JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 25

（ 川尻 ( かわ じ り ) しのぶ ） あの つま ん ない 男 と 知り合った の は 私 が 短大 に 行って た 時 かわしり|||||||||おとこ||しりあった|||わたくし||たんだい||おこなって||じ

この 地方 じゃ 結構 上 の ランク の 大学 に 行って たし ― |ちほう||けっこう|うえ||らんく||だいがく||おこなって|

周り の 友人 たち が 当時 ― まわり||ゆうじん|||とうじ

物静か で カッコいい って うらやまし がる もん だ から ― ものしずか||かっこいい||||||

優越 感 って やつ で 付き合って たら … ゆうえつ|かん||||つきあって|

（ ドア の 開閉 音 ） どあ||かいへい|おと

子供 が でき た こども|||

（ 川尻 早人 ( は や と ) ） ああ そ っか やっぱり ３ 倍 速 だ から 画 質 が … かわしり|はやと||||||||ばい|はや|||が|しち|

（ しのぶ ） ちょっと 早人 “ ただいま ” は ？ ||はやと||

（ 早人 ） ただいま はやと|

（ しのぶ ） 主人 は 悪い 男 で は ない |あるじ||わるい|おとこ|||

大酒 食らう わけ で は ない し ― たいしゅ|くらう|||||

仕事 だって ― しごと|

給料 は 安い けど ちゃんと 行って る きゅうりょう||やすい|||おこなって|

でも 私 は 恋 を 知ら ない で 結婚 し た 女 |わたくし||こい||しら|||けっこん|||おんな

（ ドアノブ の 音 ） うん ？ ||おと|

（ しのぶ ） フン あいつ が 帰って き た わ |ふん|||かえって|||

メシ 風呂 寝る の 単語 しか しゃべら ない ― めし|ふろ|ねる||たんご|||

あの つま ん ない 男 が … ||||おとこ|

（ 川尻 浩 作 ( こう さく ) ） ただいま かわしり|ひろし|さく|||

夕食 は ？ ゆうしょく|

あら 帰って た の ？ ちっとも 気づか なかった わ |かえって||||きづか||

今日 は とって も 忙しかった から それ しか ない の きょう||||いそがしかった|||||

でも 好物 だった わ よ ね |こうぶつ||||

頭 に き た かな ？ 怒る 勇気 が ある なら 怒って み な あたま|||||いかる|ゆうき||||いかって||

どうせ いつも の よう に ―

す っと ろく モグモグ 食う だけ だ ろ う けど さ |||もぐもぐ|くう||||||

（ ラジオ 番組 の オープニング 曲 ） らじお|ばんぐみ|||きょく

（ カイ 原田 ( はら だ ) ） グッド イブニング 杜王 町 ( もり おう ちょう ) ラジオ |はらた|||ぐっど||もりおう|まち||||らじお

今日 も お 相手 は 私 あなた の 隣人 カイ 原田 きょう|||あいて||わたくし|||りんじん||はらた

何 やって ん の ？ なん|||

（ カイ 原田 ） 夕暮れ の ひと 時 いかが お 過ごし でしょう か |はらた|ゆうぐれ|||じ|||すごし||

１ 日 の 終わり に ふさわしい この 曲 を ひ||おわり||||きょく|

（ 広瀬 康一 ( ひろ せ こう いち ) ） 杜 王 駅 から 車 で 約 15 分 ひろせ|やすいち|||||もり|おう|えき||くるま||やく|ぶん

別荘 ･ リゾート 地帯 の 外れ に 奴 の 家 は あった べっそう|りぞーと|ちたい||はずれ||やつ||いえ||

いや 奴 が かつて ― |やつ||

吉 良吉 影 ( きら よし かげ ) だった 時 住 ん で い た 家 だ きち|りょうきち|かげ|||||じ|じゅう|||||いえ|

奴 は 今 新しい 誰 か の 顔 と 戸籍 と 仕事 と ― やつ||いま|あたらしい|だれ|||かお||こせき||しごと|

別 の 帰る べき どこ か の 家 を 手 に 入れた の だ べつ||かえる|||||いえ||て||いれた||

もう 決して ここ に は 近づき も し ない だ ろ う |けっして||||ちかづき||||||

もう 決して ここ に は 近づき も し ない だ ろ う |けっして||||ちかづき||||||

（ 虹 村 億 泰 ( に じむ ら おく やす ) ） 冷蔵 庫 に 死体 と か ない だ ろ う な にじ|むら|おく|ひろし||||||れいぞう|こ||したい|||||||

（ 虹 村 億 泰 ( に じむ ら おく やす ) ） 冷蔵 庫 に 死体 と か ない だ ろ う な にじ|むら|おく|ひろし||||||れいぞう|こ||したい|||||||

