勇者 ヨシヒコ と 魔 王 の 城 ＃02 ゆうしゃ|||ま|おう||しろ

待て ！　 さ ぁ 　 持って る 食料 全部 　 いただこう か 。 まて|||もって||しょくりょう|ぜんぶ||

（ ダンジョー ） そう 簡単に 　 とれる かな ？ ||かんたんに||

（ メレブ ） やめ と こう 　 お っ さん 。 相手 　 強い よ 。 |||||||あいて|つよい|

それ に 見て み 。　 あの 目 。 ||みて|||め

仏 が 言って た 魔 王 に 心 を 操ら れた 人間 だ 。 ふつ||いって||ま|おう||こころ||あやつら||にんげん|

（ ムラサキ ） 人間 の 目 じゃ ない よ …。 |にんげん||め|||

（ ヨシヒコ ） 確実に 負け ます ね 。 |かくじつに|まけ||

食料 を 渡して 許して もらい ましょう 。 しょくりょう||わたして|ゆるして||

甘い 。　 渡して も 　 渡さ なくて も 殺す つもりだ 　 ヤツ ら は 。 あまい|わたして||わたさ|||ころす||やつ||

来い ！ こい

（ 刀 の ぶつかり合う 音 ） かたな||ぶつかりあう|おと

う ぅ ～！ ダンジョー さん ！

大丈夫 か よ 　 お っ さん ！ お っ さん 　 死んじゃ うって ！ だいじょうぶ|||||||||しんじゃ|

ダメだ ！　 コイツ ら 　 殺し の 職人 だ 。 だめだ|||ころし||しょくにん|

しかも 　５ 人 がかり じゃ どう しよう も ない 。 |じん||||||

すま ん な 。

俺 たち も 腹 が 減って る もん で な ！ おれ|||はら||へって||||

（ ダンジョー ） やめろ 　 ヨシヒコ ！ お前 の 敵 う 相手 じゃ ない 。 |||おまえ||てき||あいて||

それ は やって み なくて は 　 わかり ませ ん 。

（ メレブ ） 許して もらおう 。 め っちゃ 土下座 して 。　 な っ ？ |ゆるして||||どげざ|||

嫌です 。 いや です

ヨシヒコ …。

いい だろう 。　 かかれ ！

やれ ！ やめて ！

（ カラス の 鳴き声 ） からす||なきごえ

さて …。 どうした ？

いや 　 あの …　５ 時 な んで 。 えっ ？　 えっ ？ ||じ||||

５ 時 な んで …　 お 疲れ さ まで した 。 じ||||つかれ|||

ちょ …　 待て 待て ！　 何 ？　 何 ？ その 　 お 疲れ さ まで したって の は 。 |まて|まて|なん|なん|||つかれ|||||

いや 　 一応 ９ 時 ～５ 時 って こと な んで 。 |いちおう|じ|じ||||

契約 は ね 。 けいやく||

でも さ 　 こういう 状況 だ から さ ちょっと 残業 して いこう よ 。 |||じょうきょう|||||ざんぎょう|||

基本 　 僕ら 　 残業 なし 派閥 なんで 。 きほん|ぼくら|ざんぎょう||はばつ|

そんな もん で 　 派閥 　 作る な よ 。 |||はばつ|つくる||

いやいや いや … とどめ じゃ ん ？　 だって 　 もう ！

なんか 　 もめて る みたいです けど 大丈夫 っす か ？ |||みたい です||だいじょうぶ||

大丈夫です 。 ちょっと 静かに して もらえ ます か 。 だいじょうぶ です||しずかに||||

はい 　 すみません 。 すみません 。　 次 　 バイト ある んで → |||つぎ|ばいと||

帰ら せて もらって い いす か ？ なんで 　 次 入れて んだ よ 。 かえら|||||||つぎ|いれて||

俺 ら 　 これ から 友達 と 飲み に 行く んで 。 おれ||||ともだち||のみ||いく|

飲み 会 なら さ 少し 遅れて も いい じゃ ん 。 のみ|かい|||すこし|おくれて||||

ダメ っす よ 。 飲み 会 は 　 むしろ ダメ っす よ ！ だめ|||のみ|かい|||だめ||

え ぇ ～！？

お前 は ？ あ …　 僕 は 野暮 用 です 。 おまえ|||ぼく||やぼ|よう|

野暮 用 なら さ 少し 残って いけば いい じゃ ん 。 やぼ|よう|||すこし|のこって||||

いや 　 めちゃくちゃ 大切な 野暮 用 な んで 。 ||たいせつな|やぼ|よう||

なんだろう ？ 大切な 野暮 用 って 　 なんだろう ？ |たいせつな|やぼ|よう||

あの 　 大丈夫です か ？ 大丈夫です ！ |だいじょうぶ です||だいじょうぶ です

しかし 　 皆さん 困って る ようです し 。 |みなさん|こまって||よう です|

大丈夫 っつ って んじゃ ん ！ だいじょうぶ||||

だって 　 そんな こと 言った って → |||いった|

社員 に して くれる わけじゃ ない っす よ ね 。 しゃいん||||||||

それ は さ 僕 が 判断 する こと じゃ ない よ ね 。 |||ぼく||はんだん||||||

すみません 　 マジ で 次 や ば いんで お 疲れ っす 。 |||つぎ|||||つかれ|

お 疲れ っす 。 みんな …　 みんな さ 　 あの …。 |つかれ|||||

とどめ 刺して いこう よ 。 嘘 でしょ ！？ |さして|||うそ|

嘘 だって 言って 。 うそ||いって

１ 対 ４ なら なんとか なり そうだ な 。 たい||||そう だ|

や っぱ 　 バイト は ダメだ な 。 ||ばいと||だめだ|

言って おく が 　 俺 自身 は → いって|||おれ|じしん|

さほど 強く ない 。 |つよく|

ならば しばらく 眠って もらい ます よ 。 ||ねむって|||

うわ ぁ ～！！

