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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵, 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵#11

勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #11

( ダンジョー ) さ ぁ いよいよ 殴り 込み だ 。

( メレブ ) えっ 待って 待って 。

これ いきなり 勝負 ? 偵察 と か で は ない 感じ ?

( ムラサキ ) それ は 状況 次第 だ ろ 。

デスターク って 奴 に 出会ったら 戦う しか ねえ じゃ ん 。

( ヨシヒコ ) その とおり だ 。 待って くれよ 。 俺 は 果たして →

デスターク に 対抗 し うる 呪文 を 手 に 入れた だろう か ?

いける 。 えっ ? どの 呪文 で いける と 判断 した ?

いき ましょう 。 そして 再び 世界 に 平和 を 取り戻す のです 。

では …。

なるほど 。 これ なら バレ ない 。

いき ましょう 私 に ついてきて ください 。

♪♪~

な っ …。 なんだ これ は 。

や ばい これ や ばい よ 。

暗黒の 神 は 魔 族 を すべて 掌握 して いる ようだ な 。

ふ ふ ふ 身震い が する ぜ 。

これ だけ の 子分 を 引き連れる →

親分 の 顔 を 早く 拝み たい もの だ な 。

いき ましょう 。

うむ うむ うむ うむ 誰 も こちら を 見る 者 は い ない な 。

外見 は 完全に 魔物 です から ね 。

あれ だ 。 うむ 間違い ない 。

≪ 皇帝 皇帝 皇帝 …。

もしや ここ が デスターク の 部屋 な ので は ?

皇帝 皇帝 皇帝 …。

デスターク は 自ら を 皇帝 と 名乗って いる の か 。

皇帝 だ と ? あっ 出て くる ぞ 皇帝 が 。

こんなに も 早く ボス の 姿 が 拝め る と は な 。

皇帝 … デスターク 。

皇帝 皇帝 皇帝 …。

や … 奴 が 暗黒の 神 デスターク か 。

なんと 喜ばしい かぎり だ 。

今日 も 歓喜 の 声 が そこかしこ から 上がって いる 。

我々 魔 族 の 力 は 日に日に 増して いる ようだ な 。

( 歓声 )

我々 魔 族 は 人間 たち が 支配 する →

表 の 世界 を 制圧 し うる 力 を 持った 。

いよいよ この 裏 世界 と いう 不名誉な 大地 を 飛び出し →

表 世界 の 覇者 と なろう ぞ 。

( 歓声 )

そう は させ ん !

あっ ヨシヒコ あら もう いっちゃ う ?

な に して んだ よ もう 少し 様子 見る とこ でしょう よ 。

言い たく なっちゃ う のな ついつい な 。

空気 読めよ 空気 。 空気 など 読む 必要 は ない 。

うん 確かに キミ が 空気 読んだ とこ 見た こと ない けど 。

よい で は ない か いずれ 戦う 相手 だ 。

キミ たち は 新入 りか ?

違う ! 私 は お前 を 倒す ため に やってきた 勇者 だ 。

うん ヨシヒコ うん そこ まで 言う なら →

変装 した 意味 ない な 変化 の 杖 必要 なかった な 。

ほ ほう 変化 の 杖 で な 。

人間 の 勇者 が ここ まで 来た こと は 褒めて やる 。

しかし 私 も あまり 優しく ない ので な 。

消えて もらおう か 。

お ぉ 死んで しまう と は 情けない 。

なぜ だ ? 仏 に 言わ れた 最強の 装備 を 身 に つけて い ながら …。

な に し たい の ? セーブ ?

いえ …。 呪い を 解く ?

いや これ を …。

生き返ら せる ? はい 。

と なる と ね ダンジョー さん は 5万 ゴールド 。

ムラサキ さん は 1万 ゴールド 。

メレブ は …。

6 ゴールド かかっちゃ う けど 。

高い ! メレブ さん しか 生き返ら す こと が でき ない 。

裏 世界 価格 だ から ね 。

メレブ さん と 戦って も 6万 ゴールド など →

いつ に なる こと やら …。

まけて ほしい の ?

そう です ね 。

わかった じゃあ タダ で いい や 。 なんだ と !?

なぜならば この 教会 は …。

今日 で 閉店 と いう こと で 一斉 処分 市 。

なぜ ? なぜ って デスターク に 消さ れる わけ よ 。

だから 死んだら 二度と 生き返れ ない よ 。

だから 簡単に 死んじゃ いけない よ 。

ありがとう ございます 神父 様 。

ああ だんだん お 姿 が 見え なく なって きて いる 。

これ も デスターク の 仕業 な の か ?

最後に 1 つ だけ 言って おき たい こと が ある 。

はい 。

歯磨き って 毎日 し すぎる と 知覚 過敏に …。

最後 まで … 最後 まで お 聞か せ ください 神父 様 !

たぶん 聞か なくて いい 類 の こと と 思わ れる 。

果たして その 装備 は ほんとに 無敵な のだろう か 。

あの 仏 の お告げ に よる もの だけ に なんとも 疑わしい 。

お ~ い 仏 どう なって んだ よ 。

こう なったら 奥の手 だ 。

奥の手 ?

ムラサキ の パルプンテ で なにかしら 突破 口 が 開ける かも しれ ん 。

え ~ なに が 起こる か わかん ない のに ?

わから ない から いい のだ 。

ムラサキ やって みろ 。

わかり ました 。

えい っ 。

( レベル が 上がる 音 )

なに か どんどん レベル が 上がって いる ような 。

ただ 俺 は 今ひとつ 力 が みなぎって こ ん 。

私 も です 。 どういう こと だ ?

これ は … 俺 だけ が 一気に どんどん と →

レベル が 上がって る よ そうだ よ そうだ よ きっと 。

意味 ねえ じゃ ん 。 いや 意味 は ある 。

これ で メレブ さん に たくさん 呪文 を 覚えて もらえる 。

そう か やった な 。 で か した ぞ ムラサキ 。

どうやら 一気に 20 レベル ほど 上がった ようだ 。

すごい ! 最強の 攻撃 呪文 手 に 入れた ろ 。

生き返り も 自由自在だ な 。

メレブ さん 今 覚えた 呪文 を かけ まくって ください 。

よかろう 。

なにも 起こ ん ねえ じゃ ねえ か バカ 野郎 この 野郎 。

タケシズン と いう 呪文 だ 。

敵 が 肩 を こう くい くい っと やって →

バカ 野郎 この 野郎 と やって る 間 に 攻撃 できる 。

すごい です 。 しかし もっと すごい の を 見せて ください 。

よかろう 。 どんどん かける ぞ 。

これ は ? ヨシヒコ 今 ウンコ し たい でしょう ?

はい 。

ダイベイン そういう 呪文 だ よ 。

魔物 は トイレ に 一目 散 です ね 。

早く 解け バカ 野郎 ダンカン この 野郎 。

ヨシヒコ ウンコ し たい ? 大丈夫 ? あぁ … はい 。

バカ 野郎 この 野郎 。 バカ 野郎 この 野郎 。

ら っ きょ ら っ きょ 。 ら っ きょ ら っ きょ 。

おいおい ヒガシ お前 は さ 。 おいおい ヒガシ … お前 は さ 。

メレブ さん もう …。 限界 ? ギリ まで 頑張れ 。

もっと ギリ いける いける いける よ まだ いける 。

( ムラサキ ) バカ 野郎 。 危ない ヨシヒコ 危ない 。

あっ … ヨシヒコ 危ない ね 無表情に なって きちゃ った 。

無表情 … よし 解いて やろう 。

あの さ 今 ん とこ →

全然 使え ない 呪文 ばっ か だ けど 大丈夫 ?

ま ぁ 20 レベル も 上がった んだ 今 まで の は ほんの お 遊び だ 。

な っ 。 その とおり だ いい こと を 言った ダンジョー に …。

ワン ワン ? 味方 1 人 の 声 を 小型 犬 に 変えて 敵 を 威嚇 する →

イヌゴラム だ 。 アン アン …。

ねぇ いつも の お っ さん の ほう が 怖い よ ね 。

ク ~ ン … ク ~ ン 。 ま ぁ これ も お 遊び だ と 思え 。

あぁ … っと 。

そろそろ すごい の が 出て き そうだ 。

あぁ 期待 せよ 。

( 呪文 を かける 音 )

お ~ い 次 が 最後 です か ? あぁ 自覚 して いる 最強の 呪文 が →

次の やつ だ 。 かけて ください メレブ さん 。

お 願い し ます 。 よかろう 。

何も 起こ ん ねえ ぞ 。 ヨシヒコ 大きく 息 を 吐いて みよ 。

まさか … ヨシヒコ 火 吹く と か !? お ぉ 危ない ちょっと 危ない な 。

どう だ ? ミント の 香り が し ます 。

ケアブレス そういう 呪文 だ 。

おい 20 レベル 上げて 最強の 呪文 が →

息 リフレッシュ って どういう こった !? 期待 した 俺 が バカだった 。

もっと もっと 期待 して ください 褒め られて 伸びる 魔法使い です 。

これ で 敵 に 接近 して も 大丈夫だ 。

うむ ギョーザ を 食べたら まず この 呪文 だ よ 。 無敵です ね 。

こいつ か 勇者 の 妹 と いう の は 。

はい 。 人質 に とって 勇者 を おびき出す か 。

おびき出す も 何も 奴 は もう 死に ました 。

いや 仏 の 使い である 以上 生き返る や も し れ ん ぞ 。

何度 生き返って も 皇帝 の 敵 で は あり ませ ん 。

ハハハハッ …。

そう だ な で は 殺して しまえ 。

( ヒサ ) やめて やめて ください 。

やめて やめて ください やめて ください 。

やめて …。

やれ 。

ヒサ 。

どこ だ ? ここ は 。 お ~ い 何 やって んだ よ ヨシヒコ 。

早く 遊ぼう ぜ 。 遊ぶ ? 気持 いい ぞ ヨシヒコ 。

ほら あそこ の スイカ を 割って 食そう ぜ 。 キャ ~。

皆さん 私 たち に そんな こと を して る 余裕 は …。

ヨシヒコ ここ は いい 波 が 来る ぜ 。 ダンジョー さん まで 。

どうした ん です か !? 皆さん 。

早く デスターク を 倒さ なくて いい んです か !?