（ 虹 村 億 泰 ( に じむ ら おく やす ) ） 冷蔵 庫 に 死体 と か ない だ ろ う な にじ|むら|おく|ひろし||||||れいぞう|こ||したい|||||||

でも 僕ら は 調べ ね ば なら なかった |ぼくら||しらべ||||

でも 僕ら は 調べ ね ば なら なかった |ぼくら||しらべ||||

なぜなら 別人 に なった 奴 を 追う 手がかり が ― |べつじん|||やつ||おう|てがかり|

この 家 を 調べる 他 まったく ない の だ から |いえ||しらべる|た|||||

（ 東方 仗助 ( ひがし かた じ ょ うす け ) ） 奴 の アルバム っす か ？ 面影 ある ふう っす ね とうほう|じょうじょ|||||||やつ||あるばむ|||おもかげ||||

（ 空 条 承 太郎 ( く う じょうじょ うた ろう ) ） 吉 良吉 影 1966 年 １ 月 30 日 杜王 町 生まれ から|じょう|うけたまわ|たろう||||||きち|りょうきち|かげ|とし|つき|ひ|もりおう|まち|うまれ

身長 175 体重 65 血液型 Ａ 型 しんちょう|たいじゅう|けつえきがた||かた

両親 が 年 を 取って から の 子供 で ― りょうしん||とし||とって|||こども|

父親 吉 廣 ( よし ひろ ) は 奴 が 21 歳 の 時 病死 ちちおや|きち|ひろ||||やつ||さい||じ|びょうし

母親 も その後 老け 込 ん で 死 ん だ そう だ ははおや||そのご|ふけ|こみ|||し||||

1988 年 Ｄ 学院 文 学部 卒 とし||がくいん|ぶん|がくぶ|そつ

同年 Ｓ 市 内 の 亀 友 ( かめ ゆう ) デパート 入社 どうねん||し|うち||かめ|とも|||でぱーと|にゅうしゃ

93 年 より 杜王 町 支店 勤務 とし||もりおう|まち|してん|きんむ

前科 なし 結婚 歴 なし 特に 親しい 友人 なし ぜんか||けっこん|れき||とくに|したしい|ゆうじん|

恋人 なし 手術 経験 なし こいびと||しゅじゅつ|けいけん|

指紋 や 歯形 手術 痕 から 奴 を 見つける の は 不可能 だ しもん||はがた|しゅじゅつ|あと||やつ||みつける|||ふかのう|

（ 仗助 ） 特徴 の ない 情報 っす ね じょうじょ|とくちょう|||じょうほう||

見ろ この トロフィー や 賞状 みろ||とろふぃー||しょうじょう

すべて ３ 位 |くらい

決して 学校 の ヒーロー に は なって い ない けっして|がっこう||ひーろー|||||

しかも 何 が 特技 な の か よく 分から ん |なん||とくぎ|||||わから|

スポーツ 音楽 作文 すぽーつ|おんがく|さくぶん

写真 も 目立た ない ポジション で 写って いる しゃしん||めだた||ぽじしょん||うつって|

他人 から は 妬ま れ ず バカ に さ れ ず たにん|||ねたま|||ばか||||

こいつ は 自分 の 長所 や 短所 を 人前 に 出さ ない 男 な ん だ ||じぶん||ちょうしょ||たんしょ||ひとまえ||ださ||おとこ|||

（ 仗助 ） それ って … じょうじょ||

もちろん わざと だ 高い 知能 と 能力 を 隠す |||たかい|ちのう||のうりょく||かくす

それ が もっとも トラブル に 出くわさ ない こと だ と 知って いる |||とらぶる||でくわさ|||||しって|

何 か 奴 の 趣味 みたい な もの で も 見つかれ ば と この 家 に 来 た の だ が なん||やつ||しゅみ||||||みつかれ||||いえ||らい||||