魔法 を 倒せ って 言って も → まほう||たおせ||いって|

その 肝心の 魔 王 は どこ に いる の か ね ？ |かんじんの|ま|おう|||||||

そう 簡単に わかったら 冒険 の 意味 が ない 。 |かんたんに||ぼうけん||いみ||

に して も 　 キリ ない でしょ 　 これ 。 |||きり|||

ねぇ 　 そろそろ 屋根 の ある ところ で 寝 たい んです けど 。 ||やね|||||ね||ん です|

贅沢 言う な 。 そんな もん 　 村 で も ない かぎり …。 ぜいたく|いう||||むら||||

あっ 　 村 だ 。 あら ま 。 |むら|||

やった 　 髪 洗える ！ |かみ|あらえる

どういう こと だ ？ 何者 か に 襲わ れた あと か 。 |||なにもの|||おそわ|||

その わりに は 　 きれいだ な 。

村 の 方 ！　 どなた か 　 村 の 方 ！ むら||かた|||むら||かた

いない の かな ？

どなた か 　 いらっしゃい ませ ん か 村 の 方 。 ||||||むら||かた

バツ ！　 バツ 　 バツ ！ ばつ|ばつ|ばつ

バーツ ！ ばーつ

１　１！　１　１　 セーフ 。 せーふ

１　 セーフ 　１。 せーふ

（ メレブ ） あっ 　 来た 。　 うわ ぁ …。 ||きた||

あっ 　 怒って る 　 怒って る 怒って る よ 　 これ 。 |いかって||いかって||いかって|||

バカな の ？　 お前 静かに しろ って 言って んだ よ 。 ばかな||おまえ|しずかに|||いって||

そういう こと です か 。 なぜ 静かに …　１　１。 |||||しずかに

今 　 儀式 の 最中 だ 。 儀式 ？ いま|ぎしき||さい なか||ぎしき

よろず の 神々 アマテラスオオカミ 。 ||かみがみ| |||Amaterasu

あれ は ？

１ 年 に 一 度 裏山 の 洞窟 に 住む 山 神様 に → とし||ひと|たび|うらやま||どうくつ||すむ|やま|かみさま|

お な ご を １ 人 　 生 贄 と して 差し出さ なきゃ なら ん 。 ||||じん|せい|にえ|||さしで さ|||

今年 も 　 その 時期 だ 。 生 贄 ？ ことし|||じき||せい|にえ

山 神 と いう こと は 神様 です よ ね ？ やま|かみ|||||かみさま|||

どうして 神 が 生 贄 を 求める のです か ？ |かみ||せい|にえ||もとめる|の です|

その昔 村 が 魔物 に 襲わ れた とき → そのむかし|むら||まもの||おそわ||

村 の お なご が 　 山 神 の もと へ 助け を 願い に 出向き → むら|||||やま|かみ||||たすけ||ねがい||でむき

魔物 を 鎮めた 。 まもの||しずめた ||calmed

その 年 から 毎年 　 村 の お な ご が 山 神 の もと へ 出向く のだ 。 |とし||まいとし|むら||||||やま|かみ||||でむく|

お なご 　 超 悲惨じゃ ん 。 ||ちょう|ひさんじゃ| |||not good|

バカげた 話 だ 。 ばかげた|はなし|

何 か 　 おかしな カラ クリ が あり そうだ な 。 なん|||から|くり|||そう だ|

が 　 しかし 我々 に は 関係 の ない こと 。 ||われわれ|||かんけい|||

さっ ！ うまい 食 材 でも 見つけよう ぜ 。 ||しょく|ざい||みつけよう|

そんな の おかしい 。

誰 と 話せば いい ？ え ？ だれ||はなせば||

誰 と 話せば やめ させ られる んです か ？ だれ||はなせば||さ せ||ん です|

ヨシヒコ 　 放っておけ 。 ダメです 。　 絶対 に ダメです 。 |ほうっておけ|だめ です|ぜったい||だめ です

そこ まで 言う なら → ||いう|

そ なた たち が 出向いて 話 を つけて きたら いい 。 ||||でむいて|はなし||||

山 神 と ？　 ヤダ 　 怖い 。 やま|かみ|||こわい

ちょうど 　 山賊 を 恐れ → |さんぞく||おそれ

生 贄 を 連れて 出る の を 拒否 る ヤツ が 続出 だった んじゃ 。 せい|にえ||つれて|でる|||きょひ||やつ||ぞくしゅつ||

生 贄 の 娘 を 狙って 　 山賊 たち が 襲って くる と いう 訳 か 。 せい|にえ||むすめ||ねらって|さんぞく|||おそって||||やく|

山 神 に たどり着く の も 命がけ だ な 。 やま|かみ||たどりつく|||いのちがけ||

私 が 山賊 たち を 退け 山 神 に 話 を つけ ます 。 わたくし||さんぞく|||しりぞけ|やま|かみ||はなし|||

そこ で 山 神 が 　 もう 生 贄 は いら ない と いう こと であれば → ||やま|かみ|||せい|にえ|||||||

この 儀式 は 　 これ きり に する と 約束 して ください 。 |ぎしき|||||||やくそく||

そう 簡単に 村 の 決まり を さ 。 いい よ 　 別に 。 |かんたんに|むら||きまり|||||べつに

おっと 　 柔軟 　 ゆるかった 。 えっ 　 そんな こだわり ない んだ 。 |じゅうなん|||||| ||loose|||||

行く んだったら 　 生 贄 を 連れて いか なければ なら ん 。 いく||せい|にえ||つれて||||

生 贄 を 連れ なく ば 祠 は 開か ん 。 せい|にえ||つれ|||し||あか|

いい か ？　 山 神様 の 祠 に 着く まで は けして 　 駕籠 から 出 ん ように な 。 ||やま|かみさま||し||つく||||がかご||だ||よう に|

