Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 7
( 売 人 ) 1 人 か ?
で いくら 欲し い ん だ ?
( 綺 ( あや ) ) ある だけ よ
( 綺 ) あなた たち が 持って いる 全部
( 売 人 ) は あ ? ( 売 人 ) カネ は あん の か ?
( 綺 ) ない わ ( 売 人 ) 何 だ と ?
お 金 は ない
でも あなた たち の 持って いる 薬 は 全て 頂く って ―
そう 言った の
ふざけ てん じゃ ねえ ぞ あっ …
( 売 人 ) おい ! ( 売 人 ) て め え !
逃げ られる と 思って ん の か ! ?
( 殴る 音 ) ( 売 人 ) あっ
( 正樹 ( まさき ) ) え ~ と …
ムダ な こと は やめ た まえ
( 売 人 ) 何 だ て め え は !
( 正樹 ) 名前 は ブギー ポップ だ
そう いう こと に なって いる
( 正樹 の 荒い 息 )
お 疲れ さ ま 正樹
( 正樹 ) ハァ …
( 正樹 ) 暑い よ この 格好 は
でも そう いう 格好 な ん です も の ウワサ だ と
( 正樹 ) こんな もの 着 て 格闘 する の は しんどい よ まったく …
正樹 は ヒーロー ね
あなた の おかげ で ―
たぶん 100 人 近い 人 が 薬 に 侵さ れ ず に 済 ん だ はず
立派 な こと よ
立派 … ね
( 綺 ) あら ?
その 手 …
手 ? ああ 大した こと ない よ
( 綺 ) ごめんなさい
私 の せい ね
♪ ~
~ ♪
( 正樹 ) 気づけ ば ―
僕ら が ブギー ポップ ごっこ を 始め て から ―
2 週間 ほど 経過 し て い た
そろそろ 学校 が 始まる ね どう する ?
いつ まで も やって い られ ない よ な こんな の
( 正樹 ) そ それ を 着る の かい ?
出現 する とき に 着替える の よ
( 正樹 ) あ …
こんな 感じ で よかった ?
痴漢 に し て は やり すぎ た かな ?
やっぱり 正樹 は すごい わ
君 を おとり に する の は 少し 抵抗 が ある ね
( 正樹 ) いまだ に 織機 ( おり は た ) の 真意 は 分から ない
今日 は 空振り で ホッと し た かな
いつも 襲わ れる よう じゃ 怖い し ね
どう しよ う まだ 続ける かい ?
( 綺 ) 正樹
( 正樹 ) 何 だい ?
私 に 何 か し て ほしい こと は ない の ?
( 正樹 ) え ?
どんな こと でも する わ 何でも 言う こと を 聞く
正樹 が し たい こと なら 何でも
それ で 済む と は 思わ ない
だけど ―
正樹 が 望む こと なら 全部 する から
( 正樹 ) それ じゃ もう 少し ブギー ポップ を 続けよ う か
いい の ?
ああ 実は 僕 も なんだか ―
楽しく なって き た ところ だった ん だ よ
( 綺 ) 正樹 は バカ ね
( 正樹 ) だ ろ う ね
それ じゃ また
( 綺 ) ねえ 正樹
あなた は 私 の こと … ( ドア の 閉まる 音 )
( 正樹 ) ん ? 何 か 言った ?
( 綺 ) う うん 何でも ない わ
それ じゃ お やすみ
お やすみ なさい
( 携帯 電話 の 振動 音 )
はい 織機 です
( スプー キー E ) カミール か
( 綺 ) はい
( スプー キー E ) ヤツ は まだ 仕掛け に は 引っかから ない の か ?
( 綺 ) 今 の ところ は 何 も
( スプー キー E ) やはり 偽者 など と いう ―
安易 な 挑発 に は 引っかから ない か
まあ いい
谷口 ( たに ぐち ) 正樹 に は 別 の 役目 を 果たし て もらう
切り捨て 時 だ
え …
( スプー キー E ) いざ と なったら この 区画 全域 の 消毒 も 考え てる
お前 に は 追って 指示 を 出す
以上 だ
( 携帯 電話 の 呼び出し 音 )
( 女性 ) はい ササ ハラ です
( スプー キー E ) 例 の コインロッカー に 薬品 を 入れ て おい た
バイト 先 の ファストフード 店 の ドリンク に 混入 しろ
( 女性 ) 了解 指示 を 受諾 し ます
( 携帯 電話 の 着信 音 )
( スプー キー E ) 何 だ ?