メレブ さん それ は スイカ で は あり ませ ん !

仏 。

こんにちは 。

いや ぁ しかし よくぞ 気づいた ぞ ヨシヒコ よ 。

これ は いったい どう なって る んです か ?

私 は 今 お前 の 頭 の 中 に いる 。

今や デスターク は お前 の 頭 の 中 を 占拠 し →

夢 の 楽園 を 見せつける こと に よって →

戦う 本能 を 失わ せよう と して いる 。

デスターク は 人間 の 脳 に まで 侵入 できる の か …。

その ようだ 危ない ところ だった 。

しかし 仏 様 私 は 仏 様 の お告げ に よって 揃えた →

最強の 装備 を 持って して 一撃 で 死に ました 。

うん ごめん ね 。

その 装備 を 機能 さ せる ため に は →

もう 1 つ アイテム が 必要だ 。

それ は 光 の オーブ 。

太陽 より も 明るく 光り輝く と 言わ れる その 玉 は →

なんと 暗黒の 神 デスターク の 双子 の 兄弟 が 持つ と 言わ れる 。

陰 と 陽 に 分かれた その 兄弟 は →

今 まで 常に 均衡 を 保って きた が →

とうとう 陽 の 光 を 持つ 兄 が 敗れた 。

暗黒の 裏 世界 の どこ か に 今や 悪魔 と 化した →

弟 を … 倒す ため 姿 を 隠して いる はず 。

その 兄 を 一刻 も 早く 捜し出し →

光 の オーブ を 手 に 入れる のだ 。

さすれば 弟 の どんな 悪 の 呪文 も →

光 の 力 で はね返す こと が できる であろう 。

わかり ました その 兄 様 の 名 は ?

光 の 子 シンポジオン 。

シンポジオン 。 このような 状態 で →

噛ま ず に 言えた 私 を 褒めたたえよ 。

ありがとう ございます 。 ヨシヒコ よく 聞け 。

闇 は 常に 光 を 闇 に 葬ろう と する 。

闇 は … 光 を 闇 に …。

( ムラサキ ) 何で こんな 暗い と こば っか 歩く んだ よ 。

仏 は おっしゃった 闇 は 光 を 闇 に 隠す と 。

( メレブ ) 暗黒の 神 を はねのける ため の 光 の 玉 と は →

くそ 仏 に して は かなり 信憑性 の 高い 話 だ 。

頑張ろう 。 しかし こんな 洞窟 で →

強い 敵 に 会ったら ひと たまり も ない ぞ 。

おい 洞窟 から 一瞬 で →

外 に 出 られる 呪文 と かね え の か よ 。

洞窟 から 別の 洞窟 に 行ける 呪文 なら ある ぞ 。

意味 ねえ し 。 マタカヨ 。

そう 名付けて おり ます 。

うむ この 辺り の 暗闇 と いう 暗闇 は →

見て まわった な 。 考え すぎ な んじゃ ねえ の ?

この 町 すげ ぇ 進歩 して る しさ そう そう 暗闇 なんて …。

ヨシヒコ を 信じろ ひと 晩 寝て すぐ 出発 だ 。

な っ ? つうか この 民宿 大丈夫 か ?

夜中 に また 追わ れたり し ない か ? 早く 見つけ なくて は 光 の オーブ を 。

早く …。 焦る な ヨシヒコ 。

運命 は 勇者 に たなびく 。

探し物 は きっと お前 の 前 に 現れる 。

そう だ な よし 考えよう 。

他 に 暗闇 と 言ったら どこ が ある ?

暗闇 ねぇ …。

誰 かいた よ ね ? いた と 思う ね 。

う ~ ん 。 開けて みる ?

えっ う ~ ん そう だ な 。

いる な これ は 明らかに いる な 。

いる な 明らかに いる な 。 うん 。 うん 。

誰 な んでしょう か 。

あっ 。 な っ 何 だ よ …。

押し入れ 暗闇 光 の 神 あっ !

嘘 だ ろ ?

もし かして あなた は 光 の 神 シンポジオン 様 でしょう か ?

( シンポジオン ) いかにも 。 嘘 だ ろ !? おい 。

洞窟 だ 鍾乳洞 だ さんざん 捜し 回って →

結局 押し入れ !?

光 を 閉ざす ため デスターク が あなた 様 を そこ に …。

その とおり じゃ 。 デスターク どう な の よ 。

押し入れ って どう な の よ デスターク えっ 他 に 冒険 もの 的な →

秘境 みたいな 考え られ なかった か ね ?

シンポジオン 様 。 デスターク を 倒す ため →

あなた の 光 の オーブ が 欲しい のです が 。

( シンポジオン ) それ は でき ん 。

今では 悪 の 化身 と なった デスターク だ が →

弟 は 弟 。

以前 は 本当に よい 弟 だった 。

そんな 弟 を 殺す ため に は …。 殺し は し ませ ん 。

デスターク を 操る 悪 を 消し去る だけ です 。

そんな こと が できる わけ は ない !

でき ます ! 私 を 信じて ください 。

いや ! お 願い し ます 。

とりあえず 1 回 出て き ましょう か ね 。

( シンポジオン ) やめろ って ば 。

何 が … じゃあ 1 回 出て きて お 話し ましょう よ 。

嫌 だって ば 。

な …。 嫌 ! 開け …。

自分 で 開けて んじゃ ない です か 。 出て き なさい よ だ から そ したら 。

お前 …。 触 んな バカ 。

もう 見えて る じゃ ん お互い 顔 が 。 目 見て しゃべり ましょう よって 。

( シンポジオン ) よい か 。 私 と デスターク と は 表裏 一体 。

奴 の 苦しみ は … やめろ って ! お 願い だ から 。

ギャグ や ん なくちゃ いけなく なる でしょ ?

あいた ! ほら …。 自分 発信 じゃ ない 全部 。

奴 の 苦しみ は 私 の 苦しみ 。

この 世界 が 魔 族 の もの に なる なら なれば いい !

いけ ませ ん 。 それ に よって 表 世界 に 生きる →

大勢 の 人間 たち が 苦しんで る んです 。

私 は その 人間 たち を 救わ なければ なら ない のです 。

( シンポジオン ) あっ いて いて …。

ヨシヒコ かまわ ん いけ !

出て こ ない から でしょ ?

神 お 立ち ください 。 それ で お 立ち ください 。

嫌じゃ と … 嫌じゃ 。 はい お 立ち ください 。

いや ~ ん 。

お 願い し ます 。

私 とて 光 の 玉 は 2 つ しか 持って い ない 。

この 2 つ は 私 に とって も 大切な 玉 な のだ 。

そう 簡単に そう やすやす と 渡す わけに は いか ん 。

光 の 神 ならば 人々 の 幸せ を 望む はずです 。

わかって おる !

そな たが 真 の 勇者 なら →

私 が どこ に 光 の 玉 を 隠し持って いる の か →

すぐに わかる はずだ 。 もし それ が 言い当て …。

な っ !

はっ ! く ぅ ~!

こ …。

これ が 光 の オーブ か 。

もう 1 つ いただき ます 。 えっ 2 つ も …。

わ ぁ ~!

あり な んじゃ ん 。 これ は これ であり って 顔 →

してん じゃ ない か 。 ああ ~。

ふ ~ ん !!

嬉し そうじゃ ない 。

ムラサキ …。 2 つ も 。

持って て 。 や だ よ ! きた ねえ な 最悪 !

ちょっと 待て 私 の 玉 が 汚い だ と ?

無礼な こと を 言う な ! 逆に きれいな わけ ねえ だ ろ !