清めた 体 が 汚れる から の 。 （ オシナ ） はい 　 お ばば 様 。 きよめた|からだ||けがれる|||||||さま ||||||Oshina||||

少し 辛抱 して ください 。 すこし|しんぼう||

あなた 目当て に やってきた 山賊 は 私 たち が 退治 し ます 。 |めあて|||さんぞく||わたくし|||たいじ||

よろしく お 願い いたし ます 。 あなた 様 　 お 名前 は ？ ||ねがい||||さま||なまえ|

ヨシヒコ です 。 ダンジョー だ 。

ムラサキ 　 本当 は 行き たく ない です 。 |ほんとう||いき|||

余計な こと を 言う な 。 メレブ 　 魔法使い だ 。 よけいな|||いう|||まほうつかい|

私 は 　 オシナ と 申し ます 。 わたくし||||もうし|

村 の ため に 山 神様 の もと に お 連れ ください 。 むら||||やま|かみさま|||||つれ|

私 は 　 その 山 神 を 説得 し → わたくし|||やま|かみ||せっとく|

あなた を この 村 へ 連れ帰る つもりです 。 |||むら||つれかえる|つもり です

そんな … なんと 　 お 礼 を 申せば よい やら 。 |||れい||もうせば|| |||||saying||

行き ましょう 。 いき|

はい 。

台 　 台 　 台 ！　 台 が …。 だい|だい|だい|だい|

一 度 　 一 度 置き ましょう 。 ひと|たび|ひと|たび|おき|

おい 　 なんだ よ 　 あれ 。

（ ダンジョー ） 魔 王 が 操り し 魔物 たち だ 。 |ま|おう||あやつり||まもの||

噂 に は 聞いて た けど ホントに いんだ な 。 うわさ|||きいて|||ほんとに||

倒し ましょう 。 いや 　 待って 待って 　 行く な 。 たおし|||まって|まって|いく|

どうして です か ？ 俺 　 村 で 魔物 の 噂 　 聞いて → |||おれ|むら||まもの||うわさ|きいて

かなり 勉強 した けど あれ 　 かなり 強い よ 。 |べんきょう|||||つよい|

強く と も 　 戦わ ねば 。 いやいや いや ！ つよく|||たたかわ|||

あれ は 　 かなり もっと レベル 上がって から → ||||れべる|あがって|

出会う べき 戦う べき 相手 です 　 はい 。 であう||たたかう||あいて||

順路 を 間違える と 　 たまに こういう こと に なり ます 　 はい 。 じゅんろ||まちがえる||||||||

そう だ な 。　 なんか 強そうだ から 避けて いこう 。　 ね 　 ね ？ ||||きょうそうだ||さけて|||

勇者 なら 勝て ます よ 。 いやいや 　 甘い から ！ ゆうしゃ||かて||||あまい|

すぐ 全滅 して 目覚めたら 教会 だ ぜ 。 |ぜんめつ||めざめたら|きょうかい||

そして 　 メチャクチャ お 金 　 取ら れ っぜ 。 お 　 お前 　 何 言って んだ ？ |||きむ|とら||||おまえ|なん|いって|

でも 　 あの 岩 みたいな ヤツ だったら 倒せ そうだ けど な 。 ||いわ||やつ||たおせ|そう だ||

バカ 。　 ちょっと もう 一 度 言わ せて 　 バカ 。 ばか|||ひと|たび|いわ||ばか

アイツ 　 そこそこ 強い から 。 力 ためて くる タイプ だ から 。 ||つよい||ちから|||たいぷ||

今 　 様子 を 見て いる だけ だ から 。 わかり ました 。 いま|ようす||みて||||||

今回 は 　 オシナ さん を 無事に 生きた まま 帰す こと が 務め 。 こんかい|||||ぶじに|いきた||きす|||つとめ

遠回り し ましょう 。 うん 　 それ が いい 　 それ が いい 。 とおまわり|||||||||

大丈夫 。　 あと で 嫌で も 戦う こと に なる から 。 だいじょうぶ|||いやで||たたかう||||

うわ っ 　 気づか れた 。 ちょっと 　 逃げて 　 逃げて 　 逃げて ！ ||きづか|||にげて|にげて|にげて

（ サウダ ） 我が 名 は 　 サウダ 。 生 贄 の 娘 を いただき に 参上 した 。 |わが|な|||せい|にえ||むすめ||||さんじょう| ||||Sauda|||||||||