趣味 ？ あっ そう いや こいつ ― しゅみ||||

引き出し の 中 に 瓶 たくさん 集め てん す けど ほら ひきだし||なか||びん||あつめ||||

中 に 何 か 削り 節 みたい な もん が 入って ん な なか||なん||けずり|せつ|||||はいって||

それ に この 数字 は ？ |||すうじ|

1983 … 年 って こと かな ？ とし|||

ほんのり 臭う っす よ 何 す か ね ？ |くさう|||なん|||

どうやら 爪 の よう だ な |つめ||||

（ 仗助 ） え … じょうじょ|

う わ あ ！

だ … 誰 の 爪 だ よ |だれ||つめ||

ま … まさか …

いや これ は 自分 の 爪 だ 被害 者 の もの で は ない |||じぶん||つめ||ひがい|もの|||||

ノート に データ を 丁寧 に 書き込 ん で ある のーと||でーた||ていねい||かきこ|||

データ ？ 瓶 の この 数字 っす か ？ でーた|びん|||すうじ||

1983 年 から 集め てる って こと す か ？ とし||あつめ|||||

15 年 も 前 から ？ とし||ぜん|

ゲッ 各 指 ごと に 細かい ！ |かく|ゆび|||こまかい

1983 年 の 右手 親指 は ― とし||みぎて|おやゆび|

31,5 センチ の 爪 が 伸び た って こと っす か ？ せんち||つめ||のび|||||

1983 年 と いえ ば 杉本 鈴 美 ( すぎ もと れい み ) が 殺さ れ た 年 っす よ とし||||すぎもと|すず|び||||||ころさ|||とし||

この 年 から 記録 が 始まって いる 成長 に 従って ― |とし||きろく||はじまって||せいちょう||したがって

殺人 衝動 を 抑え きれ なく なって いった ん だ ろ う さつじん|しょうどう||おさえ||||||||

う わ っ 次 の ページ に は 足 の 爪 の 長 さ まで ！ |||つぎ||ぺーじ|||あし||つめ||ちょう||

平凡 を 装う 男 の 異常 な 趣味 を 見つけ た って とこ だ な へいぼん||よそおう|おとこ||いじょう||しゅみ||みつけ|||||

見ろ みろ

この データ は 占い だ |でーた||うらない|

ユダヤ 商人 は 太陽 の 黒点 の 動き で ― ゆだや|しょうにん||たいよう||こくてん||うごき|

商売 の 好 景気 不景気 を 見る らしい が ― しょうばい||よしみ|けいき|ふけいき||みる||

吉 良吉 影 は 爪 の 伸びる 長 さ で 自分 の 体調 を 占ったら しい な きち|りょうきち|かげ||つめ||のびる|ちょう|||じぶん||たいちょう||うらなったら||