行け 勇者 。

私 の 弟 デスターク を 悪 の 手 から 救って ください 。

わかり ました 。

デスターク の 居場所 は わかって いる 。

速攻 で 勝負 だ 。

わかり ました 。

♪♪~

出た な デスターク 。

ほほ う 。 予想 どおり 生き返って きた か 。

や ばい よ バレ てん じゃ ん 。

奴 に 変化 の 杖 は 効か ぬ ようだ な 。

やはり 人間 だった か 。

デスターク 悪霊 の 鍵 を 渡せ 。

何 か 勘違い して いる ようだ な 。

私 は 悪霊 の 鍵 など 持って い ない 。

この ご に およんで シラ 切る 気 か よ 。

こ ちと ら お前 に 勝てる 装備 は 万端 な んだ から な 。

ほ ほう おもしろい こと を 言う な 。

では 試さ せて もらおう 。

なぜ だ 貴 様 なぜ 光 の オーブ を 。

光 の 神 が 私 に 託した のだ 。

お前 を まっとう な 神 に 戻す ため に な 。

ほ ほう これ でも 私 を 斬 れる かな ?

ヒサ ! すみません 兄 様 。

ふ ふ ふ … 生かして おいて 正解 だった よ 。

やはり お前 の 妹 か 。

何という こと だ 。 妹 を 大事に 思う なら →

光 の オーブ を こちら に 差し出せ 。

ヨシヒコ 。 ああ 仕方なかろう 。

差し出せ ヨシヒコ 。

妹 の ため だ 。

皆さん …。

♪♪~

バカ 2 つ ある から 許した のに バカ 。

あっ そうです ね 。

ほう 光 の オーブ は 2 つ ある の か 。

ヨシヒコ 死ねよ お前 よ ~。

いや 1 つ しか ない !!

お前 バカ もう 好き 。 もろ バレ だ から 。

ふ ふ ふ …。

涙ぐましい 兄妹 愛 だ な 。

では 救った 妹 の 前 で 死ぬ の も また 一興 。

待てよ お前 に も 兄ちゃん いんだ ろ 。

すばらしい 兄ちゃん だった ぞ 。

妹 の ため に 命 なげうった ヨシヒコ を 見て →

何とも 思わ ねえ の か よ !

何 を 言って る の か な ? 私 に 兄 など い ない 。

その 存在 まで 忘れる ほど 腐った か !

どれ だけ 言わ れて も 兄 など い ない のだ 。

死ね ! イヤー !

どうした ?

うん ? これ は ?

どうした ? 何 か を 思い出して る 様子 だ が 。

あなた は ヨシヒコ 様 。

何 ? ヨシヒコ 様 です ね 私 です !

アイシス の 格闘 場 で あなた に 助けて いただいた ペンギン です !

何 だ と ?

(( 危ない !))

( メレブ ) あっ 思い出した けど →

こ ~ んな こと は して なかった と 思う よ ?

あっ だ から 皇帝 って 呼ば れて た んだ ね 。

それでは お前 は デスターク で は ?

私 の 体 は 魔物 に 操ら れ 強大な 力 を 持った のでしょう 。

デスターク は 奥 に い ます 。

え ? ちょ … お前 じゃ ねえ の ?

って こと は もっと 強い って こと ?

遥かに 。 げん なり 。

私 の 言う とおり に して いただいて よろしい です か ?

ああ 。

その 女 を 城 の 外 に 放り出せ 。

もう 用 は ない 。 私 は こい つら を →

デスターク 様 に いけにえ と して 差し出す 。

兄 様 ! 兄 様 !!

さ ぁ こちら へ ともに 戦い ましょう 。

♪♪~

デスターク 様 の 悪霊 の 鍵 を 狙う 不届き 者 を →

連れて まいり ました 。

( デスターク ) ご 苦労 だった 。

生まれ い でる かわいい 子供 たち の エサ に ちょうど いい 。

どうやら あれ が 魔物 たち を 封印 する 柩 の ようだ な 。

そう です あれ を 閉じれば すべて の 魔物 が 封印 でき ます 。

私 たち は 魔物 の エサ に なる ため に 来た ので は ない 。

貴 様 たち を 永遠に 封印 する ため に →

やってきた のだ 。 悪霊 の 鍵 を 渡せ 。

どうした 皇帝 よ 。

なぜ こんな 奴 ら を 連れて 来た 。

さっさと 殺す のだ 。

死ぬ の は あなた です デスターク 様 !

ほほ う 。 恩 を 仇 で 返す と は この こと だ ぞ 。

皇帝 よ !

なんだ と !?

さ ぁ 勇者 の 魂 と は ごちそう だ な 。

ゆっくり と 料理 して やろう 。

何 を した ?

彼ら は 今 楽園 に いる 。

目覚める 頃 に は 私 へ の 敵対 心 など すっかり 消えて →

私 の 忠実な 家来 に なる だろう 。

なに !?

♪♪~

♪♪「 カチューシャ 男 な のに して る 」

♪♪「 なんで な の ? それ オカマ な の ?」

♪♪「 バカに する と すぐに 怒る 」

♪♪「 だったら す んな よ その カチューシャ 」

♪♪「 ただ ただ ただ ただ キモイ から 」

今度 おら っち の 馬 が ダービー 出る こと に なった んだ よ 。

見ろ この ツヤ ピカピカ して んだ ろ おい 。 ん ?

おう ちょ ちょっと 乗って みる か ? いい んです か ?

嘘 !

嘘 だって 。

あと 1 時間 寝 れる ~。

皆さん 目 を 覚まして ください 。

皆さん !

勇者 よ 私 は 魔 王 ガリアス ほど 甘く ない ぞ 。

そう か 兄 に 会った の か 。

仏 の 仕業 だ な 。

お前 の 兄 上 は →

お前 が 元 の まっとう な 神 に 戻る こと を 望んだ 。

魔物 の 悪 の 力 は 弟 を 思う 愛 と 正義 の 力 に は 勝て ん !

ハハハハッ …。

その 考え が 甘い と 言って いる のだ 。

人間 の 歴史 を 見て も そう だろう 。

いつ の 時代 も 悪 の 力 だけ が 進化 を 遂げる のだ !

なに !?

私 に は 兄 へ の 思い など ひと かけら も 存在 し ない 。

私 に ある の は この 世界 を 魔 族 の もの に する と いう →

欲望 だけ だ 。

は ぁ ~!

死ね ~!

えい っ ! うわ ぁ 。

うわ ぁ 。

パルプンテ か 。

あ … 俺 は 何 を ?

デスターク が 頭 の 中 に 侵入 して いた のです 。

なんだ と !?

そう いえば ずいぶん と 幸せ を 味わった 気 が する が …。

奴 は … 奴 は どこ に ?

ムラサキ の パルプンテ で …。

姿 が 見え ない の が 若干 不気味だ が 。

デスターク は 第 二 形態 を 持って いた か 。

私 の 邪魔 を する 者 は 1 人 たり と も 生かして は おけ ん !

ふざけ ん な !

何も 起こら なかった か 。

( ムラサキ ) なんで お前 が 若干 イケメン に なって んだ よ 。

戦士 ダンジョー の 一撃 受けて みろ !

あっ … クソ !

奴 の 弱点 は あの 中心 の 赤い 点 です 。

あれ が デスターク に とりついた 魔物 な のです 。

ヨシヒコ 様 私 の 背中 に 乗って ください 。

私 と 一緒に あの 中心 めがけて 飛び込む のです !

そんな こと したら ヨシヒコ も 死ぬ だ ろ 。

もちろん 命 と 引き換え です 。

この 光 の オーブ が 持ちこたえ られる の も →

時間 の 問題 だ 。

私 は この 命 など 惜しく は ない 。 連れて いって くれ 。

その 剣 で 確実に あの 点 を 刺し 貫いて ください 。

わかった 。

や だ よ … ヨシヒコ 死ぬ なんて や だ よ !

言った はずだ もと より 絶えて いた 命 。

天 の 仏 に 戻す まで の こと 。

ヨシヒコ お前 と いう 奴 は …。

ムラサキ あの 柩 を しっかり と 封印 する んだ ぞ 。

二度と 魔物 たち が よみがえる こと の ない ように 。

わかった よ 。

生き返る こと が できて →

再び 皆さん と 旅 が できた こと とても 幸せでした 。

しかし 二度と 私 たち が よみがえる 必要の ない →

平和な 世界 に して ください 。

任せて おけ 。

お 願い し ます 。

では …。

う ぉ ~。

うわ ぁ ~。

デスターク の 素顔 は こんなに も 優しい の か 。

ムラサキ … 鍵 を 。

ヨシヒコ …。

悪霊 の 鍵 今 かけた ぞ 。

♪♪~

兄 様 ?

勝った のです ね 兄 様 !

なぁ みんな 俺 たち は 戦う ため に よみがえった 。

そして 戦い は 終わった 。

ヨシヒコ と 一緒に 天国 に 連れて いって もらわ ない か ?

私 も ね そう 言おう と 思って いた よ 。

賛成 生きて て も 知り合い いね えし 。

決まり だ な 。

一緒に 天国 に 行こう ぜ 。 うむ 。

仏 !

なに どうした ? 戦い 終わった ?

うん 終わった から さ →

ほら 俺 たち もともと 死んで た わけじゃ ん ?

