イタズラ な Kiss 〜 Love in TOKYO #11 (2)
お前 が いたら さ ぞ 楽しかった だろう に
うう … 入江 君 あの 私 …
( 紀子 ) そう な の よ ―
お 兄ちゃん も 何か 言って ―
琴子 ちゃん を 説得 して ちょうだい よ
( 直樹 ) いや でも しかたない よ な
一度 決めた こと だ もん な
( 紀子 ) だ けど ねえ ―
女 友達 なんて すぐに 裏切る と 思う わ よ
何て った って クリスマスイブ だ も の
( 直樹 ) いや いや いや
こいつら の 友情 は 特別 なん だ って
なあ 琴子 さん
ウフッ そう … それ は まあ えっと …
( 紀子 ) あら あ そう かしら ね ?
( 琴子 ) うーん
お 兄ちゃん
お 兄ちゃん ! あっち の スーツ ―
高校 卒業 の とき の あれ !
うう … 入江 君 の 意地悪 !
でも まあ しかたない か
裏切ら ない って 誓っ ちゃった し
( 鼻歌 )
クリスマス ~
(3 人 の 歓声 )
じゃあ さ ケーキ は この 渋谷 限定 の やつ だ よ ね !―
私 が 予約 し とく よ
( じんこ ) ああ もう 楽しみ ー おいしそー !
( 琴子 ) はぁ ―
入江 君 と パーティー
( 理美 ) 琴子 ? 琴子 ?
( じんこ ) 琴子 ー
( 理美 ) こーとーこー ! 聞いて る ?
はーい !
( 理美 ) 聞いて る ?
おお おいしそう だ ね ー
じゃあ じゃあ じゃあ チキン は 私 が 用意 する ね
後 ゲーム でしょ ?
後 クリスマス と いえば プレゼント 交換
( 理美 ・ じんこ ) きゃ ー いいね ー !
( 琴子 ) うん 2 人 と も 楽しみ に して くれて る んだ もん ―
これ で よかった んだ これ で
( 理美 ・ じんこ ) ホワイトクリスマス ! イエーイ !
♪~
( 紀子 ) よし ばっちり !
よし !
( 重樹 ) はーい みんな 準備 オーケー かな ?
( 紀子 ・ 裕樹 ) はーい
あれ 直樹 は ?
( 紀子 ) カフェ の バイト から 直接 向かう って
ああ
( 紀子 ) 相原 さん も お 店 から 遅れて 向かわ れる そう よ
そっか じゃあ 準備万端 だ ね
出かけ ましょ ー !
はーい !
琴子 ちゃん 本当に 大丈夫 ?
せっかく お 兄ちゃん も 来る のに
はい 残念 です けど 先 に 約束 し ちゃった ので
あっ それ より おじ 様 おば 様
お うち 使わ せて いただいて 本当に ありがとう ございます
じんこ も 理美 も とっても 喜んで ました !
そう ? 自由に 使って ね
そう ? 自由に 使って ね
はい !
うん 今夜 は ね 我々 も 遅く なる から
琴子 ちゃん たち が パーティー で 使って くれる ん だったら
かえって ありがたい よ !
最近 は ね 年の瀬 の せい か
この 辺り も …
空き巣 が 出る って いう から ねえ
フッフッフッ …
まあ 琴子 ちゃん たち が 大騒ぎ して くれれば
逆に その 方 が 安全 って もん だ よ ね
はい 本当に ありがとう ございます
いえ いえ いえ
( 紀子 ) じゃあ 一緒に 行け ない の は 残念 だ けど
琴子 ちゃん も 楽しんで ね !
はいっ !
( 琴子 の 紀子 の 笑い声 )
( 裕樹 ) ねえ 早く 行こう よ ー
( 裕樹 ) ねえ 早く 行こう よ ー
( 紀子 ) はーい
( 紀子 ) はーい
( 紀子 ) はーい
( 重樹 ) おう 行こう 行こう !
( 重樹 ) おう 行こう 行こう !
( 重樹 ) おう 行こう 行こう !
