だ に ゃ 。
主力 は もっと ず ~ っと 北 の 方 に いる らしい から な 。
襲撃 って … 。 あれ は 略奪 部隊 だ に ゃ 。 →
つまり 連中 は チョウシ の 町 を 食料 庫 に する つもり な の に ゃ 。
チョウシ の 町 は 城壁 が ない です 。 そう いえ ば … !
このまま 放置 すれ ば 町 は 朝 まで もち ませ ん 。
何も し ない まん ま アキバ へ 帰る わけ に は いか ない 。 →
俺 たち も チョウシ へ 行く べき だ よ 。
そう さ ! 何 が できる か 分から ない けど →
ここ に いる より は いくらか マシ だ 。
無 茶 し ちゃ 駄目 ! 五十鈴 さん … ?
これ は 訓練 じゃ ない 。
相手 の 戦力 も まだ よく 分かって ない の よ ?
百 も 承知 さ ミス 五十鈴 。
だが 町 の 人々 は ゴブリン の 襲来 すら 知ら ない ん だ 。
知って い て 何も する な と でも ?
こういう 事 は 大人 たち に 任せ ま しょ う ね ?
俺 ら が ガキ だって 言う の か よ ! そう じゃ なく て !
もう 僕たち は 十分 に 強く なった !
やめよ う よ みんな … 。
私 も ルンデルハウス さん に 賛成 です 。
強く なった から と か そういう 事 じゃ ない けど … 。
ミノリ ちゃん 。
お 願い し ます チョウシ へ 行か せ て 下さい 。
相手 の 規模 が どれ くらい だ ろ う と →
数 は そんなに 脅威 じゃ ない 。
こっち は 1,500 も いれ ば 殲滅 は 可能 だ よ ね 。
さっき の 会議 で アイ ザック さん が 言って まし た 。
そもそも 依頼 を さ れ て ない ん だ から →
助ける 筋合い は ない って 。
やる に し て も それなり の 理由 が ない と 。
ん ~ そう な ん だ けど …→
いつも の シロ 先輩 らしく ない 気 も し た なぁ 。 え ?
もっと こう スパッと 決断 する はず な ん だ けど … 。
念のため ソウ ジロウ に は こっち に 来 て もらう 事 に し まし た 。
この 宮廷 が 襲撃 さ れ た 時 の ため の 備え です 。
貴族 の 代表 が 集まって る わけ だ から な 。
無防備 って わけ に も いく まい 。
西 風 の 旅団 なら ば 少数 精鋭 。
貴族 たち の 警戒 心 を 刺激 する 事 も ない 。
いい 人選 だ 。
に し て も 貴族 の 側 から 何も 言って こ ない っす ねぇ 。
向こう は 向こう で いろいろ 協議 し て いる の でしょ う 。
俺 たち 抜き って 事 か よ 。 感じ 悪い な 。
こちら から 持ちかけ て み ます か ? 参謀 。
… その 前 に 皆さん に ご 報告 す べき 事 が あり ます 。
何 だ ?
この 世界 に おける 「 死 」 に つい て です 。
僕たち は 死ね ば 大 神殿 で 生き返る 。
経験 値 ペナルティー を 支払え ば 肉体 は 蘇る 。
エルダー ・ テイル が そう で あった ので →
あまり に も 無邪気 に そう 信じ込 ん で い まし た 。
僕 の 得 た 情報 に よれ ば …→
この 異 世界 に おい て も 「 死 」 に は それ 相応 の リスク が あり ます 。
詳しい 事 は 省き ます が …→
死ぬ 度 に 僅か ながら 記憶 を 失う よう です 。
何 だ と ! ? 記憶 を ! ?
失う って どれ くらい な ん だ 。 分かり ませ ん 。
どういう 記憶 が 失わ れる ? 分かり ませ ん 。
何 だ それ は !
分から ない ん です ホント に 今 は まだ 。
しかし 僕 が 得 た 仮説 に よれ ば それ は 事実 の よう な ん です 。
… なるほど →
では 私 の 記憶 が 一部 欠落 し た 原因 は そこ に ある よう だ な 。
得心 が いった 。
我ら D . D . D . は 戦闘 系 ギルド だ 。
アキバ の 街 の 復興 前 の 時期 この 異 世界 の 戦闘 に 適応 す べく →
激しい 戦闘 訓練 を 行った 。
私 も 数 回 の 「 死 」 を 経験 し て いる 。
ふだん は 気 に も かけ ない が →
確かに 記憶 の 欠如 は 存在 する よう だ ね 。
そ それ は … 。 なんて 事 だ 。
具体 的 に は どんな 部分 です か ? どの 程度 です か ?