もちろん 殺し の 体調 を だ |ころし||たいちょう||

う わ っ 1999 年 |||とし

今年 は ６ 月 で すでに 20 センチ 以上 も 伸び て いる ！ ことし||つき|||せんち|いじょう||のび||

なんて 奴 だ ビョーキ 野郎 め ！ |やつ|||やろう|

だが これ は 奴 を 追う 手がかり で は ない な |||やつ||おう|てがかり||||

他 に 何 か ある かも しれ ん た||なん|||||

（ シャッター 音 ） しゃったー|おと

こいつ は よ ぉ

この 家 の 中 に 誰 か いる って こと っす か ？ |いえ||なか||だれ||||||

らしい な 仗助 油断 する な ||じょうじょ|ゆだん||

仲間 が いる って こと っす か なかま||||||

いや それ は 絶対 に ない 犯罪 は 人間 関係 から 足 が つく |||ぜったい|||はんざい||にんげん|かんけい||あし||

仲間 が チク る って やつ だ なかま||||||

奴 の 最も 信用 し ない こと だ やつ||もっとも|しんよう||||

これ は ！

承 太郎 さん カメラ を 見 て ください うけたまわ|たろう||かめら||み||

（ 承 太郎 ） ち … 父親 だ 吉良 の 父親 が … うけたまわ|たろう||ちちおや||きら||ちちおや|

写って る ！ 俺 たち の 背後 に ！ うつって||おれ|||はいご|

けど よ ぉ …

ヤベ え っす よ ものすごく ヤベ え っす よ ！

これ は 幽霊 って こと っす か ？ ||ゆうれい||||

ああ 杉本 鈴 美 の 例 も ある から な |すぎもと|すず|び||れい||||

吉良 の 父親 も あの世 に 行か ず に 魂 の エネルギー と なって ― きら||ちちおや||あのよ||いか|||たましい||えねるぎー||

居つ い て いる って こと が あり うる ぜ いつ|||||||||

見ろ よ この 表情 みろ|||ひょうじょう

とっとと 帰れ って 言 いた そ う な 面 し てる な |かえれ||げん|||||おもて|||

（ 電話 の 着信 音 ） でんわ||ちゃくしん|おと

脅かし て ん の か 幽霊 の エネルギー で よ ぉ おびやかし|||||ゆうれい||えねるぎー|||

しかし ますます このまま 帰る わけ に は いか なく なった っす ね |||かえる||||||||

（ 吉良 吉 廣 ） 早く 電話 に 出 ん か ウスノロ が ！ 鳴らし て ん だ ぞ きら|きち|ひろ|はやく|でんわ||だ|||||ならし||||

（ 打撃 音 ） だげき|おと

ぐ あっ ！

（ 吉 廣 ） 帰れ って 言い そう な 面 だ と ？ 逆 だ マヌケ ！ きち|ひろ|かえれ||いい|||おもて|||ぎゃく||

その わし の 顔 は お前 ら を この 屋敷 から ― |||かお||おまえ||||やしき|

絶対 に 帰さ ない と いう 決意 だ ぜったい||かえさ||||けつい|

息子 を 追う 者 は 死 ん で もらう むすこ||おう|もの||し|||

て め え ！

自分 の 息子 の 犯罪 を 知って た の か ！ じぶん||むすこ||はんざい||しって|||

（ 虹 村 ( に じむ ら ) 億 泰 ( おく やす ) ） おい どうか し た か よ 何 騒 い で ん だ ？ にじ|むら||||おく|ひろし|||||||||なん|さわ||||

どこ に 隠れ てる ？ 出 て こい この 幽霊 親父 ！ ||かくれ||だ||||ゆうれい|おやじ

（ 億 泰 ） えっ ？ （ 康一 ） 幽霊 ？ おく|ひろし||やすいち|ゆうれい