( 紀子 ) じゃあね
( 紀子 ) じゃあね
いってらっしゃーい
いってらっしゃーい
( 重樹 ) いってきまーす
ツンツ カツーン ツンツ カツーン ツンツン ツンツン ツーン !
はぁ
入江 君 の スーツ 姿
かっこよかった だろう なあ …
はぁ
パーティー か
♪~
踊って いただけ ません か ?
喜んで
ウフフ ウフフ …
ん ? おお 駄目 駄目 女子会 !
女子会 だ ー !
ん ~ じんこ と 理美 と 女子会 だ ー
( 鼻歌 )
あっ そこ だ な
て いっ
あー かわいい ー
いいね クリスマス って
えっ うわ 長い
ちょっ … 何 メートル ある の これ
こんな こと なる と 思わ なかった
どっこいしょ ハァハァ …
( 鼻歌 )
あっ 危ない
( 鼻歌 )
うん !
クリスマス ―
今年 は 何 が いい かな ? プレゼント
( 琴子 ) うん
はっ
よし !
入江 君 と 一緒に バイト して る はず だった のに
どうして こう なる の よ !
( 須藤 ( すどう )) メリークリスマス !
あっ いや しかし 偶然 だ なあ
いや まさか この 店 で クリスマス に
松本 が バイト して る なんて なあ
あ … あ … ああっ どう ? どう ?
あの もし よかったら 店 終わって から 飯 でも
ウフフ お 食事 だったら 今 されて る じゃない です か ー
しかも 2 人 前
( 呼び鈴 の 音 )
( 呼び鈴 の 音 )
すいません ウエートレス さん お 水 下さーい !
すいません ウエートレス さん お 水 下さーい !
( 呼び鈴 の 音 )
ハァ ハァ ―
ウエートレス … 松本 の ウエートレス 裕子 さん !―
お 水 下さーい ! すいません !
はぁ
( 琴子 ) 今 私 が 待って る の が ―
入江 君 だったら よかった のに なあ
そろそろ かな
( 携帯 電話 の 着信 音 )
もしもし じんこ どうした の ?
( じんこ ) ごめん 琴子 !―
奈良崎 君 の 仙台 で の ライブ 大雪 で 中止 に なった らしくて
それ なら 私 の ため に って
ヒッチハイク で 東京 まで 戻って きて くれた の !
電車 が 止まって る のに ヒッチハイク で だ よ !
ああ 私 こんな 奈良崎 君 ほったらかして
パーティー 行け ない よ
だから お 願い ! 今回 だけ は 男 取ら して !
うん … 分かった 理美 に も 話し とく よ
大丈夫 大丈夫 ー !
事情 が 事情 だ もん しかたない よ ー
うん 奈良崎 君 に も よろしく ね
うん うん
うん まあ 理美 と 2 人 で パーッと 騒ぐ か
うん
ふう
( 携帯 電話 の 着信 音 )
もしもし どうした の ? 理美
( 理美 ) ごめん 琴子 !
良 ったら ね 今日 バイト なんて うそ だった の !
今 うち に バラ の 花束 持って いきなり 現れ ちゃった の よ !―
実は 私 を 驚か そう と 思って さあ ―
随分 前 から お 店 も 予約 して あった らしい んだ
フフッ サプライズ って やつ だ よ ね
あ それで ―
申し訳ない んだ けど …
うん 分かった
私 は じんこ と 2 人 で 楽しんで る よ !
ほんとに ごめん ね ! 今度 2 人 に 何か おごる から !
ああ … 気 に し ないで 楽しんで きて ね
( 理美 ) うん ありがと
うん
くう …
結局 裏切られた あ …
こんな こと なら
私 も おじ 様 の パーティー に 行けば よかった
そう だ 今 から 私 も パーティー に 行けば いい んだ ー !
じんこ と 理美 が 彼氏 と の 予定 が 急に 入っ ちゃって
だから 来 ちゃい ました
だから 言った でしょ
女 友達 なんて 信用 なら ない ん だから
( 裕樹 ) 友達 に も 裏切ら れる なんて ばか 琴子 ! ねっ ―
そんな ん じゃ お 兄ちゃん に 嫌われ ちゃう ぞ
いや いや いや …
いや いや いや …
かっこ悪 すぎる
ありがとう ございました ー !