うん うん 。 だから さ また 天国 に 行き たい んだ けど 。

ああ いい じゃ ん お 安い 御用 じゃ あね いく よ 。

の の の の ~ ん !

はい もう あの … みんな 天国 に 行ける から 。

ごめん ちょっと 今 さ 大掃除 中 な の 。 ね ?

だから ちょっと 忙しい から もう 行く ね じゃあ !

じゃあ な お っ さん 平ら 胸 。

お つかれ 。 じゃ 。

どういう こと だ !? これ は …。

また も 仏 が うっかり した と 思わ れる 。

どう しよう も ねえ 仏だ な !

さ ぁて どこ へ 行こう か ?

わかり ませ ん 。

ん ~ ん !

< こうして 世界中 に 放た れた 魔物 たち は 再び 封印 さ れた 。

しかし この 1 か月 後 →

宇宙 から の 生物 が 地球 を 侵略 し 始めよう と は →

誰 も 知る よし も なかった 。

と 言って おく と →

今度 こそ 映画 に なる かも しれ ない ので →

とりあえず 言って みた 私 だ >


勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #11 ゆうしゃ|||あくりょう||かぎ

( ダンジョー ) さ ぁ   いよいよ 殴り 込み だ 。 ||||なぐり|こみ|

( メレブ ) えっ   待って   待って 。 ||まって|まって

これ   いきなり 勝負 ? 偵察 と か で は ない 感じ ? ||しょうぶ|ていさつ||||||かんじ

( ムラサキ ) それ は 状況 次第 だ ろ 。 |||じょうきょう|しだい||

デスターク って 奴 に 出会ったら 戦う しか ねえ じゃ ん 。 ||やつ||であったら|たたかう||||

( ヨシヒコ ) その とおり だ 。 待って くれよ 。  俺 は 果たして → ||||まって||おれ||はたして

デスターク に 対抗 し うる 呪文 を 手 に 入れた だろう か ? ||たいこう|||じゅもん||て||いれた||

いける 。 えっ ?  どの 呪文 で いける と 判断 した ? |||じゅもん||||はんだん|

いき ましょう 。  そして   再び 世界 に 平和 を 取り戻す のです 。 |||ふたたび|せかい||へいわ||とりもどす|の です

では …。

なるほど 。  これ なら   バレ ない 。

いき ましょう 私 に ついてきて ください 。 ||わたくし|||

♪♪~

な っ …。 なんだ   これ は 。

や ばい   これ   や ばい よ 。

暗黒の 神 は   魔 族 を すべて 掌握 して いる ようだ な 。 あんこくの|かみ||ま|ぞく|||しょうあく||||

ふ ふ ふ   身震い が する ぜ 。 |||みぶるい|||

これ だけ の 子分 を 引き連れる → |||こぶん||ひきつれる

親分 の 顔 を 早く 拝み たい もの だ な 。 おやぶん||かお||はやく|おがみ||||

いき ましょう 。

うむ   うむ   うむ   うむ 誰 も   こちら を 見る 者 は い ない な 。 ||||だれ||||みる|もの||||

外見 は 完全に 魔物 です から ね 。 がいけん||かんぜんに|まもの|||

あれ だ 。 うむ   間違い ない 。 |||まちがい|

≪ 皇帝   皇帝   皇帝 …。 こうてい|こうてい|こうてい

もしや   ここ が デスターク の 部屋 な ので は ? |||||へや|||

皇帝   皇帝   皇帝 …。 こうてい|こうてい|こうてい

デスターク は 自ら を 皇帝 と 名乗って いる の か 。 ||おのずから||こうてい||なのって|||

皇帝 だ と ? あっ   出て くる ぞ   皇帝 が 。 こうてい||||でて|||こうてい|

こんなに も 早く ボス の 姿 が 拝め る と は な 。 ||はやく|ぼす||すがた||おがめ||||

皇帝 …  デスターク 。 こうてい|

皇帝   皇帝   皇帝 …。 こうてい|こうてい|こうてい

や …  奴 が 暗黒の 神   デスターク か 。 |やつ||あんこくの|かみ||

なんと   喜ばしい かぎり だ 。 |よろこばしい||

今日 も 歓喜 の 声 が そこかしこ から 上がって いる 。 きょう||かんき||こえ||||あがって|

我々   魔 族 の 力 は 日に日に 増して いる ようだ な 。 われわれ|ま|ぞく||ちから||ひにひに|まして|||

( 歓声 ) かんせい

我々   魔 族 は 人間 たち が 支配 する → われわれ|ま|ぞく||にんげん|||しはい|

表 の 世界 を 制圧 し うる 力 を 持った 。 ひょう||せかい||せいあつ|||ちから||もった

いよいよ   この 裏 世界 と いう 不名誉な 大地 を 飛び出し → ||うら|せかい|||ふめいよな|だいち||とびだし

表 世界 の 覇者 と なろう ぞ 。 ひょう|せかい||はしゃ|||

( 歓声 ) かんせい

そう は させ ん ! ||さ せ|

あっ   ヨシヒコ   あら   もう いっちゃ う ?

な に して んだ よ   もう 少し 様子 見る とこ でしょう よ 。 ||||||すこし|ようす|みる|||

言い たく なっちゃ う のな ついつい な 。 いい||||||

空気 読めよ   空気 。 空気 など   読む 必要 は ない 。 くうき|よめよ|くうき|くうき||よむ|ひつよう||

うん   確かに   キミ が 空気 読んだ とこ 見た こと ない けど 。 |たしかに|きみ||くうき|よんだ||みた|||

よい で は ない か いずれ   戦う 相手 だ 。 ||||||たたかう|あいて|

キミ たち は 新入 りか ? きみ|||しんにゅう|

違う !  私 は   お前 を 倒す ため に やってきた 勇者 だ 。 ちがう|わたくし||おまえ||たおす||||ゆうしゃ|

うん   ヨシヒコ   うん そこ まで 言う なら → |||||いう|

変装 した 意味 ない な 変化 の 杖   必要 なかった な 。 へんそう||いみ|||へんか||つえ|ひつよう||

ほ ほう   変化 の 杖 で な 。 ||へんか||つえ||

人間 の 勇者 が   ここ まで 来た こと は 褒めて やる 。 にんげん||ゆうしゃ||||きた|||ほめて|

しかし   私 も あまり 優しく ない ので な 。 |わたくし|||やさしく|||

消えて もらおう か 。 きえて||

お ぉ   死んで しまう と は 情けない 。 ||しんで||||なさけない

なぜ だ ?  仏 に 言わ れた 最強の 装備 を 身 に つけて い ながら …。 ||ふつ||いわ||さいきょうの|そうび||み||||

な に し たい の ?  セーブ ? |||||せーぶ

いえ …。 呪い を 解く ? |まじない||とく

いや   これ を …。

生き返ら せる ? はい 。 いきかえら||

と なる と ね   ダンジョー さん は 5万 ゴールド 。 |||||||よろず|

ムラサキ さん は 1万 ゴールド 。 |||よろず|

メレブ は …。

6 ゴールド   かかっちゃ う けど 。

高い !  メレブ さん しか 生き返ら す こと が でき ない 。 たかい||||いきかえら|||||

裏 世界 価格 だ から ね 。 うら|せかい|かかく|||

メレブ さん と 戦って も 6万 ゴールド など → |||たたかって||よろず||

いつ に なる こと やら …。

まけて ほしい の ?