仗助 こいつ は 隠れ て い ない じょうじょ|||かくれ|||

えっ ？

すでに 吉良 の 父親 は 現れ て い た らしい 最初 から |きら||ちちおや||あらわれ|||||さいしょ|

見ろ みろ

あっ いつの間に ！ |いつのまに

写真 の 中 で 動 い て いる ん だ こいつ 写真 の 中 で 電話 し て いる ぜ しゃしん||なか||どう|||||||しゃしん||なか||でんわ||||

そして さっき は この 中 で 受話器 を 投げつけ た ||||なか||じゅわき||なげつけ|

（ 吉 廣 ） 殺す きち|ひろ|ころす

わし の 愛 する 息子 を 追跡 する 者 は ― ||あい||むすこ||ついせき||もの|

殺す ころす

あっ ！

仗助 君 じょうじょ|きみ

幽霊 なら 僕ら の 幽 波紋 ( スタンド ) で 攻撃 できる よ ゆうれい||ぼくら||ゆう|はもん|すたんど||こうげき||

露 伴 ( ろ は ん ) 先生 は 自分 の ヘブンズ ･ ドアー で ― ろ|ばん||||せんせい||じぶん||||

鈴 美 さん の 記憶 を 読 ん だ ん だ も の すず|び|||きおく||よ||||||

野郎 ！ こうして やる ぜ ！ やろう|||

（ 破れる 音 ） やぶれる|おと

あっ ！

な っ …

何 ぃ ！ ？ なん|

（ 康一 と 億 泰 ） ああ ！ やすいち||おく|ひろし|

（ 仗助 の 叫び声 ） じょうじょ||さけびごえ

（ 仗助 の 叫び声 ） （ 承 太郎 ） ヤ … ヤバ い ！ じょうじょ||さけびごえ|うけたまわ|たろう|||

写真 へ の ダメージ が 俺 たち 自身 に 戻って くる ぞ しゃしん|||だめーじ||おれ||じしん||もどって||

早く 直せ 仗助 はやく|なおせ|じょうじょ

バラバラ にぶ っ 飛ぶ ぞ ばらばら|||とぶ|

（ 康一 ） 仗助 君 ！ 承 太郎 さん ！ やすいち|じょうじょ|きみ|うけたまわ|たろう|

（ 吉 廣 ） その 能力 … きち|ひろ||のうりょく

そう か お前 ら も ― ||おまえ||

わし の 息子 と 同じ よう な 力 を 持って いる の か ||むすこ||おなじ|||ちから||もって|||

億 泰 お め え の 出番 だ ぜ ！ おく|ひろし|||||でばん||

ザ ･ ハンド で 写真 の この 親父 の 所 だけ 削り取って くれ ！ |||しゃしん|||おやじ||しょ||へずりとって|

おう ！

任せ とき な 仗助 ！ まかせ|||じょうじょ

ぐ あっ ！

（ 康一 ） えっ ！ やすいち|

ぐ っ ぐ ああ あっ ！

お … 億 泰 |おく|ひろし

な … 何 だ ？ |なん|

なんで いきなり 俺 が 窓 に ぶち当たる ん だ ！ ||おれ||まど||ぶちあたる||

は … あっ ああ ！

ぼ … 僕 の 手 が あんな 所 に 出 てる ！ |ぼく||て|||しょ||だ|

ここ の 面 を 境 に 中 へ 入れ ない ぞ ！ ||おもて||さかい||なか||いれ||

チェッ

ん っ ！

これ は …

ドラッ

か … 壁 だ |かべ|

こっか ら 先 は 空間 に 見え ない 壁 が ある っす よ ||さき||くうかん||みえ||かべ||||

ぶ っ 壊れ ねえ ま … まさか ||こぼれ|||

やっと 気づ い た の か ね フフ フッ それ は 写真 の 枠 だ |きづ||||||||||しゃしん||わく|

お前 ら は 部屋 の 中 に いる よう で 実は 部屋 の 中 に いる わけ で は ない おまえ|||へや||なか|||||じつは|へや||なか||||||