ありがとう ございます !
じゃあ 後 頼んだ ぞ
へいっ いってらっしゃい !
いってらっしゃい
予約 の お客様 も あと 1 組 だし なんとか なり そう だ な
はい
せや けど こんなに 忙しかった の この 店 入って 初めて でした わ
クリスマス 侮れ ません な
( 戸 が 開く 音 )
( 良 ) ここ だ よ
いらっしゃいませ ー !
いらっしゃいませ ー
( 理美 ) あっ ありがと
この 店 は シュミ ラン で 星 も ついて る んだ
伝統 を 大事に し つつ ―
ネオジャポネ と も いう べき 斬新 さ も ある 和食 で
高い 評価 を 得て る
へえ そう な んだ !―
和食 なんて 良 渋い ウフッ かっこいい !
( 良 ) まあ な
理美 や ない け !
えっ ? えっ ? へえ
金 ちゃん どうして ここ に ?
あっ あ そっか
もし かして この 店 って 琴子 の お 父さん の ?
うん
知り合い の 店 な の ?
あっ 理美 すげえ な !
こりゃ 一本 取ら れた ハハハ
理美 琴子 と 一緒に パーティー する ん や なかった ん か ?
琴子 は どない して ん ?
あっ ごめーん 金 ちゃん
私 急に 彼氏 が 迎え に 来 ちゃって
高宮 良 … 痛っ
琴子 は 今 独りぼっち なんか ?
ううん じんこ と 今 一緒 だ よ
今頃 2 人 で 大騒ぎ して る ん じゃない か な ?
そう か …
( 理美 ) うわあ おいしそ ー
( 小田原 ) 京野菜 と 車エビ の 天ぷら で ございます ご ゆっくり
( 小田原 ) 京野菜 と 車エビ の 天ぷら で ございます ご ゆっくり
( 携帯 電話 の 呼び出し 音 )
( 携帯 電話 の 呼び出し 音 )
( 携帯 電話 の 呼び出し 音 )
ねえ クリスマス に 和食 って いう の も 粋 で いいね
だろ ?
良 らしくて いい と 思う
おお じん …
( ギター の 音 )
何 や ? 今 の
ああ 今 奈良崎 君 の ライブ 手伝って ん の
はあっ !
琴子 と 一緒に パーティー し とる ん と ちゃう ん か
フフ それ が 奈良崎 君 急に 仙台 から 戻って きて くれて ―
ウフフ あっ 琴子 なら 理美 と 一緒に ―
パーティー して る はず だ よ
そう か ほんなら ええ ねん
楽しんで な メリクリ や
はぁ …
♪( ギター の 演奏 )
( 奈良崎 )♪ ラブ ラブ ラブ
♪ 恋 恋 恋
♪ いや これ は 愛 愛 愛
♪ ラブ ラブ ラブ
( 紀子 ) だ けど ねえ 女 友達 なんて ―
すぐに 裏切る と 思う わ よ
何て った って クリスマスイブ だ も の
♪ 恋 恋 恋
♪ いや これ は 愛 愛 …
入江 君 と クリスマス
う う …
( おなか の 鳴る 音 )
おなか …
ふん
( 琴子 ) ほっ ―
ふう ―
じんこ と 理美 が ケーキ と チキン ―
持ってきて くれる はず だった から
乾き物 しか 用意 して ない んだ よ ねえ
ふう …
塩 らーめん か
ん …
( テレビ の 音声 ) ハッハッハッ ―
しかし クリスマスイブ です なあ 皆さん ―
クリスマスイブ は どない して はり ます か ?―
そう です かあ ―
いや クリスマスイブ と いえば ねえ ―
まあ カップル で ―
( 琴子 ) おいしい ー
( 琴子 ) おいしい ー
( 琴子 ) おいしい ー
楽しく お 食事 を する わけで ございます けど ―
楽しく お 食事 を する わけで ございます けど ―
まさか こんな とき に ―
部屋 で 1 人 悲しーく 食事 して る 子 なんか ―
そら い ません よ ね ? い ません よ ね ?―
そら そうです よ ね ー ハッハッハッ ―
もし そんな 子 が おったら ―
いや よっぽど 性格 悪い ん ちゃう か みたいな 話 です けど
( 観客 たち の 笑い声 )
( テレビ の 音声 ) いや しかし クリスマス は 楽しい です なあ ―
あっち 歩いて も クリスマスイブ こっち 歩いて も クリスマス ―
あ -! クリスマス クリスマス !―
やかまし すぎて 脳みそ 丸見え ー !