そう です ね 。

わかった   じゃあ   タダ で いい や 。 なんだ と !? ||ただ|||||

なぜならば   この 教会 は …。 ||きょうかい|

今日 で 閉店 と いう こと で   一斉 処分 市 。 きょう||へいてん|||||いっせい|しょぶん|し

なぜ ? なぜ って   デスターク に 消さ れる わけ よ 。 |||||けさ|||

だから   死んだら 二度と 生き返れ ない よ 。 |しんだら|にどと|いきかえれ||

だから   簡単に 死んじゃ いけない よ 。 |かんたんに|しんじゃ||

ありがとう ございます   神父 様 。 ||しんぷ|さま

ああ   だんだん   お 姿 が 見え なく なって きて いる 。 |||すがた||みえ||||

これ も   デスターク の 仕業 な の か ? ||||しわざ|||

最後に 1 つ だけ 言って おき たい こと が ある 。 さいごに|||いって|||||

はい 。

歯磨き って   毎日 し すぎる と 知覚 過敏に …。 はみがき||まいにち||||ちかく|かびんに

最後 まで …  最後 まで お 聞か せ ください   神父 様 ! さいご||さいご|||きか|||しんぷ|さま

たぶん   聞か なくて いい 類 の こと と 思わ れる 。 |きか|||るい||||おもわ|

果たして   その 装備 は ほんとに 無敵な のだろう か 。 はたして||そうび|||むてきな||

あの 仏 の お告げ に よる もの だけ に なんとも 疑わしい 。 |ふつ||おつげ|||||||うたがわしい

お ~ い   仏   どう なって んだ よ 。 ||ふつ||||

こう なったら   奥の手 だ 。 ||おくのて|

奥の手 ? おくのて

ムラサキ の パルプンテ で   なにかしら 突破 口 が 開ける かも しれ ん 。 |||||とっぱ|くち||あける|||

え ~  なに が 起こる か わかん ない のに ? |||おこる||||

わから ない から   いい のだ 。

ムラサキ   やって みろ 。

わかり ました 。

えい っ 。

( レベル が 上がる 音 ) れべる||あがる|おと

なに か   どんどん レベル が 上がって いる ような 。 |||れべる||あがって||

ただ   俺 は 今ひとつ 力 が   みなぎって こ ん 。 |おれ||いまひとつ|ちから||||

私 も です 。  どういう こと だ ? わたくし|||||

これ は …  俺 だけ が 一気に   どんどん と → ||おれ|||いっきに||

レベル が 上がって る よ そうだ よ   そうだ よ   きっと 。 れべる||あがって|||そう だ||そう だ||

意味 ねえ じゃ ん 。 いや   意味 は ある 。 いみ|||||いみ||

これ で   メレブ さん に たくさん   呪文 を 覚えて もらえる 。 ||||||じゅもん||おぼえて|

そう か   やった な 。 で か した ぞ   ムラサキ 。

どうやら   一気に 20 レベル ほど   上がった ようだ 。 |いっきに|れべる||あがった|

すごい ! 最強の 攻撃 呪文   手 に 入れた ろ 。 |さいきょうの|こうげき|じゅもん|て||いれた|

生き返り も 自由自在だ な 。 いきかえり||じゆうじざいだ|

メレブ さん   今   覚えた 呪文 を かけ まくって ください 。 ||いま|おぼえた|じゅもん||||

よかろう 。

なにも 起こ ん ねえ じゃ ねえ か バカ 野郎   この 野郎 。 |おこ||||||ばか|やろう||やろう

タケシズン と いう 呪文 だ 。 |||じゅもん|

敵 が 肩 を   こう くい くい っと やって → てき||かた||||||

バカ 野郎   この 野郎 と やって る 間 に 攻撃 できる 。 ばか|やろう||やろう||||あいだ||こうげき|

すごい です 。  しかし   もっと すごい の を 見せて ください 。 |||||||みせて|

よかろう 。  どんどん   かける ぞ 。

これ は ? ヨシヒコ   今   ウンコ し たい でしょう ? |||いま||||

はい 。

ダイベイン   そういう 呪文 だ よ 。 ||じゅもん||

魔物 は   トイレ に 一目 散 です ね 。 まもの||といれ||いちもく|ち||

早く   解け   バカ 野郎 ダンカン   この 野郎 。 はやく|とけ|ばか|やろう|||やろう

ヨシヒコ   ウンコ し たい ?  大丈夫 ? あぁ …  はい 。 ||||だいじょうぶ||

バカ 野郎   この 野郎 。 バカ 野郎   この 野郎 。 ばか|やろう||やろう|ばか|やろう||やろう

ら っ きょ   ら っ きょ 。 ら っ きょ   ら っ きょ 。

おいおい   ヒガシ   お前 は さ 。 おいおい   ヒガシ …  お前 は さ 。 ||おまえ|||||おまえ||

メレブ さん   もう …。 限界 ?  ギリ まで 頑張れ 。 |||げんかい|||がんばれ

もっと   ギリ いける   いける いける よ   まだ いける 。

( ムラサキ ) バカ 野郎 。 危ない   ヨシヒコ   危ない 。 |ばか|やろう|あぶない||あぶない

あっ …  ヨシヒコ   危ない ね 無表情に なって きちゃ った 。 ||あぶない||むひょうじょうに|||

無表情 …  よし   解いて やろう 。 むひょうじょう||といて|

あの さ   今 ん とこ → ||いま||

全然   使え ない 呪文 ばっ か だ けど   大丈夫 ? ぜんぜん|つかえ||じゅもん|||||だいじょうぶ

ま ぁ  20 レベル も 上がった んだ 今 まで の は   ほんの お 遊び だ 。 ||れべる||あがった||いま||||||あそび|

な っ 。 その とおり だ いい こと を 言った ダンジョー に …。 ||||||||いった||

ワン   ワン ? 味方 1 人 の 声 を 小型 犬 に 変えて 敵 を 威嚇 する → わん|わん|みかた|じん||こえ||こがた|いぬ||かえて|てき||いかく|

