Fate /stay night : Unlimited Blade Works Episode 0 (1)
いって らっしゃい ませ お 父 様
うるさい 止まれ
なに よ もう …
昨日 は 遅く まで やって た んだ から もう ちょっと
もう 融通 の 効か ない やつ
そう だ ペンダント
まだ 始まった わけじゃ ない けど
用心 に 越した こと は ない か
なんだ ろ 生徒 一 人 も 見かけ ない と か
静か すぎる んです けど
まっ こういう 日 も ある か
あれ 遠 坂
今朝 は 一 段 と 早い の ね
やっぱり そう きた か
おはよう 今日 も 寒い ね こりゃ
おはよう 美 綴 さん
つか ぬ こと を 聞く けど 今 何 時 だ か 分かる ?
何 時 って 7 時 前 じゃ ない
遠 坂 寝ぼけて る ?
うち の 時計 一 時間 早かった みたい
しかも 軒並み
目覚まし時計 は おろか 柱 時計 まで きっかり
あの ペンダント を 見つけた 矢先 って まさか 父さん の 仕業 ?
遠 坂 ?
美 綴 さん は 今日 も 朝 練 ?
ええ うまい の が 一 人 減った から ね
新入 生 獲得 に 備えて すこし ぐらい 見栄え よく し ない と
主将 と も なる と 気苦労 が 絶え ない の ね
ついで だ から 見て く 朝 練
ほん と 見て いか ない の ?
見て も 分から ない もの
遠く から 眺めて る 分 に は いい けど ね
おはよう ございます 主将
おはよう 間 桐
今朝 は 一 人 ?
はい 力 に なれ ず 申し訳 あり ませ ん
い いって い いって
本人 が やり た がら ない なら 無理 さ せて も 仕方 が ない し
それ じゃ 失礼 する わ
また あと で ね 美 綴 さん
ああ また あと で ね 遠 坂
お 疲れ 様 です 遠 坂 先輩
あり が と 桜 も しっかり ね
や あ 遠 坂 おはよう
朝 から 君 に 会える なんて ついて る なあ
おはよう 間 桐 慎 二 くん 今日 は 早い の ね
当たり前だ ろ 主将 な んだ から
副 部長 でしょう が …
それ じゃ
ちょっと 待てよ
見学 して け よ 朝 練
遠慮 して おく わ
朝 の 練習 の 邪魔 を し たく ない もの
そんな の 構わ ない さ
だから 邪魔 を する 気 は ない って 言って る でしょう
それ に 私 別 に 弓道 に 興味 が ある わけじゃ ない から
なんだ よ 遠 坂
弓道 に 興味 は なかった の か
勘違い して たよ
遠 坂 は 弓 が 好きだ から 放課後 見 に 来て る と 思って た けど
そう か 目当て は 別に あった んだ ね
離れて くれ ない かしら 間 桐 くん
いい 間 桐 くん
私 は 弓道 に 興味 が ない 以上 に あなた に 興味 は ない って 言って いる の よ
実際 あなた が 射場 に いた なんて 今 初めて 知った ぐらい だし
きっと これ から も 目 に 入ら ない わ
な … なんだ と
遠 坂 お前 …
自 意識 過剰な の も 結構だ けど
程々に して おいた ほう が いい わ よ
あれ 遠 坂 さん だ お っは よ ー う
おはよう ございます 藤村 先生
遠 坂 …
あら 生徒 会長
こんな 朝 早く から 校舎 の 見回り ?
それとも 各 部室 の 手入れ かしら
どっち で も いい けど 相変わらず まめ ね
そういう お前 こそ 何 を 企んで いる ?