( 女性 ) 定期 報告
ああ
( 女性 ) 仕込 ん だ クリーム の うち 70 パーセント が 売れ まし た
しかし 買った 客 に 目立った 変化 は 見 られ ませ ん
( スプー キー E ) よし 仕込 ん だ 客 に は 第 2 レベル の 投与 を 始めろ
効果 が あ ろ う と なか ろ う と だ
( 女性 ) 了解
( 携帯 電話 の 着信 音 )
( スプー キー E ) ん ?
( 男性 ) 臨時 報告
何 か 分かった か ! ?
( 男性 ) 高速 道路 の 高架 下 に たびたび 出る そう です
それ は 俺 が 仕込 ん だ 偽者 だ !
他 に は ! ?
( 男性 ) ツイン ・ シティ の 屋上 に ―
それ らしい 人影 を 見 た と いう ウワサ が
( スプー キー E ) ん な の は 分かって る !
ちゃんと 裏 取って 報告 しろ くそ が !
くっ !
おのれ ブギー ポップ
いざ と なれ ば この 地 もろとも お前 を 消し て やる !
( スプー キー E ) しか し ―
ヤツ の 言って い た こと が 妙 に 引っかかる
( ブギー ポップ ) 僕 は 再 出現 し た イマジ ネーター を 追って いる
( スプー キー E ) イマジ ネーター と やら の 正体 を つかめ ば あるいは …
ん ?
( 琴 絵 ( こと え ) ) ひどく 落ち込 ん だ とき ―
私 は いつも この 秘密 の 場所 へ と やって くる
( 末 真 ( す えま ) ) いい ?
( 末 真 ) 私 が はっきり さ せる まで ―
彼 に は なるべく 近寄ら ない よう に ね
( 飛行機 の 飛行 音 )
( 琴 絵 ) 私 が 仁 ( じん ) 兄さん と 初めて 会った の は ―
私 が 5 つ の とき だった
( 琴 絵 の 父 ) 久しぶり に 顔 を 見せ た か と 思え ば …
やめ て くれ 兄さん 兄弟 と は いえ ―
勝手 に 家 を 出 た あんた に 貸す カネ は ない
( 飛鳥井 ( あす かい ) ) おじさん の 言う とおり だ よ 父さん
考え も なし に お 金 なんて 貸し て くれ ない よ
( 飛鳥井 ) 帰 ろ う ( 飛鳥井 の 父 ) あ ああ そう だ な
( 琴 絵 ) それ は 初恋 だった が ―
私 に は どう 声 を かけ て いい か 分から なかった
子供 ながら に 私 は 仁 兄 さん と もう 二 度 と 会う こと は ない と 思った
しかし 9 歳 の とき ―
思わ ぬ かたち で 再会 を 果たす こと と なる
( 琴 絵 の 父 ) カネ は 要ら ない ?
( 飛鳥井 の 父 ) ああ あの とき は 悪かった
ただ もう カネ は 必要な い ん だ
( 琴 絵 の 父 ) じゃあ 一体 何 の 用 だ
( 飛鳥井 の 父 ) 幸 二 ( こうじ ) お前 絵 は 要ら ない か ?
絵 ?
( 飛鳥井 の 父 ) 一流 の 名画 だ
今 俺 は そう いう もの を 扱う 商売 を し て いる ん だ
( 琴 絵 の 父 ) 画商 か
しかし 画商 は よっぽど の 目 利き じゃ ない かぎり ―
いつか 失敗 する ぞ
大丈夫 その 辺 の こと は こいつ に 任せ て いる から な
仁 に ?
( 飛鳥井 の 父 ) こいつ は 天才 だ よ もう 絵 の 賞 を いく つ も 取って いる
ほう 仁 は 将来 画家 に で も なる つもり か ?
夢 です ね
( 琴 絵 ) その 日 の 夜 だった
( 琴 絵 ) ハァ … ん ?
あ …
( 戸 の 開く 音 )
( 琴 絵 ) 何 を し て た ん です か ?