イヌゴラム だ 。 アン   アン …。

ねぇ   いつも の お っ さん の ほう が 怖い よ ね 。 |||||||||こわい||

ク ~ ン …  ク ~ ン 。 ま ぁ   これ も お 遊び だ と 思え 。 |||||||||あそび|||おもえ

あぁ …  っと 。

そろそろ すごい の が 出て き そうだ 。 ||||でて||そう だ

あぁ   期待 せよ 。 |きたい|

( 呪文 を かける 音 ) じゅもん|||おと

お ~ い   次 が 最後 です か ? あぁ   自覚 して いる 最強の 呪文 が → ||つぎ||さいご||||じかく|||さいきょうの|じゅもん|

次の やつ だ 。 かけて ください   メレブ さん 。 つぎの||||||

お 願い し ます 。 よかろう 。 |ねがい|||

何も 起こ ん ねえ ぞ 。 ヨシヒコ   大きく 息 を 吐いて みよ 。 なにも|おこ|||||おおきく|いき||はいて|

まさか …  ヨシヒコ   火 吹く と か !? お ぉ   危ない   ちょっと 危ない な 。 ||ひ|ふく|||||あぶない||あぶない|

どう だ ? ミント の 香り が し ます 。 ||みんと||かおり|||

ケアブレス   そういう 呪文 だ 。 ||じゅもん|

おい  20 レベル 上げて 最強の 呪文 が → |れべる|あげて|さいきょうの|じゅもん|

息 リフレッシュ って   どういう こった !? 期待 した 俺 が バカだった 。 いき|||||きたい||おれ||ばかだった

もっと もっと 期待 して ください 褒め られて 伸びる 魔法使い です 。 ||きたい|||ほめ||のびる|まほうつかい|

これ で   敵 に 接近 して も 大丈夫だ 。 ||てき||せっきん|||だいじょうぶだ

うむ   ギョーザ を 食べたら まず この 呪文 だ よ 。 無敵です ね 。 |ぎょーざ||たべたら|||じゅもん|||むてき です|

こいつ か   勇者 の 妹 と いう の は 。 ||ゆうしゃ||いもうと||||

はい 。 人質 に とって 勇者 を おびき出す か 。 |ひとじち|||ゆうしゃ||おびきだす|

おびき出す も 何も 奴 は もう 死に ました 。 おびきだす||なにも|やつ|||しに|

いや   仏 の 使い である 以上 生き返る や も し れ ん ぞ 。 |ふつ||つかい||いじょう|いきかえる||||||

何度   生き返って も 皇帝 の 敵 で は あり ませ ん 。 なんど|いきかえって||こうてい||てき|||||

ハハハハッ …。

そう だ な   で は   殺して しまえ 。 |||||ころして|

( ヒサ ) やめて   やめて ください 。 ひさ|||

やめて   やめて ください やめて ください 。

やめて …。

やれ 。

ヒサ 。 ひさ

どこ だ ?  ここ は 。 お ~ い   何 やって んだ よ   ヨシヒコ 。 ||||||なん||||

早く 遊ぼう ぜ 。 遊ぶ ? 気持 いい ぞ   ヨシヒコ 。 はやく|あそぼう||あそぶ|きもち|||

ほら   あそこ の スイカ を 割って 食そう ぜ 。 キャ ~。 |||すいか||わって|くわそう||

皆さん   私 たち に そんな こと を して る 余裕 は …。 みなさん|わたくし||||||||よゆう|

ヨシヒコ   ここ は   いい 波 が 来る ぜ 。 ダンジョー さん まで 。 ||||なみ||くる||||

どうした ん です か !?  皆さん 。 ||||みなさん

早く   デスターク を 倒さ なくて いい んです か !? はやく|||たおさ|||ん です|

メレブ さん それ は スイカ で は あり ませ ん ! ||||すいか|||||

仏 。 ふつ

こんにちは 。

いや ぁ   しかし よくぞ   気づいた ぞ   ヨシヒコ よ 。 ||||きづいた|||

これ は   いったい どう なって る んです か ? ||||||ん です|

私 は 今   お前 の 頭 の 中 に いる 。 わたくし||いま|おまえ||あたま||なか||

今や デスターク は お前 の 頭 の 中 を 占拠 し → いまや|||おまえ||あたま||なか||せんきょ|

夢 の 楽園 を 見せつける こと に よって → ゆめ||らくえん||みせつける|||

戦う 本能 を 失わ せよう と して いる 。 たたかう|ほんのう||うしなわ||||

デスターク は 人間 の 脳 に まで 侵入 できる の か …。 ||にんげん||のう|||しんにゅう|||

その ようだ 危ない ところ だった 。 ||あぶない||

しかし   仏 様   私 は 仏 様 の お告げ に よって 揃えた → |ふつ|さま|わたくし||ふつ|さま||おつげ|||そろえた

最強の 装備 を 持って して 一撃 で 死に ました 。 さいきょうの|そうび||もって||いちげき||しに|

うん   ごめん ね 。

その 装備 を 機能 さ せる ため に は → |そうび||きのう|||||

もう 1 つ アイテム が 必要だ 。 ||あいてむ||ひつようだ

それ は   光 の オーブ 。 ||ひかり||

太陽 より も 明るく 光り輝く と 言わ れる その 玉 は → たいよう|||あかるく|ひかりかがやく||いわ|||たま|

なんと   暗黒の 神 デスターク の 双子 の 兄弟 が 持つ と 言わ れる 。 |あんこくの|かみ|||ふたご||きょうだい||もつ||いわ|

陰 と 陽 に 分かれた   その 兄弟 は → かげ||よう||わかれた||きょうだい|

今 まで 常に 均衡 を 保って きた が → いま||とわに|きんこう||たもって||

とうとう 陽 の 光 を 持つ 兄 が 敗れた 。 |よう||ひかり||もつ|あに||やぶれた

暗黒の 裏 世界 の どこ か に 今や 悪魔 と 化した → あんこくの|うら|せかい|||||いまや|あくま||かした

弟 を …  倒す ため 姿 を 隠して いる はず 。 おとうと||たおす||すがた||かくして||

その 兄 を 一刻 も 早く 捜し出し → |あに||いっこく||はやく|さがしだし

光 の オーブ を 手 に 入れる のだ 。 ひかり||||て||いれる|

さすれば 弟 の どんな 悪 の 呪文 も → |おとうと|||あく||じゅもん|

光 の 力 で はね返す こと が できる であろう 。 ひかり||ちから||はねかえす||||

わかり ました   その 兄 様 の 名 は ? |||あに|さま||な|

光 の 子   シンポジオン 。 ひかり||こ|

シンポジオン 。 このような 状態 で → ||じょうたい|

噛ま ず に 言えた 私 を 褒めたたえよ 。 かま|||いえた|わたくし||ほめたたえよ

ありがとう ございます 。 ヨシヒコ   よく 聞け 。 ||||きけ

闇 は   常に 光 を 闇 に 葬ろう と する 。 やみ||とわに|ひかり||やみ||ほうむろう||

闇 は …  光 を 闇 に …。 やみ||ひかり||やみ|

( ムラサキ ) 何で   こんな 暗い と こば っか 歩く んだ よ 。 |なんで||くらい||||あるく||

仏 は   おっしゃった 闇 は 光 を 闇 に 隠す と 。 ふつ|||やみ||ひかり||やみ||かくす|

( メレブ ) 暗黒の 神 を はねのける ため の 光 の 玉 と は → |あんこくの|かみ|||||ひかり||たま||

くそ 仏 に して は かなり 信憑性 の 高い 話 だ 。 |ふつ|||||しんぴょうせい||たかい|はなし|

頑張ろう 。 しかし   こんな 洞窟 で → がんばろう|||どうくつ|

強い 敵 に 会ったら ひと たまり も ない ぞ 。 つよい|てき||あったら|||||

おい   洞窟 から 一瞬 で → |どうくつ||いっしゅん|

外 に 出 られる 呪文 と かね え の か よ 。 がい||だ||じゅもん||||||

洞窟 から   別の 洞窟 に 行ける 呪文 なら ある ぞ 。 どうくつ||べつの|どうくつ||いける|じゅもん|||

意味 ねえ し 。 マタカヨ 。 いみ|||

そう 名付けて おり ます 。 |なづけて||

うむ   この 辺り の 暗闇 と いう 暗闇 は → ||あたり||くらやみ|||くらやみ|

見て まわった な 。 考え すぎ な んじゃ ねえ の ? みて|||かんがえ|||||

この 町 すげ ぇ   進歩 して る しさ そう そう 暗闇 なんて …。 |まち|||しんぽ|||し さ|||くらやみ|

ヨシヒコ を 信じろ ひと 晩 寝て   すぐ 出発 だ 。 ||しんじろ||ばん|ねて||しゅっぱつ|

な っ ? つうか   この 民宿   大丈夫 か ? ||||みんしゅく|だいじょうぶ|

夜中 に また 追わ れたり し ない か ? 早く 見つけ なくて は   光 の オーブ を 。 よなか|||おわ|||||はやく|みつけ|||ひかり|||

早く …。 焦る な   ヨシヒコ 。 はやく|あせる||

運命 は 勇者 に たなびく 。 うんめい||ゆうしゃ||

探し物 は きっと お前 の 前 に 現れる 。 さがしもの|||おまえ||ぜん||あらわれる

そう だ な   よし   考えよう 。 ||||かんがえよう

他 に 暗闇 と 言ったら どこ が ある ? た||くらやみ||いったら|||

暗闇 ねぇ …。 くらやみ|

誰 かいた よ ね ? いた と 思う ね 。 だれ||||||おもう|

う ~ ん 。 開けて みる ? ||あけて|

えっ   う ~ ん   そう だ な 。

いる な   これ は 明らかに いる な 。 ||||あきらかに||

いる な   明らかに いる な 。 うん 。 うん 。 ||あきらかに||||

誰 な んでしょう か 。 だれ|||

あっ 。 な っ   何 だ よ …。 |||なん||

押し入れ   暗闇   光 の 神   あっ ! おしいれ|くらやみ|ひかり||かみ|

嘘 だ ろ ? うそ||

もし かして   あなた は 光 の 神   シンポジオン 様 でしょう か ? ||||ひかり||かみ||さま||

( シンポジオン ) いかにも 。 嘘 だ ろ !?  おい 。 ||うそ|||

洞窟 だ   鍾乳洞 だ さんざん 捜し 回って → どうくつ||しょうにゅうどう|||さがし|まわって

結局   押し入れ !? けっきょく|おしいれ

光 を 閉ざす ため   デスターク が あなた 様 を そこ に …。 ひかり||とざす|||||さま|||

その とおり じゃ 。 デスターク   どう な の よ 。

押し入れ って どう な の よ   デスターク えっ   他 に 冒険 もの 的な → おしいれ||||||||た||ぼうけん||てきな

秘境 みたいな 考え られ なかった か ね ? ひきょう||かんがえ||||

シンポジオン 様 。 デスターク を 倒す ため → |さま|||たおす|

あなた の 光 の オーブ が 欲しい のです が 。 ||ひかり||||ほしい|の です|

( シンポジオン ) それ は でき ん 。

今では 悪 の 化身 と なった デスターク だ が → いまでは|あく||けしん|||||

弟 は 弟 。 おとうと||おとうと

以前 は   本当に よい 弟 だった 。 いぜん||ほんとうに||おとうと|

そんな 弟 を 殺す ため に は …。 殺し は し ませ ん 。 |おとうと||ころす||||ころし||||

デスターク を 操る 悪 を 消し去る だけ です 。 ||あやつる|あく||けしさる||

そんな こと が   できる わけ は ない !

でき ます ! 私 を 信じて ください 。 ||わたくし||しんじて|

いや ! お 願い し ます 。 ||ねがい||

とりあえず 1 回 出て き ましょう か ね 。 |かい|でて||||

( シンポジオン ) やめろ って ば 。

何 が …  じゃあ 1 回 出て きて お 話し ましょう よ 。 なん|||かい|でて|||はなし||

嫌 だって ば 。 いや||

な …。 嫌 ! 開け …。 |いや|あけ

自分 で 開けて んじゃ ない です か 。 出て き なさい よ   だ から そ したら 。 じぶん||あけて|||||でて|||||||

お前 …。  触 んな   バカ 。 おまえ|さわ||ばか

もう 見えて る じゃ ん   お互い 顔 が 。 目 見て   しゃべり ましょう よって 。 |みえて||||おたがい|かお||め|みて|||

( シンポジオン ) よい か 。 私 と デスターク と は   表裏 一体 。 |||わたくし|||||ひょうり|いったい

奴 の 苦しみ は … やめろ って !  お 願い だ から 。 やつ||くるしみ|||||ねがい||

ギャグ や ん なくちゃ いけなく なる でしょ ? ぎゃぐ||||||

あいた !  ほら …。 自分 発信 じゃ ない   全部 。 ||じぶん|はっしん|||ぜんぶ

奴 の 苦しみ は 私 の 苦しみ 。 やつ||くるしみ||わたくし||くるしみ

この 世界 が   魔 族 の もの に なる なら なれば いい ! |せかい||ま|ぞく|||||||

いけ ませ ん 。 それ に よって 表 世界 に 生きる → ||||||ひょう|せかい||いきる

大勢 の 人間 たち が 苦しんで る んです 。 おおぜい||にんげん|||くるしんで||ん です

私 は   その 人間 たち を 救わ なければ なら ない のです 。 わたくし|||にんげん|||すくわ||||の です

( シンポジオン ) あっ   いて   いて …。

ヨシヒコ かまわ ん   いけ !