勇者 ヨシヒコ だ 。 オシナ さん は 誰 に も 渡さ ない 。 ゆうしゃ||||||だれ|||わたさ|

ならば 斬り 捨てる まで 。 |きり|すてる|

１ 人 で と は 　 いい 度胸 だ 。 じん|||||どきょう|

俺 が 相手 に なる 。 お前 ら など 　 俺 １ 人 で 十分だ 。 おれ||あいて|||おまえ|||おれ|じん||じゅうぶんだ

やっぱり 　 やめ なさい 　 サウダ ちゃん ！

ちょ っ 　 ちょっと 待た れ い 。 |||また||

どうも 初め まして 。　 サウダ の 母 です 。 |はじめ||||はは|

すみません 　 この 子 → ||こ

どうしても 山賊 に なる 山賊 に なる って 　 きか ない もん で 。 |さんぞく|||さんぞく|||||||

ホント は 気 の いい 子 な んです よ 。 ちょっと 　 やめて って 　 母さん 。 ほんと||き|||こ||ん です|||||かあさん

余計な こと 言う なって 。 だって 　 そう じゃ ない 。 よけいな||いう|||||

何度 も 野良犬 　 拾って きて 飼って くれ 飼って くれ って 。 なんど||のらいぬ|ひろって||かって||かって||

帰れよ 。　 もう ここ は 俺 １ 人 で 大丈夫だ から 。 かえれよ||||おれ|じん||だいじょうぶだ|

１ 人 で 　 なんにも でき ない から 来て あげて る の よ 。 じん||||||きて||||

今朝 だって 「 お 母さん 　 靴下 どこ ？」。 けさ|||かあさん|くつした|

敵 の 前 で 恥ずかしい だ ろ 。 そういう こと 言う な よ ！ てき||ぜん||はずかしい|||||いう||

すみません ね 　 皆さん 。 ||みなさん

この 子 　 どうしても 皆さん を 殺して → |こ||みなさん||ころして

その 中 の 娘 さん が 欲しい らしい んです 。 |なか||むすめ|||ほしい||ん です

ホントに 　 いい 子 なんで ね 。 ほんとに||こ||

もし 　 よろしかったら 殺さ れて いただける と → ||ころさ|||

母親 と して は 嬉しい かぎり な んです 。 ははおや||||うれしい|||ん です

お 母さん の 気持 は わかる んです が → |かあさん||きもち|||ん です|

我々 も 　 殺さ れ たく ない 気持 も あり まして 。 われわれ||ころさ||||きもち|||

です よ ね 　 わかり ます 。 母さん 　 いいかげんに しろ って 。 |||||かあさん|||

そんな こと 言わ なくて も 俺 　 コイツ ら 殺せる から 。 ||いわ|||おれ|||ころせる|

殺せる かな ？ ころせる|

皆さん 　 どう 思い ます ？ どう でしょう か ね 。 みなさん||おもい|||||

戦う と なれば こちら も ４ 人 がかり で すし 。 たたかう|||||じん|||

サウダ 君 　 相当 強く ない と → |きみ|そうとう|つよく||

う ～ ん …　 こちら が 勝って しまう か な と いう 。 ||||かって|||||

バカな こと を 言う な ！ ばかな|||いう|

俺 は 先生 の もと で ３ 年 も 剣 術 の 修業 を した んだ 。 おれ||せんせい||||とし||けん|じゅつ||しゅぎょう|||

１０ 人 がかり で来 られて も 倒 せる くらい の 力 は 持って いる 。 じん||でき|||たお||||ちから||もって|

もう 　 言い出したら きか ない 子 なんだ から 。 |いいだしたら|||こ||

あの …　 皆さん 。 |みなさん

息子 の 大事な 初陣 な もの です から → むすこ||だいじな|ういじん||||

どうか これ で 　 穏便に 殺さ れて は いただけ ませ ん か ？ |||おんびんに|ころさ||||||

なんで 　 殺す 人間 に 米 を ？ |ころす|にんげん||べい|

母さん 　 そんな 贈り物 と か し なくて も 勝てる から ね 。 かあさん||おくりもの||||||かてる||

わかった わ 。 思う存分 　 戦って ちょうだい 。 ||おもうぞんぶん|たたかって|

ワハハッ 　 かかって こい 　 雑魚 ども ！ |||ざこ|

危ない 　 もう 。 あぶない|

痛い 痛い 　 怖い 。 あぁ ～　 怖い 怖い 。 いたい|いたい|こわい||こわい|こわい

痛い 痛い 　 怖い わ ね 　 怖い 。 いたい|いたい|こわい|||こわい

あぁ ～　 痛い 痛い 。　 危ない 危ない 。 |いたい|いたい|あぶない|あぶない

あの …　 お 母さん ！ やり づらい で すね 　 やっぱり 。 ||かあさん|||||

そう です よ ね 　 すみません 。 黙って る ように し ます 。 |||||だまって||よう に||

と いう か 　 やっぱり お 母さん の 前 で 息子 さん → |||||かあさん||ぜん||むすこ|

斬れ ないで す よ ね 。 です よ ね 。 きれ|||||||

さ ぁ 　 どう し ましょう 。 だから 　 母さん は 帰れ って ！ ||||||かあさん||かえれ|

母さん だって 帰れ ない でしょう よ ！ かあさん||かえれ|||

山 の 事故 で お 父さん 死んじゃ って → やま||じこ|||とうさん|しんじゃ|

家族 もう お前 しか い ない んだ から 。 かぞく||おまえ|||||

そんな こと 言って 　 この 前 変な 男 　 連れ込んで ただ ろ ！ ||いって||ぜん|へんな|おとこ|つれこんで||

あれ は 　 いつも キノコ くれる おじさん でしょう が 。 |||きのこ||||