( 飛鳥井 ) ごめん ね おど かす つもり は なかった ん だ
ただ 雪 でも 降ら ない か な と 思って
( 琴 絵 ) 雪 ?
うん 降り そう だ と 思った ん だ けど
( 琴 絵 ) 雪 好き な ん です か ?
( 飛鳥井 ) まあ ね ちょっと 子供 っぽい けど ね
( 琴 絵 ) それ から しばらく し て 伯父 は 亡くなり ―
仁 兄 さん は 天 涯孤 独 の 身 と なった
( せきこみ )
( 琴 絵 ) それ は 不審 死 で あった が ―
毒殺 の 痕跡 も なかった ため 死因 不明 と し て 処理 さ れ た
( 参列 者 ) いい 子 よ ね 養子 に し たら いい のに ね
( 参列 者 ) で も 本人 が 断った ん でしょ ?
( 琴 絵 ) しかし 私 は 兄妹 ( きょうだい ) で なく いとこ で い られる こと に ―
どこ か ホッと し て い た
それなのに …
( 琴 絵 ) 仁 兄 さん
( スプー キー E ) ほう それ が お前 の 男 の 名前 か ?
え … あっ
( スプー キー E ) 名前 は 衣川 ( きぬ かわ ) 琴 絵 年齢 は 17 歳
衣川 …
フン それ で マスター キー か
ちょうど いい こいつ を 使って ―
イマジ ネーター と やら を 探る と しよ う
( バンド の 演奏 )
( 琴 絵 ) 聞き たい こと が ある ん だ けど ?
( 店員 ) あん ?
あなた イマジ ネーター って 名前 に 聞き覚え ない ?
( 店員 ) な っ …
( 男性 ) おい どこ で その 名前 を 聞い た ?
ヤツ は どこ に いる ん だ ?
( 琴 絵 ) “ ヤツ ” ? 1 人 な の ?
( 男性 ) 聞い てる の は こっち だ !
いい か ? こっち は 仲間 みんな 変 に さ れ ち まっ てん だ
イマジ ネーター と か 抜かす その 野郎 に な !
( 琴 絵 ) 変 に さ れ た ?
どう いう こと か 具体 的 に 教え て もら える ?
( 男性 ) あ …
( 琴 絵 ) 情報 料 は きちんと 払う わ よ
お前 何 な ん だ ?
少なくとも イマジ ネーター の 味方 で は ない わ ね
( 男性 ) 俺 は 直接 見 た わけ じゃ ねえ ん だ
たまたま それ が 起こって る 現場 を 見 た って ヤツ を 知って る だけ だ
まるで 超 常 現象 でも 見 た よう な 口ぶり ね
( 男性 ) 実際 そう な ん だ
何 が 起き た の か ―
そい つ は 大勢 の 相手 を 1 人 で 吹っ飛ば し た って
吹っ飛ば し た ?
( 男性 ) ああ 殴ったり 蹴ったり じゃ な くだ
しかも 吹っ飛ば さ れ た 連中 は …
敵 を 味方 に し ち まう ん だ よ
まるで 化け物 の 所業 ね
( 男性 ) ああ 俺 も 何だか さっぱり 分から ねえ
( 琴 絵 ) やら れ た 連中 は その あと どう なる の ?
どう なる って いう か …
( 琴 絵 ) 変 に さ れ た と かって
( 男性 ) ああ 一 度 だけ 毅 ( つよし ) って ヤツ を 見かけ た こと が ある
もともと 馬 が 合う ほう じゃ なかった ん だ が ―
俺 が 声 を かける と …
野郎 振り向 い て 笑い や がった
どう し て それ が 変 な の ?
そんな ヤツ じゃ ねえ から だ よ
その とき は まだ 俺 も ―
イマジ ネーター を 知ら なかった から な
ただ 人 が 変わった と しか 思え ねえ
( 琴 絵 ) へえ
総合 する と イマジ ネーター と いう の は ―
人 に 何 か を し て 自分 の サイド に ―
引き込 ん で しまう よう な ヤツ と いう こと ね
そんな ところ だ
それ で ? どんな 声 だった の ?
声 ?
名乗った の を 聞い て い た から 名前 を 知って いる ん でしょ ?
ああ なんか スカ し た 声 と か 言って た
気取って や がる み て え な
( 琴 絵 ) 顔 は 見 て い ない の ね ?