部 活動 も して い ない お前 が こんな 早く に 何の 用 か
ただ の 気まぐれ よ
一成 修理 終わった ぞ
と 悪い 頼んだ の は こっち な のに
衛 宮 に 任せ きり に して しまった 許せ
で 次 は どこ だ よ あまり 時間 ない ぞ
ああ 次 は 視聴覚 室 だ
前 から 調子 が 悪かった そう な んだ が
この度 ついに 天寿 を 全うさ れた
天寿 を 全うして たら 直せ ないだ ろ
買い 直した ほう が 早い ぞ
そう な んだ が 一応 見て くれる と 助かる
俺 から 見れば 臨終 だ が お前 から 見れば 仮病 かも しれ ん
そう か なら 試そう
朝 早い んだ な 遠 坂
今 の 挨拶 の つもりな の か な
あ … あの 遠 坂 さん
よ … よかったら お 昼 ごはん 一緒に 食べ ませ ん か
ありがとう 三枝 さん
けど ごめんなさい 私 今日 は 学 食 な んです
今朝 は 寝過ごして しまった もの で
あ そう な んです か
ごめんなさい そう と も 知ら ず 呼び止めて しまって
これ に 懲り ず また 声 を かけて ください
はい で も 遠 坂 さん も 寝過ごす こと が ある んです ね
本当 は 寝坊 助 な んです よ 私
部活 だって 朝 起き られ ない から 入って ない んです
それ じゃ 三枝 さん も ご ゆっくり
はい 遠 坂 さん も
お 振ら れた ね 由紀 っち
だから 言った でしょ 遠 坂 は 弁当 持って 来 ない って
蒔 それ は 私 たち も 食堂 に 移動 すれば いい だけ の 話 で は ?
ダメ ダメー 遠 坂 と 同席 して み なさい
男 ども の 視線 が う ざい の なんの
前 の 休み だって さ
二 人 で 遊び に 行った のに あいつ だけ 得しちゃ って さ
蒔 の 字 君 の 陰口 は 遠 坂 嬢 に 聞こえて いる ようだ が
め っちゃ 睨んで る じゃ ん あいつ
え 別に 遠 坂 さん 蒔 ちゃん を 睨んで なんか ない と 思う けど
睨んで んだ よ あれ
あいつ は 笑って る 時 が 一 番 怖い んだ から
いい じゃ ん か 愚痴 くらい
大 目 に 見ろ よ 鯛焼き 奢 って やった だろう
父さん の 遺言 に 期待 して た んだ けど なあ
昨夜 地下 室 で 厄介な 謎解き と 一緒に 見つかった 父さん の 遺品
苦労 して 開けて みれば
出て きた もの は 壊れた 触媒 らしき もの と この ペンダント
おまけに 家中 の 時計 が おかしく なる わ
これ は これ で すごい もの な んだ けど
最強の サーヴァント セイバー の 召喚 に は 役 に 立た ない の よ ね
似 非 神父 の 情報 に よれば 残る マスター は あと 二 人
悩んで いる 時間 は ない か
1 月 31 日 午後 3 時 21 分 の メッセージ です
私 だ
分かって いる と は 思う が 期限 は 明日 まで だ 凛
あまり 悠長に 構え られて は 困る
残る 席 は あと 二 つ アーチャー と セイ バー の クラス だけ だ
早々 に マスター を 揃え ねば なら ん
さっさと サーヴァント を 召喚 し 令 呪 を 開け
もっとも 聖 杯 戦争 に 参加 し ない と いう なら 話 は 別だ
命 が 惜しい の なら 早々 に 教会 に …
言わ れ なく たって 分かって る わ よ
準備 よし
時間 よし
波長 良好
私 の 魔力 が ピーク に なる 2 時 に 合わせて 召喚 する こと で
触媒 なし でも セイ バー を 手 に 入れて み せる
素 に 銀 と 鉄
礎 に 石 と 契約 の 大 公
祖 に は 我が 大師 シュバインオーグ
四方 の 門 は 閉じ 王冠 より 出 で 王国 に 至る 三 叉路 は 循環 せよ
満たせ 満たせ 満たせ 満たせ 満たせ
繰り返す つど に 五 度
ただ 満たさ れる 刻 を 破 却 する
セット
告げる
汝 の 身 は 我が 下 に 我が 命運 は 汝 の 剣 に
聖 杯 の 寄るべ に 従い
この 意 この 理 に 従う ならば 応えよ
誓い を 此処 に
我 は 常 世 総 て の 善 と 成る 者
我 は 常 世 総 て の 悪 を 敷く 者
汝 三 大 の 言 霊 を 纏う 七 天
抑止 の 輪 より 来た れ
天秤 の 守り 手 よ
完璧 間違い なく 最強の カード を 引き 当てた
はい ?
なんで よ
扉 壊れて る
ああ もう
確か うち の 時計 今日 に 限って 一 時間 早かった んだ っけ
つまり 今 は 午前 1 時 2 時 じゃ ない
また やっちゃ った
やっちゃ った こと は 仕方 が ない
でも 父さん なんという 宿題 を
それ で あんた なに ?
開口一番 それ か
これ は また とんでもない マスター に 引き 当てられた もの だ
やれやれ これ は 貧乏 くじ を 引いた かな
確認 する けど あなた は 私 の サーヴァント で 間違い ない ?