惚れて んだ ろ ？ 知って んだ ぞ 　 アイツ に 。 ほれて|||しって||||

は ？　 そんな こと ない 。 キノコ だけ の 関係 です 。 ||||きのこ|||かんけい|

嘘 つけ ！　 この 前 → うそ|||ぜん

竹藪 で 抱き合って る とこ 見た んだ 。 たけやぶ||だきあって|||みた|

あれ は 　 竹藪 から たまたま 　 ヘビ が 出て きて → ||たけやぶ|||へび||でて|

キャッ って なって 　 偶然 こう …。 |||ぐうぜん|

その あと １ 分間 ぐらい 抱き合って た だろう ！ ||ぶん かん||だきあって||

ヘビ が 出て きて 　 キャッ って なって → へび||でて||||

１ 分 も 抱き合う ヤツ が どこ に いる んだ よ ！ ぶん||だきあう|やつ||||||

お 母さん だって 恋した いわ よ 。 女 な んだ から ！ |かあさん||こいした|||おんな|||

アイツ が 父親 に なる なんて 俺 　 絶対 イヤだ から な ！ ||ちちおや||||おれ|ぜったい|いやだ||

あの 　 すみません 。

すみません 　 お 恥ずかしい ところ を お 見せ し まして 。 ||はずかしい||||みせ||

もう 　 あれ です から 先 を お 急ぎ ください 。 ||||さき|||いそぎ|

すみません そう さ せて もらい ます 。

キノコ の おじさん … いい 人 だ と 思う よ 。 きのこ||||じん|||おもう|

お前 　 知ら ねえ だ ろ ！ おまえ|しら|||

ああ …　 思って いた より → |おもって||

山賊 は 　 はるかに 多い な 。 さんぞく|||おおい|

（ ムラサキ ） 倒して も 倒して も 出て くんじゃ ん 。 |たおして||たおして||でて||

こっち も 　 もう 持た ない よ 。 |||もた||

山 神 の 祠 まで 　 あと 少し 。 最後 の 力 を 振り絞り ましょう 。 やま|かみ||し|||すこし|さいご||ちから||ふりしぼり|

つか 　 お前 　 何 して んだ よ ？ |おまえ|なん|||

こっち が 戦って る とき に 。 俺 は 呪文 唱えて んだ よ 。 ||たたかって||||おれ||じゅもん|となえて||

いい よ 　 ハナブー は もう ！

戦って る 相手 の 鼻 が 上 　 向いた って → たたかって||あいて||はな||うえ|むいた|

戦い に 影響 ない から ね 。 たたかい||えいきょう|||

バカ か 　 ムラサキ 。 ばか||

俺 は 　 山賊 と の 戦い を 積んで いく なか で 　 いつしか → おれ||さんぞく|||たたかい||つんで||||

戦闘 の 呪文 を 覚えた よ 。 せんとう||じゅもん||おぼえた|

本当です か 　 メレブ さん 。 本当だ よ 。 ほんとう です||||ほんとうだ|

それ は 　 ありがたい な 。 どんな 呪文 だ ？　 見せろ 。 |||||じゅもん||みせろ

いい か 　 見て ろ 。 ||みて|

何も 起こら ない ぞ 。 なにも|おこら||

ムラサキ 　 今 　 何 か 思った ろ ？ |いま|なん||おもった|

急に 　 どら や き が 食べ たく なった 。 きゅうに|||||たべ||

だ ろ ？　 よし ！

どういう こと だ ？

この 呪文 に かかった 者 は 急に 甘い もの が 食べ たく なる 。 |じゅもん|||もの||きゅうに|あまい|||たべ||

俺 は 　 この 呪文 を → おれ|||じゅもん|

スイーツ と 名づけた よ 。 ||なづけた|

いや 　 スイーツ は いい んだ けど どう で も いい 呪文 だ よ ね 。 ||||||||||じゅもん|||

言ったら 　 ハナブー より どう で も いい よ ね 。 いったら||||||||

バカ か 　 ムラサキ 。　 ムラサキ 　 バカ か 。 ばか||||ばか|

戦って る 最中 に 　 相手 が 急に 甘い もの 食べ たく なって みろ 。 たたかって||さい なか||あいて||きゅうに|あまい||たべ|||

うわ っ 　 甘い もん 食べて ぇ 。 そう 思って る うち に 斬れば いい 。 ||あまい||たべて|||おもって||||きれば| |||||||||||if you cut|

んな 　 アホ な 話 ある か よ ！ |||はなし|||

すごい です 　 メレブ さん 。

お前 　 なんでも 感心 する な 。 おまえ||かんしん||

娘 を いただく ぞ ！ そう は させる か ！ むすめ|||||||

スイーツ ！ 早く 娘 を 渡さ ない と …。 |はやく|むすめ||わたさ||

いかん …　 大 福 が 食べ たくて 仕方 が ない 。 |だい|ふく||たべ||しかた||

大 福 …　 大 福 …。 だい|ふく|だい|ふく

ハッ ！ ぬ お ～！

おお ～　 ちょっと 　 どう よ 　 これ 。

メレブ さん 　 これ で 無敵です よ 。 ||||むてき です|

うん 　 まあ 　 無敵で は ない 。 ||むてきで||

メレブ さん 私 に 　 スイーツ を かけて ください 。 ||わたくし|||||

よかろう 。　 スイーツ 。

あぁ ～　 甘い もの が 食べ たい ！ |あまい|||たべ|

甘い もの が 食べ たい ！ あぁ ～！ あまい|||たべ||

寝る 。 ねる

あっ 　 ストップ 　 ストップ ！　 たん ま ！ ちょっと 下ろす 　 限界 限界 　 痛い ！ |すとっぷ|すとっぷ||||おろす|げんかい|げんかい|いたい