ああ
( 男性 ) そう いえ ば … ( 琴 絵 ) 何 ?
白かった と か 白 っぽい 影 と か そう いう こと を 言って た な
あ …
あっ …
( 男性 ) 何 だ よ ? 心当たり でも あん の か ?
( 琴 絵 ) あ ~ くそ うまく アクセス でき ねえ
( 男性 ) お おい
( 琴 絵 ) いいえ 何でも ない わ
( 男性 ) なあ あんた 何者 な ん だ よ ?
イマジ ネーター の こと を 調べ て どう する ん だ よ ?
( 琴 絵 ) あんた は 仲間 の かたき を 討ち たい と 思わ ない の ?
かたき って 言って も …
あ …
これ で 人 を 集め なさい
そして イマジ ネーター を 逆 に 狩って やる の よ
( 男性 ) ど どう し た ん だ よ こんな 大金
どう も し ない わ よ 私 に とって は
( 凪 ( なぎ ) ) ちょっと 正樹
何 ?
( 凪 ) あんた この ところ よく 出かける ね
そう かな
( 凪 ) 夜 も 遅い し 何 を し てる の ?
別に 大した こと じゃ ない よ
( 凪 ) 拳 ダコ ね これ
空手 の 稽古 だ よ
日本 に 来 て 少し なまって た から
あんた “ 強い から って 調子 に 乗る と 大 ケガ する ” って
榊原 ( さかき ばら ) 先生 に 言わ れ なかった ?
分かって る よ 調子 に 乗って る わけ じゃ ない
僕 に だって いろいろ と 考え が ある ん だ
なら いい けど
あら あれ が 彼 氏 ? へえ いい 男 じゃ ない の
あ …
( 足音 )
正樹 … その …
知り合い かい ?
( 綺 ) その … 学校 の 先輩 で
衣川 琴 絵 って いう の はじめ まして
どう も
へえ 女の子 の 手 を 平然 と 握る なんて ―
女 慣れ し てる の ね 君
何 です か あなた は
織機 さん の 友達 よ あなた と 同じ で ね
あっ …
( 琴 絵 ) そう でしょ ブギー ポップ さん
( 正樹 ) な っ …
衣川 さん 知って る の 私 たち の こと
ええ 私 も 力 に なり たい と 思った の
( 正樹 ) なんで あなた が ?
あら 正義 に 理由 なんて 必要 かしら ?
だから 続ける べき よ 谷口 君
彼女 から 相談 さ れ た の
あなた ホント は もう やり たく ない ん でしょ ?
あっ …
織機 ちょっと 来 て
あら 2 人 の 邪魔 を する 気 は ない けど ?
ここ は 払い ます どうぞ ご ゆっくり
( 琴 絵 ) チッ
( 綺 ) あの ね 正樹
( 正樹 ) 何 を さ れ た ? ( 綺 ) いや …
何 だ よ あの 偉 そう な 女 は
弱み でも 握ら れ てる の か ?
そう いう ん じゃ ない の よ 本当 に
じゃあ 一体 何 な ん だ よ ?
どう 見 て も 友達 って 感じ に は 見え ない よ
なんか トラブル なら 僕 だって …
衣装 を 見 られ た の
衣装 を ?
ええ あの 人 私 の マンション の 大家 の お 嬢 様 で それ で …
“ 衣川 ” って 衣川 興 産 ?
( 綺 ) うん
でも その お 嬢 様 が なんで ?
( 綺 ) それ は …
( 琴 絵 の 笑い声 )
お前 が 衣川 琴 絵 の テリトリー に 住 ん で い た の は 好都合 ね
とりあえず ここ を 拠点 に する わ
イマジ ネーター 狩り の ね
( 綺 ) イマジ ネーター ?
( 琴 絵 ) そい つ を 狩る のに 大勢 の 人間 が いる の
お前 が その 管理 を し なさい
で でも それ じゃ 正樹 の ほう は …
“ あの 小僧 は もう 終わり だ ” って 言った でしょ
何 ?
もし かして お前 ―
まだ あの 小僧 に 嫌わ れ たく ない と か 思って る わけ ?
( 綺 ) いえ “ 人 に 嫌わ れ ない よう に ” と ―
統 和 ( と うわ ) 機構 に は 言わ れ まし た
( 綺 ) だ から … ( 琴 絵 ) ああ ! ?