わし の 写って いる 写真 の 空間 を 支配 できる ||うつって||しゃしん||くうかん||しはい|

カメラ を 使って 魂 の エネルギー を ― かめら||つかって|たましい||えねるぎー|

写真 の 中 に 閉じ込め られる から だ しゃしん||なか||とじこめ|||

それ が わし の 能力 ||||のうりょく

その 部屋 は 写真 の 中 |へや||しゃしん||なか

写真 を 傷つけ れ ば 魂 の エネルギー も 傷つき ― しゃしん||きずつけ|||たましい||えねるぎー||きずつき

ダメージ は お前 たち 自身 に 返って いく の だ だめーじ||おまえ||じしん||かえって|||

写真 の 中 だ あ ？ しゃしん||なか||

俺 の 目の前 に 見え てる じゃ ねえ か よ おれ||めのまえ||みえ|||||

（ 吉 廣 ） 頭 の 悪い 奴 は 無理 に 考え なく て も いい ぞ きち|ひろ|あたま||わるい|やつ||むり||かんがえ|||||

この ２ 人 を 殺し たら 次 は お前 ら を 閉じ込め て ― |じん||ころし||つぎ||おまえ|||とじこめ|

ぶった 切って やる ！ |きって|

じ … 仗助 君 ！ 承 太郎 さん ！ あ あっ ！ |じょうじょ|きみ|うけたまわ|たろう|||

イヒヒヒッ 殺す |ころす

て め え やめろ コラァ ！

承 太郎 さん 何 し て ん です か うけたまわ|たろう||なん|||||

無敵 の スター プラチナ で 何とか し て ください よ ！ むてき||すたー|ぷらちな||なんとか||||

仗助 俺 は もう 諦め た ぞ じょうじょ|おれ|||あきらめ||

えっ ？

その 親父 の 攻撃 を 止める こと は 不可能 らしい |おやじ||こうげき||とどめる|||ふかのう|

ダメージ は すべて 俺 たち 自身 に 返って くる と いう の なら ― だめーじ|||おれ||じしん||かえって|||||

スター プラチナ で 時 を 止め て も どう する こと も でき ない すたー|ぷらちな||じ||とどめ||||||||

（ 息 を 飲み込む ） いき||のみこむ

ムダ な こと は 諦める ぜ むだ||||あきらめる|

何 です って ？ 承 太郎 さん … なん|||うけたまわ|たろう|

何 言って ん す か あんた ！ なん|いって||||

殺す ！ ころす

あっ ！

お前 ら の 首 は ふっ飛 ん だ おまえ|||くび||ふっと||

ほ … 包丁 だ |ほうちょう|

ウオオッ ドララッ ！

何 ！ ？ なん

触れ ねえ … じ ょ … 承 太郎 さん ！ ふれ||||うけたまわ|たろう|

親父 を 止める の は 諦め た しかし … おやじ||とどめる|||あきらめ||

な っ ！

（ シャッター 音 ） しゃったー|おと

こいつ は 自分 の 写って る 写真 を 支配 する と いう の なら ― ||じぶん||うつって||しゃしん||しはい|||||

こいつ だけ カメラ で 撮って １ 人 だけ に すれ ば いい って とこ かな ||かめら||とって|じん||||||||

何 ！ なん

ハア …

この わし の 攻撃 から 逃れる なんて チキショーッ ！ |||こうげき||のがれる||

仗助 こいつ に 何 か 言って やれ 決め の セリフ を バシッ と じょうじょ|||なん||いって||きめ||せりふ|||

えっ ？

お前 なんか 全然 怖く なかった ぜ バーカ ！ おまえ||ぜんぜん|こわく|||

わし の 息子 と 同じ よ う な 能力 を 持つ 者 と ― ||むすこ||おなじ||||のうりょく||もつ|もの|

何度 も 何度 も 戦って る な ！ なんど||なんど||たたかって||

こいつ 外 に 出 れ ます ぜ ！ 幽霊 だ から な |がい||だ||||ゆうれい|||

だ あー っ ！

（ スター プラチナ ） オラッ ！ （ 吉 廣 ） ヒッ ！ すたー|ぷらちな||きち|ひろ|

逃げ られ ない よう に おとなしく し て もらう ぜ にげ|||||||||

この 家 の 中 に ― |いえ||なか|

俺 たち に 見つけ られ て は 困る 何 か が ある おれ|||みつけ||||こまる|なん|||

だからこそ お前 は �� 撃 し て き た |おまえ||う||||

ウオオ …

（ 吉 廣 の 悲鳴 ） きち|ひろ||ひめい

なるほど

折って ピッタリ 面 と 面 を 合わせ れ ば 出口 が ない おって|ぴったり|おもて||おもて||あわせ|||でぐち||

こりゃ あ 逃げ られ ん わ ||にげ|||

億 泰 と 康一 君 は この 部屋 俺 たち は 右側 を 探 そ う おく|ひろし||やすいち|きみ|||へや|おれ|||みぎがわ||さが||

（ 吉 廣 ） ああ あ ああ … きち|ひろ|||

息子 を 守れ なく なる … むすこ||まもれ||

チクショーッ あれ が もし こい つら に 渡ったら … |||||||わたったら

あっ

でも 見つけ られ て 困る も の って 何 を 探せ ば いい ん だ ろ う ？ |みつけ|||こまる||||なん||さがせ||||||

俺 は あんまり 細かく 考え て ねえ よ おれ|||こまかく|かんがえ|||

そこ の 吉良 の 親父 が 青ざめりゃ あ いい の さ ||きら||おやじ||あおざめりゃ||||

（ 吉 廣 ） い … 息 が でき ない く … 苦しい よ きち|ひろ||いき|||||くるしい|

お 願い じゃ ちょっぴり で いい |ねがい||||

テープ に 穴 を 開け て 息 を …\ N 息 を さ せ て くれ てーぷ||あな||あけ||いき|||いき|||||

ホ … ホント に 息 でき ない の ？ |ほんと||いき|||

おい 康一 フリ だ よ フリ 穴 開け さ せ て 逃げよ う って ん だ よ |やすいち|||||あな|あけ||||にげよ|||||

（ 吉 廣 ） し … 信じ られ ん か も し れ ん が ホ … ホント に 苦しい ん じゃ よ きち|ひろ||しんじ||||||||||ほんと||くるしい|||