あぁ 　 もう 限界 だ よ 。 さっき 　 足 くじいた よ 。 ||げんかい||||あし||

そもそも さ ぁ 　 魔 王 退治 の 旅 な のに 生 贄 　 運んで る の 　 おかしく ね ？ |||ま|おう|たいじ||たび|||せい|にえ|はこんで||||

しっ ！　 お前 　 聞こえる だ ろ 。 |おまえ|きこえる||

すま ん …　 ぶっちゃ け 　 あと ３ 人 山賊 が 来たら 　 俺 は 力尽きる 。 |||||じん|さんぞく||きたら|おれ||ちからつきる

すみません 　 皆さん 。 |みなさん

構い ませ ん よ 。 私 が 言い出した こと です 。 かまい||||わたくし||いいだした||

私 　 ここ から は 自分 の 足 で 歩き ます 。 わたくし||||じぶん||あし||あるき|

いけ ませ ん 。 外 に 出たら 　 けがれる って …。 |||がい||でたら||

構い ませ ん 。 かまい||

すま ん 　 本当に すま ん 。 つい 　 弱音 を 吐いて しまった 。 ||ほんとうに||||よわね||はいて|

だが 俺 たち は 　 まだ 戦える 。 俺 たち に 任せろ 。 |おれ||||たたかえる|おれ|||まかせろ

皆さん …。 困って いる 人 を 命 を かけて 助ける の が 勇者 の 務め 。 みなさん|こまって||じん||いのち|||たすける|||ゆうしゃ||つとめ