はいて な こと で 大笑い です よ 皆さん そう です か …
はぁ …
むなしい
( 物音 )
ん ?
( 物音 )
ん ? 何 ?
はあっ !
( 重樹 ) この 辺り も …
空き巣 が 出る って いう から ね
おお … おっ おっ おっ
まさか …
いや
入江 家 お 金持ち だ から あり得る
うっ …
う うっ …
はあっ
どう しよう …
そう だ
♪~
( 琴子 ) 泥棒 !
こんにゃろ こんにゃろ こんにゃろ !
( 直樹 ) 何 す んだ よ
( 琴子 ) あっ 入江 君 !
ああ … ごめん 大丈夫 ?
( 琴子 ) ああ かっこいい …
くっ …
フフフ …
何 だ よ
いや だって …
この 格好 な のに 頭 殴ら れて て
しかも … 自分 の 家 な のに …
お前 が やった ん だろう が
ごめんなさーい ヒヒヒ …
アハハ …―
アハハ … ああ もう …
おお フフフ
おお …
ああ …
ごめん ね 入江 君
だって 鍵 外 から ガチャガチャ って いった から
空き巣 か と 思って
間違えて 自分 の マンション の 鍵 で 開けよう と し ちゃった んだ よ
ったく ばか力 で 殴り やがって
すいません
あ それ より おじ 様 の 会社 の パーティー は どうした の ?
行か なかった の ?
行った よ
だけど 途中 で 抜け出した
取引先 の お 偉い じいさん たち に ―
挨拶 ばっかり させ られて 退屈 だった し
おやじ 今頃 カンカン だろう なあ
それ より そっち は ?
お 友達 と パーティー する ん じゃなかった の か よ
ハハハ …
それ が じんこ も 理美 も
彼氏 と の 予定 が 急に 入っ ちゃって
ふーん 随分 熱い 友情 だ な
それ は 言わ ないで ー
ん ?
( 匂い を 嗅ぐ 音 )
ん ? 何 ? この 匂い
ああ これ ?
ああ ー ! チキーン
えっ ? もし かして それ 私 に ?
んな わけ ねえ だ ろ
腹 減った んだ
立食 パーティー なんて 結局 大して 食べれ ない し
ああ …
( おなか の 鳴る 音 )
アハハ ウフフ …
私 も 実は カップ ラーメン しか 食べて ない んだ よ ね ―
アハハ …
( 金之助 ) ふう いやあ 大変 でした ね
( 小田原 ) 本当 お疲れさん ―
俺 たち も 上がる と する か
へいっ
あっ すいません 兄貴
( 小田原 ) あっ ?
わし ちょっと やり たい こと が ある んです けど
残ら せて もらって も いい です か ?
( 小田原 ) おお いい けど
ありがとう ございます
よし !
♪~
フッ
( 琴子 ) 私 クリスマスイブ に 入江 君 と 2 人 で 食事 して る んだ
ん ? そうだ !―
えいっ !
あー フフッ
えいっ !
♪( クリスマス の 音楽 )
じんこ と 理美 が 来た とき の ため に 準備 して おいた んだ よ ね
フフッ
( 直樹 ) ふーん
はあ
何か クリスマス って 感じ
そう か ?
うん
私 こういう の 物心 ついて から 初めて かも ―
フフ …
ほら 私 お 母さん が 早く に 亡くなって る でしょ ?