僕 閉 所 恐怖 症 だ から 息 が でき ない って 気持ち 分かる な ぼく|しま|しょ|きょうふ|しょう|||いき|||||きもち|わかる|

ハア うる せ え なあ そんなに 開け て ほしい の ？ ||||||あけ|||

いい だ ろ う いい だ ろ う いっぱい 開け て やる よ |||||||||あけ|||

画 びょう 付き だ けど が||つき||

（ 吉 廣 ） ギッ な … 何 し や がる ！ きち|ひろ|||なん|||

カッカッカッカッ

（ 吉 廣 ） チキ ショー こっか ら 出し や がれ この クソ ガキ が ！ きち|ひろ||しょー|||だし||||くそ|がき|

出 た な 本性 が カッカッカッカッ その 画 びょう は 取れ ねえ な だ|||ほんしょう||||が|||とれ||

（ 吉 廣 ） 画 びょう ？ きち|ひろ|が|

見え ない が わし は 今 柱 に いる らしい な みえ|||||いま|ちゅう||||

ハハハッ いい こと 思いつ い た ぞ |||おもいつ|||

お前 の 画 びょう の おかげ で ここ を 逃げ 出せ る 奥の手 を な おまえ||が|||||||にげ|だせ||おくのて||

な っ …

（ 吉 廣 ） 簡単 だ お前 の おかげ だ それ じゃあ あば よ ！ きち|ひろ|かんたん||おまえ|||||||

は あ ああ …

（ 叩く 音 ） たたく|おと

おい この 野郎 ！ 何 だ 今 の 音 は ||やろう|なん||いま||おと|

何 を し た ？ なん|||

何とか 言え コラァ ！ なんとか|いえ|

お … 億 泰 君 ヤバ い こいつ 逃げ た ん じゃ ？ |おく|ひろし|きみ||||にげ|||

え えっ ？

（ 康一 ） 承 太郎 さん 逃げ られ た ！ （ 承 太郎 ） な っ … やすいち|うけたまわ|たろう||にげ|||うけたまわ|たろう||

お … 俺 の せい っす |おれ|||

が … 画 びょう 使って こいつ 何 か し や がった ！ |が||つかって||なん||||

えっ う おお っ ！

だまさ れ た な マヌケ が ！

わし の 心理 勝ち って とこ じゃ な ||しんり|かち||||

え えっ 何 だ と ？ ||なん||

（ 康一 ） あっ ！ やすいち|

あっ ！

こ … これ は …\ N なぜ これ が ここ に ある ん だ

まさか … 弓 と 矢 だ 俺 たち が 回収 し た はず の ！ |ゆみ||や||おれ|||かいしゅう||||

スピード ワゴン 財団 で 保管 し て ある はず の 弓 と 矢 が … すぴーど|わごん|ざいだん||ほかん||||||ゆみ||や|

もう １ 組 ある の か ？ |くみ|||

（ 承 太郎 ） 仗助 気 を つけろ 吉良 の 父親 が 逃げ た ！ うけたまわ|たろう|じょうじょ|き|||きら||ちちおや||にげ|

えっ ？

（ 吉 廣 ） う おお お っ ！ （ 仗助 ） 何 ！ きち|ひろ|||||じょうじょ|なん

吉 影 の キラー クイーン を 引き出し た この 矢 きち|かげ||きらー|くいーん||ひきだし|||や

肝心 な の は この 矢 な の だ この 矢 は 絶対 に 渡さ ん ！ かんじん|||||や|||||や||ぜったい||わたさ|

ああ …

（ 康一 と 億 泰 ） ハッ ！ やすいち||おく|ひろし|

（ カラス の 鳴き声 ） からす||なきごえ

（ 吉 廣 の 笑い声 ） きち|ひろ||わらいごえ

ああ ！

エコーズ だ ッ 康一 \ NＡＣＴ １ ( アクト ワン ) で 追え ！ |||やすいち|||わん||おえ

と … 遠 すぎ て ダメ だ よ |とお|||だめ||

マジ か よ

吉良 の 父親 が 俺 たち に 見つけ て ほしく なかった の は ― きら||ちちおや||おれ|||みつけ|||||

あの 弓 と 矢 だった ん だ ！ |ゆみ||や|||

ハア ハア …\ N ク … クソッ 俺 の せい だ ！ |||||おれ|||

いや 億 泰 奴 の ほう が う わて だった |おく|ひろし|やつ||||||

あの 父親 に し て あの 息子 あり と いった ところ だ |ちちおや|||||むすこ|||||

あの 親子 の 決して 諦め ない ― |おやこ||けっして|あきらめ|

生き延びよ う と する 執念 に して やられ た ん だ いきのびよ||||しゅうねん||||||

ワハハ ハハハッ

この 矢 を 渡さ なけ れ ば それ で 十 分 |や||わたさ||||||じゅう|ぶん

こいつ は お前 ら の 敵 を 増やし て くれる から な ||おまえ|||てき||ふやし||||

弓 と 矢 か なるほど な １ 組 だけ で は ない と 思って い た ぜ ゆみ||や||||くみ||||||おもって|||

ディオ たち が なぜ 短 期間 に ― ||||みじか|きかん|

あれ だけ の 数 の 幽 波紋 使い を 集め られ た か これ で 分かった |||すう||ゆう|はもん|つかい||あつめ||||||わかった

奴 ら は 何 組 か ある 弓 と 矢 で 世界中 に 仲間 を 作って いた ん だ やつ|||なん|くみ|||ゆみ||や||せかいじゅう||なかま||つくって|||

（ 康一 ） ハッ … やすいち|

（ 承 太郎 ） たぶん 吉良 の 父親 は エンヤ と いう 老婆 から 手 に 入れた うけたまわ|たろう||きら||ちちおや|||||ろうば||て||いれた