確証 は ない が …→
元 の 世界 の 記憶 の 方 が より 欠落 し て いる よう に 思える 。 →
私 が 「 死 」 を 経験 し た の は 「 大 災害 」 以降 2 度 だ 。 →
記憶 の 欠如 は なかなか その 指摘 が 難しい 。 →
忘れ た 事 自体 を 忘れる わけ だ から ね 。 →
私 は 比較的 記憶 力 は いい 方 だ 。 →
しかし 飼って い た はず の 猫 の 名前 と 姿 が 出 て こ ない 。 →
「 死 」 を 経験 し た 事 に よる 影響 だ ろ う 。 →
ただ 私 に 限って 言う なら ば 数 回 程度 の 「 死 」 で は →
不都合 を 感じる ほど の 記憶 喪失 は 起こら ない と いう 事 だ 。
数 十 回 に 及 ん で も 生活 に 支障 が 出る 事 は まず ない だ ろ う 。
と は いって も … 失う わけ です よ ね 元 の 世界 の 記憶 を 。
きっ つい ぜ こいつ は … 。
ま ぁ そんなに 悲観 する 事 は あり ませ ん よ 。
死な なけ れ ば いい ん です から 。 →
それ に … リスク を 恐れ て 行動 し ない の なら ば →
それ は 生き ながら に 死 ん で いる の と 同じ だ 。
どちら の 世界 で あ ろ う と 。
… リスク が あり すぎ やわ 。 え ~ 何で だ よ ~ 。
リスク を 恐れ て 何 が 冒険 者 か ! みんな 落ち着 い て … 。
あの な これ から その辺 領主 会議 で 調整 する やろう から →
今 勝手 に 動く の は マズ い と 思う ん よ 。
新人 の 子 ら かて … 。
事 は 我々 冒険 者 と 大地 人 の →
今後 の 関係 に も 影響 する でしょ う から に ゃ あ 。
表向き 助ける 理由 も ない で す し ね 。
全体 の 事 考え たら 感情 だけ で 動く わけ に は … 。
ま ぁ そ ~ ゆ ~ こった な 。
もう いい 僕 だけ でも 行か せ て もらう !
待ち なさい ! 勝手 は 駄目 ! しかし !
私 たち は パーティー でしょ ! →
みんな の 気持ち が 一 つ に なら なきゃ →
行って も 痛い 目 に 遭う だけ 。 最初 の 頃 み たい に ね 。
でも このまま じゃ さ ぁ !
それ なら 私 たち を チョウシ へ の 先発 隊 に し て 下さい !
先発 隊 か 。 見事 な 機転 だった よ ミス ミノリ 。
避難 を 呼びかける くらい は でき ます もん ね 。
… う うん 。 そう でも 言わ なきゃ 許可 し て もらえ なかった から 。
えっ ? って 事 は … 。
私 たち は あの 町 を 守る べき だ と 思う の 。
どうして … ?
頼ま れ て い ない 見返り も ない 。
自分 たち と は 関係ない 死ぬ の も イヤ …→
助け ない で 済ます 理由 なら たくさん ある 。 →
でも 助け ちゃ いけない 理由 も ない です よ ね 。
そう だ けど … 。
おい あれ … 。
そんな … 。 遅かった か … !
これ が ゴブリン の 仕業 … 。 誰 か 居 ない か ! ?
う お ~ っ !
トウヤ ! 加勢 する ぞ ミスター トウヤ !
フラッシュ ニードル !
兜 割り !
理由 な ん か 要 ん の か … ?
理由 が なきゃ 助け ちゃ 駄目 な の か ? →
助け たい 気持ち さえ あれ ば それ で いい じゃ ん か 。 →
だって 俺 たち 冒険 者 だ ぜ ?
そう さ 。 ここ で 逃げ出し て は →
何の ため に 冒険 者 に なった の か 分から ない 。 →
町 を 救わ ず に おめおめ アキバ に 逃げ 帰る なんて でき っこ ない !
けど 守る った って どう やって ! ? →
あの 町 に は 城壁 も ない し 敵 の 数 だって !
気合い だ よ 気合い ! また 精神 論 に 逆戻り ! ? →
ちゃんと 考えよ う よ ! 考え て いる で は ない か !
方法 は あり ます 。 え ?
確かに チョウシ の 町 を ゴブリン から 守る の は →
私 たち の 人数 で は 無理 です 。 →
それ に 守りきった と して も →
ここ の よう な 被害 が 出 て は 元 も 子 も あり ませ ん 。
だから … 守り ませ ん 。
ミス ミノリ ! どういう 事 か ! ?
ミノリ っち の 言う とおり だ に ゃ 。
勝手 に 悪だくみ を 始める 若い 衆 は い ない か ど ~ か →
お 兄さん たち が 見回り 祭り って こった !
に ゃ ん 太 さん ! 直 継 師匠 !
あの どう か … 許可 し て 下さい 。
許可 も 何 も 冒険 者 は 自由 だ に ゃ 。
自分 で 考え て 決め た の なら それ を 貫く 自由 が ある の に ゃ 。
だけど ミノリ っち それ は それ で なかなか 大変 な の に ゃ 。
班長 師匠 ここ は 黙って 行か せ て くれる の が 男 だ ぜ 。
ミノリ に は ミノリ の 考え が ある ん だ 。
分かって る って 。 とりあえず 聞い て から だ けど な →
ミノリ の 考え って ヤツ を さ 。 はい … 。 →
… 町 を 守る と いう 発想 を 捨てる ん です 。 →
つまり 先手 必勝 …→
こちら から 打って出る ん です 。
ひとり の 夢 が みんな の 夢 に !
今回 の チャレンジャー は 強豪 剣道 部 に 所属 する 5 人 。
この 冬 高校 生活 の 集大成 と して ある 戦い に 挑む 。