いまさら 男 の より好み なん ぞ ―
できる 立場 だ と 思って ん の か お前 は
言 っと く が 俺 は ただ の 端末 じゃ ねえ
コピー だ
お前 施設 を 出 て から ―
一体 何 人 の 男 を くわえ 込 ん で き た ん だ ?
それ は …
( 琴 絵 ) 名目 じゃ 合成 人間 と 普通 人 の 交配 実験 だっ つ う けど ―
1 回 も でき や し ねえ
( 綺 ) はい
( 琴 絵 ) 成功 例 の 俺 の 股 間 に は 何にも つい て ねえ って のに ―
なんで 合成 人間 失敗 作 の お前 が ヤレ る ん だ よ
ど ちくしょう が !
いい か カミール 最後 に あの 小僧 と 交配 可能 か 試せ
そう し たら 正樹 は もう 解放 し て も いい ん です ね ?
ん … ああ
( 綺 ) よかった
正樹 は もう ブギー ポップ を やら なく て 済む の ね
( 綺 ) 正樹 は …
正樹 だけ は … 助け なきゃ
ごめん やっぱり
言 え ない の ?
私 が 悪い の よ
とにかく ブギー ポップ は いったん やめ ま しょ う
( 正樹 ) そう だ ね ( 綺 ) ええ
君 は もう 関係ない 僕 1 人 で やる
( 綺 ) え ? 正樹 どう いう こと ?
どう も こう も ない
これ から は 僕 1 人 で やる って こと だ
なんで そう いう こと に なる の ?
正樹 だって 無理 し て やって た でしょ ?
( 正樹 ) それ なら …
本当 は 君 だって やり たく なかった ん だ ろ ! ?
あっ …
( 正樹 ) 正直 に そう 言って くれ れ ば よかった ん だ
( 綺 ) 私 は …
( 正樹 ) 僕 だって 君 を おとり 役 なんて 危ない 目 に 遭わ せ たく は なかった
でも 君 が 望 ん でる と 思った から だ から …
なんで ? なんで 正樹 は 私 を …
じゃあ そろそろ 行く ね
( 走り去る 足音 )
( 綺 ) 正樹 ! ( スプー キー E ) 待て
離し て ください
( スプー キー E ) よく やった カミール
( 綺 ) え ?
命令 変更 だ
どうやら あいつ は 勝手 に ブギー ポップ を やって くれる らしい
やめ たい など と 言う から 説得 に 向かった ん だ が ―
よく 分から ん が バカ な 男 だ
どう いう こと です か ?
しばらく し たら ブギー ポップ の 変死 体 が ―
どこ ぞ で 発見 さ れる 寸法 だ
あっ “ 切り捨て 時 ” って …
ああ 秘密 の 存在 が ―
ただ の みっともない 失恋 男 の バカ な 行動 と し て ―
衆 目 に さらさ れる って わけ だ
( 綺 ) ダメ です ! そんな !
う っ …
う っ …
ブギー ポップ の 件 は 統 和 機構 に 報告 し ます
お前 は まだ 自分 が ―
統 和 機構 に 所属 し て いる と 思って いる の か ?
とっくに 統 和 機構 は … アク シズ は お前 なんか 見捨て てん だ よ !
( 綺 ) う っ …
いい か
お前 は 俺 スプー キー E の 道具 の 1 つ に すぎ ない ん だ よ !
( スプー キー E の 笑い声 ) ( 綺 ) ま 正樹 …
( 正樹 ) 僕 は バカ だ
( 飛鳥井 ) あの 少女 は 見かけ と 違って ひどく 安定 が ない はず だ
( 正樹 ) 僕 は なんで 織機 が あんな こと を する の か ―
あまり 深く 考え ず に い た
親 が 厳しい の ?
( 綺 ) そんな もの は ない わ
( 正樹 ) 何 か 裏 が ある はず な の に ―
楽しかった から 考えよ う と し なかった
だから それ が 分かる まで 僕 は 続ける
( 正樹 の 荒い 息 )
( 正樹 ) ごめん 凪 姉さん
家 に は しばらく 戻 れ ない
ハァ … ハァ … ん っ
♪ ~
~ ♪