出て こ ない から でしょ ? でて||||

神   お 立ち ください 。 それ で   お 立ち ください 。 かみ||たち|||||たち|

嫌じゃ と …  嫌じゃ 。 はい   お 立ち ください 。 いやじゃ||いやじゃ|||たち|

いや ~ ん 。

お 願い し ます 。 |ねがい||

私 とて   光 の 玉 は 2 つ しか 持って い ない 。 わたくし||ひかり||たま||||もって||

この 2 つ は 私 に とって も 大切な 玉 な のだ 。 |||わたくし||||たいせつな|たま||

そう 簡単に   そう やすやす と 渡す わけに は いか ん 。 |かんたんに||||わたす||||

光 の 神 ならば 人々 の 幸せ を 望む はずです 。 ひかり||かみ||ひとびと||しあわせ||のぞむ|はず です

わかって おる !

そな たが 真 の 勇者 なら → ||まこと||ゆうしゃ|

私 が   どこ に 光 の 玉 を 隠し持って いる の か → わたくし||||ひかり||たま||かくしもって|||

すぐに わかる はずだ 。 もし   それ が 言い当て …。 ||||||いいあて

な っ !

はっ ! く ぅ ~!

こ …。

これ が 光 の オーブ か 。 ||ひかり|||

もう 1 つ いただき ます 。 えっ  2 つ も …。

わ ぁ ~!

あり な んじゃ ん 。 これ は これ であり って 顔 → |||||||||かお

してん じゃ ない か 。 ああ ~。

ふ ~ ん !!

嬉し そうじゃ ない 。 うれし|そう じゃ|

ムラサキ …。 2 つ も 。

持って て 。 や だ よ !  きた ねえ な   最悪 ! もって||||||||さいあく

ちょっと 待て 私 の 玉 が 汚い だ と ? |まて|わたくし||たま||きたない||

無礼な こと を 言う な ! 逆に   きれいな わけ ねえ だ ろ ! ぶれいな|||いう||ぎゃくに|||||

行け   勇者 。 いけ|ゆうしゃ

私 の 弟   デスターク を 悪 の 手 から 救って ください 。 わたくし||おとうと|||あく||て||すくって|

わかり ました 。

デスターク の 居場所 は わかって いる 。 ||いばしょ|||

速攻 で 勝負 だ 。 そっこう||しょうぶ|

わかり ました 。

♪♪~

出た な   デスターク 。 でた||

ほほ う 。 予想 どおり 生き返って きた か 。 ||よそう||いきかえって||

や ばい よ   バレ てん じゃ ん 。

奴 に 変化 の 杖 は   効か ぬ ようだ な 。 やつ||へんか||つえ||きか|||

やはり 人間 だった か 。 |にんげん||

デスターク   悪霊 の 鍵 を 渡せ 。 |あくりょう||かぎ||わたせ

何 か 勘違い して いる ようだ な 。 なん||かんちがい||||

私 は 悪霊 の 鍵 など 持って い ない 。 わたくし||あくりょう||かぎ||もって||

この ご に およんで   シラ 切る 気 か よ 。 |||||きる|き||

こ ちと ら   お前 に 勝てる 装備 は 万端 な んだ から な 。 |||おまえ||かてる|そうび||ばんたん||||

ほ ほう   おもしろい こと を 言う な 。 |||||いう|

では   試さ せて もらおう 。 |ためさ||

なぜ だ   貴 様   なぜ 光 の オーブ を 。 ||とうと|さま||ひかり|||

光 の 神 が   私 に 託した のだ 。 ひかり||かみ||わたくし||たくした|

お前 を まっとう な 神 に   戻す ため に な 。 おまえ||||かみ||もどす|||

ほ ほう   これ でも 私 を 斬 れる かな ? ||||わたくし||き||

ヒサ ! すみません   兄 様 。 ひさ||あに|さま

ふ ふ ふ … 生かして おいて 正解 だった よ 。 |||いかして||せいかい||

やはり お前 の 妹 か 。 |おまえ||いもうと|

何という こと だ 。 妹 を 大事に 思う なら → なんという|||いもうと||だいじに|おもう|

光 の オーブ を こちら に 差し出せ 。 ひかり||||||さしだせ

ヨシヒコ 。 ああ   仕方なかろう 。 ||しかたなかろう

差し出せ   ヨシヒコ 。 さしだせ|

妹 の ため だ 。 いもうと|||

皆さん …。 みなさん

♪♪~

バカ  2 つ ある から 許した のに   バカ 。 ばか||||ゆるした||ばか

あっ   そうです ね 。 |そう です|

ほう   光 の オーブ は 2 つ ある の か 。 |ひかり|||||||

ヨシヒコ   死ねよ   お前 よ ~。 |しねよ|おまえ|

いや  1 つ しか ない !!

お前   バカ   もう 好き 。 もろ バレ だ から 。 おまえ|ばか||すき||||

ふ ふ ふ …。

涙ぐましい 兄妹 愛 だ な 。 なみだぐましい|きょうだい|あい||

では   救った 妹 の 前 で 死ぬ の も また 一興 。 |すくった|いもうと||ぜん||しぬ||||いっきょう

待てよ お前 に も 兄ちゃん   いんだ ろ 。 まてよ|おまえ|||にいちゃん||

すばらしい 兄ちゃん だった ぞ 。 |にいちゃん||

妹 の ため に 命 なげうった ヨシヒコ を 見て → いもうと||||いのち||||みて

何とも 思わ ねえ の か よ ! なんとも|おもわ||||

何 を 言って る の か な ? 私 に 兄 など い ない 。 なん||いって|||||わたくし||あに|||

その 存在 まで 忘れる ほど 腐った か ! |そんざい||わすれる||くさった|

どれ だけ 言わ れて も 兄 など い ない のだ 。 ||いわ|||あに||||

死ね ! イヤー ! しね|いやー

どうした ?

うん ?  これ は ?

どうした ? 何 か を 思い出して る 様子 だ が 。 |なん|||おもいだして||ようす||

あなた は   ヨシヒコ 様 。 |||さま

何 ? ヨシヒコ 様 です ね   私 です ! なん||さま|||わたくし|

アイシス の 格闘 場 で   あなた に 助けて いただいた   ペンギン です ! ||かくとう|じょう||||たすけて||ぺんぎん|

何 だ と ? なん||

(( 危ない !)) あぶない

( メレブ ) あっ   思い出した けど → ||おもいだした|

こ ~ んな こと は して なかった と 思う よ ? |||||||おもう|

あっ   だ から 皇帝 って 呼ば れて た んだ ね 。 |||こうてい||よば||||

それでは   お前 は デスターク で は ? |おまえ||||

私 の 体 は 魔物 に 操ら れ 強大な 力 を 持った のでしょう 。 わたくし||からだ||まもの||あやつら||きょうだいな|ちから||もった|

デスターク は 奥 に い ます 。 ||おく|||

え ?  ちょ …  お前 じゃ ねえ の ? ||おまえ|||

って こと は   もっと 強い って こと ? ||||つよい||

遥かに 。 げん なり 。 はるかに||

私 の 言う とおり に して いただいて よろしい です か ? わたくし||いう|||||||

ああ 。

その 女 を 城 の 外 に 放り出せ 。 |おんな||しろ||がい||ほうりだせ

もう 用 は ない 。 私 は こい つら を → |よう|||わたくし||||

デスターク 様 に いけにえ と して 差し出す 。 |さま|||||さしだす

兄 様 !  兄 様 !! あに|さま|あに|さま

さ ぁ   こちら へ ともに 戦い ましょう 。 |||||たたかい|

♪♪~

デスターク 様 の 悪霊 の 鍵 を 狙う 不届き 者 を → |さま||あくりょう||かぎ||ねらう|ふとどき|もの|

連れて まいり ました 。 つれて||

( デスターク ) ご 苦労 だった 。 ||くろう|

生まれ い でる   かわいい 子供 たち の エサ に   ちょうど いい 。 うまれ||||こども|||えさ|||

どうやら あれ が 魔物 たち を 封印 する 柩 の ようだ な 。 |||まもの|||ふういん||ひつぎ|||

そう です   あれ を 閉じれば すべて の 魔物 が 封印 でき ます 。 ||||とじれば|||まもの||ふういん||

私 たち は 魔物 の エサ に なる ため に 来た ので は ない 。 わたくし|||まもの||えさ|||||きた|||

貴 様 たち を 永遠に 封印 する ため に → とうと|さま|||えいえんに|ふういん|||

やってきた のだ 。  悪霊 の 鍵 を 渡せ 。 ||あくりょう||かぎ||わたせ

どうした   皇帝 よ 。 |こうてい|

なぜ   こんな 奴 ら を 連れて 来た 。 ||やつ|||つれて|きた

さっさと 殺す のだ 。 |ころす|

死ぬ の は あなた です   デスターク 様 ! しぬ||||||さま

ほほ う 。 恩 を 仇 で 返す と は この こと だ ぞ 。 ||おん||あだ||かえす||||||

皇帝 よ ! こうてい|

なんだ と !?