君 こそ 私 の マスター な の か
私 が 召喚 さ れた 時 に い なかった だろう
雛鳥 じゃ ある まい し
目 を 開けた 時 に しか 主 を 決め られ ない なんて 冗談 は やめて よ ね
まあ いい わ
私 が 尋ねて いる の は
あなた が ほか の 誰 で も ない この 私 の サーヴァント かって こと だけ よ
主従 関係 は 一 番 始め に はっきり さ せて おく べき もの だ も の
ああ 確かに その 意見 に は 賛成 だ
だが そもそも 君 が 私 の マスター である 証 は どこ に ある ?
ここ よ
あなた の マスター である 証 って これ でしょう
まいった な
本気で 言って いる の か お嬢さん
私 が 見 たかった の は そんな 形 だけ の もの で は なく
君 が 忠誠 を 振るう に ふさわしい 人物 か どう か だった のだ が
なに よ それ じゃあ 私 は マスター 失格 ?
いや まったく もって 不満だ が 君 を マスター と 認めよう
たが 私 に も 条件 が ある
私 は 今後 君 の 言い分 に は 従わ ない
戦闘 方針 は 私 が 決める
それ で 構わ ない な お嬢さん
そう
不満だ けど 認める くせ に
私 の 意見 は 取り合わ ない って どういう こと かしら
あなた は 私 の サーヴァント な んでしょ
ああ 形 の 上 だけ は な
故に 形式 上 は 君 に 従って やる
だが 戦う の は 私 自身 だ
君 は この 家 の 地下 に でも 隠れて
聖 杯 戦争 が 終わる まで じっと して いれば いい
それ なら 未熟な 君 でも 命 だけ は 助かる だろう
怒ら せて しまった かな
いや もちろん 君 の 立場 は 尊重 する よ
私 は マスター を 勝利 さ せる ため に 呼ば れた 者 だ から な
私 の 勝利 は 君 の もの と し
戦い で 得た もの は 全て 君 に くれて やる
それ なら 文句 は なかろう
まあ あと の こと は 私 に 任せて
自分 の 身 の 安全 を 考えた まえ
君 に は 何も 望んで い ない
あ あった ま きた ー
いい わ そんなに 言う なら 使って やろう じゃ ない
Anfang
な っ まさか
その まさか よ
この 礼儀 知ら ず
Vertrag …
Ein neuer Nagel
Ein neues Gesetz
待て 正気 か マスター
Ein neues Gesetz
そんな こと で 令 呪 を 使う やつ が …
Ein neues Verbrechen
うるさい
いい あんた は 私 の サーヴァント
なら 私 の 言い分 に は 絶対 服従 って もん でしょう
か … 考え な しか 君 は
こんな 大雑把な こと に 令 呪 を 使う など
ば … 場所 を 変える わ ついてきて
なるほど
君 の 性質 は 大体 理解 した ぞ マスター
念のため に 尋ねる が
君 は 令 呪 が どれほど 重要 か 理解 して いる の か
何 その 上 から 目線
これ の どこ が 絶対 服従 だって いう の よ
サーヴァント を 律する 三 回 きり の 命令 権 でしょ
それ が 何 よ
いいかね
令 呪 は サーヴァント を 強制 的に 行動 さ せる もの だ
たとえば 私 は ここ から 遠く の 場所 まで 瞬間 的に は 移動 でき ない
だが 令 呪 で 行け と 命じれば
それ が 私 と 君 の 魔力 で 可能 と なる
肉体 の 限界 さえ 突破 さ せる 大 魔術 の 結晶 が
三 つ の 令 呪 な のだ
まあ 今では 二 つ に 減って しまった が な
知って る わ よ そんな こと
いい じゃ ない まだ 二 つ 残って る んだ から
あなた に 命じた 規則 は 無駄じゃ なかった んだ し
確かに これ は 私 の 誤算 だった
令 呪 と いう もの は 曖昧な 命令 に は 効き が 弱く なる
君 の 先ほど の 令 呪 は まさに それ だ
全て の 言動 に 絶対 服従 など
令 呪 が 百 あって も 実現 でき ない
じゃあ 私 の さっき の 令 呪 は 無意味 って こと ?
通常 なら そう な のだ が
どうも 君 の 魔術 師 と して の 性能 は 桁 が 違った らしい
桁 が 違った ?
ああ 誤算 と いう の は それ だ
今 の 私 は 君 の 言葉 に 強い 強制 を 感じて いる
困った もの だ よ