私 は 　 あなた を 命 を かけて 守り お 助け いたし ます 。 わたくし||||いのち|||まもり||たすけ||

ヨシヒコ 様 …。 |さま

お人好しに も 　 ほど が あんだ ろ 。 おひとよしに||||| too good|||||

俺 も 命 を かけて 。 おれ||いのち||

同じく 。 おなじく

みんな …。

皆さん に は なんと 　 お 礼 を 申したら よい か …。 みなさん|||||れい||もうしたら|| |||||||said||

ただ 　 せめて 　 山 神 の 祠 まで 私 も 歩か せて ください 。 ||やま|かみ||し||わたくし||あるか||

いけ ませ ん 　 オシナ さん 。 出て は いけない ！ |||||でて||

汚れる など 迷信 に 過ぎ ませ ぬ 。 私 　 歩き ま する ！ けがれる||めいしん||すぎ|||わたくし|あるき||

はい …。

あの …。 どう なさ い ました ？ ||な さ||

ああ …　 なんでもない です 。

さ ぁさ ぁ 。

どう さ れた んです か ？ さあ 　 まいり ましょう ！ |||ん です||||

ちょっと 待って ください 。 |まって|

みんな 　 どうした ん です か 　 急に 。 |||||きゅうに

命 を かけて 守る って さっき 言った じゃ ないで す か ！ いのち|||まもる|||いった||||

確かに 　 オシナ さん は 　 ブス だ ！ たしかに|||||

それ は もう まぎれ も ない ブス です よ ！

でも 　 ブス だって 関係ない ！ |||かんけいない

ブス だって 人間 だ ！ 私 は 　 命 を かけて 守り ます 。 ||にんげん||わたくし||いのち|||まもり|

うん 　 わかった 。　 それ 以上 　 言う な 。 いい や 　 言い ます よ 。 |||いじょう|いう||||いい||

みんな に 気合い を 入れる ため に も 。 ||きあい||いれる|||

うん 　 それ は いい よ 。 気合い 入って る …。 |||||きあい|はいって|

なんで すか ？　 私 は 間違った こと を 言って ます か ？ ||わたくし||まちがった|||いって||

うん 　 うん 　 全然 　 間違って ない 。 ||ぜんぜん|まちがって|

って いう か 　 あの … 怖い くらい 間違って ない んだ 。 ||||こわい||まちがって||

オニ 間違って ない 。 間違って ない ゆえ に → |まちがって||まちがって|||

ちょっと 黙ろう 。 |だまろう

なん な んです か ？ メレブ さん も 　 ダンジョー さん も 。 ||ん です|||||||

オシナ さん が ブス だ から 命 を かける の に バカバカしく なった んでしょう ！ ||||||いのち|||||ばかばかしく||

そんな こと 言って ねえ だ ろ ！ ||いって|||

バカバカしく なんか 　 なって ねえ よ ！ ねぇ 　 ダンジョー さん ？ ばかばかしく|||||||

なった ん かい ！ バカバカしく なった ん かい ！ |||ばかばかしく|||

なる わけ ないだ ろ ！ オシナ さん は 　 ブス だ ！

ただ 　 ブス な 生 贄 だって いる んです ！ |||せい|にえ|||ん です

生 贄 が 　 きれいだ と いう の は 我々 の 勝手な 思い込み だ 。 せい|にえ|||||||われわれ||かってな|おもいこみ|

ブス だって 人間 ！　 ブス だって 守る ！ それ が 勇者 だ ！ ||にんげん|||まもる|||ゆうしゃ|

オシナ さん が ブス な の は ブス だ と 思う から …。 ||||||||||おもう|

何度 も 　 ブスブス 言って んじゃ ねえ よ ！ なんど|||いって|||

オシナ さん 　 あなた …。

きれいです よ …。 きれい です|

なんで 　 笑って る んです か ？ |わらって||ん です|

さあ 　 行き ましょう 。 |いき|

オシナ さん 。

たとえ 　 あなた が ブス でも 　 私 は 戦う 。 |||||わたくし||たたかう

はい 。

さあ 　 行こう 。 |いこう

（ ダンジョー ） なんか 　 すっかり 山賊 まで 現れ なく なった な 。 |||さんぞく||あらわれ|||

まるで 　 オシナ さん が ブス だ から 現れ なく なった みたいな 言い 方 → |||||||あらわれ||||いい|かた

やめて ください 。 誰 も 　 そんな こと 言って ないだ ろ 。 ||だれ||||いって||

オシナ さん 。　 ブス だって こと 気 に し ないで ください 。 |||||き||||

はい 。

自分 が 　 いちばん 傷つけて る の わから ない か な 。 じぶん|||きずつけて||||||

早く 着か ない か な 　 山 神 の 祠 。 はやく|つか||||やま|かみ||し

あっ 　 あの 坂 を のぼった ところ に 祠 が あり ます 。 ||さか|||||し|||

ああ 　 さっさと 山 神 に 話 つけて 　 帰ろう 。 ||やま|かみ||はなし||かえろう

お 気 を つけ ください 。 うん ？ |き||||

祠 の 入り口 に は 　 祠 へ の 侵入 を 阻む 化け物 が いる んです 。 し||いりぐち|||し|||しんにゅう||はばむ|ばけもの|||ん です

化け物 ？ それ は 　 オシナ さん で は なく です か ？ ばけもの|||||||||

いや …　 私 で は なくて …。 |わたくし|||

人間 を 　 いとも 簡単に 殺して しまう 獰猛な 化け物 が いる んです 。 にんげん|||かんたんに|ころして||どうもうな|ばけもの|||ん です

え ～ っ ？ あれ です 。

あの 木 の 幹 に 抱きついて いる …。 |き||みき||だきついて|

（ ダンジョー ） おお 　 あれ か 。

あれ は 　 はるか 遠き 国 に 住む コアラ と いう 動物 で な 。 |||とおき|くに||すむ|こあら|||どうぶつ||

人 に なついて 　 抱っこ したり する と ムチャクチャ 　 かわいい んだ 。 じん|||だっこ||||||

確かに 　 超 かわいい よ ね 。 たしかに|ちょう|||

確かに 　 ものすごく 抱っこ し たい 。 たしかに||だっこ||

たぶん 　 オシナ さん の 勘違い でしょう 。 ||||かんちがい|

どれ どれ …。

いけ ませ ん ！ いとも 簡単に 殺さ れる と …。 ||||かんたんに|ころさ||

あ ～ っ ！！

クソッ …　 キラーコアラ め ！ |killer koala|

抱っこ さ れる な 。 抱っこ さ れたら 負け だ ！ だっこ||||だっこ|||まけ|

う っ …　 うわ ～ っ ！

キャーッ ！　 キャーッ ！　 キャーッ ！！　 キャーッ ！！

う っ …　 イタタタタタタ …。 ||ouch

（ ダンジョー ） やっと 寝た か …。 ||ねた|

行き ましょう 　 山 神 の もと へ 。 いき||やま|かみ|||

山 神 よ ！ 生け贄 を 連れて まいった ！ やま|かみ||いけにえ||つれて|