さ ぁ   勇者 の 魂 と は ごちそう だ な 。 ||ゆうしゃ||たましい|||||

ゆっくり と 料理 して やろう 。 ||りょうり||

何 を した ? なん||

彼ら は 今   楽園 に いる 。 かれら||いま|らくえん||

目覚める 頃 に は   私 へ の 敵対 心 など すっかり 消えて → めざめる|ころ|||わたくし|||てきたい|こころ|||きえて

私 の 忠実な 家来 に なる だろう 。 わたくし||ちゅうじつな|けらい|||

なに !?

♪♪~

♪♪「 カチューシャ   男 な のに して る 」 |おとこ||||

♪♪「 なんで な の ?  それ オカマ な の ?」

♪♪「 バカに する と   すぐに 怒る 」 ばかに||||いかる

♪♪「 だったら す んな よ   その カチューシャ 」

♪♪「 ただ   ただ   ただ   ただ   キモイ から 」

今度   おら っち の 馬 が ダービー 出る こと に なった んだ よ 。 こんど||||うま|||でる|||||

見ろ   この ツヤ ピカピカ して んだ ろ   おい 。  ん ? みろ||つや|ぴかぴか|||||

おう   ちょ ちょっと 乗って みる か ? いい んです か ? |||のって||||ん です|

嘘 ! うそ

嘘 だって 。 うそ|

あと 1 時間 寝 れる ~。 |じかん|ね|

皆さん   目 を 覚まして ください 。 みなさん|め||さまして|

皆さん ! みなさん

勇者 よ   私 は 魔 王 ガリアス ほど 甘く ない ぞ 。 ゆうしゃ||わたくし||ま|おう|||あまく||

そう か   兄 に 会った の か 。 ||あに||あった||

仏 の 仕業 だ な 。 ふつ||しわざ||

お前 の 兄 上 は → おまえ||あに|うえ|

お前 が   元 の まっとう な 神 に 戻る こと を 望んだ 。 おまえ||もと||||かみ||もどる|||のぞんだ

魔物 の 悪 の 力 は   弟 を 思う 愛 と 正義 の 力 に は 勝て ん ! まもの||あく||ちから||おとうと||おもう|あい||せいぎ||ちから|||かて|

ハハハハッ …。

その 考え が 甘い と 言って いる のだ 。 |かんがえ||あまい||いって||

人間 の 歴史 を 見て も   そう だろう 。 にんげん||れきし||みて|||

いつ の 時代 も   悪 の 力 だけ が 進化 を 遂げる のだ ! ||じだい||あく||ちから|||しんか||とげる|

なに !?

私 に は   兄 へ の 思い など ひと かけら も 存在 し ない 。 わたくし|||あに|||おもい|||||そんざい||

私 に ある の は   この 世界 を 魔 族 の もの に する と いう → わたくし||||||せかい||ま|ぞく||||||

欲望 だけ だ 。 よくぼう||

は ぁ ~!

死ね ~! しね

えい っ ! うわ ぁ 。

うわ ぁ 。

パルプンテ か 。

あ …  俺 は 何 を ? |おれ||なん|

デスターク が   頭 の 中 に 侵入 して いた のです 。 ||あたま||なか||しんにゅう|||の です

なんだ と !?

そう いえば   ずいぶん と 幸せ を 味わった 気 が する が …。 ||||しあわせ||あじわった|き|||

奴 は …  奴 は   どこ に ? やつ||やつ|||

ムラサキ の パルプンテ で …。

姿 が 見え ない の が 若干   不気味だ が 。 すがた||みえ||||じゃっかん|ぶきみだ|

デスターク は 第 二 形態 を 持って いた か 。 ||だい|ふた|けいたい||もって||

私 の 邪魔 を する 者 は 1 人 たり と も 生かして は おけ ん ! わたくし||じゃま|||もの||じん||||いかして|||

ふざけ ん な !

何も 起こら なかった か 。 なにも|おこら||

( ムラサキ ) なんで   お前 が 若干 イケメン に なって んだ よ 。 ||おまえ||じゃっかん|||||

戦士 ダンジョー の 一撃   受けて みろ ! せんし|||いちげき|うけて|

あっ …  クソ ! |くそ

奴 の 弱点 は あの 中心 の 赤い 点 です 。 やつ||じゃくてん|||ちゅうしん||あかい|てん|

あれ が   デスターク に とりついた 魔物 な のです 。 |||||まもの||の です

ヨシヒコ 様 私 の 背中 に 乗って ください 。 |さま|わたくし||せなか||のって|

私 と 一緒に   あの 中心 めがけて 飛び込む のです ! わたくし||いっしょに||ちゅうしん||とびこむ|の です

そんな こと したら ヨシヒコ も 死ぬ だ ろ 。 |||||しぬ||

もちろん   命 と 引き換え です 。 |いのち||ひきかえ|

この 光 の オーブ が 持ちこたえ られる の も → |ひかり||||もちこたえ|||

時間 の 問題 だ 。 じかん||もんだい|

私 は   この 命 など 惜しく は ない 。 連れて いって くれ 。 わたくし|||いのち||おしく|||つれて||

その 剣 で   確実に あの 点 を 刺し 貫いて ください 。 |けん||かくじつに||てん||さし|つらぬいて|

わかった 。

や だ よ … ヨシヒコ 死ぬ なんて   や だ よ ! ||||しぬ||||

言った はずだ もと より 絶えて いた 命 。 いった||||たえて||いのち

天 の 仏 に 戻す まで の こと 。 てん||ふつ||もどす|||

ヨシヒコ   お前 と いう 奴 は …。 |おまえ|||やつ|

ムラサキ   あの 柩 を しっかり と 封印 する んだ ぞ 。 ||ひつぎ||||ふういん|||

二度と 魔物 たち が よみがえる こと の ない ように 。 にどと|まもの|||||||よう に

わかった よ 。

生き返る こと が できて → いきかえる|||

再び 皆さん と 旅 が できた こと とても 幸せでした 。 ふたたび|みなさん||たび|||||しあわせでした

しかし   二度と 私 たち が よみがえる 必要の ない → |にどと|わたくし||||ひつようの|

平和な 世界 に して ください 。 へいわな|せかい|||

任せて おけ 。 まかせて|

お 願い し ます 。 |ねがい||

では …。

う ぉ ~。

うわ ぁ ~。

デスターク の 素顔 は こんなに も 優しい の か 。 ||すがお||||やさしい||

ムラサキ …  鍵 を 。 |かぎ|

ヨシヒコ …。

悪霊 の 鍵   今   かけた ぞ 。 あくりょう||かぎ|いま||

♪♪~

兄 様 ? あに|さま

勝った のです ね   兄 様 ! かった|の です||あに|さま

なぁ   みんな 俺 たち は 戦う ため に よみがえった 。 ||おれ|||たたかう|||

そして   戦い は 終わった 。 |たたかい||おわった

ヨシヒコ と 一緒に   天国 に 連れて いって もらわ ない か ? ||いっしょに|てんごく||つれて||||

私 も ね そう 言おう と 思って いた よ 。 わたくし||||いおう||おもって||

賛成 生きて て も 知り合い いね えし 。 さんせい|いきて|||しりあい||

決まり だ な 。 きまり||

一緒に 天国 に 行こう ぜ 。 うむ 。 いっしょに|てんごく||いこう||

仏 ! ふつ

なに   どうした ?  戦い 終わった ? ||たたかい|おわった

うん   終わった から さ → |おわった||

ほら   俺 たち   もともと 死んで た わけじゃ ん ? |おれ|||しんで|||

うん うん 。 だから さ また 天国 に 行き たい んだ けど 。 |||||てんごく||いき|||

ああ   いい じゃ ん   お 安い 御用 じゃ あね   いく よ 。 |||||やすい|ごよう||||

の の の の ~ ん !

はい   もう   あの … みんな 天国 に 行ける から 。 ||||てんごく||いける|

ごめん   ちょっと 今 さ 大掃除 中 な の 。  ね ? ||いま||おおそうじ|なか|||

だから   ちょっと 忙しい から もう 行く ね   じゃあ ! ||いそがしい|||いく||

じゃあ な   お っ さん   平ら 胸 。 |||||たいら|むね

お つかれ 。 じゃ 。 |つか れ|

どういう こと だ !?  これ は …。

また も   仏 が うっかり した と 思わ れる 。 ||ふつ|||||おもわ|

どう しよう も ねえ 仏だ な ! ||||ぶつだ|

さ ぁて   どこ へ 行こう か ? ||||いこう|

わかり ませ ん 。

ん ~  ん !

<  こうして   世界中 に 放た れた 魔物 たち は   再び 封印 さ れた 。 |せかいじゅう||はなた||まもの|||ふたたび|ふういん||

しかし   この 1 か月 後 → ||かげつ|あと

宇宙 から の 生物 が 地球 を 侵略 し 始めよう と は → うちゅう|||せいぶつ||ちきゅう||しんりゃく||はじめよう||

誰 も 知る よし も なかった 。 だれ||しる|||

と 言って おく と → |いって||

今度 こそ 映画 に なる かも しれ ない ので → こんど||えいが||||||

とりあえず 言って みた 私 だ > |いって||わたくし|