そして その 一方 で 億 泰 の 兄 形 兆 ( けい ちょう ) も ― ||いっぽう||おく|ひろし||あに|かた|ちょう|||

後 に 別 の 弓 と 矢 を 手 に 入れ この 町 に やって き た あと||べつ||ゆみ||や||て||いれ||まち||||

幽 波紋 使い は 幽 波紋 使い と 引き合う らしい から な ゆう|はもん|つかい||ゆう|はもん|つかい||ひきあう|||

（ 吉 廣 ） 吉 影 よ 今 どこ に いる ん だ きち|ひろ|きち|かげ||いま|||||

お前 は 少年 の 頃 から 女 を 殺さ ない で は い られ ない 性格 おまえ||しょうねん||ころ||おんな||ころさ|||||||せいかく

でも それ が お前 の 幸福 だ と いう の なら 守って あげる よ |||おまえ||こうふく||||||まもって||

だって …

（ カラス の 鳴き声 ） からす||なきごえ

（ 吉 廣 ） わし の たった １ 人 の 息子 だ もの なあ きち|ひろ||||じん||むすこ|||

どういう 風 の 吹き 回し な の ？ あんた が 料理 する なんて |かぜ||ふき|まわし|||||りょうり||

い … いや できる なんて

２ 皿 ？ これ 私 の 分 ？ さら||わたくし||ぶん

あんた の 料理 を 私 に 食べろ って いう の ？ ||りょうり||わたくし||たべろ|||

バカ じゃ ない ？ ばか||

（ 爪 を 切る 音 ） つめ||きる|おと

（ しのぶ ） ちょっと

爪 なんて あと で 切 ん なさい よ つめ||||せつ|||

それ に 昨日 の 夜 も 切って なかった ？ ||きのう||よ||きって|

伸び が 早い の ね のび||はやい||

あら おいしい じゃ ない この 料理 |||||りょうり

（ 猫 の 鳴き声 ） ねこ||なきごえ

（ しのぶ ） 猫 ちゃん ！ |ねこ|

どうして ？

中 に 入れ なく て 一晩 中 木 の 上 で 鳴 い て た の ？ なか||いれ|||ひとばん|なか|き||うえ||な||||

ちょっと あんた ！

よくも 木 の そば の 窓 を 閉め て くれ た わ ね ！ |き||||まど||しめ|||||

毎日 あれほど 閉める な って 言って た のに まいにち||しめる|||いって||

（ 猫 の 鳴き声 ） ねこ||なきごえ

あっ どう し た の ？ 猫 ちゃん 何 興奮 し てる の ？ |||||ねこ||なん|こうふん|||

（ 猫 の 鳴き声 ） ねこ||なきごえ

（ 蛇口 を 閉める 音 ） じゃぐち||しめる|おと

猫 は 水 が 嫌い な ん だ よ ねこ||すい||きらい||||

悪かった よ 窓 を うっかり 閉め て しまった わるかった||まど|||しめ||

二 度 と し ない よ ふた|たび||||

あ …

何 か 変 … あいつ どこ か 変 だ わ なん||へん||||へん||

今 も 電気 シェーバー じゃ なく カミソリ で ヒゲ を そって た いま||でんき||||かみそり||ひげ|||

すぐ カミソリ 負け する くせ に |かみそり|まけ|||

（ 玄関 の チャイム ） （ しのぶ ） あっ げんかん||ちゃいむ||

（ 大家 ） お宅 先月 分 の 家賃 まだ 払って ね えよ な たいか|おたく|せんげつ|ぶん||やちん||はらって|||

う っ …

（ 浩 作 ） 家賃 ？ ひろし|さく|やちん

（ しのぶ ） 聞い た でしょ ？ あんた 早く 金庫 から 持って き て |ききい||||はやく|きんこ||もって||

金庫 ？ きんこ

早く はやく

金庫 の 鍵 の 番号 あんた しか 知ら ない ん だ から きんこ||かぎ||ばんごう|||しら||||

あっ ちょっと あんた ！

朝 から ご苦労さま です 大家 さん あさ||ごくろうさま||たいか|

でも 今 ちょっぴり ばかり 持って る お 金 が 少なく て ね |いま|||もって|||きむ||すくなく||

ああ ？

ふざけ てん じゃ ねえ ぜ

て め え の 給料 安い くせ に 私 の こんな 立派 な 家 を ― ||||きゅうりょう|やすい|||わたくし|||りっぱ||いえ|

借りよ う って の が ぜいたく な ん だ よ トン チキ ！ かりよ||||||||||とん|

分相応 って もん が あん だ ろ う が ぶんそうおう||||||||

（ しのぶ ） あの すぐに …\ N （ 浩 作 ） いや ||||ひろし|さく|

勘違い し ない で ください よ かんちがい|||||

ちょっぴり ばかり って 言った の は ほら |||いった|||

50 数 万 円 しか ない って 意味 でし て ね すう|よろず|えん||||いみ|||

おお っ

あっ

先月 と 今月 それ に ２ か月 分 の 前払い しか でき ない な せんげつ||こんげつ|||かげつ|ぶん||まえばらい||||

これ で いい か ね ？

（ 大家 ） そ … そりゃ あ も う ！ たいか|||||

どうも ありがとう ござい まし た ヒヒヒッ これ から も よろしく

（ ドア が 閉まる 音 ） どあ||しまる|おと

あ … あんた

今 の お 金 大家 から 取った の ね いま|||きむ|たいか||とった||

どう やって 取った の か は 分から ない けど ― ||とった||||わから||

大家 の カバン から 盗 ん だ の ね たいか||かばん||ぬす||||

普通 なら こういう 場合 おびえ こんな ゲス 男 と 軽蔑 ( べ つ ) する だ ろ う ふつう|||ばあい||||おとこ||けいべつ||||||

でも 私 は 夫 の この 行動 を …\ N この 盗み を … |わたくし||おっと|||こうどう||||ぬすみ|

私 は この 人 の こと を … わたくし|||じん|||

10 数 年 一緒 に 生活 し て 初めて この 人 を … すう|とし|いっしょ||せいかつ|||はじめて||じん|

“ なんて ロマンチック な の ” と 思った |ろまんちっく||||おもった

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