話 が し たい ！ はなし|||

ほら 　 や っぱ 　 い ない んだ って 。

山 神 ！ やま|かみ

い ない の か ？

いる わけ ねえ って 。 もう 帰ろう ！ |||||かえろう

山 神 ！ やま|かみ

山 神 ！ やま|かみ

なんだ よ 　 いる よ 。

いた よ 　 本当に ！ ||ほんとうに

なぜ 　 今 まで 　 返事 を し なかった ？ |いま||へんじ|||

面倒だった から です 。 めんどうだった||

面倒だ と ！？ めんどうだ|

遠路 はるばる 生け贄 を 運んだ んだ ぞ ！ えんろ||いけにえ||はこんだ||

はい ！　 ご苦労さまです 。 それでは 　 お 帰り ください 。 |ごくろうさま です|||かえり|

なに なに ？　 その フワッ と した 気 の ない 感じ は 。 ||||||き|||かんじ|

う ～ ん 　 だって 　 ブス なんだ もん 。

山 神 よ ！ やま|かみ|

ブス だ と 生け贄 を 受け取ら ぬ と 申す か ？ |||いけにえ||うけとら|||もうす|

いやいや いや 。 そういう と 語弊 が ある けども ね 。 ||||ごへい||||

まあ 　 そういう こと です 。

と …　 いう こと です 。

よかった です ね 。

これ は 　 喜んで いい のでしょう か ？ ||よろこんで|||

いい でしょう …　 ねぇ …。

それ よか 　 話す こと ある だ ろ 。 ||はなす||||

あっ ！ そっち メイン でしょ 。

山 神 よ ！　 私 は あなた と 話 が し たい のだ 。 やま|かみ||わたくし||||はなし||||

あの 村 から もう 　 生け贄 を 取る の は やめろ ！ |むら|||いけにえ||とる|||

はい 　 やめ ます 。

年々 　 レベル 落ちて ました けど ここ まで くる のであれば → ねんねん|れべる|おちて||||||

はい 。　 もう 　 いり ませ ん 。

本当に 　 オシナ さん を 連れて 帰って も いい んだ な ？ ほんとうに||||つれて|かえって||||

逆に 　 連れて 帰って もらわ ない と 困り ます 。 ぎゃくに|つれて|かえって||||こまり|

少し 複雑です が → すこし|ふくざつ です|

皆さん の おかげ です 。 みなさん|||

本当に 　 ブス で よかった 。 ほんとうに|||

ヨシヒコ 　 人助け も いい が → |ひとだすけ|||

これ から は 　 人 を 見て 引き受けて くれ ん か ？ |||じん||みて|ひきうけて|||

コイツ に 　 そんな こと 言って も ムダ です よ 。 ||||いって||むだ||

さ ～ て 　 一 件 落着 した ところ で … 父 の 仇 ！ ||ひと|けん|らくちゃく||||ちち||あだ

あの …　 引っ込む やつ も そこそこ 痛い んで ！ |ひっこむ||||いたい|

恒例 の 行事 みたいに 刺す の は やめて ください ！ こうれい||ぎょうじ||さす||||

（ 仏 ） ヨシヒコー ！ ふつ| |Yoshihiko

仏 だ 。　 たぶん 　 また 仏だ 。 ふつ||||ぶつだ

どこ ？　 仏 　 どこ です か ？ |ふつ|||

あそこ だ 。　 あそこ に 見える だ ろ 。 やはり 　 私 に は 見え ない 。 ||||みえる||||わたくし|||みえ|

おい 　 ちょっと よ ぉ 　 なぁ ！ なぁ って ！

もう …　 主人公 に 見え ない って や っぱ これ 　 問題 ある ぜ 　 これ 。 |しゅじんこう||みえ||||||もんだい|||

怒って る よ 　 また 。 ふてくされる から 　 これ つけろ 。 いかって|||||||

（ 仏 ） ホント よ ぉ …。 あ 　 見えた 。 ふつ|ほんと||||みえた

もう さ 　 次回 から は 裸眼 で 見えよう ぜ 。　 仏 だし …。 ||じかい|||らがん||みえよう||ふつ|

努力 し ます 。 うん 。　 努力 し ます 　 は いい が → どりょく||||どりょく|||||

ヨシヒコ よ 。　 今週 は 私 が 命じた 魔 王 退治 と は → ||こんしゅう||わたくし||めいじた|ま|おう|たいじ||

なんら 関係 の ない 働き を した な 。 |かんけい|||はたらき|||

すみません 。 困って る 人 を 見る と 　 つい …。 |こまって||じん||みる||

それ は それ で 　 あれ じゃ ない ？ あの …　 いい んだ と 思う よ 。 |||||||||||おもう|

ただし 　 ヨシヒコ よ ！　 え ぇ ！？ あまり 　 寄り道 が 過ぎる と → ||||||よりみち||すぎる|

魔 王 の 手 は どんどん 広がる 一方 だ ぞ 。 ま|おう||て|||ひろがる|いっぽう||

心得て おり ます 。 次 は 　 東 に 向かえ ～！　 ヨシヒコ よ 。 こころえて|||つぎ||ひがし||むかえ||

え ？　 東 と いう の は ？ |ひがし||||

何 ？　 どういう こと ？ 東 は 東 でしょう よ 。 なん|||ひがし||ひがし||

東 と かさ ぁ ざ っく り 言わ れて も なぁ …。 ひがし|||||||いわ|||

お前 　 ざ っく り って さ 　 お前 さ …。 おまえ||||||おまえ|

仏 に 向かって ざ っく り と か 言う な 　 バカ 野郎 ！ ふつ||むかって||||||いう||ばか|やろう

（ 仏 ） バカ 野郎 ！ もう 少し 詳しい 情報 が ある と → ふつ|ばか|やろう||すこし|くわしい|じょうほう|||

助かり ます 。 何 ？　 情報 ？ たすかり||なん|じょうほう

いやいや 　 そんな の 仏 の お告げ に 　 あれ だ よ 　 お前 …。 |||ふつ||おつげ|||||おまえ

情報 なんか ねえ よ 。 じょうほう|||

ま ぁ 　 いい よ ！　 お前 ら さ とにかく さ 　 東 に 向かえ よ ！ ||||おまえ|||||ひがし||むかえ|

そ したら 　 なんか ある から さ 。 なんか って 何 ？ ||||||||なん

うる せ ぇ ！

お前 みたいな ヤツ は 　 バカ ！ おまえ||やつ||ばか

（ 仏 ） お前 …　 嫌いだ よ ！ ハハハ …。 ふつ|おまえ|きらいだ||

（ 仏 ） ハハハ じゃ ねえ よ 　 バカ 野郎 ！ 笑って んじゃ ねえ ！ ふつ|||||ばか|やろう|わらって||

お前 に 話して んじゃ ない んです ぅ 。 ヨシヒコ に 話して んです ぅ ！ おまえ||はなして|||ん です||||はなして|ん です|

あ ～　 ムカツク 　 や っぱ 。　 仏 なぁ 。 ||||ふつ|

スーッ と 消え ます ぅ ！ ||きえ||

魔 王 が 　 東 に 住まう と いう こと か 。 ま|おう||ひがし||すまう||||

アイツ の 情報 　 ちょいと 疑わしい よ ね 。 ||じょうほう||うたがわしい||

とにかく 　 行って み ましょう 。 |おこなって||

兄 様 …　 ヒサ は 心配です 。 あに|さま|ひさ||しんぱい です